JPH06213724A - 赤外線センサ - Google Patents

赤外線センサ

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Publication number
JPH06213724A
JPH06213724A JP4172531A JP17253192A JPH06213724A JP H06213724 A JPH06213724 A JP H06213724A JP 4172531 A JP4172531 A JP 4172531A JP 17253192 A JP17253192 A JP 17253192A JP H06213724 A JPH06213724 A JP H06213724A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
infrared
infrared sensor
sensor element
sensor
temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP4172531A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Kubota
健一 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 赤外線センサ全体を小型化できるとともに、
環境温の変動による影響を受けることがなく、安定して
計測することができるようにする。 【構成】 センサ素子11は台座13の上面(素子取付
面13a)に取り付けられている。台座13は、熱容量
が大きく、かつ熱伝導性に優れた材質、たとえばアルミ
ニウムにより円柱状に形成されている。この台座13
は、環境温の変動による影響が小さいため、センサ素子
11自身の基準温も大きく変化することがなく、安定し
て計測することができる。また、台座13の素子取付面
13aの面積がセンサ素子11の取付面積だけでよいの
で、赤外線センサ10全体の大きさはセンサ素子11の
大きさのみによって決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非接触で被計測対象の温
度を計測する赤外線センサに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、医療用機器の1つとして、人体の
外耳道に挿入して体温を測定するための鼓膜体温計が考
えられており、この鼓膜体温計等に用いて好適な熱型赤
外線センサを、半導体微細加工技術を利用して作製する
技術が種々開発されている。この赤外線センサは、セン
サ基板として半導体材料、たとえばシリコンを用い、こ
のシリコン上に絶縁膜により形成された非常に小さな架
橋部を形成し、さらにこの架橋部の上に赤外線感温部を
形成した構造となっている。この熱型赤外線センサに用
いる赤外線感温部としては、赤外線によりセンサ温度が
変化してその電気抵抗値が変化するボロメータ型、起電
力が変化するサーモパイル型、および、温度変化より自
発分極の電荷の変化量を検出する焦電型などに分けるこ
とができる。この中でも特にボロメータ型は、上記微細
加工技術を駆使することにより著しく、センサの大きさ
を微小にすることが可能である。
【0003】ところで、この種の赤外線センサは、従
来、図8に示すように赤外線センサ素子41を金属製の
パッケージ(キャン)42内に配設し、このパッケージ
42の内部でワイヤボンディングにより配線43を施し
た構造を有している。このような構成のパッケージ42
では、赤外線センサを高温の物体や移動体等の温度測定
に適用する場合には、支障はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、赤外線
センサを前述の鼓膜体温計のような狭小な部位に挿入し
て用いるものに適用した場合には、赤外線センサ素子4
1自体は微小に作成できるものの、全体として大型化す
るために、パッケージ自身を外耳道内等に挿入すること
ができない。このため従来の取付構造のままでは鼓膜体
温計には適用できないという問題があった。また、赤外
線センサ素子41自身は、極めて微小であるために、従
来のパッケージ構造では、環境温等の外乱の影響を受け
やすく、そのため安定した計測ができないという問題が
あった。また、集光装置や導光部を設けねばならず、装
置の複雑化や光学系による損失分等により受光量そのも
のも減少するという問題があった。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、パッケージ自体を小型化できるとと
もに、環境温の急激な変動の影響を受けることがなく、
安定して計測することができる赤外線センサを提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による赤外線セン
サ素子は、半導体材料により形成されるとともに、内部
に赤外線感温部を備えた赤外線センサ素子を、熱容量が
大きく、かつ熱伝導性に優れた材質により形成されたセ
ンサ素子支持体に取り付けて一体化したものである。
【0007】この赤外線センサによれば、センサ素子支
持体(台座)としては、受光側の面積が赤外線センサ素
子の取付面積だけでよいので、センサ全体の大きさは赤
外線センサ素子の大きさみのみによって決定され、著し
く小型化することができる。また、センサ素子支持体の
熱容量が大きく、環境温の変動による影響が小さいた
め、赤外線センサ素子自身の基準温も大きく変化するこ
とがなく、安定して計測することができる。
【0008】センサ素子支持体としては、熱容量が大き
く、かつ熱伝導性に優れた材質のものであればよく、た
とえばアルミニウム(Al)、銅(Cu)、真鍮等の金
属や、アルミナ粉末を散在させたエポキシ樹脂等のプラ
スチックを用いることができる。表1に一例としてアル
ミニウム、銅および黄銅の比熱、熱伝導率および密度の
各値を示す。
【0009】
【表1】
【0010】また、熱容量は、センサ素子支持体とし
て、直径3.0〜4.5mm、長さ10〜20mmの円
筒状としたとき、アルミニウムが0.17〜0.75J
・K-1、銅が0.07〜0.34J・K-1、黄銅が0.
07〜0.35J・K-1の値となる。
【0011】本発明の赤外線センサでは、前記赤外線素
子支持体に赤外線センサ素子の回りを囲むような壁を設
けることにより、赤外線センサ素子の位置決めが容易に
なる。
【0012】さらに、本発明の赤外線センサでは、前記
壁の内壁面に金めっき処理を施して赤外線を反射させる
構成とすることが好ましい。このような構成であれば、
内壁面自身からの赤外線放射を防止することができるた
め、赤外線感温部には計測対象物からの赤外線のみが入
射され、そのため正確な温度を計測できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。
【0014】図1は本発明の一実施例に係るボロメータ
型の赤外線センサ10の全体構成を表すものである。こ
の赤外線センサ10は、半導体微細加工技術により作製
された方形状の赤外線センサ素子(以下、センサ素子と
いう)11を、センサ素子支持体としての台座13の上
面(素子取付面13a)に接着剤(半田、熱導電性の良
いエポキシ樹脂等)により取り付けたものである。台座
13は、熱容量が大きく、かつ熱伝導性に優れた材質、
たとえばアルミニウムにより円柱状に形成されている。
台座13の素子取付面13aの直径はセンサ素子11の
対角線の長さと同じとなっており、これにより台座13
の大きさは必要最小限の大きさとなっている。
【0015】図7はセンサ素子11の断面構成を表すも
のである。このセンサ素子11には、内部に赤外線感温
膜12が密封されている。センサ素子11のセンサ基板
31としては、シリコン、ゲルマニウム等の半導体基板
が用いられるが、容易にしかも安価に手に入れることが
可能なシリコン基板を用いることが好ましい。絶縁膜3
2aはセンサ基板31の表面に架橋(ブリッジ)構造と
なっており、この架橋部上に赤外線感温膜12が形成さ
れている。絶縁膜32aとしては、シリコン酸化膜(SiO
x)、シリコン窒化膜 (SiNy) 、シリコンオキシナイトラ
イド(SiOxNy)膜等により形成することができるが、特に
シリコンオキシナイトライド膜により形成することが好
ましい。シリコンオキシナイトライド膜は、シリコン酸
化膜とシリコン窒化膜との両者の性質を持ち、そのため
応力バランスが良く、安定した架橋構造を形成すること
が可能となる。
【0016】赤外線感温膜12はアモルファスシリコン
(a−Si)や多結晶シリコン等のシリコンを含む膜に
より形成される。この赤外線感温膜12の成膜には、ス
パッタリング、イオンビームスパッタリング、CVD
(化学的気相成長法)等が用いられる。赤外線感温膜1
2にはアルミニウム等の導電性材料により形成された配
線層35が接続されており、さらにこの赤外線感温膜1
2は、シリコンオキシナイトライド膜等からなる絶縁膜
32bにより覆われている。赤外線感温膜12の上部に
は赤外線吸収膜(たとえば金黒)33が形成されてお
り、赤外線の吸収効率を高め、より大きな出力を得るこ
とができるようになっている。また、赤外線感温膜12
の上方にはシリコン基板等により形成された赤外線透過
性の窓材34が設けられており、入射する赤外線を赤外
線感温膜12へ導くようになっている。
【0017】赤外線感温膜12は被計測対象、たとえば
人体の外耳道から入射される赤外線の量(熱量)に応じ
てその電気抵抗値が変化する。この赤外線感温膜12に
はフレキシブル基板14が電気的に接続されている。こ
のフレキシブル基板14を通して赤外線感温膜12の電
気抵抗値の変化による電圧若しくは電流の変化を検出
し、その検出信号を図示しない信号処理回路へ送るよう
になっている。信号処理回路では、この検出信号を受け
て演算処理を行い、被計測対象物の温度を算出する。
【0018】本実施例の赤外線センサ10では、センサ
素子11は、熱容量が大きく、かつ熱伝導性に優れた材
質により形成された台座13に取り付けられている。こ
のような台座13は、環境温の変動による影響が小さい
ため、センサ素子11自身の基準温も大きく変化するこ
とがなく、安定して計測することができる。また、台座
13の素子取付面13aの面積はセンサ素子11の取付
面積だけでよいので、赤外線センサ10全体の大きさは
センサ素子11の大きさのみによって決定されることに
なる。したがって、微小なセンサ素子11に合わせて著
しく小型化することができる。なお、センサ素子11と
してはサーモパイルを用いてもよい。
【0019】上記実施例では台座13の形状を円柱状と
したが、図2に表すようにセンサ素子11の形状(方
形)に合わせ、かつ測定機器の内部に装着し易いよう
に、角柱状の台座15としてもよい。このような構成と
することにより、図1の構造に比べてより小型化を図る
ことができる。
【0020】図3は本発明の他の実施例を表すものであ
る。本実施例においては、図1に示した台座13の素子
取付面13aの周縁部に、センサ素子11の回りを囲む
ように円形状の壁16を設けたものである。壁16には
一部に切欠き部17が形成されており、この切欠き部1
7を通してフレキシブル基板14が外部に取り出されて
いる。壁16の内壁面には、たとえば金めっき処理によ
り赤外線反射処理が施されている。
【0021】本実施例では、台座13の素子取付面13
aの周縁部に壁16が設けられているので、この壁16
の内部にセンサ素子11を、フレキシブル基板14を切
欠き部17に合わせた状態で装着すればよい。したがっ
て、図1に示した実施例に比べてセンサ素子11の位置
決めが容易になる。なお、この壁16は支持体と一体の
ものでもよく、また嵌め込み式の別部材により構成する
ようにしてもよい。
【0022】また、壁16の内壁面に金めっき処理によ
り赤外線反射処理部18が形成されているため、図5に
拡大して示すように、内壁面自身からの放射Bを防止す
ることができる。したがって、赤外線感温膜12には計
測対象物からの赤外線Aのみが入射され、このため計測
対象物の温度を正確に計測できる。
【0023】なお、壁16の形状は、台座として図2に
示した円柱状の台座15を用いた場合には、図4に示す
ように方形状としてもよい。
【0024】図6は、上記実施例の赤外線センサ10を
用いた鼓膜体温計20の概略構成を表すものである。こ
の鼓膜体温計20は、先端部に赤外線センサ10を備
え、この赤外線センサ10の検出信号を内部の信号処理
回路21に送り、ここで温度を算出する。この算出され
た温度は体温として表示部22に表示される。なお、鼓
膜体温計20の先端面には、たとえばポリエチレンによ
り形成された膜23が被着されており、この膜23によ
り耳垢等の赤外線センサ10への付着を防止するように
なっている。
【0025】この鼓膜体温計20では、その先端の赤外
線センサ10部分を人体の外耳道19aに挿入して一定
時間経過すると、鼓膜19aから放射される赤外線が検
出され、鼓膜19aの温度すなわち体温を計測すること
ができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明の赤外線セン
サによれば、内部に赤外線感温部を備えた赤外線センサ
素子を、熱容量が大きく、かつ熱伝導性に優れた材質に
より形成されたセンサ素子支持体に取り付けて一体化す
るようにしたので、全体として著しく小型化できるとと
もに、環境温の影響を受けることがなく、正確な計測を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る赤外線センサの全体構
成を表す斜視図である。
【図2】図1の赤外線センサの変形例を表す斜視図であ
る。
【図3】本発明の他の実施例に係る赤外線センサの全体
構成を表す斜視図である。
【図4】図3の赤外線センサの変形例を表す斜視図であ
る。
【図5】図3の赤外線センサにおける赤外線の入射状態
を説明するために一部断面して示す斜視図である。
【図6】本発明の赤外線センサを用いた鼓膜体温計の概
略構成を一部断面して表す側面図である。
【図7】図1の赤外線センサの素子部の構成を説明する
ための断面図である。
【図8】従来の赤外線センサの全体構成を表す斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 赤外線センサ 11 赤外線センサ素子 12 赤外線感温膜 13、15 台座 14 フレキシブル基板 16 壁 17 切欠き部 18 赤外線反射処理部 31 センサ基板 32 絶縁膜 33 赤外線吸収膜 34 窓材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体材料により形成されるとともに、
    内部に赤外線感温部を備えた赤外線センサ素子を、熱容
    量が大きく、かつ熱伝導性に優れた材質により形成され
    たセンサ素子支持体に取り付けて一体化したことを特徴
    とする赤外線センサ。
JP4172531A 1992-06-30 1992-06-30 赤外線センサ Pending JPH06213724A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4172531A JPH06213724A (ja) 1992-06-30 1992-06-30 赤外線センサ

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JP4172531A JPH06213724A (ja) 1992-06-30 1992-06-30 赤外線センサ

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JPH06213724A true JPH06213724A (ja) 1994-08-05

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ID=15943643

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JP4172531A Pending JPH06213724A (ja) 1992-06-30 1992-06-30 赤外線センサ

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JP (1) JPH06213724A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009113310A1 (ja) * 2008-03-14 2009-09-17 パナソニック株式会社 冷蔵庫

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009113310A1 (ja) * 2008-03-14 2009-09-17 パナソニック株式会社 冷蔵庫
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