JPH06214734A - デフォルト設定装置、プリンタ及びプリンタ構成提供方法 - Google Patents

デフォルト設定装置、プリンタ及びプリンタ構成提供方法

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JPH06214734A
JPH06214734A JP28460093A JP28460093A JPH06214734A JP H06214734 A JPH06214734 A JP H06214734A JP 28460093 A JP28460093 A JP 28460093A JP 28460093 A JP28460093 A JP 28460093A JP H06214734 A JPH06214734 A JP H06214734A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】LANのプリンタをデフォルト構成に置く方法
と装置を提供する。 【構成】 SCSIは、 プリントデータ(データ)を
プリンタに送信するためプリンタに、プリンタの不揮発
性メモリ(メモリ)からデフォルト構成コード(コー
ド)を送信するために、そのメモリにも結合される。L
ANからのデータを受信するためにLANインタフェー
スが設けられ、また、データとコードを記憶するため
に、RAMが、SCSIとLANインタフェースの両方
に結合される。プロセッサは、(1)そのメモリからR
AMにコードを読み込み、(2)データをプリントジョ
ブブロック(ブロック)に配列し、(3)コードをブロ
ックに追加し、(4)ブロックを追加のコードをSCS
Iを介してプリンタに送信するために、SCSIとLA
Nインタフェースの間に結合される。プリンタは、
(1)受信したブロックに従ってプリントを実行し、
(2)プリント実行前または後に、追加のコードに従っ
て自分自身を所定のデフォルト構成に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデフォルト設定装置、プ
リンタ及びプリンタ構成提供方法に関し、特に、ローカ
ルエリアネットワークの周辺装置(例えば、プリンタ)
をインテリジェントな対話型ネットワークのメンバとし
てデフォルト構成で配置できるデフォルト設定装置、プ
リンタ及びプリンタ構成提供方法に関する。
【0002】
【従来の技術】構内情報通信網(”LAN”)は、複数
のパーソナルコンピューターを、プリンタ、コピー機等
のような周辺装置に結合して、通信機能拡張と資源共有
を図るものとして知られている。従来、LANに結合さ
れるプリンタのような周辺装置は、どちらかといえばイ
ンテリジェント性がなく、LANからの情報を受け入れ
て、そのような情報をハードコピーにプリントするだけ
であった。また、かかるプリンタは、通常、プリンタへ
のデータの流れを効率的に管理するための、即ち、その
プリンタの「サーバー」として働くホストパーソナルコ
ンピュータ(”PC”)を要した。これにより、ホスト
PCは、ほとんど常時、プリンタのサーバータスク専用
である必要があった。
【0003】近年、限られたサーバー機能を実行するた
めに、周辺装置に結合できる回路基板に、ハードウェア
とソフトウェアを組み込むことによって、表面上、かか
る専用PCの必要を廃した製品が数多く出回ってきた。
例えば、ASPコンピュータプロダクト社では、ノベル
ネットワーク用の独立型プリントサーバーとして働く
「ジェットLAN/P(JetLAN/P)」という装置を出し
ている。ジェットLAN/P(商標)装置は、10Ba
se−2の細芯同軸ケーブルまたは10Base−Tの
より対線ケーブルを使ってLANに接続する。しかし、
ジェットLAN/P(商標)は、プリンタのパラレルポ
ートからしかプリンタに結合できない。従って、プリン
ト情報をプリンタに送ることができても、プリンタから
戻ってくるプリンタ状態情報量が厳しく制限される。例
えば、このような装置がプリンタから受信できるのは、
「オフライン」および「用紙切れ」程度の情報である。
このような装置では、プリンタを、ネットワークの真に
インテリジェント性をもって応答するメンバにすること
は不可能に近い。
【0004】プリンタをLANに結合するための他の周
知の装置は、ヒューレットパッカード社のジェットディ
レクト(JetDirect(商標))C2071A/
BとC2059A、エクステンデッドシステムズ社のイ
ーサフレックス(EtherFlex(商標))、イン
テル社のネットポート(NetPort(商標))とネ
ットポートII(NetPortII(商標))、キャ
ステレ社のLANプレス(LANPress(商標))
とジェットプレス(JetPress(商標))、ミラ
ン社のファストポート(FastPort(商標))な
どがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の装
置はいずれも、プリンタがLANへ十分の量のデータを
送信出来ないため、プリンタがネットワークの効果的で
インテリジェントなメンバになり得ない、という弱点が
ある点でASP社のジェットLANと同じである。
【0006】また、周知の装置では、附属プリンタを既
知の安全なデフォルト構成に自由に配置できない。ノベ
ル社のネットウェア(NetWare(商標))という
ソフトウェアは、プリントジョブの最後でプリンタを規
定された構成を残したままにするというネットワークベ
ースの解決策を提供するが、このネットワーク解決策で
は、ファイルサーバーから送出される各プリントジョブ
の始めにファイルサーバー自身がエスケープシーケンス
を入れることが必要である。従って、ファイルサーバー
に何らかの障害があれば、プリンタは、周知の安全なデ
フォルト構成にではなく、最後のプリントジョブの構成
が残されたままになってしまう。また、LANでネット
ウェア(NetWare(商標))以外のソフトウェア
を使用した場合は、プリンタが、プリントジョブの最後
に規定の構成に残されることはない。
【0007】
【発明の概要】本発明は、周辺装置に結合され、且つ前
記周辺装置を応答性のあるインテリジェントな対話型ネ
ットワークメンバとしてデフォルト構成で配置できるデ
フォルト設定装置、プリンタ及びプリンタ構成提供方法
を提供することによって、上述の欠点を克服するもので
ある。
【0008】本発明によれば、対話型ネットワーク基板
において、ネットワーク周辺装置が周知のデフォルト構
成に配置されることを保証するための方法と装置が提供
される。本発明の一態様によれば、不揮発性メモリを有
するLAN周辺装置に対して、安全なデフォルト周辺装
置環境を保証するための装置は、周辺装置に結合された
回路基板を備えている。双方向インタフェースが基板に
設けられて基板を周辺装置に結合し、LANインタフェ
ースも基板に設けられ、基板をLANに結合する。基板
上に搭載されたRAMは、LANインタフェースを介し
て受信した周辺装置データを記憶する。各所定状態にす
るために所定の周辺装置特性(例えば、プリントタイ
プ、画像密度、プリントモード)を設定する信号から成
るデフォルト構成コードを、プリンタの不揮発性メモリ
に記憶させるために、基板にはプロセッサも結合され
る。プロセッサは、プリンタの不揮発性メモリから基板
RAMへデフォルト構成コードを読み込む。次いでプロ
セッサは、このデフォルト構成コードと周辺装置データ
を、双方向インタフェースを介して周辺装置に送信す
る。このデータを受信し且つ周辺装置ジョブが完了する
と、周辺装置は受信したデフォルト構成コードに従っ
て、その特性を所定の状態にセットする。
【0009】本発明の別の態様によれば、プリンタのデ
フォルト構成を提供するための方法は、対話型ネットワ
ーク基板のLANインタフェースを介してデフォルト構
成を受信する工程と、基板とプリンタの間に結合された
双方向インタフェースを介して、プリンタの不揮発性メ
モリにデフォルト構成コードを記憶する工程と、から成
る。次いでデフォルト構成は、プリンタの不揮発性メモ
リから、両方向インタフェースを介して、基板のダイナ
ミックRAMにダウンロードされる。プリント情報は、
LANインタフェースを介して受信され、更に双方向イ
ンタフェースを介してプリンタに提供される。基板は、
プリント情報に関してプリントジョブの開始を検出し、
また、かかる検出に対応して、デフォルト構成をプリン
タに送出する。
【0010】
【課題を解決するための手段】及び
【作用】上記目的を達成するために本発明のデフォルト
設定装置は、以下の様な構成からなる。即ち、不揮発性
メモリを有するLANの周辺装置のデフォルト周辺装置
環境を保証するデフォルト設定装置であって、前記周辺
装置に結合された回路基板と、前記回路基板上に搭載さ
れ、前記回路基板を前記周辺装置に結合する双方向イン
タフェースと、前記回路基板上に搭載され、前記回路基
板を前記LANに結合するLANインタフェースと、前
記回路基板上に搭載され、前記LANインタフェースを
経て受信した周辺装置データを記憶するRAMと、前記
回路基板上に搭載され、(1)所定の周辺装置特性を対
応する所定の状態に設定する信号を含むデフォルト構成
コードが前記不揮発性メモリに記憶されるようにし、
(2)前記双方向インタフェースを経て前記不揮発性メ
モリから前記RAMに前記デフォルト構成コードを読み
出し、(3)前記双方向インタフェースを経て前記デフ
ォルト構成コードと前記周辺装置データとを前記周辺装
置に伝送して、前記周辺装置は周辺装置特性を所定の状
態に設定できるようにするプロセッサとを有することを
特徴とするデフォルト設定装置を備える。
【0011】また他の発明によれば、自己の構成を設定
可能なLAN接続のプリンタであって、構成コードを記
憶するプリンタ不揮発性メモリと、印刷を表現するプリ
ンタ手段と、前記プリンタ手段に結合されプリントデー
タを前記プリンタ手段に伝送し、前記プリンタ不揮発性
メモリに結合され前記プリンタ不揮発性メモリから前記
構成コードを伝送するSCSIインタフェースと、前記
LANからプリントデータを受け取るLANインタフェ
ースと、前記SCSIインタフェースと前記LANイン
タフェースとに結合され、前記プリントデータと前記構
成コードを記憶するRAMと、前記SCSIインタフェ
ースと前記LANインタフェースとの間に結合され、
(1)前記プリンタ不揮前記構成コードを読み出し、
(2)前記プリントデータをプリントジョブブロックに
順序付け、(3)前記構成コードを前記プリントジョブ
ブロックに追加し、(4)前記SCSIインタフェース
を通じて前記プリンタ手段に前記プリントジョブブロッ
クと前記追加された構成コードとを伝送するプロセッサ
とを有し、前記プリンタ手段は、(1)前記受信された
プリントジョブブロックに従って印刷を表現し、(2)
前記追加された構成コードに対応する所定構成に前記プ
リンタ手段を置くことを特徴とするプリンタを備える。
【0012】また他の発明によれば、構成をプリンタに
提供するプリンタ構成提供方法であって、対話型ネット
ワーク基板においてLANインタフェースを経て構成コ
ードを受信する受信工程と、前記対話型ネットワーク基
板とぜんきプリンタとの間に結合された双方向インタフ
ェースを経て前記プリンタのNVRAMに前記構成コー
ドを記憶する第1記憶工程と、前記双方向インタフェー
スを経て、前記プリンターの前記NVRAMから前記対
話型ネットワーク基板のDRAMに前記構成コードをダ
ウンロードするダウンロード工程と、前記LANインタ
フェースを経てプリント情報を受信し、前記双方向イン
タフェースを経て前記プリンタに前記プリント情報を提
供する提供工程と、プリントジョブの開始とプリントジ
ョブの終了の内の一つを検出し、前記検出に応じて、前
記プリンタに前記構成コードを送る第1検出送信工程と
を有することを特徴とするプリンタ構成提供方法を備え
る。
【0013】
【実施例】以下添付図面を参照して本発明の好適な実施
例を詳細に説明する。
【0014】本発明を適用した実施例では、ネットワー
クから受信されたデータを受信し処理することができる
だけでなく、詳細な状態情報、オペレーションパラメー
タや、更には、スキャナ入力、ファクシミリ受信などの
ような他の形態によって周辺機器へ入力されるデータの
ような相当量のデータまでも、ネットワークに伝送する
能力を持つ対話型ネットワーク構成要素,例えばプリン
タ,のようなネットワーク周辺機器を構成するためのハ
ードウェア及びソフトウェア的解決法を提供するもので
ある。そして、周辺機器にこのようなハードウェア及び
ソフトウェアを組み込むことによって、周辺機器へのサ
ーバの役を果たす専用パーソナル・コンピュータをなく
すことが可能になる。
【0015】1. アーキテクチャ 図1は、以下に解説するオープンアーキテクチャを持
つ、プリンタ4に接続されたネットワーク拡張ボード
(“NEB”)2に組み込まれた本実施例を示すブロッ
ク・ダイヤグラムである。NEB2は、LANインタフ
ェース8(たとえば、同軸コネクタ、RJ45コネクタ
あるいはDB15コネクタ(AUI)とそれぞれ接続さ
れている、10base−2、10base−T、ある
いは10base−5のようなイーサネットインタフェ
ース)を介して、LANバス6に接続している。LAN
6にはまた、PC10、PC12、PC14(この場
合、管理者がこのPC14に記録をとるならば、PC1
4がネットワーク管理装置として機能する。;詳細は後
述)のようなネットワーク構成要素、及び、プリンタ1
6(内蔵型QSERVER機能を持つ;詳細は後述)と
が接続されていてもよい。他のLAN構成要素として、
付属プリンタ20を持つPC18(プリント・サーバの
役をする;詳細は後述)、付属プリンタ24を持つPC
22(RPRINTERの役をする;詳細は後述)、及
びNetPort装置28(上記発明の背景において、
解説)を介してLAN6に接続されるプリンタ26が含
まれてもよい。ファイル・サーバ30は、LAN6に接
続され、ファイルをLAN上で伝送し処理するための
“ライブラリ”として機能する。ファイル・サーバ30
には、付属プリンタ32及び34がついていてもよい。
【0016】より詳細に述べると、種々のネットワーク
構成要素間での交信を行なうために、図1に描写された
ネットワークで、ノーベル社あるいはUnixソフトウ
ェアのような任意のネットワークソフトウェアを利用し
てもよい。本発明の適用はどんなネットワークソフトウ
ェアに対しても可能であるが、本実施例ではノーベル社
のNetWareソフトウェア(下記、セクション3a
でより詳細に解説)を利用するLANに関して説明す
る。このソフトウェア・パッケージについての詳細な説
明については、“NetWare(商標) ユーザーガイ
ド”及び“NetWare(商標) スーパーバイザ・ガ
イド”(M&Tブック社、1990年版権取得)にある
のでそれを参照されたい。又、“NetWareプリン
トサーバ”(ノーベル社刊、1991年3月版、ノーベ
ル部品番号100−000892−001)も参照され
たい。簡潔に述べれば、ファイル・サーバ30はファイ
ルマネジャとして機能し、LAN構成要素間のデータの
ファイルを受信し、格納し、待ち行列に登録し、キャッ
シングし、伝送する。たとえば、PC10及び12でそ
れぞれ作成されたデータ・ファイルは、ファイル・サー
バ30へまず運ばれて、ファイル・サーバ30はそれら
のデータ・ファイルを順序付けした後、PC18のプリ
ント・サーバからのコマンドでプリンタ24へこの順序
付けされたデータ・ファイルを転送することができる。
ファイル・サーバ30には、10ギガバイトのハードデ
ィスク(HD)サブシステムのような大容量記憶装置
(LCS)構成要素を含めることもできるし、あるいは
そのような大容量記憶装置(LCS)構成要素に接続さ
れたものであってもよい。もし所望であれば、更に、プ
リンタ32及び34をファイル・サーバ30に接続し
て、追加的印刷ステーションを備えることもできる。
【0017】パーソナル・コンピュータ装置が図1に例
示されているが、実行されているネットワークソフトウ
ェアにとって適切なものとして、他のコンピュータ装置
も含むことができる。たとえば、Unixソフトウェア
が使用される場合、Unixワークステーションをネッ
トワークに含んでいてもよい。また、これらのワークス
テーションを、適切な環境の下で、例示された複数PC
とともに使用してもよい。
【0018】PC10及び12としては、各々、データ
・ファイルを生成し、LAN上へそれらを伝送し、LA
Nからファイルを受信し、ワークステーションでこのよ
うなファイルを表示及び/若しくは処理することができ
る、標準的ワークステーションPCを含むことができ
る。しかしながら、PC10及び12は、LAN周辺機
器に対する制御を行なうことはできない(ネットワーク
管理者がそのPCに記録されていない限り)。
【0019】LAN周辺機器に対して限定的制御を行な
うことができるPCとは、内蔵型RPRINTERプロ
グラムが含まれるPC22である。RPRINTERプ
ログラムとは、MS−DOSTerminate&St
ayResident(以下TSRという)プログラム
のことで、ワークステーション上で実行され、このプロ
グラムで、ユーザはワークステーションに接続されたプ
リンタ24を共用することが可能になる。RPRINT
ERは、作業を求めるプリンタ待ち行列を探索する能力
を持っていない、どちらかといえばインテリジェント性
のないプログラムである。RPRINTERは、ネット
ワークの別の場所で実行しているPSERVER(詳細
は後述)からその作業を得る。プリンタのパラレルポー
トを通じて付属プリンタと通信しているために、RPR
INTERは、限定された状態しか得られず、また、そ
の状態情報を応答可能なPSERVERにLAN6を通
じて返すことしかできない。制御という見地から見る
と、RPRINTERは印刷ジョブの停止くらいのこと
しかできない。パーソナル・コンピュータで実行するR
PRINTERのTSRプログラムと同じ限定された機
能しか与えられていない内部若しくは外部回路基板を装
着することによって得られるRPRINTER機能が含
まれているものも、プリンタの中にはある。
【0020】LAN周辺機器に対して限定された制御し
か実行できない、もう一つのネットワークエンティティ
は、内蔵型QSERVERプログラムを持っている付属
回路基板36を備えたプリンタ16である。現在、QS
ERVERプログラムはHPのLaserJetIII
(商標) SIプリンタ内で実行され、適格の印刷ファイ
ルを求めてファイル・サーバ30の印刷待ち行列を探索
する能力を持っている。QSERVERの探索待ち行列
を動的に変更することはできないし、また、QSERV
ERは、いかなる形の状態照会にも応答しない。QSE
RVERの利点は作業を求めて自律的に探索するその能
力である。QSERVERは、システムを動かすため
に、別の場所で実行中のPSERVERを必要としな
い。QSERVERには対応するPSERVERがな
く、また、いかなる状態及び制御能力もそれ自身が持っ
ていないために、RPRINTER自身よりも少ない制
御しか行なわれない。また、QSERVERは、非常に
限定された通知機能しか持っておらず、かつ、各印刷ジ
ョブの初めにバナーを印刷することができないという点
で、PSERVERとは異なる。
【0021】QSERVER能力を持っているもう一つ
のネットワーク構成要素としては、外部NetPort
装置28を介してLAN6に接続されるプリンタ26が
ある。
【0022】スキャナ、複写機、ファクシミリなどのよ
うな種々の周辺機器を使用するために他の周辺機器サー
バプログラムを実行したり、Unix互換ライン・プリ
ンタ・リモートサーバ(“LPR”)のようなネットワ
ークソフトウェアプロトコルに基いてサーバを提供する
こともできる。
【0023】LAN周辺機器に対して重要な制御を実行
することができるLAN構成要素として、内蔵されたP
SERVERプログラムを持っているPC18がある。
PSERVERは、複数のユーザ定義の印刷待ち行列を
発信したり、動的に探索待ち行列変更を実行したり、例
外的(故障)条件及び状態や制御能力のための定義され
た通知手順を提供する能力を持っている。PSERVE
Rはいくつかの形で提供される。PSERVER.EX
Eは、ワークステーション上で専用プログラムとして実
行し、ローカル及びリモート両方のプリンタを制御する
プログラムである。ローカルプリンタはシリアルあるい
はパラレルポートのいずれかに接続することができ、ま
た、リモート・プリンタはシステムの別の場所で実行す
るプリンタである。PSERVERプログラムの他の2
つの形としては、PSERVER.VAP及びPSER
VER.NLMがある。これらはファイル・サーバ30
それ自身の上で実行するPSERVERバージョンであ
る。.VAPバージョンはNetWare286(商標)
用であり、.NLMバージョンはNetWare38
6(商標) 用である。PSERVERの方が、RPRI
NTER及びQSERVERよりもはるかに多くの能力
を備えてはいるものの、その欠点の1つとしては、EX
Eバージョンは専用パーソナル・コンピュータを必要と
するということがある。
【0024】PSERVER.EXEを実行する専用パ
ーソナル・コンピュータは16ものローカル/リモート
プリンタを制御することができ、多くのファイル・サー
バ待ち行列から印刷情報を要求することができる。しか
しながら、ネットワーク印刷サービスの制御をPSER
VERに依存するにはいくつかの欠点がある。その第1
の欠点は、単一ネットワーク・ノード及びパーソナル・
コンピュータプロセッサを介して複数のプリンタストリ
ームをすべて1ヶ所に集めなければならないことであ
る。これが作業を妨げる原因となりうる。第2の欠点
は、最も効率的なオペレーションのためには、プリンタ
20のように、プリンタをコンピュータにローカルに接
続しなければならないということである。これはユーザ
にとって不便な場合がある。なぜなら、PC18の周囲
にプリンタを集合させる必要があるからである。第3の
欠点としては、RPRINTERによって使用されるプ
リンタ24の場合のように、制御されたプリンタがリモ
ートの場合、印刷データが、ファイル・サーバ30から
PSERVERのPC18まで転送され、次いで、RP
RINTERを実行するプリンタへ再伝送されなければ
ならないということである。これは非能率的である。
【0025】第4の欠点は、PSERVERを介して提
供されるプリンタ状態及び制御情報の量が限られている
ことである。RPRINTERでは、「用紙切れ」や
「オフライン」のような不完全状態よりもっと重大な不
完全状態はあまり容認されないということは既に述べ
た。ローカルにまたリモートに接続されたプリンタのた
めのPSERVER自身も、これ以上の状態をあまり提
供しない。なぜなら、PSERVERはパーソナル・コ
ンピュータのパラレルポートの限界を考慮して設計され
ているためである。PSERVERプログラムはまた、
それ自身の状態及び制御をも考慮に入れる。
【0026】プリンタ4にインストールされたネットワ
ーク拡張ボード(NEB)2によって、上記解説された
ネットワーク周辺機器制御エンティティ上で、多くの利
点がもたらされ、柔軟性更に強化される。特に、NEB
内蔵型制御装置によって、RPRINTER、PSER
VER、及びLPR(ライン・プリンタリモート)機能
(以下、セクション3dで解説するCRPRINTE
R、CPSERVER及びCLPRプログラムを介し
て)が提供される。CPINIT(以下、セクション4
hで解説)という名の初期化プログラムがあり、このプ
ログラムによって、ネットワーク管理者のPC14によ
るNEB機能の構成に対する完全な制御が可能になる。
NEBに内蔵された性質及びプリンタ4のオープンアー
キテクチャのために、NEBは、幅広い様々な状態及び
制御機能をネットワークに提供する能力を持つことにな
る。すなわち、冗長な量の状態情報をプリンタ4からL
AN6に提供し、多くの制御情報をLAN6からプリン
タ4へ提供することができる(たとえばPC14からプ
リンタフロント・パネル機能を実行して)。
【0027】NEBで使用可能な広範な情報量をアクセ
スするために、CPCONSOLと呼ばれるプログラム
がネットワーク管理者のPC14に常駐し、このプログ
ラムによって、NEB2がプリンタ4からエクスポート
するすべてのプリンタ情報を、システム管理者がみるこ
とが可能になる。NEB2のRPRINTER機能構成
(CRPRINTER)が選択された場合であっても、
このプリンタ情報は使用可能である。NEB2のPSE
RVER機能構成(CPSERVER)によって、ボー
ドを含むプリンタ4が制御される。このオプションに
は、通知及び状態機能に加えて、すべての標準的PSE
RVER待ち行列探索能力が備わっている。これらすべ
ての機能は遠隔地のワークステーションから動的に制御
することができる。NEB環境、及び、広範な状態及び
制御情報をプリンタ4からエクスポートするその能力に
よって、NEB2とプリンタ4の組合せは、現在使用可
能な標準的RPRINTER、QSERVERあるいは
PSERVER印刷手法よりもはるかに強力なものにな
っている。
【0028】ネットワーク管理者のPC14で提供され
るCPCONSOLプログラム(以下、セクション4i
でより詳細に解説)は、NEB2(及び他のネットワー
ク構成要素)と接続され、選択されたネットワーク装置
に対して現在の情報(インタフェース情報、制御情報、
フォント情報、レイアウト情報、品質及び共通環境情
報、二重情報及び雑情報)を表示するような機能を実行
することができる。CPCONSOLは、また、ネット
ワーク装置の安全(デフォルト)条件を設定したり、変
更することができる。CPCONSOLは、また、CP
SERVERあるいはCRPRINTER(詳細は後述
するが、一般に、上記に解説したPSERVER及びR
PRINTERソフトウェア・パッケージに類似してい
る)のようなNEB2のアプリケーションを起動させた
り、停止させたりすることもできる。更に、CPCON
SOLによってPC14は、ログ・ファイルを表示した
り、ログ・ファイルを消去したり、ローカルあるいはフ
ァイル・システムディスクのような記憶装置にログ・フ
ァイルを書込むことができる。CPCONSOLは、ま
た、ジョブ数、1つのジョブ当たりページ数、1分当た
りページ数、1つのジョブ当たり時間、1日当たりペー
ジの合計数、1日当たりジョブの合計数、及び日数のよ
うなPC14に関するプリンタ関連情報を表示すること
ができる。CPCONSOLプログラムは、また、媒体
関連情報及び非媒体関連情報のようなネットワーク関連
情報をPC14上に表示することができ、また、このよ
うなネットワーク統計値を消去することができる。
【0029】ネットワーク管理者のPC14に常駐する
CPINITプログラム(以下、セクション4hでより
詳細に解説)によって、CPSERVERとCRPRI
NTERのようなアプリケーション情報印刷サービスを
セットアップすることができ、またそれらのアプリケー
ションを構成することができる。CPINITは、ま
た、時間/日付/時間帯、バッファ・サイズ、ディスク
サイズ、ロギングフラッグ、ログ制限、及び安全(デフ
ォルト)環境フラッグのような装置情報を設定及び/若
しくは表示することができる。CPINITは、また、
デフォルトサービスヘッディングを復元し、NEB2を
リセットし、NEB2をリブ−トし、フォントダウンロ
ードを命じ、エミュレーションダウンロードを命じ、N
EB電源投入自己検査(“POST”)エラーを表示
し、NEB2ファームウェアレベルを表示し、現在のロ
グ・ファイルサイズを表示するなどのことができる。
【0030】NEB2にPSERVER及びRPRIN
TER能力を設けることで、本実施例によって、LAN
6に関してプリンタ4の強化された機能が単一回路基板
で達成される。したがって、プリンタ4は本当の意味で
“ネットワークされた”プリンタであって、ネットワー
クに接続された単なるプリンタではない。
【0031】本実施例はLAN6上で独自の利点を提供
するものであるが、これらの利点は、LAN6が広域ネ
ットワーク(“WAN”)において他の1つ以上のLA
Nに接続されている場合にも実現される。図2に、サー
バS1 40、PC42、44及び46、ならびにプリ
ンタ48が含まれる第1LAN41を含むようなWAN
が描写されている。サーバS1 40は、バス52によ
ってバックボーン50に接続される。バックボーン50
は複数のバス間の電気接続にすぎない。また、このWA
Nには、サーバS2 60、PC62、64及び66、
ならびにプリンタ68からなる第2LAN61が接続さ
れている。サーバS2 60は、バス54によってバッ
クボーン50に接続されている。
【0032】このWANには、また、サーバS3 7
0、PC72、74及び76、ならびにプリンタ78か
らなる遠隔LAN71が含まれる場合もある。LAN7
1はシステムの他の部分から遠隔地にあるため、バス5
6、トランスポンダ(これにはモデムが含まれる場合も
ある)58、及び通信回線59を介してバックボーン5
0に接続されている。
【0033】このようなWANにおいて、PC42がプ
リンタ78の使用を要求するPSERVERであると想
定する。プリンタ78が本実施例によるNEBを装備し
ている場合、直接のデータリンクを、PC42とプリン
タ78との間に設定することができ、それによプリンタ
78にジョブ情報を送ることができ、プリンタ78から
LAN41に状態と制御情報を送ることができる。した
がって、WANに接続された周辺機器にインストールさ
れた場合であっても、本実施例によるNEBはその強化
された機能を成し遂げることができる。
【0034】図3は、本実施例によるNEB2の、プリ
ンタ4及びLAN6との接続を描写するブロック・ダイ
ヤグラムである。NEB2は、LANインタフェース1
01を介してLAN6に直接接続され、また、両方向イ
ンタフェース(ここでは、小型コンピュータ用周辺機器
インタフェース(“SCSI”)100)を介してプリ
ンタ4にも直接接続されている。SCSIインタフェー
ス100は、プリンタ4のSCSIバス102に接続さ
れている。
【0035】NEBは、また、標準SCSI連結プロト
コルを用いてSCSIバス上でデージーチェーンされ
た、他のプリンタ(RPRINTER)あるいは他の周
辺機器のような付加的SCSI装置を使用することもで
きる。また、LAN自体を介して他の周辺機器を駆動せ
るためにNEBを使用してもよい。
【0036】プリンタ4は好適にはSCSIバス10
2、SCSIインタフェース104及び106が含まれ
るオープンアーキテクチャプリンタである。プリンタ4
には、RAM110と通信し、また、印刷のメカニズム
を実際に駆動させるプリンタエンジン112と通信する
簡略命令セット・コンピュータ(“RISC”)のよう
なプロセッサ108もまた含まれる。また、RISCプ
ロセッサ108は、ユーザ定義情報のようなパワーサイ
クル間で保持する必要のある情報を格納するために、N
VRAM111と通信する。また、RISCプロセッサ
108は印刷制御機構を実行するためにROM113と
通信する。プリンタ4には、また、不揮発的に大量のデ
ータを保持することができるハードディスク114が含
まれていてもよい。プリンタ4は、また、フロント・パ
ネルディプレイ116、及びプリンタへ制御コマンドを
入力するためのキーボード115を持っている。
【0037】好適には、プリンタ4には、SCSIイン
タフェース100の双方向性質を利用するオープンアー
キテクチャが含まれていることが望ましく、これによっ
て、NEBを介してLAN6にプリンタ4から多くの状
態情報(もしくは他の情報)が送られ、また、遠隔地か
らプリンタの細かい制御も可能になる。たとえば、この
ようなオープンアーキテクチャが双方向SCSIインタ
フェースを用いて使用された場合、プリンタ4のフロン
ト・パネルディプレイ116に関する情報の大部分ある
いはすべてを遠隔地へエクスポートすることが可能にな
り、また、プリンタフロント・パネルキーボード115
の制御機能の大部分あるいはすべてを遠隔地から起動す
ることも可能になる。
【0038】簡潔に述べれば、オープンアーキテクチャ
を有するプリンタ4には、4つの主要なサブシステム、
すなわち、通信、ジョブパイプ、ページレイアウトとラ
スター機能、及びシステムサービスが含まれる。通信サ
ブシステムでは異なる通信装置が処理され、ジョブアプ
リケーションの始動が行なわれる。プリンタがデータを
受信し始めると、通信サブシステムは、検査のために各
エミュレータに着信データの最初の部分を送る。データ
を処理することができる第1エミュレータがジョブパイ
プドライバになる。次いで、システムはジョブパイプを
構築し、データを処理する。(パイプの一端にデータが
入り込み、ページイメージが他端から流れ出る)。この
ジョブパイプには多くのセグメントが含まれ、その中の
1つがジョブパイプドライバである。
【0039】ジョブパイプサブシステムは、パイプドラ
イバセグメント(エミュレータ用アプリケーション)と
入出力セグメントを持っている。入出力パイプセグメン
トは、他の少なくとも2つのセグメント(入力用とし
て、ソース及びソースフィルタセグメント、及び、出力
用として、出力フィルタ及びデータシンク)を持ってい
る。通信サブシステムの入力セグメントによって、ファ
イル・システムからの情報で補足し得る入力データが伝
達される。パイプドライバによって入力及び補足データ
が処理される。また、出力セグメントに送られるイメー
ジングコマンドとページレイアウト情報もパイプドライ
バによって生成される。パイプドライバによって、プリ
ンタディスク(もし存在すれば)へこの情報を格納して
もよい。出力セグメントによって、このデータはページ
レイアウト及びラスターサブシステムへ送信される。
【0040】ページレイアウト及びラスターサブシステ
ムによって、イメージング情報及びページレイアウト情
報が受取られ、この情報はプリンタエンジン112のた
めにラスタ・イメージに変換される。このセクション
は、ジョブパイプから完全に分離して作動する。
【0041】システムサービスサブシステムによって、
ファイル・システムアクセス、コンソールアクセス、フ
ォントサービス、基本システムサービス及びイメージ生
成サービスが提供される。したがって、このようなオー
プンアーキテクチャを持つプリンタ4によって、インテ
リジェント性を備えた対話型NEB2が十分に利用さ
れ、プリンタ4及びネットワーク全体に強化された機能
が提供される。
【0042】2. ハードウェア 図4はNEB2の主要構成要素を示すブロック・ダイヤ
グラムである。NEB2は、ネットワークコネクタ20
2、203及び204を介してLAN6に接続されてい
る。好適には、コネクタ202は10base−T接続
が可能なRJ45であることが望ましい。10base
−5接続を可能とするために、コネクタ203はDB1
5コネクタを有するのに対して、コネクタ204は、1
0base−2を接続可能な単純な同軸コネクタであっ
てもよい。コネクタ202、203及び204のすべて
は、ネットワークコントローラ206(好適にはイーサ
ネットネットワークコントローラ)に接続されている。
しかし、コネクタ204は、まずトランシーバ208を
介して接続される。
【0043】電源は、プリンタ拡張ポート226を介し
て、プリンタ4の+5V電源からNEB2へ供給され
る。この+5V電源は、また、電力変換器210及び2
12へも供給される。EPROM222を“フラッシン
グ”(ローディング;以下、セクション4qで解説)さ
せるために、この電力変換器212によって+12Vの
電源が供給されているのに対して、電力変換器210に
よってトランシーバ208に−9V電源が供給されてい
る。また、ネットワークコントローラ206は8キロバ
イトSRAM214に接続されている。
【0044】NEB2の心臓部はマイクロプロセッサ2
16であり、好適にはNECV53が望ましい。マイク
ロプロセッサ216は、テストのために現在使用されて
いるシリアル・ポート218に接続されている。また、
マイクロプロセッサ216に接続されているものとし
て、512キロバイトDRAM220、256キロバイ
トフラッシュEPROM222、SCSIコントローラ
224(図3のSCSIインタフェース100に対
応)、プリンタ拡張ポート226、故障診断LED24
0、256バイト不揮発性RAM228(以下NVRA
M228)、制御レジスタ230、及び、すべてのイー
サネットボードに対してつけられているユニークな名称
であるメディア・アクセス制御(”MAC”)アドレス
を格納するPROM232がある。
【0045】NEB2のアーキテクチャには、広範なマ
ルチエリアネットワークの運用と管理のための独自のサ
ポート機能をこのアーキテクチャが持っているという利
点がある。これらのサポート機能に含まれるものとし
て、たとえば、ネットワーク上の遠隔地(つまりネット
ワーク管理者のオフィス)からの、印刷制御と印刷状態
のモニタ、次のユーザのために保証された初期環境を提
供するための、各印刷ジョブ後のプリンタ構成の自動管
理、及び、プリンタ作業量を特徴づけ、トナーカートリ
ッジ取替えをスケジューリングするための、ネットワー
ク全体でアクセス可能なプリンタ使用統計値のログなど
がある。NEB設計における重要なパラメータは、双方
向インタフェース(ここでは、SCSIインタフェース
100)を介してNEB2から印刷制御状態をアクセス
する能力である。これによって、プリンタコンソール情
報が、NEBに、あるいは多くの有用な印刷サポート機
能のプログラミングのための外部ネットワーク・ノード
にエクスポートされることが可能になる。
【0046】表1に、NEB2の主要なハードウェア構
成要素に関する機能、インプリメンテーション、及び注
釈を記述する。
【0047】 好適には、NEB2はプリンタ4内の拡張あるいはオプ
ションスロットにインストールされることが望ましい。
NEB2は、したがって、上に説明された処理及びデー
タ記憶装置機能を備えた内蔵型ネットワーク・ノードで
ある。
【0048】マイクロプロセッサ216によって、ネッ
トワークパケット伝送及び受信のデータ・リンクレイヤ
が実現される。ネットワークデータ転送オーバヘッド
は、ネットワークコントローラ206によって直接管理
された専用SRAMパケットバッファ214を用いるこ
とによって最小化される。マイクロプロセッサ216に
よって、ネットワークコントローラ206を介してSR
AMパケットデータ及びネットワークメッセージのブロ
ックがアクセスされ、大容量DRAM220へそのブロ
ックが移される。
【0049】印刷イメージデータ及び制御情報のブロッ
クはマイクロプロセッサ216によってアセンブルさ
れ、プリンタ拡張ポートのSCSI転送プロトコルを用
いて、SCSIコントローラ224によりプリンタ4へ
転送される。同様に、プリンタ状態情報は、プリンタ4
からSCSIブロックフォーマットのNEB2へ転送さ
れる。SCSIコントローラ224は、増加したデータ
処理量に対してNEBがフルに能力を発揮するために、
ネットワークコントローラ206と並行して作動する。
【0050】マイクロプロセッサ216は、好適にはN
ECV53チップであることが望ましい。このチップ
は、ダイレクト・メモリ・アクセス(“DMA”)、割
込み、タイマ及びDRAMリフレッシュ制御をサポート
する16ビットインテル互換性プロセッサを備えた、高
速、高集積マイクロプロセッサである。NEB2上のデ
ータ・バス構造は、マイクロプロセッサ入出力転送時に
8ビット/16ビットダイナミックバスサイジングを利
用するため、16ビット長で実現されている。マイクロ
プロセッサ216用の制御ファームウェア及びアプリケ
ーション・ソフトウェアは、NEB2上のEPROM2
22に格納される。電源投入自己検査後、ファームウェ
アコードは高性能DRAM220に選択的に移され、実
際に実行される。プリンタがネットワーク上に最初にイ
ンストールされると、ネットワーク及びプリンタの構成
パラメータがNVRAM228に書込まれる。このよう
にして、プリンタの電源のオンオフが繰り返されたと
き、NEBソフトウェアがインストールパラメータを回
復することがNVRAM228によって可能になる。
【0051】3. ソフトウェア LAN用ソフトウェアに含まれるものとして、ネットワ
ークソフトウェアと、NEB内蔵型ソフトウェアやネッ
トワーク管理者のPCに常駐するソフトウェアのような
NEBにカスタマイズされたソフトウェアとが組合わさ
れたものがある。
【0052】3a. ネットワークソフトウェア 本実施例において、NetWareネットワーク用ソフ
トウェアはネットワークのノード間の相互作用を管理す
るために使用される。その結果、クライアントワークス
テーションは、ディスク・ファイルサーバ、データba
seサーバ、プリント・サーバなどのようなサーバノー
ドからのサービスを共用し、受信することができる。N
etWareそれ自身は、これらのサーバノード及び各
ワークステーションノード上で実行するソフトウェアモ
ジュールの組合わさったものである。少なくとも1つの
ファイル・サーバがノーベル社ネットワークで提供され
る。NetWare(商標) は、ファイル・サーバのP
C用オペレーティング・システムとして実行され、基本
的なネットワークの中心機能及びユーティリティを提供
する。4つまでのネットワーク・インタフェースカード
(好適にはイーサネットあるいはトークン・リング接
続)を用いて、ファイル・サーバを1種以上のLANに
接続することができる。これらの構成において、図2に
示すように、“ブリッジ”あるいは“バックボーン”サ
ービスが複数のLAN間で提供され、その結果、プリン
タを含むリソースは共用“インタネット”(すなわち、
1つのLANから別のLANへの)となり得る。
【0053】ワークステーション上で、NetWare
は、制御ソフトウェアのNetWare“シェル”とし
て、ワークステーションオペレーティング・システム
(DOSあるいはOS/2)と協動して実行する。この
シェルには、ネットワーク上へワークステーションオペ
レーティング・システムのサービスを拡張する効果があ
り、このため、ネットワークリソースはワークステーシ
ョンに対してローカルとなる。
【0054】ノーベル社PSERVERソフトウェアに
は、ネットワーク・ノードから印刷要求を出すために、
(16台までの)プリンタの1グループを制御するジョ
ブがある。要求は、ネットワーク待ち行列管理サービス
を用いて、ネットワークファイル・サーバに保持される
印刷待ち行列という形で構造化される。待ち行列項目に
は、印刷されるファイルのリストが含まれている。この
ファイルには、タブ、書式送りのような印刷データ、及
び他のプリンタ記述言語(“PDL”)コマンドが含ま
れる。単一PSERVERによっていくつかの待ち行列
を出すことができる。
【0055】標準的なノーベル社サーバは、実行するネ
ットワーク・ノードのタイプに依って異なるバージョン
で使用可能である。プリント・サーバプログラムは、フ
ァイル・サーバ自体に常駐することができる。また、プ
リント・サーバソフトウェアのバージョンをスタンド・
アロン型DOSステーションノードにロードして、その
ノードを専用プリント・サーバにしてもよい。
【0056】本実施例のNEB2にプリント・サーバ機
能(CPSERVER)を設けることによって、付属P
Cを必要とせずに標準的なノーベル社プリント・サーバ
の印刷サービスがすべて、NEB及び付属プリンタから
提供される。
【0057】プリンタはそれ自身“ローカル”あるいは
“リモート”のいずれかであると考えられる。ローカル
プリンタとはプリント・サーバノードに物理的に接続さ
れているものである。NEB2の場合、ローカルプリン
タはNEBを格納しているプリンタである。リモート・
プリンタは、それらが接続されているPCで実行するR
PRINTERプログラムによって管理される。RPR
INTERはLAN上の別の場所で実行するPRINT
SERVERSから印刷データを受信する。本実施例の
NEB2は、RPRINTER機能(CRPRINTE
R)を備えることができ、ネットワークリモート・プリ
ンタとしてNEB2のプリンタが提供される。このモー
ドで、NEB2は、ノーベル社プリント・サーバの標準
的なバージョンと完全に互換性をもつ。
【0058】ノーベル社NetWare(商標) によっ
て、いくつかの印刷ユーティリティが提供され、制御フ
ァイルサーバ、あるいは、ワークステーションbase
プリント・サーバ及びその付属プリンタを構成し、制御
する。ノーベル社プログラムPCONSOLEは、メニ
ュー方式ユーティリティであり、このユーティリティに
よって、ユーザ(プリンタコンソールオペレータ)は、
新しいプリント・サーバを作成し、16台までのローカ
ルまたはリモート印刷ポートを構成し、印刷待ち行列を
作成し、プリンタに待ち行列を割当て、そしてプリンタ
及びサーバオペレーションを始動/停止することができ
る。
【0059】3b. NEBカスタマイズソフトウェア NEB2には、NetWareによって提供される全範
囲の印刷サービスが実現されるソフトウェアモジュール
が組み込まれている。これには、プリンタ内のNEB2
で実行する、内部NetWare互換モジュールに加え
て、ネットワークのワークステーションノード上で実行
する外部NetWare互換モジュールも含まれてい
る。NEB2で使用するために開発された、NetWa
reと互換性をもつ特定プログラム(たとえば、後述す
るカスタマイズされたCPSERVER及びCRPRI
NTERプログラム)に、ノーベル社から標準的印刷モ
ジュールと同じ汎用オペレーションインタフェースが提
供されるため、ノーベルユーザ及びネットワーク管理者
が親しみやすい。カスタマイズされたバージョンには、
プリンタ4のオープンアーキテクチャを利用する拡張機
能が含まれ、ネットワーク全体に渡って印刷サービスの
管理が強化されている。
【0060】表2に、NEB用に開発されたカスタマイ
ズソフトウェアの機能、インプリメンテーション、及
び、注釈を示す。
【0061】 3c. NEB内蔵型ソフトウェア NEB2用に開発されたこのソフトウェアには、NEB
に内蔵されたソフトウェア、及びネットワーク管理者の
PC14にロードされたソフトウェアが含まれる。ワー
クステーションPC及びそのDOSオペレーティング・
システムのオーバヘッドなしで、プリンタ4内部に直
接、NetWare(商標) と互換性をもつノード及び
NetWareと互換性をもつ印刷サービスの両方が、
このNEB内蔵型ソフトウェアによって提供される。N
EB内蔵型ソフトウェアに含まれるものとしては、複数
のアプリケーションモジュール(CPSERVER、C
RPRINTERなど)、実時間サービスモジュール、
ネットワークプロトコルスタック、及び、アプリケーシ
ョン交換、拡張処理、装置セマフォを行ない、バッファ
プール管理を共用するモニタ・プログラムがある。NE
Bの機能は、アプリケーションモジュールのタイプ、及
びNEB2内に構成されたネットワークレイヤ通信ソフ
トウェアのプロトコルスタックの数によって決定され
る。マルチタスク処理で各アプリケーションモジュール
にNEB処理時間が割当てられるのに対して、プリンタ
4とネットワーク間の相互作用は、実時間事象に応答す
るモニタ・プログラムによって調整される。
【0062】NEBソフトウェアは2つのレイヤ(“ラ
ンタイム”すなわち実時間レイヤ、及び、“ソフトタイ
ム”すなわちアプリケーションレイヤ)で機能する。ラ
ンタイムレイヤは、マイクロプロセッサ割込みに応答す
るNEBソフトウェアの要素で構成される。タイマ、S
CSIポートからの待機データ転送要求あるいはプロト
コルスタックルーチンを介したLANデータ、及び、C
PSOCKET(以下、セクション4jで解説)通信メ
カニズムのような機能がこのレイヤによって提供され
る。
【0063】このソフトタイムレイヤは、実時間事象が
すべて発生した後、NEBのマイクロプロセッサ216
の制御を行なうモニタ・プログラム(以下、セクション
4lで解説)によって調停され、制御される。非強制排
除(連動マルチタスク)手法を用いて、ロードされる種
々のアプリケーションモジュール間でプロセッサ資源を
分割し、その結果、マイクロプロセッサ資源を確保する
ことにより、どんなアプリケーションモジュールも他の
モジュールを強制排除できないようにロードされる。
【0064】NEBのEPROM222には、256キ
ロバイトまでのアプリケーションモジュールプログラム
及びNEB初期化コードが含まれている。電源投入時あ
るいはプログラムされたリセット時に、NEBのEPR
OMコードがNEBのDRAM220へ選択的に転送さ
れないうちに、NEB2によって、EPROM222か
らPOSTが実行される。POSTが成功した場合、N
EB2によって、そのプロトコルスタック及びアプリケ
ーションモジュールがDRAM中にロードされ、そのア
プリケーションモジュールの実行が開始される。
【0065】その基本的な構成において、NEB2に
は、2つの内蔵された構成をもつNetWare互換性
アプリケーションモジュールが含まれている。即ち、カ
スタマイズされたリモート・プリンタ(“CRPRIN
TER”)とカスタマイズされたプリント・サーバ
(“CPSERVER”)である。好適には、NEB
は、1回に、これらの構成の1つだけにおいて実行され
ることが望ましい。さらに、NEBの範囲内において、
ネットワークプロトコルスタックがロードされ、機能す
ることが、これらのアプリケーションモジュールによっ
て要求される。
【0066】RPRINTER機能を備えて構成された
時、NEBは、CRPRINTERモジュールを用い
て、外部プリント・サーバへのスレーブ(ユニット)と
してのそのプリンタを操作する。この構成では、標準的
ノーベルプリント・サーバが標準的ノーベルRPRIN
TERから予期されるものをエミュレートして、限定さ
れたプリンタ状態情報のみがLANへエクスポートされ
る。しかし、CPCONSOLユーティリティ(上述)
がネットワーク管理者のPC14で実行される場合は、
プリンタに関する拡張された状態情報はなお使用可能で
ある。
【0067】上述のように、NEB2には内蔵型ソフト
ウェアプログラムCPSERVER及びCRPRINT
ERが含まれ、このプログラムによって、NEBはPS
ERVERあるいはRPRINTERのいずれかの機能
性を備えて、ネットワーク上で実行することが可能にな
る。LAN上で、周辺機器状態及び制御情報を使用可能
にするカスタマイズされたNEB内蔵型ソフトウェア
は、CPSOCKET(以下、セクション4jで解説)
である。CPSOCKETは、NEB上で実行され、N
EB2及び付属プリンタ4の両方にアドレス指定された
LANの通信をモニタする。さらに、CPINITとC
PCONSOLが実行しているとき、CPSOCKET
はそれらと通信する。CPSOCKETには、装置環境
用デフォルト設定値表を保持し、電源投入時の基本的構
成情報(フォントとエミュレーション)をダウンロード
し、CPCONSOLディスプレイに装置情報、統計値
及びログ情報を送り、リセット、リブート及びダウンロ
ードする能力が備わっている。CPSOCKETは、ま
た、NEB2の構成に責任を負う。さらに、CPSOC
KETは、CPINITの要求を受けてNEB上でアプ
リケーションを構成し起動する。また、CPSOCKE
Tによって、正確なプロトコルスタックが各々の構成さ
れたアプリケーションに対して使用可能となることが保
証される。CPSOCKETは、CPINITとCPC
ONSOLの両方の要求を受けてNEB2の設定値及び
プリンタ変数を扱う。最終的に、ダウンロード設備(た
とえばネットワーク管理者のPC14)はCPSOCK
ETと連絡をとり、要求されるいかなるファームウェア
のダウンローディング(EPROM222をフラッシュ
するような)をも遂行する。
【0068】初期化に際して、CPINITとCPCO
NSOLのようなプログラムによって、NEB2のカス
タマイズされたソフトウェアを持つすべてのネットワー
ク装置を捜すLAN上のサービス公示プロトコル(“S
AP”)が発行される。CPSOCKETによってこの
同報信号が受信され、応答が行われる。次いで、CPI
NITまたはCPCONSOLは、カスタマイズされた
クライアントソケットを用いて、CPSOCKETとの
特別の接続を設定する。次いで、CPSOCKETによ
って、多重受信が通知され、NEB制御、装置情報、基
本的構成情報、アプリケーション情報、統計値及びロギ
ングのようなクライアントサービストランザクションが
提供される。たとえば、CPINITによって、アプリ
ケーションの構成を要求することができ、また、CPC
ONSOLによって、すでに構成されたアプリケーショ
ンの起動あるいは停止を要求することができる。適切な
オプション(プロトコルスタック)が使用可能になり、
アプリケーションそれ自身が構成を許される前に、アプ
リケーションのために適切なオプションが構成されるこ
とが、CPSOCKETによって保証される。NEB内
部で、CPSOCKETオペレーションモジュールは常
に起動されている。
【0069】NEB中にさらにアプリケーションモジュ
ール(たとえばUNIX印刷サービスや関連するプロト
コルインプリメンテーション)をロードした後、付加的
な印刷サービスアプリケーションを利用してもよい。
【0070】3d. PC常駐カスタマイズソフトウェ
ア NEB2の機能をさらに強化するために、カスタマイズ
されたソフトウェアもまたネットワーク管理者のPC1
4に提供される。たとえば、カスタマイズされたPCO
NSOLE(“CPCONSOL”;以下、セクション
4iでより詳細に解説)ユーティリティによってノーベ
ル社のPCONSOLEプリンタユーティリティに拡張
機能が提供され、オープンアーキテクチャプリンタ4に
対する強力な制御機能及びモニタ機能へのアクセスが可
能になる。たとえば、CPCONSOLを用いることに
よってプリンタからネットワークに対して使用可能な典
型的な状態制御情報として、以下のものがある。:
(A)オンライン/オフライン、無応答、時間/日付/
時間帯、言語、オフセット、エラースキップ設定値、タ
イマ、ブザーイネーブル、トナー不足、用紙フル、用紙
カウント、最終サービスからのカウント、用紙切れ、紙
づまりのような状態及び制御情報;(B)1次、2次、
グラフィックセット、スケーリング、回転、エリートの
ようなフォント情報;(C)用紙方向、行ピッチ、文字
ピッチのようなレイアウト情報;(D)コピー枚数、オ
ーバレイ、ジョブ完了、コマンド・モード、デフォルト
用紙サイズ、現在の用紙サイズのような品質及び共通環
境情報、及び(E)インタフェース、バッファ・サイ
ズ、フィーダ選択、両面印刷、ページスタックオーダ、
などのような構成情報。
【0071】更に、CPCONSOLを用いることによ
ってネットワークにアクセスできるプリンタ用構成デー
タには、以下のものが含まれる:(A)プロトコルタイ
プ、ノード名、ファイル・サーバ名、ルーティング、P
OSTエラーコード、NEBファームウェアレベル、M
ACアドレス、サーバモードのようなネットワーク・グ
ループ情報;及び(B)安全(デフォルト)環境、フォ
ント、現在のディスク、ディスクサイズ、初期環境、ロ
ギングオン−オフ、ログ・ファイルサイズ、構成/非構
成、及びネットワーク名のようなプリンタグループ情
報。さらに、印刷ジョブフロー、プリンタエンジンの使
用法及びネットワークの作動状態のログを記録すること
ができる。このような使用法及び統計値ログエントリの
例として以下のものが含まれる:(A)受信統計値、転
送統計値、及び非媒体関連情報のようなネットワーク・
グループ情報;(B)日付/時間/時間帯、ログイン
(ユーザ名)、ジョブ名、ページ、コピーカウント、及
び印刷状態のようなジョブ・エントリ情報;(C)初期
化エントリ情報;(D)エラー状態エントリ情報;
(E)クリアログエントリ情報;及び、(F)ジョブ
数、ページ/ジョブ、ページ/分、時間/ジョブ、ペー
ジ合計/日、ジョブ合計/日、日数及びリセット合計の
ようなプリンタグループ情報。
【0072】CPCONSOLは、メニュー方式のDO
S実行可能プログラムであり、その機能はノーベル社P
CONSOLEプリンタユーティリティに拡張機能を与
えるものである。CPCONSOL拡張機能によって、
オープンアーキテクチャプリンタ4に対する追加的制御
機能及びモニタ機能へのアクセスが可能になる。これら
の機能によって、ネットワーク管理者のPC14が遠隔
地からプリンタを制御し保守することが可能になり、ネ
ットワーク全体の印刷サービス管理が強化される。要す
るに、CPCONSOLとは、ネットワーク管理者へ印
刷制御機能をエクスポートし、安全(デフォルト)環境
の再構成を許可し、ネットワーク管理者が、ネットワー
ク及びプリンタ状態、ジョブ統計値、及び、これまで処
理したジョブ及びエラー状態のログをみることを可能に
するユーティリティである。NEB内蔵型ソフトウェア
プログラム・モジュールCPSOCKETと通信するこ
とによって、CPCONSOLは要求された情報を収集
する。
【0073】ネットワーク管理者のPC14に常駐する
もう1つのカスタマイズソフトウェアプログラムとし
て、カスタマイズされた周辺機器初期化プログラム
(“CPINIT”;以下、セクション4hで解説)が
あり、このプログラムもメニュー方式DOS実行可能プ
ログラムである。このプログラムの機能は、NEB2に
付属のプリンタ4を構成し、再構成し、初期化すること
である。
【0074】CPINITモジュールによってNEBが
構成され、NEBは、1つの付属プリンタを備えたプリ
ント・サーバとして働く。また、このモジュールはその
一次ファイルサーバを指定し、このサーバによって、N
EBはどの待ち行列を使うべきかを決定する。CPIN
ITはLAN上で同じようにカスタマイズされたすべて
の装置(たとえば他のオープンアーキテクチャプリンタ
にインストールされた他のNEB)を管理するプログラ
ムである。CPINITは、オープンアーキテクチャ周
辺装置内に常駐する他のNEBとネットワーク上で交信
することによってこのタスクを遂行する。CPINIT
を用いて、CPSERVERまたはCRPRINTER
としてNEBを構成するような適切な基本的構成情報で
各々のNEBが構成される。基本的構成情報に含まれる
ものとして、NEB環境設定値(どのプリント・サーバ
アプリケーションが実行中であるかを含めて)があり、
また同様に、装置環境オプション(たとえばプリンタ初
期化時刻をダウンロードするための、フォント及びエミ
ュレーションのリスト)、及び、装置デフォルト設定値
(内部装置時間/日付/時間帯、バッファ・サイズ、デ
ィスク及びロギング情報、及びプリンタ名のような)も
ある。CPINITプログラムは、NEBに関する状態
情報(NEBにロードされたファームウェアレベル)も
表示し、また、潜在的POSTエラーを報告する。
【0075】他のどのカスタマイズされた装置がLAN
で使用可能かを調べるために、CPINITプログラム
はネットワーク全体に渡って同報通信を行なう。このよ
うな他のカスタマイズされた装置に付属したNEBが、
その識別番号、そのデバイス・タイプ及びその構成状態
を用いて応答する。ネットワーク管理者に提示される、
これらのNEBと装置のリストがCPINITによって
構成され、それらの構成あるいは再構成が可能になる。
【0076】また、ダウンローダプログラムをネットワ
ーク管理者のPC14にロードし、ネットワークを介し
て実行可能ファイルをNEBへダウンロードしてもよい
(以下、セクション4hでより詳細に解説)。
【0077】ネットワーク管理者のPC14で実行でき
る、もう一つのカスタマイズされたプログラムとして、
CPFLASHがある。これは、EPROM222内へ
新しいファームウェアを遠隔からフラッシュするために
使用されるが、これについては、以下、セクション4q
でより詳細に解説する。
【0078】4. オペレーション 最初に、図5A、図5B及び図5Cのフローチャートに
関して、NEBの構造及び機能についての概論を行な
う。その後、NEBのハードウェア及びソフトウェアの
種々の態様のより詳細な説明をセクション4aから4q
に関して行なう。
【0079】本実施例では、プリンタとNEB間の通信
の双方向的性質、及び、マルチタスク処理によるNEB
の情報処理能力が利用される。すなわち、双方向SCS
Iバスによって大量のデータをプリンタへ、かつ、プリ
ンタから双方向へ伝送することができ、NEBによって
大量の特定状態データをプリンタから受信したり、周辺
機器から入力されたデータ(スキャナから入力されたイ
メージデータのような)までも受信することが可能であ
る。NEBマイクロプロセッサは、マルチタスク方式に
よって(シーケンシャルであるが分割処理を行う)情報
を処理し、ネットワークから受信される情報及びプリン
タから受信される情報を効率的に並行処理する。このよ
うにして、近実時間方式でネットワークとプリンタ双方
にNEBが応答することが、このマルチタスク処理によ
って保証される。
【0080】図5A、図5B及び図5Cには、NEB及
びそれに関連するソフトウェアがローカルエリアネット
ワーク(LAN)に接続されたプリンタにインストール
される場合に発生し得る事象の概念的シーケンスを描写
する、概念フローチャートが含まれる。全体として、プ
リンタによって印刷情報が伝えられ、プリンタは双方向
SCSIインタフェースを介してNEBに接続されてい
る。プリンタは、また、他のソースから印刷情報を受信
するためのパラレルポート及び/又はシリアルポートを
持っていてもよい。NEBは、双方向SCSIインタフ
ェースを介してプリンタに接続されており、ボードによ
って、ローカルエリアネットワーク(LAN)からプリ
ンタ情報が受信される。このボードによって、SCSI
インタフェースを通してプリンタへ印刷ジョブ、及び、
プリンタ状態の照会が送信される。そして、SCSIイ
ンタフェースを通してプリンタからプリンタ状態が受信
され、ネットワークを通してプリンタ状態が報告され
る。
【0081】NEBが、スキャナのようなデータ生成装
置に接続されている場合、このボードは双方向SCSI
インタフェースを介してスキャナに接続され、LANイ
ンタフェースを介してネットワークに接続される。ボー
ドによって、ネットワークから状態要求情報が受信さ
れ、この情報は双方向インタフェースを通してスキャナ
へ渡される。このボードは、また、双方向インタフェー
スを通して、スキャナによって生成されたデータを受信
し、LANインタフェースを通してネットワーク上へそ
のデータを渡す。
【0082】NEBがプリンタにインストールされる場
合に起り得る事象のシーケンスを説明する。図5Aにお
いては、まず、ステップS1において、電源がNEBに
印加される。ステップS2で、NEBによって、EPR
OM220から電源投入自己検査(“POST”)が実
行される。ステップS3で、POSTが無事完了した場
合、処理はステップS5へ移り、このステップで、NE
BのEPROM222オペレーションコードによって、
NVRAM228からネットワーク及びプリンタ構成コ
ードが読取られる。POSTがステップS3で成功裡に
遂行されなかった場合、故障表示がステップS4で経過
記録される。また、この情報は、LANインタフェース
を通してネットワークに伝送されてもよい。NEBある
いはプリンタの故障/診断ライトが点灯されてもよい。
【0083】ネットワーク及び構成コードがNVRAM
228から読取られた後、処理はステップS6へ進む。
このステップにおいて、NEBのEPROMオペレーシ
ョンコードによって、選択された構成モジュール、プロ
トコルスタック、ハウスキーピングモジュール、など
(たとえばマルチタスク処理モジュールMONITO
R、CPSOCKET、CPSERVERなど)が、E
PROM222から読取られ、こうして選択されたモジ
ュールがDRAM220へダウンロードされる。即ち、
ステップS6において、対話型ネットワークボードのオ
ペレーションモード(たとえばCPSERVERあるい
はCRPRINTER)を定義する構成が選択される
(CPINITによって設定された構成に従って)。以
下、セクション4dでより詳細に解説されるように、バ
イナリの構成コードがLANを通して送られ、NVRA
M228に格納される。NEBがブートアップされた
後、この構成コードはROM常駐の電源投入処理ステッ
プを用いてNVRAMから読取られる。このROM常駐
処理ステップを用いて、NVRAMから読取られた構成
コードに従ってROM常駐実行可能モジュールが選択さ
れる。これらのモジュールは、NVRAMの構成コード
の2進数字へのビット的対応で選択される。次いで、こ
れらの選択されたモジュールは、DRAM中へ格納さ
れ、これらのモジュールに対する実行制御はDRAMへ
渡され、ここで、これらの選択モジュールが実行され
る。このようにして、複数の構成を定義し、選択的に変
更することができる。
【0084】ステップS7で、LAN上に伝送されたイ
ーサネットフレームタイプの情報パケットが判定される
(以下、セクション4eでより詳細に解説)。すなわ
ち、イーサネットによって、異なる4つのフレームタイ
プ(イーサネット802.3;イーサネットII;イーサ
ネット802.2;及びイーサネットSNAP)がサポ
ートされている。イーサネットフレームタイプを判定す
るために、プレスキャン処理(“PRESCAN”)に
よって、どんなフレームタイプが、LAN上に常駐して
いるかが(任意のLAN同報通信データから)判定さ
れ、そのデータに対して適切なNEB常駐プロトコルス
タックが構成される。フレームタイプを示すバイトに到
達するまで、プレスキャン処理によって、受信LANパ
ケットからバイトのデータが分離される。簡潔に述べれ
ば、ステップS7においては、複数の異なる種類のフレ
ームタイプのLANパケットを処理する能力がNEBに
提供される。この能力は、LANからデータのフレーム
を受信し、フレームタイプを判定するためにこのフレー
ムをプレスキャンし、適切な処理プログラムを用いて、
識別されたフレームをNEB上で処理することにより、
NEBに提供される。プレスキャンオペレーションに
は、フレームのヘッドから所定のバイト数を剥ぎ取り、
フレームタイプを示す識別コードを識別するために剥ぎ
取られたフレームを処理し、識別されたフレームを処理
プログラムに伝送するサブステップが含まれる。
【0085】ステップS8で、ステップS6でダウンロ
ードされたタイマモジュールによって、最も近いLAN
サーバが見つけられ、現在の時間が要求される。現在の
時間を受信した後、処理はステップS9へ進み、そこ
で、時刻が午前0時かどうか、すなわち返信された時間
が新しい日付を示すかどうかが判定される。
【0086】ステップS9からS12にはCPSOCK
ETプログラムによってNEBで行われる、いわゆる
“オートログイン”機能が含まれる。これは、自動的に
かつ系統的にプリンタからLANへ状態情報を送るため
である(オートログインについては、以下、セクション
4kでより詳細に解説)。ステップS9で、午前0時に
達していない場合、処理はステップS13へ進む。しか
し、午前0時に達していた場合、NEBマイクロプロセ
ッサ216によって、SCSIバスを通してプリンタに
要求が伝送され、プリンタはNEBに現在の状態を返信
する。たとえば、プリンタによって、印刷累計ページ数
がNEBに返信される。ステップS11で、NEBマイ
クロプロセッサ216によって、1ジョブ当たりページ
数あるいは1日当りページ数のようなプリンタ統計値が
計算され、NEBによって、プリンタに送られたジョブ
数及び日付の記録が取られる。ステップS12で、プリ
ンタ統計値は、プリンタのハードディスク114あるい
はNVRAM111のような不揮発性メモリあるいはN
EBのNVRAM228に転送される。もしくは、ステ
ップS10、S11、S12はステップS9より前に実
行してもよく、それによって統計値は分毎に格納され
る。
【0087】ステップS9からS12を要約すれば、双
方向インタフェースを介してLAN通信用対話型ネット
ワークボードに接続されたプリンタのシステム統計値を
記録する方法には、印刷したページ数をプリンタ中で数
えるステップと、印刷されたジョブ数をボード上で数え
るステップとが含まれる。プリンタが、双方向インタフ
ェースを通じて、日毎の印刷ページ数の問合わせを受け
ると、ボードはこのページ数、ジョブ数及び他の状態情
報を用いて、1日毎の統計値を計算する。次いで、この
1日毎の統計値が格納され、ネットワーク管理者のPC
14からCPCONSOLを用いてこれをアクセスする
ことができ、また、遠隔地で表示することもできる。
“オートログイン”機能の追加的特徴として、異なるレ
ベルの統計値を経過記録することができるということが
ある。たとえば、基本的なレベルで、各ジョブに対する
ページ数だけを経過記録してもよい。より高度のレベル
では、ジョブ当たりページ数に障害状態のログを加えた
ものを記録したり、ジョブ開始及び終了時刻を、障害状
態及び1ジョブ当たりページ数に加えて記録することも
できる。ロギングレベルはCPINITによって設定さ
れる。
【0088】図5BのステップS13で、SAPSER
VERプログラム(以下、セクション4gでより詳細に
解説)によって、NEBがCPSERVER及びCPS
OCKET双方のアイデンティティを持っているものと
して公示される。このようにして、NEB及び付属プリ
ンタは、PSERVER及びカスタマイズされたエンテ
ィティ(CPSOCKET;すなわち、インストールさ
れたNEBを持つ他のLAN周辺機器に類似)の対をな
す役割で機能を果たすことができる。SAPSERVE
RはNEB常駐TSRプログラムであり、このプログラ
ムによって、2つ以上のサーバが同一ノード上で同時に
ネットワーク・サービスを公示することが可能である。
このようにして、CPSOCKETとCPSERVER
は、SAPSERVERを介してそのサービスを通知
し、他のネットワークアプリケーションからの問合せに
応答する。各イーサネットボードは1つのSAPソケッ
ト番号しか持ち得ないため、SAPSERVERが機能
し、混乱なく双方のNEBアイデンティティがLANへ
公示される。
【0089】要するに、ステップS13は、単一の対話
型ネットワークボードを2つのネットワークサーバ(た
とえばCPSERVERとCPSOCKET)としてみ
なす方法であり、この方法には、そのボードが第1タイ
プのネットワークエンティティであることを示す信号
(そのボードにユニークな識別信号を含む信号)を所定
の時間間隔でネットワークへ伝送するステップと、次い
で、そのボードが第2タイプのネットワークエンティテ
ィであることを示す第2の信号(同様に、同一のユニー
クな識別信号を含む)を所定の時間間隔でネットワーク
へ伝送するステップとが含まれる。ひとたびネットワー
クエンティティのタイプの1つの機能をこのボードが果
たすように要求するネットワークからの信号が受信され
ると、ボードと(本ボードは要求されたタイプのネット
ワークエンティティとして機能する)この要求を生成し
たネットワークエンティティとの間で直接の通信が確率
される。このように直接の通信が確率されると、NEB
は新しいユニークな識別信号を利用する。
【0090】ステップS14で、LAN及びSCSIイ
ンタフェースの双方は、CPSOCKET(以下、セク
ション4jでより詳細に解説)へ向けられるデータのた
めにチェックされる。SCSIインタフェースは、典型
的には、それまで受信された状態要求に応じてLANに
渡されるプリンタ状態データを持つことになる。CPS
OCKETはNEB常駐TSRプログラムであり、この
プログラムは、このような接続要求、データダウンロー
ド要求あるいはリモートユーティリティからのサービス
要求などに応答する。CPSOCKETによって、NE
B又はプリンタから情報が収集され、また、必要な場合
には、ログ・ファイルへの書込み要求がモニタされ、装
置の状態に対するアプリケーション要求がモニタされ、
また上に記載のように、ジョブ統計値が保持される。
【0091】簡潔に述べれば、CPSOCKETプログ
ラムはネットワークと周辺装置間で対話型ネットワーク
ボードを接続する方法であり、この方法には、RAMか
ら実行するためにボードROMからボードRAMへプロ
グラムを転送するステップが含まれる。また、このプロ
グラムで、周辺装置へ向けられたネットワーク通信を検
出するためのボードネットワーク・インタフェースをモ
ニタするステップも含まれる。次いで、このプログラム
によって、ネットワーク通信に応答する機能の実行が周
辺装置に命じられ、ボード双方向周辺機器インタフェー
スによる周辺装置の状態情報の検出と格納がモニタされ
る。最終的に、このプログラムは、別のネットワーク通
信に応答して、ネットワーク・インタフェースを介して
ネットワーク上へ周辺装置状態情報を出力する。
【0092】図5BのステップS15及びS17は、
“ランタイム”レイヤ機能を示し、ステップS20は
“ソフトタイム”アプリケーションレイヤを表わす。最
初に、ステップS15によって、データがLAN上で受
信されているかどうかが判定される。LANデータが受
信されている場合、処理はステップS16へ進み、ソフ
トウェアプロトコルタイプが判定される(以下、セクシ
ョン4fでより詳細に解説)。たとえば、LAN上で受
信されるイーサネットデータは次のソフトウェアプロト
コルのどの1つであってもよい。SPX/IPX上のN
etWare、TCP/IP上のUNIX、あるいはA
ppleTalk上のMACシステム7。基本的には、
ソフトウェアプロトコルタイプは、上記のステップS7
で検知されたフレームパケットタイプに従って判定する
ことができる。
【0093】LANデータがステップS15で受信され
ていないとCPSOCKETによって判定された場合、
ステップS17において、SCSIデータが受信されて
いるかどうかが判定される。SCSIデータが受信され
ている場合、ステップS18でそのデータはプリンタか
ら入力され、次いで、ステップS19でDRAM220
に格納される。
【0094】ステップS19において、プリンタデータ
が格納された後、あるいは、SCSIデータがステップ
S17で受信されていない場合、処理はステップS20
へ進る。ここで、“MONITOR”と呼ばれるマルチ
タスク処理ソフトウェアプログラムによって制御される
ようなマルチタスク方式により、“ソフトタイム”タス
クが実行される(以下、セクション4lでより詳細に解
説)。ステップS20はしたがって、図5A、図5B及
び図5Cで描写されるフローチャートを通じて平行的に
実行される“バックグラウンド”処理である。すなわ
ち、“ソフトタイム”タスクが実行されているときはい
つでも、マイクロプロセッサ216によって、“ソフト
タイム”タスクの時分割、並列、非強制排除処理が保証
される。
【0095】より詳細に述べれば、MONITORは、
ステップS6でEPROM222からDRAM220へ
ダウンロードされるソフトウェアモジュールである。M
ONITORは、現在実行中のいくつかのアプリケーシ
ョンタスク間でプロセッサ利用率を配分する非強制排除
マルチタスクモニタである。このモニタの非強制排除的
性質によって、各アプリケーションタスクが制御を周期
的に放棄することが要求され、その結果、他のタスクを
実行する機会が得られる。この制御放棄メカニズムは、
制御をMONITORへ渡すソフトウェア割込みを用い
て実現される。割込み時に、MONITORによって、
現在実行中のタスクの状態は保存され、別の動作途中の
タスクの状態が復元され、この新しいタスクの実行が再
開(あるいは開始)される。最初制御を放棄されたタス
クが、割込み時点の制御を最終的に回復する(すなわ
ち、制御が放棄されたときと同じ状態までその関連情報
が復元される)。
【0096】要するに、ステップS20には、プロセッ
サリソースを配分するために、マルチタスク処理対話型
ネットワークボードの複数のアプリケーションタスクを
モニタするステップが含まれる。第1のアプリケーショ
ンタスクがメモリに格納される。この第1のアプリケー
ションタスクは、印刷すべき印刷ファイルの待ち行列を
得るべくネットワーク・インタフェースを獲得するため
にファイル・サーバを待ち行列に加え、ボードに接続さ
れたプリンタへインタフェースを介してその印刷ファイ
ルを伝える。第2のアプリケーションタスクもそのメモ
リに格納される。この第2のアプリケーションタスクは
LANインタフェースを通して遠隔地の状態照会を受信
し、プリンタ状態や受信した状態照会への応答を得るた
めに双方向インタフェースを通じてプリンタに問合せ、
状態要求者にLANインタフェースを通して状態情報を
提供することができる。第1と第2のアプリケーション
タスクは各々放棄コマンドを含む。これにより、現在実
行中のアプリケーションタスクの制御が周期的にMON
ITORに対して放棄される。このMONITORによ
って、放棄タスクの状態が保存され、非放棄タスクの状
態が復元され、非放棄タスクの実行が再開される。
【0097】図5Cで、データがステップS15におい
てLAN上で受信された場合、ステップS21によっ
て、受信データが印刷ジョブ用であるかどうか判定され
る。もし、このデータが印刷ジョブ用である場合には、
マイクロプロセッサ216はアクティブな印刷ファイル
のためのLANファイル・サーバとして働き、印刷ジョ
ブブロックがステップS22でDRAM220へ転送さ
れる。
【0098】ステップS23で、マイクロプロセッサ2
16によって、イメージデータ及び制御情報のブロック
がアセンブルされ、SCSIインタフェースを介してプ
リンタへこのブロックが送られる。このステップにおい
て、マイクロプロセッサ216によって、LAN上で受
信されたデータ・ストリームに対して“ジョブ開始”と
“ジョブ終了”表示が有効に加えられる。これは、印刷
ジョブの開始時にXP(データ)チャネルを開くことに
よって、また、印刷ジョブの終了時にXPチャネルを閉
じることによって行なわれる。
【0099】ステップS24で、印刷ジョブが完了する
まで、この処理は待機する。ひとたび印刷ジョブが完了
すると、ステップS25で、プリンタはデフォルト環境
に確実に設定される。印刷ジョブ前(あるいは印刷ジョ
ブ時)にデフォルト構成を設定することもまた可能であ
る。すなわち、NEB自身が、例えば、デフォルトフォ
ント、用紙トレイ、照合、分類などを指定するデフォル
ト環境に付属プリンタを設定することを確実に行う。こ
れにより、次の印刷ジョブが既知のプリンタ構成にて開
始されることが保証される(以下、セクション4mでよ
り詳細に解説)。
【0100】ステップS25によって、プリンタ設定
(たとえばポートレートモード、両面など)を論理的な
印刷ジョブ間へ返すことを保証することによって、プリ
ンタのためのデフォルト環境が保証されると考えてよ
い。たとえば、ノーベル社NetWareには、プリン
タ環境をリセットするためにプリンタエスケープ・シー
ケンスをすべてのジョブの前に付ける能力が含まれてい
るが、このようなエスケープ・シーケンスは、ネットワ
ークファイル・サーバ上のデータベースに常駐してお
り、問題の印刷ジョブはそのファイル・サーバからは起
動しないかもしれない。デフォルト環境の保証を確実な
ものにするために、必要な構成パラメータがNEBによ
って格納され、また、NEBは印刷ジョブの間でプリン
タ環境をリセットすることを担う。
【0101】要するに、ネットワークに接続された対話
型ネットワークボードを持つLANプリンタにデフォル
ト構成を提供する方法には、対話型ネットワークボード
でLANインタフェースを通してデフォルト構成を受信
するステップが含まれる。デフォルト構成は、NEBの
NVRAM228に格納するか、あるいは、ボードとプ
リンタ間の双方向インタフェースを介してプリンタのN
VRAMもしくはディスクに格納してもよい。次いで、
デフォルト構成は、双方向インタフェースを通してプリ
ンタのNVRAMからボード上のDRAM220へダウ
ンロードされる。ボードによってLANインタフェース
を通して印刷情報が受信され、双方向インタフェースを
通してプリンタに印刷情報が伝えられると、ボードは印
刷ジョブの終了を検出する。この検出に応じてデフォル
ト構成がプリンタに送られ、これによってプリンタはそ
のデフォルト構成に設定される。
【0102】さらに、複数のデフォルト構成が格納され
てもよく、また、適切なデフォルト構成を別のLANエ
ンティティから遠隔地で選択するようにしてもよい。た
とえば、複数のデフォルト構成のうちの1つを設定する
方法として、印刷ジョブの開始をボードで検出し、ジョ
ブのソースを識別するステップが含まれてもよい。その
後に、適切なデフォルト構成が格納された構成の中から
選択され、次いで、選択されたデフォルト構成が、印刷
ジョブの開始あるいは終了時にプリンタへ送られる。
【0103】図5Cで、ステップS21で印刷ジョブが
要求されていないと判定された場合、付属プリンタの状
態を求める状態要求がLAN上でなされているかどうか
が、ステップS26によって判定される。状態要求が受
信されたと判定された場合、ステップS27によって、
状態要求のタイプが判定される。たとえば、エラーコー
ド、印刷ページ数、トナー状態などのようなプリンタ状
態を要求することができる。
【0104】ステップS28で、DRAM220から要
求された状態データがマイクロプロセッサ216によっ
て引き出され、この状態データはアセンブルされて、L
ANインタフェースを介してLANに送られる(以下、
セクション4iでより詳細に解説)。このようにして、
ステップS28で、単純な「オン・オフ」以上の情報が
LANに伝送され、LANにプリンタの詳細な状態が通
知される。適用範囲の広いアプリケーションでは、LA
N上でのプリンタフロント・パネル状態のエクスポー
ト、及び、LANからのフロント・パネル制御コマンド
のインポートがステップS28の中に含まれる。すなわ
ち、PC14のネットワーク管理者は、プリンタフロン
ト・パネルディプレイ116上に含まれる、すべてのプ
リンタ情報を示す表示を要求し、受信することができ
る。次いで、ネットワーク管理者は異なるプリンタフロ
ント・パネル機能を自分のPCで起動でき、これらの機
能はプリンタへ伝送され、選択された制御が実行され
る。
【0105】要するに、ステップS28においては、L
AN通信用LANインタフェースを持つ対話型ネットワ
ークボードを介してネットワークされたプリンタの手動
操作可能な機能を遠隔地で制御する方法として、遠隔地
で、ボードへコマンドを送出し、そのコマンドによっ
て、ボードがプリンタ状態情報をボードを通じて遠隔地
へLANインタフェースを介して転送するステップが含
まれる。遠隔地で、プリンタ状態を表示してもよいし、
また、遠隔地でLANインタフェースを介してボードへ
第2コマンドを送出し、手動操作可能な機能をボードに
実行させることもできる。
【0106】受信LANデータが印刷ジョブでも状態要
求でもない場合、この受信データはダウンロードオペレ
ーションであるとステップS29で判定される。つま
り、ROMあるいはRAMアプリケーションを更新する
ためにデータがNEB中へ転送され、たとえば、NEB
で実行される非常駐診断のためにダウンロードが利用さ
れる場合があるからである。
【0107】最初に、ステップS30で、このデータ
は、LANからDRAM220までダウンロードされる
(以下、セクション4nでより詳細に解説)。すなわ
ち、このダウンロードは、データをネットワーク・ノー
ドにロードし、次いで、行動、すなわち、実行させる処
理である。たとえば、パッチコードから、製造テストル
ーチンまで、あるいは、EPROM用ファームウェアの
更新までのすべてがダウンロードされる場合もある。ま
た、アプリケーションモジュールをLANファイル・サ
ーバに格納し、次いで、NEBへ毎朝ダウンロードする
場合もある。
【0108】要するに、LANからDRAMへのデータ
のダウンロードは、LANインタフェースを持つ対話型
ネットワークボードのオペレーションモードを変更する
方法を含む。そして、この方法は、DRAMから実行さ
れるLAN通信プログラム(LANに関する印刷情報を
周辺プリンタへ伝送する通信プログラム)を起動するス
テップを含む。次に、変更されたオペレーションモード
に対応する実行可能命令がLANインタフェースを介し
てDRAM中へダウンロードされる。そして、ボード
は、変更されたオペレーションモードの実行を始めるよ
うにLANインタフェースを介して命じられる。
【0109】ステップS31で、ダウンロードされた情
報がEPROM222のために指定されたものかあるい
はDRAM220に対して指定されたものかが判定され
る。この情報がEPROMに対して指定されている場
合、ROMイメージがステップS32でアセンブルされ
る(以下、セクション4oでより詳細に解説)。たとえ
ば、遠隔地からEPROMファームウェアをダウンロー
ドすることによって、ユニークな柔軟性が与えられる。
特に、プリンタにボードをインストールした後、オンボ
ードテストルーチンのダウンロード、及び、EPROM
構成ファームウェアの変更を遠隔地から行なうことがで
きる。
【0110】ステップS32は、EPROM222中へ
プログラムされるバイナリイメージファイルを構築する
処理である。EPROMのために指定されたデータは、
最初、DRAM220にダウンロードされ、ここで、R
OMイメージにセットされているモジュール名を含む構
成ファイルがユーティリティによって読取られる。次い
で、すべての指定モジュールを含む完全なバイナリイメ
ージファイルが構築される。ヘッダーがイメージファイ
ルの各モジュールの先頭に置かれる。このヘッダーは、
モジュールを識別し、その属性を記述し、そして、ロー
ディング中におけるモジュール配置のために次のヘッダ
ーの位置指定を行う。EPROMにロードされる最後の
モジュールはEPROM常駐コードである。これは、R
OMイメージの最後に置かれるため、電源投入初期化コ
ードはマイクロプロセッサ216によって予想されるア
ドレスに常駐する。
【0111】要するに、EPROMに格納する実行可能
コードモジュールを含むバイナリイメージファイルをフ
ォーマットする処理がステップS32には含まれる。最
初に、バイナリイメージを形成するコードモジュールを
指定する構成ファイルが読取られる。次に、構成ファイ
ルの中で指定された各モジュールのためにヘッダーが形
成され、そのヘッダーには、そのモジュールの識別番
号、そのモジュールの属性定義、及び次のモジュール用
ヘッダーへのポインタが含まれる。次いで、指定モジュ
ール及びそれらに関連するヘッダーを含むバイナリイメ
ージファイルが構築される。最終的に、ROM常駐コー
ドのモジュールがバイナリイメージに追加され、このR
OM常駐コードによって電源投入時に制御信号が受信さ
れ、POSTが送られ、モジュールの少なくとも一つ
が、バイナリイメージファイルからDRAM220へロ
ードされ、基本的なボード入出力サービスが提供され
る。
【0112】EPROM222に新しいデータが書込ま
れる前に、まず第一に書込み操作が事実上意図されてい
ることを明白に保証する必要がある。明らかに、EPR
OM222へのいかなる偶発的な書込も、NEBを使用
不能としてしまう。したがって、情報がEPROM22
2へ“フラッシュされる”前に、ステップS33におい
て特定の一連の事象がEPROMをアクセスするために
発生する(以下、セクション4pでより詳細に解説)。
本実施例においては、2つのデータ・ビットが別個の2
つの入出力ロケーションで変更されない限り、EPRO
Mに書込むのに必要な+12ボルトは供給されない。
【0113】簡潔に述べれば、EPROMが偶発的に書
込まれないことを保証する方法は、プロセッサ及びメモ
リを持つ対話型ネットワークボード上に常駐するEPR
OM上でフラッシュオペレーションを行なう方法を含
み、プロセッサに入出力書込み信号を送るステップを有
する。次いで、プロセッサによってメモリに第1アドレ
スが生成され、入出力信号に応じて第1ビットが所定の
状態にセットされる。次いで、電源ユニットによって、
所定の状態にセットされている第1ビットに応じてトラ
ンジスタに+12Vが供給される。次いで、入出力受信
信号がプロセッサに送られ、このプロセッサによって、
記憶装置に第2アドレスが生成され、入出力受信信号に
応じてあらかじめ選ばれた状態に第2ビットがセットさ
れる。次いで、あらかじめ選ばれた状態にセットされて
いる第2ビットに応じてトランジスタがオンし、EPR
OMの電源ターミナルへ+12Vが印加され、書込み操
作の発生を可能にする。
【0114】新しいROMイメージがEPROM222
に実際に格納される前に、ステップS34で、この新し
いROMイメージは、ROMイメージが受信された後で
送られるチェックサム値でもってチェックサムされ、照
合されなければならない。そして、EPROM222を
消去する前に、MACアドレスのような保存データ及び
モジュールはDRAM220上の新たなROMイメージ
内にロードされねばならない。
【0115】ROMイメージが検査されたと判定された
後、かつ、DRAM220に格納された新しいROMイ
メージ中へ必要データがすべて保存された後、新しいR
OMイメージをロードする際データの破損がないことを
保証するために、EPROM222をクリアし、消去す
る必要がある。従って、新しいROMイメージがEPR
OM222に格納される前に、ステップS35で、EP
ROM222は複数回消去されることもある。
【0116】ステップS35で EPROM222が消
去された後、この新しいROMイメージがステップS3
6でEPROM222中へ“フラッシュされ”る(以
下、セクション4qでより詳細に解説)。
【0117】要するに、ステップS36は、LANイン
タフェースを持つ対話型ネットワークボード上でプログ
ラム可能なファームウェアを遠隔地で変更する方法に関
するものであり、この方法には、ボードのDRAMから
実行されるLAN通信プログラム(LANに関する印刷
情報を周辺プリンタへ伝送する通信プログラム)を起動
するステップが含まれる。次いで、ROMファームウェ
アイメージが、LANインタフェースを介してボード上
のDRAMへダウンロードされる。ROMイメージがタ
ーゲットボードにダウンロードされたことが次に確認さ
れ、また、ROMイメージの正当性が確認される。次い
で、ボードは、EPROMを電子的に消去するように命
じられ、それから、EPROMは新しいROMイメージ
でフラッシュされる。さらに、もし所望であれば、“フ
ラッシュ完了”信号をフラッシュオペレーション後にL
ANへ送ってもよい。
【0118】次いで、この情報がEPROM222へフ
ラッシュされた後、NEBは、ステップS37で、EP
ROM222の新しいROMファームウェアイメージか
らリブートされ、処理はステップS1へ戻る。
【0119】図5Cで、RAM情報がダウンロードされ
ていると、ステップS31によって判定された場合、そ
のような情報は、ステップS38を介してDRAM22
0でまずアセンブルされる。続いて、ステップS39に
よってRAMプログラムが実行され、処理はステップ1
3へ戻り、そこでSAPSERVERによってPSER
VER及びCPSOCKETエンティティが公示され
る。
【0120】NEBをLANネットワークプリンタにイ
ンストールした場合のNEBの構造及び機能の概説を、
以上の解説によって終了する。NEBのハードウェア及
びソフトウェアの種々の態様のオペレーションのより詳
細な説明を今から行なう。
【0121】4a. 電源投入シーケンス 電源投入に続いて直ちに、電源オン自己検査(POS
T)がNEB2によって実行され、それに続いて、EP
ROM222からDRAM220へオペレーションソフ
トウェアがNEBによってロードされ実行される。
【0122】より明確に述べれば、電源投入直後、マイ
クロプロセッサ216が、EPROM222に位置する
POSTプログラム・モジュールをアクセスする。マイ
クロプロセッサ216によって、EPROM222から
直接POSTが実行され、以下のテストを実行する。即
ち、マイクロプロセッサの機能、EPROM222に格
納されたプログラムの正当性(たとえばチェックサムに
よる照合による)、DRAM220の動作(たとえば読
み出し書き込みサイクルを用いて)、SCSIコントロ
ーラ224の動作、NVRAM228のデータの正当性
及び制御レジスタ230の動作がテストされる。POS
Tには、また、EPROM222中へダウンロードされ
たMACアドレスとPROM232に格納されているM
ACアドレスの比較が含まれることもある。
【0123】POSTには、さらに、ネットワークに関
連するハードウェアのオペレーションチェックが含まれ
る。より明確に述べれば、ネットワークコントローラ2
06のオペレーションを検査するための、ネットワーク
アクティビティのチェックと同様、SRAM214に対
する動作チェック(たとえば読み出し書き込みサイクル
を用いて)がPOSTには含まれてもよい。
【0124】NEB2における他のハードウェアのオペ
レーションは、追加的なPOST検査によって直接判定
することもできる。コネクタ202、203及び204
の場合のようにマイクロプロセッサ216によってハー
ドウェアのオペレーションを直接テストすることができ
ない場合には、そのハードウェアの適正な動作は直接的
なテスト処理から受信した結果コードによって示されて
もよい。
【0125】POSTの終了に際して、マイクロプロセ
ッサ216によって、シリアル・ポート218上へチェ
ックサムコードが置かれ、次いで、静止オペレーション
ウィンドウ(たとえば、1秒ウィンドウ)に入る。その
間、マイクロプロセッサ216は、シリアル・ポート2
18を介してコマンド(例えば、後述の「5.検査」を
参照)を受信することができる。シリアル・ポート21
8に接続された装置によってPOSTチェックサムコー
ドを入手し、POST結果を判定してもよい。たとえ
ば、エラーを示すPOSTチェックサムコードが、故障
領域を示すゼロでない16進値によって示されるのに対
して、エラーなし状態は、“0000h”というPOS
Tチェックサムコードで示される。故障の場合には、マ
イクロプロセッサ216によってNEB2のLED24
0が点灯され、エラーが検出されたことがユーザに信号
で知らされる。好適には、LED240は電源投入の際
に点灯され、POSTが成功した場合にのみ、切られる
ことが望ましい。
【0126】POSTが首尾よく完了した後で、1秒静
止ウィンドウの実行中にシリアル・ポート218を介し
てコマンドが全く受信されない場合、マイクロプロセッ
サ216は、EPROM222に格納されているソフト
ウェアモジュールをDRAM220へロードし始める。
マイクロプロセッサ216は、EPROM222から直
接これらのソフトウェアモジュールを実行せず、むし
ろ、DRAM220にこれらのモジュールをロードし、
DRAM220から実行する。このような構成によっ
て、EPROM222から検索される特定モジュールを
選択して、DRAM220から実行することが可能にな
り、その結果、NEB2の柔軟性のある構成が可能にな
る。(下記のセクション4dを参照)。たとえば、NV
RAM228に格納された構成コマンドに従って、EP
ROM222から、マイクロプロセッサ216によって
モジュールが選択的に検索され、DRAM220へロー
ドされて、DRAMから実行される。
【0127】異なるモジュールがEPROM222から
検索され、DRAM220にロードされるシーケンス
を、図6に示す。ステップS6001において、マイク
ロプロセッサ216によって、EPROM222からD
RAM220へSCSIドライバがロードされる。SC
SIドライバによって、オペレーションシーケンス及び
SCSIコントローラ224に対する制御が与えられ、
プリンタ4とのインタフェースが可能になる。この結
果、プリンタ4に印刷データが送られ、プリンタ4へ、
また、プリンタ4から、制御情報が送受信される。
【0128】ステップS6002で、マイクロプロセッ
サ216によって、EPROM222からDRAM22
0へリンクサポートレイヤ(すなわち“LSL”)がロ
ードされる。ステップS6003で、マイクロプロセッ
サ216によって、EPROM222からDRAM22
0へネットワークドライバ・ソフトウェアがロードさ
れ、そこで、マイクロプロセッサ216は、リンクサポ
ートレイヤとネットワークドライバをDRAM220か
ら実行し始める。リンクサポートレイヤとネットワーク
ドライバによって、LANバス6上でのLAN通信に共
通のアクセスが与えられる。より詳細に述べれば、図7
に示されるように、NEB2で使用されるネットワーク
コントローラ206のような電気的インタフェース30
1を介して、NEB2のような装置を含むすべてのネッ
トワークされた装置がLANバス6とインタフェースで
接続される。電気的インタフェース301は、リンクサ
ポートレイヤソフトウェア304からLANフレームデ
ータを順次受信するネットワークドライバ302によっ
て駆動される。リンクサポートレイヤ304とネットワ
ークドライバ302は両方とも、異なる種類のネットワ
ークソフトウェアに共通である。たとえば、図7でさら
に示されるように、ノーベル社のNetWareソフト
ウェアで提供されるようなネットワークアプリケーショ
ン・プログラム(矢印Aで例示されるような)は、イン
ターネットワークパケット交換プログラム(即ちIPX
305)と逐次パケット交換プログラム(即ちSPX3
06)とを介して、リンクサポートレイヤ及びネットワ
ークドライバとインターフェースする。一方、AT&T
によって提供されるUnixからのネットワークアプリ
ケーション・プログラム(矢印Bで例示されるような)
は、“IP”モジュール315と“TCP”モジュール
316を介してLSLにインタフェースで接続する。
【0129】NEB2では、1回につきただ1つのタイ
プのネットワークアプリケーション・プログラムしか通
常実行されない(但し、以下、セクション4fで解説す
るように、マルチプロトコルオペレーションは可能であ
る)。この明細書で行なう説明は、NetWareネッ
トワークアプリケーション・プログラムに対するもので
あるが、UNIXネットワークアプリケーション・プロ
グラムも同様に実行することは可能ではある。
【0130】ステップS6004で、マイクロプロセッ
サ216によって、EPROM222からPRESCA
Nプログラムがロードされ、DRAM220へ格納さ
れ、そこで、DRAM220からのPRESCANプロ
グラムの実行が始まる。PRESCANソフトウェア
は、リンクサポートレイヤとインタフェースで接続し、
LANバス6上を伝送されるフレームパケットのタイプ
を判定する。より詳細に述べれば、上述のように、イー
サネットタイプのネットワークLANバス上には4つの
異なる可能なフレームパケットタイプ、すなわち、イー
サネット802.3、イーサネットII、イーサネット8
02.2及びイーサネットSNAPがある。以下、セク
ション4eでより詳細に説明するように、PRESCA
Nソフトウェアモジュールによって、LANバス6上の
ネットワーク通信がモニタされ、フレームパケットタイ
プが判定される。フレームパケットタイプは、一度PR
ESCANによって判定されると、DRAM220の所
定の共通ロケーションに格納され、NEBの他のネット
ワーク通信モジュールによって利用される。フレームパ
ケットタイプが判定された後、PRESCANによっ
て、マイクロプロセッサ216にそのタスクが完了した
旨の信号が送られる。これにより、PRESCANプロ
グラムによって占有されたメモリの領域をマイクロプロ
セッサ216が別のプログラム・モジュールで上書きす
ることが可能となる。
【0131】ステップS6005で、マイクロプロセッ
サ216によって、EPROM222からIPX及びS
PXプログラム・モジュールが検索され、DRAM22
0に格納され、そこで、DRAM220からのIPXと
SPXモジュールの実行が開始される。IPXとSPX
の双方は、PRESCANモジュールによって判定され
たフレームパケットタイプを使用する。
【0132】ステップS6006で、マイクロプロセッ
サ216によって、EPROM222からCNETXプ
ログラム・モジュールが検索され、DRAM220へロ
ードされ、DRAM220から実行が開始される。CN
ETXによって、局所化されたDOSのような機能がN
EBに与えられる。
【0133】ステップS6007で、マイクロプロセッ
サ216によって、EPROM222からDRAM22
0へSAPSERVERプログラム・モジュールがロー
ドされ、DRAM220からSAPSERVERモジュ
ールが実行され始める。以下、セクション4gでより詳
細に説明するが、SAPSERVERとは、NEBボー
ドに割当てられた単一ネットワーク・ノードから、CP
SOCKETとCPSERVERのような2つのネット
ワークサーバエンティティが同時に公示を出すことを可
能にするプログラム・モジュールである。これに対し
て、NetWareによって提供されるような従来のネ
ットワークアプリケーション・プログラムは、各ネット
ワーク・ノードから単一ネットワークサーバエンティテ
ィを公示することしかできない。
【0134】ステップS6008で、マイクロプロセッ
サ216によって、EPROM222から非強制排除マ
ルチタスク処理MONITOR(後述のセクション4l
を参照)が検索されて、DRAM220へ格納され、D
RAM220からマルチタスク処理モニタの実行が開始
される。
【0135】ステップS6009で、マイクロプロセッ
サ216によって、EPROM222からCPSOCK
ETサーバソフトウェアモジュールが検索されて、DR
AM220にロードされ、DRAM220からCPSO
CKETサーバの実行が開始される。以下、セクション
4jでより詳細に説明するが、CPSOCKETが、C
PSOCKETに代わって公示を行うことをSAPSE
RVERに対して要求すると、SAPSERVERは、
LANバス6上でSAP公示を開始する。
【0136】ステップS6010で、マイクロプロセッ
サ216によって、CPSERVERやCRPRINT
ERのような印刷アプリケーションサーバがEPROM
222から引き出され、この印刷アプリケーションサー
バがDRAM222へロードされる。CPSERVER
の場合には、マイクロプロセッサ216がロードされた
印刷アプリケーションサーバの実行をDRAM220よ
り開始する。そして、今度は、このプリントサーバの代
わりにSAP公示を行なうようにという要求がSAPS
ERVERに対して出される。以下、セクション4gで
より詳細に説明するが、SAPSERVERによって、
CPSOCKETサーバ並びにプリント・サーバに対す
る公示が交互に出され、それによって、CPSOCKE
Tサーバとプリント・サーバの双方に代わる代用SAP
エンティティの役割が果たされる。
【0137】4b. ローカルエリアネットワーク(L
AN)と周辺機器とのインタフェース 本発明の適用範
囲の広い態様によって、プリンタのような周辺機器が、
ソフトウェアプログラムが内蔵された対話型ネットワー
クボードを用いて、LANに接続される。好適には、プ
リンタとNEB間の接続はSCSIインタフェースで行
われ、大量の印刷データ及び状態データがNEBとプリ
ンタ間で双方向に伝送されることが望ましい。EPRO
M222によって、複数のソフトウェアモジュールが格
納され、PSERVERやRPRINTERあるいはL
PR機能構成で、NEBのオペレーション構成が行なわ
れる。EPROM222によって、いくつかの状態制御
ソフトウェアモジュールも格納され、LAN上でプリン
タから状態情報をエクスポートしたり、LANからプリ
ンタへ制御情報をインポートする。EPROM常駐ファ
ームウェアが、電源投入時にDRAM220へダウンロ
ードされ(セクション4aで上述)、それによって、ラ
ンタイム割込みがLANあるいはSCSIインタフェー
スのいずれかから受信されるまで、マルチタスク処理プ
ログラムMONITORがソフトタイムタスクを実行す
る。
【0138】NVRAM228によって、EPROM2
22に格納されたどのモジュールをDRAM220へダ
ウンロードすべきかを指定する構成ワードが格納され
る。これは、PSERVER機能あるいはRPRINT
ER機能のいずれかでNEBを構成するためである。マ
イクロプロセッサ216によってDRAM220からこ
のプログラムが実行され、印刷のために印刷ジョブをL
ANより受信し、これをプリンへ送ることが可能になる
とともに、プリンタ状態を状態要求に応じてLAN上へ
返すことが可能になる。
【0139】ローカルエリアネットワーク(LAN)へ
周辺機器を接続するための構造と機能に関する個々の詳
細を、図4、図5A、図5B、図5Cを参考に上述した
が、以下のセクションでも説明する。
【0140】4c. ローカルエリアネットワーク(L
AN)とプリンタ間の双方向インタフェース NEB2及びプリンタ間における双方向SCSIインタ
フェースの提供によって、プリンタに印刷データが送ら
れている間に大量の状態情報をプリンタから抽出するこ
とが可能となる。さらに、双方向SCSIインタフェー
スを利用することによって、プリンタは、LAN上で遠
隔地から送出された制御コマンドに応答することができ
る。たとえば、ネットワーク管理者は自分のPC14か
ら、高イメージ密度で、複数回印刷され、次いで、ステ
ープルで綴じるというような特定の印刷ジョブを要求す
る制御コマンドを送出することができる。このような制
御コマンドが、LAN6によってNEB2へ送られる。
そして、NEB2によって、SCSIバス102を介し
てプリンタにこれらの制御コマンドが伝送される。同時
に、実際の印刷データがファイル・サーバ30からNE
B2へ転送され、NEB2で、この印刷データはブロッ
クにパッケージされ、SCSIバス102を通してプリ
ンタへ転送される。好適には、プリンタに対してXPデ
ータ・チャネルを開くことにより、“印刷ジョブの開
始”がNEB2によって示される。同様に、プリンタに
対してXPデータ・チャネルを閉じることにより、“印
刷ジョブの終了”がNEB2によって示されることが望
ましい。このようにして、NEB2は、プリンタへこの
ような指示を与えることができる。
【0141】また、NEB2上で双方向SCSIインタ
フェースを使用することによって、他のタイプの周辺機
器をLANに接続することが可能になる。たとえば、S
CSIインタフェースによって、周辺機器からLANへ
大量のデータを伝送することができるために、スキャナ
(たとえば、プリンタ4が光学式文字認識(“OC
R”)装置である場合)やファクシミリのようなイメー
ジデータ生成装置にNEBを接続することが可能にな
る。このようにして、イメージ生成装置によって生成さ
れたデータをSCSIインタフェースを通してNEBへ
転送し、次いで、LAN上において任意のLANエンテ
ィティにより格納したりあるいは引き出したりすること
ができる。プリンタに対する場合と同様に、大量の詳細
な制御/状態情報もイメージデータ生成装置へ、もしく
はイメージデータ生成装置から提供され得る。
【0142】NEB上の双方向SCSIインタフェース
の詳細な構造上及び機能上の特徴を図4、図5A、図5
B及び図5Cを参照しながら上述したが、以下のセクシ
ョンでも説明する。
【0143】4d. ROMファームウェア構成 図5Aに関して先に説明したように、ステップS6にお
いては、選択されたソフトウェアプログラムがEPRO
M222からDRAM220へダウンロードされ、実行
される(図6及びセクション4aも参照)。EPROM
222にはファームウェアモジュールが配されており、
これらのモジュールによって、NEB2はRPRINT
ERあるいはPSERVER機能のいずれかで構成され
ることが可能になる。このようにして、NVRAM22
8に格納された構成コードに従って、EPROM222
からDRAM220へ、格納されたプログラムの中のど
れがダウンロードされるかによってNEB2の機能が決
定される。
【0144】NEB2ファームウェアが初期状態に構成
され、ネットワーク管理者のPC14上でCPINIT
を実行することによって、後にこのファームウェアを再
形成することができる(以下、セクション4hを参
照)。しかしながら、非構成状態においてであっても、
NEB2自身によっていつでも、LANと基本的な通信
を実行するために必要とされるソフトウェアモジュール
が起動される。CPINITを用いて、ネットワーク・
マネージャは、遠隔地で、NEBの現在の構成を判定す
ることができ、また、自分の要求通りに構成を変更する
ことができる。その構成情報はNEBボード上のEPR
OMに格納されるので、構成情報は電源サイクルを通じ
て保持される。
【0145】個々の構成を行なうためのソフトウェアプ
ログラムがEPROM222からDRAM220へダウ
ンロードされる処理については、図8を参照して以下説
明する。
【0146】ボードがステップS1で電源アップされた
後、この処理はステップS8001へ進み、ここで、マ
イクロプロセッサ216は、EPROM222のEPR
OM常駐コードにアクセスし、NVRAM228から構
成コード(典型的にワード)を読取る。この構成コード
によって、NEBにPSERVER機能あるいはRPR
INTER機能のいずれかを与えるることができるモジ
ュールが指定される。本実施例には、RPRINTER
あるいはPSERVERの機能構成しか含まれていない
が、たとえば、NEB2が、スキャナあるいはファクシ
ミリのような異なるLANエンティティにインストール
される場合、他の構成を利用してもよい。
【0147】NVRAM228から構成コードが読取ら
れた後、ステップS8002で、マイクロプロセッサに
よって、読取り構成コードに対応するビット・パターン
を持つ構成マスクが形成される。ステップS8003
で、EPROM222に常駐のローダモジュールによっ
て、この構成マスクがEPROM222に格納された複
数ファームウェアモジュールと比較される。
【0148】詳細に述べるならば、ステップS8004
で、処理が始まり、それによって、EPROM常駐ソフ
トウェアモジュールが、NVRAM228から読取られ
た2進数の構成コードに対応してビット的に選択され
る。ステップS8004で、現在検査されたビット・パ
ターンのビットが格納されたモジュールとマッチすると
判定された場合、そのモジュールが選択され(ステップ
S8005で)、DRAM220にダウンローディング
され、ステップS8006で処理は次のビットへスキッ
プする。同様に、ビット・パターンのビットが格納され
たモジュールに照合しないとステップS8004で判定
された場合も、処理はステップS8006で次のビット
にスキップする。
【0149】ステップS8007で、ステップS800
4でテストされたビットが構成マスク・ビットパターン
の最終ビットかどうかということが判定される。このテ
ストされたビットが最終ビットでない場合、処理はステ
ップS8004へループ・バックし、ここで、ビット・
パターンの次のビットが次に格納されたモジュールに関
してテストされる。構成マスク・ビットパターンの最終
ビットがテストされてしまうと、選択されたソフトウェ
アモジュールは、ステップS8008で EPROM2
22からDRAM220へダウンロードされる。
【0150】本実施例において、ソフトウェアモジュー
ルは次のシーケンスでロードされる。即ち、SCSIド
ライバ、リンクサポートレイヤ、ネットワークドライ
バ、プレスキャン(PRESCAN)、IPX/SP
X、CNETX、SAPSERVER、MONITO
R、CPSOCKET、そして、プリントアプリケーシ
ョン(たとえばCPSERVER、CRPRINTE
R)(図6を参照)の順である。
【0151】NVRAM228に格納された構成コード
に対応するすべてのソフトウェアモジュールが、DRA
M220にダウンロードされた後、ローダ機能によっ
て、ステップS8009で、MONITORマルチタス
ク処理プログラムへプログラム実行制御が渡される。
【0152】すでに解説したように、NVRAM228
に格納された構成コードはCPINITを用いて遠隔地
で変更することができる。これによって、CPSERV
ERやCRPRINTERへの小さな変更を行なうため
の、あるいは、全く新しい構成の設定を望む場合等の、
より大きな柔軟性が与えられる。したがって、ステップ
S8010で、新しい構成がLAN6によって受信さ
れ、ステップS8011で、NVRAM228中へロー
ドされる。好適には、古い構成コードが、消去されるか
新しい構成コードで上書きされることが望ましい。次い
で、NEBが自らリブ−トし、S1ステップへ戻る。
【0153】4e. PRESCANを用いる、フレー
ムパケットタイプの判定 いかなるローカルエリアネットワークにおいても、デー
タは、パケットあるいはフレームでネットワーク装置間
を伝送される。しかし、イーサネットのような普通のネ
ットワークアーキテクチャの関連においてさえ、フレー
ム用に2つ以上のフォーマットがサポートされている。
したがって、たとえイーサネットアーキテクチャが使用
されていることが分かっていても、イーサネットバスに
関する、各物理的フレームあるいはパケットの情報内で
データの配置を判定することは不可能である。特に、上
述のように、イーサネットにおいては、以下の4つのデ
ータフォーマット、即ちイーサネット802.3、イー
サネットII、イーサネット802.2及びイーサネット
SNAPがサポートされている。
【0154】従来のネットワーク装置(この装置によっ
て、手動選択可能なオペレータインタフェースが提供さ
れる)では、イーサネットネットワークで使用されてい
る特定のフレームタイプをネットワーク装置に知らせる
ことが可能である。NEB2の関連においては、ネット
ワーク・インタフェース(あるいはテスト構成のシリア
ル・ポート218)を介してしかオペレータのアクセス
は行なわれないが、当然のことながら、フレームパケッ
トタイプの知識が必要とされるローカルエリアネットワ
ーク(LAN)へのアクセスをオペレータに最初に行な
わせずに、フレームパケットタイプを設定することは不
可能である。。
【0155】PRESCANソフトウェアモジュールに
よって、適切なフレームパケットタイプが認識されるま
で、LANバス上の同報通信をモニタすることによっ
て、LANバス上のLAN通信のために現在使用されて
いる、フレームパケットタイプを、NEB2が自動的に
判定することが可能になる。PRESCANは、イーサ
ネット上で使用される4つのすべてのフレームパケット
タイプに共通の、認識しうる構成部分に基いてこの判定
を行なう。
【0156】図9に、イーサネット上で使用される異な
るフレームパケットの物理的構造をより詳細に示す。図
9に示されるように、LANバス上で伝送されている物
理的フレーム411には、宛先MACアドレスを格納す
るための6バイトのセクション412、及び、ソースM
ACアドレスを格納するための6バイトのセクション4
13が含まれる。LAN通信用に使用されるフレームタ
イプにかかわらず、これらの12バイトは、LANデー
タ・パケットの最初の12バイトを構成する。データセ
クション414がこれらの12バイトに続く。このデー
タセクションは可変数のバイトで構成されるが、この可
変数のバイトは異なるフレームパケットタイプによって
同じ目的に使用されず、また、異なるフレームパケット
タイプに対して同じバイト数を持つものではない。
【0157】不定領域414に続いて、LAN通信パケ
ットには、最初の2バイトが値“FFFF”(16進表
示)を常に持っているIPXヘッダー415が含まれ
る。パケット416の残りはIPXヘッダーの後に続
き、各々異なるタイプのLAN通信パケットを特徴づけ
るデータ及び他のコマンドがこの部分に含まれる。
【0158】共通領域(IPXヘッダー415のよう
な)がそれらのパケットタイプの内の1つとして認識さ
れるまで、各々の異なるパケットタイプに従ってLAN
通信をモニタすることによって、PRESCANは作動
する。次いで、PRESCANは、他のネットワーク通
信プログラムによって使用すべくそのパケットタイプを
格納する。
【0159】図10はPRESCANモジュールのオペ
レーションを示すための詳細なフローチャートである。
ステップS1001で、マイクロプロセッサ216はE
PROM222からPRESCANモジュールを検索
し、DRAM220にそれをロードし、そこで、PRE
SCANモジュールの実行が開始される。図10に示さ
れるオペレーションシーケンスが完了する前に、マイク
ロプロセッサ216によって、EPROM222からそ
の後のモジュールが検索され、DRAM220の中にそ
れらがロードされても、PRESCANモジュールはS
PX及びIPXモジュールより先に実行される。より詳
細に述べれば、SPXとIPXプログラム・モジュール
の適切なオペレーションは、PRESCANによるフレ
ームパケットタイプの識別に依存し、したがって、PR
ESCANによって適切なフレームパケットタイプが判
定される後までSPXとIPXの実行は延期される。
【0160】ステップS1002で、PRESCAN
は、4つのすべてのフレームパケットタイプ(すなわち
イーサネット802.3、イーサネットII、イーサネッ
ト802.2、イーサネットSNAP)にLSLを介し
て同時に繋がる。すなわち、PRESCANはLAN通
信の各パケットのためのLSLを構成する。そして、こ
のLSLによって、各々の4つのフレームパケットタイ
プに対応するデータグループが提供される。その後、P
RESCANは、ネットワークドライバからの割込みに
よる再起動まで不稼働状態となる。
【0161】ステップS1003で、ネットワークドラ
イバによって、同報通信のためにLANバス上の通信が
モニタされる。同報通信とは、宛先MACアドレス41
2が特定されていないか、“FFFFFFFFFFF
F”(16進表示)という全体的指定が与えられている
ことを意味する。ネットワークドライバは、同報通信が
受信されるまで、同報通信のためにLANバス上の通信
をモニタし続け(ステップS1004)、同法通信が受
信されると処理はステップS1005へ進む。ステップ
S1005で、MACアドレス・フィールド412及び
413は受信データパケットから分離され、データ・パ
ケットの残りはLSLへ送られる。ステップS1006
で、LSLによって、各々のフレームパケットタイプに
従ってフレームパケットが解読され、各々のフレームパ
ケットタイプに対応してデータグループが与えられる。
ステップS1007で、ネットワークドライバによって
PRESCANが再起動され、LSLによって与えられ
たどのデータグループがIPXヘッダー(すなわち“F
FFF”(16進表示))としての正当な最初の2バイ
トを持つかが、このPERSCANによって判定され
る。すなわち、変数データ領域414(各々の異なるパ
ケットタイプ(図9)に対応する変数データ領域41
4)があるために、LSLは、フレームパケットタイプ
の中の1つだけに従ってIPXヘッダー415を適切に
識別することができる。即ち、ステップS1007にお
いては、PRESCANによってIPXヘッダーが探索
され、LSLによって得られた4つのデータグループの
内のどれによって正しくIPXヘッダーが与えられたか
に従って、LANバス上で現在使用されているフレーム
パケットタイプを判定することができる。
【0162】ステップS1008で、PRESCANに
よって、対応するフレームパケットタイプがDRAM2
20の共通域に格納され、その結果、SPXとIPXの
ような他のネットワークアプリケーション・プログラム
によってフレームパケットタイプを使用することができ
るようになる。その後、ステップS1009で、マイク
ロプロセッサ216が、もし所望であれば、他のソフト
ウェアモジュールでそのデータ領域を上書きできるよう
に、PRESCANによってDRAM220のその格納
領域が解放される。
【0163】4f. マルチプロトコルオペレーション マルチプロトコルオペレーションにおいて、異なる2つ
のオペレーティング・システムによって、単一のローカ
ルエリアネットワークバス上でLAN通信が遂行される
が、これはそれぞれ異なる作業プロトコルを使用するこ
とによって行なわれる。たとえば、ノーベル社の互換オ
ペレーティング・システムではSPX/IPX作業プロ
トコルを用いてLANバス上で通信が行なわれるのに対
して、UNIX互換オペレーティング・システムではT
CP/IP作業プロトコルを用いてLANバス上での通
信が行なわれる。アップル株式会社によって提供される
アップルトークオペレーティング・システム(商標) の
ような他のオペレーティング・システムでは、マルチプ
ロトコルネットワーク環境の中で、単一ネットワークバ
ス上のLAN通信用にそれぞれ異なる作業プロトコルが
使用される。
【0164】通常、単一ネットワーク・オペレーティン
グ・システムへの通信を行なうためにNEB2は構成さ
れるが、マルチプロトコルネットワーク環境(たとえば
Novell/UNIX組合せマルチプロトコル環境)
で作動するためにNEB2を構成してもよい。この構成
においてNEB2に含まれるものとしては、ノーベル社
オペレーティング・システムでファイル・サーバのジョ
ブ待ち行列をチェックするための前記CPSERVER
のようなノーベル互換周辺機器サーバ、及び、CPSE
RVERによって行なわれるチェックと同様にUNIX
オペレーティング・システム用ファイル・サーバのジョ
ブ待ち行列をチェックする前記CLPR(カスタムライ
ンプリンタリモート)のようなUNIX互換周辺機器サ
ーバ等である。双方のサーバ(ここではCPSERVE
RとCLPR)によって、共通の周辺機器リソース(こ
こでは、プリンタのような単一周辺機器)がサービスさ
れる。また、共通のリソース制御のための回線争奪を回
避するために、双方のサーバは、他のサーバを除外して
この周辺機器の制御を掌握し、他のサーバに制御を掌握
したという信号を送り、ジョブ待ち行列が空いたときに
は周辺機器の制御を放棄することができる。また、他の
サーバが周辺機器を使用するための保留中の要求を持っ
ているかどうかを判定するために、他のサーバに対し
て、各サーバがチェックを行なうことも可能である。保
留となっている要求がある場合には、たとえジョブ待ち
行列に残っているジョブがあっても、サーバは、現在の
ジョブの終了時に周辺機器の制御を放棄することがで
き、各サーバによる周辺機器の交互使用が可能になる。
【0165】図11に、マルチプロトコルネットワーク
運用のために構成されたNEB2を示す。図11に、N
ovell/UNIX組合せマルチプロトコル環境を例
示するが、これは、他の作業プロトコルを図11に示さ
れたプロトコルで置き換えてもよいし、あるいはそれら
と組合わせて使用してもよいことはいうまでもない。図
11で、NEB2は、電気的インタフェース321、ネ
ットワークドライバ322、及びリンクサポートレイヤ
(“LSL”)324を介してLANバス6に接続して
いる(上述の図7に示されたものとほぼ同じ)。ノーベ
ル仕様作業プロトコルは、参照番号325、326及び
327で示される。より明確に述べれば、325と32
6は、SPX/IPX作業プロトコルスタック(あるい
はタワー)であり、これによって、ノーベル互換アプリ
ケーションプログラムはLSLを介してLANバスと通
信を行なう。ノーベル互換アプリケーションプログラム
327は、CPSERVERのようなノーベル互換サー
バを含む。ノーベル互換ソフトウェアによって、上述の
ように双方向SCSIバス102を介してプリンタ4が
駆動される。
【0166】UNIX互換作業プロトコルは、参照番号
335、336及び337で示される。より明確に述べ
れば、335と336にはTCP/IP作業プロトコル
スタック(あるいはタワー)が含まれ、これによって、
UNIX互換アプリケーション・プログラムはLSLを
介してLANバス6へ通信を行なう。UNIX互換ネッ
トワークアプリケーションプログラム337は、CLP
RのようなUNIX互換プリンタ・サーバを含む。プリ
ント・サーバCLPRによって、上述のように、SCS
Iバス102を介してプリンタ4が駆動される。
【0167】PRESCANモジュール339はLSL
324とインタフェースで結ばれ、各々のオペレーティ
ング・システムのためにLANバス6上で伝送されてい
るフレームパケットタイプが判定される。より詳細に述
べれば、UNIXオペレーティング・システムやノーベ
ルオペレーティング・システムのような各オペレーティ
ング・システムは、種々のフレームパケットタイプでL
ANバス6上で通信を行なうことができる。LANバス
6がイーサネットタイプのLANバスである場合には、
UNIXオペレーティング・システムは、3つのフレー
ムパケットタイプ(すなわちイーサネット802.2、
イーサネットII、イーサネットSNAP)のうちの任意
のタイプによってイーサネット上で通信することができ
る。同様に、LANバス6がイーサネットタイプのバス
である場合、ノーベル社オペレーティング・システム
は、4つのフレームパケットタイプ(すなわちイーサネ
ット802.2、イーサネット802.3、イーサネッ
トII、イーサネットSNAP)のうちの任意のタイプに
よってLANバス上で通信することができる。ノーベル
オペレーティング・システムとUNIXオペレーティン
グ・システムの双方が、同じフレームパケットタイプを
使用することが可能である。即ち、マルチプロトコル環
境でオペレーティング・システムのどれがLANバス上
で現在通信しているかを判定するのはオペレーティング
・システムプロトコル(ノーベルではSPX/IPX、
また、UNIXではTCP/IP)である。
【0168】図11に示されたマルチプロトコル環境に
おいて、図10で示したステップを各々のオペレーティ
ング・システムプロトコルに対して実行することによっ
て、各オペレーティング・システムで使用されているフ
レームパケットタイプをPRESCANモジュール33
9が判定する(上述のセクション4eを参照)。たとえ
ば、UNIX互換及びノーベル互換システムによってマ
ルチプロトコル環境が構成される場合、PRESCAN
が、LSLを介してSPX/IPXプロトコルタワーに
対するすべての4つのフレームパケットタイプに同時に
繋がり、その結果LSLから返信された適切なIPXヘ
ッダを持つデータグループに従ってフレームパケットタ
イプが判定される。次いで、PRESCANは、TCP
/IPプロトコルタワーを持つ3つすべてののフレーム
パケットタイプを介してLSLを通じて同時に繋がる。
適切なTCP/IPヘッダーを持つデータグループに従
って、UNIX互換オペレーティング・システムによっ
て使用されるフレームパケットタイプがPRESCAN
によって判定される。
【0169】より詳細に述べるならば、適応的かつ自動
的に、複数の所定のフレームパケットタイプのうちどれ
がマルチプロトコルネットワーク環境のLAN通信用に
現在使用されているかを判定するために、PRESCA
Nプログラム・モジュール339がEPROM222か
らDRAM220へダウンロードされ、ここで、マイク
ロプロセッサ216によってPRESCANモジュール
が実行される。第1オペレーティング・システム用のフ
レームパケットタイプを判定するために、PRESCA
Nは、まずノーベル互換オペレーティング・システム用
SPX/IPX作業プロトコルのような第1オペレーテ
ィング・システムプロトコルに対応する複数のフレーム
パケットタイプに同時に繋がるようにLSLを構成す
る。ネットワークドライバ322によってLAN通信バ
スがモニタされ、第1オペレーティング・システムのた
めの同報通信がキャッチされる。このような同報通信の
キャッチに応じて、キャッチされた同報通信に対する複
数のデータグループがLSLによって与えられ、これら
のデータグループの各々は複数の異なるパケットタイプ
にそれぞれ対応している。PRESCANモジュール3
39が再起動され、SPX/IPXヘッダーのような所
定のヘッダーの存在を求めて各データグループがプレス
キャンされ、第1オペレーティングプロトコルタワーに
よって使用される所定のヘッダーを持つデータグループ
に対応するフレームパケットタイプが、PRESCAN
モジュール339によって格納される。
【0170】UNIXオペレーティング・システムのよ
うな第2オペレーティング・システムのために使用され
るフレームパケットタイプを判定するために、PRES
CANは、UNIXオペレーティング・システム用のT
CP/IPのような第2オペレーティング・システムプ
ロトコルに対応する複数のフレームパケットタイプに同
時に繋がるようにLSLを構成する。ネットワークドラ
イバによってLAN通信バスがモニタされ、第2オペレ
ーティング・システムに対する同報通信がキャッチされ
る。そして、このキャッチされた同報通信に対応して複
数のデータグループがネットワークドライバによって提
供され、これらのデータグループの各々はそれぞれ異な
るパケットタイプに対応している。PRESCANモジ
ュールによって、Unix用のTCP/IPヘッダーの
ような所定のヘッダーの存在を求めて各データグループ
がプレスキャンされ、所定のヘッダーを持つデータグル
ープに対応するフレームパケットタイプが格納される。
【0171】一度、マルチプロトコル環境において各々
のオペレーティング・システムよって使用されるフレー
ムパケットタイプの知識が得られたならば、CPSER
VERのようなノーベル互換ネットワークアプリケーシ
ョン・プログラム327、及びCLPRのようなUNI
X互換ネットワークアプリケーション・プログラム33
7は、双方ともLANバス6上で通信することができ
る。概略的に示されているように、この2つのアプリケ
ーション・プログラム327と337は信号線340に
よって相互通信を行なう。信号線340(プログラム3
27及び337によって共通にアクセスされるDRAM
に格納された制御レジスタを用いて実現される)を用い
て、プログラム327と337は相互通信を行なうこと
ができ、このプログラムの一方がプリンタ4に対する排
他的制御を掌握したという信号を送ったり、あるいは、
このプログラムの一方がプリンタ4の使用に対する保留
中の要求を持っているということを信号で送ることがで
きる。このことに関しては、以下で、より詳細に説明す
る。
【0172】オペレーションにおいて、CPSERVE
Rのような第1サーバによって、そのオペレーティング
・システムジョブ待ち行列がチェックされ、もし、ジョ
ブ待ち行列に印刷情報がある場合、そのオペレーティン
グ・システムから印刷情報が第1サーバによって受信さ
れる。第1サーバによるジョブ待ち行列チェックと調和
して、CLPRのような第2サーバによってそのオペレ
ーティング・システムジョブ待ち行列がチェックされ、
もしジョブ待ち行列に印刷情報がある場合、オペレーテ
ィング・システムからジョブ情報が第2サーバによって
受信される。これらサーバの1つがプリンタ周辺機器の
使用を必要とする十分な情報を得た場合、プリンタの排
他的制御がそのサーバによって掌握され、プリンタの排
他的制御を掌握したという信号が信号線340を介して
他のサーバへ送信される。これによって、他のサーバが
プリンタ4に印刷ジョブを不注意に挿入しようとするこ
とがある回線争奪問題が防止される。
【0173】プリンタ4のジョブ待ち行列が空になるま
で、プリンタ4に対する排他的制御が第1サーバによっ
て保持される。このジョブ待ち行列が空になった場合、
第1のサーバによってプリンタ4の制御が放棄される
が、この後は、他の任意のサーバによってこのプリンタ
を使用することができる。
【0174】又、別の方法によれば、たとえ第1サーバ
のジョブ待ち行列がまだ空ではなくても、第1サーバが
印刷ジョブの終了に達した場合、信号線340を介して
他のサーバに対して問合せを行ない、他のサーバがプリ
ンタ4の使用に対する保留中の要求を持っているかどう
かが判定される。もし他のサーバが保留中の要求を持っ
ている場合、第1サーバはプリンタに対する制御を一時
的に放棄し、これにより各々のサーバによる周辺機器の
交互使用が可能になる。この場合、第1サーバは、プリ
ンタに対する制御を放棄しても、自分がプリンタの使用
に対する保留中の要求を持っていることを信号で送信す
る。
【0175】4g. SAPSERVERを使用する単
一ネットワーク・ノードからの複数サーバの公示 上述のように、NetWareは、各々の非ファイルサ
ーバネットワーク・ノードからの単一ネットワークサー
バがLANバス上でのそのサービスを公示することを可
能にするだけである。しかしながら、非強制排除MON
ITORによって確立されたマルチタスク環境において
は、NEB2によって2つ以上のネットワークサーバが
与えられる。特に、NEB2は、ソケットサーバ(CP
SOCKET)のサービスと同様にプリント・サーバ
(CPSERVER、CRPRINTERあるいはCL
PR)のサービスも提供する。SAPSERVERプロ
グラム・モジュールによって、双方のネットワークサー
バが、通常は各ノードからの単一ネットワークサーバだ
けの公示しかサポートされないLAN通信システムにお
いて、単一ネットワーク・ノード(ここにでは、NE
B)からのその諸サービスの公示をすることが可能にな
る。各々のクライアントサーバ(ここでは、CPSOC
KETとCPSERVER)のサービスを交互に公示す
るNEB中の代用サーバ(すなわちSAPしているエン
ティティ)として動作することにより、SAPSERV
ERは上述の如き公示を遂行する。
【0176】SAPSERVERは、そのクライアント
の1つへ向けられたSAP同報通信要求を求めてネット
ワークを聴取し、そのクライアントのサーバタイプ、サ
ーバ名、及び通信ソケット番号で応答を行なう。そして
この応答によりクライアントは直接LAN通信を確立す
ることができる、図12はSAPSERVERのソフト
ウェア構造を説明するための図であり、図13はSAP
SERVERのオペレーションを説明するフローチャー
トである。 図12に示されるように、SAPSERV
ERはソフトウェア階層において、ソフトウェアのアプ
リケーションレベルの位置されており、その結果、これ
は、ソフトウェアのSPXとIPXネットワークレベル
と直接通信できる。SAPSERVERは、各々のクラ
イアントの代用SAPエンティティとして働く。そし
て、本実施例のNEB2の場合には、SAPSERVE
Rは、ボードの構成によって指定されるようなソケット
サーバプログラムCPSOCKET及びプリント・サー
バプログラムCPSERVERから成る。SAPSER
VERは、また、“クライアント#N”で図示されてい
るような、他のクライアントにも同様に機能するように
構成することができる。
【0177】図13に示されているように、マイクロプ
ロセッサ216によってEPROM222からSAPS
ERVERプログラム・モジュールが引き出され、DR
AM220に格納される。その後、マイクロプロセッサ
216によってSAPSERVERプログラムのオペレ
ーションが開始され、SAP独占同報を求めてSAP独
占ソケットを聴取するためにこのプログラムが構成され
る(ステップS1301)。ステップS1302で、マ
イクロプロセッサ216によってEPROM222から
CPSOCKETモジュールが引き出され、DRAM2
20に格納されて実行される。CPSOCKETプログ
ラム・モジュールはCPSOCKETサービスの公示を
行うべくSAPSERVERへ要求が発行する。これに
より、標準SAPプロトコルに従って、SAPSERV
ERはCPSOCKETに対する周期的(たとえば1分
間隔)な公示を開始する(ステップS1303)。
【0178】ステップS1304で、マイクロプロセッ
サ216によってEPROM222からCPSOCKE
Tモジュールが引き出され、DRAM220に格納さ
れ、実行される。CPSERVERは、CPSERVE
Rサービスの公示をネットワーク上に行う要求をSAP
SERVERに対して発行する。SAPSERVERに
よって、CPSERVERのサービスに対する周期的な
SAP公示が開始され、且つCPSOCKETに対する
サービスも公示され続ける。ステップS1305で示さ
れるように、この公示は周期性を持って交互に行なわれ
る。
【0179】ステップS1306によって、同報要求が
SAP独占ソケットで受信されたかどうかが判定される
(たとえばソケット番号453とする)。同報要求が独
占ソケットで受信されてしまうまで、SAPSERVE
Rは、CPSERVERとCPSOCKETのサービス
の公示を単に周期的に且つ交互に出し続ける。しかしな
がら、同報要求が独占ソケットで受信された場合、次の
ステップS1307でSAPSERVERによって、そ
の同報要求がそのクライアントのうちの1つのサービス
に対する(ここではCPSOCKETまたはCPSER
VERのサービスに対する)ものであるかどうかが判定
される。同報要求がSAPSERVERのクライアント
の1つに対するものではない場合、処理は単にステップ
S1305へ戻り、そこでSAPSERVERはそのク
ライアントに対する公示を間欠的に出し続ける。また一
方で、同報要求がSAPSERVERのクライアントの
1つに対するものである場合、処理はステップS130
8へ進む。
【0180】ステップS1308で、SAPSERVE
Rは、独占ソケット番号453上でIPXパケットで応
答する。このIPXパケットはそのクライアントのサー
バタイプ、サーバ名及び通信ソケット番号を含む。ま
た、このIPXパケットは、通信ソケットを指定し、そ
の通信ソケットにより同報要求者がそのクライアントと
直接的な通信を確立することができる。そして、SAP
SERVERは、ステップS1305へもどり、その各
々のクライアントに対する公示を周期的に交互に出し続
ける。
【0181】ステップS1309では、同報要求者は、
ステップS1308で確立された通信ソケットを通して
同報要求で指定されたクライアントとの直接的なSPX
接続を確立する。本構成において、プリント・サーバC
PSERVERのサービスが要求される場合、そのソケ
ット番号は8060である。また一方で、CPSOCK
ETサーバのサービス要求が行なわれる場合、そのソケ
ット番号は通信に対しては83B4であり、接続に対し
ては83B5である。次いで、下記により詳細に説明す
るように、直接通信が進行する。
【0182】4h. CPINITを用いる、ネットワ
ークされたプリンタ構成 図14は、NEBが常駐するNEB2とプリンタ4の双
方を初期化し構成しかつその後再構成するために、ネッ
トワーク管理者がPC14からCPINITをどのよう
に使用することができるか示すフローチャートである。
【0183】ステップS1401で、CPINITユー
ティリティはネットワーク上でプロトコルを公示するサ
ービス(SAP)を使用し、ネットワークされたプリン
タ装置のうちどのプリンタがCPINITの問合せに応
答可能であるかが判定される。各NEBボードにおい
て、CPSOCKETは、サーバタイプ、各NEBを直
接アクセスすることを可能とするためのサーバ名とユニ
ークなソケット番号、及びNEBがモジュールの構成を
必要とするかどうかの指示でもって応答する。
【0184】ステップS1402で、CPINITによ
って、すべてのNEB及びそれらの関連装置のリストが
構築され、システム管理者が選択できるメニュー形式で
それらは提示される。選択に続いて、CPINITによ
り、ターゲットNEBの現在の構成が要求される(ステ
ップS1403)。より明確に述べれば、CPINIT
によって、LANインタフェースを介してターゲットN
EBへ要求が送信される。NEBで、構成情報に対する
要求がLANインタフェースからCPSOCKETによ
って受信される。必要とされる構成情報がCPSOCK
ETによって収集され、LANインタフェースを介して
システム管理者のPC14上のCPINITへこの情報
が向けられる(ステップS1404)。ステップS14
05で、ターゲットNEBの現在の構成のメニューがC
PINITによって表示される。 ステップS1406
からS1408において、システム管理者は、ターゲッ
トボードに対する所望の構成を指定する。より詳細に述
べれば、メニュー表示のようなユーザ・インタフェース
によってシステム管理者のPC14上で構成が指定され
る。例えば、以下の構成パラメータがオペレータによっ
て選択され、構成情報がセットされる。即ち、(1)ロ
ギング情報(ステップS1406)、(2)NEB名
(ステップS1407)、及び(3)アプリケーション
タイプ(CPSERVERのような)(ステップS14
08)である。
【0185】ロギング情報の下で、システム管理者は、
4つの異なるレベルのロギングのうち1つを指定する。
この4つのレベルとは例えば、 “NONE”(ロギング無効) “AUTO”(基本的なプリンタ利用統計値を1日当た
り1回経過記録) “ERROR”(基本的なプリンタ利用統計値及びエラ
ー事象を、それらが発生したとき、経過記録する) “JOB”(基本的な利用率プリンタ統計値、エラー事
象及びジョブ開始/終了情報をすべて、それらが発生し
たとき、経過記録する)である。
【0186】ログ選択を行なった後、システム管理者
は、ログ情報を格納するためにプリンタのディスク上に
(あるいは、プリンタにディスクがない場合にはNVR
AM111上に、もしくはNEBのNVRAM228上
に)最大ログサイズのスペースをプリンタが確保するこ
とを可能とするべく最大ログサイズ(“NONE”が選
択された場合を除いて)を設定しなければならない。
【0187】NEB名情報において(ステップS140
7)、システム管理者は、“2ndFloor Las
er”のような記述名のように、NEBに英数字名を割
当ててもよい。この記述名は、NEBによってそのNV
RAMに格納され、識別を助けるためにNEB及び他の
ネットワーク装置によって利用される。
【0188】アプリケーションタイプ選択において(ス
テップS1408)、システム管理者は、NEBをCP
SERVERとして構成するかあるいはCRPRINT
ERとして構成するかを選択する。CPSERVERが
選択された場合にはシステム管理者が次の項目を指定す
る必要がある。即ち、NEBに割当てられたプリント・
サーバ名、パスワード、アプリケーションバッファサイ
ズ、待ち行列サービスモード、型番号、NEBが常駐す
るプリンタのプリンタ番号、NEBによってサービスさ
れる印刷待ち行列名、及び第1ファイルサーバ名であ
る。一方、CRPRINTERが選択された場合には、
NEBがその印刷情報を得るプリント・サーバ名、NE
Bが常駐するプリンタのプリンタ番号、NEBによって
サービスされる印刷待ち行列名、及び第1ファイルサー
バ名をシステム管理者が指定する必要がある。
【0189】ステップS1409で、CPINITはネ
ットワークLANを介してNEBに新しい構成を送る。
ターゲットNEBで、CPSOCKETは新しい構成情
報を受信し、NVRAM228にそれを格納する(ステ
ップS1410)。
【0190】NEBの構成を完成するために、NEBは
リブートされなければならない。システム管理者によっ
て、CPINITを介してコマンドが送出され、このコ
マンドによってターゲットNEBへLANを介してリブ
ートコマンドが順次送られる(ステップS1411)。
NEBで、CPSOCKETは、リブートコマンドを受
信し、新しい構成でNEBがリブートされる(ステップ
S1412)。
【0191】4i. CPCONSOLを使用するネッ
トワークされたプリンタのアクセス CPCONSOLは、システム管理者のPC14から実
行されるユーティリティ・プログラムであり、これによ
って、NEBを使用し、ネットワーク接続されたプリン
タを最大限にかつ効率的に制御することができる。CP
CONSOLを使用することで、ルーチンおよび進行中
の保守パラメータを遠隔地から追跡することが可能であ
る。例えば、この追跡によって、トナーが不足している
か、用紙トレーが空になっているか、用紙が詰まってい
るか、あるいはプリンタが全く応答しないかを判定する
ことができる。CPCONSOLによって、印刷ページ
数合計を記録し、日常保守および予防保守のスケジュー
ルをたて、同時に、プリンタの最終的交換を計画するこ
とも可能である。
【0192】CPCONSOLユーティリティによっ
て、プリンタ操作に関する統計値へのアクセスがシステ
ム管理者に与えられ、同時に、ネットワーク通信の効率
も与えられる。CPCONSOLによって、印刷ページ
数の合計が判定され、同時に、1分当たりの平均印刷ペ
ージ率、1日当たりの平均印刷ページ数、及び、プリン
タの作業効率のモニタを可能にする他の統計値も判定す
ることができる。
【0193】ネットワーク統計値によって、再実行、オ
ーバラン、およびアンダーランのエラーと同様、ネット
ワーク上の通信効率(すなわち送受信エラー頻度)測定
が可能になる。
【0194】複数のプリンタがインストールされると、
CPCONSOLは、総ページ数と同様総ジョブ数に関
する各プリンタの使用状態を遠隔地から記録することが
できる。この機能により、消耗紙費用のような項目に対
する直接部門別勘定のようなジョブトラッキングを行な
うことが可能となる。
【0195】進行中の作業をモニタすることにより、C
PCONSOLはよりよい効率をもたらすようにネット
ワークプリンタを再配置すべきか追加べきかの決定支援
を行なうことができ、同時に、プリンタ交換の必要性を
も予測することができる。
【0196】CPCONSOLによって、デフォルト
(安全)環境パラメータを設定することもでき、このパ
ラメータにより、各印刷ジョブに先立って、同じ方法に
よるプリンタ構成が保証される(セクション4mに後
述)。ユーザは、もちろん、その印刷ジョブ自身の範囲
内でその構成を変更することもできる。
【0197】図15A及び図15BはCPCONSOL
の動作を示す詳細なフローチャートである。CPINI
Tと同様に、CPCONSOLによって、まず、LAN
上で同報通信が行なわれ、LANに接続されたすべての
NEB装置の識別が要求される(ステップS150
1)。NEBの装置において、CPSOCKETは、N
EBに割当てられたユニークなネットワークID及び通
信ソケット番号で応答する(ステップS1502)。C
PCONSOLによって、すべてのNEB装置に対する
応答情報が収集され、管理者へ応答NEB装置のリスト
が表示される(ステップS1503)。管理者によって
NEB装置の1つが選択され、そこで、ネットワークI
Dとソケット番号に応じたLAN同報通信によって、選
択されたNEBとの直接ネットワーク通信がCPCON
SOLにより確率される。
【0198】一度、ターゲットNEBとの直接LAN通
信が確率されると、CPCONSOLはメニュー表示の
ようなユーザ・インタフェースによって作動する(ステ
ップS1504)。このメニューによって、CPCON
SOLの機能は5つのグループ、すなわち、環境、ネッ
トワーク、ロギング、アプリケーション制御、及びプリ
ンタ状態に分割される。これらの機能グループを下記の
セクションで詳述する。
【0199】[環境グループ(ステップS1505)]
この環境選択により、CPCONSOLが選択されたプ
リンタの現在の環境を表示し(ステップS1506)、
この新しい環境の変更と格納が可能となる(ステップS
1507)。この環境は、共通環境、インタフェース、
制御、及び、品質の4つのグループに細分される。
【0200】共通環境が選択されると、CPCONSO
LによりターゲットNEBに対するLAN要求が開始さ
れ、エミュレーション・モード、フィーダ及びページ総
数が設定される。ターゲットNEBのCPSOCKET
によって、LAN要求が受信され、双方向SCSIイン
タフェースを介して接続されたプリンタから所望の情報
が取得され、LANインタフェースを介して管理者のP
C14のCPCONSOLにこの情報が送られる。ここ
で、CPCONSOLによって、エミュレーション・モ
ード、フィーダ及びページ総数を示すリストが表示され
る。
【0201】インタフェースメニューが選択されると、
インタフェース情報に対するLAN要求がCPCONS
OLによってターゲットNEBへ向け開始される。NE
Bが応答すると、CPCONSOLにより、この選択さ
れたプリンタに現在セットされているインタフェース表
示がインタフェースリストにより行なわれる。
【0202】制御メニューが選択され、同じ様に、CP
CONSOLによって、ターゲットNEBに対してLA
N要求が開始され、プリンタ設定を行なうために双方向
SCSIバスを介してNEBのプリンタへさらに問合せ
が行なわれる。このプリンタ設定は、LANインタフェ
ースを通ってCPCONSOLへ戻され、表3に従うプ
リンタの現在の設定状態が表示される。
【0203】 品質グループが選択されると、LANインタフェースを
介してターゲットNEBに情報が要求され受信された
後、CPCONSOLによって、選択モード、高精細モ
ード、メモリ使用状況及び低解像度モードの設定が表示
される。
【0204】[ネットワーク・グループ(ステップS1
508)]ネットワーク選択により、CPCONSOL
が、ネットワーク上のネットワークされたプリンタの性
能に関する、編集された統計値の表示(ステップS15
09)、新しいネットワーク・グループの変更と格納
(ステップS1510)を行なうことが可能になる。こ
れらの統計値は、媒体依存及び媒体非依存関連送受信統
計値にさらに区分される。CPCONSOLによって、
すべての統計値をクリアすることも可能である。
【0205】システム管理者がネットワーク・グループ
を選択すると、CPCONSOLによって、LANイン
タフェースを介するターゲットNEBへのネットワーク
要求が開始される。NEBにおいて、CPSOCKET
はこの要求に応答し、必要な性能情報が得られる。この
情報はCPSOCKETによって収集され、LANイン
タフェースを介して管理者のPC14のCPCONSO
Lへ戻される。管理者のPC14において、CPCON
SOLによって媒体依存及び媒体非依存関連送受信情報
が表示される。
【0206】表4及び表5に媒体依存送受信統計値がま
とめられている。
【0207】 媒体非依存統計によって、送信媒体とは関連のないネッ
トワーク統計値が表示される。このような統計値はネッ
トワーク上のプリンタの全体的な動作をよく要約してお
り、それは表6のようにまとめられる。
【0208】 [ロギンググループ(ステップS1511)]ロギング
グループ選択により、NEBによって編集された1セッ
トのジョブ関連統計値の表示(ステップS1512)、
新しいロギンググループの変更と格納(ステップS15
73)をCPCONSOLが行なうことが可能になる。
表示されたデータにはジョブ平均、ページ平均及び性能
データが含まれている。CPCONSOLは、このメニ
ューで合計値をゼロにリセットすることもまた可能であ
る。統計値に加えて、CPINITによって構成されて
いるように、すべての印刷ジョブ用のログを作成した
り、ワークステーションディスクへログを書込んだり、
あるいは、ログ・ファイルを消去することが、NEBに
よって可能である。 システム管理者がロギンググルー
プオプションを選択した場合、CPCONSOLによっ
て、LANインタフェースを介してログ・ファイルを求
めるLAN要求がターゲットNEBへなされる。NEB
において、CPSOCKETによってこの要求が受信さ
れ、また、CPSOCKETによってプリンタ上にログ
・ファイルが格納されるため、双方向SCSIインタフ
ェースを介しプリンタからログ・ファイルが要求され
る。ログ・ファイルが格納されているいかなる(ディス
ク114のような)場所からでも、NEBによってこの
ログ・ファイルが検索され、双方向SCSIインタフェ
ースを介してCPSOCKETへこのファイルが送られ
る。次いで、CPSOCKETによってこのログ・ファ
イルはLANインタフェースを介してネットワーク上に
置かれ、CPCONSOLによって受信される。
【0209】このログ・ファイルには、1日値、累計
値、及び、平均値の3つのカテゴリーに分割される統計
値が含まれている。1日値とは、今日の値を示す。累計
値とは、最終リセット以来、又は、ディスク・ドライブ
なしでプリンタの電源が投入されて以来の合計を示す。
平均値とは、累計合計値を最終リセット以来の日数で割
った値である。3つのカテゴリーの各々に対して、下記
の値の合計がNEBによって保持される(CPINIT
がロギングレベルを「NONE」にセットしない限
り)。即ち、日数(リセットが送出されるか、あるい
は、電源が投入されて以来の日数)と、印刷ページ数
と、印刷ジョブ処理数と、オフライン時刻、及び、印刷
時刻である。
【0210】目視による確認と印刷のために、格納ログ
・ファイルがCPCONSOLによって画面上に取り出
される。ログ・ファイルは時間を遡るように整理されて
おり、以下のレコードタイプが含まれている。表7に要
約されるように、ログ・ファイルの正確な内容はCPI
NITによってセットされるロギングレベルに従って異
なる。
【0211】 [アプリケーション制御(ステップS1514)]アプ
リケーション制御により、ネットワーク(CPSERV
ERあるいはCRPRINTERのいずれか)内のNE
Bの現在の構成を視ること(ステップS1515)、及
び、このアプリケーションの起動/停止又は変更と格納
がCPCONSOLによって可能になる(ステップS1
516)。ターゲットNEBへのアクセスは、結果コー
ドをLANインタフェースに出力することによって、C
PCONSOL要求に応答するLANインタフェースを
介して行なわれる。
【0212】[プリンタ状態(ステップS1517)]
このメニューによって、NEBに接続されたプリンタの
現在の状態表示(ステップS1518)、新しいプリン
タ状態の変更と格納をCPCONSOLが行なうことが
可能になる(ステップS1519)。CPCONSOL
は、LANインタフェースを介してターゲットNEBに
対して状態要求を行なう。ターゲットNEBでは、CP
SOCKETが、状態要求を受信し、プリンタに対して
双方向SCSIインタフェースを介して必要な状態情報
を求める要求を送信する。CPSOCKETは、双方向
SCSIインタフェースを通してプリンタから状態情報
を受信し、この情報をCPCONSOLに戻し、このC
PCONSOLで、この情報はシステム管理者のPC1
4上に表示される。
【0213】29の可能な状態状況があり、表8に要約
されるように“NORMAL”が最も普通のものであ
る。
【0214】 4j. CPSOCKETを用いた状態問合せへのNE
B応答 CPSOCKETとは、非強制排除モニタによって提供
されるマルチタスクのソフトタイム環境において、NE
B2上のDRAM220から実行されるアプリケーショ
ン・プログラムである。CPSOCKETは、CPIN
IT、CPCONSOL及びDOWNLOADERのよ
うなクライアントプログラムから同報通信を行なうため
に、SAPSERVERにLAN上の同報通信ソケット
をモニタさせる。
【0215】CPSOCKETは、PSERVER又は
RPRINTERのいずれかのような構成のNEBの内
部構成に対して応答可能である。上述のように、CPI
NITの要求に対して構成設定がなされるが、その構成
コマンドを受信し、NVRAM228を物理的に変更す
るのは、CPSOCKETである。
【0216】また、CPSOCKETよって、装置環境
(すなわち保証された安全環境のことであり、セクショ
ン4mに後述)を示すデフォルト設定値の表が保持され
ており、装置の電源投入時にプリンタ及びNEBに対す
る基本的な構成情報(例えば、フォント及びエミュレー
ション)がダウンロードされ(セクション4d参照)、
CPCONSOL要求に応じて装置状態情報、統計値及
びログ情報を提供し、また、リセット、リブート及びフ
ァームウェアダウンロード能力が設けられている。
【0217】図16Aと図16Bは、CPSOCKET
プログラムの動作を示す詳細なフローチャートである。
ステップS1601では、電源投入自己検査(POS
T)が首尾良く行なわれた後、マイクロプロセッサ21
6により、CPSOCKETプログラム・モジュールが
EPROM222の中のその格納位置からDRAM22
0の適切な格納位置へと転送される。転送中、マイクロ
プロセッサ216によって、NVRAM228に格納さ
れたCPSOCKETプログラムに対する構成情報に従
い、CPSOCKETプログラムが構成される。したが
って、例えば、所望のレベルの複雑度に従ってCPSO
CKETプログラム・モジュールの一定部分を選択的に
起動させることが可能となり、これら所望のレベルの複
雑度の情報はNVRAM228に格納される。
【0218】ステップS1602で、NEBは、DRA
M220からCPSOCKETの実行を開始する。CP
SOCKETは、マルチタスクのソフトタイム環境にお
いて非強制排除MONITORによって実行され、この
MONITORにより、他のアプリケーション・プログ
ラムの排他に対するマイクロプロセッサの制御を、1つ
のアプリケーション・プログラムに掌握させることな
く、CPSERVERのような他のアプリケーション・
プログラムを非強制排除的に実行させることができる。
【0219】ステップS1603で、独占ソケット番号
を含むサービス公示プロトコル同報通信(SAPSER
VER)を介して、LANインタフェース上で、CPS
OCKETによってその存在が同報される(セクション
4g参照)。他のサーバがステップS1602で設定さ
れたマルチタスク環境においてオペレーションを行なっ
ているため、また、NetWare(商標)互換ソフト
ウェアのみによってただ一つの非ファイルサーバのサー
バがNEBのような単一ネットワーク・ノードから公示
することができるために、CPSOCKETによってS
APSERVERプログラムを介してそのSAP公示が
同報通信される。上記パラグラフ4gで詳しく説明した
ように、ネットワークが各ネットワーク・ノードに対し
て1つのサーバしかサポートしていない場合であって
も、2つのネットワークサーバが単一ネットワーク・ノ
ードから同報通信を行なうことがSAPSERVERプ
ログラムにより可能である。
【0220】ステップS1604で、CPSOCKET
によって、クライアント(例えば、独占ソケット453
上のCPINITやCPCONSOL)から同報通信要
求が受信される。CPSOCKETは、同じソケット上
のIPXパケットでクライアントに応答する(ステップ
S1605)。
【0221】ステップS1606で、クライアントによ
って、CPSOCKETに予め割り当てられるソケット
番号を用いてCPSOCKETと直接SPX通信が確率
される。ここでは、ソケット番号を通信用として83B
4、接続用として83B5とする。この直接接続に従っ
て、クライアント要求及び/またはLANインタフェー
スで受信されるコマンドが、CPSOCKETによって
受信され、解釈され、双方向SCSIを通してプリンタ
状態がモニタされ、双方向SCSIインタフェースを介
して状態コマンド及び/またはプリンタに対する問合せ
が送受信され、NEB及びNEB構成パラメータが再構
成され、要求情報がLANインタフェースを介してクラ
イアントへ送られる。これらのステップを、図16A及
び16BのステップS1607からS1620に関連し
て、以下更に詳しく説明する。
【0222】即ち、ステップS1607において、CP
SOCKETによって構成コマンドが受信されたと判定
されると、処理はステップS1608へ進み、そこで、
構成コマンドが実行され、その結果がLANを介してク
ライアントへ伝えられる。構成コマンドを表9に示す
が、これらの構成コマンドは一般に、CPINITプロ
グラムによって起動された構成コマンドに従うCPSE
RVER又はCRPRINTERのいずれかとしてNE
Bボードの構成に関係するものである。
【0223】 ステップS1609で、CPSOCKETによって装置
情報コマンドが受信されたと判定されると、処理はステ
ップS1610へ進み、これらの装置情報コマンドが実
行され、その結果がLANインタフェースへ伝えられ
る。一般に、装置情報はインタフェース、制御状態、フ
ォント設定及びNEB2に接続されたプリンタ4の環境
設定値に関係する。ステップS1610の装置情報コマ
ンドにより、プリンタ装置情報の読取り、プリンタ装置
情報の設定、その情報に対するデフォルト設定値の読取
り、デフォルト設定値の所望値へのリセットを行なうこ
とが可能になる。装置情報コマンドを表10に詳述す
る。
【0224】 ステップS1611で、CPSOCKETによって構成
パラメータコマンドが受信されたと判定されると、次い
でステップS1612に進み、CPSOCKETによっ
て受信されたコマンドが実行され、その結果がLANを
介してクライアントに提供される。表11に示されるよ
うに、構成パラメータコマンドは一般に、時刻、日付、
安全プリンタ環境情報、ロギングオプション、ログ・フ
ァイルサイズなどに関するNEBに格納されたパラメー
タ値に関係するものである。
【0225】 ステップS1613で、CPSOCKETによってNE
Bアプリケーション・プログラムコマンドが受信された
と判定されると、処理はステップS1614へ進み、こ
こで、CPSOCKETにより現在のアプリケーション
プログラム、即ち、RPRINTER、PSERVER
又はLPR(Unix用)等についての情報が提供され
る。表12に詳述されるように、アプリケーション・プ
ログラム情報には一般に、サーバ名、ファイル・サーバ
待ち行列、装置ID等が含まれる。
【0226】 ステップS1615(図16B)で、CPSOCKET
により、NEB/プリンタ統計コマンドが送出されたと
判定されると、処理はステップS1616へ進み、CP
SOCKETによって双方向SCSIインタフェースを
介してプリンタに問合せが行なわれ、必要なプリンタ統
計値が得られる。この統計値は、印刷総ページ数、ジョ
ブ総数、オフライン時間合計等のような印刷ジョブ統計
値と同様に、CPCONSOLと関連する上記ネットワ
ーク・グループ表示に対応する。このジョブ統計値はC
PCONSOLプログラムと関する上記ロギンググルー
プに対応する。NEB/プリンタ統計コマンドで実行さ
れるコマンドの具体的な例を、表13に記す。
【0227】 ステップS1617で、CPSOCKETにより、ロギ
ングコマンドが受信されたと判定されると、処理はステ
ップS1618へ進み、CPSOCKETによって双方
向SCSIインタフェースを介してプリンタディスク1
14からログ・ファイルが得られ、LANインタフェー
スを介してクライアントにこのログ・ファイルが送られ
る。ロギングコマンドを表14に要約する。
【0228】 ステップS1619で、CPSOCKETによって、ダ
ウンロードコマンドがLANインタフェースから受信さ
れたと判定されると、処理はステップS1620へ進
み、ここで、CPSOCKETによってダウンロード要
求が実行される。この要求の実行は、例えば、ダウンロ
ード可能なコードが受信され、それがDRAM220の
特定のロケーションに格納され、ダウンロード可能なコ
ードに対するチェックサムデータが提供され、ダウンロ
ード可能なコードがEPROM222にフラッシュされ
ることによって行なわれる。より重要なダウンロードコ
マンドのうちのいくつかを表15に要約する。
【0229】 4k. ロギング周辺機器統計 図5Aを参照して先に説明したように、ステップS9か
らS12には、周辺機器統計値(例えば、一日当り印刷
ページ数)とエラー事象を後の検索のために自動的にロ
グ(格納)する自動ロギング機能を有し、また、ロギン
グレベル(統計的分析力)をネットワーク管理者が変更
することができる。普通、ネットワーク管理者は、ロギ
ングレベルを選択し、次いで、ログ・ファイルからいつ
でもプリンタ統計値及びエラー事象を引出すことができ
る。ネットワーク管理装置の機能部分をパラグラフ4i
で説明したが、そこで述べられた議論及び表、特にCP
INITによって設定されるロギングレベルに依拠する
ログ・ファイルの内容を示す表7、を参照する。
【0230】背景を考えると、LAN周辺機器には自分
の統計値がほとんど保持されていないが、NEB2は毎
日午前0時にプリンタ4のカレント状態及び1日統計値
をロギングする能力をもっている。この能力のおかげ
で、システム管理者は、忘れずに毎日ロギングを行なう
必要から開放される。この状態及び統計データはプリン
タのハードディスク114、プリンタのNVRAM11
1、NEBのDRAM220、あるいはNEBのNVR
AM228に格納される。ネットワーク管理者は、各記
憶装置の残存記憶容量によって、また、ネットワーク管
理者が選択したロギングレベルによって必要とされる統
計値によって、格納ログ・ファイルのロケーションを選
択することができる。例えば、プリンタにハードディス
クがある場合には、かなり詳細な“JOB”ロギングレ
ベルを選択することで、ネットワーク管理者は多量の統
計値を保持することができる。一方、プリンタにハード
ディスクがない場合は、それほど詳細でない“ERRO
R”ロギングレベルを選択することによって、多くの記
憶空間を必要としなくて済む。ログ・ファイルが一杯に
なった場合は、古いエラー・データは新しいエラー・デ
ータに更新されることによって、新しいエラー・データ
が記憶装置の中で単に循環しているにすぎない。
【0231】後でシステム管理者がアクセスできるよう
に、印刷ページ数、印刷ジョブ数、オフライン時刻及び
印刷時刻のようなプリンタ統計値は毎晩NEBによって
自動的に格納される。この統計を用いることによって、
トナーのようなプリンタ消耗品の交換を予測したり、長
時間プリンタをオフラインのままにしておくというよう
なユーザの行動をモニタすることができる。
【0232】一般に、ロギング機能は、常に時刻を知っ
ているプリンタ制御ボードによって遂行される。プリン
タ/制御ボードにまず電源が投入されると、ボードは最
も近くのサーバを見つけ、その時の時刻を問合せる。ボ
ードは1分毎にこの問合わせをし続ける。日付が変る
と、ボードはプリンタにそのページ数を報告するよう自
動的に要求する。次いで、ボードは1日の統計値を計算
し、プリンタのハードディスク又はボードNVRAMの
いずれかにその統計値を格納する。これらの統計値は格
納され、外部ネットワークプログラムCPCONSOL
で利用可能となって、これらの統計値の画面表示や外部
ファイルへの保存が可能となる。
【0233】パラグラフ4iにおいて説明したように、
ネットワーク管理者は次の4つのロギングレベルを選択
することができる。即ち、NONE、AUTO、ERR
OR、及びJOBである。まず、NONEレベルでは、
ロギング統計値は保持されない(それでも、ロギング統
計値を1分毎に計算し、一時的にNEBのDRAM22
0に保存することはできるが)。AUTOレベルでは、
印刷の日付、ページ数、ジョブ数、オフライン時刻、及
び印刷時刻のような1日の統計値が、プリンタ機能のた
めに保持される。累計印刷ページ数はプリンタによって
決定されるが、他の統計値はNEBにより決定される。
【0234】ERRORロギングレベルでは、上述の1
日の統計値、プリンタ内のエラー状態、またアプリケー
ション(つまりCPSERVER)内で発生するエラー
も保持される。NEBは1分毎にこのようなエラー状態
をプリンタに問合せる。このようなプリンタエラー状態
の中には、オフライン、用紙切れ、プリンタカバーオー
プン、紙詰まり、トナーカートリッジなし、トナー不
足、プリンタフィード及びロードエラー、トレーフル、
ラインエラー、印刷ジョブ拒否、フォントフル、サービ
スコール等が含まれる。アプリケーションエラーには、
ファイルサーバダウン、主ファイルサーバ利用不能、C
PSERVERが他で実行中、IPX未インストール等
が含まれる。
【0235】JOBロギングレベルには、上記の1日の
統計値及びエラー状態が保持され、また、NEBにより
決定されるジョブ開始とジョブ終了情報も同様に保持さ
れる。もちろん、ロギングレベルの数とタイプ、及び、
各ロギングレベルに保持されるデータを、特定の周辺機
器及びNEBがインストールされている特定のLANに
従って変更してもよい。
【0236】図17Aと図17Bは、NEB内の自動ロ
ギング機能の全体的な動作を示すフローチャートであ
る。図5及び表7を参照して説明する。ステップS1で
NEBに電源が投入され、ステップS8でタイマモジュ
ールが最も近くのサーバを見つけ、時刻を問合せる。ス
テップS1701において、NONEロギングレベルが
選択されているか否かが判定される。NONEロギング
レベルが選択されている場合、処理はフローチャートの
最後へスキップされ、図5A、5B、5Cの全フローチ
ャートへ復帰が行なわれる。
【0237】ステップS1701においてNONEロギ
ングレベルが選択されていない場合、ステップS170
2でAUTOロギングレベルが選択されているか否かが
判定される。AUTOロギングレベルが選択されている
場合、処理はS9へ進み午前0時になるのを待つ。しか
し、AUTOロギングレベルが選択されていない場合、
ステップS1703によってERRORロギングレベル
が選択されているか否かが判定される。ERRORロギ
ングレベルが選択されている場合、処理はステップS1
706へ進み、ここで、一分間のタイムアウト待機が行
なわれる。しかし、ERRORロギングレベルが選択さ
れていない場合、ステップS1704でJOBロギング
レベルが選択されたか否かが決定される。この場合、ス
テップS1705において、ジョブ開始とジョブ終了時
刻がログ・ファイルへ格納される。ステップS1706
で、一分間のタイムアウト待機が行なわれ、その後、ス
テップS1707で、エラー事象に対する問合せがプリ
ンタに行なわれ、そのような事象がログ・ファイルへ保
存される。したがって、ERROR又はJOBロギング
レベルのいずれかが選択されている場合には、ボードは
1分毎にエラー事象をプリンタに問合せ、このようなエ
ラー事象はログ・ファイルは格納される。
【0238】ステップS9では午前0時になるのを待
ち、NEBはプリンタにステップS10(図15B)の
1日の統計値を問合せる。ステップS9において、まだ
午前0時に達していない場合、処理手順はステップS1
702へ戻り、ここで、どのロギングレベルが選択され
ているかが判定される。
【0239】ステップS11において、1日のプリンタ
統計値が、ステップS10で受信したプリンタ統計値を
利用して計算される。その後、ステップS12で、1日
の統計値量及びエラー事象がプリンタのハードディスク
114及び/又はプリンタNVRAM111、及び/又
はNEBのNVRAM228に格納される。ここで、ネ
ットワーク管理者が、任意の組合わせのメモリにロギン
グ統計値及びエラー事象を格納するように選択でき、L
ANに一層の柔軟性が与えられることに注目されたい。
【0240】プリンタをLANの対話型応答可能構成メ
ンバとする際に、上述のロギング機能は極めて重要であ
る。というのは、NEBとプリンタ間のSCSI接続に
よって、プリンタから多量の特定データを引き出すこと
が可能となるからである。
【0241】4l. マルチタスクで独立に実行可能な
プログラム 図5BのステップS20に関して先に簡単に説明したよ
うに、NEBのEPROM222によってMONITO
Rプログラムが格納され、このプログラムは、デバッグ
環境において同期操作を可能にしながら、一方でランタ
イム環境においてマルチタスキングをサポートするメカ
ニズムである。(CPSERVER又はCPSOCKE
Tを求めて)LANからの実時間割込みをNEBが待つ
間、あるいは、SCSIインタフェースを介する実時間
割込みをNEBが待つ間(例えば、LANから以前に受
信された状態要求に応じて、状態情報がプリンタからN
EBに送られているとき)、非強制排除処理で現在呼出
されているタスクを実行することがMONITORによ
って可能になる。このようにして、マイクロプロセッサ
216の共用して、現在実行中のすべてのタスクを同時
実行することがMONITORによって可能となる。も
ちろん、ソフトタイムアプリケーションはすべて(MO
NITOR自身を含めて)実時間事象により割込可能で
ある。
【0242】図18は、NEB内でのマルチタスキング
オペレーションを示すために起こり得る事象シーケンス
を概念的に示すフローチャートである。ステップS1
で、NEBに電源が入り、ステップS1801で、EP
ROM222からDRAM220へMONITORプロ
グラムがダウンロードされる。例えば、以下のモジュー
ルがMONITORと共にダウンロードされる。即ち、
SCSIドライバ、リンクサポートレイヤ、ネットワー
クドライバ、プレスキャン、IPX/SPX、カスタマ
イズされたNETX、SAPSERVER、CPSOC
KET、及び、印刷アプリケーションである(図6を参
照)。
【0243】ステップS1802で、印刷データがファ
イルサーバ30から受信される場合、CPSERVER
は、プリンタ4への転送のための準備として受信ジョブ
データを処理し始める。このような印刷情報の処理はこ
のとき“ソフトタイム”環境で行なわれ、ステップS1
803では、印刷データを処理するプログラムから割り
込み放棄が受信されているか否かを判断する。ステップ
S1803で、割込み放棄になると現在実行中のモジュ
ールの実行が中断され、ステップS1804で、制御は
MONITORに返される。MONITORによってD
RAM220で割込まれたタスクの状態が保存される。
しかし、ステップS1803で、割込み放棄に達しなか
った場合、処理はステップS1805へ進み、現在実行
中のモジュールが終了したか否かが判断される。ステッ
プS1805でこのモジュールが終了していない場合
は、ステップS1803で、このプログラムは別の割込
み放棄に達するのを待つ。
【0244】ステップS1804で、現在実行中のモジ
ュールが中断された場合、あるいはステップS1805
で、現在実行中のモジュールが終了した場合、ステップ
S1806で、別のソフトウェアモジュールの実行を要
求するデータが受信されたか否かが判断される。例え
ば、このデータは、これまで出されたプリンタ状態に対
する要求に応じてSCSIインタフェースで受信され
る。ステップS1806で、このようなデータが受信さ
れたと判断されると、ステップS1807では、新しく
受信されたデータを用いて別のアプリケーションモジュ
ールの実行を始める。
【0245】ステップ1808で、第2アプリケーショ
ンモジュールにおいて割込み放棄に達したか否かが判断
される。このような割込みに達した場合、ステップS1
809において、第2アプリケーションは実行が中断さ
れ、制御はMONITORに移り、割込んだばかりの第
2モジュールの状態がDRAM220に格納される。し
かし、ステップS1808で、第2モジュールにおいて
割込み放棄に達しない場合は、ステップS1810で、
第2モジュールが終了したか否かが判断される。終了し
ていない場合、ステップS1808でプログラムは割込
み放棄を単に待つ。ステップS1810で、第2モジュ
ールが終了されたことが判断される場合、ステップS1
811で、第1モジュールが終了されたか否かを判断す
る。第1モジュールは終了していないが、第2モジュー
ルが終了している場合、プロセスは、第1アプリケーシ
ョンモジュールの割込み放棄を待機するステップS18
03に戻る。ステップS1811で、第1及び第2モジ
ュールが終了に達すると、別の新しく受信されたソフト
タイムタスクを実行するために、制御はMONITOR
プログラムに戻される。
【0246】第2アプリケーションモジュールで割込み
放棄に達したためにその実行が中断された後、制御はM
ONITORに移され、MONITORでは割込まれた
モジュールの状態をDRAM220に格納した(ステッ
プS1809)後、ステップS1812で、実行を再び
始め、ステップS1803で第1モジュール割込み放棄
に達するまで、第1モジュールの実行を継続する。
【0247】このように、マイクロプロセッサ資源の非
強制排除マルチタスク割り当てにより、ほぼ実時間ベー
スで並行していくつかのタスクを処理することが可能と
なる。
【0248】4m. デフォルト構成でのプリンタ配置 図5CのステップS25に関して上述したように、印刷
ジョブの開始時及び終了時には、NEBによりプリンタ
は、既知のデフォルト構成に設定されることが保証され
る。プリンタの不揮発性メモリ(ハードディスク114
又はNVRAM111のいずれか)に、印刷ジョブ終了
時にプリンタが置かれるデフォルト環境(例えば、ポー
トレートモード、10ポイントタイプ、ローマ字等)を
示すデフォルト構成コードをダウンロードすることによ
って、NEBはこの設定を行なう。LANから印刷デー
タストリームが受信されると、NEBによって、プリン
タの不揮発性メモリから構成コードが検索され、1ブロ
ックの印刷データにエスケープ・シーケンスとしてこの
構成コードが追加され、次いで、追加されたエスケープ
・シーケンスと共にこの印刷ジョブブロックがプリンタ
へダウンロードされる。次いで、プリンタによって印刷
作業が処理され、(そのエスケープ・シーケンスに基い
て)プリンタが所望のデフォルト構成に置かれる。
【0249】ノーベル社のNetWare(商標)ソフ
トウェアは、全ての印刷ジョブ後に、ネットワークプリ
ンタをデフォルト環境にリセットする機能を有してい
る。このリセットは、印刷ジョブの先頭で結局は架空の
印刷ジョブになるジョブをファイルサーバ30にインス
トールすることによって行なわれる。しかし、特定のプ
リンタデフォルト構成を設定するのに不可欠な正確なプ
リンタエスケープ・シーケンスは、ネットワークのデー
タベースに常駐し、プリンタ自体の内部にはない。した
がって、LAN上で、あるいは、ファイル・サーバ自体
に問題があるところでUNIXを動作させたい場合、既
知の構成のプリンタで次の印刷ジョブを印刷すことを保
証するデフォルト構成へプリンタを復元しなくてもよ
い。
【0250】NEBを用いてプリンタデフォルト環境を
保証する方法は、プリンタリセット状態構成及び必要エ
スケープ・シーケンス命令がプリンタ自体の中に常駐す
るという相違に基づいて行なわれ、プリンタ自体が印刷
ジョブ内のプリンタ環境のリセットに責任を負うという
ものである。従って、このプリンタリセット機能はプリ
ンタ外部のどんな装置にも依存せずに利用することがで
きる。更に、初期デフォルト構成をロードし、それに続
いて、NEBのシリアルあるいはパラレルインタフェー
スを介してLAN上で遠隔地からこの初期デフォルト値
を変更してもよい。
【0251】セクション4iで上述したように、この構
成コードをCPCONSOLプログラムを介してNEB
に送ってもよい。
【0252】LAN上でプリンタを使用するための高い
柔軟性をネットワーク管理者に与えるために、複数のデ
フォルト構成をプリンタの不揮発メモリーに格納させる
と便利であろう。例えば、技術部門から受信された印刷
ジョブではプリンタがポートレートモードに省略値をと
ることが必要とされるのに対して、経理部門から受信さ
れた印刷ジョブではプリンタを帳票モードにしておくこ
とが必要とされる場合もある。したがって、既知のデフ
ォルト環境を保証することによって、いくつかのLAN
ソースのうちのいずれであっても、その特定のジョブの
ためにこのプリンタを利用することができる。
【0253】図19は、プリンタデフォルト構成を設定
するためのより詳細なフローチャートを示す。ステップ
S1で、NEBに電源が投入され、ステップS22で、
NEBは動作可能となった印刷待ち行列のためLANの
ファイル・サーバにアクセスし、DRAM220へ印刷
データをダウンロードする。
【0254】プリンタの不揮発性メモリに2つ以上のデ
フォルト構成コードが格納されている場合、プリンタが
置かれるべきデフォルト構成がどれかを判定するため
に、どんなタイプのデータがLANから転送されている
かをまず判定しなければならない。したがって、ステッ
プS9101で印刷ジョブのLANソースを調べ、ま
た、ステップS1902でプリンタから適切なデフォル
ト構成コードが検索される。このコードは判定されたL
ANソースに対応する。
【0255】ステップS1903で、NEBによって数
ブロックのイメージデータがアセンブルされ、各印刷ジ
ョブに対して印刷ジョブの開始及び印刷ジョブの終了が
指定される。ステップS1904で、NEBのマイクロ
プロセッサ216によって、検索された構成コードに対
応するエスケープ・シーケンスが印刷ジョブに追加され
る。好適には、エスケープ・シーケンスは、印刷ジョブ
の開始時に追加されることが望ましいが、印刷ジョブの
終了時、あるいはジョブの開始時と終了時の両方に追加
されてもよい。次いで、ステップS1905で、エスケ
ープ・シーケンスが追加されたこの印刷ジョブがプリン
タへ転送され、次いで、プリンタは受信された印刷ジョ
ブに従って印刷を行なう。ステップS24の後、印刷ジ
ョブが完了すると、ステップS25で、プリンタはデフ
ォルト環境にセットされる。この環境は、ステップS1
902で検索されたデフォルト構成コードに対応する。
その結果、既知の構成のプリンタで次の印刷ジョブが始
まることを保証するデフォルト環境にこのプリンタは置
かれることになる。
【0256】このようにして、プリンタ自身がデフォル
ト構成を格納し、かつ、各印刷ジョブの終了時に、プリ
ンタが自身をデフォルト状態にすることに責任を負うこ
とを保証するため、強固で効率的なハードウェア及びソ
フトウェアによる解決策が得られる。
【0257】4n. 遠隔LANからNEBへの実行可
能ファイルのダウンロード LANからDRAM220への実行可能ファイルのダウ
ンロードに関して、図20のフローチャートと図5Cの
ステップS30の上記の説明に関連して、より詳細な説
明を行なう。
【0258】NEB2は出荷に先立ち最初に構成され
る。しかし、ネットワーク管理者のPC14からNEB
2へLANを通して、最新の実行可能ファイルを送るこ
とにより、その後NEB2を再構成することが可能であ
る。更に、ネットワーク管理者は任意に、NEB2のD
RAM220に格納された実行可能ファイルを遠隔地か
ら変更することもできる。
【0259】実行可能ファイルをDRAM220内で変
更することができる処理を図20に関連して詳細に解説
する。
【0260】ステップS1でボードに電源が投入された
後、処理はステップS2001へ進み、ここで、ネット
ワーク管理者はDOWNLOADERプログラムを起動
し、特定の構成を持つすべてのNEB装置のIDを求め
る要求をLAN上で同報通信し、処理はステップS20
02へ進む。
【0261】ステップS2002において、なんらかの
ターゲットNEBから応答があったか否かがDOWNL
OADプログラムによって判定される。ステップS20
02で、ターゲットNEBから何も応答がないと判定さ
れると、処理はステップS2001へ戻り、そこで、D
OWNLOADプログラムによって新しいターゲット情
報を持つ要求が再び同報通信され、次いで処理はステッ
プS2002へ進む。 ステップS2002で、ターゲ
ットNEBから応答があった場合、処理はステップS2
003へ進む。
【0262】ステップS2003で、SAPSERVE
Rプログラムは、各NEBに割当てられたユニークなネ
ットワークID及びユニークなソケット番号を用いて応
答する(セクション4gを参照)。このロケーション情
報は収集され、ネットワーク管理者は特定のNEBを選
択して実行可能ファイルをダウンロードし、ターゲット
NEBとの通信が確率される。
【0263】ターゲットNEBを選択すると、ステップ
S2004で、ネットワーク管理者は新しいオペレーシ
ョンファイル、及び、チェックサム値が含まれている特
定のパケットをLANを通してDRAM220へダウン
ロードし、そこで処理はステップS2005へ進む。
【0264】ステップS2005で、マイクロプロセッ
サ216は新たにロードされたオペレーションファイル
上でチェックサムオペレーションを実行し、このチェッ
クサム値を特定のパケットで送られたチェックサム値
(オペレーションファイルが格納された後、DRAM2
20に格納されたもの)と比較する。
【0265】このチェックサム値が特定のパケット内の
チェックサム値と等しくない場合、処理はステップS2
006へ進み、ここで、新しいオペレーションファイル
のためのチェックサム値が不正確であることがネットワ
ーク管理者に通知され、マイクロプロセッサ216によ
りDRAM220からこのファイルが除去される。
【0266】ステップS2006でチェックサム値が検
査されると、処理はステップS2007へ進み、マイク
ロプロセッサ216によって実行可能ファイルが起動さ
れる。
【0267】このように、ネットワーク管理者は、新し
いオペレーションファイルを遠隔から送ってDRAM2
20に格納しそこから実行することによって、NEB2
のオペレーションを変更することができる。
【0268】4o. 独立実行可能なモジュールのRO
Mへのロード ステップS32に関連して図5Cで説明したように、バ
イナリROMイメージがEPROM222にロードされ
るものであるなら、複数の独立実行可能モジュールがア
センブルされ、順序づけされて、EPROM222へフ
ラッシュされる準備が行なわれる。モジュールのアセン
ブリ及び順序づけは、すぐにDOSのPC上で実施され
るが、NEB自身の中で行なうこともできる。PC内で
独立実行可能なモジュールをアセンブルする利点とし
て、モジュールをDOS環境で構築でき、かつ/また
は、変更できる点がある。
【0269】NEBファームウェアにはいくつかの別個
にリンクしたモジュールが含まれているが、そのうちの
1つには、電源投入時の制御受信、自己検査、DRAM
220への他のモジュールのローディング、及び基本的
入出力サービス(BIOS)を行なうROM常駐コード
が恒久的に含まれている。EPROM222内に常駐す
る他のモジュールは、実行前にDRAM220にコピー
されなければならない。このようなモジュールには2つ
のタイプがあり、そのうちの最初のものは、本質的にド
ライバであるプログラムが含まれる。これは、常駐のま
まで、ロードされたとき制御を受信し、初期化し、次い
で、抜け出るプログラムである。このようなモジュール
の2番目のタイプは、アプリケーション・プログラムで
あり、このアプリケーションプログラムのそれぞれは特
定のセットの機能を実行する。
【0270】図21において、ステップS1でNEBに
電源が投入される。ステップS2101で、PC内に常
駐するユーティリティによって、ROMイメージにセッ
トされる全モジュール名を含む構成ファイルがPCのR
AMから読取られる。ステップS2102で、EPRO
M222にフラッシュされることになる複数モジュール
をRAMから選択するために、構成ファイルが使用され
る。
【0271】ステップS2103で、最初のモジュール
のためのヘッダがユーティリティによって書込まれる。
このヘッダはこのモジュールを識別し、モジュール属性
を記述し、すぐ後に続くモジュールを指定するポインタ
を含むものである。このポインタは、ローディングに先
立ち、ある特定順序でモジュールの順序づけを行なう際
の支援ポインタである。ステップS2104で、構成フ
ァイルによって識別された最後のモジュールが選択され
たか否かが判定される。最後のモジュールがまだ選択さ
れていない場合、処理はステップS2103へ戻り、ヘ
ッダが次のモジュールのために書込まれる。
【0272】ステップS2104で、最後のモジュール
が選択されと、ユーティリティによってイメージプログ
ラムの最後にROM常駐コードが追加され(ステップS
2105)、その結果、電源投入の際、初期化コードは
マイクロプロセッサ216によって期待されるアドレス
に常駐する。
【0273】ROMバイナリイメージがこのように構築
されると、このイメージはNEBのDRAM220の記
憶領域の一部分にダウンロードされ、次いで、EPRO
M222にフラッシュされる。以下、セクション4q
で、図5CのステップS36に関してより詳しく説明す
る。
【0274】4p. フラッシュオペレーション時のE
PROMの保護 図22は、NEBに常駐のEPROMフラッシュ保護回
路の機能構造を示すブロック図である。EPROMフラ
ッシュ保護回路には、データ・バス250及びアドレス
・バス251に接続されたマイクロプロセッサ216が
含まれる。また、データ・バス250及びアドレス・バ
ス251にはDRAM220が接続されている。DRA
M220はその記憶領域の一部分に、遠隔のLAN装置
からダウンロードされたROMファームウェアイメージ
を格納することが可能であり(セクション4oを参
照)、アプリケーション・プロセスはDRAM220の
記憶領域の別の部分へ進む。また、EPROM222、
ラッチ252及びPAL253がデータ・バス250及
びアドレス・バス251に接続されている。Dタイプフ
リップフロップ254はラッチ252及びPAL253
に接続されている。オペレーション時に、フリップフロ
ップ254は、そのクロック入力としてPAL253か
らの出力信号を、またそのデータ入力としてラッチ25
2からの出力信号を受信する。ラッチ252及びPAL
253は、また、DC−DCコンバータ212に接続
し、DC−DCコンバータ212はトランジスタスイッ
チ255に接続している。ラッチ252によって起動さ
れると、DC−DCコンバータ212は、トランジスタ
スイッチ255の入力エミッタに+12V(ボルト)を
送る。フリップフロップ254は、また、トランジスタ
スイッチ255にも接続され、開閉スイッチ255に不
可欠な入力を供給する。
【0275】EPROMフラッシュ保護回路のオペレー
ションについて、図22を参照してより詳細に説明す
る。電源が投入されると、ラッチ252の出力は低くな
り、フリップフロップ254はリセットされる。このよ
うにして、ラッチ252からの出力信号PROG1は低
くなり、DC−DCコンバータ212からの電圧は、接
地状態になるまで電流を低下するようにされる。電源投
入時に、フリップフロップ254がリセットされ、その
結果、その出力が低くセットされて、トランジスタスイ
ッチ255が開く。
【0276】トランジスタスイッチ255が開いた状態
になって、EPROM222のVppピンが0Vに保た
れ、データの受け入れやフラッシュオペレーションの実
行が阻止される。すなわち、フラッシュオペレーション
がEPROM222内で起こるためには、Vppピンは
少なくとも+11.4Vのレベルに達していなければな
らない。なぜなら、このレベルは、EPROMメーカの
仕様により設定された必要条件であるからである。しか
しながら、この電圧レベルを達成するために、以下の2
つのプログラミングステップが要求される。
【0277】まず、DRAM220で新しいROMファ
ームウェアパッケージが受信されると、データビット7
をハイ”80(16進表示)”でアドレス”360(1
6進表示)”に入出力書込みを行なうことにより、EP
ROM222にフラッシュせよというコマンドがマイク
ロプロセッサ216によって受信される。このようにし
て、DC−DCコンバータ212に最初にスイッチを入
れてもよい。
【0278】表16と表17に示すように、アドレス”
360(16進表示)”は、NVRAM228へのリー
ドライトオペレーションを制御するために使用される制
御レジスタ230に対応する。表17に示すように、ア
ドレス”360(16進表示)”がビット7のハイ/ロ
ーで送られる場合、このアドレスはDC−DCコンバー
タ212のオペレーションに対応する。
【0279】 アドレス”360(16進表示)”が出力された後、マ
イクロプロセッサ216によって入出力書込みコマンド
が生成され、書込み選択がPAL253へ送られる。P
AL253によって有効アドレスが検出され、解読さ
れ、ラッチ252が起動される。アドレス”360(1
6進表示)”のビット7にハイがセットされているた
め、PROG1信号はハイでセットされ、ラッチ252
からDC−DCコンバータ212へ出力される。PRO
G1信号がDC−DCコンバータ212で受信される
と、DC−DCコンバータが作動され+12Vの電圧が
生じる。DC−DCコンバータ212からの+12Vの
電圧がトランジスタスイッチ255に送られる。この電
圧はトランジスタスイッチ255が閉じられるまで、そ
のエミッタに残る。
【0280】しかし、+12Vがトランジスタスイッチ
255を通過できる前に、第2のステップが実行されな
くてはならない。すなわち、マイクロプロセッサ216
によって入出力リードコマンドが出力され、PALアド
レスに対応するアドレス”366(16進表示)”が出
力される。マイクロプロセッサ216がこのコマンドと
アドレスの両方を生成すると、PAL253によってこ
のアドレスが解読されPROG2信号が生成される。P
ROG2信号がハイの場合、フリップフロップ254に
クロック入力が送られる。
【0281】クロック入力が受信されると、フリップフ
ロップ254によってラッチ252からPROG1信号
が入力され、次いで、フリップフロップ254の出力部
においてTRANSON信号が生成される。TRANS
ON信号はトランジスタスイッチ255へ出力され、こ
のスイッチ内のエミッタの+12V電圧がスイッチ内の
コレクタを通過できるスイッチを閉ざすように、このス
イッチは作動する。この時点で、+12V電圧はトラン
ジスタスイッチ255のコレクタからEPROM222
のVppピンへ送られる。
【0282】EPROM222のVppピンへセットさ
れた+12Vの電圧を用いて、マイクロプロセッサ21
6からEPROM選択信号が送信される。新しいファー
ムウェアイメージの原形が損なわれることを防止するた
め、EPROM222は最初にクリアされ、消去されな
ければならない。次いで、EPROM222は、DRA
M220に格納された新しいROMファームウェアイメ
ージでフラッシュされる。ひとたび、新しいROMファ
ームウェアイメージがEPROM222に格納される
と、NEB2を新しいROMファームウェアイメージか
らリブートすることができる。
【0283】図22と図23のフローチャートを参照し
ながらEPROM保護回路の動作について説明する。
【0284】ステップS2301で、NEB2によって
新しいROMファームウェアイメージがLANを介して
受信され、DRAM220にロードされる。ステップS
2302で、EPROM222をフラッシュせよという
コマンドが、マイクロプロセッサ216によって受信さ
れる。ステップS2303で、マイクロプロセッサ21
6によってPAL253へ入出力ライトコマンドが送出
され、ビット7がハイとなったアドレス”360(16
進表示)”が出力される。処理はステップS2304へ
進み、ビット7がハイとなることによってラッチ252
が起動されPROG1信号が出力される。このPROG
1信号によってDC−DCコンバータ212にスイッチ
が入り、+12Vの電圧がトランジスタスイッチ255
へ出力される。ステップS2305で、PAL253へ
入出力リードコマンドと、PALアドレスであるアドレ
ス”366(16進表示)”の両方が、マイクロプロセ
ッサ216によって送信される。これに応じて、PRO
G2信号が、PAL253によってフリップフロップ2
54のクロックへ出力され、このフリップフロップ25
4によって、そのデータ入力部でのPROG1信号の入
力が可能となる。フリップフロップ254によってTR
ANSON信号がトランジスタスイッチ255に出力さ
れ、このスイッチ255によって、+12Vの電圧がト
ランジスタスイッチ255のコレクタからEPROM2
22のVppピンへ通過することが可能となる。ステッ
プS2306で、マイクロプロセッサ216によってE
PROM222がクリアされ次いで消去される。ステッ
プS2307で、EPROM222が完全に消去された
か否かがマイクロプロセッサ216よって判定される。
EPROM222が完全に消去されていない場合、処理
はステップS2306へ戻る。
【0285】EPROM222が完全に消去されたこと
が、マイクロプロセッサ216によって判定された後、
ステップS2308で、ROMファームウェアイメージ
がDRAM220からEPROM222へダウンロード
される。ひとたびROMファームウェアイメージがうま
くロードされると、ステップS2309で、マイクロプ
ロセッサ216によって、ビット7がローとなったアド
レス”360(16進表示)”が書込まれる。ラッチ2
52から送られるPROG1信号は低くなり、電圧レベ
ルが電流を接地状態になるまで低下させることがDC−
DCコンバータ212によってなされる。
【0286】ステップS2310で、マイクロプロセッ
サ216によって、入出力リードコマンドとアドレス”
366(16進表示)”がPAL253にへ送られ、こ
のアドレス”366(16進表示)”によって、PRO
G2信号が低くすることができるので、スイッチ255
を開くように作動するローTRANSON信号を出力す
るフリップフロップにクロックを入力する。
【0287】このようにして、ステップS2309及び
S2310で、+12Vの電圧がEPROM222のV
ppピンから取除かれ、フラッシュオペレーションが終
了する。フラッシュオペレーションの後、ステップS2
311で、リブートコマンドが受信されたか否かがマイ
クロプロセッサ216によって判定される。リブートコ
マンドが受信されると、ステップS2312で、EPR
OM222の新しいROMファームウェアイメージから
NEB2がリブートされる。しかし、リブートコマンド
が受信されなかった場合、処理は終了する。
【0288】4q. ファームウェアの遠隔的変更 以下、図24に示すフローチャート、図5Cのステップ
S36、及びセクション4iを参照しながら、EPRO
M222内のファームウェアを遠隔地から変更する方法
についてより詳細に説明する。
【0289】利用者へNEBが出荷されるのに先立ち、
NEBが必要な機能を実行できるように最低限の実行可
能ファイルをもつようにNEBは構成される。しかしな
がら、利用者はその後NEBを再構成することも可能で
ある。すなわち、ネットワーク管理者は、遠隔地のLA
N装置からデータをダウンロードすることができるが、
このデータには、パッチコードから製造テストルーチン
までの、EPROMへダウンロードされる全てのファー
ムウェア更新データまでのいかなるデータをも含んでい
る。
【0290】即ち、ネットワーク管理者のPC14から
NEB2へLANを介して実行可能ファイルを送ること
によってNEB2を再構成することができる。ネットワ
ーク管理者は、任意にEPROM222内のROMファ
ームウェアイメージを遠隔地から変更することができ
る。
【0291】ステップS2401で、特定のNEBをタ
ーゲットとするコマンドラインパラメータとしてMAC
アドレスを使用するCPFLASHプログラムが、ネッ
トワーク管理者により起動される。NEB上で実行中の
SAPSERVERによって応答が行なわれるSAP同
報通信要求は、CPFLASHによって送出される。ス
テップS2402で、CPFLASHはターゲットNE
Bからの応答を待つ。ターゲットNEBからの応答が約
15秒間ない場合、処理はステップS2401へ戻り同
報の再送を行なう。しかし、ターゲットサーバから応答
があった場合には、処理はステップS2403へ進む。
【0292】ステップS2403で、ターゲットNEB
のアドレスとロケーションが受信され、マッチするMA
Cアドレスを持つNEBとの通信が確率され、新しいR
OMイメージファームウェアがLANを介してDRAM
220へダウンロードされる。
【0293】ステップS2404では、次のステップへ
進む前に、ROMファームウェアイメージの妥当性がチ
ェックされる。このROMファームウェアイメージの妥
当性は、ステップS2403でのダウンロードオペレー
ションと一緒に、特定のパケットで送られるイメージチ
ェックサムに対して検査される。このチェックサム値が
ROMイメージと一緒にダウンロードされたチェックサ
ムと一致しなかった場合、ステップS2405で、オペ
レータにエラーが通知され、DRAM220内のROM
ファームウェアイメージは消去される。
【0294】このチェックサム値が有効である場合、処
理はステップS2406へ進み、ここで、MACアドレ
スのような保存されるべきすべてのデータがマイクロプ
ロセッサ216によって検索され、DRAM220に格
納された新しいファームウェアイメージの適切な場所に
このデータは格納される。このようにして、新しいRO
Mファームウェアイメージに欠陥がある場合でも、所定
部分の本質的なROMファームウェアは保持されるた
め、NEBは機能するできる。ひとたびROMファーム
ウェアの本質的な部分が保存されると、処理はステップ
S2407へ進み、ここで、必要なら、EPROM22
2は複数回クリアされ、消去されるように制御される。
EPROM222が消去された後、ステップS2408
で、新しいROMイメージがEPROM222中へロー
ドされる。
【0295】フラッシュオペレーションの後、ステップ
S2409で、リブートコマンドが受信されたか否かが
マイクロプロセッサ216によって判定される。リブー
トコマンドが受信された場合、NEB2はステップS2
410においてリブートされる。しかし、リブートコマ
ンドが受信されない場合、処理は終了する。
【0296】ステップS2404で、EPROM222
にそれまで格納されたデータと新しく受信されたファー
ムウェアデータを比較することによって、ROMファー
ムウェアイメージの妥当性もまた検査される。例えば、
PROM232によってそれまで送られたハードウェア
インジケータをEPROM222が格納する場合(例え
ば、ボード製造日、ボード改訂番号、製造設備など;詳
細はセクション5で後述)、このようなインジケータ
が、新たに受信したROMファームウェアイメージの中
の同一インジケータと比較される。この比較は、上で解
説したチェックサム比較の代わりにあるいはチェックサ
ム比較に追加して行なってもよい。
【0297】ROMファームウェアイメージをフラッシ
ュするのと同時に、新しいMACアドレスもEPROM
222中へフラッシュできることに留意すべきである。
しかしながら、NEBテストの完了時、出荷に先立っ
て、MACアドレスをフラッシュすることが望ましい。
この機能については、セクション5に関連してより詳細
に説明する。
【0298】5. テスト NEBをプリンタにインストールする前に、NEBハー
ドウェア及びソフトウェアの構成要素の完全性を保証す
るために、NEBをテストすることができる。図25に
は、NEB2をテストするのに利用できる1つのテスト
環境の構成が描かれている。図25において、NEB2
は、NEBシリアルポート218に接続するケーブル3
02を介してPC1 (300)に接続している。テス
ト結果を印刷するためにプリンタ304をPC1(30
0)に接続してもよい。
【0299】NEB2は、SCSIバス308、及びイ
ーサネットLAN接続310、312を介してテストド
ライバPC2(306)に接続されている。PC2(3
06)にはSCSIボード314及びネットワーク制御
ボード316が含まれているため、プリンタ及びLAN
エンティティ(ネットワーク管理者のPC14のよう
な)をシミュレートすることができる。シリアルポート
218を介してPC1(300)からNEBへ入力され
るテストプログラムの命令にしたがって、PC2はトラ
ンスポンダとしての機能を果たし、NEB2からの、及
び、NEB2への通信を送受信する。
【0300】NEB2は電源が投入された後、電源投入
自己検査オペレーションを実行する。NEB2がPOS
Tで各テストオペレーションを実行している間、PC1
(300)はシリアルケーブル302を介してテストチ
ェックポイント結果を受信する。
【0301】NEB2によってPOSTが完全に終了し
たことが判定されると、NEB2は「ダウンロード準備
OK」の状態になる。この状態で、NEB2は、入力ポ
ートのうちどれか1つからさらに入力命令が入るのを約
1秒間待つ。
【0302】NEBがダウンロード状態になっている
間、PC1(300)はシリアルポート218を介して
NEBへテストプログラムをアップロードする。各テス
トプログラムの実行がNEB2によって完了すると、検
査のためにPC1(300)に各テスト結果が送られ
る。次のチェックポイントがタイムアウト(例えば1
秒)の間に受信されない場合、NEBのテストプログラ
ム実行中にエラーが生じたとみなされ、エラー信号がP
C1(300)によって出力される。このエラー信号は
PC1(300)のディスプレイ上に表示してもよい
し、プリンタ304で印刷することもできる。
【0303】一方、PC1(300)によって受信され
た次のチェックポイントが検査されなかった場合、PC
1(300)は受信された結果に従って、このテストプ
ログラムを書直す(より詳細なテストモジュールをさら
に加えることによって)。このようにして、PC1(3
00)は問題箇所をつきとめNEB2をデバッグするこ
とができる。
【0304】SCSIバス308あるいはLAN接続3
10、312のうちのいずれか1つを介して、PC2
(306)と通信することをNEB2に要求するテスト
プログラムもある。例えば、テストプログラムに従っ
て、NEB2は、LAN接続310を介してPC2にデ
ータを要求してもよい。PC2(306)はNEB2か
ら各々の通信に対して適切な応答を返すように構成され
ており、それによって、プリンタ及び他方のLAN構成
要素が効果的にエミュレートされる。正確な通信がPC
2(306)から返された場合、シリアルポート218
を介してPC1(300)へ別のチェックポイントを通
過させることによって、NEB2はテストが成功したこ
とを示す。
【0305】図26A及び図26Bに示されたフローチ
ャートを参照し、図25に描かれたテスト構成に従っ
て、以下、NEB2をテストするための方法について、
より詳細に説明する。
【0306】NEB2にまず電源が投入されると、ステ
ップS2601において、EPROM222からNEB
2によってPOSTプログラムが実行される。POST
プログラムには、構成要素のオペレーション及びソフト
ウェアのプログラミングをテストするための個々のプロ
グラムが含まれる。POST内で個々のプログラムが実
行された後、ステップS2602において、チェックポ
イントがPC1(300)へ送られ、検査される。個々
のプログラムの実行後所定の時間チェックポイントが送
られない場合、あるいは、戻されたチェックポイントが
不正確である場合、ステップS2603において、PC
1(300)からエラー信号が送られる。しかし、すべ
てのチェックポイントが正確で、所定の時間内に受信さ
れた場合は、処理はステップS2604へ進み、そこ
で、PC1(300)はNEBへテストプログラムを送
る準備をする。
【0307】ステップS2605で、POSTプログラ
ムは完了し、NEB2はポートのいずれか(好適にはシ
リアルポート)を介して送られてくる命令を待つ。待機
時間は約1秒で、この間に、PC1(300)は、用意
したテストプログラムを用いて応答を行わなければなら
ない。ステップS2606において、PC1(300)
が、待機時間内にNEB2にテストプログラムを送って
応答しない場合、処理はステップS2607へ進み、こ
こで、NEBはその正常のオペレーションモードに入
る。
【0308】ステップS2606において、PC1(3
00)からのテストプログラム命令セットが受信される
と、更にテストプログラムが含まれているこの命令セッ
トはDRAM220のNEB2に格納される(ステップ
S2608)。ステップS2609において、PC1
(300)によって命令セットが起動され、NEB2に
よってこの命令セットの中の各テストプログラムが実行
される。
【0309】このテストプログラム命令セットには、P
C2(306)をLAN周辺装置として構成することを
NEB2に要求するプログラムや、PC2(306)を
SCSI周辺装置として構成することをNEB2に要求
するプログラムを、任意の順序で含むこともできる。い
ずれの場合においても、構成された後のPC2(30
6)は、NEBによって送られたデータ・ブロックを、
通常、単に返信することによって、NEB2からのそれ
ぞれの通信に対して応答する。
【0310】簡潔に述べると、ステップS2610(図
26B)において、NEB2はLAN周辺機器としてP
C2(306)を構成し、PC2(306)はNEB2
に対して応答を送ることによって応答し、この応答によ
って、NEB2が受信したデータが返信されることによ
ってLANループバックテストが効果的に行なわれる。
NEB2はPC2と通信し、シミュレートされた印刷ジ
ョブ結果を受信する。ステップS2611において、各
ブロックジョブの結果がPC1(300)へ送られ、こ
のテスト結果が正確か否かがPC1(300)によって
判定される。ステップS2611において、テスト結果
が不正確であることがPC1(300)によって判定さ
れると、ステップS2611で受信されたテスト結果に
従って書直された分岐テストプログラムが、PC1(3
00)によって送られる(ステップS2612)。しか
しながら、分岐テストプログラムがもはや存在しなくな
ると、ステップS2612において、PC1(300)
はLANテストを停止し、エラー信号を出力する。
【0311】このようにして、ステップS2611にお
いて、NEB2によってLAN通信テストが行なわれ
る。NEB2が各々のLAN通信テストをうまくパスし
たならば、処理はステップS2613へ進み、ここで、
PC2(306)はSCSI周辺装置として構成され、
その受信データを返信することによって、SCSIルー
プバックテストが行なわれる。ステップS2614にお
いて、このテスト結果はPC1(300)へ送られ、こ
の結果が不正確である場合、ステップS2615におい
て、このテスト結果に従って分岐テストがPC1(30
0)によって同様に送られる。もちろん、周辺機器との
通信をさらにテストするための分岐テストがもはや存在
しなくなれば、PC1(300)によってこのテストは
停止され、エラー信号が出力される。
【0312】ステップS2614において、NEB2が
各SCSI通信テストをうまくパスしたならば、処理は
ステップS2616へ進み、ここで、NEB2はPC1
(300)から更なる命令を要求する。PC1(30
0)が更なる命令を返信すると、処理はステップS26
05へ戻るが、さらにテストを行なう必要がない場合
は、NEBテストは終了する。
【0313】要するに、LANインタフェース及びテス
トインタフェースを持つ対話型ネットワークボードをテ
ストするための方法には、ボードに電源を投入し、テス
トインタフェースを介してボードROMから実行された
POST結果を読取り、また、テストインタフェースを
介してRAMボードへテストプログラムをダウンロード
するという諸ステップが含まれる。次いで、テストプロ
グラムが起動され、RAMボードから実行される。それ
から、ボードは、周辺装置をLANドライバあるいはS
CSI周辺機器として構成するように(LANあるいは
SCSIインタフェースのいずれかを介して)命令を受
ける。次いで、ボードはテストプログラムに従って、L
ANドライバあるいはSCSI周辺機器と対話する。そ
れから、テストプログラムの結果がテストインタフェー
スを介してテストコンピュータへ出力され、テストコン
ピュータではこれらのテスト結果を受信する。あるテス
トが失敗すると、その失敗のタイプに従って、補足テス
トプログラムが書かれる。新たに書かれたテストプログ
ラムによって、故障検出と診断を行なうことができ、次
いで、これらの補足的に書かれたテストプログラムをP
C1からRAMボードにダウンロードすることもでき
る。
【0314】ひとたびすべてのテストがうまく終了すれ
ば、オペレーションファームウェアをEPROM222
中にフラッシュすると便利であろう(工場試験環境にお
いては)。特に、テストプログラムの最後のステップを
利用して、引渡しに先立って、必要なファームウェアイ
メージをEPROM222のNEB中へロードしてもよ
い。(セクション4qを参照)。EPROM222へフ
ラッシュされるファームウェアには、NEB2のための
ユニークなMACアドレスも含まれる。
【0315】従来、MACアドレスはPROM232の
ような専用PROMチップを用いて、回路基板に組み込
まれていた。しかしながら、MACアドレスをEPRO
M中にフラッシュすればPROMチップの必要がなくな
ると同時に、MACアドレスを不揮発性の状態で格納し
ておくことができることが分かった。(もちろん、パラ
グラフ4qにおいて説明したように、NEB2をLAN
に接続した後、RAMファームウェアイメージを更新す
ると同時に、遠隔地からMACアドレスをEPROMへ
フラッシュさせることもできる。)図26Bのステップ
S2617において、NEBのテストが完了し、各ボー
ドを、各ボード独自の個々の識別番号(一般にはMAC
アドレスを参照)で指定してもよい。このようにして、
ステップS2617において、ROMファームウェアイ
メージがEPROM222に格納されるべきか否かが判
定される。格納すべきイメージがない場合、テストは終
了する。しかしながら、格納すべきイメージがある場
合、処理はステップS2618へ進み、ここで、ROM
イメージは(MACアドレスと共に)EPROM222
中へフラッシュされる。ステップS2618で、PRO
M232に通常格納されるボードの改訂番号、製造デー
タ、テスタ名等のような他のデータがMACアドレスと
一緒に、EPROM222中へフラッシュされることが
望ましい。
【0316】ROMファームウェア及びMACアドレス
をEPROM222へフラッシュするための2つの可能
なシナリオを考察してきた。第1のケースでは、製造テ
ストの際に用いられる高性能の診断セットでNEB2に
予めロードされる。このアプローチによって、特定のテ
ストをダウンロードするのに必要とされる時間が削減さ
れる。というのは、これらのテストはファームウェア中
にすでに存在するからである。この場合、諸テストが成
功した後、ファームウェアの最終製造版がボード中にロ
ードされ、MACアドレス並びに、ボード改訂、製造デ
ータ、テスタのようなハードウェアに関する他の情報と
共にフラッシュされる(ステップS2618)。第2の
ケースでは、ボードがファームウェアの最終製造版とと
もに組み立てられる。この場合、ボードの特定情報領域
が空白にされ、ステップS2618においてテストがう
まく実行された後、この領域のみがロードされ、フラッ
シュされる。
【0317】要するに、LANインタフェースを持つ対
話型ネットワークボード中へプログラム可能ファームウ
ェアをテスト後ロードする方法としては、LANインタ
フェースを介してDRAM220へROMファームウェ
アイメージ(MACアドレスを含めて)をダウンロード
するステップが含まれる。ROMイメージの完全性がこ
こで確認され、ボードはEPROMを電子的に消去する
ように命じられる。次いで、EPROMは、MACアド
レスが含まれるROMイメージでフラッシュされ、それ
から、ボードはEPROMからリブートされる。
【0318】以上のように、上記の詳細な説明は、LA
Nに周辺機器を接続するための構造及び機能を含んだ対
話型ネットワーク回路基板に関するものであり、これに
よって、周辺機器がLANに応答する対話型構成要素と
なる。
【0319】以上、本発明の好適な実施例と考えられる
ものに関して説明してきたが、本発明はこの開示した実
施例に限定されるものではないことは言うまでもない。
むしろ、本発明は、特許請求の範囲が示す思想とその範
囲内に含まれる様々な変更及び同等物をカバーすること
を意図するものである。特許請求の範囲は、このような
変更及び同等の構造類及び機能をすべて含むように最も
広い解釈が与えられるべきものである。
【0320】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ネ
ットワークに接続される周辺装置のデフォルト装置環境
が保証されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例であるローカルエリア
ネットワーク(LAN)のブロック図である。
【図2】相互に接続された複数のローカルエリアネット
ワーク(LAN)のブロック図である。
【図3】ローカルエリアネットワーク(LAN)とプリ
ンタ間で接続された、本実施例によるネットワーク拡張
ボードを示すブロック図である。
【図4】本実施例によるネットワーク拡張ボードのブロ
ック図である。
【図5A】本実施例によるネットワーク拡張ボードの基
本的機能を示す概要フローチャートである。
【図5B】本実施例によるネットワーク拡張ボードの基
本的機能を示す概要フローチャートである。
【図5C】本実施例によるネットワーク拡張ボードの基
本的機能を示す概要フローチャートである。
【図6】ソフトウェアモジュールがネットワーク拡張ボ
ードROMからRAMへロードされる順序を示す図であ
る。
【図7】LANとネットワーク拡張ボード間のハードウ
ェア及びソフトウェアインタフェースを示すブロック図
である。
【図8】ネットワーク拡張ボードをオペレーションモー
ドに設定するためにEPROMファームウェアをどのよ
うに構成するかを示すフローチャートである。
【図9】イーサネットで使用される異なるフレームパケ
ットの物理的構造を示す図である。
【図10】PRESCANソフトウェアモジュールの動
作を示すフローチャートである。
【図11】PRESCANモジュールが他のソフトウェ
アプロトコルで使用される場合を示す図である。
【図12】SAPSERVERプログラムのソフトウェ
ア構造を説明するための図である。
【図13】SAPSERVERの動作を示すフローチャ
ートである。
【図14】CPINITプログラムの動作を示すフロー
チャートである。
【図15A】CPCONSOLプログラムの動作を示す
フローチャートである。
【図15B】CPCONSOLプログラムの動作を示す
フローチャートである。
【図16A】CPSOCKETプログラムの動作を示す
フローチャートである。
【図16B】CPSOCKETプログラムの動作を示す
フローチャートである。
【図17A】周辺装置の統計値の自動的ロギングを示す
フローチャートである。
【図17B】周辺装置の統計値の自動的ロギングを示す
フローチャートである。
【図18】マルチタスキング処理がどのように実行され
るか示すフローチャートである。
【図19】安全なデフォルト機器構成にプリンタを設定
する手順を示すフローチャートである。
【図20】ローカルエリアネットワーク(LAN)から
ネットワーク拡張ボードへの実行可能ファイルのダウン
ローディングを示すフローチャートである。
【図21】ネットワーク拡張ボードのEPROMで独立
に実行可能なモジュールのローディングを示すフローチ
ャートである。
【図22】ネットワーク拡張ボードEPROMフラッシ
ュ保護回路を示すブロック図である。
【図23】図22に示す回路の動作を示すフローチャー
トである。
【図24】ネットワーク拡張ボードEPROMにファー
ムウェアを遠隔操作でロードする動作を示すフローチャ
ートである。
【図25】ネットワーク拡張ボードをテストするための
ハードウェア機器構成を示すブロック図である。
【図26A】図25のテスト構成を用いたネットワーク
拡張ボードテスト方法を示すフローチャートである。
【図26B】図25のテスト構成を用いたネットワーク
拡張ボードテスト方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 ネットワーク拡張ボード(NEB) 4 プリンタ 6 LAN 8 LANインタフェース 10、12、18、22 PC 14 ネットワーク管理装置用PC 30 ファイルサーバ 206 イーサネットネットワークコントローラ 210、212 電源変換器 216 マイクロプロセッサ 218 シリアルポート 220 DRAM 222 EPROM 224 SCSIコントローラ 226 プリンタ拡張ボード 228 NVRAM 230 コントロールレジスタ 232 MACアドレス/ハードウェアID
フロントページの続き (72)発明者 アンドリュー ジェイ. クラスラブスキ ー アメリカ合衆国 カリフォリニア州 92688, ランチョ サンタ マルガリー タ, ティンブレ 90 (72)発明者 ウィリアム シー. ラッセル アメリカ合衆国 カリフォリニア州 92653, ラグナ ヒルズ, ロス ガト ス ドライブ 24901 (72)発明者 ジョージ エイ. カルビッツ アメリカ合衆国 カリフォリニア州 92626, コスタ メサ, ロヨラ ロー ド 209 (72)発明者 ロバート ディー. ワッズワース アメリカ合衆国 カリフォリニア州 92626, コスタ メサ, イー. バッ キンガム ドライブ 1106 (72)発明者 ローレイン エフ. バレット アメリカ合衆国 カリフォリニア州 92686, ヨーバ リンダ, キヤッスル ロック ロード 21065

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不揮発性メモリを有するLANの周辺装
    置のデフォルト周辺装置環境を保証するデフォルト設定
    装置であって、 前記周辺装置に結合された回路基板と、 前記回路基板上に搭載され、前記回路基板を前記周辺装
    置に結合する双方向インタフェースと、 前記回路基板上に搭載され、前記回路基板を前記LAN
    に結合するLANインタフェースと、 前記回路基板上に搭載され、前記LANインタフェース
    を経て受信した周辺装置データを記憶するRAMと、 前記回路基板上に搭載され、(1)所定の周辺装置特性
    を対応する所定の状態に設定する信号を含むデフォルト
    構成コードが前記不揮発性メモリに記憶されるように
    し、(2)前記双方向インタフェースを経て前記不揮発
    性メモリから前記RAMに前記デフォルト構成コードを
    読み出し、(3)前記双方向インタフェースを経て前記
    デフォルト構成コードと前記周辺装置データとを前記周
    辺装置に伝送して、前記周辺装置は周辺装置特性を所定
    の状態に設定できるようにするプロセッサとを有するこ
    とを特徴とするデフォルト設定装置。
  2. 【請求項2】 前記周辺装置はプリンタを含み、前記双
    方向インタフェースはSCSIインタフェースを含み、 前記周辺装置のデータはプリントデータを含み、前記プ
    ロセッサは、(1)前記プリントデータにプリントジョ
    ブ開始の標識とプリントジョブ終了の標識とを提供し、
    (2)前記デフォルト構成コードに前記プリントジョブ
    開始の標識と前記プリントジョブ終了の標識の内の一つ
    を追加し、(3)前記SCSIインタフェースを経て前
    記追加された構成コードと共に前記プリントデータを前
    記プリンタに伝送することを特徴とする請求項1に記載
    のデフォルト設定装置。
  3. 【請求項3】 前記デフォルト構成コードは、前記プリ
    ントデータの始めに追加されたプリンターエスケープシ
    ーケンスを含むことを特徴とする請求項2に記載のデフ
    ォルト設定装置。
  4. 【請求項4】 前記不揮発性メモリは、複数の異なる
    LANソース各々に対応する複数のデフォルト構成コー
    ドを記憶し、 前記プロセッサは前記RAMに記憶された前記周辺装置
    データのLANソースを決定し、前記決定されたLAN
    ソースに対応する前記デフォルト構成コードを前記不揮
    発性メモリから前記RAMに読み出すことを特徴とする
    請求項1に記載のデフォルト設定装置。
  5. 【請求項5】 前記LANインタフェースは、前記LA
    Nを経て遠隔地のLANソースからの新デフォルト構成
    コードを受け取り、前記RAMは、前記新デフォルト構
    成コードを記憶し、前記プロセッサは、前記新デフォル
    ト構成コードが前記双方向インタフェースを経て伝送さ
    れ、前記不揮発性メモリに記憶されるようにすることを
    特徴とする請求項1に記載のデフォルト設定装置。
  6. 【請求項6】 前記双方向インタフェースは、前記周辺
    装置から、前記周辺装置の特性が所定状態に設定されて
    いることを指示する信号を受け取ることを特徴とする請
    求項1に記載のデフォルト設定装置。
  7. 【請求項7】 自己の構成を設定可能なLAN接続の
    プリンタであって、 構成コードを記憶するプリンタ不揮発性メモリと、 印刷を表現するプリンタ手段と、前記プリンタ手段に結
    合されプリントデータを前記プリンタ手段に伝送し、前
    記プリンタ不揮発性メモリに結合され前記プリンタ不揮
    発性メモリから前記構成コードを伝送するSCSIイン
    タフェースと、 前記LANからプリントデータを受け取るLANインタ
    フェースと、 前記SCSIインタフェースと前記LANインタフェー
    スとに結合され、前記プリントデータと前記構成コード
    を記憶するRAMと、 前記SCSIインタフェースと前記LANインタフェー
    スとの間に結合され、(1)前記プリンタ不揮前記構成
    コードを読み出し、(2)前記プリントデータをプリン
    トジョブブロックに順序付け、(3)前記構成コードを
    前記プリントジョブブロックに追加し、(4)前記SC
    SIインタフェースを通じて前記プリンタ手段に前記プ
    リントジョブブロックと前記追加された構成コードとを
    伝送するプロセッサとを有し、 前記プリンタ手段は、(1)前記受信されたプリントジ
    ョブブロックに従って印刷を表現し、(2)前記追加さ
    れた構成コードに対応する所定構成に前記プリンタ手段
    自身を置くことを特徴とするプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記プリンタ手段に脱着可能に結合され
    た対話型ネットワーク基板を更に有し、 前記SCSIインタフェース、前記RAM、前記LAN
    インタフェース、前記プロセッサは全て、前記対話型ネ
    ットワーク基板上に搭載されることを特徴とする請求項
    7に記載のプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記LANインタフェースは、遠隔地の
    LANロケーションから新構成コードを受け取り、 前記プロセッサは、前記新構成コードが前記プリンタ不
    揮発性メモリに記憶されるようにすることを特徴とする
    請求項7に記載のプリンタ。
  10. 【請求項10】 前記プリンタ不揮発性メモリは、複数
    の構成コードを記憶し、 前記プロセッサは、前記RAMへの読み出しと前記プリ
    ントジョブブロックへの追加する複数の構成コードの内
    の一つを選択することを特徴とする請求項7に記載のプ
    リンタ。
  11. 【請求項11】 前記プロセッサは、(1)前記LAN
    から受信したプリントデータを分析し前記プリントデー
    タのタイプを決定し、(2)前記決定されたプリントデ
    ータタイプに基づいて、前記一つの構成コードを選択す
    ることを特徴とする請求項10に記載のプリンタ。
  12. 【請求項12】 前記追加された構成コードは、プリン
    タエスケープシーケンスを含むことを特徴とする請求項
    7に記載のプリンタ。
  13. 【請求項13】 前記プロセッサに結合され、前記述べ
    られたプロセッサの機能、即ち、(1)前記プリンタ不
    揮前記構成コードを読み出すこと、(2)前記プリント
    データをプリントジョブブロックに順序付けること、
    (3)前記構成コードを前記プリントジョブブロックに
    追加すること、(4)前記SCSIインタフェースを通
    じて前記プリンタ手段に前記プリントジョブブロックと
    前記追加された構成コードとを伝送することを実行する
    実行ソフトウエアを記憶するPROMを更に有すること
    を特徴とする請求項7に記載のプリンタ。
  14. 【請求項14】 前記プリンタ手段はプリンタ状態デー
    タを発生し、 前記プロセッサは、(1)所定間隔で前記プリンタ手段
    に問い合わせ、前記RAMに前記プリンタ状態データを
    記憶し(2)前記LANインタフェースを通じて遠隔地
    のLANロケーションから受信した状態要求に応じて、
    前記LANインターフェイスを通じ前記LANを経て前
    記記憶されたプリンタ状態データを伝送することを特徴
    とする請求項7に記載のプリンタ。
  15. 【請求項15】 構成をプリンタに提供するプリンタ構
    成提供方法であって、 対話型ネットワーク基板においてLANインタフェース
    を経て構成コードを受信する受信工程と、 前記対話型ネットワーク基板とぜんきプリンタとの間に
    結合された双方向インタフェースを経て前記プリンタの
    NVRAMに前記構成コードを記憶する第1記憶工程
    と、 前記双方向インタフェースを経て、前記プリンターの前
    記NVRAMから前記対話型ネットワーク基板のDRA
    Mに前記構成コードをダウンロードするダウンロード工
    程と、 前記LANインタフェースを経てプリント情報を受信
    し、前記双方向インタフェースを経て前記プリンタに前
    記プリント情報を提供する提供工程と、 プリントジョブの開始とプリントジョブの終了の内の一
    つを検出し、前記検出に応じて、前記プリンタに前記構
    成コードを送る第1検出送信工程とを有することを特徴
    とするプリンタ構成提供方法。
  16. 【請求項16】 前記プリンタの前記NVRAMに複数
    の構成コードを記憶する第2記憶工程と、 プリントジョブの特定ソースに対して、前記構成コード
    として、前記複数の構成コードのそれぞれを選択的に指
    定する指定工程と、 前記プリントジョブの開始を検出し、前記ジョブのソー
    スを識別し、前記識別されたソースに従って前記プリン
    タに適切な構成コードを送る第2検出送信工程とを更に
    有することを特徴とする請求項15に記載のプリンタ構
    成提供方法。
  17. 【請求項17】 前記第1検出送信工程は、 前記プリントジョブの開始を検出するジョブ開始検出工
    程と、 前記プリントジョブの一端にデフォルト構成エスケープ
    シーケンスを追加する追加工程と、 前記プリンタに前記プリントジョブと前記追加されたエ
    スケープシーケンスとを送る送信工程とを有することを
    特徴とする請求項15に記載のプリンタ構成提供方法。
  18. 【請求項18】 構成確認信号を前記LANインタフェ
    ースに送る確認信号送信工程を更に有することを特徴と
    する請求項15に記載のプリンタ構成提供方法。
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