JPH06213801A - 路面摩擦係数測定方法 - Google Patents

路面摩擦係数測定方法

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JPH06213801A
JPH06213801A JP5004845A JP484593A JPH06213801A JP H06213801 A JPH06213801 A JP H06213801A JP 5004845 A JP5004845 A JP 5004845A JP 484593 A JP484593 A JP 484593A JP H06213801 A JPH06213801 A JP H06213801A
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JP
Japan
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wheel
road surface
friction coefficient
braking force
vehicle
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JP5004845A
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Masaharu Harada
正治 原田
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Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両走行中に走行路面の摩擦係数を随時推定
可能とする。 【構成】 車両走行中、コントローラ(201)により
制御バルブ(202)が短時間にわたって開弁される
と、エアタンク(1)からの圧縮空気がブレーキチャン
バ(7)に供給されて非駆動輪の一方に小さい制動力が
印加される。コントローラは、摩擦係数と車輪減速度な
どとの相関関係に基づいて、車輪速センサ(203)に
より制動力印加前後に検出した車輪速データから求めた
車輪減速度から摩擦係数を推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の各種制御に用い
られる制御情報としての推定路面摩擦係数データを求め
るための路面摩擦係数測定方法に関し、特に、車両走行
中に摩擦係数データを車両作動部などの作動とは別個独
立に随時収集可能な路面摩擦係数測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に各種システムを搭載して、車両の
制動性能,操舵性能などを向上することが知られてい
る。例えば、制動距離の短縮化などを企図して、駆動輪
及び非駆動輪の車輪速データに基づいて検出した車体速
および車輪速から実際のスリップ率を算出し、スリップ
率が所定範囲になるように各輪の制動力を増減制御する
アンチスキッドブレーキシステム(ABS)が知られて
いる。又、発進時などに駆動輪に加わる駆動力を適正に
するトラクションコントロールシステム或はアンチスピ
ンレギュレータ(ASR)システムが知られている。前
輪操舵時に後輪をも操舵して車両旋回時の操縦性などを
向上させる四輪操舵(4WS)システムも公知である。
又、マスタシリンダ圧の増大に伴うホィールシリンダ圧
の上昇度合を抑制するためのプロポーショニングバルブ
をバイパスして設けたバイパスバルブを開閉制御して、
前輪制動力と後輪制動力との配分を適正にする制動力配
分制御システムが知られている。更に、サービスブレー
キの負担を軽減するための補助ブレーキシステム例えば
リターダも公知である。
【0003】その一方で、走行路面は天候などによって
乾燥状態にあったり凍結している等その状態は種々であ
り、路面状態によって制動特性などが種々に変化する。
従って、上記各種システムの作動制御にあたっては、走
行路面の滑り易さを表す路面摩擦係数(路面μ)を勘案
することが望ましい。そこで、従来例えば、パワーステ
アリング装置を備えた4WSシステムでは、ステアリン
グハンドル角と車速とから前輪の横滑り角が求められる
ことと、横滑り角と路面μとによって定まるコーナリン
グフォースとパワーステアリング装置の作動圧とがほぼ
比例関係にあることとを考慮して、ハンドル角、車速及
び作動圧から算出した路面μを勘案して目標後輪舵角を
定めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハンド
ル角に応じて路面μを推定する上述のタイプの路面μ算
出方法は、ハンドルの回転操作が行われたときに初めて
路面μの推定が可能になるに過ぎない。その一方で、低
μ路走行中にあっては、車両に装備された補助ブレーキ
の作動に伴って発生する制動力が過大になると、後輪が
ロックして車両の走行安定性を失うおそれがある。この
様に、車両の関連作動部又は車載システムの作動に応じ
て算出される路面μに基づいて車載システムの作動を制
御する従来法によれば、低μ路走行時の安定性などを担
保するための処置を適正タイミングで行えないおそれが
ある。
【0005】そこで、本発明は、車両走行中、車両の関
連作動部または車載システムの作動とは別個独立に、走
行路面の摩擦係数を随時推定可能とする路面摩擦係数測
定方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の路面摩擦係数測
定方法は、車両走行中に小さい制動力を短時間にわたっ
て車輪に加え、小さい制動力を車輪に加える毎に車輪の
減速度を検出し、検出した車輪減速度に基づいて路面摩
擦係数を推定することを特徴とする。好ましくは、路面
摩擦係数推定のための制動力は、ブレーキ装置の通常の
制動動作が行われないときに限って、非駆動輪に加えら
れる。
【0007】
【作用】車両走行中、車輪に小さい制動力が短時間にわ
たって加えられる。好ましくは、この制動力は、ブレー
キ装置の通常の制動動作が行われないときに限って、一
方の非駆動輪に加えられる。この様に、制動力が車輪に
加えられると、当該車輪の回転が減速する。そして、車
輪減速度が検出され、次に、路面摩擦係数と車輪減速度
などとの相関関係に基づいて、検出車輪減速度から路面
摩擦係数が推定される。車輪駆動力が加わらない非駆動
輪に路面摩擦係数推定のための制動力を印加する本発明
の特定の態様にあっては、車輪駆動力による影響がな
く、推定摩擦係数が正確に求まる。
【0008】斯く推定された路面摩擦係数は、車両に装
備される各種システムたとえば補助ブレーキの作動制御
に供される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例の路面摩擦係数測定
方法が適用されるトラック,バス等の大型車両について
説明する。図1を参照すると、車両に搭載されるエアブ
レーキシステムは、エンジンにより駆動されるコンプレ
ッサ(図示略)により圧縮された空気を蓄えるためのフ
ロント及びリアブレーキ用のエアタンク1,2を備え、
両エアタンク内の圧縮空気圧をプレッシャガバナ(図示
略)により所定圧に保持するようにしている。運転者が
ブレーキペダル4を踏み込み操作すると、ブレーキバル
ブ3からフロント及びリアのリレーバルブ5,6にブレ
ーキペダル4の踏み込み量に応じた信号圧(エア圧)が
供給され、この入力信号圧に応じてリレーバルブ5,6
が開弁してエアタンク1,2からの圧縮空気がフロント
及びリアのブレーキチャンバ7,7’及び8,8’に夫
々供給され、前輪及び後輪に制動力が加わるようになっ
ている。一方、ブレーキペダル4の踏み込み操作が解除
されると、ブレーキバルブ3とフロント及びリアのリレ
ーバルブ5,6との間の圧縮空気が、ブレーキバルブ3
から排出されて、前輪及び後輪の制動力が消滅する。
【0010】又、車両には例えば油圧式リターダが補助
ブレーキとして設けられ、サービスブレーキの耐久性向
上が図られている。油圧式リターダは、エンジンの本体
側に設けたステータと、エンジンのクランク軸側に設け
たロータとを備え、リターダ作動時にはステータとロー
タ間に作動油を充填してステータとロータ間における作
動油の反力を利用してロータの運動エネルギを吸収し、
リターダを使用しない時には作動油を抜くようになって
いる。このため、リターダは、内蔵のオイルポンプによ
り、リターダ作動時にオイルパンからリターダ内に作動
油を送り込み、非作動時には作動油をオイルパンにリリ
ーフするように設けられている。
【0011】例えば、図2及び図3に示すように、リタ
ーダ103は、ディーゼルエンジン101とトランスミ
ッション104との間でクランク軸102と同軸に配さ
れ、詳しくは、フライホイール106と、エンジンブロ
ック105に螺着固定したフライホイールハウジング1
07との間に介在している。リターダ103は、フライ
ホイールハウジング107側に設けたステータ110
と、クランク軸102に取り付けたロータ111とを備
えている。フライホイールハウジング107は、内周縁
において、ロータ111のハブ111aに液密に摺接し
ている。リターダハウジング108は、外周縁がフライ
ホイールハウジング107に螺着固定され、内周縁がシ
ール112を介してロータハブ111aに液密に摺接し
ている。
【0012】リターダ103は、例えば内接ギヤポンプ
からなるオイルポンプ115を更に備え、ロータ111
内に収納されたポンプハウジング本体116は、シール
部材を介してロータ111に嵌合すると共に、ベアリン
グを介してロータボス111aにより回転自在に支持さ
れている。ポンプハウジング本体116内に収納された
外歯車119は、入力軸であるロータハブ111aに外
嵌固定されてロータ111と一体に回転可能になってい
る。ステータ凹部110bに軸方向に摺動自在に嵌合す
る側板120とステータ110の端壁との間には、リタ
ーンスプリングと、外部駆動回路に接続したソレノイド
とからなる電磁クラッチ121が配されている。オイル
ポンプ115の吸入口は、ステータ110に設けた作動
油供給路に接続され、吐出口はリターダ103内に開口
し、リターダ外周部には作動油排出路が接続されてい
る。作動油供給路はオイルタンクに接続され、作動油排
出路は切換弁、リリーフ弁等を介してオイルタンクに接
続されている。
【0013】上記構成において、電磁クラッチ121が
オフされてソレノイドが消勢状態にあると、オイルポン
プ側板120がリターンスプリングのばね力によりポン
プハウジング本体116の端面に圧接され、オイルポン
プ115がポンプとして機能する。即ち、ロータ111
と共に回転する外歯車119によりオイルタンクから作
動油が吸い込まれて、リターダ103内に充満し、これ
により、ロータ111の回転エネルギが作動油により吸
収されて、リターダ103が作動する。一方、電磁クラ
ッチ121がオンしてソレノイドが付勢されると、ソレ
ノイドにオイルポンプ側板120が吸着してポンプハウ
ジング本体116の端面から離隔し、この結果、オイル
ポンプ115の吸入口と吐出口とが連通してポンプ機能
が解除され、リターダ103が非作動化される。
【0014】次に、本実施例の路面摩擦係数測定方法を
実施するための測定装置について説明する。図1に示す
ように、路面摩擦係数測定装置は、マイクロプロセッ
サ,メモリ,入出力回路,タイマなどからなるコントロ
ーラ201と、例えば常閉型電磁開閉弁からなる制御バ
ルブ202と、非駆動輪の一方たとえば左前輪の車輪速
を検出するための車輪速センサ203とを備えている。
制御バルブ202は、フロント用エアタンク1とダブル
チェックバルブ10との間において管路9と並列に延び
る管路204の途中に設けられている。
【0015】ダブルチェックバルブ10は、セレクトハ
イ機能を有するもので、バルブ10の2つの入力ポート
に供給される空気圧のうち、より高圧のものを選択する
ように構成されている。従って、図1のエアブレーキシ
ステムの通常の制動動作のためにフロント用リレーバル
ブ5が開作動すると、フロント用エアタンク1からの圧
縮空気が管路9とダブルチェックバルブ10とを介して
左前輪用ブレーキチャンバ7に供給され、左前輪のブレ
ーキが右前輪及び左右後輪のブレーキと共に制動動作す
る。一方、後で詳述する路面摩擦係数測定のために制御
バルブ202が開作動すると、エアタンク1からの圧縮
空気が管路204とダブルチェックバルブ10とを介し
てブレーキチャンバ7に供給されることになる。但し、
管路204は、該管路を介して圧縮空気が左前輪のブレ
ーキチャンバ7に供給されたときに左前輪ブレーキによ
って発生される制動力が、エアブレーキシステムの通常
制動動作により発生される制動力よりも相当に小さくな
るように構成されている。このため例えば、管路204
の途中には、該管路を介する圧縮空気量を低減するため
の絞りが形成されている。
【0016】以下、図4及び図5を参照して、上記構成
の路面摩擦係数測定装置の作動を説明する。車両走行
中、例えばコントローラ201に内蔵の割り込みタイマ
から所定周期Tで送出される割り込み信号が発生する
と、コントローラ201のプロセッサは、図4に示す路
面μ測定ルーチンの実行を開始する。
【0017】割り込み信号発生時、プロセッサは、路面
μ測定許容時間ΔTを計時するためのタイマをリスター
トさせ(ステップS1)、次に、時間ΔTが経過したと
きに発生されるタイマ出力の有無に基づいて、今回の割
り込み信号に対応する路面μ測定許容時間ΔTが経過し
たか否かを判別する(ステップS2)。割り込み信号発
生直後にあっては、ステップS2の判別結果が否定にな
るので、プロセッサは、ブレーキペダル4の踏み込み操
作に応じて変化するブレーキスイッチの出力レベルを参
照して、エアブレーキシステムの通常の制動動作が行わ
れているか否かを更に判別する(ステップS3)。
【0018】割り込み信号発生時に通常の制動動作が行
われており、従って、路面μ測定のための制動動作を行
うことは不適切であるとステップS3で判別すると、プ
ロセッサは、ステップS2に戻って測定許容時間ΔTが
経過したか否かを再度判別する。従って、通常の制動動
作が終了することなく、測定許容時間ΔTが経過した場
合には、今回の割り込み信号に対応する路面μ測定は行
われず、次回の割り込み信号が発生したときに路面μ測
定の可否が再度判別されることになる。これにより、制
動力が過大になる等の、通常の制動動作と路面μ推定の
ための制動動作との同時実行に起因する不都合が防止さ
れる。
【0019】一方、通常の制動動作が行われていないと
ステップS3で判別すると、プロセッサは、路面μ計測
のための制動時間Δtを計時するための制動時間タイマ
をリスタートさせ(ステップS4)、次に、車輪速セン
サ203からの出力に基づいて、路面μ計測のための制
動の開始直前における左前輪の車輪速を検出し、プロセ
ッサに内蔵の第1レジスタに検出車輪速データを第1車
輪速データとして格納する(ステップS5)。更に、プ
ロセッサは、常閉型電磁開閉弁からなる制御バルブ20
2に、出力回路を介して、例えばハイレベルの制御出力
を送出する(ステップS6)。この結果、制御バルブ2
02が開弁動作し、フロント用エアタンク1からの圧縮
空気が管路204とダブルチェックバルブ10とを介し
て左前輪のブレーキチャンバ7に供給され、これにより
左前輪ブレーキが制動動作する。この様に、小さい制動
力が左前輪に加えられると、左前輪の回転が減速し始め
る。
【0020】次いで、プロセッサは、制動時間タイマ出
力に基づいて路面μ測定のための制動開始時点から制動
時間Δtが経過したか否かを判別し(ステップS7)、
この判別結果が否定であれば制動時間Δtが経過するの
を待つ。その後、制動時間Δtの経過をステップS7で
判別すると、プロセッサは、車輪速センサ出力に基づい
て、制動時間Δtにわたって小さい制動力を加えた直後
における左前輪の車輪速を検出し、プロセッサに内蔵の
第2レジスタに検出車輪速データを第2車輪速データと
して格納する(ステップS8)。更に、プロセッサは、
制御バルブ202にローレベルの制御出力を送出し(ス
テップS9)、これにより制御バルブ202が閉弁動作
して、フロント用エアタンク1から左前輪ブレーキチャ
ンバ7への圧縮空気供給を停止させ、左前輪ブレーキの
制動動作が解除される。
【0021】そして、プロセッサは、第1及び第2レジ
スタの夫々から第1及び第2車輪速データを読み出し、
第1,第2車輪速データに基づいて左前輪減速度dV/
dtを算出し(ステップS10)、更に、摩擦係数μと
車輪減速度dV/dtなどとの相関関係に基づいて予め
作成しメモリに格納しておいたマップを参照して、算出
車輪減速度dV/dtから推定摩擦係数(左前輪タイヤ
と走行路面との間の摩擦係数の推定値)μを求める(ス
テップS11)。
【0022】例えば、推定摩擦係数μの決定に用いる上
記マップは、摩擦係数μを、制動力Bの大きさ,左前輪
に加わる重量(輪重)W,左前輪の慣性モーメントI及
び左前輪減速度dV/dtの関数として表す演算式μ=
(B/W)−[{I・(dV/dt)}/W]に従って
予め作成される。ここで、上記演算式は、関係式μ=
{T/(W・R)}−[{I・(dω/dt)}/(W
・R)]と、関係式T=B・Rと、関係式(dω/d
t)=R・(dV/dt)とから導出したもので、T,
R及びdω/dtは、左前輪に加わる制動トルク,左前
輪のタイヤ動半径および左前輪の角減速度を夫々表して
いる。
【0023】なお、上記演算式において、制動力Bは、
エアブレーキシステム,制御バルブ202及び管路20
4の構成ならびに制御バルブ202の開弁時間Δtによ
って定まる既知の値をとり、慣性モーメントIは車輪の
構成によって定まる既知の値をとる。一方、輪重Wは車
両における積載状態に応じて変化する。そこで、上記ス
テップS11での摩擦係数μの決定には、複数種類用意
しておいたマップのうち、ストロークセンサなどによっ
て検出した積載状態データに応じて求めた輪重Wに対応
するものが用いられる。
【0024】以上のようにして摩擦係数μを決定する
と、プロセッサは、今回の割り込み信号に対応する路面
μ測定ルーチンを終了し、次の割り込み信号の発生に待
機する。そして、次の割り込み信号が発生すると、路面
μ測定ルーチンを同様に実行する。この様にして、割り
込み信号が発生する毎に推定摩擦係数μが決定される。
なお、路面μ測定のために左前輪に加えられる制動力は
小さく、制動力印加時間も短いので、制動力印加により
車両走行に影響が生じることはない。又、エンジンから
の駆動力が加わらずかつリターダ作動による影響が及ば
ない非駆動輪である左前輪に摩擦係数推定のための制動
力を印加するので、摩擦係数推定にあたって駆動力など
の影響を受けることがない。
【0025】そして、上述のように決定した推定摩擦係
数μは、図2及び図3に示すリターダ103の作動制御
に供される。すなわち、コントローラ201又は別途設
けたコントローラの制御下で、リターダ外部の駆動回路
からリターダ103の電磁クラッチ121へ励磁電流が
供給される励磁時間あるいは励磁電流の大きさが推定摩
擦係数μの大きさに応じて調整されて、電磁クラッチ1
21のオフ時間ひいてはリターダ103の作動時間、或
は、電磁クラッチの係合度合ひいてはリターダの作動度
合が可変制御される。即ち、例えば、路面μ測定ルーチ
ンで決定した推定摩擦係数μが小さいときには、リター
ダ103が非作動化されて、補助ブレーキ力の発生を阻
止し、これにより、凍結路などの低μ路を走行中は補助
ブレーキをかけないようにする。或は、推定μが小さい
ときは、リターダ作動時間を短くし又はリターダ作動度
合を弱くして、リターダ103が発生する補助ブレーキ
力を予め抑制し、過大な補助ブレーキ力の発生によって
低μ路走行中の車両の走行安定性が損なわれないように
する。
【0026】本発明の路面摩擦係数推定方法は、上記実
施例に限定されず、種々に変形可能である。例えば、上
記実施例では補助ブレーキとしてのリターダを搭載した
車両に適用される摩擦係数推定方法に関して説明した
が、本発明の方法は、油圧式リターダ以外の補助ブレー
キシステムやABS又は4WSなどの種々のシステムを
装備した車両に適用可能で、これにより各種システムの
作動を推定摩擦係数に応じて制御可能となる。又、上記
実施例では、非駆動輪の一方のみに摩擦係数推定のため
の制動力を加えるようにしたが、非駆動輪の他方あるい
は双方に制動力を印加しても良い。
【0027】
【発明の効果】上述のように、本発明の路面摩擦係数測
定方法は、車両走行中に小さい制動力を短時間にわたっ
て車輪に加え、小さい制動力を加える毎に車輪の減速度
を検出し、検出した車輪減速度に基づいて路面摩擦係数
を推定するようにしたので、車両走行中に走行路面の摩
擦係数を随時推定可能である。従って、車両に搭載され
る各種システムの作動を路面状態に応じて適切に制御可
能となり、車両性能を向上可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による路面摩擦係数測定方法
を実施するための装置をエアブレーキシステムと共に示
す概略図である。
【図2】図1に示すエアブレーキシステムおよび摩擦係
数測定装置と共に車両に搭載されるリターダの搭載部位
を示す概略図である。
【図3】図2のリターダを詳細に示す断面図である。
【図4】図1に示すコントローラが実行する路面摩擦係
数測定ルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図5】図4に一部を示した路面摩擦係数測定ルーチン
の残部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,2 エアタンク 4 ブレーキペダル 5,6 リレーバルブ 7,7’,8,8’ ブレーキチャンバ 10 ダブルチェックバルブ 103 リターダ 121 電磁クラッチ 201 コントローラ 202 制御バルブ 203 車輪速センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両走行中に小さい制動力を短時間にわ
    たって車輪に加え、前記小さい制動力を前記車輪に加え
    る毎に前記車輪の減速度を検出し、検出した車輪減速度
    に基づいて路面摩擦係数を推定することを特徴とする路
    面摩擦係数測定方法。
  2. 【請求項2】 ブレーキ装置の通常の制動動作が行われ
    ていないときに限って、前記小さい制動力を前記車輪に
    加えることを特徴とする請求項1の路面摩擦係数測定方
    法。
  3. 【請求項3】 前記車輪としての非駆動輪に、前記小さ
    い制動力を加えることを特徴とする請求項1の路面摩擦
    係数測定方法。
JP5004845A 1993-01-14 1993-01-14 路面摩擦係数測定方法 Withdrawn JPH06213801A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003053747A1 (fr) * 2001-12-21 2003-07-03 Kabushiki Kaisha Bridgestone Procede et appareil pour l'estimation de l'etat de la surface d'une route et de l'etat de fonctionnement de pneumatiques, abs et commande de vehicule dans lesquels ils sont utilises

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WO2003053747A1 (fr) * 2001-12-21 2003-07-03 Kabushiki Kaisha Bridgestone Procede et appareil pour l'estimation de l'etat de la surface d'une route et de l'etat de fonctionnement de pneumatiques, abs et commande de vehicule dans lesquels ils sont utilises
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