JPH0621726A - 増幅装置 - Google Patents

増幅装置

Info

Publication number
JPH0621726A
JPH0621726A JP5058216A JP5821693A JPH0621726A JP H0621726 A JPH0621726 A JP H0621726A JP 5058216 A JP5058216 A JP 5058216A JP 5821693 A JP5821693 A JP 5821693A JP H0621726 A JPH0621726 A JP H0621726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
transistor
coupled
base
output transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5058216A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3335208B2 (ja
Inventor
Eise Carel Dijkmans
カレル デイクマンス エイス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Philips Gloeilampenfabrieken NV
Koninklijke Philips Electronics NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Philips Gloeilampenfabrieken NV, Koninklijke Philips Electronics NV filed Critical Philips Gloeilampenfabrieken NV
Publication of JPH0621726A publication Critical patent/JPH0621726A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3335208B2 publication Critical patent/JP3335208B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/30Modifications of amplifiers to reduce influence of variations of temperature or supply voltage or other physical parameters
    • H03F1/307Modifications of amplifiers to reduce influence of variations of temperature or supply voltage or other physical parameters in push-pull amplifiers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/30Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor
    • H03F3/3069Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor the emitters of complementary power transistors being connected to the output
    • H03F3/3071Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor the emitters of complementary power transistors being connected to the output with asymmetrical driving of the end stage
    • H03F3/3072Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor the emitters of complementary power transistors being connected to the output with asymmetrical driving of the end stage using Darlington transistors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 増幅装置に熱的不安定が生じないようにす
る。 【構成】 バイアス電圧を発生させるために、バイアス
段を、第1の負の熱応答特性を有する第1の電圧をバイ
アス段(7,8,9,10)の素子(10)を介して発生させ、かつ、
第1の電圧と極性が逆であり、第2の負の熱応答特性を
有する第2の電圧を発生させるように構成する。バイア
ス電圧は、第1の電圧と第2の電圧の和に等しい。第1
の電圧の絶対値は、第2の電圧の絶対値より大とする。
バイアス電圧の負の熱応答特性は、第1の負の熱応答特
性及び第2の負の熱応答特性の影響により決定される。
第1の負の熱応答特性の絶対値は、第2の負の熱応答特
性の絶対値より大とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベース、コレクタ及び
エミッタを有する第1出力トランジスタと、ベース、コ
レクタ及びエミッタを有する第2出力トランジスタと、
入力端子と、出力端子と、第1給電点と、第2給電点
と、第1出力トランジスタのベースと第2出力トランジ
スタのベースとの間にバイアス電圧を発生させるバイア
ス段とを具え、第1出力トランジスタのベース及び第2
出力トランジスタのベースを入力端子に結合し、第1出
力トランジスタのコレクタを第1給電点に結合し、第2
出力トランジスタのコレクタを第2給電点に結合し、第
1出力トランジスタのエミッタ及び第2出力トランジス
タのエミッタを出力端子に結合し、バイアス電圧が負の
熱応答特性を有し、バイアス段の素子を第1出力トラン
ジスタ及び第2出力トランジスタと熱的に結合している
増幅装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本明細書では、負の熱応答特性は負の温
度係数に起因する熱応答特性を意味するものである。上
述した増幅装置では、個別の構成素子によって又は集積
回路として構成することができ、一般に、入力端子に供
給される入力信号に応じて出力端子に結合された負荷を
駆動するのに使用される。
【0003】このような増幅装置はとりわけ、オランダ
国特許公開公報NL65 10 718 号により既知である。従来
公知の増幅装置では、バイアス段は、抵抗器と、第1の
端子、タップ及び第2の端子を有する分圧器と、ベース
が上記分圧器のタップに結合されており、コレクタが上
記分圧器の第1の端子及び上記第1の出力トランジスタ
のベースに結合されており、エミッタが上記分圧器の第
2の端子及び上記第2の出力トランジスタのベースに結
合されているトランジスタとを具えている。上記分圧器
の第1の端子は、上記抵抗器を介して第1の給電点に結
合されている。上記分圧器の第2の端子は、上記入力端
子に結合されている入力トランジスタを介して第2の給
電点に結合されている。従来公知の増幅装置では、上記
分圧器及び上記トランジスタはいわゆるベース─エミッ
タ電圧倍率器として作用する。上記バイアス段によって
生じたバイアス電圧は、上記分圧器によって決定される
比率と上記トランジスタのベース─エミッタ電圧との積
に等しい。上記バイアス段の素子は上記トランジスタに
より構成されている。上記第1の出力トランジスタのベ
ースと上記第2の出力トランジスタのベースとの間に印
加されるバイアス電圧によって、上記第1の出力トラン
ジスタ及び上記第2の出力トランジスタはAB級として動
作し、出力信号の歪みを減少させることができる。AB級
動作を行うには、従来公知の増幅装置のバイアス電圧
が、上記トランジスタのベース─エミッタ電圧の約2倍
でなければならない。トランジスタから構成されている
上記素子と上記第1の出力トランジスタとの間及びこの
素子と上記第2の出力トランジスタとの間を熱的に結合
する結果、AB級動作による温度上昇の悪影響を防ぐこと
ができる。温度上昇により上記第1及び第2の出力トラ
ンジスタが熱くなり始めると、上記バイアス電圧により
決定され、上記第1及び第2の出力トランジスタを流れ
る電流は、上記第1及び第2の出力トランジスタ固有の
物理特性の結果増加する。一方、温度上昇によって前記
トランジスタによって構成される素子が加熱されると、
トランジスタを同じ電流が流れるバイアス電圧はトラン
ジスタの物理的特性のため減少する。その結果、上記第
1及び第2の出力トランジスタを流れる電流の増加は、
上記バイアス電圧(負の熱応答特性)の減少により相殺
される。したがって各素子を適切に設計することによっ
てほぼ温度に依存しないAB級動作が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来公知
の増幅装置では、ほぼ温度に依存しないAB級動作を行う
には完全な熱的結合が行われていることが不可欠であ
る、という欠点がある。もし熱的結合が完全でなけれ
ば、第1及び第2の出力トランジスタを流れる電流はバ
イアス電圧が減少するにもかかわらず増加してしまう
(負の熱応答)。このように電流が増加すると、増幅装
置は熱的に不安定となる。本発明は、熱的不安定が生じ
ない増幅装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の増幅装置は、バ
イアス電圧を発生させるために、バイアス段を、第1の
負の熱応答特性を有する第1の電圧をバイアス段の第1
の素子を介して発生させ、かつ、第1の電圧と極性が逆
であり、第2の負の熱応答特性を有する第2の電圧を発
生させるように構成し、バイアス電圧を、第1の電圧と
第2の電圧との和に等しくし、第1の電圧の絶対値を第
2の電圧の絶対値より大とし、バイアス電圧の負の熱応
答特性を、第1の負の熱応答特性及び第2の負の熱応答
特性により決定し、第1の負の熱応答特性の絶対値を、
第2の負の熱応答特性の絶対値より大としたことを特徴
とするものである。
【0006】本発明は、出力トランジスタ固有の物理特
性の過補償が熱的不安定を排除するという事実の認識に
基づいている。本発明の増幅装置では、過補償は、第1
の電圧の極性が第2の電圧の極性と逆であり、かつ、第
1の負の熱応答特性(の絶対値)が第2の負の熱応答特
性より大であることにより達成される。第1の電圧の極
性は第2の電圧の極性と逆であるので、バイアス電圧は
第1の電圧から第2の電圧を引いたものに等しく、か
つ、バイアス電圧の熱応答特性は、第1の電圧への第1
の負の熱応答特性の影響から第2の電圧への第2の負の
熱応答特性の影響を引いたものにより決定される。第1
の負の熱応答特性(の絶対値)は第2の負の熱応答特性
より大であるので、第1の電圧(の絶対値)への影響
は、第2の電圧への影響より大である。その結果、本発
明の増幅装置のバイアス電圧の熱応答特性(の絶対値)
は、従来公知の増幅装置のバイアス電圧の熱応答特性よ
り大であり(すなわち過補償され)、本発明の増幅装置
ではバイアス電圧の熱応答特性は、第1の電圧と第2の
電圧とにより調整可能である。すなわちバイアス電圧の
熱応答特性は、第1の電圧が増加するにつれてより負に
なる。バイアス電圧を一定に維持しながらバイアス電圧
の熱応答特性を調整できるので、出力トランジスタ固有
の物理特性の過補償を調整することが可能であり、増幅
装置の熱的不安定を防ぐことができる。
【0007】また本発明の増幅装置の一実施例は、第2
の電圧を発生させるために、バイアス段は少なくとも1
個のダイオードを具えることを特徴とするものである。
電流が少なくとも1個のダイオードを流れるとき、ダイ
オードは、第2の電圧を発生させるために電流が制御さ
れた電圧源として作用する。少なくとも1個のダイオー
ドにより発生する第2の電圧は、ダイオードの個数とベ
ース─エミッタ電圧に相当する電圧との積に等しいの
で、増幅装置を設計するには少なくとも1個のダイオー
ドが都合がよい。望ましい過補償に依存して、第2の電
圧を発生させるために1個又はそれ以上のダイオードを
使用することができるので、望ましいバイアス電圧の熱
応答特性を得るために少なくとも1個のダイオードは出
力トランジスタと熱的に結合されていない。バイアス電
圧を得るために、少なくとも1個のダイオードと直列に
抵抗器を配置してもよい。
【0008】また本発明の増幅装置の一実施例は、第1
の電圧を発生させるために、バイアス段は、電流源と、
第1の端子、タップ及び第2の端子を有する分圧器と、
ベース、コレクタ及びエミッタを有するトランジスタと
を具え、分圧器の第1の端子を、電流源を介して第1給
電点と結合し、分圧器の第2の端子を、第2給電点と結
合し、トランジスタのベースを、分圧器のタップに結合
し、トランジスタのコレクタを、ダイオードを介して分
圧器の第1の端子と、第1トランジスタのベースとに結
合し、トランジスタのエミッタを、分圧器の第2の端子
及び第2出力トランジスタのベースに結合し、トランジ
スタを、バイアス段の素子としたことを特徴とするもの
である。このような実施例は、本発明の増幅装置の好ま
しい装置である。上記第1の電圧と上記第2の電圧は両
方とも上記電流源により発生した電流によって決定され
る。これは、上記電流源により発生した電流が、上記分
圧器を介して第1の電圧が得られる上記トランジスタの
ベース─エミッタ電圧と、上記ダイオード間の第2の電
圧の両方を発生させるからである。本実施例に特有の熱
応答特性は、添付図面を参照して以下詳細に説明する。
【0009】また本発明の増幅装置の他の実施例は、ベ
ース、コレクタ及びエミッタを有する第1駆動トランジ
スタと、ベース、コレクタ及びエミッタを有する第2駆
動トランジスタと、を具え、これら第1及び第2の駆動
トランジスタのベースを、分圧器の第1及び第2の端子
にそれぞれ結合し、第1及び第2の駆動トランジスタの
コレクタを、第1及び第2の給電点にそれぞれ結合し、
第1及び第2の駆動トランジスタのエミッタを、第1及
び第2の出力トランジスタのベースに結合したことを特
徴とするものである。本発明の増幅装置のバイアス段に
よって、本実施例でもAB級動作を行うことができる。本
実施例では、上記駆動トランジスタ及び出力トランジス
タをダーリントン回路として構成した結果、比較的高い
利得を供給することができる。
【0010】以下図面につき説明する。図面では同様な
部分に同じ符号を付している。図1に、従来公知の増幅
装置を示す。この増幅装置は、ベース、コレクタ及びエ
ミッタを有する第1出力トランジスタ1と、ベース、コ
レクタ及びエミッタを有する第2出力トランジスタ2
と、入力端子3と、出力端子4と、第1給電点5と、第
2給電点6と、第1出力トランジスタ1のベースと第2
出力トランジスタ2のベースとの間にバイアス電圧を発
生させるバイアス段7,8,9及び10とを具える。第
1出力トランジスタ1のベース及び第2出力トランジス
タ2のベースは入力端子3に結合されている。第1出力
トランジスタ1のコレクタは第1給電点5に結合されて
いる。第2出力トランジスタ2のコレクタは第2給電点
6に結合されている。第1出力トランジスタ1のエミッ
タ及び第2出力トランジスタ2のエミッタは出力端子4
に結合されている。この増幅装置では、バイアス段7,
8,9及び10は、例えば抵抗器によって構成すること
ができる電流源7と、第1の端子、タップ及び第2の端
子を有する分圧器、例えば2つの抵抗器を有する分圧器
8及び9と、ベース、コレクタ及びエミッタを有するト
ランジスタ10とを具えている。分圧器8及び9の第1
の端子は電流源7を介して第1給電点5に結合されてお
り、また第2の端子は入力トランジスタ11を介して第
2給電点6に結合されている。トランジスタ10のベー
スは分圧器8及び9のタップに結合されており、コレク
タは分圧器8及び9の第1の端子及び出力トランジスタ
1のベースに結合されており、エミッタは分圧器8及び
9の第2の端子及び出力トランジスタ2のベースに結合
されている。バイアス段の一構成要素であるトランジス
タ10は、第1出力トランジスタ1及び第2出力トラン
ジスタ2に熱的に結合されている。分圧器8及び9とト
ランジスタ10は、いわゆるベース─エミッタ電圧倍率
器として作用する。バイアス段である電流源7,分圧器
8,9及びトランジスタ10により発生するバイアス電
圧は、トランジスタ10のベース─エミッタ電圧を分圧
器8及び9によって決定される比に乗じたものに等し
い。入力端子3に供給される入力信号の歪みを最小にす
るために、第1出力トランジスタ1及び第2出力トラン
ジスタ2は、これらのベース間に印加されるバイアス電
圧によってAB級動作を行うことができるが、そのために
はこのバイアス電圧はトランジスタ10のベース─エミ
ッタ電圧のほぼ2倍に等しくなければならない。第1出
力トランジスタ1とトランジスタ10及び第2出力トラ
ンジスタ2とトランジスタ10との間が熱的に結合され
ている結果、この増幅装置はAB級動作を行うことによる
温度上昇の悪影響を防ぐことができる。温度の上昇によ
り第1出力トランジスタ1及び第2出力トランジスタ2
が熱くなり始めると、第1出力トランジスタ1及び第2
出力トランジスタ2固有の物理的特性により、バイアス
電圧により決定され、かつ、第1出力トランジスタ1及
び第2出力トランジスタ2に流れる電流は増加する。し
かしながら熱的に結合されることによりトランジスタ1
0が熱くなり始めると、トランジスタ10にほぼ等しい
電流を流すためのバイアス電圧は、トランジスタ10固
有の物理的性質により減少する。その結果回路素子定数
を適切に設定することによって、ほぼ温度に依存しない
AB級動作が得られる。この増幅装置が適切にバイアスさ
れるとき、入力端子3に供給される入力信号は入力端子
3を介して第1出力トランジスタ1及び第2出力トラン
ジスタ2に供給される。分圧器8及び9とトランジスタ
10により、上記入力信号の直流レベルがシフトされ
る。第1出力トランジスタ1は上記入力信号のサイン波
の正の部分を、第2出力トランジスタ2は上記入力信号
のサイン波の負の部分をそれぞれ増幅する。しかしなが
ら従来公知の増幅装置では、ほぼ温度に依存しないAB級
動作を行うには完全な熱的結合が行われることが不可欠
である、という欠点がある。もし熱的結合が完全でなけ
れば、第1出力トランジスタ1及び第2出力トランジス
タ2の電流はバイアス電圧が減少するにもかかわらず増
加する。このように電流が増加すると、増幅装置の熱的
不安定が生じる。
【0011】
【実施例】図2に、本発明の増幅装置の一実施例を示
す。本実施例は、バイアス段にダイオード12が追加さ
れているという点が図1に示す増幅装置とは根本的に異
なっている。ダイオード12は本発明の重要な役割を果
たすが、この目的を達成するためにダイオード12は一
方が分圧器8及び9の第1の端子に、他方が第1出力ト
ランジスタ1のベース及びトランジスタ10のコレクタ
に結合されている。さらに本実施例は、それぞれベー
ス、コレクタ及びエミッタを有する第1駆動トランジス
タ13と第2駆動トランジスタ14とを具えるという点
が図1に示す増幅装置とは異なっている。第1駆動トラ
ンジスタ13のベースは分圧器8及び9の第1の端子
に、第2駆動トランジスタ14のベースは分圧器8及び
9の第2の端子にそれぞれ結合されている。第1駆動ト
ランジスタ13のコレクタは第1給電点5に、第2駆動
トランジスタ14のコレクタは第2給電点6にそれぞれ
結合されている。第1駆動トランジスタ13のエミッタ
は第1出力トランジスタ1のベースに、第2駆動トラン
ジスタ14のエミッタは第2出力トランジスタ2のベー
スにそれぞれ結合されている。第1駆動トランジスタ1
3及び第2駆動トランジスタ14と、第1出力トランジ
スタ1及び第2出力トランジスタ2との結合方法は種々
の方法を採ることができ、図2は単に一例として示した
ものである。本実施例では、電流源7がトランジスタ1
0及びダイオード12を流れる電流を発生する。トラン
ジスタ10はダイオード12とは相違し、第1出力トラ
ンジスタ1及び第2出力トランジスタ2に熱的に結合さ
れている。この電流によりトランジスタ10は、分圧器
8及び9を介して、第1の負の熱応答特性を有する第1
の電圧を発生させる。この電流はダイオード12に流れ
て、第2の負の熱応答特性を有する第2の電圧を発生さ
せる。トランジスタ10に印加されるバイアス電圧は、
上記第1の電圧と上記第2の電圧との和に等しい。上記
第1の電圧の絶対値は上記第2の電圧の絶対値より大き
くする。上記バイアス電圧の負の熱応答特性は、上記第
1の負の熱応答特性及び上記第2の負の熱応答特性の影
響により決定される。上記第1の負の熱応答特性の絶対
値は、上記第2の負の熱応答特性の絶対値より大きくす
る。本発明の増幅装置では、熱的不安定は第1出力トラ
ンジスタ1及び第2出力トランジスタ2に固有の物理特
性の過補償によって排除される。本発明の増幅装置では
過補償は、上記第1の電圧が上記第2の電圧とは極性が
逆であることにより行われ(図2の場合にはダイオード
12が追加されている)、また上記負の熱応答特性(の
絶対値)が上記負の熱応答特性より大であることにより
行われる(図2の場合にはダイオード12が熱的に結合
されていない)。上記第1の電圧は上記第2の電圧とは
極性が逆であるので、上記バイアス電圧は上記第1の電
圧から上記第2の電圧を差し引いたものに等しく、か
つ、上記バイアス電圧の熱応答特性は、上記第1の電圧
への熱応答特性の影響から上記第2の電圧への熱応答特
性の影響を差し引いたものによって決定される。上記第
1の負の熱応答特性(の絶対値)は上記第2の負の熱応
答特性より大であるので、上記第1の電圧(の絶対値)
への影響は、上記第2の電圧への影響より大である。そ
の結果本発明の増幅装置のバイアス電圧の熱応答特性
(の絶対値)は、従来公知の増幅装置の熱応答特性より
大であり(すなわち過補償である)、かつ、上記バイア
ス電圧の熱応答特性は上記第1の電圧及び上記第2の電
圧によって調整可能である。上記バイアス電圧の熱応答
特性は調整可能であるので、第1出力トランジスタ1及
び第2出力トランジスタ2に固有の物理特性の過補償は
調整されることができ、増幅装置の熱的不安定を防ぐこ
とができる。温度上昇の結果として第1出力トランジス
タ1及び第2出力トランジスタ2を流れる電流が増加す
ると、この増加は、上記バイアス電圧が大幅に減少する
ことにより補償(即ち過補償)される。本実施例のさら
なる利点として、トランジスタ10とダイオード12と
は周りの温度の上昇に対しては似たような熱応答特性を
有するが、第1出力トランジスタ1及び第2出力トラン
ジスタ2による温度の上昇に対しては異なる熱応答特性
を有するという点を挙げることができる。トランジスタ
10とダイオード12とは同じ温度係数を有するので、
周囲の温度が上昇する場合には第1出力トランジスタ1
及び第2出力トランジスタ2の動作特性は変化しないが
(第1出力トランジスタ1及び第2出力トランジスタ2
とトランジスタ10とは熱的に結合しているので)、第
1出力トランジスタ1及び第2出力トランジスタ2自体
により温度が上昇する場合には動作特性が変化する。
【0012】本発明は上述した実施例にのみ限定される
ものではなく、幾多の変更や変形が可能である。例えば
上記第1の電圧は図2に示した方法で発生させる必要が
なく、例えば1個又はそれ以上のダイオードを流れる電
流によって発生させることができる。上記第2の電圧も
また、図2に示した方法で(即ち少なくとも1個のダイ
オード又はダイオード接続されたトランジスタを用い
て)発生させる必要がなく、抵抗器を流れる電流によっ
て発生させることができる。ただし、この場合には、抵
抗器により生じた熱応答特性が上記第1の熱応答特性か
ら外れる不具合がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来公知の増幅装置を示す回路図である。
【図2】本発明の増幅装置の一実施例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 第1出力トランジスタ 2 第2出力トランジスタ 3 入力端子 4 出力端子 5 第1給電点 6 第2給電点 7 電流源 8,9 分圧器 10 トランジスタ 11 入力トランジスタ 12 ダイオード 13 第1駆動トランジスタ 14 第2駆動トランジスタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース、コレクタ及びエミッタを有する
    第1出力トランジスタ(1) と、ベース、コレクタ及びエ
    ミッタを有する第2出力トランジスタ(2) と、入力端子
    (3) と、出力端子(4) と、第1給電点(5) と、第2給電
    点(6) と、前記第1出力トランジスタのベースと前記第
    2出力トランジスタのベースとの間にバイアス電圧を発
    生させるバイアス段(7,8,9,10)とを具え、 前記第1出力トランジスタ(1) のベース及び前記第2出
    力トランジスタ(2) のベースを前記入力端子(3) に結合
    し、 前記第1出力トランジスタ(1) のコレクタを前記第1給
    電点(5) に結合し、 前記第2出力トランジスタ(2) のコレクタを前記第2給
    電点(6) に結合し、 前記第1出力トランジスタ(1) のエミッタ及び前記第2
    出力トランジスタ(2)のエミッタを前記出力端子(4) に
    結合し、 前記バイアス電圧が負の熱応答特性を有し、 前記バイアス段(7,8,9,10)の素子(10)を前記第1出力ト
    ランジスタ(1) 及び前記第2出力トランジスタ(2) と熱
    的に結合した増幅装置において、 前記バイアス電圧を発生させるために、前記バイアス段
    を、第1の負の熱応答特性を有する第1の電圧を前記バ
    イアス段(7,8,9,10)の第1の素子(10)を介して発生さ
    せ、かつ、前記第1の電圧と極性が逆であり、第2の負
    の熱応答特性を有する第2の電圧を発生させるように構
    成し、 前記バイアス電圧を、前記第1の電圧と前記第2の電圧
    との和に等しくし、 前記第1の電圧の絶対値を前記第2の電圧の絶対値より
    大とし、 前記バイアス電圧の負の熱応答特性を、前記第1の負の
    熱応答特性及び前記第2の負の熱応答特性により決定
    し、 前記第1の負の熱応答特性の絶対値を、前記第2の負の
    熱応答特性の絶対値より大としたことを特徴とする増幅
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の電圧を発生させるために、前
    記バイアス段は少なくとも1個のダイオード(12)を具え
    ることを特徴とする請求項1記載の増幅装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の電圧を発生させるために、前
    記バイアス段は、電流源(7) と、第1の端子、タップ及
    び第2の端子を有する分圧器(8,9) と、ベース、コレク
    タ及びエミッタを有するトランジスタ(10)とを具え、 前記分圧器(8,9) の第1の端子を、前記電流源(7) を介
    して前記第1給電点(5) と結合し、 前記分圧器(8,9) の第2の端子を、前記第2給電点(6)
    と結合し、 前記トランジスタ(10)のベースを、分圧器(8,9) のタッ
    プに結合し、 トランジスタ(10)のコレクタを、ダイオード(12)を介し
    て分圧器(8,9) の第1の端子と、第1トランジスタ(1)
    のベースとに結合し、 前記トランジスタ(10)のエミッタを、分圧器(8,9) の第
    2の端子及び第2出力トランジスタのベースに結合し、 前記トランジスタ(10)を、バイアス段(7,8,9,10)の前記
    素子としたことを特徴とする請求項2記載の増幅装置。
  4. 【請求項4】 ベース、コレクタ及びエミッタを有する
    第1駆動トランジスタ(13)と、ベース、コレクタ及びエ
    ミッタを有する第2駆動トランジスタ(14)と、を具え、 これら第1及び第2の駆動トランジスタ(13,14) のベー
    スを、前記分圧器(8,9) の第1及び第2の端子にそれぞ
    れ結合し、 前記第1及び第2の駆動トランジスタのコレクタ(13,1
    4) を、前記第1及び第2の給電点(5,6) にそれぞれ結
    合し、 前記第1及び第2の駆動トランジスタ(13,14) のエミッ
    タを、第1及び第2の出力トランジスタ(1及び2)のベー
    スに結合したことを特徴とする請求項3記載の増幅装
    置。
  5. 【請求項5】 ベース、コレクタ及びエミッタを有する
    入力トランジスタ(11)を具え、 この入力トランジスタ(11)のベースを、前記入力端子
    (3) に結合し、前記入力トランジスタ(11)のコレクタ
    を、前記分圧器(8,9) の第2の端子に結合し、前記入力
    トランジスタ(11)のエミッタが、前記第2給電点(6) に
    結合したことを特徴とする請求項4記載の増幅装置。
JP05821693A 1992-03-18 1993-03-18 増幅装置 Expired - Fee Related JP3335208B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL92200774:5 1992-03-18
EP92200774 1992-03-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0621726A true JPH0621726A (ja) 1994-01-28
JP3335208B2 JP3335208B2 (ja) 2002-10-15

Family

ID=8210485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05821693A Expired - Fee Related JP3335208B2 (ja) 1992-03-18 1993-03-18 増幅装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5337012A (ja)
EP (1) EP0562658B1 (ja)
JP (1) JP3335208B2 (ja)
KR (1) KR100260811B1 (ja)
DE (1) DE69314981T2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013258598A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Mitsubishi Electric Corp バイアス回路

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5446211A (en) * 1994-04-01 1995-08-29 Hampshire Chemical Corp. Chlorination of difluoromethyl methyl ether
JPH098566A (ja) * 1995-06-06 1997-01-10 Sgs Thomson Microelectron Inc 増幅器出力段
US5689211A (en) * 1996-02-14 1997-11-18 Lucent Technologies Inc. Quiescent current control for the output stage of an amplifier
US6054898A (en) * 1996-08-30 2000-04-25 Kabushiki Kaisha Kenwood Semiconductor device having SEPP connected NPN and PNP transistors
US6188531B1 (en) * 1997-09-08 2001-02-13 Seagate Technology Llc System method and device for generating a temperature compensated write current during disk drive write operations
US6366170B1 (en) * 2000-04-06 2002-04-02 National Semiconductor Corporation PNP high-current, high-swing output stage and method
EP1162736A2 (en) * 2000-06-05 2001-12-12 Teac Corporation Single-ended push-pull amplifier circuit
US6614306B1 (en) * 2001-10-19 2003-09-02 National Semiconductor Corporation Bias circuit for class AB high frequency amplifiers
CN106100597B (zh) * 2016-05-24 2019-01-22 北京工业大学 一种耐高温低频分立器件的功率驱动系统
DE102016110666B4 (de) * 2016-06-09 2021-12-09 Lisa Dräxlmaier GmbH Schaltvorrichtung zum Kompensieren eines Temperaturgangs einer Basis-Emitter-Strecke eines Transistors
CN113114287A (zh) * 2021-05-08 2021-07-13 北京工业大学 一种系统的高温175度的电磁波发射电路

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DK106043C (da) * 1964-08-22 1966-12-12 Philips Ind Handel As Kredsløb til stabilisering af arbejdspunktet for flere transistorer over for variationer i temperatur og fødespænding ved hjælp af et temperaturafhængigt element.
US3699467A (en) * 1969-12-29 1972-10-17 Gen Electric Bias circuit for a complementary transistor output stage
DE2706580C3 (de) * 1977-02-16 1983-12-29 Tokyo Shibaura Electric Co., Ltd., Kawasaki, Kanagawa Vorspannschaltung für eine Gegentaktschaltung der Klasse B
JPS5927488B2 (ja) * 1978-11-16 1984-07-06 ヤマハ株式会社 電力増幅器におけるバイアス回路
US4313082A (en) * 1980-06-30 1982-01-26 Motorola, Inc. Positive temperature coefficient current source and applications
US4473793A (en) * 1981-03-26 1984-09-25 Dbx, Inc. Bias generator

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013258598A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Mitsubishi Electric Corp バイアス回路

Also Published As

Publication number Publication date
KR100260811B1 (ko) 2000-07-01
EP0562658A1 (en) 1993-09-29
DE69314981D1 (de) 1997-12-11
JP3335208B2 (ja) 2002-10-15
KR930020833A (ko) 1993-10-20
EP0562658B1 (en) 1997-11-05
US5337012A (en) 1994-08-09
DE69314981T2 (de) 1998-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3335208B2 (ja) 増幅装置
US4567444A (en) Current mirror circuit with control means for establishing an input-output current ratio
JPH0322723B2 (ja)
US4740766A (en) Precision tracking current generator
US4891603A (en) Logarithmic amplifier
US4187472A (en) Amplifier employing matched transistors to provide linear current feedback
US4019121A (en) Circuit arrangement for producing a compensated current
US4791385A (en) Voltage controlled amplifier for symmetrical electrical signals
US5327099A (en) Differential stage that provides minimal offset between inputs
JPS63213007A (ja) 入力電流から出力電流を取出す回路配置
JPH06101649B2 (ja) 電気信号増幅回路装置
JPH11205045A (ja) 電流供給回路およびバイアス電圧回路
US4112387A (en) Bias circuit
US4439745A (en) Amplifier circuit
JPH0722247B2 (ja) 帰還増幅器
US4812734A (en) Current-mirror arrangement
JP3420244B2 (ja) Ic構成部分のためのウェーハ段階での温度補償
US4300103A (en) Push-pull amplifier
US4230980A (en) Bias circuit
US5029281A (en) Clipping circuit
JP2711411B2 (ja) 演算増幅回路
JPS6126846B2 (ja)
JPH06276037A (ja) オーディオ用パワーアンプ
US6137364A (en) Low voltage drop integrated analog amplifier without external compensation network
JP2520219Y2 (ja) 電力増幅器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees