JPH06212921A - 弁駆動装置 - Google Patents
弁駆動装置Info
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- JPH06212921A JPH06212921A JP5006218A JP621893A JPH06212921A JP H06212921 A JPH06212921 A JP H06212921A JP 5006218 A JP5006218 A JP 5006218A JP 621893 A JP621893 A JP 621893A JP H06212921 A JPH06212921 A JP H06212921A
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- hydraulic
- closing
- cam
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- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明はカムによる回転力を油圧に変換してバ
ルブの開閉を行う弁駆動装置に関し、圧力エネルギーを
有効に利用し流体圧ポンプの駆動効率を向上させること
を目的とする。 【構成】弁スプリング2により閉方向に付勢され開弁時
に弁スプリング2に弾性力を蓄えつつ開弁動作する吸排
気弁1と、吸排気弁1を開方向に駆動する油圧シリンダ
3,4と、開弁用カム8の動作により加圧油を発生する
油圧ポンプ10,11と、少なくとも油圧ポンプ10,11の加
圧油発生期間以外の期間内でかつ吸排気弁1を閉弁する
閉弁期間で上記油圧シリンダ3,4と油圧ポンプ10,11
を連通する制御弁20と、上記閉弁期間において弁スプ
リング2の弾性復元力により油圧シリンダ3,4から放
出される油圧をカム軸7の回動力に変換する構成とした
ものである。
ルブの開閉を行う弁駆動装置に関し、圧力エネルギーを
有効に利用し流体圧ポンプの駆動効率を向上させること
を目的とする。 【構成】弁スプリング2により閉方向に付勢され開弁時
に弁スプリング2に弾性力を蓄えつつ開弁動作する吸排
気弁1と、吸排気弁1を開方向に駆動する油圧シリンダ
3,4と、開弁用カム8の動作により加圧油を発生する
油圧ポンプ10,11と、少なくとも油圧ポンプ10,11の加
圧油発生期間以外の期間内でかつ吸排気弁1を閉弁する
閉弁期間で上記油圧シリンダ3,4と油圧ポンプ10,11
を連通する制御弁20と、上記閉弁期間において弁スプ
リング2の弾性復元力により油圧シリンダ3,4から放
出される油圧をカム軸7の回動力に変換する構成とした
ものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は弁駆動装置に係り、特に
カムによる回転力を油圧に変換してバルブの開閉を行う
弁駆動装置に関する。
カムによる回転力を油圧に変換してバルブの開閉を行う
弁駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば4サイクルエンジンでは、吸入,
圧縮,爆発,排気の工程を繰り返し実施することにより
エンジン出力を発生させるが、この各工程の内、吸入工
程においてはシリンダ内に燃料を導入する必要があり、
また排気工程においては燃焼ガスを外部に排出する必要
がある。また圧縮,爆発の各工程においてはシリンダ内
を気密に閉塞する必要がある。このため、内燃機関には
弁駆動装置が設けられており、圧縮及び爆発の各工程に
おける所定のタイミングで弁(バルブ)を開閉し、燃料
の導入及び燃焼ガスの排気を行う構成とされている。
圧縮,爆発,排気の工程を繰り返し実施することにより
エンジン出力を発生させるが、この各工程の内、吸入工
程においてはシリンダ内に燃料を導入する必要があり、
また排気工程においては燃焼ガスを外部に排出する必要
がある。また圧縮,爆発の各工程においてはシリンダ内
を気密に閉塞する必要がある。このため、内燃機関には
弁駆動装置が設けられており、圧縮及び爆発の各工程に
おける所定のタイミングで弁(バルブ)を開閉し、燃料
の導入及び燃焼ガスの排気を行う構成とされている。
【0003】この弁駆動装置は、クランクシャフトと同
期して回転するカム軸に設けられたカムにより、弁を所
定のタイミングで開閉する構成が一般的である。また、
カムの回転力を弁に伝達する機構も種々の構成が提案さ
れているが、その一つとして油圧を用いてカムの回転力
を弁に伝達する機構が提案されている(特開昭53−1
39011号公報)。
期して回転するカム軸に設けられたカムにより、弁を所
定のタイミングで開閉する構成が一般的である。また、
カムの回転力を弁に伝達する機構も種々の構成が提案さ
れているが、その一つとして油圧を用いてカムの回転力
を弁に伝達する機構が提案されている(特開昭53−1
39011号公報)。
【0004】同公報に開示された弁駆動装置は、油圧を
発生する流体圧ポンプ,弁(通常はバネにより閉弁方向
に付勢されている)を駆動するピストン−シリンダ機
構,流体圧ポンプで発生した油圧を所定のタイミングで
ピストン−シリンダ機構に供給して弁を駆動する制御弁
及び制御弁操作装置等により構成されており、弁を開弁
する所定のタイミングにおいて制御弁操作装置は制御弁
を操作することにより流体圧ポンプで加圧された加圧油
をピストン−シリンダ機構に供給して弁を開弁する構成
とされていた。
発生する流体圧ポンプ,弁(通常はバネにより閉弁方向
に付勢されている)を駆動するピストン−シリンダ機
構,流体圧ポンプで発生した油圧を所定のタイミングで
ピストン−シリンダ機構に供給して弁を駆動する制御弁
及び制御弁操作装置等により構成されており、弁を開弁
する所定のタイミングにおいて制御弁操作装置は制御弁
を操作することにより流体圧ポンプで加圧された加圧油
をピストン−シリンダ機構に供給して弁を開弁する構成
とされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記公開公
報に開示された弁駆動装置は、弁を開弁するためにピス
トン−シリンダ機構に供給された加圧油は、弁の閉弁時
においては単に油タンクに戻されるだけの構成とされて
いた。弁の閉弁時においては、加圧油は依然として所定
の圧力、換言すれば圧力エネルギーを有している。
報に開示された弁駆動装置は、弁を開弁するためにピス
トン−シリンダ機構に供給された加圧油は、弁の閉弁時
においては単に油タンクに戻されるだけの構成とされて
いた。弁の閉弁時においては、加圧油は依然として所定
の圧力、換言すれば圧力エネルギーを有している。
【0006】従って従来では、このように圧力エネルギ
ーを有した加圧油を有効に利用することができず、流体
圧ポンプの駆動損失が大きくなるという問題点があっ
た。
ーを有した加圧油を有効に利用することができず、流体
圧ポンプの駆動損失が大きくなるという問題点があっ
た。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、加圧油の圧力エネルギーを利用してカム軸を回動
付勢することにより、圧力エネルギーを有効に利用し流
体圧ポンプの駆動効率を向上させた弁駆動装置を提供す
ることを目的とする。
あり、加圧油の圧力エネルギーを利用してカム軸を回動
付勢することにより、圧力エネルギーを有効に利用し流
体圧ポンプの駆動効率を向上させた弁駆動装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、バネにより閉方向に付勢されており、
開弁時にこのバネに弾性力を蓄えつつ開弁動作する弁体
と、この弁体に連設され、油圧の導入により弁体を開方
向に駆動する油圧シリンダと、回動軸の回転に伴い回動
するカムのカム形状に応じてプランジャが変位するカム
−プランジャ機構により加圧油を発生する油圧ポンプ
と、この油圧ポンプの加圧油発生期間内でかつ上記弁体
を開弁する開弁期間において上記油圧シリンダと油圧ポ
ンプを連通し、油圧ポンプの加圧油発生期間以外の期間
内でかつ弁体を閉弁する閉弁期間において上記油圧シリ
ンダと油圧ポンプを連通し、上記開弁期間及び閉弁期間
以外の期間では上記油圧ポンプを低圧油圧源と連通する
制御弁と、上記閉弁期間において、上記バネの弾性復元
力による弁体の閉弁動作に基づき、上記油圧シリンダか
ら放出される油圧を回動力に変換し上記回動軸を回動付
勢する回動付勢機構とにより弁駆動装置を構成したこと
を特徴とするものである。
に、本発明では、バネにより閉方向に付勢されており、
開弁時にこのバネに弾性力を蓄えつつ開弁動作する弁体
と、この弁体に連設され、油圧の導入により弁体を開方
向に駆動する油圧シリンダと、回動軸の回転に伴い回動
するカムのカム形状に応じてプランジャが変位するカム
−プランジャ機構により加圧油を発生する油圧ポンプ
と、この油圧ポンプの加圧油発生期間内でかつ上記弁体
を開弁する開弁期間において上記油圧シリンダと油圧ポ
ンプを連通し、油圧ポンプの加圧油発生期間以外の期間
内でかつ弁体を閉弁する閉弁期間において上記油圧シリ
ンダと油圧ポンプを連通し、上記開弁期間及び閉弁期間
以外の期間では上記油圧ポンプを低圧油圧源と連通する
制御弁と、上記閉弁期間において、上記バネの弾性復元
力による弁体の閉弁動作に基づき、上記油圧シリンダか
ら放出される油圧を回動力に変換し上記回動軸を回動付
勢する回動付勢機構とにより弁駆動装置を構成したこと
を特徴とするものである。
【0009】
【作用】弁駆動装置を上記構成とすることにより、弁体
の閉弁期間において制御弁は油圧シリンダと油圧ポンプ
を連通し、よってバネの弾性復元力に付勢された弁体の
閉弁動作に基づき油圧シリンダから放出される油圧は油
圧ポンプに供給され、この油圧は回動付勢機構により上
記回動軸を回動付勢する回動力に変換される。即ち、弁
体の開弁期間にバネに蓄積された油圧エネルギーは、閉
弁期間において単に放出されるのではなく、回動軸を回
動付勢する回動力に変換されて使用されるため、圧力エ
ネルギーを有効に利用でき油圧ポンプの駆動効率を向上
させることができる。
の閉弁期間において制御弁は油圧シリンダと油圧ポンプ
を連通し、よってバネの弾性復元力に付勢された弁体の
閉弁動作に基づき油圧シリンダから放出される油圧は油
圧ポンプに供給され、この油圧は回動付勢機構により上
記回動軸を回動付勢する回動力に変換される。即ち、弁
体の開弁期間にバネに蓄積された油圧エネルギーは、閉
弁期間において単に放出されるのではなく、回動軸を回
動付勢する回動力に変換されて使用されるため、圧力エ
ネルギーを有効に利用でき油圧ポンプの駆動効率を向上
させることができる。
【0010】
【実施例】次に本発明の一実施例について図面と共に説
明する。
明する。
【0011】図1は本発明の一実施例である弁駆動装置
を示している。同図において、1は吸排気弁(バルブ)
であり、弁スプリング2により常時閉弁方向(図中、矢
印A1方向に付勢されている。吸排気弁1のA1方向端
部には油圧ピストン3が一体的に設けられており、油圧
ピストン3はシリンダ4に液密状態を維持しつつA1,
A2方向に摺動できる構成とされている。この油圧ピス
トン3及びシリンダ4は油圧シリンダを構成する。
を示している。同図において、1は吸排気弁(バルブ)
であり、弁スプリング2により常時閉弁方向(図中、矢
印A1方向に付勢されている。吸排気弁1のA1方向端
部には油圧ピストン3が一体的に設けられており、油圧
ピストン3はシリンダ4に液密状態を維持しつつA1,
A2方向に摺動できる構成とされている。この油圧ピス
トン3及びシリンダ4は油圧シリンダを構成する。
【0012】上記の油圧ピストン3とシリンダ4によ
り、シリンダ4内に圧力室5が形成され、この圧力室5
には油圧路6を通じて圧油が供給され、その油圧力によ
り油圧ピストン3が付勢され吸排気弁1が開閉弁する
(A1,A2方向に移動する)構成とされている。
り、シリンダ4内に圧力室5が形成され、この圧力室5
には油圧路6を通じて圧油が供給され、その油圧力によ
り油圧ピストン3が付勢され吸排気弁1が開閉弁する
(A1,A2方向に移動する)構成とされている。
【0013】一方、バルブ駆動装置の上部位置にはカム
軸7(各図において、図示の便宜上直線で略して記す)
が配設されており、このカム軸7には開弁用カム8及び
閉弁用カム14が配設されている。開弁用カム8はリフ
タ9と摺接しており、リフタ9は開弁用プランジャ10
の上部に配設されている。また、開弁用プランジャ10
はシリンダ11内に液密状態で摺動自在な構成で挿入さ
れており、開弁用プランジャ10とシリンダ11とによ
り圧力室12が形成されている。
軸7(各図において、図示の便宜上直線で略して記す)
が配設されており、このカム軸7には開弁用カム8及び
閉弁用カム14が配設されている。開弁用カム8はリフ
タ9と摺接しており、リフタ9は開弁用プランジャ10
の上部に配設されている。また、開弁用プランジャ10
はシリンダ11内に液密状態で摺動自在な構成で挿入さ
れており、開弁用プランジャ10とシリンダ11とによ
り圧力室12が形成されている。
【0014】閉弁用カム14側においても同様の構成と
されており、閉弁用カム14はリフタ15と摺接してお
り、リフタ15は閉弁用プランジャ16の上部に配設さ
れている。また、閉弁用プランジャ16はシリンダ17
内に液密状態で摺動自在な構成で挿入されており、閉弁
用プランジャ16とシリンダ17とにより圧力室18が
形成されている。上記の開弁用プランジャ10とシリン
ダ11は油圧ポンプを構成する。
されており、閉弁用カム14はリフタ15と摺接してお
り、リフタ15は閉弁用プランジャ16の上部に配設さ
れている。また、閉弁用プランジャ16はシリンダ17
内に液密状態で摺動自在な構成で挿入されており、閉弁
用プランジャ16とシリンダ17とにより圧力室18が
形成されている。上記の開弁用プランジャ10とシリン
ダ11は油圧ポンプを構成する。
【0015】また、図中20で示すのは開閉弁用制御弁
であり、吸排気弁1の開閉を制御するものである。本実
施例においては、開閉弁用制御弁20は3位置(図中、
a〜cで示す)の油圧切換弁が用いられている。
であり、吸排気弁1の開閉を制御するものである。本実
施例においては、開閉弁用制御弁20は3位置(図中、
a〜cで示す)の油圧切換弁が用いられている。
【0016】同図に示す位置aにおいては、開弁用油路
13と油圧通路6とが連通されると同時に、閉弁用油路
19と低圧油路22とが連通される(図2参照)。
13と油圧通路6とが連通されると同時に、閉弁用油路
19と低圧油路22とが連通される(図2参照)。
【0017】また位置bにおいては、開弁用油路13と
閉弁用油路19は共に低圧油路22に連通されると共
に、油圧路6は閉鎖される(図1参照)。
閉弁用油路19は共に低圧油路22に連通されると共
に、油圧路6は閉鎖される(図1参照)。
【0018】更に、位置cにおいては、閉弁用油路19
と油圧路6とが連通されると同時に、開弁用油路13と
低圧油路22とが連通される(図4参照)。
と油圧路6とが連通されると同時に、開弁用油路13と
低圧油路22とが連通される(図4参照)。
【0019】上記構成とされた開閉弁用制御弁20は、
図示しない制御回路と駆動手段により駆動制御が行わ
れ、吸排気弁1の開弁,閉弁,最大リフトを制御する構
成とされている。尚、上記した低圧油路22には低圧油
圧源21が接続されており、常に十分な作動油が供給さ
れる構成とされている。また、吸排気弁1を開閉弁しよ
うとする設計上の時期の期間において、開弁用カム8は
圧力室12を常に圧縮するように、また閉弁用カム14
は圧力室18を常に膨張するように設計されている。
図示しない制御回路と駆動手段により駆動制御が行わ
れ、吸排気弁1の開弁,閉弁,最大リフトを制御する構
成とされている。尚、上記した低圧油路22には低圧油
圧源21が接続されており、常に十分な作動油が供給さ
れる構成とされている。また、吸排気弁1を開閉弁しよ
うとする設計上の時期の期間において、開弁用カム8は
圧力室12を常に圧縮するように、また閉弁用カム14
は圧力室18を常に膨張するように設計されている。
【0020】続いて、上記構成とされた弁駆動装置の動
作について以下説明する。
作について以下説明する。
【0021】吸排気弁1を開弁する揚程する期間におい
ては、図2に示されるように、制御回路及び駆動手段に
より開閉弁用制御弁20は位置aとなるよう構成されて
いる。開閉弁用制御弁20が位置aとなった状態では、
開弁用油路13と油圧通路6とが連通され、閉弁用油路
19と低圧油路22とが連通されているため、開弁用圧
力室12で加圧された油圧は開弁用油路13,油圧路6
を介して圧力室5に導入され、この油圧力により吸排気
弁1は弁スプリング2の弾性力に抗して揚程される(即
ちA2方向に移動する)。この際、弁スプリング2には
吸排気弁1の揚程に伴い弾性復元力が蓄積される。
ては、図2に示されるように、制御回路及び駆動手段に
より開閉弁用制御弁20は位置aとなるよう構成されて
いる。開閉弁用制御弁20が位置aとなった状態では、
開弁用油路13と油圧通路6とが連通され、閉弁用油路
19と低圧油路22とが連通されているため、開弁用圧
力室12で加圧された油圧は開弁用油路13,油圧路6
を介して圧力室5に導入され、この油圧力により吸排気
弁1は弁スプリング2の弾性力に抗して揚程される(即
ちA2方向に移動する)。この際、弁スプリング2には
吸排気弁1の揚程に伴い弾性復元力が蓄積される。
【0022】またこの間、閉弁用圧力室18には低圧油
路22,閉弁用油路19を介して低圧油圧源21から作
動油が供給されるため、閉弁用プランジャ16は常に上
方向(A1方向)に付勢される。これにより、リフタ1
5,閉弁用カム14,閉弁用プランジャ16が離れるこ
とを防止でき、かつ閉弁用カム14には僅かな回転反力
しか作用させない。よって、リフタ15と閉弁用カム1
4との間がゼロ・ラッシュとなり作動音レベルが低減
し、また各部品の耐久性を向上させることができる。
路22,閉弁用油路19を介して低圧油圧源21から作
動油が供給されるため、閉弁用プランジャ16は常に上
方向(A1方向)に付勢される。これにより、リフタ1
5,閉弁用カム14,閉弁用プランジャ16が離れるこ
とを防止でき、かつ閉弁用カム14には僅かな回転反力
しか作用させない。よって、リフタ15と閉弁用カム1
4との間がゼロ・ラッシュとなり作動音レベルが低減
し、また各部品の耐久性を向上させることができる。
【0023】また上記動作において、油液が流れる油路
6,13では流体抵抗が発生し、この流体抵抗により吸
排気弁1の弁速度が規制される。よって、これによって
も吸排気弁1の駆動時における作動音レベルを低減する
ことができると共に、各部品の耐久性を向上させること
ができる。
6,13では流体抵抗が発生し、この流体抵抗により吸
排気弁1の弁速度が規制される。よって、これによって
も吸排気弁1の駆動時における作動音レベルを低減する
ことができると共に、各部品の耐久性を向上させること
ができる。
【0024】次に、図3に示すように吸排気弁1が揚程
したままの状態で開閉弁用制御弁20を位置bとなるよ
う駆動制御すると、油圧路6が閉鎖されることにより圧
力室5は閉鎖され、吸排気弁1は揚程した状態を維持す
る。また、開弁用油路13と閉弁用油路19は共に低圧
油路22に連通されるため、低圧油圧源21から供給さ
れる作動油は開弁用油路13及び閉弁用油路19を介し
て開弁用圧力室12及び閉弁用圧力室18の双方に供給
される。
したままの状態で開閉弁用制御弁20を位置bとなるよ
う駆動制御すると、油圧路6が閉鎖されることにより圧
力室5は閉鎖され、吸排気弁1は揚程した状態を維持す
る。また、開弁用油路13と閉弁用油路19は共に低圧
油路22に連通されるため、低圧油圧源21から供給さ
れる作動油は開弁用油路13及び閉弁用油路19を介し
て開弁用圧力室12及び閉弁用圧力室18の双方に供給
される。
【0025】これにより、開弁用カム8側においては、
リフタ9,開弁用カム8,開弁用プランジャ10が離れ
ることを防止でき、かつ開弁用カム8には僅かな回転反
力しか作用されない。同様に、閉弁用カム14側におい
ても、リフタ15,閉弁用カム14,閉弁用プランジャ
16が離れることを防止でき、かつ閉弁用カム14には
僅かな回転反力しか作用されない。
リフタ9,開弁用カム8,開弁用プランジャ10が離れ
ることを防止でき、かつ開弁用カム8には僅かな回転反
力しか作用されない。同様に、閉弁用カム14側におい
ても、リフタ15,閉弁用カム14,閉弁用プランジャ
16が離れることを防止でき、かつ閉弁用カム14には
僅かな回転反力しか作用されない。
【0026】よって、リフタ9と開弁用カム8との間、
及びリフタ15と閉弁用カム14との間がゼロ・ラッシ
ュとなり作動音レベルが低減し、また各部品の耐久性を
向上させることができる。
及びリフタ15と閉弁用カム14との間がゼロ・ラッシ
ュとなり作動音レベルが低減し、また各部品の耐久性を
向上させることができる。
【0027】また吸排気弁1を閉弁する場合には、図4
に示されるように、開閉弁用制御弁20を位置cとなる
よう駆動制御する。これにより圧力室5は、油圧路6及
び閉弁用油路19を介して閉弁用圧力室18と連通され
る。また、前記したように吸排気弁1は弁スプリング2
により常に閉弁方向に付勢されているため、閉弁時に弁
スプリング2に蓄積された弾性力の復元力により吸排気
弁1は閉弁されていく(図中矢印A1方向に変位す
る)。
に示されるように、開閉弁用制御弁20を位置cとなる
よう駆動制御する。これにより圧力室5は、油圧路6及
び閉弁用油路19を介して閉弁用圧力室18と連通され
る。また、前記したように吸排気弁1は弁スプリング2
により常に閉弁方向に付勢されているため、閉弁時に弁
スプリング2に蓄積された弾性力の復元力により吸排気
弁1は閉弁されていく(図中矢印A1方向に変位す
る)。
【0028】これにより、圧力室5内の油液は閉弁用圧
力室18内に流入して閉弁用プランジャ16を上動させ
ようとするが、閉弁用プランジャ16の上動速度は閉弁
用カム14の設計値に規制されているため、これに連動
して吸排気弁1の閉弁速度も規制される。よって閉弁時
においても、吸排気弁1の作動音レベルを低減すること
ができると共に各部品の耐久性を向上させることができ
る。
力室18内に流入して閉弁用プランジャ16を上動させ
ようとするが、閉弁用プランジャ16の上動速度は閉弁
用カム14の設計値に規制されているため、これに連動
して吸排気弁1の閉弁速度も規制される。よって閉弁時
においても、吸排気弁1の作動音レベルを低減すること
ができると共に各部品の耐久性を向上させることができ
る。
【0029】一方、前記のように吸排気弁1の閉弁動作
は閉弁時に蓄積された弁スプリング2の弾性力により行
われ、この弁スプリング2の弾性付勢力は油圧ピストン
3及びシリンダ4により油圧エネルギーに変換されて閉
弁用圧力室18に伝達される。そして、この伝達された
油圧エネルギーは閉弁用プランジャ16とシリンダ17
とにより構成される油圧ポンプにより再び力エネルギー
に変換され、この力エネルギーは閉弁用カム14を回動
付勢するエネルギーとして作用する。
は閉弁時に蓄積された弁スプリング2の弾性力により行
われ、この弁スプリング2の弾性付勢力は油圧ピストン
3及びシリンダ4により油圧エネルギーに変換されて閉
弁用圧力室18に伝達される。そして、この伝達された
油圧エネルギーは閉弁用プランジャ16とシリンダ17
とにより構成される油圧ポンプにより再び力エネルギー
に変換され、この力エネルギーは閉弁用カム14を回動
付勢するエネルギーとして作用する。
【0030】即ち、吸排気弁1の揚程期間(開弁期間)
に弁スプリング2に蓄積された油圧エネルギーは、閉弁
期間において単に放出されるのではなく、閉弁用カム1
4を回動付勢するエネルギー、換言すればカム軸7を回
動付勢する回動力に変換されて使用されるため、油圧ポ
ンプで発生する圧力エネルギーを有効に利用でき、バル
ブ駆動装置全体としてのエネルギー効率を向上させるこ
とができる。
に弁スプリング2に蓄積された油圧エネルギーは、閉弁
期間において単に放出されるのではなく、閉弁用カム1
4を回動付勢するエネルギー、換言すればカム軸7を回
動付勢する回動力に変換されて使用されるため、油圧ポ
ンプで発生する圧力エネルギーを有効に利用でき、バル
ブ駆動装置全体としてのエネルギー効率を向上させるこ
とができる。
【0031】また、開閉弁用制御弁20が位置cとなっ
た状態では、開弁用油路13と低圧油路22とが連通さ
れている。従って、開弁用圧力室12には低圧油路2
2,開弁用油路13を介して低圧油圧源21から作動油
が供給されるため、開弁用プランジャ10は上方向(A
1方向)に付勢され、これによりリフタ9,開弁用カム
8,開弁用プランジャ10が離れることを防止できる。
更に閉弁用カム14には僅かな回転反力しか作用しない
構成となっている。よって開閉弁用制御弁20が位置c
となった状態においても、リフタ9と開弁用カム8との
間がゼロ・ラッシュとなり作動音レベルが低減し、また
各部品の耐久性を向上させることができる。
た状態では、開弁用油路13と低圧油路22とが連通さ
れている。従って、開弁用圧力室12には低圧油路2
2,開弁用油路13を介して低圧油圧源21から作動油
が供給されるため、開弁用プランジャ10は上方向(A
1方向)に付勢され、これによりリフタ9,開弁用カム
8,開弁用プランジャ10が離れることを防止できる。
更に閉弁用カム14には僅かな回転反力しか作用しない
構成となっている。よって開閉弁用制御弁20が位置c
となった状態においても、リフタ9と開弁用カム8との
間がゼロ・ラッシュとなり作動音レベルが低減し、また
各部品の耐久性を向上させることができる。
【0032】更に、吸排気弁1が着座している場合に
は、図1に示すように、開閉弁用制御弁20は位置bと
なるよう駆動制御される。開閉弁用制御弁20を位置b
となるよう駆動制御すると、油圧路6が閉鎖されること
により圧力室5は閉鎖され、吸排気弁1は閉弁した状態
を維持する。また、開弁用油路13と閉弁用油路19は
共に低圧油路22に連通されるため、低圧油圧源21か
ら供給される作動油は開弁用油路13及び閉弁用油路1
9を介して開弁用圧力室12及び閉弁用圧力室18の双
方に供給されるため、よってリフタ9と開弁用カム8と
の間、及びリフタ15と閉弁用カム14との間がゼロ・
ラッシュとなり作動音レベルが低減し、また各部品の耐
久性を向上させることができることは、図3を用いて前
述した通りである。
は、図1に示すように、開閉弁用制御弁20は位置bと
なるよう駆動制御される。開閉弁用制御弁20を位置b
となるよう駆動制御すると、油圧路6が閉鎖されること
により圧力室5は閉鎖され、吸排気弁1は閉弁した状態
を維持する。また、開弁用油路13と閉弁用油路19は
共に低圧油路22に連通されるため、低圧油圧源21か
ら供給される作動油は開弁用油路13及び閉弁用油路1
9を介して開弁用圧力室12及び閉弁用圧力室18の双
方に供給されるため、よってリフタ9と開弁用カム8と
の間、及びリフタ15と閉弁用カム14との間がゼロ・
ラッシュとなり作動音レベルが低減し、また各部品の耐
久性を向上させることができることは、図3を用いて前
述した通りである。
【0033】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、弁体の閉弁
期間において制御弁は油圧シリンダと油圧ポンプを連通
し、よってバネの弾性復元力に付勢された弁体の閉弁動
作に基づき油圧シリンダから放出される油圧は油圧ポン
プに供給され、この油圧は回動付勢機構により上記回動
軸を回動付勢する回動力に変換される。即ち、弁体の開
弁期間にバネに蓄積された油圧エネルギーは、閉弁期間
において単に放出されるのではなく、回動軸を回動付勢
する回動力に変換されて使用されるため、圧力エネルギ
ーを有効に利用でき油圧ポンプの駆動効率を向上させる
ことができる等の特長を有する。
期間において制御弁は油圧シリンダと油圧ポンプを連通
し、よってバネの弾性復元力に付勢された弁体の閉弁動
作に基づき油圧シリンダから放出される油圧は油圧ポン
プに供給され、この油圧は回動付勢機構により上記回動
軸を回動付勢する回動力に変換される。即ち、弁体の開
弁期間にバネに蓄積された油圧エネルギーは、閉弁期間
において単に放出されるのではなく、回動軸を回動付勢
する回動力に変換されて使用されるため、圧力エネルギ
ーを有効に利用でき油圧ポンプの駆動効率を向上させる
ことができる等の特長を有する。
【図1】吸排気弁が着座した状態における弁駆動装置を
示す概略構成図である。
示す概略構成図である。
【図2】吸排気弁の開弁期間における弁駆動装置を示す
概略構成図である。
概略構成図である。
【図3】吸排気弁が開弁位置に規制された状態における
弁駆動装置を示す概略構成図である。
弁駆動装置を示す概略構成図である。
【図4】吸排気弁の閉弁期間における弁駆動装置を示す
概略構成図である。
概略構成図である。
1 吸排気弁 2 弁スプリング 3 油圧ピストン 4,11,17 シリンダ 5,12,18 圧力室 6 油圧路 7 カム軸 8 開弁用カム 9,15 リフタ 10 開弁用プランジャ 13 開弁用油路 14 閉弁用カム 16 閉弁用プランジャ 19 閉弁用油路 20 開閉弁用制御弁 21 低圧油圧源 22 低圧油路
Claims (1)
- 【請求項1】 バネにより閉方向に付勢されており、開
弁時に該バネに弾性力を蓄えつつ開弁動作する弁体と、 該弁体に連設され、油圧の導入により該弁体を開方向に
駆動する油圧シリンダと、 回動軸の回転に伴い回動するカムのカム形状に応じてプ
ランジャが変位するカム−プランジャ機構により加圧油
を発生する油圧ポンプと、 該油圧ポンプの加圧油発生期間内でかつ該弁体を開弁す
る開弁期間において該油圧シリンダと該油圧ポンプを連
通し、該油圧ポンプの加圧油発生期間以外の期間内でか
つ該弁体を閉弁する閉弁期間において該油圧シリンダと
該油圧ポンプを連通し、上記開弁期間及び閉弁期間以外
の期間では該油圧ポンプを低圧油圧源と連通する制御弁
と、 上記閉弁期間において、該バネの弾性復元力による該弁
体の閉弁動作に基づき、該油圧シリンダから放出される
油圧を回動力に変換し該回動軸を回動付勢する回動付勢
機構とからなることを特徴とする弁駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5006218A JPH06212921A (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 弁駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5006218A JPH06212921A (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 弁駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06212921A true JPH06212921A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=11632384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5006218A Pending JPH06212921A (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 弁駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06212921A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1191193A1 (en) * | 2000-09-22 | 2002-03-27 | MAGNETI MARELLI POWERTRAIN S.p.A. | Internal combustion engine for motor vehicles and the like |
DE102012214645A1 (de) * | 2012-08-17 | 2014-02-20 | Mahle International Gmbh | Brennkraftmaschine mit zwei gegenläufigen Nockenwellen |
-
1993
- 1993-01-18 JP JP5006218A patent/JPH06212921A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1191193A1 (en) * | 2000-09-22 | 2002-03-27 | MAGNETI MARELLI POWERTRAIN S.p.A. | Internal combustion engine for motor vehicles and the like |
DE102012214645A1 (de) * | 2012-08-17 | 2014-02-20 | Mahle International Gmbh | Brennkraftmaschine mit zwei gegenläufigen Nockenwellen |
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