JPH0621506Y2 - ルーレット式の占いゲーム器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は回転円盤を回転させて占いゲームを行なうル
ーレット式の占いゲーム器に関する。

〔従来の技術〕 従来、放射区画内に占い表示が施されている回転円盤を
基台の上に手動操作で回転できるように軸支し、前記基
台の円盤外周と接近する位置に占い表示の回転停止位置
を定める指標を設けたルーレット式の占いゲーム器は知
られている。

〔考案が解決しようとする課題〕

前記従来の占いゲーム器は、円盤軸承部の摩擦抵抗が大
きくて、回転円盤を長い間回転させることができないこ
と、円盤回転に関係した他の動的変化を見ることができ
ないので、興趣性に欠けること等の問題があった。

この考案は前記従来の問題を解消するために案出された
もので、その目的は摘みの手回し操作によって回転円盤
を長い間回転させることができ、又この円盤回転に関係
して占い表示器（占い表示が施されている磁石ホルダ）
の揺動及び反転回動の動的変化を見ることができる、比
較的簡易な構成で興趣性に富んだルーレット式の占いゲ
ーム器を提供しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

前記の目的を達成するために、本考案のルーレット式占
いゲーム器は、中心部に突出する回転支軸１を有しこの
回転支軸１の根元部外囲部分に円形凹所２を設けた基台
３と、この基台中心部の円形凹所２に嵌合保持される上
下面をＮＳ磁極としたリング状の磁石体Ａと、中心部分
に基台円形凹所２と対向する下開口の磁石嵌合部４と基
台中心の回転支軸１に移転可能に遊挿される軸嵌挿孔5a
及び回転操作用の中心突出摘み６を有し該突出摘みを挟
む外周対向位置に複数個の磁石嵌合部７を凹設した回転
円盤８と、この円盤中心の磁石嵌合部４に嵌合保持され
前記基台３の磁石体Ａと磁力反発して回転円盤８を基台
３上に一定間隔で浮上させるリング状の反発磁石体Ｂ
と、円盤外周の磁石嵌合部７に嵌合保持される円盤回転
方向にＮＳ磁極を有した複数個の磁石体Ｃ，Ｄと、前記
基台３の円盤８外周に接近する部分に嵌合固定される軸
受部品９と、この軸受部品９の円盤中心方向に向かう軸
受部9aに水平軸心周りを回転するように支承される回転
支軸10と、この回転支軸10の先端部に円盤外周と接近対
向した状態で前記支軸10と一体に回転するように設けら
れた円盤対向側が開口する溝型形状の磁石ホルダ11と、
この磁石ホルダ11に嵌合保持され円盤回転が低速になっ
た時に磁力反発吸引作用で磁石ホルダ11を反転回動させ
るホルダ溝両端方向にＮＳ磁極を有したホルダ反転磁石
Ｅとを具備し、前記ホルダ11の上下対向側板11a，11bの
外面には、ホルダ反転によって交互に上面表出する占い
表示12が施されている。

〔作用〕

前記構成のルーレット式占いゲーム器は、円盤中心の突
出摘み６を手回し操作すると、回転円盤８が磁石体Ａ，
Ｂの磁力反発による磁気浮上の状態で高速回転し、この
円盤回転によって円盤外周部に嵌合保持されている磁石
体Ｃ，Ｄが磁石ホルダ11の位置を断続的に回転通過す
る。

この時、前記磁石ホルダ11はホルダ反転磁石Ｅと、回転
通過する円盤磁石体Ｃ又はＤとの磁力反発吸引作用によ
って反転しようとするが、円盤回転方向にＮＳ磁極（ホ
ルダ反転磁石Ｅに対する反発・吸引磁極）を有する前記
磁石体Ｃ，Ｄは回転円盤８の早い回転によって磁石ホル
ダ11の位置を瞬時に回転通過するので、前記ホルダ11は
反転せずに暫くの間（回転円盤８が低速になるまでの
間）揺動運動を続行する。そして、前記円盤９の回転が
遅くなってくると、前記磁石ホルダ11はホルダ反転磁石
Ｅと、低速で回転通過する円盤磁石体Ｃ又はＤとの磁力
反発吸引作用によって交互に反転するようになり、この
ホルダ反転動作は回転円盤８の回転停止によって停止す
る。この時、ホルダ側板11a，11bの外面に施されている
占い表示12が第２図の如く上面表出するので、この占い
表示12を見ることによって所定の占いゲームを楽しく行
うことができる。

〔実施例〕

以下、この考案の一実施例を図面に従い説明する。図中
３は合成樹脂で一体成形した平面略十字形をなす基台
で、この基台３は中心部に突出する回転支軸１と、この
回転支軸１の根元部外囲部分に凹設した円形凹所２を有
し、この円形凹所２には上下面をＮＳ磁極としたリング
状の磁石体Ａが第１図の如く嵌合保持されている。

８は直径が12cm位の合成樹脂製の回転円盤で、この回転
円盤８の中心部分には基台円形凹所２と対向する下開口
の磁石嵌合部４と、基台中心の回転支軸１に回転可能に
遊挿される軸嵌挿孔5aを有した中心突出口５と、この中
心突出口５に嵌合固定される回転操作用の中心突出摘み
６とが設けられ、また前記円盤８の中心突出摘み６を挟
む外周対向位置には方形凹所からなる複数個例えば２個
の磁石嵌合部７が凹設されている。

そして、この円盤中心の磁石嵌合部４には前記基台３の
磁石体Ａと磁石反発して回転円盤８を基台３上に一定間
隔で浮上させるリング状の反発磁石体Ｂが嵌合保持され
ている。また、円盤外周の磁石嵌合部７には円盤回転方
向にＮＳ磁極を有した複数個例えば２個の磁石体Ｃ，Ｄ
が円盤回転方向にＮＳ・ＳＮとなるように第２図の如く
磁極変化させて嵌合保持されている。

９は前記基台３の円盤８外周に接近する部分（基台３の
脚台先端部に設けた取付孔3a）に嵌合固定される軸受部
品で、この軸受部品９の円盤中心方向に向かう軸受部9a
には回転支軸10が水平軸心周りを回転するように支承さ
れている。この回転支軸10の先端部には、円盤対向側が
開口するリップ溝型形状の磁石ホルダ11が円盤外周と接
近対向した状態で前記支軸10と一体に回転するように設
けられ、この磁石ホルダ11には円盤回転が低速になった
時に磁力反発吸引作用で磁石ホルダ11を反転回動させる
ホルダ溝両端方向にＮＳ磁極を有したホルダ反転磁石Ｅ
が嵌合保持されている。

なお、前記磁石ホルダ11の上下対向側板11a，11bの外面
にはホルダ反転によって交互に上面表出する「好き」
「嫌い」というような占い表示12が施されている。

而して、前記構成のルーケット式占いゲーム器は、回転
円盤８を手回し操作で回転させて使用するものである
が、この占いゲーム器の作動については、前述した〔作
用〕の項に記載したので、重複を避けるため詳細な説明
は省略する。

〔考案の効果〕

本考案のルーレット式占いゲーム器は、回転円盤８が磁
石体Ａ，Ｂの磁力反発作用によって基台３上に一定間隔
で浮上しているので、回転摩擦抵抗が少なくなり、円盤
突出摘み６の手回し操作によって回転円盤８を長い間回
転させることができる。また、この円盤回転に関係して
占い表示器（占い表示12が施されている磁石ホルダ11）
が揺動したり反転回動したりするので、この動的変化を
見ながら占いゲームを楽しく行なうことができる等の効
果があり、従来には存在しない新規な構成で興趣性の高
いルーレット式の占いゲーム器を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のルーレット式の占いゲーム器を示した
中央縦断面図、第２図は同占いゲーム器の平面図であ
る。 １……回転支軸、２……円形凹所、３……基台、Ａ……
磁石体、４，７……磁石嵌合部、5a……軸嵌挿孔、６…
…中心突出摘み、８……回転円盤、Ｂ……反発磁石体、
Ｃ，Ｄ……磁石体、９……軸受部品、9a……軸受部、10
……回転支軸、11……磁石ホルダ、12……占い表示、Ｅ
……ホルダ反転磁石。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】中心部に突出する回転支軸を有しこの回転
   支軸の根元部外囲部分に円形凹所を設けた基台と、この
   基台中心部の円形凹所に嵌合保持される上下面をＮＳ磁
   極としたリング状の磁石体と、中心部分に基台円形凹所
   と対向する下開口の磁石嵌合部と基台中心の回転支軸に
   回転可能に遊挿される軸嵌挿孔及び回転操作用の中心突
   出摘みを有し該突出摘みを挟む外周対向位置に複数個の
   磁石嵌合部を凹設した回転円盤と、この円盤中心の磁石
   嵌合部に嵌合保持され前記基台の磁石体と磁力反発して
   回転円盤を基台上に一定間隔で浮上させるリング状の反
   発磁石体と、円盤外周の磁石嵌合部に嵌合保持される円
   盤回転方向にＮＳ磁極を有した複数個の磁石体と、前記
   基台の円盤外周に接近する部分に嵌合固定される軸受部
   品と、この軸受部品の円盤中心方向に向かう軸受部に水
   平軸心周りを回転するように支承される回転支軸と、こ
   の回転支軸の先端部に円盤外周と接近対向した状態で前
   記支軸と一体に回転するように設けられた円盤対向側が
   開口する溝型形状の磁石ホルダと、この磁石ホルダに嵌
   合保持され円盤回転が低速になった時に磁力反発吸引作
   用で磁石ホルダを反転回動させるホルダ溝両端方向にＮ
   Ｓ磁極を有したホルダ反転磁石とを具備し、前記ホルダ
   の上下対向側板の外面にはホルダ反転によって交互に上
   面表出する占い表示が施されていることを特徴とするル
   ーレット式の占いゲーム器。