JPH06216005A - レベリング合わせ面計測方法 - Google Patents

レベリング合わせ面計測方法

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JPH06216005A
JPH06216005A JP5004866A JP486693A JPH06216005A JP H06216005 A JPH06216005 A JP H06216005A JP 5004866 A JP5004866 A JP 5004866A JP 486693 A JP486693 A JP 486693A JP H06216005 A JPH06216005 A JP H06216005A
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茂 蛭川
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    • G01B11/26Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring angles or tapers; for testing the alignment of axes

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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特別なスーパーフラットウエハを使用するこ
となく高精度に且つ迅速に、最良結像面に対するレベリ
ング合わせ面の傾斜量を計測する。 【構成】 レベリング機構を動作させた状態で、フォー
カス位置を第1のフォーカス位置に設定した第1の露光
領域32において、一部が重なるショット領域33A〜
33Gにそれぞれ5個の焦点計測用のマーク像(ULA
等)を露光し、同様にフォーカス位置を変化させた露光
領域34,36,‥‥においても、一部が重なるショッ
ト領域にそれぞれ5個の焦点計測用のマーク像を露光す
る。第1のフォーカス位置の左上の計測点のマーク像の
マーク長として、マーク像ULA〜ULGのマーク長の
平均値を用いて、ベストフォーカス位置を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体素子、液
晶表示素子又は薄膜磁気ヘッド等をリソグラフィ工程で
製造する際に用いられる投影露光装置に装着されている
オートレベリング機構で、現在のレベリング合わせ面の
状態を調べる場合に適用して好適なレベリング合わせ面
計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体素子、液晶表示素子又は薄
膜磁気ヘッド等をリソグラフィ工程で製造する際に、フ
ォトマスク又はレチクル(以下「レチクル」と総称す
る)のパターンの像を投影光学系を介して感光基板上に
露光する投影露光装置が使用されている。斯かる投影露
光装置において、レチクルのパターン像を高い解像度で
感光基板上に露光するためには、感光基板の露光面を投
影光学系の最良結像面に焦点深度の範囲内で合わせて露
光を行う必要がある。そのために、従来の投影露光装置
には、感光基板の露光面をその最良結像面に平行に維持
するためのオートレベリング機構、及び感光基板の露光
面の投影光学系の光軸方法の位置(フォーカス位置)を
その最良結像面の位置であるベストフォーカス位置に維
持するためのオートフォーカス機構が備えられている。
以下、感光基板としてフォトレジスト等が塗布された半
導体ウエハを想定する。
【0003】従来のレベリング機構は、レベリングステ
ージ上にウエハホルダー等を介して載置されたウエハの
表面をレベリング合わせ面として、このレベリング合わ
せ面と投影光学系の最良結像面との傾斜量を次のように
して求め、そのレベリング合わせ面をその傾斜量分だけ
更に傾斜させた状態で保持するものである。この場合、
投影光学系の露光フィールド内の所定の検査領域の平均
的な面の傾斜を検出するためのレベリングセンサーが設
けられ、その検査領域内のウエハの表面が最良結像面に
平行になったときに得られるべき基準傾斜信号を求めて
おき、以後はレベリングセンサーの出力信号がその基準
傾斜信号になるように、レベリングステージを介してウ
エハの傾斜状態を制御することにより、オートレベリン
グが行われる。
【0004】そのようにレベリング合わせ面と投影光学
系の最良結像面との傾斜量を求めるため、従来はウエハ
を投影光学系の光軸にほぼ垂直な面(これを「XY平
面」とする)内で位置決めするXYステージの「ステー
ジ走り面」を基準としていた。このステージ走り面は、
XYステージがXY平面内で移動する際に、XYステー
ジ上にレベリングステージ及びウエハホルダー等を介し
て載置されたウエハの表面上の任意の1点の軌跡により
形成される面を言う。
【0005】そして、従来はステージ走り面を基準とし
て、最良結像面の傾斜量及びレベリング合わせ面の傾斜
量をそれぞれ計測し、その差を最良結像面に対するレベ
リング合わせ面の傾斜誤差として求めていた。また、投
影露光装置には、投影光学系の光軸方向(Z方向)にウ
エハの位置決めを行うZステージが備えられ、オートフ
ォーカス機構には、投影光学系の露光フィールド内の所
定の計測点に対応するウエハの表面のフォーカス位置を
計測するための焦点位置検出装置が備えられている。
【0006】その内のステージ走り面に対する最良結像
面の傾斜量を計測するために、従来は、レベリングステ
ージの傾斜状態を所定の状態にロックした状態で、焦点
位置検出装置を用いてウエハの表面上の計測点のフォー
カス位置を第1のフォーカス位置に設定した後、XYス
テージを動作させてその計測点を投影光学系の露光フィ
ールド内の第1の投影点に移動させ、その投影点にレチ
クルの焦点計測用のマーク像を投影していた。そして、
その第1の投影点のフォーカス位置を次第に変えて焦点
計測用のマーク像をそれぞれ投影して、現像後に各マー
ク像の大きさを計測することにより、その第1の投影点
におけるベストフォーカス位置を求めていた。
【0007】同様に、投影光学系の露光フィールド内の
他の複数の投影点においてもそれぞれフォーカス位置を
変化させて、焦点計測用のマーク像を露光することによ
り、ベストフォーカス位置を求めていた。それら各投影
点におけるベストフォーカス位置を連ねることにより、
ウエハのフラットネス(平面度)の補正が行われた形
で、ステージ走り面に対する最良結像面の傾斜量が求め
られていた。
【0008】一方、ステージ走り面に対するレベリング
合わせ面の傾斜量を計測するために、従来はレベリング
機構の動作をオンにしてウエハの表面の検出領域内の平
均的な面の傾斜を所定の面に追従して合わせた状態で、
ウエハ上の複数の計測点を順次XYステージによりオー
トフォーカス機構の焦点位置検出装置の計測点に移動し
て、ウエハ上の複数の計測点のフォーカス位置を求めて
いた。このようにして求められた複数のフォーカス位置
を連ねることにより、ウエハ上のフラットネスの補正が
行われた形で、ステージ走り面に対するレベリング合わ
せ面の傾斜量が求められていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の計測方法で、ス
テージ走り面に対するレベリング合わせ面の傾斜量を計
測する際に、XYステージを動作させてウエハ上の複数
の計測点をそれぞれ焦点位置検出装置の計測点に移動し
てウエハのフラットネスの計測を行うときに、レベリン
グセンサーの検出領域内のウエハの表面に凹凸がある
と、レベリングセンサーの検出信号がその凹凸に応じて
変化し、計測誤差が生じてしまう。そのため、従来はそ
の検出領域内の局所的なフラットネスの影響を除くため
に、平面度の良い所謂スーパーフラットウエハが必要で
あった。
【0010】即ち、従来の計測方法でステージ走り面に
対するレベリング合わせ面の傾斜量を計測する際には、
スーパーフラットウエハが必要であり、仮にそのような
スーパーフラットウエハが存在しない場合には、通常の
ウエハのフラットネスの良い部分を探す必要があり、計
測に時間がかかっていた。更に、スーパーフラットウエ
ハが存在した場合でも、スーパーフラットウエハの微小
な凹凸が計測誤差となるため、高精度な計測が困難であ
るという不都合があった。
【0011】また、従来はステージ走り面に対する最良
結像面の傾斜量及びステージ走り面に対するレベリング
合わせ面の傾斜量を求めることにより、2段階で間接的
に最良結像面に対するレベリング合わせ面の傾斜量を求
めているので、計測工程が複雑であると共に、計測に時
間がかかるという不都合もあった。本発明は斯かる点に
鑑み、特別なスーパーフラットウエハを使用することな
く高精度且つ迅速に、最良結像面に対するレベリング合
わせ面の傾斜量を計測できるレベリング合わせ面計測方
法を提供することを目的とする。
【0012】
【問題を解決するための手段】本発明によるレベリング
合わせ面計測方法は、マスク上に形成された転写用のパ
ターンの像を感光基板(3)上に投影する投影光学系
(1)と、感光基板(3)の露光面の平均的な面を予め
設定されたレベリング合わせ面に平行に維持するレベリ
ング手段(4,6,7,12,17)とを有する投影露
光装置の、投影光学系(1)の最良結像面に対する前記
レベリング合わせ面の傾斜量を求める方法において、そ
のマスクとして投影光学系(1)の露光フィールド内の
複数の像面計測点と共役な位置にそれぞれ焦点計測用の
マークが形成されたマスク(2)を用いて、投影光学系
(1)の露光フィールド内の所定の焦点計測点に対応す
る感光基板(3)の露光面上の計測点の投影光学系
(1)の光軸方向の位置であるフォーカス位置を第1の
フォーカス位置に設定する第1工程(ステップ101)
と、そのレベリング手段を動作させて感光基板(3)の
露光面の平均的な面をそのレベリング合わせ面に平行に
維持した状態で、複数のそれら焦点計測用のマーク像
(33A)を感光基板(3)上に露光する第2工程(ス
テップ102)とを有する。
【0013】更に、本発明は、感光基板(3)を投影光
学系(1)の光軸に垂直な面内で横ずれさせてから、感
光基板(3)の露光面上のフォーカス位置をその第1の
フォーカス位置及びそれまでに設定されたフォーカス位
置とは異なる位置に設定して、それぞれその第2工程を
所定回数繰り返す第3工程(ステップ103,104,
102)と、それら設定された複数のフォーカス位置に
対応してそれぞれそれら複数の焦点計測用のマーク像の
大きさを計測して、投影光学系(1)の露光フィールド
内の複数のそれら像面計測点におけるベストフォーカス
位置を求める第4工程(ステップ106,108)とを
有し、複数のそれら像面計測点に関してそれぞれ求めら
れたベストフォーカス位置から、投影光学系(1)の最
良結像面に対するそのレベリング合わせ面の傾斜量を求
めるものである。
【0014】この場合、その第2工程(ステップ10
2)において、感光基板(3)を投影光学系(1)の光
軸に垂直な方向に横ずれさせて、且つ感光基板(3)の
露光面のフォーカス位置を変化させることなく、それぞ
れ複数のそれら焦点計測用のマーク像(33B〜33
G)を感光基板(3)の露光面上に露光し、その第4工
程において、その設定されたフォーカス位置に対応して
それぞれ計測される複数のそれら焦点計測用のマーク像
の大きさの平均値より、投影光学系(1)の露光フィー
ルド内の複数のそれら像面計測点におけるベストフォー
カス位置を求めることが望ましい(ステップ107)。
【0015】
【作用】斯かる本発明によれば、そのレベリング手段を
動作させた状態で感光基板(3)のフォーカス位置を変
化させて、感光基板(3)の露光面に焦点計測用のマー
ク像が露光される。そして、投影光学系(1)の露光フ
ィールド内の複数の像面計測点における焦点計測用のマ
ーク像の大きさを計測することから、各像面計測点にお
けるベストフォーカス位置が求められる。この際にレベ
リング手段の動作がオン状態であるため、そのようにし
て求められたベストフォーカス位置を連ねることによ
り、そのレベリング合わせ面に対する投影光学系(1)
の最良結像面の傾斜量を直接迅速に求めることができ
る。
【0016】但し、そのようにして露光された複数の焦
点計測用のマーク像は、感光基板(3)の部分的なフラ
ットネスの影響を受けている。従って、感光基板(3)
の表面が平坦でない限り、焦点位置検出装置によるフォ
ーカス位置の計測点以外の点では、焦点計測用のマーク
像の露光時のフォーカス位置は設定したフォーカス位置
とは異なっている。そこで、その第2工程(ステップ1
02)において、感光基板(3)の露光面のフォーカス
位置を変化させることなく、それぞれ複数の焦点計測用
のマーク像(33B〜33G)を感光基板(3)の露光
面上に露光し、その第4工程において、その設定された
フォーカス位置に対応してそれぞれ計測される複数の焦
点計測用のマーク像の大きさの平均値を算出することに
より、露光時の感光基板(3)の部分的なフラットネス
の影響を小さくすることができ、より正確に最良結像面
との傾斜量を算出できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明によるレベリング合わせ面計測
方法につき図面を参照して説明する。本例はオートレベ
リング機構及びオートフォーカス機構を備えた投影露光
装置において、レベリング合わせ面を投影光学系の最良
結像面に合わせ込む際に本発明を適用したものである。
【0018】図1は本実施例の投影露光装置の要部を示
し、この図1において、転写用のパターンが形成された
レチクル2が図示省略された照明光学系からの露光光I
Lにより照明されている。その露光光のもとで、レチク
ル2に形成されたパターンの像が、投影光学系1を介し
て感光材が塗布されたウエハ3上に縮小投影される。ウ
エハ3はレベリングステージ4上に保持され、レベリン
グステージ4はウエハステージ5上に載置されている。
ウエハステージ5は、投影光学系1の光軸1aに垂直な
面(XY平面)内でウエハ3の位置決めを行うXYステ
ージ、投影光学系1の光軸1aに平行なZ方向にウエハ
3の位置決めを行うZステージ等より構成されている。
このZステージ上の3個の支点の内の2点を突没させる
ことにより、レベリングステージ4の傾斜角を変えるこ
とができる。
【0019】本例のレベリング機構用のレベリングセン
サーは、光源6と、光源6からの光を平行光束にしてウ
エハ3の表面(露光面)3aに照射する照射光学系7
と、表面3aからの反射光を集光する集光光学系12
と、このように集光された光の強度分布を検出する4分
割受光素子17とより構成されている。4分割受光素子
17は、受光面が4分割され、4個の受光部からそれぞ
れ独立に光電変換信号が出力される。4分割受光素子1
7の代わりに2次元CCD等をも使用できる。
【0020】この場合、照射光学系7の光軸7aと集光
光学系12の光軸12aとは投影光学系1の光軸1aに
対してほぼ対称に傾斜している。そして、照射光学系7
において、光源6からの光がコリメータレンズ8により
ほぼ平行光束に変換されてミラー9で反射された後、集
光レンズ10で一度集光されて光源6の像が結像され
る。この光源6の像から発散する光が、再び照射対物レ
ンズ11により平行光束に変換されて、ウエハ3の表面
3aに入射する。照射光学系7からの平行光束により照
明される表面3a上の領域は、投影光学系1に関してレ
チクル2のパターン形成領域と共役な領域とほぼ等し
い。
【0021】一方、集光光学系12において、表面3a
からの反射光は集光対物レンズ13により集光された後
に、コリメータレンズ14、ミラー15及び集光レンズ
16により再び4分割受光素子17の受光面上に集光さ
れる。4分割受光素子17の受光面上には、光源6の像
が再結像される。4分割受光素子17の受光面は、集光
光学系12の光軸12aに垂直であり、4分割受光素子
17の4個の受光部から出力される光電変換信号から、
その受光面上の光量分布の重心位置に対応する2個の傾
斜信号が得られる。
【0022】ウエハ3の表面の傾斜角が変わると、4分
割受光素子17の受光面での光量の重心位置が変化する
ため、それら2個の傾斜信号から逆にウエハ3の表面3
aの傾斜角を検出することができる。また、予めその表
面3aの傾斜角の変化量に対するそれら2個の傾斜信号
の変化量が求められている。そこで、それら2個の傾斜
信号が所定の信号に維持されるように、レベリングステ
ージ4の傾斜角を設定することにより、即ちレベリング
機構の動作をオン状態にすることにより、ウエハ3の表
面3aの平均的な面が所定のレベリング合わせ面に平行
に維持される。これによりオートレベリングが行われ
る。
【0023】本例ではオートフォーカス機構の焦点位置
検出装置が、レベリングセンサーと一部の光学系を共通
にしている。そのため、照射光学系7中の集光レンズ1
0と照射対物レンズ11との間にビームスプリッター1
8が配置され、ビームスプリッター18の上方に焦点位
置検出装置の送光系19が配置されている。なお、焦点
位置検出装置とレベリングセンサーとで使用する光の波
長域を変えた場合には、ビームスプリッター18の代わ
りにダイクロイックミラーを使用することで、光量損失
を少なくできる。この場合には、後述のビームスプリッ
ター22についてもダイクロイックミラーが使用され
る。
【0024】送光系19において、図示省略された光源
からの光により、図1の紙面に垂直な方向に長いスリッ
トパターンが形成されたスリット板20が照明され、そ
のスリットパターンを通過した光が集光レンズ21を介
してビームスプリッター18に向かう。そして、ビーム
スプリッター18で反射された光が照射対物レンズ11
により表面3a上の投影光学系1の光軸1aの近傍の計
測点に集光され、その計測点にスリット板20のスリッ
トパターン像が結像される。
【0025】同様に、集光光学系12の集光対物レンズ
13とコリメータレンズ14との間にビームスプリッタ
ー22が配置され、表面3a上のスリットパターン像か
らの反射光が、集光対物レンズ13及びビームスプリッ
ター22を介して、焦点位置検出装置の受光系23側に
導かれる。受光系23において、ビームスプリッター2
2から反射されて来る光が、集光レンズ24により光電
変換素子25の受光面に集光され、この受光面上にはス
リット板20のスリットパターン像が再結像される。光
電変換素子25は単一の受光面を有する素子であり、図
示省略するも、光電変換素子25の受光面の近傍には振
動スリット板が配置され、この振動スリット板にも図1
の紙面に垂直な方向に長いスリットパターンが形成され
ている。その振動スリット板をそのスリットパターンの
幅方向に所定周期で振動させ、光電変換素子25の出力
信号をその振動スリット板の駆動信号で同期整流するこ
とにより、焦点信号が得られる。
【0026】この場合、ウエハ3の表面3aが投影光学
系1の光軸1a方向に移動すると、光電変換素子25の
受光面上に再結像されるスリットパターン像の位置がス
リットの幅方向に移動することを利用して、表面3aの
投影光学系1の光軸1a方向の位置、即ちフォーカス位
置を検出することができる。光電変換素子25の出力信
号を同期整流して得られる焦点信号は、所定範囲でその
フォーカス位置に対してほぼ直線的に変化する。予めそ
の焦点信号の変化量とウエハ3の表面3aのZ方向への
移動量との関係を求めておくことにより、その焦点信号
から表面3aの計測点のフォーカス位置を検出すること
ができる。
【0027】また、レチクル2の上方に3個のアライメ
ント顕微鏡26A〜26Cが配置され(26Cは図2に
は現れていない)、これら3個のアライメント顕微鏡2
6A〜26Cにより、レチクル2上のパターン領域の外
側の3個のアライメントマークの位置が検出される。そ
れら3個のアライメントマークの位置をそれぞれ所定の
位置に設定することにより、レチクル2のアライメント
が行われる。
【0028】更に、投影光学系1の側面部にレーザース
テップアライメント方式(以下「LSA方式」という)
のX軸用のアライメント系27Aが配置され、このX軸
用のアライメント系27Aから射出されたレーザービー
ムがミラー28Aで反射されて投影光学系1に入射す
る。投影光学系1から射出されたレーザービームは、ウ
エハ3の表面3a上に図2の紙面に垂直な方向(これを
「Y方向」とする)に伸びたスリット状のスポット光と
して集光される。そして、このスポット光からの所定の
方向への反射光が、投影光学系1及びミラー28Aを介
してX軸用のアライメント系27A内の受光部で検出さ
れる。
【0029】図示省略するも、投影光学系1の側面には
LSA方式のY軸用のアライメント系も配置され、この
Y軸用のアライメント系からは、投影光学系1を介して
ウエハ3上にX方向(図2の紙面に平行な方向)に伸び
たスリット状のスポット光として照射されるレーザービ
ームが射出される。それらLSA方式のX軸用のアライ
メント系27A及びY軸用のアライメント系を用いて、
後述のようにウエハ3の表面3aに形成された焦点計測
用のマーク像の大きさが計測される。
【0030】次に、本例の投影露光装置において、ウエ
ハ3の表面3aを投影光学系1の最良結像面に合わせる
際の動作の一例につき図1のフローチャートを参照して
説明する。図3(a)は本例で使用されるレチクル2の
パターンを示し、この図3(a)において、レチクル2
のパターン領域2aの中心及び4隅にはそれぞれ焦点計
測用のマークCE及びUL,UR,LL,LRが形成さ
れている。これらの焦点計測用のマークはそれぞれ図2
(b)に示すように、4個のX方向に細長い菱型のパタ
ーンをY方向に所定ピッチで並べてなるパターン群を更
に所定ピッチで複数個並べて形成されるY方向用の焦点
計測用のマーク29と、4個のY方向に細長い菱型のパ
ターンをX方向に所定ピッチで並べてなるパターン群を
更に所定ピッチで複数個並べて形成されるX方向用の焦
点計測用のマーク30とより構成されている。
【0031】例えばY方向用の焦点計測用のマーク29
のウエハの露光面上への投影像は、その露光面のフォー
カス位置がベストフォーカス位置にあるときに、X方向
の長さであるマーク長が最も長くなる。従って、フォー
カス位置を変えてその焦点計測用のマーク29の像をウ
エハ3上に露光して、各像の大きさを計測することによ
り、Y方向用の焦点計測用のマーク29に対するベスト
フォーカス位置を計測できる。同様に、フォーカス位置
を変えてX方向用の焦点計測用のマーク30の像をウエ
ハ3上に露光して、各像の大きさを計測することによ
り、X方向用の焦点計測用のマーク30に対するベスト
フォーカス位置を計測できる。
【0032】そして、図1のステップ101において、
図2のレベリングステージ4上に不図示のウエハホルダ
ーを介して感光基板としてのウエハ3を載置し、ウエハ
3の表面3a上の焦点位置検出装置の計測点におけるフ
ォーカス位置を初期値に設定する。例えばそれまでベス
トフォーカス位置とされていたフォーカス位置を中心と
して、今回の露光でウエハ3の表面を移動させる範囲の
下限位置又は上限位置にその初期値が設定される。その
後ステップ102において、レベリング機構を動作させ
て、図2のウエハ3の表面3a上でレチクル2のパター
ン領域とほぼ共役なレベリング検出領域の平均的な面を
予め設定してあるレベリング合わせ面に合わせた状態
で、図3のレチクル2のパターン領域2a内の5個の焦
点計測用のマークの像をウエハ3の第1のショット領域
に露光する。
【0033】この際に、図2のウエハステージ5内のX
YステージをXY平面内でステッピングさせてそれぞれ
レチクル2のパターンを露光することにより、同一フォ
ーカス位置で、順次一部が重なり合った7個のショット
領域にそれぞれレチクル2の5個の焦点計測用のマーク
の像を露光する。これにより、図5に示すように、ウエ
ハ3上の第1の露光領域32上で第1のショット領域3
3A〜第7のショット領域33Gが順次一部が重なり合
って露光される。第1のショット領域33A内には図3
(a)の5個の焦点計測用のマークCE,UL,UR,
LL,LRの像CEA,ULA,URA,LLA,LR
Aが露光され、同様に他のショット領域33B〜33G
にもそれぞれそれら5個の焦点計測用のマーク像が露光
されている。
【0034】この場合、それら7個のショット領域33
A〜33Gの中央に露光されている焦点計測用のマーク
像CEA〜CEGのフォーカス位置は、共通に第1のフ
ォーカス位置に設定されている。その後、図1のステッ
プ103からステップ104に移行して、ウエハ3の表
面3aの計測点のフォーカス位置を所定のステップ量だ
け変化させる。ウエハ3の表面のフォーカス位置の初期
値が移動範囲の下限のときには、フォーカス位置は次第
に上昇し、その初期値が移動範囲の上限のときには、フ
ォーカス位置は次第に下降する。それからステップ10
2に移行して、感光基板としてのウエハ3の表面3a上
の未露光の第2の露光領域上で、順次一部が重なり合う
7個のショット領域にそれぞれ図3(a)のレチクル2
の5個の焦点計測用のマークの像が露光される。
【0035】これにより、図5に示すように、ウエハ3
上の第2の露光領域34上で第1のショット領域35A
〜第7のショット領域35Gが順次一部が重なり合って
露光され、ショット領域35A〜35Gにはそれぞれ5
個の焦点計測用のマーク像が露光されている。この場合
でも、それら7個のショット領域35A〜35Gの中央
に露光されている焦点計測用のマーク像のフォーカス位
置は、共通に第2のフォーカス位置に設定されている。
【0036】このように、フォーカス位置が移動範囲の
下限又は上限に達するまで、レベリング機構の動作をオ
ンにした状態で、ステップ104及びステップ102が
繰り返される。これにより、図5に示すように、第2の
露光領域34に続く第3の露光領域36,‥‥にそれぞ
れ同一のフォーカス位置でレチクル2の焦点計測用のマ
ークの像が7回ずつ露光される。そして、フォーカス位
置が移動範囲の下限又は上限に達したときに、動作はス
テップ103からステップ105に移行して、ウエハ3
の現像が行われる。
【0037】次に、ステップ106において、現像後の
ウエハ3上の多数の焦点計測用のマーク像の長さである
マーク長の計測を行う。図3(a)は計測対象の焦点計
測用のマーク像29P及び30Pを示し、この図3
(a)において、図2のLSA方式のX軸用のアライメ
ント系27Aから射出されたレーザービームが投影光学
系1を介して、ウエハ3上のY方向用の焦点計測用のマ
ーク像29Pの近傍にY方向に長いスリット状の走査ビ
ーム31Aとして照射される。この状態で図2のウエハ
ステージ5をX方向に移動することにより、スリット状
の走査ビーム31Aが焦点計測用のマーク像29Pを照
射している間は、そのマーク像29Pから所定の方向に
回折光が射出される。そこで、図2のアライメント系2
7Aでその回折光を検出して、得られる検出信号Sをウ
エハステージ5のX座標に対してプロットすると、図4
(b)に示すように、検出信号Sの値はX方向において
マーク像29Pが存在する領域で大きくなる。従って、
検出信号Sが所定の閾値を超える範囲のX方向の長さを
焦点計測用のマーク像29Pのマーク長LXとすること
ができる。
【0038】具体的にそのマーク長LXを求めるには、
例えばマーク像29Pから得られた検出信号Sの最も大
きな強度を基準強度として、検出信号Sがその基準強度
の20%の強度のスライスレベルを横切るときのX方向
の2箇所の座標を求め、その2箇所の座標の間隔をマー
ク長とする。但し、そのスライスレベルはその基準強度
の20%に限定されるわけではない。同様に、図2の不
図示のLSA方式のY方向用のアライメント系から射出
されたレーザービームが、投影光学系1を介して図4
(a)に示すように、ウエハ3上のX方向用の焦点計測
用のマーク像30Pの近傍にX方向に長いスリット状の
走査ビーム31Bとして照射される。この状態で図2の
ウエハステージ5をY方向に移動して、回折光を検出す
ることにより、X方向用の焦点計測用のマーク像30P
のY方向のマーク長LYが計測される。なお、マーク長
の計測方法のより具体的な例が特開平1−187817
号公報に開示されている。
【0039】次に、ステップ107において、ステップ
101及び104で設定した各フォーカス位置に対す
る、図3(a)の5個の焦点計測用のマークCE,U
L,UR,LL,LRと共役な位置のマーク像のマーク
長を平均化する。これは、図5の第1の露光領域を例に
とると、7個のショット領域33A〜33Gの左上の焦
点計測用のマーク像ULA〜ULGのマーク長の平均値
を、図3(a)の焦点計測用のマークULと共役な計測
点でのマーク長とみなすことを意味する。また、各焦点
計測用のマーク像ULA〜ULGはそれぞれX方向用及
びY方向用のマーク像からなるので、平均化は計測方向
別に行われる。同様に他の焦点計測用のマークUR,L
L,LR及びCEと共役な計測点でのマーク長もそれぞ
れ対応する7個のマーク長の平均値である。この平均化
の効果につき説明するために、例えば図5の第1のショ
ット領域32において、4個のショット領域33A〜3
3Dの中央の領域Aが高くなっているものとする。
【0040】この場合、第1ショット領域33Aは右端
部、第4ショット領域33Dは左端部、第2ショット領
域33Bは下端部、第3ショット領域33Cは上端部が
それぞれ高くなる。即ち、凸の領域Aによりショット領
域33A〜33Dは傾斜するが、残りの3個のショット
領域33E,33F,33Gは領域Aの影響を受けな
い。また、領域Aにより傾斜するショット領域33A〜
33Dでも、中央の焦点計測用のマーク像CEA〜CE
Dのフォーカス位置(第1のフォーカス位置)は同一で
あり、ショット領域33A及び33Bの傾斜とショット
領域33D及び33Cの傾斜とはそれぞれ互いに逆であ
る。従って、例えば第1のショット領域の焦点計測用の
マーク像ULAが低いとすると、第4のショット領域3
3Dの焦点計測用のマーク像ULDが高いので、7個の
焦点計測用のマーク像ULA〜ULGのフォーカス位置
の平均値は第1のフォーカス位置とほぼ等しい。
【0041】これは焦点計測用のマーク像ULA〜UL
Gのマーク長の平均値を、その第1のフォーカス位置に
おける正確なマーク長とみなせることを意味している。
言い替えると、図5の各露光領域32,34,36,‥
‥において、それぞれ7個の焦点計測用のマーク像のマ
ーク長を平均化することにより、ウエハ3の部分的なフ
ラットネスの影響が極めて小さくなっている。但し、各
露光領域32,34,36,‥‥の7個の中央の焦点計
測用のマークCEの像に関してはフォーカス位置は同じ
であり、平均化の効果は計測誤差の平均化である。但
し、像面の傾斜は露光フィールドの4隅のフォーカス位
置だけから求めることができるので、像面の傾斜だけを
計測するのであれば、その中央の焦点計測用のマークC
Eと共役な計測点のフォーカス位置を計測する必要はな
い。
【0042】その後、ステップ108において、それら
平均化されたマーク長より、図3(a)の5個の焦点計
測用のマークCE,UL,UR,LL,LRと共役な計
測点でのX方向及びY方向のベストフォーカス位置をそ
れぞれ求める。ベストフォーカス位置とは、計測された
マーク長が最も長くなるときのフォーカス位置である。
このように計測されたマーク長の最大値を求めるには、
例えば最小自乗法により計測されたマーク長をフォーカ
ス位置の4次関数等で近似し、この近似関数が最大値を
とるときのフォーカス位置をベストフォーカス位置とし
てもよい。
【0043】その後ステップ109において、ステップ
108で計測されたベストフォーカス位置を連ねて得ら
れる最良結像面の傾斜角を求める。この傾斜角は例えば
X軸に対する傾斜角とY軸に対する傾斜角とに分解して
求められる。なお、最良結像面はX方向及びY方向につ
いて2個が求められ、両者の差は非点収差に対応するも
のである。ここでは例えば2個の最良結像面の平均的な
面を用いる。このように求められた最良結像面は、レベ
リング機構を動作させた状態で求められたものである。
即ち、このようにして求められた最良結像面の傾斜角
は、レベリング合わせ面から投影光学系1の実際の最良
結像面に対する傾斜角(傾斜角の差)を表すものであ
る。
【0044】そこで、ステップ110に移行して、それ
までのレベリング合わせ面にステップ109で求められ
た傾斜角の補正を行って、レベリング機構を動作させる
ことにより、図2のウエハ3の表面3aは投影光学系1
の最良結像面に平行に設定される。その後、レチクル2
を露光用のレチクルに交換して、オートレベリング機構
及びオートフォーカス機構を動作させて新たなウエハへ
の露光が行われる。このように、本例によれば、ウエハ
3の表面3a上に部分的に凹凸がある場合でも、フォー
カス位置を変えてレチクル2のパターンを露光して、露
光された焦点計測用のマーク像のマーク長を測定するこ
とにより、迅速且つ高精度にレベリング合わせ面を最良
結像面に平行に設定することができる。
【0045】次に、図1のステップ106における焦点
計測用のマーク像のマーク長の計測方法の他の例につき
図6を参照して説明する。この例では、図5の焦点計測
用のマーク像ULA,LRA等の計測対象のマーク像の
位置情報を、計測対象のショット領域(計測ショット領
域)の情報と、各計測ショット領域内での計測対象のマ
ーク像の情報とに分解しておく。これにより、通常の露
光用のショット情報を計測ショット領域の情報として流
用することができて、便利である。また、図5のショッ
ト領域33A,33B,‥‥等の各計測ショット領域内
での計測対象のマーク像の情報については、各マーク像
の計測アルゴリズムとマーク像の位置及び形状とに関す
る情報を持つようにする。
【0046】本例では、計測ショット領域の情報として
以下の4個の情報を持つ。 ショット領域の配列 計測用のウエハの位置合わせ用に用いるアライメント
マークが存在するショット領域の位置、及びこのショッ
ト領域内での計測対象のマーク像の位置 各ショット領域の計測の有無 各ショット領域の計測の順番
【0047】また、各計測ショット領域内での計測対象
のマーク像の情報としては、以下の3個の情報を持つ。 マーク像の形状の情報 計測センサー及び計測アルゴリズムの情報 マーク像の位置情報
【0048】また、マーク像の位置情報については、1
つの計測ショット領域のX方向及びY方向よりなる2個
の計測方向のそれぞれに関して、複数点の計測ができる
ようにする。そして、各計測ショット領域が1つの計測
位置の1つのフォーカス位置を表すものとして、1つの
計測ショット領域の各計測方向のそれぞれのマーク像の
マーク長の計測結果を平均し、この平均値を対応する投
影光学系1の露光フィールド内の計測点における対応す
る計測方向のマーク長の計測結果とする。
【0049】更に、計測対象のショット領域の配列と、
露光フィールド内の位置との間に、次の3個の一定の関
係を持たせる。 例えば図6(a)に示すようなショットマップを作製
する場合、コラム方向(C方向)の同一の位置で、列方
向(R方向)に計測ショット領域が連続している場合、
その1列のショット領域群には、投影光学系の露光フィ
ールド内で同一の計測点のマーク像が露光されていると
みなす。 そのように露光フィールド内で同一の計測点のマーク
像が露光されているとみなされるショット領域群は、列
方向にフォーカス位置が変化しているものとみなす。
【0050】連続して1つのショット領域群を計測す
るために、計測ショット領域の順番を決めるパラメー
タ、例えば露光時のブラインド(視野絞り)設定用のI
D番号(識別番号)を各ショット領域に与える。計測対
象の露光フィールド内の計測点が設定可能なブラインド
設定パラメータ数よりも多数の場合には、同一のブライ
ンド設定のID番号を有する計測ショット領域間に非計
測のショット領域を設けるか、コラム(C)方向にショ
ット領域の位置を変化させることで対応する。
【0051】ところで、各計測ショット領域で指定した
計測対象のマーク像は、露光時のショット領域の内部の
各位置に設けられているものであるため、露光に用いた
レチクル上の計測用のマークの配置により、計測対象の
マーク像の位置は異なることになる。このため、計測す
るショット領域については、各1列のショット領域群毎
に異なる計測位置を示す識別番号(これを「オフセット
ID」という)を与える必要がある。
【0052】例えば図6(a)のショットマップにおい
て、*で示す露光ショットを計測ショット領域、・で示
す露光ショットを非計測ショット領域とするとき、ブラ
インド設定用のID番号(以下「ブラインドID」とい
う)を用いて、計測の順番をブラインドIDの値が1,
2,3,4の順序で行う。図6(a)のショットマップ
に対応するブラインドIDの指定の一例を図6(b)に
示す。図6(b)の例では、コラム方向(C方向)に第
1ショット領域、第4ショット領域、第2ショット領
域、第5ショット領域の順に計測が行われ、第3ショッ
ト領域は計測されない。
【0053】また、そのブラインドIDの値が1,2,
3,4のショット領域がそれぞれ、図3(a)の焦点計
測用のマークUL,UR,LL,LRと共役な計測点に
対応するものとすると、図6(c)に示すように、それ
らブラインドIDの値が1,2,3,4のショット領域
にそれぞれオフセットIDとしてA,B,C,Dを与え
る。これらオフセットIDに対応するオフセット量は、
計測時のX方向(コラム方向)のショットピッチをPx
として、図3(a)の焦点計測用のマークUL,UR,
LL,LRと共役な計測点のウエハ上での座標を(−Δ
x,Δy)、(Δx,Δy)、(−Δx,−Δy)、
(Δx,−Δy)とすると、次のようになる。なお、像
面の傾斜を求めるだけであれば、図3(a)の中央の焦
点計測用のマークCEと共役な計測点のフォーカス位置
を計測する必要はないため、ここでは焦点計測用のマー
クCEと共役な計測点の座標データは掲げていない。
【0054】オフセットIDがAでのオフセット座標:
(2Px−Δx,Δy) オフセットIDがBでのオフセット座標:(Δx−P
x,Δy) オフセットIDがCでのオフセット座標:(Px−Δ
x,−Δy) オフセットIDがDでのオフセット座標:(Δx−2P
x,−Δy)
【0055】更に、各計測ショット領域群の計測順、露
光フィールド内の計測点の位置、計測方向と実際のパタ
ーン方向との間の相関情報を入力できるようにする。こ
れは、例えば計測順に、計測点の位置の名称、計測点の
ショット領域内でのX座標、計測点のショット領域内で
のY座標の各データを書き込んだデータファイルを用意
すればよい。上記の例で、Δx=9700[μm]、Δ
y=9700[μm]であるとすると、各焦点計測用の
マークUL,UR,LL,LRの名称に対して、それぞ
れ次のような情報が記録された形式のファイルが用意さ
れる。
【0056】UL −9700 +9700 UR +9700 +9700 LL −9700 −9700 LR +9700 −9700
【0057】また、露光時のフォーカス位置の設定情報
を別途入力できるようにして、各ショット領域と露光フ
ィールドでの位置及びフォーカス位置との相関がとれる
ようにする。そして、投影光学系の露光フィールド内の
各計測点及び各計測方向のベストフォーカス位置を求
め、この結果から最良結像面の傾斜等を求めることがで
きるようにする。
【0058】実際に本例の方法によりレベリング合わせ
面を計測して得られた結果と、従来例の方法により得ら
れた計測結果との露光フィールド内の4隅での計測誤差
は、フォーカス位置の差にして0.02μm程度であっ
た。しかも、本例の場合にはフラットネスの良好なウエ
ハを選別して使用する必要がなく、且つ2段階に分けて
計測を行う必要もなく、迅速に計測を行うことができ
た。
【0059】なお、図1のステップ102において、レ
ベリング機構を動作させることなく、レベリングステー
ジの傾斜角をリセット状態に固定して露光を行うことも
できる。この場合には、ステップ109において、最良
結像面に対するレベリングステージがリセット状態での
合わせ面の傾斜角を求めることができる。また、測定対
象とするウエハが平面度の良好なスーパーフラットウエ
ハとみなせるウエハである場合には、図1のステップ1
02において、同一のフォーカス位置で複数のショット
領域に焦点計測用のマーク像を露光する必要はない。
【0060】また、本発明を、フラットネスの補正を行
って露光フィールド内の各計測点についてフォーカス位
置を変化させて露光したウエハに適用することにより、
投影光学系の最良結像面の像面の状態を計測することが
可能である。このように、本発明は上述実施例に限定さ
れず本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り
得る。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、レベリング手段を動作
させた状態で焦点計測用のマーク像の露光を行って最良
結像面を求めているので、特別なスーパーフラットウエ
ハを使用することなく高精度且つ迅速に、最良結像面に
対するレベリング合わせ面の傾斜量を計測できる利点が
ある。
【0062】また、設定されたフォーカス位置に対応し
てそれぞれ計測される複数の焦点計測用のマーク像の大
きさの平均値より、投影光学系の露光フィールド内の複
数の像面計測点におけるベストフォーカス位置を求める
ようにした場合には、感光基板の部分的なフラットネス
の影響を良好に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレベリング合わせ面計測方法の一
実施例を示すフローチャートである。
【図2】図1の計測方法が適用される投影露光装置の要
部を示す構成図である。
【図3】(a)は実施例で使用されるレチクルのパター
ンを示す平面図、(b)は図3(a)中の焦点計測用の
マークを示す拡大平面図である。
【図4】(a)は実施例でウエハ上に投影される焦点計
測用のマーク像を示す拡大平面図、(b)は図4(a)
の焦点計測用のマーク像から得られる検出信号の一例を
波形図である。
【図5】実施例でウエハ上に露光されるショット領域の
配列の一部を示す平面図である。
【図6】(a)はショットマップの一例を示す図、
(b)は図6(a)に対応するブラインドIDの一例を
示す図、(c)は図6(b)に対応するオフセットID
の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 投影光学系 2 レチクル 3 ウエハ 6 光源 7 レベリングセンサーの照射光学系 12 レベリングセンサーの集光光学系 17 4分割受光素子 19 焦点位置検出装置の送光系 23 焦点位置検出装置の受光系 27A LSA方式のX軸用のアライメント系 CE,UL,UR,LL,LR 焦点計測用のマーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/20 521 7316−2H G11B 5/31 A 8947−5D

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスク上に形成された転写用のパターン
    の像を感光基板上に投影する投影光学系と、前記感光基
    板の露光面の平均的な面を予め設定されたレベリング合
    わせ面に平行に維持するレベリング手段とを有する投影
    露光装置の、前記投影光学系の最良結像面に対する前記
    レベリング合わせ面の傾斜量を求める方法において、 前記マスクとして前記投影光学系の露光フィールド内の
    複数の像面計測点と共役な位置にそれぞれ焦点計測用の
    マークが形成されたマスクを用いて、前記投影光学系の
    露光フィールド内の所定の焦点計測点に対応する前記感
    光基板の露光面上の計測点の前記投影光学系の光軸方向
    の位置であるフォーカス位置を第1のフォーカス位置に
    設定する第1工程と、 前記レベリング手段を動作させて前記感光基板の露光面
    の平均的な面を前記レベリング合わせ面に平行に維持し
    た状態で、複数の前記焦点計測用のマーク像を前記感光
    基板上に露光する第2工程と、 前記感光基板を前記投影光学系の光軸に垂直な面内で横
    ずれさせてから、前記感光基板の露光面上のフォーカス
    位置を前記第1のフォーカス位置及びそれまでに設定さ
    れたフォーカス位置とは異なる位置に設定して、それぞ
    れ前記第2工程を所定回数繰り返す第3工程と、 前記設定された複数のフォーカス位置に対応してそれぞ
    れ前記複数の焦点計測用のマーク像の大きさを計測し
    て、前記投影光学系の露光フィールド内の複数の前記像
    面計測点におけるベストフォーカス位置を求める第4工
    程とを有し、 複数の前記像面計測点に関してそれぞれ求められたベス
    トフォーカス位置から、前記投影光学系の最良結像面に
    対する前記レベリング合わせ面の傾斜量を求めることを
    特徴とするレベリング合わせ面計測方法。
  2. 【請求項2】 前記第2工程において、前記感光基板を
    前記投影光学系の光軸に垂直な方向に横ずれさせて、且
    つ前記感光基板の露光面のフォーカス位置を変化させる
    ことなく、それぞれ複数の前記焦点計測用のマーク像を
    前記感光基板の露光面上に露光し、 前記第4工程において、前記設定されたフォーカス位置
    に対応してそれぞれ計測される複数の前記焦点計測用の
    マーク像の大きさの平均値より、前記投影光学系の露光
    フィールド内の複数の前記像面計測点におけるベストフ
    ォーカス位置を求めることを特徴とする請求項1記載の
    レベリング合わせ面計測方法。
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JP2011040433A (ja) * 2009-08-06 2011-02-24 Nikon Corp 表面検査装置
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