JPH06216979A - 折りたたみ式電話機 - Google Patents
折りたたみ式電話機Info
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- JPH06216979A JPH06216979A JP2169493A JP2169493A JPH06216979A JP H06216979 A JPH06216979 A JP H06216979A JP 2169493 A JP2169493 A JP 2169493A JP 2169493 A JP2169493 A JP 2169493A JP H06216979 A JPH06216979 A JP H06216979A
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- telephone
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 蓋の衝止部材への衝止を緩やかにすることに
より衝止部材の破損を防ぐと共に、電話機本体への大き
な振動を防ぐことができる折りたたみ式電話機を得るこ
とを目的とする。 【構成】 蓋２の開成時にその蓋２を所定の位置で衝止
させると共に、その蓋２が衝止される寸前からその蓋２
にネジリコイルバネ３の弾性力の方向とは逆の方向の力
を与えるショックアブソーバ５を備えたものである。
より衝止部材の破損を防ぐと共に、電話機本体への大き
な振動を防ぐことができる折りたたみ式電話機を得るこ
とを目的とする。 【構成】 蓋２の開成時にその蓋２を所定の位置で衝止
させると共に、その蓋２が衝止される寸前からその蓋２
にネジリコイルバネ３の弾性力の方向とは逆の方向の力
を与えるショックアブソーバ５を備えたものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、電話機本体に蓋が開
閉成自在な折りたたみ式電話機に関するものである。
閉成自在な折りたたみ式電話機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図８および図９は例えば実開昭６２−５
７４１号公報または実開昭６２−１３０５６号公報に示
された従来の折りたたみ式電話機の蓋の連結部を示す断
面図および側面図であり、図において、１は電話機本
体、１ａは軸受けであり、この軸受け１ａと電話機本体
１とは一体構造になっている。２は送話器等が設けられ
た電話機本体１を保護する蓋、２ａは軸受け１ａと回転
自在に滑合された回転軸であり、この回転軸２ａと蓋２
とは一体構造になっている。３は回転軸２ａに巻き付け
られ両端が電話機本体１と蓋２の内部に挿入されたネジ
リコイルバネ、４は電話機本体１の底部に設けられ、蓋
２の開成時その蓋２を所定の位置で止めるストッパーで
ある。
７４１号公報または実開昭６２−１３０５６号公報に示
された従来の折りたたみ式電話機の蓋の連結部を示す断
面図および側面図であり、図において、１は電話機本
体、１ａは軸受けであり、この軸受け１ａと電話機本体
１とは一体構造になっている。２は送話器等が設けられ
た電話機本体１を保護する蓋、２ａは軸受け１ａと回転
自在に滑合された回転軸であり、この回転軸２ａと蓋２
とは一体構造になっている。３は回転軸２ａに巻き付け
られ両端が電話機本体１と蓋２の内部に挿入されたネジ
リコイルバネ、４は電話機本体１の底部に設けられ、蓋
２の開成時その蓋２を所定の位置で止めるストッパーで
ある。
【０００３】次に動作について説明する。電話機本体１
に蓋２が閉成されている状態では、ネジリコイルバネ３
に弾性エネルギーが蓄積されている。蓋２の開成時はそ
の蓄積された弾性エネルギーの解放による弾性力によ
り、図９の矢印に示すように蓋２が回転軸２ａを中心に
回動し開成されることになる。開成された蓋２は電話機
本体１の底部に設けられたストッパー４に衝止されるこ
とにより所定の位置で止められる。
に蓋２が閉成されている状態では、ネジリコイルバネ３
に弾性エネルギーが蓄積されている。蓋２の開成時はそ
の蓄積された弾性エネルギーの解放による弾性力によ
り、図９の矢印に示すように蓋２が回転軸２ａを中心に
回動し開成されることになる。開成された蓋２は電話機
本体１の底部に設けられたストッパー４に衝止されるこ
とにより所定の位置で止められる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の折りたたみ式電
話機は以上のように構成されているので、鉛直に位置す
る電話機本体１の蓋２を開成する場合、蓋２にはネジリ
コイルバネ３に蓄積された弾性エネルギーの解放による
弾性力に加え、蓋２に与えられる重力が加わり、蓋２は
勢いよく開成しストッパー４により蓋２を衝止しきれず
ストッパー４を破損してしまうなどの問題点があった。
また、ストッパー４の強度を高めても、勢いよく開成し
た蓋２はストッパー４による衝止時にそのストッパー４
を支点として回転軸２ａに大きなモーメントを与え電話
機本体１に大きな振動を及ぼすなどの問題点があった。
話機は以上のように構成されているので、鉛直に位置す
る電話機本体１の蓋２を開成する場合、蓋２にはネジリ
コイルバネ３に蓄積された弾性エネルギーの解放による
弾性力に加え、蓋２に与えられる重力が加わり、蓋２は
勢いよく開成しストッパー４により蓋２を衝止しきれず
ストッパー４を破損してしまうなどの問題点があった。
また、ストッパー４の強度を高めても、勢いよく開成し
た蓋２はストッパー４による衝止時にそのストッパー４
を支点として回転軸２ａに大きなモーメントを与え電話
機本体１に大きな振動を及ぼすなどの問題点があった。
【０００５】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、蓋の衝止部材への衝止を緩やか
にすることにより衝止部材の破損を防ぐと共に、電話機
本体への大きな振動を防ぐことができる折りたたみ式電
話機を得ることを目的とする。
ためになされたもので、蓋の衝止部材への衝止を緩やか
にすることにより衝止部材の破損を防ぐと共に、電話機
本体への大きな振動を防ぐことができる折りたたみ式電
話機を得ることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明に係る折
りたたみ式電話機は、蓋の開成時に弾性部材の弾性力の
方向とは逆の方向の力を与える緩衝部材と、蓋の開成を
所定の位置で止める衝止部材とを備えたものである。
りたたみ式電話機は、蓋の開成時に弾性部材の弾性力の
方向とは逆の方向の力を与える緩衝部材と、蓋の開成を
所定の位置で止める衝止部材とを備えたものである。
【０００７】請求項２の発明に係る折りたたみ式電話機
は、蓋の開成時にその蓋を所定の位置で衝止させると共
に、その蓋が衝止される寸前からその蓋に弾性部材の弾
性力の方向とは逆の方向の力を与えるショックアブソー
バを備えたものである。
は、蓋の開成時にその蓋を所定の位置で衝止させると共
に、その蓋が衝止される寸前からその蓋に弾性部材の弾
性力の方向とは逆の方向の力を与えるショックアブソー
バを備えたものである。
【０００８】請求項３の発明に係る折りたたみ式電話機
は、開閉機構の回転軸に組み込まれ蓋の開成時に弾性部
材の弾性力の方向とは逆の方向の力を与えるロータリー
ダンパーと、その蓋の開成を所定の位置で止める衝止部
材とを備えたものである。
は、開閉機構の回転軸に組み込まれ蓋の開成時に弾性部
材の弾性力の方向とは逆の方向の力を与えるロータリー
ダンパーと、その蓋の開成を所定の位置で止める衝止部
材とを備えたものである。
【０００９】請求項４の発明に係る折りたたみ式電話機
は、開閉機構の回転軸に組み込まれた減速部材により減
速され蓋の開成時に弾性部材の弾性力の方向とは逆の方
向の力を与えるロータリーダンパーと、蓋の開成を所定
の位置で止める衝止部材とを備えたものである。
は、開閉機構の回転軸に組み込まれた減速部材により減
速され蓋の開成時に弾性部材の弾性力の方向とは逆の方
向の力を与えるロータリーダンパーと、蓋の開成を所定
の位置で止める衝止部材とを備えたものである。
【００１０】
【作用】請求項１の発明における折りたたみ式電話機
は、緩衝部材により、蓋の開成時にその蓋に弾性部材の
弾性力の方向とは逆の方向の力を与え、衝止部材での衝
止時の蓋の回動速度を小さくする。
は、緩衝部材により、蓋の開成時にその蓋に弾性部材の
弾性力の方向とは逆の方向の力を与え、衝止部材での衝
止時の蓋の回動速度を小さくする。
【００１１】請求項２の発明における折りたたみ式電話
機は、ショックアブソーバにより、蓋の開成時にその蓋
が衝止される寸前からその蓋に弾性部材の弾性力の方向
とは逆の方向の力を与え、衝止時の蓋の回動速度を小さ
くする。また、蓋の開成開始から蓋の衝止寸前までは弾
性力の方向とは逆の方向の力は与えられないので、この
間の回動速度は小さくなることはない。
機は、ショックアブソーバにより、蓋の開成時にその蓋
が衝止される寸前からその蓋に弾性部材の弾性力の方向
とは逆の方向の力を与え、衝止時の蓋の回動速度を小さ
くする。また、蓋の開成開始から蓋の衝止寸前までは弾
性力の方向とは逆の方向の力は与えられないので、この
間の回動速度は小さくなることはない。
【００１２】請求項３の発明における折りたたみ式電話
機は、ロータリーダンパーにより、蓋の開成時にその蓋
に弾性部材の弾性力の方向とは逆の方向の力を与え、蓋
の開成開始から衝止部材での衝止時までの蓋の回動速度
を小さくする。
機は、ロータリーダンパーにより、蓋の開成時にその蓋
に弾性部材の弾性力の方向とは逆の方向の力を与え、蓋
の開成開始から衝止部材での衝止時までの蓋の回動速度
を小さくする。
【００１３】請求項４の発明における折りたたみ式電話
機は、ロータリーダンパーにより、蓋の開成時にその蓋
に弾性部材の弾性力の方向とは逆の方向の力を与え、蓋
の開成開始から衝止部材での衝止時までの蓋の回動速度
を小さくする。また、連結部の回転軸に組み込まれた減
速部材により、さらに蓋の回動速度を小さくする。
機は、ロータリーダンパーにより、蓋の開成時にその蓋
に弾性部材の弾性力の方向とは逆の方向の力を与え、蓋
の開成開始から衝止部材での衝止時までの蓋の回動速度
を小さくする。また、連結部の回転軸に組み込まれた減
速部材により、さらに蓋の回動速度を小さくする。
【００１４】
【実施例】実施例１．以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図１および図２は請求項２の発明の一
実施例による折りたたみ式電話機の蓋の連結部の閉成状
態を示す断面側面図および開成状態を示す断面側面図で
あり、図において、１は電話機本体、２は送話器等が設
けられ、また電話機本体１を保護する蓋、２ａは回転軸
であり、この回転軸２ａと蓋２とは一体構造になってい
る。２ｂは回転軸２ａの中央付近を成形して設けられた
ストッパー、５は例えば内部に粘性のオイル等が封入さ
れたショックアブソーバであり、この実施例では電話機
本体１の内部に固定されている。ショックアブソーバ５
とストッパー２ｂは蓋２の開成途中から当接しさらに所
定の位置で衝止する構成になっている。また、本図１お
よび図２には示さないが、従来技術と同様に回転軸２ａ
にはネジリコイルバネ（弾性部材）３が巻き付けられて
いる。
ついて説明する。図１および図２は請求項２の発明の一
実施例による折りたたみ式電話機の蓋の連結部の閉成状
態を示す断面側面図および開成状態を示す断面側面図で
あり、図において、１は電話機本体、２は送話器等が設
けられ、また電話機本体１を保護する蓋、２ａは回転軸
であり、この回転軸２ａと蓋２とは一体構造になってい
る。２ｂは回転軸２ａの中央付近を成形して設けられた
ストッパー、５は例えば内部に粘性のオイル等が封入さ
れたショックアブソーバであり、この実施例では電話機
本体１の内部に固定されている。ショックアブソーバ５
とストッパー２ｂは蓋２の開成途中から当接しさらに所
定の位置で衝止する構成になっている。また、本図１お
よび図２には示さないが、従来技術と同様に回転軸２ａ
にはネジリコイルバネ（弾性部材）３が巻き付けられて
いる。
【００１５】次に動作について説明する。電話機本体１
に蓋２が閉成されている状態では、ネジリコイルバネ３
に弾性エネルギーが蓄積されている。蓋２の開成時はそ
の蓄積された弾性エネルギーの解放による弾性力によ
り、蓋２が回転軸２ａを中心に回動し開成されることに
なる。開成された蓋２はその開成途中からショックアブ
ソーバ５の頭がストッパー２ｂに当接し、その蓋２にネ
ジリコイルバネ３の弾性力の方向とは逆の方向の力を与
える。蓋２の回動速度を小さくなり、さらに、所定の位
置で停止する。このような連結部では、蓋２の衝止を緩
やかにすることができるのでストッパー２ｂの破損を防
ぐと共に、電話機本体１への大きな振動を防ぐことがで
きる。さらに、蓋２の開成開始から蓋２の開成途中であ
るショックアブソーバ５の頭がストッパー２ｂに当接ま
での間は弾性力の方向とは逆の方向の力は与えられない
ので、この間の回動速度は小さくなることはなく、短時
間で開成させることができる。
に蓋２が閉成されている状態では、ネジリコイルバネ３
に弾性エネルギーが蓄積されている。蓋２の開成時はそ
の蓄積された弾性エネルギーの解放による弾性力によ
り、蓋２が回転軸２ａを中心に回動し開成されることに
なる。開成された蓋２はその開成途中からショックアブ
ソーバ５の頭がストッパー２ｂに当接し、その蓋２にネ
ジリコイルバネ３の弾性力の方向とは逆の方向の力を与
える。蓋２の回動速度を小さくなり、さらに、所定の位
置で停止する。このような連結部では、蓋２の衝止を緩
やかにすることができるのでストッパー２ｂの破損を防
ぐと共に、電話機本体１への大きな振動を防ぐことがで
きる。さらに、蓋２の開成開始から蓋２の開成途中であ
るショックアブソーバ５の頭がストッパー２ｂに当接ま
での間は弾性力の方向とは逆の方向の力は与えられない
ので、この間の回動速度は小さくなることはなく、短時
間で開成させることができる。
【００１６】実施例２．上記実施例１では、ショックア
ブソーバを用いた構成としたが、ロータリーダンパーを
用いてもよく、同様な効果を奏する。図３および図４は
請求項３の発明の一実施例による折りたたみ式電話機の
蓋の連結部を示す断面図および側面図であり、図におい
て、電話機本体１、蓋２、回転軸２ａ、ネジリコイルバ
ネ（弾性部材）３、ストッパー（衝止部材）４は従来の
技術と同等のものである。７は例えば内部に粘性のオイ
ル等が封入され、軸７ａに直結したスクリュー等を回転
させることにより抵抗を得るロータリーダンパーであ
り、このロータリーダンパー７は回転軸２ａに組み込ま
れ固定されており、その軸７ａもまた電話機本体１に固
定されている。
ブソーバを用いた構成としたが、ロータリーダンパーを
用いてもよく、同様な効果を奏する。図３および図４は
請求項３の発明の一実施例による折りたたみ式電話機の
蓋の連結部を示す断面図および側面図であり、図におい
て、電話機本体１、蓋２、回転軸２ａ、ネジリコイルバ
ネ（弾性部材）３、ストッパー（衝止部材）４は従来の
技術と同等のものである。７は例えば内部に粘性のオイ
ル等が封入され、軸７ａに直結したスクリュー等を回転
させることにより抵抗を得るロータリーダンパーであ
り、このロータリーダンパー７は回転軸２ａに組み込ま
れ固定されており、その軸７ａもまた電話機本体１に固
定されている。
【００１７】次に動作について説明する。蓋２の開成時
はその蓄積された弾性エネルギーの解放による弾性力に
より、蓋２が回転軸２ａを中心に回動し開成されること
になる。しかし、ロータリーダンパー７における軸７ａ
が同時に回転されるため、それが抵抗となって蓋２の回
転速度は小さくなる。蓋２が所定の位置まで開成する
と、ストッパー４に衝止し蓋２の回動は停止する。蓋２
の開成時の衝撃を実際に測定した結果を図５に示す。こ
れは、本実施例（図３）と同様の構成を樹脂で模型化
し、以下の手順で実験を行ったものである。 模型を鉛直に固定する。 蓋２の開口度が１０度，８０度，１２０度の位置にテ
ンションゲージを設置し、各々の角度における衝撃力を
測定する。また、環境温度２２°Ｃと３５〜４５°Ｃと
において測定し、温度の違いによる効果の違いも同時に
調べる。 従来の技術である図８に示した構成の模型でも同様の
測定を行い、ロータリーダンパー７の効果を調べる。
はその蓄積された弾性エネルギーの解放による弾性力に
より、蓋２が回転軸２ａを中心に回動し開成されること
になる。しかし、ロータリーダンパー７における軸７ａ
が同時に回転されるため、それが抵抗となって蓋２の回
転速度は小さくなる。蓋２が所定の位置まで開成する
と、ストッパー４に衝止し蓋２の回動は停止する。蓋２
の開成時の衝撃を実際に測定した結果を図５に示す。こ
れは、本実施例（図３）と同様の構成を樹脂で模型化
し、以下の手順で実験を行ったものである。 模型を鉛直に固定する。 蓋２の開口度が１０度，８０度，１２０度の位置にテ
ンションゲージを設置し、各々の角度における衝撃力を
測定する。また、環境温度２２°Ｃと３５〜４５°Ｃと
において測定し、温度の違いによる効果の違いも同時に
調べる。 従来の技術である図８に示した構成の模型でも同様の
測定を行い、ロータリーダンパー７の効果を調べる。
【００１８】図５の実験結果によると、ロータリーダン
パー７を組み込まない従来技術の場合、開口度が大きく
なるにつれて衝撃力はリニアに増加していき、１２０度
では２４０ｇに達してしまった。それに対して、ロータ
リーダンパー７を組み込んだ本実施例の場合、開口度が
大きくなるにつれて衝撃力の増加は減少し、１２０度で
は１３０ｇでロータリーダンパー７を組み込まない従来
技術の場合の約半分に抑えることができた。このことに
より、蓋２の回動停止時における電話機本体１，蓋２，
ストッパー４に加わる衝撃を弱める効果が得られること
がわかった。また、温度の違いにより内部に粘性のオイ
ル等が封入されたロータリーダンパー７の抵抗の降下が
懸念されたが、実験結果によると、環境温度３５〜４５
°Ｃでも環境温度２２°Ｃに比べて大きな違いはなく、
良好な結果が得られた。なお、本実施例の構成では、実
施例１の構成に比べて、電話機本体１内の空間に制約条
件がある場合、その制約された空間を使うことなく小型
に設計できる効果が付加される。
パー７を組み込まない従来技術の場合、開口度が大きく
なるにつれて衝撃力はリニアに増加していき、１２０度
では２４０ｇに達してしまった。それに対して、ロータ
リーダンパー７を組み込んだ本実施例の場合、開口度が
大きくなるにつれて衝撃力の増加は減少し、１２０度で
は１３０ｇでロータリーダンパー７を組み込まない従来
技術の場合の約半分に抑えることができた。このことに
より、蓋２の回動停止時における電話機本体１，蓋２，
ストッパー４に加わる衝撃を弱める効果が得られること
がわかった。また、温度の違いにより内部に粘性のオイ
ル等が封入されたロータリーダンパー７の抵抗の降下が
懸念されたが、実験結果によると、環境温度３５〜４５
°Ｃでも環境温度２２°Ｃに比べて大きな違いはなく、
良好な結果が得られた。なお、本実施例の構成では、実
施例１の構成に比べて、電話機本体１内の空間に制約条
件がある場合、その制約された空間を使うことなく小型
に設計できる効果が付加される。
【００１９】実施例３．上記実施例２では、ロータリー
ダンパー７を回転軸２ａに組み込んだ構成としたが、ロ
ータリーダンパー７を電話機本体１内に固定してもよ
く、同様な効果を奏する。図６および図７は請求項４の
発明の一実施例による折りたたみ式電話機の蓋の連結部
を示す断面図および側面図であり、図において、電話機
本体１、蓋２、回転軸２ａ、ネジリコイルバネ（弾性部
材）３、ストッパー（衝止部材）４は従来の技術と同等
のものである。８は電話機本体１内に固定されたロータ
リーダンパーであり、８ａはその軸、９は軸８ａに固定
された歯車、１０は回転軸２ａに固定された歯車であ
り、歯車９，１０により減速部材を構成する。
ダンパー７を回転軸２ａに組み込んだ構成としたが、ロ
ータリーダンパー７を電話機本体１内に固定してもよ
く、同様な効果を奏する。図６および図７は請求項４の
発明の一実施例による折りたたみ式電話機の蓋の連結部
を示す断面図および側面図であり、図において、電話機
本体１、蓋２、回転軸２ａ、ネジリコイルバネ（弾性部
材）３、ストッパー（衝止部材）４は従来の技術と同等
のものである。８は電話機本体１内に固定されたロータ
リーダンパーであり、８ａはその軸、９は軸８ａに固定
された歯車、１０は回転軸２ａに固定された歯車であ
り、歯車９，１０により減速部材を構成する。
【００２０】次に動作について説明する。蓋２の開成時
はその蓄積された弾性エネルギーの解放による弾性力に
より、蓋２が回転軸２ａを中心に回動し開成されること
になる。しかし、回転軸２ａが回転すれば歯車９，１０
が同時に回転し、電話機本体１内に固定されたロータリ
ーダンパー８が同時に回転されるため、それが抵抗とな
って蓋２の回転速度は小さくなり、さらに、所定の位置
で停止する。このような連結部では、蓋２の衝止を緩や
かにすることができるのでストッパー４の破損を防ぐと
共に、電話機本体１への大きな振動を防ぐことができ
る。さらに、歯車９，１０の減速比を大きくすることで
ロータリーダンパー８の容量を小さくすることができる
効果がある。また、一般にロータリーダンパーの軸は１
０ｍｍ程度と大きいので、実施例２と比較して、回転軸
２ａの太さに制約条件がある場合でも、小型な構成にで
きる効果がある。
はその蓄積された弾性エネルギーの解放による弾性力に
より、蓋２が回転軸２ａを中心に回動し開成されること
になる。しかし、回転軸２ａが回転すれば歯車９，１０
が同時に回転し、電話機本体１内に固定されたロータリ
ーダンパー８が同時に回転されるため、それが抵抗とな
って蓋２の回転速度は小さくなり、さらに、所定の位置
で停止する。このような連結部では、蓋２の衝止を緩や
かにすることができるのでストッパー４の破損を防ぐと
共に、電話機本体１への大きな振動を防ぐことができ
る。さらに、歯車９，１０の減速比を大きくすることで
ロータリーダンパー８の容量を小さくすることができる
効果がある。また、一般にロータリーダンパーの軸は１
０ｍｍ程度と大きいので、実施例２と比較して、回転軸
２ａの太さに制約条件がある場合でも、小型な構成にで
きる効果がある。
【００２１】
【発明の効果】以上のように、請求項１の発明によれ
ば、蓋の開成時に弾性部材の弾性力の方向とは逆の方向
の力を与える緩衝部材と、蓋の開成を所定の位置で止め
る衝止部材とを備えるように構成したので、緩衝部材に
より、衝止部材での衝止時の蓋の回動速度を小さくする
ことができ、蓋の衝止部材への衝止を緩やかにすること
により衝止部材の破損を防ぐと共に、電話機本体への大
きな振動を防ぐことができる。
ば、蓋の開成時に弾性部材の弾性力の方向とは逆の方向
の力を与える緩衝部材と、蓋の開成を所定の位置で止め
る衝止部材とを備えるように構成したので、緩衝部材に
より、衝止部材での衝止時の蓋の回動速度を小さくする
ことができ、蓋の衝止部材への衝止を緩やかにすること
により衝止部材の破損を防ぐと共に、電話機本体への大
きな振動を防ぐことができる。
【００２２】請求項２の発明によれば、蓋の開成時にそ
の蓋を所定の位置で衝止させると共に、その蓋が衝止さ
れる寸前からその蓋に弾性部材の弾性力の方向とは逆の
方向の力を与えるショックアブソーバを備えるように構
成したので、ショックアブソーバにより、衝止時の蓋の
回動速度を小さくすることができ、蓋の衝止部材への衝
止を緩やかにすることにより衝止部材の破損を防ぐと共
に、電話機本体への大きな振動を防ぐことができる。ま
た、蓋の開成開始から蓋の衝止寸前までは回動速度は小
さくなることはなく、短時間で蓋を開成することができ
る。
の蓋を所定の位置で衝止させると共に、その蓋が衝止さ
れる寸前からその蓋に弾性部材の弾性力の方向とは逆の
方向の力を与えるショックアブソーバを備えるように構
成したので、ショックアブソーバにより、衝止時の蓋の
回動速度を小さくすることができ、蓋の衝止部材への衝
止を緩やかにすることにより衝止部材の破損を防ぐと共
に、電話機本体への大きな振動を防ぐことができる。ま
た、蓋の開成開始から蓋の衝止寸前までは回動速度は小
さくなることはなく、短時間で蓋を開成することができ
る。
【００２３】請求項３の発明によれば、連結部の回転軸
に組み込まれ蓋の開成時に弾性部材の弾性力の方向とは
逆の方向の力を与えるロータリーダンパーと、その蓋の
開成を所定の位置で止める衝止部材とを備えるように構
成したので、ロータリーダンパーにより、蓋の開成開始
から衝止部材での衝止時までの蓋の回動速度を小さくす
ることができ、蓋の衝止部材への衝止を緩やかにするこ
とにより衝止部材の破損を防ぐと共に、電話機本体への
大きな振動を防ぐことができる。
に組み込まれ蓋の開成時に弾性部材の弾性力の方向とは
逆の方向の力を与えるロータリーダンパーと、その蓋の
開成を所定の位置で止める衝止部材とを備えるように構
成したので、ロータリーダンパーにより、蓋の開成開始
から衝止部材での衝止時までの蓋の回動速度を小さくす
ることができ、蓋の衝止部材への衝止を緩やかにするこ
とにより衝止部材の破損を防ぐと共に、電話機本体への
大きな振動を防ぐことができる。
【００２４】請求項４の発明によれば、連結部の回転軸
に組み込まれた減速部材により減速され蓋の開成時に弾
性部材の弾性力の方向とは逆の方向の力を与えるロータ
リーダンパーと、蓋の開成を所定の位置で止める衝止部
材とを備えるように構成したので、ロータリーダンパー
により、蓋の開成開始から衝止部材での衝止時までの蓋
の回動速度を小さくすることができ、蓋の衝止部材への
衝止を緩やかにすることにより衝止部材の破損を防ぐと
共に、電話機本体への大きな振動を防ぐことができる。
また、連結部の回転軸に組み込まれた減速部材により、
小さな容量のロータリーダンパーであっても蓋の回動速
度を小さくすることができ、連結部を小型化にすること
ができる。
に組み込まれた減速部材により減速され蓋の開成時に弾
性部材の弾性力の方向とは逆の方向の力を与えるロータ
リーダンパーと、蓋の開成を所定の位置で止める衝止部
材とを備えるように構成したので、ロータリーダンパー
により、蓋の開成開始から衝止部材での衝止時までの蓋
の回動速度を小さくすることができ、蓋の衝止部材への
衝止を緩やかにすることにより衝止部材の破損を防ぐと
共に、電話機本体への大きな振動を防ぐことができる。
また、連結部の回転軸に組み込まれた減速部材により、
小さな容量のロータリーダンパーであっても蓋の回動速
度を小さくすることができ、連結部を小型化にすること
ができる。
【図１】請求項２の発明の一実施例による折りたたみ式
電話機の蓋の連結部の閉成状態を示す断面側面図であ
る。
電話機の蓋の連結部の閉成状態を示す断面側面図であ
る。
【図２】請求項２の発明の一実施例による折りたたみ式
電話機の蓋の連結部の開成状態を示す断面側面図であ
る。
電話機の蓋の連結部の開成状態を示す断面側面図であ
る。
【図３】請求項３の発明の一実施例による折りたたみ式
電話機の蓋の連結部を示す断面図である。
電話機の蓋の連結部を示す断面図である。
【図４】請求項３の発明の一実施例による折りたたみ式
電話機の蓋の連結部を示す側面図である。
電話機の蓋の連結部を示す側面図である。
【図５】蓋の開成時の衝撃を実際に測定した結果を示す
特性図である。
特性図である。
【図６】請求項４の発明の一実施例による折りたたみ式
電話機の蓋の連結部を示す断面図である。
電話機の蓋の連結部を示す断面図である。
【図７】請求項４の発明の一実施例による折りたたみ式
電話機の蓋の連結部を示す側面図である。
電話機の蓋の連結部を示す側面図である。
【図８】従来の折りたたみ式電話機の蓋の連結部を示す
断面図である。
断面図である。
【図９】従来の折りたたみ式電話機の蓋の連結部を示す
側面図である。
側面図である。
１ 電話機本体 ２ 蓋 ２ａ 回転軸 ３ ネジリコイルバネ（弾性部材） ４ ストッパー（衝止部材） ５ ショックアブソーバ（緩衝部材） ７，８ ロータリーダンパー（緩衝部材） ９，１０ 歯車（減速部材）
Claims (4)
- 【請求項１】 電話機本体にその電話機本体を保護する
蓋を回動自在に連結すると共に、弾性部材の弾性力によ
りその蓋を開成させる連結部を有する折りたたみ式電話
機において、上記連結部は、上記蓋の開成時に上記弾性
部材の弾性力の方向とは逆の方向の力を与える緩衝部材
と、上記蓋の開成を所定の位置で止める衝止部材とを備
えたことを特徴とする折りたたみ式電話機。 - 【請求項２】 電話機本体にその電話機本体を保護する
蓋を回動自在に連結すると共に、弾性部材の弾性力によ
りその蓋を開成させる連結部を有する折りたたみ式電話
機において、上記連結部は、上記蓋の開成時にその蓋を
所定の位置で衝止させると共に、その蓋が衝止される寸
前からその蓋に上記弾性部材の弾性力の方向とは逆の方
向の力を与えるショックアブソーバを備えたことを特徴
とする折りたたみ式電話機。 - 【請求項３】 電話機本体にその電話機本体を保護する
蓋を回動自在に連結すると共に、弾性部材の弾性力によ
りその蓋を開成させる連結部を有する折りたたみ式電話
機において、上記連結部は、その連結部の回転軸に組み
込まれ上記蓋の開成時に上記弾性部材の弾性力の方向と
は逆の方向の力を与えるロータリーダンパーと、上記蓋
の開成を所定の位置で止める衝止部材とを備えたことを
特徴とする折りたたみ式電話機。 - 【請求項４】 電話機本体にその電話機本体を保護する
蓋を回動自在に連結すると共に、弾性部材の弾性力によ
りその蓋を開成させる連結部を有する折りたたみ式電話
機において、上記連結部は、その連結部の回転軸に組み
込まれた減速部材により減速され上記蓋の開成時に上記
弾性部材の弾性力の方向とは逆の方向の力を与えるロー
タリーダンパーと、上記蓋の開成を所定の位置で止める
衝止部材とを備えたことを特徴とする折りたたみ式電話
機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2169493A JPH06216979A (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 折りたたみ式電話機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2169493A JPH06216979A (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 折りたたみ式電話機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06216979A true JPH06216979A (ja) | 1994-08-05 |
Family
ID=12062180
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2169493A Pending JPH06216979A (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 折りたたみ式電話機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06216979A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000051407A1 (fr) * | 1999-02-26 | 2000-08-31 | Heartec. Co., Ltd | Boitier contenant des articles de petite taille pour agencer ces derniers autour d'un ordinateur personnel |
| JP2011015390A (ja) * | 2009-07-03 | 2011-01-20 | Shenzhen Futaihong Precision Industrial Co Ltd | 位置限定装置及びそれを用いる携帯式電子装置 |
-
1993
- 1993-01-18 JP JP2169493A patent/JPH06216979A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000051407A1 (fr) * | 1999-02-26 | 2000-08-31 | Heartec. Co., Ltd | Boitier contenant des articles de petite taille pour agencer ces derniers autour d'un ordinateur personnel |
| JP2011015390A (ja) * | 2009-07-03 | 2011-01-20 | Shenzhen Futaihong Precision Industrial Co Ltd | 位置限定装置及びそれを用いる携帯式電子装置 |
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