JPH06216593A - アキシャル部品自動挿入装置のカット及びクリンチ機構 - Google Patents

アキシャル部品自動挿入装置のカット及びクリンチ機構

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JPH06216593A
JPH06216593A JP5006224A JP622493A JPH06216593A JP H06216593 A JPH06216593 A JP H06216593A JP 5006224 A JP5006224 A JP 5006224A JP 622493 A JP622493 A JP 622493A JP H06216593 A JPH06216593 A JP H06216593A
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clinch
pair
cutting
axial component
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Daizo Shoda
大三 正田
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NIPPON DAINAPAATO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カット及びクリンチ作業に必要な部分のみを
上下動させ、シリンダー機構に対する負荷を軽減すると
ともに、カット及びクリンチ機構を段階的に上下動させ
ることができるようにして、カット及びクリンチ機構の
無駄な上下動をなくすとともに、騒音低減を図る。 【構成】 幅調整機構(94A,94B)に対して上下
動可能な一対の軸(92A,92B)の上端にカット及
びクリンチ部(70A,70B)を配置し、カット及び
クリンチ部を2個のシリンダー(110,112)を選
択的に付勢することにより、必要に応じて、段階的に上
昇させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアキシャル部品自動挿入
装置の一部をなすカット及びクリンチ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】最初に、アキシャル部品自動挿入装置の
概略を説明する。ここで、アキシャル部品とは、中央に
抵抗素子その他の電気的素子を有し、その両端からほぼ
等長のリード線が延びている同軸部品を言う。なお、本
明細書における「アキシャル部品」には、中央に抵抗素
子などを有せず、導電線のみからなるジャンパーワイヤ
ーも含む。 〔アキシャル部品自動挿入装置〕アキシャル部品自動挿
入装置としては、例えば、米国特許第2896213号
及び同第3488672号に示されたものがある。
【0003】図1はこのような従来のアキシャル部品自
動挿入装置を示している。図1に示すように、基台10
には、直交する二軸方向に移動可能なX−Yテーブル1
2が取り付けられている。基台10の上部には支持体1
4が設けられており、支持体14には回転自在な一対の
リール16が設けられている。図2に示すように、アキ
シャル電子部品18(図2ではアキシャル電子部品とし
て抵抗素子が示されている)は予めその両端のリード線
20,22の端部20a,22aが粘着テープ24,2
6により、一定間隔で接着され、電子部品帯28として
形成されている。
【0004】この電子部品帯28はリール16に巻かれ
ており、リール16から挿入ツール30に供給される。
X−Yテーブル12上には、電子部品18を挿入するた
めの孔が予め一定間隔で多数形成されたプリント基板3
2が載置されており、挿入ツール30は電子部品帯28
のうちの一つの電子部品18のリード線20,22を所
定長さに切断し、リード線20,22間をプリント基板
32の孔の挿入間隔に合わせて折り曲げ、プリント基板
32の孔に挿入する。
【0005】その後、プリント基板32の下面から下方
に突出したリード線20,22の部分はカット及びクリ
ンチ機構34により所定長さに切断された後、プリント
基板32の下面に沿うように折り曲げられる。このよう
にして、電子部品18はプリント基板32に実装され
る。なお、図1において、基台10にはマイクロコンピ
ュータ(図示せず)が内蔵され、支持体14にはコント
ロールパネル36が設けられている。X−Yテーブル1
2の周囲には安全ガードパイプ38が張りめぐらされて
いる。
【0006】また、図1の装置においては、挿入ツール
30及びリール16は二組設けられており、二つのプリ
ント基板32に対して同時に電子部品18の実装を行え
るようになっているが、挿入ツール30及びリール16
は二組に限られず、一組または三組以上設けることも可
能である。図3は挿入ツール30を前方から見た場合の
構成が示されている。挿入ツール30の外側には電子部
品帯28を挿入ツール30に連続的に送るためのテーピ
ング部品送り歯車40が配置されている。電子部品帯2
8は、電子部品18のリード線20,22がテーピング
部品送り歯車40の下方部分の歯と係合しており、送り
歯車40が所定方向(図3では反時計方向)に回転する
ことにより、電子部品18が前方から後方の挿入ツール
30に向かって送られ、所定の挿入位置に至るようにな
っている。
【0007】電子部品18のリード線20,22を所定
長さに切断するためにシャーブロック42及びシャーバ
ー44が設けられており、リード線20,22を折り曲
げ及び保持するためにインサイドフォーマー46及びア
ウトサイドフォーマー48が設けられている。また、リ
ード線20,22をプリント基板32に挿入するために
ドライバーエンド50が設けられている。これらの送り
歯車40,シャーブロック42,シャーバー44,イン
サイドフォーマー46,アウトサイドフォーマー48及
びドライバーエンド50はアキシャル部品18に対して
左右対称に二組設けられ、双方のリード線20,22に
対して同時に作用するようになっている。
【0008】図4は、アウトサイドフォーマー48及び
ドライバーエンド50により、電子部品18のリード線
20,22をプリント基板32の孔に挿入した状態を示
している。図4においては、プリント基板32の下面か
ら下方に突出したリード線20,22を所定長さに切断
して折り曲げるカット及びクリンチ機構34が示されて
いる。このカット及びクリンチ機構34も二組設けら
れ、両リード線20,22に対して同時に作用するよう
になっている。なお、長さLは電子部品18の挿入間隔
を示している。
【0009】図5乃至図13には挿入ツール30の作用
が段階的に順を追って示されている。図5乃至図13に
おいて、送り歯車40,シャーブロック42,シャーバ
ー44,インサイドフォーマー46,アウトサイドフォ
ーマー48及びドライバーエンド50は電子部品18に
対して左右対称であるので、左側のもののみが示され、
右側のものは省略されているが、右側のものの作用は左
側のものの作用と同様である。
【0010】図5において、電子部品18が送り歯車4
0により所定の挿入位置に送られた後、電子部品18の
リード線20はシャーブロック42及びインサイドフォ
ーマー46により保持され、電子部品18がセットされ
る。図6において、シャーバー44,アウトサイドフォ
ーマー48及びドライバーエンド50は一体となって矢
印1000方向に下降し、シャーブロック42及びシャ
ーバー44により、リード線20は所定長さに切断され
る。
【0011】図7において、アウトサイドフォーマー4
8及びドライバーエンド50は一体となって矢印100
2方向に下降し、これにより、インサイドフォーマー4
6により保持されたリード線20はまず最初にアウトサ
イドフォーマー48により折り曲げ成形される。図8に
おいて、リード線20の折り曲げが完了すると、インサ
イドフォーマー46が紙面の裏側に退く。これにより、
図9に示すように、電子部品18のリード線20はアウ
トサイドフォーマー48及びドライバーエンド50によ
り保持されることとなる。
【0012】図9において、リード線20をプリント基
板32の孔54に挿入させるために、アウトサイドフォ
ーマー48及びドライバーエンド50は一体となって矢
印1004方向に下降する。なお、図10に示されるよ
うに、リード線20がプリント基板32の孔54に挿入
される以前に、カット及びクリンチ機構34がプリント
基板32の下面まで上昇している。
【0013】図11において、アウトサイドフォーマー
48はプリント基板32のやや上方で停止し、ドライバ
ーエンド50のみが矢印1006方向に下降する。これ
により、リード線20はプリント基板32の孔54を通
り、カット及びクリンチ機構34の固定ナイフ56の孔
58に入る。このカット及びクリンチ機構34は、固定
ナイフ56と、この固定ナイフ56の表面上を摺動可能
な可動ナイフ60とからなっている。
【0014】図12において、可動ナイフ60は矢印1
008方向に移動して、リード線20を所定長さに切断
し、その後、図13に示されるように、可動ナイフ60
は、さらに矢印1010方向に移動して、リード線20
をプリント基板32の下面に向かって折り曲げる。な
お、固定ナイフ56及び可動ナイフ60は垂直方向に対
して45度の角度に設定されている。
【0015】以上のようにして、電子部品18はプリン
ト基板32に挿入される。なお、シャーブロック42,
シャーバー44,インサイドフォーマー46,アウトサ
イドフォーマー48及びドライバーエンド50は一体と
なって図の左右方向(図6の矢印1012,1014方
向)に動くことができるようにされており、これらと同
期して、右側のシャーブロック,シャーバー,インサイ
ドフォーマー,アウトサイドフォーマー及びドライバー
エンドも一体となって図の左右方向に動くことができる
ようにされているので、電子部品18の挿入間隔(図4
の間隔L)に応じて、左右挿入ツール相互間の間隔を調
整することができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、アキシ
ャル部品自動挿入装置のカット及びクリンチ機構は左右
一対のカット及びクリンチ部(固定ナイフ及び可動ナイ
フを有する部分)を有しており、このカット及びクリン
チ部は、電子部品の挿入間隔に応じて、左右一対の挿入
ツールに連動させて、カット及びクリンチ部相互間の幅
を調整する幅調整機構(図1乃至図13には図示せず)
に接続されている。
【0017】この幅調整機構は、両端に相互に逆方向に
なるように雄ネジが形成されているボールスクリューシ
ャフトと、このシャフトを所定量だけ回転させるサーボ
モータとを備えている。ボールスクリューシャフトの各
雄ネジには、その雄ネジに対応する雌ネジが形成された
貫通孔が設けられたブロック部材が取り付けられてお
り、左右一対のカット及びクリンチ部はこれらの各ブロ
ック部材に取り付けられている。サーボモータが、電子
部品の挿入間隔(図4の間隔L)に応じて、ボールスク
リューシャフトを正転または逆転させることにより、各
ブロック部材ひいては各カット及びクリンチ部を相互に
近づく方向に、または、相互に離れる方向に移動させ、
左右一対のカット及びクリンチ部相互間の間隔を電子部
品の間隔に合わせることができる。
【0018】従来のカット及びクリンチ機構において
は、一対のカット及びクリンチ部と幅調整機構(これに
は後述するようなボールスクリュー機構が含まれる)の
双方がシリンダー機構(図1乃至図13では図示せず)
によって、アキシャル部品の挿入作業時には基板の直下
まで上昇し(図10参照)、カット及びクリンチ作業が
終了すると、次のアキシャル部品の挿入作業時までは下
方に下降していた。
【0019】しかしながら、幅調整機構は、構成部品数
も多く、それに伴い、重量も大きいため、シリンダー機
構は大型の大きな駆動力を発生し得るものを用いなけれ
ばならず、シリンダー機構設置のためのスペースのみな
らず、幅調整機構が上下動するためのスペースを確保す
る必要があり、スペース的に無駄が多かった。何より
も、カット及びクリンチ作動に直接的に必要のない幅調
整機構をもカット及びクリンチ部とともに上下動させる
ことにより、シリンダー機構の駆動力を無駄に用いてい
た。
【0020】また、カット及びクリンチ機構のシリンダ
ー機構に関連して次のような問題もあった。図14に示
すように、基板32は、X−Yテーブル12上に固定さ
れた固定台13上に載置されている。基板32を交換す
る場合等の基板32の着脱時またはX−Yテーブル12
の回転時などには、X−Yテーブル12とカット及びク
リンチ機構34との干渉を避けるため、カット及びクリ
ンチ機構34はX−Yテーブル12の下面の高さAより
も下方に位置させておくことが必要である。これに対し
て、連続的にアキシャル部品の自動挿入が行われる場合
には、X−Yテーブル12は回転しないので、カット及
びクリンチ機構34は、X−Yテーブル12の上面の高
さBと固定台13の上面の高さCとの間においてのみ、
上下動できれば、カット及びクリンチ機構34の上下動
のストロークを短くでき、作業をより短時間に進めるこ
とが可能になる。
【0021】しかしながら、従来のカット及びクリンチ
機構34におけるシリンダー機構は1個のシリンダーし
か備えていなかったため、カット及びクリンチ機構34
を下降させるときは、高さAよりも下方まで下降させな
ければならず、カット及びクリンチ機構34を上昇させ
る高さを必要に応じて選択的に調整することができなか
った。
【0022】さらに、従来のカット及びクリンチ機構に
おけるシリンダー機構は、前述から明らかであるよう
に、ストロークを大きくせざるを得なかったため、速度
を大きくしなければならず、必然的に、騒音も大きいも
のであった。本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであり、カット及びクリンチ作業に必要な部分の
みを上下動させ、シリンダー機構に対する負荷を軽減す
るとともに、カット及びクリンチ機構の高さを段階的に
調節することによって、カット及びクリンチ機構の上下
動のストロークを短縮し、騒音を低減させることができ
るとともに、カット及びクリンチ作業のスピードアップ
を図ることができるアキシャル部品自動挿入装置のカッ
ト及びクリンチ機構を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係るアキシャル部品自動挿入装置のカット
及びクリンチ機構は、リード線の両端を折り曲げられ、
基板に挿入されたアキシャル部品の基板から下方に延び
るリード線を所定長さに切断し、基板の下面に向かって
折り曲げるアキシャル部品自動挿入装置のカット及びク
リンチ機構であって、上下動自在の一対のカット及びク
リンチ部と、挿入するアキシャル部品の挿入幅に応じ
て、カット及びクリンチ部相互間の幅を調整する幅調整
機構とを有するものにおいて、幅調整機構に対して上下
動自在の上下方向に延びる一対の部材を備え、一対のカ
ット及びクリンチ部は該一対の部材の上端に各々取り付
けられており、カット及びクリンチ部を上下動させる昇
降機構を備え、一対の部材と昇降機構はカット及びクリ
ンチ部とともに左右に移動可能であるように形成されて
いる。
【0024】本発明の好ましい実施態様においては、一
対の部材は、幅調整機構の内部を摺動自在に延びる一対
の軸として構成される。本発明の好ましい実施態様にお
いては、昇降機構は上下に重ねられた2個のシリンダー
機構からなり、双方のシリンダー機構が付勢されていな
いときにはカット及びクリンチ部は基準位置にあり、何
れか一方のシリンダー機構が付勢されるとカット及びク
リンチ部は基準位置よりも所定長さだけ高い第一位置に
至り、双方のシリンダー機構が付勢されるとカット及び
クリンチ部は第一位置よりも所定長さだけ高い第二位置
に至るように形成される。
【0025】本発明の好ましい実施態様においては、昇
降機構は一対のカット及びクリンチ部のうちの何れか一
方のみに接続されており、他方のカット及びクリンチ部
は一方のカット及びクリンチ部に対して接離自在に一方
のカット及びクリンチ部に接続されている。
【0026】
【作用】一対の軸が幅調整機構の内部を幅調整機構に対
して摺動自在であるように上下方向に延びており、カッ
ト及びクリンチ部はこの一対の軸の上端に取り付けられ
ている。昇降機構はカット及びクリンチ部を上下動させ
る。これにより、幅調整機構を上下動させることなく、
カット及びクリンチ作業に必要な部分であるカット及び
クリンチ部のみを上下動させることが可能になる。
【0027】また、昇降機構を2個のシリンダー機構か
ら構成し、2個のシリンダー機構の一方または双方を選
択的に付勢することにより、カット及びクリンチ部を段
階的に上昇させることが可能になる。このため、基板交
換時またはアキシャル部品の連続的自動挿入時の何れか
に応じて、カット及びクリンチ部の上下動のストローク
を調節することができる。
【0028】さらに、昇降機構は一対のカット及びクリ
ンチ部の双方に設ける必要はなく、何れか一方のカット
及びクリンチ部にのみ設けることが可能である。この場
合には、他方のカット及びクリンチ部は一方のカット及
びクリンチ部に対して接近または離隔可能に該一方のカ
ット及びクリンチ部に取り付けておけば、一対のカット
及びクリンチ部の双方が連動して上下動する。
【0029】
【実施例】図15乃至図20に本発明に係るアキシャル
部品自動挿入装置のカット及びクリンチ機構の一実施例
を示す。なお、前述したアキシャル部品自動挿入装置と
同一の構成要素は同一の符号をもって示す。カット及び
クリンチ機構34は左右一対のカット及びクリンチ部7
0A,70Bを有している。カット及びクリンチ部70
Aと70Bは同一の構造を有している。図19はカット
及びクリンチ部70Aの拡大図である。
【0030】カット及びクリンチ部70Aは、本体72
に固定された固定ナイフ56と、固定ナイフ56の上面
上を摺動可能に設けられた可動ナイフ60とを備えてい
る。可動ナイフ60はピストンロッド74と接続してお
り、ピストンロッド74は本体72の内部に配置されて
いるピストン76と結合している。ピストン76が本体
72内部のボア78内を往復運動することにより、可動
ナイフ60が固定ナイフ56上を摺動する。
【0031】ピストンロッド74の末端にはネジ74A
が切られており、ネジ74Aの部分には調整ナット80
が取り付けられ、この調整ナット80はロックナット8
2によりピストンロッド74に固定されている。調整ナ
ット80を移動させることにより、本体72と調整ナッ
ト80の間の距離すなわちピストンロッド74のストロ
ークを調整し、可動ナイフ60の移動距離を調整するこ
とができる。
【0032】本体72には、調整ナット80と対向する
面において、ゴム製のバンパー84が取り付けられてい
る。さらに、調整ナット80には、本体72と対向する
面において、ピストンロッド74と同軸に円周状の溝が
設けられ、その溝にはOリング86が嵌め込まれてい
る。ピストンロッド74は高速で往復運動を行うため、
調整ナット80が本体72に当たるときの騒音は小さく
ないが、ゴム製バンパー84とOリング86とを設ける
ことにより、この騒音を軽減することができる。なお、
Oリング86は調整ナット80の表面から突出しすぎて
いると、可動ナイフ60の位置決めに影響を与えるの
で、0.2mm程度の突出量が好ましい。
【0033】一対のカット及びクリンチ部70A,70
Bは各々ブロック90A,90B上に一体的に取り付け
られている。各ブロック90A,90Bには、下方に延
びるシャフト92A,92Bが一体的に取り付けられて
いる。シャフト92A,92Bは、ハウジング(図示せ
ず)に固定されている一対のベースブロック94A,9
4Bの内部を貫通して延びており、ベースブロック94
A,94Bに対して摺動自在である。すなわち、シャフ
ト92A,92B、ブロック90A,90B及びカット
及びクリンチ部70A,70Bはベースブロック94
A,94Bに対して上下動可能であるように設けられて
いる。
【0034】図20に示すように、一対のシャフト92
A,92Bはボールスプラインシャフト96として形成
されている。ボールスプラインシャフト96の直径方向
両端には断面がほぼ半円状の溝98がシャフト96の軸
方向に沿って設けられている。シャフト92A,92B
が貫通するベースブロック94A,94Bの各貫通孔
(図示せず)の上下端には円筒状のスプライン軸受93
が配置されている。スプライン軸受93は、図21に示
すように、スプライン軸受93の中心軸を通ってその中
心軸方向に延びる孔95の直径方向両端にはボールスプ
ラインシャフト96の溝98と嵌合する形状を有する突
起97が設けられている。突起97が溝98に嵌合する
ことにより、シャフト92A,92Bは回転することな
く、ベースブロック94A,94Bの内部を上下動す
る。
【0035】図18に示すように、ベースブロック94
A,94Bは、左右方向に延びる基準シャフト100に
摺動自在に取り付けられている。なお、基準シャフト1
00の両端はハウジング102に固定されている。さら
に、ベースブロック94A,94Bは、ベースブロック
94A,94Bと一体の取り付けブロック104A,1
04Bを介して、ボールスクリューシャフト106に接
続している。
【0036】ボールスクリューシャフト106もその両
端においてハウジング102に支持されているととも
に、一端はハウジング102からさらに延びてサーボモ
ーター108と結合している。すなわち、ベースブロッ
ク94A,94Bは基準シャフト100とボールスクリ
ューシャフト106の双方により支持されている状態に
ある。
【0037】ボールスクリューシャフト106の両端に
は互いに逆方向に雄ネジ(図示せず)が形成されてお
り、取り付けブロック104A,104Bの内部にはそ
の雄ネジに対応する雌ネジが切られ、この雌ネジはボー
ルスクリューシャフト106の雄ネジと係合している。
サーボモータ108が、アキシャル部品18の挿入間隔
(図4の間隔L)に応じて、ボールスクリューシャフト
106を正転または逆転させることにより、ベースブロ
ック94A,94B相互間の位置ひいてはカット及びク
リンチ部70A,70B相互間の位置を調整することが
できる。
【0038】ベースブロック94Bの下端には二つの第
一シリンダー110及び第二シリンダー112が上下に
重ねられて配置されている。これらの第一シリンダー1
10及び第二シリンダー112は何れか一方のみの伸縮
量のみを出力として取り出すことができるとともに、双
方の伸縮量の総和を出力として取り出すことができるよ
うに配置されている。
【0039】第二シリンダー112のロッドにはプレー
ト114が取り付けられており、プレート114上には
上下方向に延びるアクチュエーテングロッド116が固
定されている。アクチュエーテングロッド116はベー
スブロック94Bの内部をベースブロック94Bに対し
て摺動自在に貫通して延びている。図18に示すよう
に、アクチュエーテングロッド116の上端116Aは
ブロック90Bに固定して結合されている。なお、図1
8から明らかであるように、シャフト92Bとアクチュ
エーテングロッド116とは、カット及びクリンチ機構
34の前方から見て並列して配置されているので、図1
5においては、シャフト92Bとアクチュエーテングロ
ッド116は重なり合っている。
【0040】なお、アクチュエーテングロッド116
は、二つのロッドと、それらのロッドを接続する長さの
調節可能なカップリングとから構成し、アクチュエーテ
ングロッド116の長さを調節可能にし、ひいては、カ
ット及びクリンチ部70A,70Bが達する高さを調整
することもできる。図18に示すように、二つのブロッ
ク90A,90Bは連結シャフト118を介して接続さ
れている。この連結シャフト118はブロック90Aに
固定され、ブロック90Aからブロック90Bに向かっ
て延びており、軸受120を介して、ブロック90Bの
内部に設けられたボア122内を摺動することができる
ようになっている。これによって、ボールスクリューシ
ャフト106が回転したときに、ベースブロック94
A,94B相互間の接近または離隔に対応できるように
なっている。
【0041】以上のような構成からなる本カット及びク
リンチ機構34は次のように作動する。図15に示すよ
うに、基板32の交換時またはX−Yテーブル12の回
転時においては、二つのシリンダー110,112はと
もに付勢されておらず、カット及びクリンチ部70A,
70Bの上端は高さA(図14参照)と同じ高さに位置
している。
【0042】基板32の交換またはX−Yテーブル12
の回転が終了し、電子部品18の基板32への挿入作業
が開始されると同時に、第一シリンダー110が付勢さ
れる。これにより、第一シリンダー110の伸長量がア
クチュエーテングロッド116を介してブロック90B
に伝達され、さらに、連結シャフト118を介してブロ
ック90Aにも伝達され、図16に示すように、カット
及びクリンチ部70A,70Bの上端は高さBと同じ高
さまで上昇する。
【0043】次いで、図10に示すように、電子部品1
8が基板32に挿入される直前において、第二シリンダ
ー112が付勢され、カット及びクリンチ部70A,7
0Bは高さCまで上昇し、前述したようなカット及びク
リンチ作業を行う。カット及びクリンチ作業が終了する
と、第二シリンダー112のみが消勢され、カット及び
クリンチ部70A,70Bは高さBまで下降する。この
間に、例えば、一対のカット及びクリンチ部70A,7
0B相互間の間隔を次に挿入すべきアキシャル部品の挿
入幅に合わせるように、サーボモータ108がボールス
クリューシャフト106を正転または逆転させる。
【0044】この後、次の電子部品18が基板32に挿
入される直前に、再び第二シリンダー112が付勢さ
れ、カット及びクリンチ部70A,70Bは高さCまで
上昇し、同様にカット及びクリンチ作業を行う。この作
業が終了すると第二シリンダー112のみが消勢され、
カット及びクリンチ部70A,70Bは高さBまで下降
する。
【0045】以後、電子部品18の自動挿入が行われて
いる間においては、カット及びクリンチ部70A,70
Bの高さBと高さCとの間の往復運動が繰り返され、カ
ット及びクリンチ作業が行われる。全ての電子部品18
の自動挿入が完了し、基板32の交換またはX−Yテー
ブル12の回転を行う場合には、第一シリンダー110
も消勢されて、カット及びクリンチ部70A,70Bは
高さAまで下降する。この後、基板32の交換またはX
−Yテーブル12の回転が行われる。
【0046】以上が第一及び第二シリンダー110,1
12によるカット及びクリンチ部70A,70Bの上下
動運動の1サイクルである。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、カッ
ト及びクリンチ作業に必要なカット及びクリンチ部のみ
を上下動させているため、カット及びクリンチ部を上下
動させるシリンダー機構に対する負荷を軽減できる。こ
れに伴い、従来よりも小型かつ出力の小さいシリンダー
機構を用いることが可能になる。
【0048】さらに、本発明においては、二つのシリン
ダー機構を選択的に作動させることによって、カット及
びクリンチ機構の高さを必要に応じて段階的に調節でき
るようにしている。これによって、カット及びクリンチ
機構の無駄な上下動運動をなくし、カット及びクリンチ
機構のストロークを短縮することができ、従来よりも、
騒音を低減させることができるとともに、カット及びク
リンチ作業のスピードアップを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のアキシャル部品自動挿入装置の斜視図で
ある。
【図2】複数個のアキシャル部品が接着テープにより整
列してテーピングされた電子部品帯の平面図である。
【図3】挿入ツールを下方から見た状態の外観図であ
る。
【図4】アウトサイドフォーマー及びドライバーエンド
により電子部品のリード線をプリント基板の孔に挿入し
た状態を示す断面図である。
【図5】挿入ツールの作用を示す説明図である。
【図6】挿入ツールの作用を示す説明図である。
【図7】挿入ツールの作用を示す説明図である。
【図8】挿入ツールの作用を示す説明図である。
【図9】挿入ツールの作用を示す説明図である。
【図10】挿入ツールの作用を示す説明図である。
【図11】挿入ツールの作用を示す説明図である。
【図12】挿入ツールの作用を示す説明図である。
【図13】挿入ツールの作用を示す説明図である。
【図14】カット及びクリンチ機構とX−Yテーブル及
び基板との高さの関係を示す概略図である。
【図15】本発明の一実施例の概略的な正面図である。
【図16】本発明の一実施例の概略的な正面図である。
【図17】本発明の一実施例の概略的な正面図である。
【図18】図15のY−Y線において上方から見た平面
図である。
【図19】カット及びクリンチ部の断面図である。
【図20】ボールスプラインシャフトの斜視図である。
【図21】スプライン軸受の斜視図である。
【符号の説明】
12 X−Yテーブル 13 固定台 18 電子部品 28 電子部品帯 32 基板 34 カット及びクリンチ機構 40 送り歯車 42 シャーブロック 44 シャーバー 46 インサイドフォーマー 48 アウトサイドフォーマー 50 ドライバーエンド 56 固定ナイフ 60 可動ナイフ 70A,70B カット及びクリンチ部 90A,90B ブロック 92A,92B シャフト 94A,94B ベースブロック 100 基準シャフト 106 ボールスクリューシャフト 110 第一シリンダー 112 第二シリンダー 116 アクチュエーテングロッド 118 連結シャフト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リード線の両端を折り曲げられ、基板に
    挿入されたアキシャル部品の基板から下方に延びるリー
    ド線を所定長さに切断し、前記基板の下面に向かって折
    り曲げるアキシャル部品自動挿入装置のカット及びクリ
    ンチ機構であって、上下動自在の一対のカット及びクリ
    ンチ部と、挿入するアキシャル部品の挿入幅に応じて、
    前記カット及びクリンチ部相互間の幅を調整する幅調整
    機構とを有するものにおいて、 前記幅調整機構に対して上下動自在の上下方向に延びる
    一対の部材を備え、前記一対のカット及びクリンチ部は
    該一対の部材の上端に各々取り付けられており、 前記カット及びクリンチ部を上下動させる昇降機構を備
    え、前記一対の部材と前記昇降機構は前記一対のカット
    及びクリンチ部とともに左右に移動可能に形成されてい
    ることを特徴とするアキシャル部品自動挿入装置のカッ
    ト及びクリンチ機構。
  2. 【請求項2】 前記一対の部材は、前記幅調整機構の内
    部を摺動自在に延びている一対の軸であることを特徴と
    する請求項1に記載のアキシャル部品自動挿入装置のカ
    ット及びクリンチ機構。
  3. 【請求項3】 前記昇降機構は上下に重ねられた2個の
    シリンダー機構からなり、双方のシリンダー機構が付勢
    されていないときには前記カット及びクリンチ部は基準
    位置にあり、何れか一方のシリンダー機構が付勢される
    と前記カット及びクリンチ部は前記基準位置よりも所定
    長さだけ高い第一位置に至り、双方のシリンダー機構が
    付勢されると前記カット及びクリンチ部は前記第一位置
    よりも所定長さだけ高い第二位置に至ることを特徴とす
    る請求項1または2に記載のアキシャル部品自動挿入装
    置のカット及びクリンチ機構。
  4. 【請求項4】 前記昇降機構は前記一対のカット及びク
    リンチ部のうちの何れか一方のみに接続されており、他
    方のカット及びクリンチ部は前記一方のカット及びクリ
    ンチ部に対して接離自在に前記一方のカット及びクリン
    チ部に接続されていることを特徴とする請求項1乃至3
    の何れかに記載のアキシャル部品自動挿入装置のカット
    及びクリンチ機構。
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