JPH06212970A - エンジンの冷却装置 - Google Patents

エンジンの冷却装置

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JPH06212970A
JPH06212970A JP34574492A JP34574492A JPH06212970A JP H06212970 A JPH06212970 A JP H06212970A JP 34574492 A JP34574492 A JP 34574492A JP 34574492 A JP34574492 A JP 34574492A JP H06212970 A JPH06212970 A JP H06212970A
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Japan
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temperature
passage
block
cooling water
water
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JP34574492A
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English (en)
Inventor
Sakuyoshi Hasefuji
作美 長谷藤
Tetsuo Muto
哲郎 武藤
Masanori Douhou
正礼 道法
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P3/02Arrangements for cooling cylinders or cylinder heads
    • F01P2003/027Cooling cylinders and cylinder heads in parallel
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P2025/00Measuring
    • F01P2025/08Temperature
    • F01P2025/50Temperature using two or more temperature sensors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P2060/00Cooling circuits using auxiliaries
    • F01P2060/08Cabin heater
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P7/00Controlling of coolant flow
    • F01P7/14Controlling of coolant flow the coolant being liquid
    • F01P7/16Controlling of coolant flow the coolant being liquid by thermostatic control
    • F01P7/165Controlling of coolant flow the coolant being liquid by thermostatic control characterised by systems with two or more loops

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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】専用の水路やバルブを設けることなく車内暖房
用ヒータコア4を水冷式エンジンの冷却システムに組み
込む。 【構成】シリンダヘッド側ウォータジャケット6とシリ
ンダブロック側ウォータジャケット7とを並列に設け
て、各々の出口と入口とをラジエータ3が介設された第
1還流通路8及びラジエータが介設されていない第2還
流通路9によって連絡し、上記ブロック側ウォータジャ
ケット7の冷却水が上記第2還流通路9を通って循環す
る循環径路がヒータコア4を通る常時開通した1本の水
路によって構成されるよう、当該ヒータコア4を上記ブ
ロック側ウォータジャケット7の出口とウォータポンプ
11の入口との間に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの冷却装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等に用いられるエンジンの冷却装
置として、そのシリンダヘッドに設けられたヘッド側ウ
ォータジャケットと、シリンダブロックに設けられたブ
ロック側ウォータジャケットとを直列的に結ぶのではな
く、冷却水循環路に並列的に組み込んでなる言わば2系
統の冷却システムは一般に知られている。
【0003】例えば、特公昭64−573号公報には、
上記両ウォータジャケットの各々の出口をそれらの入口
に接続し途中にラジエータが介設された第1還流通路
と、上記両ウォータジャケットの各々の出口をそれらの
入口に接続し途中にラジエータが介設されていない第2
還流通路とを備え、上記両ウォータジャケットの各々を
流れる冷却水流量の比率を冷却水温度に基づいてコント
ロールすることにより、エンジン冷間時のシリンダヘッ
ドの早期昇温を図るようにした冷却装置が記載されてい
る。
【0004】そして、上記冷却装置では、上記両ウォー
タジャケットの出口と上記ウォータポンプの入口との間
に上記第1及び第2の還流通路から分岐してその下流側
で合流するヒータ用水路が設けられていて、該水路に車
内暖房用のヒータコアが配設されているとともに、該ヒ
ータコアへの冷却水の分流を制御するヒータ用バルブが
設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
においては、エンジン冷却のための冷却水循環径路とは
別に、ヒータコアのためのヒータ専用水路及びヒータ専
用バルブを設ける必要があり、エンジンの冷却装置全体
の構造が複雑になる。
【0006】すなわち、本発明の課題は、車内暖房用ヒ
ータコアをエンジンの冷却システムに構造の複雑化を招
くことなく組み込めるようにすること、並びに車内暖房
を速やかに行なうことができるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明は、
このような課題を解決するために、シリンダブロック側
のウォータジャケットの冷却水が第2還流通路を通って
循環する循環径路がヒータコアを通る1本の水路によっ
て構成されるようにするものである。
【0008】[第1の解決手段(請求項1に記載の発
明)]すなわち、上記課題を解決する第1の手段は、エ
ンジンの冷却装置であって、自動車用エンジンのシリン
ダヘッドに設けられたヘッド側ウォータジャケットと、
上記エンジンのシリンダブロックに設けられたブロック
側ウォータジャケットと、上記両ウォータジャケットを
通る冷却水の流れを付勢するためのウォータポンプと、
ラジエータと、上記両ウォータジャケットの各々の入口
をそれらの出口に上記ラジエータを介して接続し上記両
ウォータジャケットの冷却水を上記ウォータポンプの作
動により上記ラジエータに通して循環させるための第1
還流通路と、上記両ウォータジャケットの各々の出口を
それらの入口に上記ラジエータをバイパスして接続し上
記両ウォータジャケットの冷却水を上記ウォータポンプ
の作動により上記ラジエータに通さずに循環させるため
の第2還流通路と、上記ウォータポンプの作動によって
上記ブロック側ウォータジャケットを通る冷却水流量と
上記ヘッド側ウォータジャケットを通る冷却水流量との
比率を調節するバルブ手段とを備えていて、上記ブロッ
ク側ウォータジャケットの冷却水が上記第2還流通路を
通って循環する循環径路が車内暖房用のヒータコアを通
る常時開通した1本の水路によって構成されるよう、当
該ヒータコアが上記ブロック側ウォータジャケットの出
口と上記ウォータポンプの入口との間に配設されている
ことを特徴とする。
【0009】上記第1の解決手段において、上記バルブ
手段としては、冷却水循環路中にソレノイド式バルブを
配設する一方、ブロック側冷却水温度(例えばブロック
側ウォータジャケットを流出する冷却水の温度やシリン
ダブロックの壁温度)を温度センサで検出して上記ソレ
ノイドバルブを作動させる電気式バルブ手段、あるいは
後述する課題解決手段で説明する弁体と該弁体を作動さ
せるための感温部とを有するサーモバルブを冷却水循環
路中に配設してなる機械式バルブ手段のいずれをも採用
することができる。このことは、後述する他の課題解決
手段においても、特にバルブの種類を特定していない限
りは同様である。
【0010】−作用− ブロック側ウォータジャケットの冷却水が上記第2還流
通路を通って循環する循環径路が車内暖房用のヒータコ
アを通る常時開通した1本の水路によって構成されてい
るということは、ヒータコア専用の分岐路やバルブは設
けられていないということである。そして、ヘッド側ウ
ォータジャケットから第2還流通路への冷却水の導入が
バルブ手段によって制限されている場合、ヒータコアは
ブロック側ウォータジャケットを流出した冷却水の熱に
よって車内暖房を行なうことになる。
【0011】ここで、上記ブロック側ウォータジャケッ
トについて上記1本水路の構成を採用し、ヘッド側ウォ
ータジャケットについて上記のような構成を採用しなか
ったのは次の理由による。
【0012】すなわち、エンジンの暖機が完了した後に
ついてみると、シリンダヘッドとシリンダブロックとで
は、前者の方が高温になりやすいため、ラジエータを通
ってヘッド側ウォータジャケットに循環する冷却水流量
の方をブロック側ウォータジャケットに循環する冷却水
流量よりも多くすることが要求される。
【0013】上記要求に対し、ヘッド側ウォータジャケ
ットにつき上記構成を採用すると、当該ヘッド側ウォー
タジャケットを通過する冷却水はその一部が上記ヒータ
コアに流れるため、その残部しかラジエータに流れない
ことになり、シリンダヘッドの冷却を十分に図ることが
難しくなる。これに対して、本発明の如く、ブロック側
ウォータジャケットについて上記構成を採用すると、当
該ブロック側ウォータジャケットを通ってラジエータに
流れる冷却水流量は少なくなるが、シリンダブロック側
の冷却要求は小さいため支障はない。それよりも、ヘッ
ド側ウォータジャケットを通ってラジエータに流れる冷
却水流量を多くすることができる分、シリンダヘッドの
過熱を防止する上で有利になる。
【0014】[第2の解決手段(請求項2に記載の発
明)]本手段は、上記第1の解決手段にかかるエンジン
の冷却装置において、上記ヘッド側ウォータジャケット
の出口から延設されたヘッド側出口路と、上記ブロック
側ウォータジャケットの出口から延設されたブロック側
出口路と、上記ヘッド側出口路とブロック側出口路とを
連絡する連絡路とを備え、上記第1還流通路が上記ヘッ
ド側出口路に接続されている一方、上記第2還流通路が
上記ブロック側出口路に接続されていて、上記バルブ手
段が、上記ブロック側ウォータジャケットの冷却水温度
を代表する温度(以下、簡単のために「ブロック側冷却
水温度」という)が所定温度以上になったときに上記第
1還流通路を開通させる第1バルブと、上記ブロック側
冷却水温度が上記所定温度よりも高い第2温度以上にな
ったときに上記連絡路を開通させる第2バルブとによっ
て構成されており、外気温が所定気温以下のときに上記
第2バルブを強制的に開弁作動させる強制開弁手段を備
えている点に特徴がある。
【0015】−作用− ヘッド側出口路とブロック側出口路とを連絡路によって
連絡し、第1還流通路を上記ヘッド側出口路に接続し、
第2還流通路を上記ブロック側出口路に接続しているの
は、第1還流通路の開閉と連絡路の開閉との組み合わせ
によって、ヘッド側ウォータジャケットから流出する冷
却水が連絡路を通って第2還流通路に流れる状態と、ブ
ロック側ウォータジャケットから流出する冷却水が上記
連絡路を先の場合とは逆方向に流れて第1還流通路に流
れる状態とをつくることができるようにするためであ
る。
【0016】具体的には、上記ブロック側冷却水温度が
上記所定温度未満のときには、上記第1還流通路は第1
バルブによって閉鎖され、上記連絡路は第2バルブによ
って閉鎖されている。この場合は、ヘッド側ウォータジ
ャケットでの冷却水の流れはなく、ブロック側ウォータ
ジャケットではヒータコアを通って第2還流通路により
冷却水が循環する。そして、ヘッド側ウォータジャケッ
トでの冷却水の流れが制限されることによってシリンダ
ヘッドの早期昇温が図れる。
【0017】しかして、このようにブロック側冷却水温
度が低いときにおいても、外気温が低い場合には強制開
弁手段の作動によって上記第2バルブが上記連絡路を開
通させる。これにより、ヘッド側ウォータジャケットの
高温の冷却水が上記連絡路を通ってヒータコアに流れ
る。よって、ヒータコアによる車内暖房が速やかに効く
ようになる。
【0018】上記ブロック側冷却水温度が上記所定温度
以上になると、第1バルブが第1還流通路を開通させ
る。これにより、ヘッド側ウォータジャケットの冷却水
が第1還流通路のラジエータを通って循環するようにな
り、シリンダヘッドの過熱が防止される。
【0019】上記ブロック側冷却水温度が第2温度以上
になると、第2バルブが外気温の高低に拘らず連絡路を
開通させる。従って、ブロック側ウォータジャケットの
冷却水をヒータコアと第1還流通路のラジエータとに分
流させて通すことが可能になり、ラジエータによってシ
リンダブロックの冷却を行なうことができるようにな
る。
【0020】[第3の解決手段(請求項3に記載の発
明)]本手段は、上記第1の解決手段にかかるエンジン
の冷却装置において、上記ヘッド側ウォータジャケット
の出口から延設されたヘッド側出口路と、上記ブロック
側ウォータジャケットの出口から延設されたブロック側
出口路と、上記ヘッド側出口路とブロック側出口路とを
連絡する連絡路とを備え、上記第1還流通路が上記ヘッ
ド側出口路に接続されている一方、上記第2還流通路が
上記ブロック側出口路に接続されていて、上記バルブ手
段が、上記ブロック側ウォータジャケットの冷却水温度
を代表する温度が上記所定温度以上になったときに上記
第1還流通路を開通させる第1バルブと、上記ブロック
側ウォータジャケットの冷却水温度を代表する温度が上
記所定温度よりも高い第2温度以上になったときに上記
連絡路を開通させる第2バルブとによって構成されてお
り、上記第2バルブが、上記連絡路を開閉する弁体と、
冷却水温度が上記第2温度以上になったときに上記弁体
を開状態とする感温部とを備えたサーモバルブであり、
上記感温部が上記ブロック側出口路に配設されていると
ともに、該ブロック側出口路の感温部配設部位と上記ヘ
ッド側出口路とが上記連絡路をバイパスして上記ヘッド
側ウォータジャケットの冷却水を上記感温部に導くバイ
パス路によって連絡されている点に特徴がある。
【0021】−作用− 連絡路を開閉する第2バルブがサーモバルブであって、
その感温部がブロック側出口路に配設されているから、
当該第2バルブは基本的にはブロック側ウォータジャケ
ットを流出する冷却水の温度に基づいて連絡路を開閉す
る。そして、上記ブロック側出口路の感温部配設部位に
ヘッド側ウォータジャケットの冷却水をバイパス路によ
って導くようにしているから、第2バルブは当該冷却水
の温度の影響も受けることになり、シリンダブロックの
暖機完了前でもヘッド側ウォータジャケットの冷却水温
度が高温になったときには連絡路が開通する。このた
め、ヘッド側ウォータジャケットの冷却水が高温になっ
てから、これをヒータコアに通すことができるようにな
り、シリンダヘッドの早期昇温を図りながら、車内暖房
を早く効くようにすることができる。
【0022】
【発明の効果】従って、上記第1の解決手段(請求項1
に記載の発明)によれば、ヘッド側ウォータジャケット
とブロック側ウォータジャケットとが並列に設けられた
2系統冷却システムにおいて、上記ブロック側ウォータ
ジャケットの冷却水が第2還流通路を通って循環する循
環径路が車内暖房用のヒータコアを通る常時開通した1
本の水路によって構成されるようにしたから、ヒータコ
ア専用の分岐路やバルブを必要とせずに、ラジエータを
通ってヘッド側ウォータジャケットに循環する冷却水流
量の方をブロック側ウォータジャケットに循環する冷却
水流量よりも多くすることを可能にしながら、エンジン
の冷却水の熱によって車内暖房を行なうことができ、冷
却装置の構造の簡単化及びシリンダヘッドの過熱防止を
図る上で有利になる。
【0023】第2の解決手段(請求項2に記載の発明)
によれば、ヘッド側出口路とブロック側出口路とを連絡
路によって連絡し、第1還流通路を上記ヘッド側出口路
に接続し、第2還流通路を上記ブロック側出口路に接続
するとともに、ブロック側冷却水温度が所定温度以上に
なったときに上記第1還流通路を開通させる第1バルブ
と、ブロック側冷却水温度が第2温度以上になったとき
に上記連絡路を開通させる第2バルブと、該第2バルブ
を外気温が所定気温以下のときに強制的に開弁作動させ
る強制開弁手段とを設けたから、ブロック側冷却水温度
が低いときにおいて、外気温が低い場合には強制開弁手
段の作動によって上記連絡路を開通させ、ヘッド側ウォ
ータジャケットの高温の冷却水をヒータコアに導いて、
車内暖房が速やかに効くようにすることができる。
【0024】第3の解決手段(請求項3に記載の発明)
によれば、第2バルブをサーモバルブとしてその感温部
を上記ブロック側出口路に配設するとともに、ヘッド側
ウォータジャケットの冷却水を上記感温部に導くバイパ
ス路を設けたから、ヘッド側ウォータジャケットの冷却
水が高温になってから、これをヒータコアに通すことが
できるようになり、シリンダヘッドの早期昇温を図りな
がら、車内暖房を早く効くようにすることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0026】(実施例1) −全体構成− 図1に示す自動車用エンジンの冷却装置において、1は
エンジンのシリンダヘッド、2は同シリンダブロック、
3はラジエータ、4は車内暖房用のヒータコア、5はI
SCアクチュエータの感温部が配設されるISC配設部
である。上記シリンダヘッド1及びシリンダブロック2
には各々ウォータジャケット6,7が別個に設けられて
おり、これらウォータジャケット6,7を冷却水が互い
に独立した流れをもって個別に通過できるようになって
いる。上記ヘッド側及びブロック側のウォータジャケッ
ト6,7の各々の出口6a,7aとそれらの入口6b,
7bとは、上記ラジエータ3が途中に介設された第1還
流通路8と、ラジエータが途中に介設されていない第2
還流通路9とによって接続されている。また、11は上
記両ウォータジャケット6,7を通る冷却水流を付勢す
るためのウォータポンプであり、上記エンジンによって
駆動される。以下、詳細に説明する。
【0027】 −ウォータジャケット6,7の出口側と入口側− 上記ヘッド側ウォータジャケット6の出口6aからはヘ
ッド側出口路12が延設され、上記ブロック側ウォータ
ジャケット7の出口7aからはブロック側出口路13が
延設されている。そして、上記ヘッド側出口路12とブ
ロック側出口路13とは連絡路14によって連絡されて
いる。また、上記ヘッド側ウォータジャケット6の入口
6aには上記ウォータポンプ11のヘッド用吐出ポート
が水路15を介して接続されている。同ポンプ11はシ
リンダブロック2に取付けられていて、そのブロック用
吐出ポートがブロック側ウォータジャケット7の入口7
aに接続されている。
【0028】 −第1還流通路8及び第2還流通路9− 上記第1還流通路8は、その上流端が上記ヘッド側出口
路12に接続されているとともに、下流端が上記ウォー
タポンプ11の吸入ポートに接続されている。そして、
当該第1還流通路8におけるラジエータ3よりも下流部
位に第1バルブ16が介設されている。一方、第2還流
通路9は、その上流端が上記ブロック側出口路13に接
続されているとともに、下流端が上記第1還流通路8に
おける第1バルブ16よりも下流部位に接続されてい
る。そして、当該第2還流通路9に上記ヒータコア4が
介設されている。
【0029】この場合、上記ヘッド側出口路12とブロ
ック側出口路13とが連絡路14によって連絡されてい
るから、上記第1還流通路8はブロック側出口路13に
対し連絡路14を介して接続されていることになり、第
2還流通路9はヘッド側出口路12に対し連絡路14を
介して接続されていることになる。そして、上記連絡路
14に第2バルブ17が介設されている。
【0030】−第1バルブ16、第2バルブ17及び流
量調整部18− 上記第1バルブ16は、サーモバルブによって構成され
ていて、その感温部16aが第1還流通路8に対する第
2還流通路9の合流部に配設されており、ブロック側ウ
ォータジャケット7から流出して第2還流通路9を流れ
る冷却水の温度に感応し得るようになっている。上記感
温部16aは、当該冷却水が所定の第1温度T1c以上に
なったときに、第1バルブ16の弁体を上記第1還流通
路8が開通するように開作動させ、温度T1oで第1還流
通路8を全開にさせる。
【0031】上記第2バルブ17は、第1バルブよりも
小型のサーモバルブによって構成されていて、図2に具
体的に示されている。すなわち、第2バルブ17は、連
絡路14の通路壁に固定された枠部材17aと、該枠部
材17aに固定されたスピンドル17bと、枠部材17
aに固定された弁座17cと、スピンドル17bに進退
可能に支持され且つスプリング17dによって弁座17
cに当接するよう閉方向に付勢された弁体17eと、該
弁体17eと一体に設けられワックスの膨張によって当
該弁体17eを開方向に移動させるワックス・ペレット
型の感温部17fとよりなる。
【0032】そして、上記感温部17fが上記ブロック
側出口路13に配設されていて、ブロック側ウォータジ
ャケット7から流出して第2還流通路9を流れる冷却水
の温度に感応し得るようになっている。上記感温部17
aは、当該冷却水が上記温度T1oよりも高い第2温度T
2c以上になったときに、第2バルブ17の弁体17eを
上記連絡路14が開通するように開作動させ、温度T2o
で連絡路14を全開にさせる。なお、第1バルブ16も
感温部16aがワックス・ペレット型のサーモバルブで
ある。
【0033】そうして、上記連絡路14における第2バ
ルブ17とヘッド側出口路12との間に上記第1還流通
路8を通って循環する冷却水の上記ヘッド側ウォータジ
ャケット6と上記ブロック側ウォータジャケット7とに
対する分配比を調整する流量調整部としてのオリフィス
18が設けられている。
【0034】−第2バルブ用バイパス路21− 上記ヘッド側出口路12と、上記ブロック側出口路13
における上記第2バルブ17の感温部配設部位とは、上
記連絡路14をバイパスして上記ヘッド側ウォータジャ
ケット7の冷却水を上記感温部17aに導くバイパス路
21によって連絡されている。このバイパス路21の通
路断面積は上記ブロック側出口路13よりも冷却水流量
が少なくなるように小さく形成されている。従って、上
記第2バルブ17は、ヘッド側ウォータジャケット6か
ら流出する冷却水の温度にも感応し得るようになってい
る。
【0035】 −ISC路22及びボトムバイパス路23− 上記ヘッド側出口路12と第2還流通路9とは、上記ヒ
ータコア4をバイパスしてヘッド側ウォータジャケット
6から流出する冷却水を当該ヒータコア4よりも下流部
位に導くISC路22によって連絡されている。そし
て、このISC路22に上述のISC配設部5が形成さ
れている。
【0036】また、上記ブロック側ウォータジャケット
7における出口7aの近傍から上記第1還流通路8に対
する第2還流通路9の合流部にボトムバイパス路23が
延設されている。このバイパス路23はエンジン回転数
の上昇に伴ってウォータポンプ11の回転数が上昇した
際に第1バルブ16が負圧によって偶発的に開動しない
ように圧力補償をするためのものである。
【0037】本例のISCアクチュエータは、吸気通路
のスロットル弁をバイパスする通路に介設されたバルブ
を駆動するものであり、このバルブをヘッド側冷却水温
度が所定値以下のときに開作動させて、所期のエンジン
回転数にするものである。
【0038】(作用)以下、本実施例の作用を図3乃至
図6に示す冷却水の流れの態様及び図7及び図8に示す
冷却水温度及び冷却水流量についてのタイムチャートを
参照しながら説明する。
【0039】−外気温が常温のとき− (1) ブロック側冷却水温度が第1温度T1c未満のエンジ
ン冷間時 第1バルブ16及び第2バルブ17は共に閉じられてい
る。よって、図3に示すように、ブロック側ウォータジ
ャケット7→ブロック側出口路13→第2還流通路9
(ヒータコア4)→ウォータポンプ11→ブロック側ウ
ォータジャケット7という冷却水の流れを生ずるととも
に、ブロック側ウォータジャケット7→ボトムバイパス
路23→ウォータポンプ11→ブロック側ウォータジャ
ケット7という冷却水の流れも生ずる。しかし、ヘッド
側ウォータジャケット6における冷却水流れは、バイパ
ス路21とISC路22によるだけであって制限され、
その流量は図7に示すようにブロック側ウォータジャケ
ット7を通ってヒータコア4に流れる流量よりも少ない
(なお、図7においては、右下り斜線部分がヒータコア
4を流れる冷却水流量を示し、左下り斜線部分がヘッド
側ウォータジャケット6を流れる冷却水流量を示す)。
【0040】従って、シリンダヘッド1からの放熱量が
少なくなり、図7に示すように、ヘッド側出口路12で
の冷却水温度は従来の冷却装置(ヘッド側ウォータジャ
ケットとブロック側ウォータジャケットとが直列的に結
ばれているもの)によるものよりもその上昇速度が速く
なるため、シリンダヘッド1の早期昇温が図れる。
【0041】また、ブロック側ウォータジャケット7の
冷却水は第2還流通路9を通って循環しラジエータ3を
通過しないため、シリンダブロック2の昇温及びヒータ
コア4の昇温に大きな支障はない。特に、上述のバイパ
ス路21によってヘッド側ウォータジャケット6の冷却
水の一部がヒータコア4に導かれるため、図7に示すよ
うに、ヒータコア4の入口の冷却水温度の昇温の遅れは
少ない。
【0042】また、ヘッド側ウォータジャケット6の冷
却水がISC路22に流れるため、ISCアクチュエー
タの作動に支障はない。
【0043】(2) ブロック側冷却水温度が第1温度T1c
以上T1o未満且つヘッド側冷却水温度が第2温度T2o未
満のとき このときは、第1バルブ16は第1還流通路8を開通さ
せるが、第2バルブ17は連絡路14を閉じたままであ
る。よって、図4に示すように、ブロック側ウォータジ
ャケット7→ブロック側出口路13→第2還流通路9
(ヒータコア4)→ウォータポンプ11→ブロック側ウ
ォータジャケット7という冷却水の流れを生ずるととも
に、ヘッド側ウォータジャケット6→ヘッド側出口路1
2→第1還流通路8(ラジエータ3)→ウォータポンプ
11→ヘッド側ウォータジャケット6という冷却水の流
れを生ずる。従って、図7に示すように、ヒータコア4
を流れる冷却水流量については(1) に比べて変化がない
が、ヘッド側ウォータジャケット6を流れる冷却水流量
が増加する。なお、ボトムバイパス路23の流量は相対
的に少なくなる。
【0044】すなわち、ブロック側冷却水温度の上昇過
程においては、第1還流通路8の方が連絡路14よりも
先に開通する。よって、ヘッド側ウォータジャケット6
の冷却水のみが先に第1還流通路8によって循環し、ラ
ジエータ3によって冷却される。このため、図7に示す
ように、ヘッド側出口路12の冷却水温度は第1還流通
路8が開通するまでは上昇していくが、当該開通後は低
下していく。
【0045】また、そのときにはブロック側ウォータジ
ャケット7の冷却水はラジエータ3が介設されていない
第2還流通路9によって循環するから、第2還流通路9
のヒータコア4が冷却されることはない。
【0046】(3) ブロック側冷却水温度が温度T1o以上
且つ第2温度T2c未満、ヘッド側冷却水温度が第2温度
T2c未満のとき このときは、第1バルブ16は第1還流通路8を全開さ
せるが、第2バルブ17は連絡路14を閉じたままであ
る。よって、冷却水の流れの態様は先の(2) の場合と同
じであるが(図4参照)、冷却水流量については、エン
ジン回転数の増大に伴って、図7に示すように、ヒータ
コア4を流れる冷却水流量及びヘッド側ウォータジャケ
ット6を流れる冷却水流量は共に増加する。
【0047】(4) ブロック側冷却水温度が温度T2o以上
になったとき このときは、第1バルブ16及び第2バルブ17が共に
開となる。よって、図5に示すように、ヘッド側ウォー
タジャケット6に関しては先の場合と同様に第1還流通
路8を通って冷却水が循環するが、ブロック側ウォータ
ジャケット7に関しては、ブロック側出口路13→第2
還流通路9(ヒータコア4)→ウォータポンプ11とい
う冷却水の流れを生ずる一方、ブロック側出口路12→
連絡路14→第1還流通路8(ラジエータ3)→ウォー
タポンプ11という冷却水の流れも生ずる。冷却水流量
については、エンジン回転数の増大に伴って、図7に示
すように、ヒータコア4を流れる冷却水流量及びヘッド
側ウォータジャケット6を流れる冷却水流量は共に増加
する。また、ブロック側ウォータジャケット7における
冷却水流量は上記連絡路14→第1還流通路8(ラジエ
ータ3)の冷却水流があるために増加する。
【0048】従って、第1還流通路8のラジエータ3に
よる冷却水の冷却により、シリンダヘッド1及びシリン
ダブロック2の過熱防止が図れるとともに、ヒータコア
4による車内暖房も支障なく行なうことができる。この
場合、各々上記第1還流通路8を通って循環する上記ヘ
ッド側ウォータジャケット6の冷却水量と上記ブロック
側ウォータジャケット7の冷却水量との割合は、上記連
絡路14に設けられているオリフィス18によって調整
される。
【0049】−外気温が低いとき(ブロック側冷却水温
度は第1温度T1c未満)− このときは、当初は第1バルブ16及び第2バルブ17
が共に閉じられているため、図3に示す冷却水流れとな
り、先の(1) の場合と同様にシリンダヘッド1の早期昇
温が図れる。しかし、シリンダヘッド1が比較的高い温
度になっても、シリンダブロック2側は外気温が低く放
熱量が多いために温度上昇が遅れがちとなる。
【0050】これに対して、上記ヘッド側冷却水温度が
第2温度T2c以上になると、バイパス路21によってヘ
ッド側ウォータジャケット6の冷却水が第2バルブ17
の感温部17fに導かれているため、第2バルブ17が
連絡路14を開通させる。よって、図6に示すように、
ヘッド側ウォータジャケット6→ヘッド側出口路12→
連絡路14→第2還流通路9(ヒータコア4)→ウォー
タポンプ11→ヘッド側ウォータジャケット6という、
冷却水の流れを生ずる。
【0051】従って、ヘッド側ウォータジャケット6を
流出する高温の冷却水が低温のブロック側ウォータジャ
ケット7の冷却水と混り合うことによってシリンダヘッ
ド1の放熱が促され、該シリンダヘッド1の過熱(熱歪
みの発生)が防止されるとともに、シリンダブロック2
は上記冷却水を介してシリンダヘッド1の熱を受けるこ
とになるため、その暖機が促進される。また、当該冷却
水の循環はラジエータ3が介設されていない第2還流通
路9を通ることによって行なわれるから、冷却水全体が
過度に冷却されることはなく、シリンダブロック2の暖
機に不利になることはない。
【0052】そうして、上述の如く、ヘッド側ウォータ
ジャケット6を流出した高温の冷却水が第2還流通路9
のヒータコア4へ導かれるため、図8に示すように、ヒ
ータコア4(ブロック側出口路13)の温度が速やかに
上昇し、車内暖房が比較的早く立上ることになる。よっ
て、極寒時においても、シリンダヘッド1の暖機が完了
した場合には、ヒータコア4が早く暖まるため、車内暖
房に有効である。
【0053】また、上記第2バルブ17は、ヘッド側ウ
ォータジャケット6からヒータコア4に流れる冷却水流
量や、ブロック側ウォータジャケット7から第1還流通
路8に流れる冷却水流量をコントロールするが、その前
後の水圧差は第1バルブ16のそれに比べて小さいか
ら、第1バルブ16よりも小型にすることができるもの
である。これにより、バイパス路21のバイパス流量を
少なくしても第2バルブ17を確実に所期の温度で作動
させることができるようになる。そして、このことはヘ
ッド側ウォータジャケット6の冷却水流れを制限しシリ
ンダヘッド1の早期昇温を図る上で有利に働く。
【0054】なお、上記実施例では常温時には基本的に
は第1バルブ16の方が先に開き、後から第2バルブ1
7が開くような感温部の温度設定を採用しているが、エ
ンジン暖機中(ブロック側冷却水温度の上昇過程)にお
いて、第2バルブ17が第1バルブ16の開弁からそれ
ほど遅れることなく開弁するよう、もしくは略同時に開
弁するように各々の感温部の作動温度を設定してもよ
い。このようにすることによって、シリンダヘッド1の
暖機性能は若干低くなるが、ヒータコア4を早期昇温さ
せて車内暖房の性能を高めることができる。
【0055】<実施例2>本例は図9に示されていて、
ISCアクチュエータの感温部が配設されるISC配設
部5が上記バイパス路21に設けられている点に特徴が
ある。他の構成は実施例1と同じである。
【0056】従って、本例の場合は、上述の第2バルブ
17用のバイパス路21をISCアクチュエータの作動
に利用するから、ISCアクチュエータ専用のバイパス
路を別途設ける必要がなくなる。すなわち、ヘッド側出
口路12から分岐させる冷却水通路は1本で済むことに
なり、よって、構造の簡単化が図れるとともに、エンジ
ン冷間時にヘッド側ウォータジャケット6から流出する
冷却水流量を少なくすることでき、シリンダヘッド1の
早期昇温を図り、その熱をヒータコア4に利用する上で
有利になる。
【0057】<実施例3>本例は図10に示されてい
て、外気温が低いときに第2バルブ17を強制的に開弁
作動させる強制開弁手段25を備えている点に特徴があ
る。
【0058】すなわち、上記強制開弁手段25は、当該
第2バルブ17の弁体17eを強制駆動するための電気
ヒータ付感温部26と、外気温を検出する外気温センサ
27と、該外気温センサ27の出力に基づいて上記感温
部26の電気ヒータへの通電を制御する制御手段28と
によって構成されている。
【0059】上記感温部26は、ワックス・ペレット型
であって周囲に電気ヒータを備えたものであり、ヘッド
側出口路12の通路壁に固定されている。第2バルブ1
7のスピンドル17bは、連絡路14の通路壁に固定さ
れた枠部材17aに進退自在に支持されていて、上記感
温部26によってその進退が駆動されるようになってい
る。上記スピンドル17bと弁体17e及び第1感温部
17fとの関係は実施例1のものと同じである。そし
て、制御手段28は、上記外気温センサ24によって検
出される外気温が所定温度(例えば0℃以下の温度)以
下になると上記電気ヒータに通電するように構成されて
いる。
【0060】従って、本例の場合は、外気温が低く、ブ
ロック側冷却水温度が所期の温度に上昇しないときにお
いても、外気温が所定温度以下の場合には強制開弁手段
25の作動によって上記第2バルブ17が上記連絡路1
4を開通させる。よって、ヘッド側ウォータジャケット
6の高温の冷却水が上記連絡路14を通ってヒータコア
4に流れ、該ヒータコア4による車内暖房が速やかに効
くようになる。本例の場合、上述のバイパス路21は不
要である。
【0061】<実施例4>本例は第2バルブ17の作動
手段に特徴があり、図11に示されている。すなわち、
第2バルブ17をヘッド側冷却水温度に基づいて作動さ
せるために、上記感温部26と同様の第2の感温部17
gを第2バルブ17に設けた点に特徴がある。
【0062】具体的に説明すると、上記第1感温部17
fは実施例1のものと同様にブロック側出口路13に配
設されているが、上記第2感温部17gはヘッド側出口
路12におけるヘッド側ウォータジャケット6の出口6
aからISC路22の入口に至る間の途中に配設されて
いて、該出口路12の通路壁に固定されている。
【0063】スピンドル17bは、連絡路14の通路壁
に固定された枠部材17aに進退自在に支持されてい
て、上記第2感温部17gによってその進退が駆動され
るようになっている。上記スピンドル17bと弁体17
e及び第1感温部17fとの関係は実施例1のものと同
じである。この場合、上記第2感温部17gは冷却水温
度が上記温度T1oよりも高い第2温度T2c以上になった
ときに、スピンドル17bを駆動して弁体17eを上記
連絡路14が開通するように開作動させ、温度T2oで連
絡路14を全開にさせる。
【0064】従って、本例の場合、第2バルブ17に第
2感温部17gを設けてこれをヘッド側出口路12に配
設したから、専用のバイパス路を設けることなく、該第
2バルブ17をヘッド側冷却水温度によって作動させる
ことができ、しかも、ISC路22にヘッド側ウォータ
ジャケット6の冷却水が流れることを利用して当該冷却
水を上記第2感温部17gに積極的に導くことができ
る。
【0065】<実施例5>本例は図12に示されてい
て、第2バルブ17の第2感温部17gの配設場所に特
徴がある。すなわち、第2バルブ17の全体構成は実施
例4と略同じであるが、第2感温部17gが枠部材17
aに対してスプリング17hによって保持されていて、
ヘッド側ウォータジャケット6の内部に挿入されている
点が実施例3のものと相違する。従って、本例の場合
は、ISC路の有無に拘らず実施例4と同様の作用効果
が得られる。
【0066】<実施例6>本例は図13に示されてい
て、第2バルブ17の配設場所が先の各実施例とは異な
る例である。すなわち、当該第2バルブ17は、実施例
1と同様のサーモバルブによって構成されていて、ヘッ
ド側出口路12に配設されている。そうして、ヘッド側
ウォータジャケット6を流出する冷却水が上記第2バル
ブ17の感温部17fを通過してISC配設部5に導か
れるように、当該感温部17fの近傍よりISC路22
が延設されている。
【0067】従って、本例の場合、ブロック側冷却水温
度が第1温度T1c未満且つヘッド側ウォータジャケット
6の冷却水温度が第2温度T2c未満のときには、第1バ
ルブ16が第1還流通路8を閉鎖し第2バルブ17がヘ
ッド側出口路12を閉鎖するため、ブロック側ウォータ
ジャケット7の冷却水が第2還流通路9(ヒータコア
4)を通って循環する一方、ヘッド側ウォータジャケッ
ト6での冷却水の流れは制限される(破線矢符参照)。
よって、シリンダヘッド1の早期昇温が図れるととも
に、ヒータコア4の昇温が図れることになる。
【0068】また、極寒時にはヘッド側冷却水温度が早
く高くなるから、第2バルブ17が第1バルブ16より
も先に開くことになり、この場合はヘッド側ウォータジ
ャケット6の冷却水が連絡路14を通りブロック側ウォ
ータジャケット7を流出する冷却水と合流してヒータコ
ア4へ流れるから、ヒータコア4の早期昇温及びシリン
ダブロック2の暖機には支障はない(白抜き矢符参
照)。
【0069】ブロック側冷却水温度が第1温度T1c以上
になると第1バルブ16が開となるが、本例の場合は先
の各実施例とは違って第2バルブ17が閉であればブロ
ック側ウォータジャケット7の冷却水が第1還流通路8
を通って循環するようになる(実線矢符参照)。しか
し、第2バルブ17はヘッド側ウォータジャケット6の
冷却水温度が第2温度T2c以上になると開になり、当該
冷却水が第1還流通路8に流れるから、シリンダヘッド
1の過熱の問題はない(1点鎖線矢符参照)。
【0070】ブロック側冷却水温度が第1温度T1c以上
に上昇しヘッド側ウォータジャケットの冷却水温度が第
2温度T2c以上に上昇したときには、第1及び第2の量
バルブが共に開になるから、ブロック側ウォータジャケ
ット7の冷却水は第1還流通路8及び第2還流通路9を
通って循環し、ヘッド側ウォータジャケット6の冷却水
は第1還流通路8を通って循環することになる。
【0071】なお、上記各実施例では第2バルブ17が
一定温度になると開弁するサーモバルブによって構成さ
れているが、実施例1〜5の場合は、第2バルブを電磁
式のバルブとする一方し、ヘッド側冷却水温度とブロッ
ク側冷却水温度とを水温センサによって検出するように
し、この両温度の差に応じて開度を変えることにより、
ヘッド側ウォータジャケット6からヒータコア4に流れ
る冷却水流量や、ブロック側ウォータジャケット7から
第1還流通路8に流れる冷却水流量をコントロールする
ようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のエンジンの冷却装置の全体構成図
【図2】第2バルブの拡大断面図
【図3】常温時であってブロック側冷却水温度が第1温
度T1c未満のときの冷却水流れを示す図1と同様の図
【図4】常温時であってブロック側冷却水温度が第1温
度T1c以上T1o未満且つヘッド側冷却水温度が第2温度
T2c未満のときの冷却水流れを示す図1と同様の図
【図5】常温時であってブロック側冷却水温度が温度T
2o以上のときの冷却水流れを示す図1と同様の図
【図6】外気温が低い時であってブロック側冷却水温度
が第1温度T1c未満且つヘッド側冷却水温度が第2温度
T2c以上のときの冷却水流れを示す図1と同様の図
【図7】常温時における冷却水の温度及び流量のタイム
チャート図
【図8】外気温が低い時における冷却水の温度のタイム
チャート図
【図9】実施例2のエンジンの冷却装置の全体構成図
【図10】実施例3の要部を示す断面図
【図11】実施例4の要部を示す断面図
【図12】実施例5の要部を示す断面図
【図13】実施例6のエンジンの冷却装置の全体構成図
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 2 シリンダブロック 3 ラジエータ 4 ヒータコア 5 ISC配設部 6 ヘッド側ウォータジャケット 6a 出口 6b 入口 7 ブロック側ウォータジャケット 7a 出口 7b 入口 8 第1還流通路 9 第2還流通路 11 ウォータポンプ 12 ヘッド側出口路 13 ブロック側出口路 14 連絡路 16 第1バルブ 16a 感温部 17 第2バルブ 17e 弁体 17f 感温部 21 バイパス路 25 強制開弁手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車用エンジンのシリンダヘッドに設け
    られたヘッド側ウォータジャケットと、 上記エンジンのシリンダブロックに設けられたブロック
    側ウォータジャケットと、 上記両ウォータジャケットを通る冷却水の流れを付勢す
    るためのウォータポンプと、 ラジエータと、 上記両ウォータジャケットの各々の入口をそれらの出口
    に上記ラジエータを介して接続し上記両ウォータジャケ
    ットの冷却水を上記ウォータポンプの作動により上記ラ
    ジエータに通して循環させるための第1還流通路と、 上記両ウォータジャケットの各々の出口をそれらの入口
    に上記ラジエータをバイパスして接続し上記両ウォータ
    ジャケットの冷却水を上記ウォータポンプの作動により
    上記ラジエータに通さずに循環させるための第2還流通
    路と、 上記ウォータポンプの作動によって上記ブロック側ウォ
    ータジャケットを通る冷却水流量と上記ヘッド側ウォー
    タジャケットを通る冷却水流量との比率を調節するバル
    ブ手段とを備えていて、 上記ブロック側ウォータジャケットの冷却水が上記第2
    還流通路を通って循環する循環径路が車内暖房用のヒー
    タコアを通る常時開通した1本の水路によって構成され
    るよう、当該ヒータコアが上記ブロック側ウォータジャ
    ケットの出口と上記ウォータポンプの入口との間に配設
    されていることを特徴とするエンジンの冷却装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のエンジンの冷却装置にお
    いて、 上記ヘッド側ウォータジャケットの出口から延設された
    ヘッド側出口路と、上記ブロック側ウォータジャケット
    の出口から延設されたブロック側出口路と、上記ヘッド
    側出口路とブロック側出口路とを連絡する連絡路とを備
    え、上記第1還流通路が上記ヘッド側出口路に接続され
    ている一方、上記第2還流通路が上記ブロック側出口路
    に接続されていて、 上記バルブ手段が、上記ブロック側ウォータジャケット
    の冷却水温度を代表する温度が所定温度以上になったと
    きに上記第1還流通路を開通させる第1バルブと、上記
    ブロック側ウォータジャケットの冷却水温度を代表する
    温度が上記所定温度よりも高い第2温度以上になったと
    きに上記連絡路を開通させる第2バルブとによって構成
    されており、 外気温が所定気温以下のときに上記第2バルブを強制的
    に開弁作動させる強制開弁手段を備えているエンジンの
    冷却装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のエンジンの冷却装置にお
    いて、 上記ヘッド側ウォータジャケットの出口から延設された
    ヘッド側出口路と、上記ブロック側ウォータジャケット
    の出口から延設されたブロック側出口路と、上記ヘッド
    側出口路とブロック側出口路とを連絡する連絡路とを備
    え、上記第1還流通路が上記ヘッド側出口路に接続され
    ている一方、上記第2還流通路が上記ブロック側出口路
    に接続されていて、 上記バルブ手段が、上記ブロック側ウォータジャケット
    の冷却水温度を代表する温度が上記所定温度以上になっ
    たときに上記第1還流通路を開通させる第1バルブと、
    上記ブロック側ウォータジャケットの冷却水温度を代表
    する温度が上記所定温度よりも高い第2温度以上になっ
    たときに上記連絡路を開通させる第2バルブとによって
    構成されており、 上記第2バルブが、上記連絡路を開閉する弁体と、冷却
    水温度が上記第2温度以上になったときに上記弁体を開
    状態とする感温部とを備えたサーモバルブであり、 上記感温部が上記ブロック側出口路に配設されていると
    ともに、該ブロック側出口路の感温部配設部位と上記ヘ
    ッド側出口路とが上記連絡路をバイパスして上記ヘッド
    側ウォータジャケットの冷却水を上記感温部に導くバイ
    パス路によって連絡されているエンジンの冷却装置。
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