JPH06217433A - 通線装置 - Google Patents

通線装置

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JPH06217433A
JPH06217433A JP24816892A JP24816892A JPH06217433A JP H06217433 A JPH06217433 A JP H06217433A JP 24816892 A JP24816892 A JP 24816892A JP 24816892 A JP24816892 A JP 24816892A JP H06217433 A JPH06217433 A JP H06217433A
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JP
Japan
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wire
spiral flow
coanda
diffuser
coanda spiral
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Pending
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JP24816892A
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English (en)
Inventor
Yukio Shimo
霜  幸雄
Toshiharu Hamaide
俊晴 浜出
Kiyoyuki Horii
清之 堀井
Kakuji Osumi
角治 大隅
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Toa Kikai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Toa Kikai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 噴出口9、導線または誘導線の導入口6、お
よび管路方向へのコアンダスパイラルフロー生成のため
の圧縮流体供給用のコアンダスリット4を有するコアン
ダスパイラルフロー通線装置3において、その噴出口に
ディフューザ14を付設する。 【効果】 通線装置の噴出口の径D2 と管路径D1 とが
異なり、さらに屈曲部を多数有する管路であっても、通
線時の牽引力をさらに向上させることができ、極めて簡
便に効率よく通線が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は通線装置に関するもの
である。さらに詳しくは、この発明は、多数の屈曲部を
有する配管に導線を通す配線工事においても、簡便かつ
高効率で通線を行うことを可能とする改良された通線装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来より、オフィスビル、工
場、通信施設、一般家庭内等において、管路内に導電
線、通信線、光ファイバー等導線を通すことがしばしば
行われてきている。そのための通線方法や装置の形態に
も工夫が凝らされている。たとえばこれまで知られてい
るこれらの通線方法としては、ア)圧縮流体を用いる方
法と、イ)圧縮流体を用いない方法とがある。前者の例
としては、管路に圧縮流体を供給して導線や誘導線を搬
送する方法が知られている。また後者の例としては、針
金等によって強制的に手作業で導線等を押し込んでいく
方法が知られている。
【0003】しかしながら、前者の方法においては通線
可能な管径に大きな制約があり、小口径管路になればな
るほど通線は困難になる。しかも、乱流状態で通線しよ
うとするため、導線等が振動し、管内壁に接触して大き
な摩擦力が生じるため、多数の屈曲部を有する管路にお
いては管内壁と導線等との接触により通線は極めて困難
となる。実際、20mあるいは30m長の管路さえ通線困難な
ことが多い。
【0004】また、後者の方法の場合には、人力で導線
等を押し込むために、多くの場合その通線は難しく、短
い距離でなんとか通線が可能な場合でもその作業労力は
大変なものとなる。このような従来の方法の欠点を克服
するために、たとえ多数の屈曲部を有する配管であって
も簡便に効率よく通線を行うことのできる新しい通線方
法とそのための装置をこの発明者はすでに提案してい
る。その方法と装置はこの発明の発明者が、各種の応用
分野への適用について積極的に検討を進めてきたコアン
ダスパイラルフローをその通線のための原理的方法とし
て用いたものである。
【0005】すなわち、このコアンダスパイラルフロー
は、流体の流れる軸方向流とその周囲との速度差、およ
び密度差が大きく、管軸の流れが速く外側の流れが遅
い、いわゆるスティーパな速度分布を示す。さらに、た
とえば乱れ度が通常の乱流の0.2に対して0.09と半分以
下の値を示し、通常の乱流とは異なる状態を形成すると
いう特徴を有している。しかも、軸方向ベクトルと半径
方向ベクトルとの合成によって特有のスパイラル流を形
成するという特徴がある。
【0006】そこでこのコアンダスパイラルフローが管
内流において管軸に収れんする流れであることを利用し
て、多数の屈曲部を有する配管であっても、導線等を簡
便に効率よく通線できるコアンダスパイラルフロー通線
装置が開発された。図1はこの開発者がすでに提案して
いるコアンダスパイラルフロー通線装置とこれを用いた
方法を例示した模式図である。
【0007】例えばこの図1に示したように、導線等を
通線するための所定の管路(1)に、フレキシブルホー
ス(2)などを介して、またはこれを用いることなく、
コアンダスパイラルフローユニット(3)を接続する。
このコアンダスパイラルユニット(3)には、環状のコ
アンダスリット(4)を通じて管路(1)の通線方向に
向けて、圧縮流体供給手段(5)より圧縮流体が供給さ
れる。この状態において、コアンダスパイラルフローユ
ニット(3)の吸引導入口(6)に所定の導線(7)等
を挿入する。導線の先端には、誘導線などを介してパラ
シュート(8)等を接続してもよい。このパラシュート
(8)により形状抗力が向上し、導線などの牽引力が増
加する。
【0008】導線(7)等はフレキシブルホース(2)
および管路(1)内のスパイラルフローによって自動搬
送され、管壁との摩擦が少なく通線が高速で進行する。
圧縮流体供給手段(5)としては、エアーコンプレッ
サ、あるいは窒素等の圧縮流体のボンベを用いることが
できる。ボンベを用いる場合でも圧縮流体の供給圧力を
10kg/cm2程度に保つことができるもので十分である。
【0009】コアンダスパイラルフローユニット(3)
については、例えば図2に示したように、空気と導線等
が噴出する噴出口(9)と導線(7)等を導入する吸引
導入口(6)との間に環状のコアンダスリット(4)
と、その近傍の傾斜面(10)、圧縮流体の分配室(1
1)、さらに圧縮流体供給路(12)とを有する構造を
一つの典型例として示すことができる。
【0010】傾斜面(10)の角度(θ)を例えば5〜
70°程度とすることにより、スパイラルフローが形成
され、かつ、吸引導入口(6)に強い負圧吸引力が生
じ、その結果この負圧吸引力によって導線(7)等が導
かれ、前記図1の管路(1)内をコアンダスパイラルフ
ローによって高速で通線される。以上の通りの通線方法
とその装置は、多数の屈曲部を持った配管において、簡
便に効率よい通線を可能とし、500m、さらには1000m長
の管路にワンパスで導線等の通線を短時間で可能とする
など、従来の方法に比べてきわめて優れた作用効果を示
す。
【0011】しかしながら、その後の発明者らの検討に
よってこのコアンダスパイラルフローによる通線方法と
その装置の場合にも、さらに改善すべき点があることが
明らかになってきた。その課題は、これまでのコアンダ
ースパイラルフロー通線装置は、通線を行う管路径が5
〜6mm程度である配管を対象としていたものであり、そ
の管径がより大きい場合、たとえば80〜 100mm程度の管
径の配管に、通線を行う場合には、通線効率が悪くなる
場合もあったということである。
【0012】そして、このようなより大きな径の、たと
えば80mm〜 100mm程度の管径の配管にスパイラルフロー
通線装置を用いて、通線を行う場合、そのコアンダスパ
イラルフロー通線装置の形状については、ア)管路径と
ほぼ同じ口径を持つコアンダスパイラルフロー通線装置
によって通線を行う方法と、イ)管路径よりもコアンダ
スパイラルフロー通線装置の口径の方が小さいコアンダ
スパイラルフロー通線装置を用いて通線を行う方法の2
通りがある。
【0013】前者の場合には、コアンダスパイラルフロ
ーを維持するために、供給圧力の大きいコンプレッサが
必要であり、さらに、通線装置が巨大化する等の問題が
生じる。そこで、できるだけ後者の方法を採用するのが
好ましいが、この場合には、コアンダスパイラルフロー
通線装置とフレキシブルホースまたは、管路(1)の接
続部における急拡大部においては、図3に示すように、
渦(13)が発生し、この渦が発生することによって、
スパイラルフローの持つエネルギーが損失し、その結
果、スパイラルフローの噴出角度が広がり、スパイラル
フローと管路内壁との摩擦が増大し通線能力が低下する
という欠点があった。
【0014】この発明は、上記の通りの課題を解決する
ためになされたものであり、たとえコアンダスパイラル
フローによる通線装置の噴出口径と管路径が異なり、さ
らに、多数の屈曲部を有する配管であっても、簡便に効
率よく通線を行うことが可能である改良されたコアンダ
スパイラルフロー通線装置を提供することを目的として
いる。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、噴出口、導線または誘導線の導
入口、および管路方向へのコアンダスパイラルフロー生
成のための圧縮流体供給用のコアンダスリットを有する
コアンダスパイラルフロー通線装置において、その噴出
口にディフューザを付設してなる通線装置を提供する。
【0016】図4はこの発明の改良されたコアンダスパ
イラルフロー通線装置の例を示したものである。たとえ
ばこの図4に例示したように、この発明のコアンダスパ
イラルフロー通線装置は、コアンダスパイラルユニット
(3)の噴出口(9)の先端にディフューザ(14)を
設ける構造を一つの態様として示すことができ、このデ
ィフューザ(14)の先端に管路(1)またはフレキシ
ブルホースを接続する。
【0017】このディフューザを設けることにより、前
記のような渦の発生が抑えられ、その結果スパイラルフ
ローのエネルギー損失を抑えることができる。なお、デ
ィフューザの開き角度(ψ)は最大でも10°前後が好ま
しく、これを越えると、渦が発生して通線能力が低下し
やすいという傾向がある。さらに、この発明において
は、管路径(D1)に対するコアンダスパイラルフローユ
ニットの噴出口径(D2)の比が0.6〜0.8であるスパイラ
ルフローユニットとそのスパイラルフローユニットの先
端に接続するディフューザを用いることが望ましく、こ
のようなコアンダスパイラルフロー通線装置を用いるこ
とにより、コアンダスパイラルフローのエネルギー損失
を防ぐことができる。
【0018】以上の通りこの発明によって、拡大部の渦
の発生を避けることができ、コアンダスパイラルフロー
を維持しつつ、簡便に効率よく通線を行うことが可能と
なる。以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発明につ
いて説明する。
【0019】
【実施例】実施例1 前記の図4に示したように、実際にコアンダスパイラル
フローユニットの噴出口径(D2)が30mm,50mm,60mm,80m
m,100mmのコアンダスパイラルフロー通線装置を用い
て、直径80mm、長さ300mの管路に、200g/mの比重で径は
18mmの光ファイバーケーブルの通線を行い、それぞれの
コアンダスパイラルフロー通線装置と通線時間との関係
を測定した。
【0020】ディフューザの開き角度(ψ)は8゜であ
り、また、すべてのコアンダスパイラルフロー通線装置
において、その傾斜面の角度(θ)は20゜であり、噴出
口径、吸引導入口径、全長などのコアンダースパイラル
フローユニットの長さに関する比は、すべて同じであ
る。その結果として、図5に示すように、噴出口径(D
2)が50mmを用いた場合、その通線時間は約4分30秒
であり、最も効率よく通線を行うことができた。つま
り、この場合、噴出口径(D2)と管路径(D1)との比
は、約0.63であった。実施例2 図4に示したディフューザを付設したコアンダスパイラ
ルフロー通線装置を用いて、径80mm長さ100mの管路内の
10mと50mの地点において、牽引力をバネばかりによって
測定した。
【0021】コアンダスパイラルフロー通線装置の噴出
口径(D2)と管路径(D1)との比は0.63のものを用い
た。また、導線先端部には、径30mmのナイロン製のパラ
シュートを接続した。図6は35ps、図7は50ps、図8は
200psのコンプレッサを用いて、圧縮空気を混入した場
合の、コアンダスパイラルフロー通線装置の圧力と牽引
力の関係を示した図である。破線はこの発明である改良
されたコアンダスパイラルフロー通線装置を用いた場合
を示し、比較のため、ディフューザを接続していないコ
アンダスパイラルフロー通線装置の場合を示している。
【0022】たとえば、50psのコンプレッサを用いて、
圧力を5kg/cm2 、50mの長さの導線を用いた場合、ディ
フューザを用いないコアンダスパイラルフロー通線装置
では、牽引力は約7kgであったのに対して、この発明で
あるディフューザを用いた改良型のコアンダスパイラル
フロー通線装置では、牽引力は約8kgであり、14%もの牽
引力の向上が見られた。
【0023】さらに、たとえば200psのコンプレッサに
おいて、圧力5kg/cm2 、50mの長さの導線を用いた場
合、従来のディフューザを用いないコアンダスパイラル
フロー通線装置の場合、牽引力は9.5kgであるのに対し
て、この発明であるディフューザを用いた改良型のコア
ンダスパイラルフロー通線装置では牽引力は17.5kgであ
り、84%も牽引力が向上した。
【0024】また、たとえば200psのコンプレッサにお
いて、設定圧力5kg/cm2 、10mの長さの導線を用いた場
合、従来では牽引力は14kgであるのに対して、改良型で
は牽引力は21kgであり、50%も牽引力が向上した。以上
の結果から、この改良型のコアンダスパイラルフロー通
線装置を用いて、通線を行った結果、より簡便に効率よ
く通線を行うことが可能となった。
【0025】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明の通
線装置は、通線装置の噴出口の径と管路径とが異なり、
さらに屈曲部を多数有する管路であっても、通線時の牽
引力をさらに向上させることができ、極めて簡便に効率
よく通線が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明者がすでに提案している通線方法を例
示した構成図である。
【図2】図1の方法において使用できるコアンダスパイ
ラルフローユニットを例示した断面図である。
【図3】従来の装置を用いた場合の問題点を例示した断
面図である。
【図4】この発明の装置を例示した断面図である。
【図5】この発明の装置を用いた実施例の結果である口
径と通線距離との関係を示した図である。
【図6】この発明の装置を用いた実施例の結果である圧
力と牽引力との関係を示した図である。
【図7】この発明の装置を用いた実施例の結果である圧
力と牽引力との関係を示した図である。
【図8】この発明の装置を用いた実施例の結果である圧
力と牽引力との関係を示した図である。
【符号の説明】
1 管路 2 フレキシブルホース 3 コアンダスパイラルフローユニット 4 コアンダスリット 5 圧縮流体供給手段 6 吸引導入口 7 導線 8 パラシュート 9 噴出口 10 傾斜面 11 分配室 12 圧縮流体供給路 13 渦 14 ディフューザ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜出 俊晴 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 堀井 清之 東京都目黒区上目黒5−8−15−501 (72)発明者 大隅 角治 山口県下関市長府松小田本町6番3号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴出口、導線または誘導線の導入口、お
    よび管路方向へのコアンダスパイラルフロー生成のため
    の圧縮流体供給用のコアンダスリットを有するコアンダ
    スパイラルフロー通線装置において、その噴出口にディ
    フューザを付設してなる通線装置。
JP24816892A 1992-09-17 1992-09-17 通線装置 Pending JPH06217433A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24816892A JPH06217433A (ja) 1992-09-17 1992-09-17 通線装置

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JP24816892A JPH06217433A (ja) 1992-09-17 1992-09-17 通線装置

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JPH06217433A true JPH06217433A (ja) 1994-08-05

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ID=17174230

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JP24816892A Pending JPH06217433A (ja) 1992-09-17 1992-09-17 通線装置

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010515