JPH06214164A - 実体顕微鏡 - Google Patents
実体顕微鏡Info
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- JPH06214164A JPH06214164A JP5299136A JP29913693A JPH06214164A JP H06214164 A JPH06214164 A JP H06214164A JP 5299136 A JP5299136 A JP 5299136A JP 29913693 A JP29913693 A JP 29913693A JP H06214164 A JPH06214164 A JP H06214164A
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- G02B21/20—Binocular arrangements
- G02B21/22—Stereoscopic arrangements
Abstract
低下や立体感の低下を緩和した対物レンズを有する実体
顕微鏡を提供することを目的としている。 【構成】 本発明の実体顕微鏡は、対物光学系と接眼
光学系とよりなり、対物光学系が少なくとも二つのレン
ズ群よりなり、少なくとも一つのレンズ群間隔を変化さ
せ作動距離を変化させるもので、対物光学系の物体より
最も遠い面を凹面とした。
Description
のできる実体顕微鏡に関するものである。
め装備されたレンズを移動させるのみで作動距離を変え
るようにしたものがある。特に手術用顕微鏡の場合、作
動距離を変え得るようにした顕微鏡が望まれる。
20号記載のものが知られている。この顕微鏡は、正レ
ンズと負レンズとを組合わせた対物レンズを有するもの
で、この対物レンズの負レンズを固定し正レンズを移動
させて作動距離を変化させている。
載の手術用顕微鏡は、前記の顕微鏡と同じ構成で正レン
ズと負レンズとの間隔を約30mm変化させて作動距離を
150mmから450mmまで無段階変化させるようにして
いる。
を変え得るようにした対物レンズは、焦点距離が作動距
離よりも大きい値であるので、従来の単焦点対物レンズ
(焦点距離と作動距離がほぼ等しい)と同じ作動距離で
比較した場合、顕微鏡全体の総合倍率が小さくなり、ま
た立体感が減少するという欠点がある。
的な手術用顕微鏡の光学系の構成を示す。この光学系
は、物体側から順に、左右共通の単一の対物レンズ1
と、左右夫々設けられたアフォーカル変倍光学系2と、
結像レンズ3と、像の姿勢を補正するポロプリズム4
と、接眼レンズ5とにより構成されている。この光学系
の全系の総合倍率Bは、次の式(1)で表わされる。
ズ3の焦点距離、βA はアフォーカル変倍光学系2の倍
率、βE は接眼レンズ5の倍率である。
るときの角度すなわち内向角ωに比例し、このωは、次
の式(2)で表わされる。
4に示すように、1群から成る正のレンズL1 が用いら
れていた。この場合、対物レンズの焦点距離f0 と作動
距離WDとがほぼ等しい値であった。
ンズL2 と正レンズL3 とよりなる作動距離可変の対物
レンズにおいては、特に作動距離の短い時(約150m
m)、焦点距離f0 は作動距離WDより約1.5〜1.
7倍も大である。そのために、前記の式(1)、(2)
からわかるように、従来の単焦点対物レンズを用いた実
体顕微鏡よりも、同じ作動距離の時を比較すると、総合
倍率、立体感共に1/1.5〜1/1.7に減少する。
離f0 が作動距離WDより大きくなる点に関して、更に
定量的に説明する。図16は、物体側より順に、負レン
ズL4と正レンズL5 とにて構成された従来の作動距離
可変対物レンズのパワー配置を示す図である。この図か
ら全系の焦点距離f0 は、次の式(3)で表わされる。
L5の焦点距離、Dは負レンズL4と正レンズL5 との主
点間隔である。
(4)で表わされる。
は、次の式(5)に示すようになる。
の実施例のf0 /WDを求めると下記の通りである。 従来例の例1 fn =-108.1 ,fp =102 D=37.5 の時 WD=160 ,fo =253 ,fo /WD
=1.6 D=15.6 の時 WD=430 ,fo =507.7 ,fo /W
D=1.2 従来例の例2 fn =-116 ,fp =108.2 D=42.8 の時 WD=150 ,fo =248.1 ,fo /W
D=1.7 D=16 の時 WD=450 ,fo =527.9 ,fo /W
D=1.2 従来例の例3 fn =-125.4 ,fp =113.9 D=45.6 の時 WD=150 ,fo =250.1 ,fo /W
D=1.7 D=15.8 の時 WD=450 ,fo =522.6 ,fo /W
D=1.2 従来例の例4 fn =-132.5 ,fp =116.6 D=38 の時 WD=193.3 ,fo =286.7 ,fo /
WD=1.5 D=16.5 の時 WD=409 ,fo =476.5 ,fo /W
D=1.2 上記の値から、特に作動距離が短い時、焦点距離f0 は
作動距離WDよりも約1.5〜1.7倍大になってい
る。
下を防止する方法として次の点がある。 (A) f3 の値を大にする。 (B) βA の値を大にする。 (C) βE の値を大にする。 f3 の値を大にすると、接眼鏡筒部が大型になり、βA
の値を大にするとアフォーカル変倍光学系の収差補正が
困難になり、βE の値を大にすると接眼レンズの射出瞳
が小さくなり観察しにくくなる。
て、基線長Lを大にする方法がある。しかしこの方法
は、顕微鏡全体が大型になり好ましくない。
策のうち(A),(B),(D)は実体顕微鏡の基本仕
様に関係するものであり、そのため新たな設計や製作を
行なわずに簡単に変更し得るものではない。また従来の
実体顕微鏡の交換式単焦点対物レンズの代りに作動距離
可変対物レンズを取り付けた場合、接眼レンズを高倍率
のものに交換することにより倍率の低下をカバーするこ
とが出来るが、観察しにくくなる上立体感の減少をまね
く。
を観察光軸と同軸にして物体面を照明することが望ま
れ、図11(C)に示すように対物レンズより物体側に
配置したハーフミラーHMを通して照明光を物体面へ導
くようにしたものが提案されている。この図11(C)
のような構成にした場合、ハーフミラーHMが配置され
ている分だけ機械的な作動距離WD(m)が短くなる。
この機械的な作動距離が適切な値になるようにするため
には、対物レンズの光学的作動距離を大にしなければな
らず、対物レンズの焦点距離が長くなる。このように対
物レンズの焦点距離が長くなると、倍率及び立体感が減
少し好ましくない。
かそれよりも小である作動距離可変対物レンズを備えた
実体顕微鏡を提供することを目的としている。
単一の対物光学系の後方に接眼光学系を配置した実体顕
微鏡で、前記対物光学系が少なくとも二つのレンズ群よ
りなり、各レンズ群間の間隔のうち少なくとも一つの間
隔の光路長を変化させることにより作動距離を変え得る
ようにしたものにおいて、前記対物光学系のうち物体よ
り最も遠い面を眼側に凹の面としたことを特徴としてい
る。
顕微鏡で物体側から順に負の群と正の群とよりなる作動
距離可変対物レンズにおける正の群の最も物体から遠い
面を凹面にしたもので、作動距離可変のための負の群と
正の群の移動量(間隔の変化量)を従来例における移動
量と変えることなしに、正の群の主点位置を負の群に近
づけることが出来るので、焦点距離を作動距離に近づけ
ることが出来る。その結果、負の群のパワーを強くする
ことなく、対物レンズ全体の焦点距離を小さくすること
が出来る。
る。この図では対物レンズの物体から遠い位置に設けた
負の凹面を独立した負のパワー10として描いてある
が、これは必ずしも最も遠い位置に独立した負レンズを
設けるということではない。この図11(A)と式
(5’)に基づいて説明する。図に示すように凹面の負
のパワーの存在により対物レンズ全体はあたかも物体側
より負−正−負の如きパワー配置となり、軸上物点から
のマージナル光線は実線のように進むことになる。
るとすれば、負の群による像位置Lnは変わらない。こ
の状態で凹面の負のパワー10がないものとして同じ状
態を実現するには、図中負の群と正の群の間に描かれて
いる縦線11の位置に焦点距離fp=Ln+Dのパワーを
配置すればよい。
離の短い正レンズを負の群により近い位置に配置したの
と同様の効果が生ずる。
なわち負の群を正の群の主点間隔の減少と正の群の焦点
距離を短くしたことに相当する効果すなわちfpの減少
は等しいから結局、凹面を設けたことは等価的に従来例
に対し負の群をそのままにして正の群の焦点距離fpと
主点距離Dを同じだけ小さくしたことになる。
0/WDの値を小さくできるのである。このことを、前
掲の従来例のうちの例1〜4にもとづいて、実際に求め
たものが下記の例1〜4である。つまり西独実用新案第
9003458号に記載された実施例1〜4において、
負のレンズ群の焦点距離と移動量を保ったまま正のレン
ズ群の主点位置を負のレンズ群に近づけた場合の例を示
す。 例1 fn =-108.1 ,fp =80 D=15.5 の時 WD=160 ,fo =198.4 ,fo /W
D=1.2 D=-6.4 の時 WD=430 ,fo =398.2 ,fo /W
D=0.93 例2 fn =-116 ,fp =80 D=14.6 の時 WD=150 ,fo =183.4 ,fo /W
D=1.2 D=-12.2 の時 WD=450 ,fo =390.3 ,fo /W
D=0.87 例3 fn =-125.4 ,fp =80 D=11.7 の時 WD=150 ,fo =175.7 ,fo /W
D=1.2 D=-18.1 の時 WD=450 ,fo =367.1 ,fo /W
D=0.82 例4 fn =-132.5 ,fp =90 D=11.4 の時 WD=193.3 ,fo =221.1 ,fo /
WD=1.1 D=-10.1 の時 WD=409 ,fo =367.8 ,fo /W
D=0.9 上記の例をみればわかるように、本発明によれば、Dの
変化量が前掲の西独実用新案の実施例のDの変化量と同
じで焦点距離を作動距離に近づけることが出来る。尚D
<0は、正の群の主点位置が負の群の主点位置よりも物
体側にあることを意味する。
に、正の群の物体から最も遠い面が凸面であり、正の群
の主点が正の群内に位置する場合には、単に正の群のパ
ワーを強くして負の群に近づけても、同様に焦点距離を
作動距離に近づけることが出来るが、その場合、負の群
と正の群との間の間隔の変化量が小になり又負の群のパ
ワーも強くなるため収差補正が困難になる。また物理的
にも負の群と正の群とを近づける距離に限界があるため
効果的ではない。
に近づける手段として最も効果的なのは、物体側から最
も遠い面を凹面にすることである。これによって光線を
無理なく徐々に広げることが出来、収差の発生を抑え更
に全長の増大も抑えることが出来る。また、これによっ
て前記のような従来の実体顕微鏡の対物レンズの正の群
を負の群と正の群との二つに分けた合成された群とし、
正のパワーの面を数面に分散させることが可能になり、
一層良好に補正し得るようになる。
(B)のように対物光学系を従来の対物光学系の物体側
より順に負の群,正の群の配置とは逆の配置にすること
も可能である。このように対物光学系を、物体側より順
に、正の群と負の群にて構成すれば、この図11の
(B)からもわかるように、対物光学系の焦点距離を作
動距離よりも小にすることが出来、総合倍率および立体
感を増大させることが可能になる。
に示すように対物レンズより物体側に同軸照明用のハー
フミラーHMを配置し機械的作動距離WD(m)が減少
しても、機械的作動距離と焦点距離とをほぼ等しくする
ことが出来、総合倍率や立体感を保つことが出来る。
1.2 d3 =15.32の時 fn =-123.1 , fp =80.5 D=-2 WD=250 ,fo =245.4 ,fo /WD=0.
98 d3 =1.27の時 fn =-123.1 , fp =80.5 D=-16.2 WD=450 ,fo =376.3 ,fo /WD=
0.84
1.2 d3 =15.34 の時 fn =-129.8 , fp =82.8 D=-2.6 WD=250 ,fo =243.8 ,fo /WD=
0.98 d3 =0.2 の時 fn =-129.8 , fp =82.8 D=-17.9 WD=450 ,fo =371.4 ,fo /WD=
0.83
=10.7,WD=150 ,fo =180.0 ,fo /WD=1.2 d3 =9.91,d5 =2.43の時 fn=-91.9,fp=67.
4,D=0.2 WD=250 ,fo =252.7 ,fo /WD=1.0 d3 =0.93,d5 =1.7 の時 fn=-91.9,fp=67.
6,D=-8.7 WD=450 ,fo =400.2 ,fo /WD=0.89
D=13.2 WD=150 ,fo =180.0 ,fo /WD=1.2 d3 =15.77,d5 =16.47 の時fn=−123.9,fp=7
8.4,D=-4.4 WD=250 ,fo =237.3 ,fo /WD=0.95 d3 =1 ,d5 =31.24 の時fn=−123.9,fp=76.
0,D=−21.2 WD=450 ,fo =352.7 ,fo /WD=0.78
5.742 WD=215 ,fo =150 ,fo /WD=0.7 d5 =13.314 の時fn=−72.46,fp=72.958,D=-2
1.703 WD=315 ,fo =249.316 ,fo /WD=0.79 d5 =3.911 の時 fn=−72.46,fp=72.958,D=−
12.3 WD=515,fo =447.954 ,fo /WD=0.87
-41.429 WD=215 ,fo =139.443 ,fo /WD=0.65 d5 =11.219 の時 fn=−72.695,fp=75.016,D=
-25.395 WD=315 ,fo =236.347 ,fo /WD=0.75 d5 =0.823 の時 fn=−72.695,fp=75.016,D=
−14.999 WD=515, fo =430.155 ,fo /WD=0.84
-38.21 WD=215 ,fo =150 ,fo /WD=0.7 d5 =11.486 の時 fn=−78.371,fp=76.574,D=
-21.984 WD=315 ,fo =252.353 ,fo /WD=0.8 d5 =0.834 の時 fn=−78.371,fp=76.574,D=
−11.332 WD=515,fo =457.062 ,fo /WD=0.89
-42.121 WD=215 ,fo =141.643 ,fo /WD=0.66 d5 =11.764 の時 fn=−77.365,fp=77.283,D=
-24.648 WD=315 ,fo =241.781 ,fo /WD=0.77 d5 =0.562 の時 fn=−77.365,fp=77.283,D=
−13.446 WD=515, fo =442 , fo /WD=0.86
39.02 WD=215 ,fo =149.997,fo /WD=0.7 d5 =12.098 の時fn=−80.933,fp=77.916,D=-
21.822 WD=315 ,fo =253.867 ,fo /WD=0.81 d5 =0.92の時fn=−80.933,fp=77.916,D=−1
0.644 WD=515, fo =461.604 ,fo /WD=0.9 ただしr1 ,r2 ,・・・ は各レンズ面の曲率半
径、d1 ,d2,・・・ は各レンズの肉厚、n
1 ,n2 ,・・・ は各レンズの屈折率、ν1 ,
ν2 ,・・・ は各レンズのアッベ数である。
図2に示す構成で、物体側より負のレンズ群と正のレン
ズ群とよりなりその最も眼側の面が凹面になっており、
この負のレンズ群と正のレンズ群との光路長間隔を変化
させて作動距離を変えている。
ーを持つ面で発生する球面収差および色収差を正のレン
ズ群の接合面で発生させている球面収差、色収差で打ち
消されるようにしてあり、又負のレンズ群の接合面以外
の面で発生する球面収差および色収差を負のレンズ群の
接合面で発生する球面収差、色収差で打ち消し、両レン
ズ群での上記収差の残存収差を両レンズ群で互いに打ち
消すようにしてある。又正の単レンズを設けたことによ
り、正のパワーを分散させて、収差が良好に補正される
ようにしている。
ので、物体側より順に負のレンズ群である第1群と正の
レンズ群である第2群との間および前記第2群と負のレ
ンズ群である第3群との間の両方の光路長間隔を変化さ
せて作動距離を変化させている。
から順に正のレンズ群と負のレンズ群とからなり、両レ
ンズ群間の光路長間隔を変化させて作動距離を変化させ
ている。このタイプの光学系では、対物光学系の焦点距
離を作動距離よりも小さく出来るので、総合倍率および
立体感を増大させることが出来る。また同じ立体感を得
る場合は基線長Lを小にすることが出来る。
実施例6乃至実施例10のレンズ系よりも、正のレンズ
群に1枚多くレンズを使用している。これによって諸収
差が一層良好に補正され、より高いNAの対物レンズに
なし得るようにしている。
0に示すもので、実施例5と同じく、物体側から順に、
正のレンズ群と負のレンズ群とからなり、両レンズ群間
の光路長間隔を変化させて作動距離を変化させるように
した。これら実施例は、実施例5の光学系とは異なり、
対物レンズの全長を極力小さくするために、正のレンズ
群を正の接合レンズと正の単レンズとから構成されてい
る。
ズ群と負のレンズ群の間隔を変化させて作動距離を変化
させるようにしてあるので、すべての作動距離において
収差が良好に補正されるように各レンズ群単体で収差の
発生を抑えるようにしている。そして夫々のレンズ群で
の残存収差を互いに打ち消し合うようにして全系の収差
が良好に補正されるようにしている。そのために両レン
ズ群とも接合レンズを用い、接合レンズの接合面前後の
硝材の屈折率差と分散の違いを利用してレンズ群単体で
の球面収差および色収差を良好に補正している。
のパワーを大にしなければならない。又正のレンズ群は
負のレンズ群に比べ光線高が大になる。そのために特に
正のレンズ群は、収差を補正しにくい。そこで正のレン
ズ群に正の単レンズを加えて収差を良好に補正しつつ全
長が長くならないようにしている。
レンズを正の接合レンズの負レンズ側に配置したもので
ある。これら実施例は、軸上マージナル光線が、正レン
ズの接合面で光軸に対し傾いて入射し、接合面で垂直入
射に近くなる。このように、接合面で垂直入射に近くな
るほど色消し効果が弱くなる。これをさけるためには、
接合面の曲率を強くしなければならない。その結果、正
レンズの縁肉が小になり、肉厚を大にしなければならな
くなり、全長が大になる。しかし、全長にさぼど制限が
なければ、このようなタイプでも収差を良好に補正出来
る。
で垂直入射に近くなるのは、正の接合レンズの接合面の
前後の面でのパワーが均等に配分されていないからであ
る。例えば、実施例6は、正のレンズ群の中で正のパワ
ーをもつ面は、r1,r3,r4,r5である。これらの面
のパワーはr1が0.0035であるの対してr3〜r5
のパワーは0.034であり、接合面の前後でのパワー
が均等に配分されていない。もともと色消し接合レンズ
は、正レンズと負レンズのアッベ数の差を大きくとるた
めに、使用できるガラスに制約があり、正レンズの屈折
率は小さく、r1にパワーを持たせることが困難にな
る。したがって、正のレンズ群のパワーはほとんど接合
レンズの負レンズ側が持つことになり、軸上マージナル
光線が接合面に垂直入射するようになる。実施例7につ
いても同様である。
を正の接合レンズの正レンズ側に配置したものである。
このように配置することによって、正の接合レンズの接
合面の前後においてのパワー配分が均等に近くなり、軸
上マージナル光線が接合面に垂直な方向に向かうことが
なく、色消しにしやすい。
正のパワーを持つ面はr1,r3,r4,r5である。これ
らのうちr1のパワーは0.011であるのに対して
r3,r4,r5のパワーは0.028である。又実施例
6および実施例7に比べて正の接合レンズの接合面の曲
率が小さい。したがって実施例6,7よりも実施例8〜
10のほうが収差を補正しやすい構成である。
および、負のレンズ群の配置に夫々違いがある。正のレ
ンズ群においては、実施例9のように、正の単レンズを
物体側に配置することによって主点を物体側へ移動し、
負のレンズ群との主点間隔を大きくすることが出来る。
また、負のレンズ群においては、実施例8のように正の
レンズ群を眼側に配置することにより主点を眼側に移動
し同じく両レンズ群間の主点間隔を大きくすることが出
来る。
主点間隔を調整して、仕様にあったレンズを設計するこ
とが出来る。例えば式(5’)より主点間隔D(実施例
6〜10は負)が負側に大きければ大きい程f0/WD
を小さくすることが出来、又f0/WDの値が決まって
いる時はfPを大きくすることが出来る。
左右共通の単一変倍光学系11と組合わせた構成の実体
顕微鏡に用いる作動距離可変対物レンズ12としてもよ
い。
可変対物レンズを備えその焦点距離が作動距離とほぼ同
じかそれ以下に出来るので、総合倍率の低下や立体感の
減少を緩和しあるいは増大させることが可能である。
時の構成を示す図
離の関係を示す図
距離と作動距離の関係を示す図
る図
Claims (2)
- 【請求項1】 単一の対物光学系の後方に接眼光学系を
配置した実体顕微鏡で、前記対物光学系が少なくとも二
つのレンズ群よりなり、各レンズ群間の間隔のうち少な
くとも一つの間隔の光路長を変化させることにより作動
距離を変え得るようにしたものにおいて、前記対物光学
系のうち物体より最も遠い面を眼側に凹の面としたこと
を特徴とする実体顕微鏡。 - 【請求項2】 前記対物光学系が、物体側から順に、正
のレンズ群と負のレンズ群とよりなり、前記正のレンズ
群と負のレンズ群との間の間隔を変化させることにより
作動距離を変え得るようにしたもので、前記正のレンズ
群が正レンズと負レンズからなる正の接合レンズと単レ
ンズにて構成されていることを特徴とする請求項1の実
体顕微鏡。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5299136A JPH06214164A (ja) | 1992-11-27 | 1993-11-05 | 実体顕微鏡 |
US08/249,845 US5701196A (en) | 1993-11-05 | 1994-05-26 | Stereomicroscope |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33951892 | 1992-11-27 | ||
JP4-339518 | 1992-11-27 | ||
JP5299136A JPH06214164A (ja) | 1992-11-27 | 1993-11-05 | 実体顕微鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06214164A true JPH06214164A (ja) | 1994-08-05 |
Family
ID=26561803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5299136A Pending JPH06214164A (ja) | 1992-11-27 | 1993-11-05 | 実体顕微鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06214164A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004054259A (ja) * | 2002-06-06 | 2004-02-19 | Leica Microsystems (Schweiz) Ag | 望遠鏡型立体顕微鏡用の対物レンズ |
JP2005173602A (ja) * | 2003-12-10 | 2005-06-30 | Carl Zeiss Ag | 観察装置用対物レンズ、顕微鏡ならびに対物レンズの調節方法 |
-
1993
- 1993-11-05 JP JP5299136A patent/JPH06214164A/ja active Pending
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JP2005173602A (ja) * | 2003-12-10 | 2005-06-30 | Carl Zeiss Ag | 観察装置用対物レンズ、顕微鏡ならびに対物レンズの調節方法 |
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