JPH06212663A - ミーリングドラムの助けをかりて地中に溝を堀る装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 道路による輸送を容易にする全体の大きさが
小さい溝掘り装置を提供する。 【構成】 リフティングマスト３が静置しているプラッ
トフォーム１と、リフティングマストの頂部端６から懸
垂されているミーリングドラム１２を備えたシャーシ１
１と、リフティングマストのそばに配置された巻付け器
２３であって、砕片を上昇する可撓性パイプ２４を支持
しており、前記巻付け器の正中面が実質的にシャーシー
の垂直軸線に沿ってリフティングマストの正中面に交差
するようになっている巻付け器２３と可撓性パイプライ
ンを支持している巻付け器１９，２０の少くとも１つの
グループと、装置を操作するステーション２５と；装置
の作動に必要なエネルギーを供給するユニット２７とを
含んでいるミーリングドラムの助けをかりて地中に深い
溝を堀る装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】本発明は、ミーリングドラムの助
けをかりて地中に深い溝を堀る装置に関する。

【従来の技術】ケーブルによって支持されたシャーシー
がその下部に、平行な軸線を有するミーリングドラムを
備えていて、それが、シャーシーを地中に堀り下げ乍
ら、地域を切り開き、溝を堀るそのような装置が既に公
知である。これら等の装置は、最初に溝内にあった泥
と、土地を切り開いているときミーリングドラムから生
じた物質とによって構成された混合物を排出可能にする
ため、ミーリングドラムの近くから、地面まで延びてい
る比較的大きな横断面の可撓性パイプを含む。種々の他
の油圧又は電気的パイプラインが、特にミーリングドラ
ムを駆動するのに必要なエネルギーを供給可能にしてい
る。この形式の装置は、一般的に深さ約数１０ｍ程度で
ある溝を堀ることができる。これ等の装置は、大きな寸
法を有しており、それが、特にその装置が殆んど常に分
解を避け難いという事実によって、輸送を困難にしてい
る。

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、公知
の形式の装置の性能を維持又は改善する一方、道路上を
移動するための現行の規則によって定められた限界以下
に装置の幅を保つことによって、特に道路による輪送を
容易にする小さい全体の大きさを有している上述の形式
の装置を作ることである。本発明による装置はまた、そ
の作動に必要なすべての要素、即ちエネルギーを供給す
るユニット、シャーシー及びミーリングドラムを支持す
る連結したリフティングマスト、種々の種類のパイプラ
インを支持する巻付け器、及び操作ステーションを含む
完全な組立体を構成する利点を有している。本発明によ
る装置は、有利にはトラックを備えたプラットフォーム
上に配置される。

【課題を解決するための手段】本発明の主題は、ミーリ
ングドラムの助けをかりて地中に深い溝を堀る装置であ
って、組合せにおいて、トラックのような走行セットに
よって支持されたプラットフォームと；プラットフォー
ムの端の一方の近くでプラットフォーム上に連結されて
おり、且つ好ましくはプラットフォームの他端の近くに
配置された少くとも１つのスラストシリンダーの助けを
かりて作業位置に保持されるリフティングマストと；ケ
ーブルを使用してリフティングマストの頂部端から懸垂
されたシャーシーと；回転駆動でき、且つシャーシーの
下部に取付けられているミーリングドラムと；リフティ
ングマストのそばにプラットフォーム上に配置された水
平軸線の巻付け器であって、ミーリングドラムの近くか
らの破片を地面まで上昇する可撓性パイプを支持し、前
記巻付け器の正中面が、実質的にシャーシーの垂直軸線
に沿ってリフティングマストの正中面に交差するように
なっている巻付け器と；リフティングマストの下のプラ
ットフォーム上に配置されており、シャーシーにエネル
ギーを供給し、且つミーリングドラムの位置づけをする
ためシャーシーで終っている可撓性パイプラインを支持
している、少くとも１つのグループの巻付け器と；リフ
ティングマストのそばのプラットフォーム上にあって、
且つ砕片を上昇させるパイプのための巻付け器の前に配
置されている装置を操作するステーションと；ミーリン
グドラムを支持しているシャーシーの反対側にあるプラ
ットフォームの端に配置されていて、装置の作動に必要
なエネルギーを供給するユニットとを含むことを特徴と
している。本発明の特定の実施態様によれば、ミーリン
グドラムの回転は、リフティングマストの下に配置され
ている巻付け器によって支持されたパイプラインによっ
て供給される油圧モーターにより与えられる。同様に、
この実施態様では、溝内のシャーシーの垂直位置づけ
は、リフティングマストの下に置かれている巻付け器に
より支持されたパイプラインによって供給される油圧ス
ラストシリンダーの助けをかりて行なわれる。他の実施
態様では、ミーリングドラムの駆動及び溝内のシャーシ
ー位置づけ部材の操作は、少くとも部分的に、リフティ
ングマストの下に配置されている巻付け器によって支持
されているケーブルによって電力を供給される電動機の
助けをかりて行なわれる。本発明の好ましい実施態様で
は、特にシャーシーにエネルギーを供給するパイプライ
ンのための巻付け器は、回転可能に固定され乍ら、１つ
の且つ同じ軸線上に並んでグループに配置される。これ
等の巻付け器の全体の大きさを制限し、且つそれ等の幅
が大きすぎることによってマストの幅を超えるのを防ぐ
ため、本発明の好ましい実施態様によれば、１つの且つ
同じ軸線に並んで巻かれるパイプラインの数を制限し、
且つリフティングマストの下に前後に２グループの巻付
け器を配置するのが有利である。本発明の好ましい実施
態様によれば、エネルギーを伝送するパイプラインの巻
付け器も、砕片を上昇させるパイプを支持する巻付け器
も、シャーシー及びミーリングドラムの昇降に関係な
く、一定の張力を受けるパイプライン及びパイプの自動
巻取り及び巻戻しを可能にするように、定トルクモータ
ーによって回転駆動される。本発明の好ましい実施態様
では、リフティングマストは、装置の前方へのオーバー
ハングを増減できるようにプラットフォームに対してそ
の軸線方向に変位できる。この特徴は、走行セットを使
用せず、シャーシーを堀りたいと思う溝の上方に正確に
垂直にもっていくことができるその変位により、本発明
による装置の全長を短くすることが可能である。好まし
い実施態様では、本発明による装置は、少くともそのプ
ラットフォームの４つのコーナーの各々に、支持プレー
トを備えたスラストシリンダーを含み、その支持プレー
トが装置の運転中装置を安定化可能にし、且つそれを上
昇して、その走行セット上に装置を静置することなく、
装置を地上に保持可能にする。この特徴によって、走行
セットがもはや地上に静置していない間に、走行セット
を旋回可能にすることによって走行セットの方向変換を
容易にする。また、設けられている走行セットを分解又
は修理のため、装置をその支持プレート上に静置させる
ことも可能である。本発明をより容易に理解させる目的
のため、単に実施例によって与え且つ限定的性格を有し
ていない実施態様について、添付図面を参照して説明す
る。

【実施例】図で明らかなように、本発明による装置は、
この場合、プラットフォームが旋回できるトラック２よ
りなっている走行セット上に静置しているプラットフォ
ーム１を含む。本発明によれば、リフティングマスト３
は、その下部端４をプラットフォーム１の後部に固定し
た水平スピンドル５の周りに連結することによって、且
つその上部端６をプラットフォーム１の前部に取付けた
油圧スラストシリンダー７により支持されることによっ
て、プラットフォーム１上に静置している。油圧スラス
トシリンダー７を操作することによって、リフティング
マスト３をその連結スピンドル５の周りに上下に傾斜可
能であることは判るであろう。上記の実施態様では、マ
スト３と、水平スピンドル５と、油圧スラストシリンダ
ー７とによって構成された組立体は、プラットフォーム
１上を摺動するように取付けられており、従って、それ
は、マスト３の軸線方向に装置の前方に変位できる。こ
の目的のために、第２の油圧スラストシリンダー８の端
部の一方が、９でプラットフォーム１に固定されてい
る。これに対してその他端は、マストの下部端に固定さ
れている。従って、スラストシリンダー８の作動によっ
て、マスト３は、装置の前方又は後方に変位される。そ
してこれが、プラットフォームの前部に対するマストの
オーバーハングを増減可能にする。特に、本発明による
装置を輸送するために、このオーバーハングを最少まで
減少するのが有利であり、これに反して、作ろうとする
溝の上方に垂直にマスト３の上部端６をもってくるため
オーバーハングを増加するのが好ましい。ミーリングド
ラム１２を支持しているシャーシー１１は、支持ケーブ
ル１３の使用によりリフイングマスト３の前部から懸垂
されており、支持ケーブル１３が、シャーシー１１及び
ドラム１２を作られる溝内に下降可能にし、あるいはそ
れ等を溝内から再び上方に引上げ可能にする。図示した
実施態様では、リフティングマスト３の下部端４に取付
けたウインチ１４が、ケーブル１３を支持しており、こ
のケーブル１４は、マスト３の端部にしっかりと固定さ
れている固定点で終るまでに、マストの内側に配置され
ているリターンプーリー１５と、シャーシー１１の上部
に固定されているプーリープロック１６の第１のプーリ
ーと、それからマスト上に取付けたエンドプーリー１７
と、そして最後にプーリープロック１６の第２のプーリ
ーとの上に係合してマスト３の上部端６まで、図２に示
したように、延びている。有利には、ウインチ１４は、
特に硬い地域の場合は、ミーリングドラムが堀削中地上
で保持している力を一定に保つのを可能にする定トルク
モーターを含み、この力は単にシャーシー及びドラムの
重量のみから得られる。公知の方法では、ウインチ１４
はまた、ケーブル１３のくり出し（Ｐａｙｏｕｔ）スピ
ードを調節する装置を含み、それによって、柔かい地域
の場合に、シャーシーの進行が制限できる。図示した実
施態様では、ウインチ１４は、リフティングマスト３に
直接しっかりと固定されており、それが、マスト３がス
ラストシリンダー８を作動することによって、そのレー
ル上を変位する場合に、シャーシー１１が達することが
できる高さを維持可能にする。シャーシー１１は、その
作動に必要な部材、つまり、特に、ミーリングドラムを
駆動する油圧モーターと、土地を切り開くミーリングド
ラムから来る砕片を地面に排出するポンプとを含む。本
発明によれば、シャーシー１１にエネルギーを供給する
（図示せず）種々の可撓性パイプラインが、リフティン
グマスト３の下のプラットフォーム１上に前後に配置さ
れている巻付け器１９及び２０のグループによって支持
されている。巻付け器１９及び２０のグループは、例え
ば、各々が並んで配置された５つの巻付け器を含んでも
よい。２グループの巻付け器１９及び２０が前後に配置
されているということは、幅に関してそれ等の全体の大
きさを制限して、それ等が収容されるマスト３の下方を
超えて延びるのを防止可能にする。本発明の好ましい実
施態様によれば、巻付け器１９及び２０のグループは、
溝内のシャーシー１１の上下運動に関係なく、可撓性パ
イプラインに一定の張力を与える定トルクモーターによ
って駆動される。可撓性パイプラインは、シャーシーの
上部に形成されたオリフィスを経て、シャーシー内に侵
入する、その位置が図１の破線２２及び図３の点２２に
よって概略的に示されている。本発明によれば、地面ま
で砕片を上方に移送するのを可能にしている比較的大き
な横断面の可撓性パイプ２４を支持するように意図され
ている巻付け器２３がまたプラットフォーム１上に配置
されている。この巻付け器２３の正中面は、可撓性パイ
プ２４の正しいガイドを与え、且つ全体の大きさを減少
するように、シャーシー１１の垂直軸線に沿ってリフテ
ィングマスト３の正中面に交差する。巻付け器２３は、
有利には、定トルクモーターを備えている。可撓性パイ
プ２４は、プーリーブロック１６の２つのプーリー間の
シャーシー１１の上部に結合される。オペレータのシー
ト２６を備えた運転台２５が、巻付け器２３の前のプラ
ットフォーム１上に配置されている。エネルギーを供給
するユニット２７は、本発明によれば、ミーリングドラ
ム１２の反対のプラットフォーム１の端に配置される。
このユニットは、装置の作動に必要である機械的、電気
的及び／又は油圧エネルギーを供給可能にする。１つの
好ましい実施態様では、ユニット２７は、一方におい
て、プラットフォーム上に置かれた種々の要素に、他方
においてシャーシー及びミーリングドラムと供給するよ
うに意図された２つの油圧発生器を含む。従って、シャ
ーシーに供給する油圧回路が劣化しているとき、機械の
不動は避けられる。特定の実施態様では、プラットフォ
ーム１は、その４つのコーナーの各々に、その下部の保
持プレート２９だけ延びている油圧スラストシリンダー
２８を含む。保持プレート２９は、プラットフォーム１
の安定化のため又はそれを引上げるため、地上に静止で
きる、そしてこれが、トラック２を旋回可能にし、従っ
て走行セットの方向を変化可能にする。その構成要素の
配置によって、本発明による装置は、小さい全体の大き
さを有し、そしてそれが、装置を分解することなく、装
置を道路により、しばしば輸送可能にすることが判る。
上記の実施態様は、単に例示によって与えられており、
且つそれ等の実施態様は、それにより本発明の範囲から
逸脱することなく、いかなる所望の変更をも行ない得る
ことは明らに理解される。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の好ましい実施態様による装置の
斜視図である。

【図２】図２は、図１に示された装置の変形の立面図で
ある。

【図３】図３は、本発明による装置の平面図である。

【符号の説明】

（１） プラットフォーム （２） トラック （３） リフティングマスト （７） スラストシリンダー （１１） シャーシー （１２） ミーリングドラム （２３） 巻付け器 （２５） ステーション

フロントページの続き (72)発明者 マルチェロ ソルディ イタリア 27100 パヴィア ヴィア ア メンドーラ 20ア (72)発明者 ジュゼッペ ツァネット イタリア ミラン 20059 ヴィメルカー テ ヴィア ヴィットリオ グッシー 23

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ミーリングドラムの助けをかりて地中に
   溝を堀る装置において、組合せにおいて、 トラック（２）のような走行セットによって支持された
   プラットフォーム（１）と；プラットフォーム（１）の
   端の近くで、プラットフォーム（１）上に連結されてお
   り、且つ好ましくはプラットフォーム（１）の他端の近
   くに配置された少くとも１つのスラストシリンダー
   （７）の助けをかりて作業位置に保持されるリフティン
   グマスト（３）と；ケーブルを用いて、リフティングマ
   スト（３）の頂部端から懸垂されたシャーシー（１１）
   と、回転可能に駆動されることができ、且つシャーシー
   （１１）の下部に取付けられているミーリングドラム
   （１２）と；リフティングマスト（３）のそばに、プラ
   ットフォーム（１）上に配置された水平軸線の巻付け器
   （２３）であって、ミーリングドラム（１２）の近くか
   らの砕片を地面まで上昇する可撓性パイプ（２４）を支
   持しており、前記巻付け器（２３）の正中面が実質的に
   シャーシー（１１）の垂直軸線に沿ってリフティングマ
   スト（３）の正中面に交差するようになっている巻付け
   器（２３）と；リフティングマスト（３）の下のプロッ
   トフォーム（２０）上に配置された水平軸線の少くとも
   １グループの巻付け器（１９，２０）であって、シャー
   シー（１１）にエネルギーを供給し、且つミーリングド
   ラム（１２）を位置づけするため、シャーシー（１１）
   で終っている可撓性パイプを支持している巻付け器（１
   ９，２０）と；リフティングマスト（３）のそばのプラ
   ットフォーム（１）上にあり、且つ砕片を上昇させるパ
   イプ（２４）のための巻付け器（２３）の前部に配置さ
   れている、装置を作動するステーション（２５）と；ミ
   ーリングドラム（１２）を支持しているシャーシー（１
   １）の反対側にあるプラットフォームの端に配置されて
   いて、装置の作動に必要なエネルギーを供給するユニッ
   ト（２７）とを含むことを特徴とする装置。
2. 【請求項２】 特に、エネルギーをシャーシー（１１）
   に供給するパイプラインのための巻付け器が、回転的に
   固定され乍ら、１つの且つ同じ軸線に並べてグループに
   （１９，２０）配置されている請求項１に記載の装置。
3. 【請求項３】 リフティングマスト（３）の下に前後に
   配置された少くとも２グループの巻付け器（１９，２
   ０）を含む請求項１又は２に記載の装置。
4. 【請求項４】 プラットフォーム（１）上に配置された
   巻付け器（１９，２０）の少くとも一方が、定トルクモ
   ーターによって回転駆動される請求項１〜３のいずれか
   １つの項に記載の装置。
5. 【請求項５】 リフティングマスト（３）が、プラット
   フォーム（１）の前方にマストのオーバーハングを増減
   できるように、プラットフォーム（１）に対して軸線方
   向に変位できる請求項１〜４のいずれか１つの項に記載
   の装置。
6. 【請求項６】 少くとも、そのプラットフォーム（１）
   の４つのコーナーの各々に、地上に保持するためのプレ
   ート（２９）を備えたスラストシリンダー（２８）を含
   む請求項１〜５のいずれか１つの項に記載の装置。