JPH06213800A - 回転機巻線の絶縁劣化診断方法 - Google Patents

回転機巻線の絶縁劣化診断方法

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JPH06213800A
JPH06213800A JP503093A JP503093A JPH06213800A JP H06213800 A JPH06213800 A JP H06213800A JP 503093 A JP503093 A JP 503093A JP 503093 A JP503093 A JP 503093A JP H06213800 A JPH06213800 A JP H06213800A
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JP
Japan
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rotating machine
winding
machine winding
insulation
peeling force
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Pending
Application number
JP503093A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Shimodera
下寺  誠
Juichi Miya
宮  寿一
Minokichi Miura
巳之吉 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06213800A publication Critical patent/JPH06213800A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁被覆材に亀裂やピンポールが発生する以
前に容易に診断できる回転機巻線の絶縁劣化診断方法を
提供する。 【構成】 導電部1aを被覆した回転機巻線1の絶縁被
覆材1bに、所定の接着面積を持つ剥離力伝達棒2の下
端を接着剤2aで接着し、また剥離力伝達棒2の上部に
設置した従動ラックギア5を駆動部6に接続される駆動
ピニオンギア7に噛み合わせ、中間に設けた引き上げ力
検出部3で絶縁被覆材1bが剥離したときの剥離力を最
大値記憶部4を介して表示部10に送り、この剥離力か
ら耐圧に換算して、絶縁被覆材bの劣化診断を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導電部を絶縁被覆材によ
って被覆して成る回転機巻線の絶縁劣化診断方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、回転機巻線の導電部を被覆する
絶縁被覆材は、使用年数を経るに従って枯れが発生し、
絶縁被覆材の結合に緩みを生じて劣化が起こり、劣化が
進行すると、絶縁被覆材の硬度の低下と脆弱化が進行す
る。また絶縁被覆材は、導電部に対する接着力が低下し
て、運転中の熱応力、電磁力、振動などの機械的ストレ
スによって剥離が生じ、亀裂や空隙の発生に進展し、さ
らに、この部分に塵埃等が付着すると一層絶縁劣化を招
きやすくなり、回転機の焼損事故に至ることがある。
【0003】図5は回転機巻線の絶縁耐圧特性図であ
り、低温で運転した回転機巻線の運転時間と、一定の低
湿度条件下で絶縁耐圧との関係を示す特性曲線Aと、高
温で運転した回転機巻線の運転時間と、一定の低湿度条
件下で絶縁耐圧との関係を示す特性曲線Bとを併記して
示している。特性曲線Aが示すように回転機巻線を低温
で運転したときは、運転時間が経過しても絶縁耐圧の低
下は少ないが、特性曲線Bが示すように回転機巻線を高
温で運転すると、運転時間10000時間で絶縁耐圧が
4000Vから600V程度に低下し地絡事故を起こ
す。このように、運転時の温度によって運転時間に対す
る絶縁耐圧の低下が異なるため、回転機巻線の絶縁耐圧
の低下による回転機の事故の発生を防止するためには、
回転機巻線の絶縁劣化の進行状況の指標である絶縁耐圧
を定期的に測定する必要がある。
【0004】しかし、絶縁耐圧の測定は回転機巻線に高
電圧を印可したときの破壊電圧を測定する破壊検査であ
る。従って、絶縁破壊によって発生した地絡部位が特定
できないため修理不能となるから、絶縁耐圧測定後の回
転機の稼働は不可能となり、稼働中の回転機では絶縁耐
圧測定を実施することはできない。また、非破壊検査で
ある絶縁抵抗の測定による絶縁劣化診断も考えられる
が、測定結果が湿度の影響を大きく受けるため一定の湿
度条件下で測定する必要がある。例えば、回転機巻線を
被覆する絶縁被覆材に初期段階のピンポールや亀裂が発
生していても、絶縁被覆材の表面が乾燥した状態にある
と、測定した絶縁抵抗は大きな値を示し回転機巻線に絶
縁劣化がないと判断されてしまう。しかし稼働中の回転
機は測定時に任意の湿度に設定できないため、絶縁抵抗
の測定による絶縁劣化診断の信頼度も低い。
【0005】そこで、特開昭63−121759号公報
に記載のように回転機巻線に接触させる絶縁抵抗測定端
子に含水した部材を付加し、測定時の湿度状態に関係な
く回転機巻線を被覆する絶縁被覆材に発生したピンポー
ルや亀裂を検出できるようにした絶縁劣化診断装置が提
案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の回
転機巻線の絶縁劣化診断装置によれば、亀裂、ピンポー
ルの発生による絶縁抵抗の低下状態の検出は可能である
が、回転機巻線を被覆する絶縁被覆材に亀裂またはピン
ポールが発生した状態は、回転機巻線の絶縁劣化が大き
く進行し易い状況であり、いつ事故になるか分からない
極めて危険な状態である。従って、緊急な修理を必要と
するが、回転機巻線の絶縁復旧の修理作業の手配や、修
理作業中における代替回転機の手配などに時間がかか
り、回転機を長時間停止させなければならず、さらには
顧客の営業事情により当該回転機を停止できない場合、
絶縁劣化した状態で稼働させなければならなかった。
【0007】本発明の目的とするところは、絶縁被覆材
に亀裂やピンポールが発生する以前に容易に診断できる
回転機巻線の絶縁劣化診断方法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、導電部を絶縁被覆材によって被覆して成る
回転機巻線の絶縁劣化の診断方法において、上記回転機
巻線の絶縁被覆材を剥離させ、上記絶縁被覆材が上記導
電部から剥離したときの剥離力を検出し、この剥離力か
ら上記回転機巻線の絶縁劣化を診断することを特徴とす
る。
【0009】
【作用】本発明による回転機巻線の絶縁劣化診断方法
は、回転機巻線の絶縁被覆材が劣化に伴って硬度が低下
し、この硬度低下によって剥離力が低下するのに着目
し、回転機巻線の絶縁被覆材に剥離が生じるように剥離
力を加え、絶縁被覆材が導電部から剥離したときの剥離
力を検出し、この剥離力から回転機巻線の絶縁劣化を診
断するため、単に絶縁被覆材に剥離力を加えるだけであ
り、それに要する回転機の停止時間も短時間で済み、ま
た湿度等の影響を受けることなく、絶縁被覆材にピンポ
ールや亀裂の発生する以前に絶縁劣化の診断が可能とな
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって説明す
る。図3は本発明の一実施例による回転機巻線の絶縁劣
化診断方法に用いる絶縁劣化診断装置の斜視図である。
導電部を被覆する絶縁被覆材1bを有する電動回転機の
回転機巻線1の絶縁被覆材1b上に、ケース9内に収納
した絶縁劣化診断装置の引き上げ駆動部を配置し、この
引き上げ駆動部に加えた引き上げ力最大値を表示部10
に表示すると共に、起動スイッチ11によって引き上げ
駆動部を起動させるように構成し、ケース9の両側面に
測定時に支える取っ手12を取り付けている。
【0011】この絶縁劣化診断装置の詳細は、図3の断
面図である図1に示すように構成されている。つまり引
き上げ駆動部は、剥離力伝達棒2の下端をケース9から
突出させ、この下端に所定の接着面積を有して設けた接
着剤2aを回転機巻線1の絶縁被覆材1bに接着させ、
剥離力伝達棒2の上端側には従動ラックギア5が設けら
れており、制御部8により制御される電動モータから成
る駆動部6に接続された駆動ピニオンギア7が噛み合っ
て構成されている。この駆動部6は起動スイッチ11に
よって起動するように電気的に接続され、剥離力伝達棒
2の上端近くの中間部には弾性体で構成された引き上げ
力検出部3が設けられ、この引き上げ力検出部3の情報
は最大値記憶部4に格納されて、引き上げ駆動部に加え
た引き上げ力最大値を表示部10に表示するように成さ
れ、これらの関係を図2のブロック図に示している。
【0012】回転機巻線1の絶縁劣化診断に先立って、
図4に示す剥離力の耐圧特性図を得ておく。所定湿度条
件における回転機巻線1の絶縁被覆材1bの剥離圧力
と、そのときの絶縁耐圧とを測定した特性曲線Cは図4
に示すようになる。この特性曲線Cは、剥離力が小さい
箇所では剥離力が絶縁耐圧がほぼ比例するような曲線と
なっており、同図から分かるように絶縁被覆材1bの劣
化が進行すると、絶縁被覆材1bの剥離力が低下すると
いう相関関係がある。
【0013】回転機巻線1の絶縁劣化を測定しようとす
るときは、先ず、回転機巻線1の導電部1aを被覆する
絶縁被覆材1bに、所定の面積を持つ剥離力伝達棒2の
下端を接着剤2aで接着する。その後、起動スイッチ1
1を操作し、制御部8に信号を出力して駆動部6の電動
モーターを回転させ、その回転を駆動ピニオンギア7を
介して従動ラックギア5に伝達し剥離力伝達棒2を引き
上げる。この従動ラックギア5を引き上げる力を引き上
げ力検出部3が検出し、絶縁被覆材1bが導電部1aよ
り剥離したときの値であるその最大値が最大値記憶部4
に記憶し、最大値記憶部4に記憶された最大値をケース
9の上部面に設置されている表示部10に表示して、絶
縁被覆材1bの剥離力を測定する。
【0014】次に、図4に示すように予め所定湿度条件
における回転機巻線1の絶縁被覆材1bの剥離圧力と、
そのときの絶縁耐圧とを測定した特性曲線Cから、表示
部10に表示された剥離力に対応した絶縁耐圧を求め
て、絶縁劣化の診断を行う。その後、破壊剥離力の測定
を行なった箇所の絶縁被覆材1bを、新たに絶縁被覆材
を塗布することにより修復できるため、それに要する回
転機の停止時間も短時間で、かつ容易に復旧させること
ができる。
【0015】尚、本実施例では表示部10に剥離力を表
示したが、特性曲線Cに基いて剥離力に対応した絶縁耐
圧を演算し、これを表示部10に表示させても良い。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、劣化に伴
って剥離力が低下する点に注目し、回転機巻線の絶縁被
覆材に剥離力を加え、絶縁被覆材が剥離したときの剥離
力を測定して、これに基いて絶縁耐圧を求めるようにし
たため、短時間で、また診断後に容易に復旧させること
ができ、しかも絶縁材にピンポールや亀裂が発生する前
に劣化の診断が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による回転機巻線の絶縁劣化
診断方法に用いる絶縁劣化診断装置の断面図である。
【図2】図1に示した絶縁劣化診断装置の要部のブロッ
ク図である。
【図3】図1に示した絶縁劣化診断装置の斜視図であ
る。
【図4】本発明の一実施例による回転機巻線の絶縁劣化
診断方法に用いる剥離力の耐圧特性図である。
【図5】従来の回転機巻線の絶縁劣化診断方法に用いら
れた絶縁耐圧特性図である。
【符号の説明】
1 回転機巻線 1b 絶縁被覆材 2 剥離力伝達棒 2a 接着剤 3 引き上げ力検出部 4 最大値記憶部 5 従動ラックギア 6 駆動部 7 駆動ピニオンギア 8 制御部 10 表示部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電部を絶縁被覆材によって被覆して成
    る回転機巻線の絶縁劣化の診断方法において、上記回転
    機巻線の絶縁被覆材を剥離させ、上記絶縁被覆材が上記
    導電部から剥離したときの剥離力を検出し、この剥離力
    から上記回転機巻線の絶縁劣化を診断することを特徴と
    する回転機巻線の絶縁劣化診断方法。
JP503093A 1993-01-14 1993-01-14 回転機巻線の絶縁劣化診断方法 Pending JPH06213800A (ja)

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JP503093A JPH06213800A (ja) 1993-01-14 1993-01-14 回転機巻線の絶縁劣化診断方法

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JP503093A JPH06213800A (ja) 1993-01-14 1993-01-14 回転機巻線の絶縁劣化診断方法

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JPH06213800A true JPH06213800A (ja) 1994-08-05

Family

ID=11600086

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JP503093A Pending JPH06213800A (ja) 1993-01-14 1993-01-14 回転機巻線の絶縁劣化診断方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112924377A (zh) * 2019-12-06 2021-06-08 昆山华复精密金属有限公司 一种喷漆产品剥离力的测试系统及其方法

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