JPH06212620A - 地盤注入工法 - Google Patents

地盤注入工法

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JPH06212620A
JPH06212620A JP18172592A JP18172592A JPH06212620A JP H06212620 A JPH06212620 A JP H06212620A JP 18172592 A JP18172592 A JP 18172592A JP 18172592 A JP18172592 A JP 18172592A JP H06212620 A JPH06212620 A JP H06212620A
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JP
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injection
pipe
liquid
ground
different
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JP18172592A
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English (en)
Inventor
Shunsuke Shimada
俊介 島田
Kenji Kashiwabara
健二 栢原
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Kyokado Engineering Co Ltd
Original Assignee
Kyokado Engineering Co Ltd
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 PHの異なる複数の注入液を上下の異なる複
数の注入口から同時に注入し、これにより、はじめは複
数の注入液が混合し、ゲル化して注入管まわりにシール
を形成し、その後注入管まわりで上下位置から注入され
た注入液は前記シールでしや断されて、互いに混合され
ず、それぞれ独立して地盤中に噴出して注入せしめ、こ
の結果、極めて迅速かつ簡単に地盤を固結し得る。 【構成】 地盤中に多重注入管を挿入し、この注入を通
してPHの異なる複数の注入材を地盤中に注入する複合
注入工法。前記注入管の注入口の位置を注入管の軸方向
にずらして設置し、この注入管の一方の注入口から酸性
側の注入材を、他方の注入口からアルカリ性側の注入材
を、それぞれ注入時期を同じくして注入することから構
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はPHの異なる複数の注
入液(グラウト)を、地盤中に設置された注入管の軸方
向に異なる位置の注入口を通して同時に注入する地盤注
入工法に係り、特にPHの異なる複数の注入液を複数の
注入口から同時に注入することにより極めて迅速かつ簡
単に地盤を固結し得る地盤注入工法に関する。
【0002】
【従来の技術】複雑な地盤を改良する技術として一般
に、固結時間の短いグラウトならびに長いグラウトを地
盤中に注入する、いわゆる複合注入工法が用いられる。
この種の複合注入工法として、従来、二重管を用いてま
ず、固結時間の短いグラウトを地盤中に注入して粗い部
分、弱い部分あるいは注入管まわりの空隙を填充し、そ
の後固結時間の長いグラウトを土粒子間注入して地盤中
に浸透させる工法が知られている。
【0003】上述の複合注入工法において、固結時間の
短いグラウトを二重管の上部吐出口から、また、固結時
間の長いグラウトを二重管の下部吐出口から、それぞれ
同時に注入する注入工法もまた、知られている。
【0004】さらに、三重管を用いて二つの管路から別
々に送液された二液の合流液(固結時間の短い注入液)
を上部吐出口から注入し、同時に下部吐出口から固結時
間の長いグラウトを注入する複合注入工法が知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、二重管を用
いる前者の工法では、固結時間の異なるグラウトが別々
に注入されるため、注入の際にこれらグラウトの切り換
えが必要となり、このため操作が複雑化されて迅速かつ
簡単な注入が不可能である。さらに、この工法では送液
量を多くできず、施工能率が低い。
【0006】また、三重管を用いる後者の工法では、固
結時間の異なるグラウトの同時注入が可能となるが、三
重管であるため注入管孔径が大きくなり、削孔費が高
く、かつ施工能率が悪くなる。さらに、この工法では主
材、瞬結用反応剤配合液および緩結用反応剤配合液の配
合調整が必要で、複雑となる。
【0007】また、上述において、固結時間の異なるグ
ラウト(ゲル化時間の異なるグラウト)を別々の吐出口
から注入しても、これが二重管であっても、三重管であ
っても、注入されたゲル化時間の異なるグラウトは注入
管まわりの空隙を通して連通し合い、混合されて同一の
ゲル化時間のグラウトとなってしまい、複合注入が達成
され得ない。
【0008】通常、注入工法が対象とする地盤は軟弱地
盤であるが、この地盤では地盤生成過程において透水性
の異なる層が水平方向に堆積するのが通例である。透水
係数は垂直方向よりも水平方向が大きく、このため、注
入された注入液(グラウト)は注入管を通して透水係数
の大きな層に逸脱する。
【0009】そこで、本発明の目的はPHの異なる複数
の注入液を上下の異なる複数の注入口から同時に注入
し、これにより、はじめは複数の注入液が混合し、ゲル
化して注入管まわりにシールを形成し、その後注入管ま
わりで上下位置から注入された注入液は前記シールでし
や断されて、互いに混合されず、それぞれ独立して地盤
中に噴出して注入せしめ、この結果、極めて迅速かつ簡
単に地盤を固結し得、上述の公知技術に存する欠点を改
良した地盤注入工法を提供することにある。
【0010】
【問題点を解決するための手段】上述の目的を達成する
ため、本発明によれば、地盤中に多重注入管を挿入し、
この注入管を通してPHの異なる複数の注入材を地盤中
に注入する複合注入工法において、前記注入管の注入口
の位置を注入管の軸方向にずらして設置し、この注入管
の一方の注入口から、酸性側の注入材を、他方の注入口
からアルカリ性側の注入材を、それぞれ注入時期を同じ
くして注入することを特徴とする。
【0011】
【発明の具体的説明】以下、本発明を添付図面を用いて
さらに詳細に説明する。図1は本発明に用いられる二重
管Xの一具体例の側面図であって、外管1と、その内部
に配置される内管2とから基本的に構成される。この二
重管Xは瞬結注入管体aおよび緩結注入管体bを含み、
瞬結注入管体aはアルカリ性側のゲル化時間の短い注入
液を注入する注入口3を有し、緩結注入管体bは酸性側
のゲル化時間の長い注入液を注入する注入口3、3…3
を有する。これら注入管体a、bは図1では瞬結注入管
体aを二重管Xの上部に、緩結注入管体bを下部にそれ
ぞれ配置したが、この配置は二重管Xの任意の個所に係
合設置される。cは二重管Xの末端部、4はメタルクラ
ウンである。
【0012】図2は図1における瞬結注入管体aの拡大
断面図であって、図2(a)は穿孔中、図2(b)は注
入中の状態をそれぞれ示し、図2(c)は瞬結注入管体
aの注入口3の断面図を示す。
【0013】図3は図1における緩結注入管体bの拡大
断面図であって、図3(a)は穿孔中、図3(b)は注
入中の状態をそれぞれ示し、図3(c)は緩結注入管体
bの注入口3、3…3の断面図を示す。
【0014】図4は図1における二重管Xの末端部cの
部分の拡大断面図であって、図4(a)は穿孔中、図4
(b)は注入中の状態をそれぞれ示す。
【0015】まず、図2(a)に示されるように、外管
1の管路6を通じて穿孔水を矢印方向に送液する。この
穿孔水は図4(a)に示されるように、末端部cに送液
され、弁7のバネ8を押し下げて管路6aを開通し、こ
の開通された管路6aを通って地盤中に吐出されて掘削
を助け、二重管Xを所定の深度に設定する。このとき、
図2(a)および図3(a)の注入口3は金属製または
合成樹脂製の開閉チップ5で閉束されているので、ここ
から穿孔水がもれることはない。
【0016】次いで、図2(b)に示されるように、外
管管路6から主材配合液Aを、内管管路9から反応剤配
合液Bをそれぞれ矢印方向に送液すると、まず、反応剤
配合液Bは図4(b)に示されるように、末端部cでシ
リンダ10を落下せしめて外管管路6aを閉じる。この結
果、内管管路9内の反応剤配合液Bは加圧状態となり、
図2(a)および図3(a)の閉束チップ5を配合液B
の圧力によって外側に吹き飛ばし、注入口3を開孔す
る。
【0017】注入口3は図2(b)、(c)および図3
(b)、(c)に示されるように、一方の管路A、例え
ば外管管路6と通じる吐出口11、11…11が設けられ、か
つ、この注入口3の少なくとも一つには、他方の管路
B、例えば内管管路9と通じる吐出口12が設けられる。
【0018】さらに、これら複数の注入口3、3…3の
うち、少なくとも二つは一方の管路A(外管管路6)か
らの吐出量と他方の管路B(内管管路9)からの吐出量
の流量比率が異なるように形成される。具体的には、例
えば、一つの注入口3は図2(a)、(b)、(c)、
特に図2(c)に明示されるように、外管管路6に通じ
る吐出口11(口径Φ1.0mm)を1個設けるとともに、内管
管路9に通じる吐出口12(それぞれ口径Φ1.0mm)を2個
設け、また、他の一つの注入口3は図3(a)、
(b)、(c)、特に図3(c)に明示されるように、
外管管路6に通じる吐出口11(口径Φ1.0mm)および内管
管路9に通じる吐出口12(口径Φ1.0mm)をそれぞれ1個
づつ設ける。この結果、一方の管路Aに通じる吐出口11
と他方の管路Bに通じる吐出口12の数の比率を変化させ
た少なくとも二つの注入口3が形成されることになり、
これら少なくとも二つの注入口3は一方の管路Aからの
吐出量と他方の管路Bからの吐出量の流量比率が異なる
ように形成される。なお、吐出量の流量比率は吐出口の
口径を変化させて行なうこともできる。
【0019】図2(a)および図3(a)の閉束チップ
5がはずされて注入口3が開孔されると、図2 (b)、
(c)および図3 (b)、(c)に示されるように、主
材配合液Aおよび反応剤配合液Bがそれぞれ吐出口11お
よび吐出口12から注出口3内に吐出され、混合されてP
Hの異なる複数の注入液が形成される。
【0020】これら複数の注入液は前述の各複数の注入
口3、3…3からそれぞれ同時に地盤中に注入される。
これら注入液は管路AおよびBから各注入口3、3…3
内に吐出される配合液の流量比率にしたがって、固結時
間が15分以内あるいは土との混合状態における固結時間
が3分以上で、かつ短い方の固結時間が30秒以内となる
ように調整される。なお、本発明ではこれら注入液の固
結時間よりも長い注入液を併用することもできる。
【0021】上述の本発明において、主材配合液(A
液)は水ガラス配合液、またはそれ自体ゲル化し得るグ
ラウト(例えば、水ガラスと反応剤の混合液)であり、
また、反応剤配合液(B液)は前記主材配合液に適合す
る各種硬化剤、あるいはセメント懸濁液を含む配合液で
ある。
【0022】これらA液、B液の注入口への流量比率は
1:1であってもよく、その他任意の流量比率に選定す
ることができる。また、この比率は注入途中で変化させ
てもよい。
【0023】図5、図6および図7(a)、(b)は他
の形式の注入管を用いた本発明工法を示す断面図であっ
て、図5は掘削水(穿孔水)の送液状態を示し、図6は
注入状態を示し、図7(a)、(b)は注入口の例を示
す。
【0024】上述注入管は図1と同様、外管1および内
管2から構成される二重管Xであるが、内管2の末端に
は閉束体14が摺動自在に嵌合され、かつ軸方向の異なる
位置、すなわち、上下の異なる位置に三個の注入口3が
設けられる点、図1と異なる。しかも、これら注入口3
はそれぞれ、外管管路6に通じる吐出口11および内管管
路9に通じる吐出口12の数の比率が異なるものであり、
したがって、後述のように、各注入口3で吐出混合され
るAB合流液のPHが全て異なることになる。。
【0025】まず、図5に示されるように、各注入口3
に閉束チップ5を嵌めた状態で、外管管路6を通して掘
削水を送液しながらメタルクラウン4で掘削し、二重管
Xを地盤中の所定の深度に設定する。掘削水は各注入口
3に閉束チップ5が嵌められているから、ここからもれ
ることなく、外管管路6、および6aを通して地盤中に
吐出される。
【0026】掘削後、図6に示されるように、外管管路
6を通して主材配合液Aを、内管管路9を通して反応剤
配合液Bを、それぞれ矢印方向に送液すると、まず、反
応剤配合液Bは内管6の末端に嵌合された閉束体14を下
方に押し下げて外管管路6aを閉じる。この結果、外管
管路6は閉じられ、かつ内管管路9の反応剤配合液Bも
加圧状態となり、図6の閉束チップ5を吹きとばし、注
入口3を開く。
【0027】その後、この開孔された注入口3に外管管
路6のA液および内管管路9のB液がそれぞれ吐出口1
1、12を通じて吐出され、混合される。
【0028】この注入口3は、例えば図7(a)に示さ
れるように、外管管路6に通じる二つの吐出口11、11
(各口径Φ1.0mm)および内管管路9に通じる一つの吐出
口12(口径Φ1.0mm)を有し、これらの吐出口11、12の数
の比率が2:1であり、また、図7(b)に示されるよ
うに、外管管路6に通じる一つの吐出口11(口径Φ1.0m
m)および内管管路9に通じる二つの吐出口12、12(それ
ぞれ口径Φ1.0mm)を有し、これらの吐出口11、12の数の
比率が1:2であり、さらに、図6に示されるように、
外管管路6および内管管路9に通じる吐出口11、12をそ
れぞれ1個を有し、これら吐出口11、12の数の比率が
1:1である。したがって、各注入口3におけるAB合
流液の流量比率が全て異なり、ゲル化時間の異なった注
入液が各注入口3から地盤中に注入される。
【0029】吐出口の口径は地上部において吐出口から
の注入材が注入管内流量に対して圧力を生じるように定
められ、この吐出圧力は好ましくは10kgf/cm2 、さらに
好ましくは15kgf/cm2 以上である。
【0030】本発明において、注入管の一方の管路に通
じる複数の吐出口から配合液を高圧(地上部で10kgf/cm
2 、好ましくは15kgf/cm2 )の噴射口で吐出し、また他
方の管路に通じる吐出口からも配合液を高圧の噴射口で
吐出してもよく、場合によっては管内圧力が殆どかから
ない程度に吐出してもよい。吐出口の孔径は0.2〜2.0
mm程度が好ましい。また、本発明において、管内圧力は
数百kgf/cm2 であってもよい。さらに注入管には、気体
や、注入液以外の流体が地盤中に注入液とともに、ある
いは注入液に先行して圧入され、注入液が地盤中に浸透
あるいは混合されやすくすることもできる。
【0031】さらに、本発明は異なるPHを正確に設定
しやすく、かつ注入中の抵抗圧力の変化にも注入液の吐
出口への吐出量が変化しにくいため、設定したPHを正
確に保持し得る。本発明において、A液およびB液の合
流比率を変化させるには、吐出口の口径の比率を変化さ
せるか、吐出口の数の比率を変化させる。
【0032】さらに、本発明は注入管外壁部の空間でP
Hの異なる注入液の混合を防止し、それぞれ、異なるP
Hの注入液を独立して地盤中に注入し得る。
【0033】一般に、パイプに同径の微細孔の吐出口を
n個設けたものに液体を高圧でポンピングすると、それ
ぞれの吐出口から1/nに均等分割された量の液体が噴
射される。流量を多くするほど管内圧力は高くなり、吐
出口外部の抵抗(地盤注入圧)に比較してはるかに高い
場合は、この外部の抵抗の影響を殆ど受けることなく均
等な量で吐出される。管内圧力が同じならば、吐出量は
吐出口径が大きい程多くなる。本発明に用いられる注入
管はこのようにして吐出されるA液とB液を注入口の混
合室で合流混合し、地盤中に注入するように構成され
る。
【0034】
【作用】図8は水ガラスグラウトにおけるPHとゲル化
時間の関係を示したグラフである。このグラフに示され
るように、PH7付近を中心にしてアルカリ側あるいは
酸性側にPHが変化するにつれてゲル化時間は長くな
る。したがって、A液を水ガラスB液を酸性反応剤とす
ると、A液とB液の合流比率のちがいによって、合流液
のPHが中性を中心にして酸性化側アルカリ性側に変化
してゲル化時間も変化する。また、水ガラスと酸を混合
した酸性水ガラスをA液とし、水ガラスまたは他のアル
カリ性反応剤溶液をB液とすると、A液およびB液の合
流比率のちがいによってゲル化時間とPHが変化する。
【0035】本発明は注入管の軸方向の異なる位置の注
入口において、A液とB液をこれらの合流比率が異なる
ように合流せしめることにより、異なるPH値、あるい
はさらに異なるゲル化時間の注入液を注入し、これによ
り本発明の所望の効果を奏し得るものである。
【0036】すなわち、本発明では、A液とB液の合流
液のPHが、例えば上部注入口、下部注入口で異なるよ
うに配合する。例えば、上部注入口からはPHがアルカ
リ側、下部吐出口からはPHが酸性側を呈するように
A、B両液を配合し、さらに望ましくはPHがアルカリ
側の注入液のゲル化時間が30秒以内、さらに望ましくは
15秒以内に配合することにより、異なる注入口から注入
されたPHの異なる注入液は注入管周りの空隙で互いに
まじり合い、中和反応によりゲル化が促進して急激に上
下の注入口の間の空間を中心にしてシールを形成する。
【0037】また、ゲル化時間の長い酸性側の注入液が
注入管まわりの空隙に沿って上方に移動してアルカリ側
の注入液またはゲル化したシールに接触すると直ちにゲ
ル化が促進し、シールが強化される。この結果、PHの
異なる注入液はその周辺のシールをつき破って互いにま
じり合うようなことなく、独立して周辺の地盤中に注入
され、地盤を迅速かつ簡単に固結する。
【0038】さらに、上述の本発明は軸方向の異なる位
置に複数の注入口を有する二重注入管であって、前記各
注入口には一方の管路Aと通じる吐出口が設けられ、か
つ前記注入口の少なくとも一つには他方の管路Bと通じ
る吐出口が設けられ、前記複数の注入口のうち、少なく
とも二つは一方の管路Aからの吐出量と他方の管路Bか
らの吐出量の流量比率が異なるように形成された注入管
を用いるから、PHの異なる複数の注入液を複数の注入
口から同時に注入し得、これにより極めて迅速かつ簡単
に地盤を固結し得るものである。
【0039】さらに、本発明は主材配合液(A液)およ
び反応剤配合液(B液)の合流混合液のゲル化時間が15
分以内、好ましくは5分以内、さらに好ましくは1分以
内となるように配合し、かつ短い方のゲル化時間が30秒
以内、好ましくは15秒以内の瞬結性吐出液となるように
配合するから、注入管まわりで上下位置から注入された
注入液を互いに混合させないで、それぞれ独立して地盤
中に噴出し、注入せしめ得る。
【0040】すなわち、一方の注入口3から注入される
アルカリ側のPHを呈するゲル化時間の短い瞬結性注入
液と、他方の注入口3から注入される酸性側のPHを呈
するゲル化時間がそれよりも長い注入液とは一部が混じ
り合い、むらになった状態で注入管まわりの空隙に注入
され、填充されるが、このうち、瞬結性注入液は浸透性
が悪いから、図9(a)に示されるように、上下注入口
3、3まわりの空隙にまず填充され、しゃ閉層13を形成
し、一方、ゲル化時間の長い方の注入液は、図9(b)
に示されるように周辺の土粒子間に矢印方向に浸透す
る。
【0041】すなわち、図9(b)に示されるように、
注入管Xまわりの上下注入口3、3間の空隙を中心とし
てその周辺土も含めた円筒状の強固なしゃ閉層13が形成
され、この上で、ゲル化時間の長い方の注入液がしゃ閉
層13を破壊して土粒子間に矢印方向に浸透されるため、
上下注入液は混ざることがない。したがって、ゲル化時
間の短い方の注入液が瞬結性配合の場合、図10に示すよ
うに、瞬結グラウトSによって緩結グラウトLが上部に
逸脱することなく固結する。すなわち、まず図10の1ス
テップで削孔の後、注入管Xから瞬結注入液と緩結注入
液を上下位置から同時に注入すると、瞬結グラウトSは
緩結グラウトLの上部への逸脱を防止しながら互いに固
結する。次いで、図10の2ステップで、注入管Xを0.5m
引き上げてステップ移動し、上述と同様に注入すると、
上述と同様に瞬結グラウトSが緩結グラウトLの上部へ
の逸脱を防止しながら互いに固結する。Zは注入済の部
分である。さらに、上述と同様にして図10の3ステッ
プ、続いて図10の4ステップを行い、結果として、緩結
グラウトLが上部に逸脱することなく固結し、緩結グラ
ウトLは瞬結グラウトSが浸透しきれない細かい層に浸
透して全体を均質に固結する。
【0042】本発明に対して、土層が粗い場合は、一方
の注入液が10分以内、好ましくは1分以内、他方のゲル
化時間の短い方の注入液が15秒以内であってもよい。こ
の場合、注入対象領域全体を上記注入液で固結すること
になる。しかし、土層が細い層の場合は、注入管まわり
のみをA・B合流液で固結して一次注入とし、さらにゲ
ル化時間の長いA・B合流液を二次注入として地盤全体
を固結するのが望ましい。また、上記一次注入は各ステ
ージ毎に行なっても、最下部のみで行なっても、途中で
行なってもよい。
【0043】また、一般に、地上部において、注入管内
の流体を吐出口から空気中に吐出する場合、注入管内圧
力は吐出口の大きさと流量に依存し、流量に対して吐出
口径を小さくしぼる程、また吐出口径に対して流量を大
きくするほど、注入管内圧力、すなわち、吐出圧力は大
きくなる。また、流量に対して吐出口径が大きいとき、
あるいは吐出口径に対して流量が小さいときには注入管
内圧力、すなわち、吐出圧力は小さくなる。また、注入
管管路を通して圧送された流体は吐出口径の大きさに対
応した所定量の注入口から注入される。そして管内圧力
が高いほど、注入口外部の抵抗圧が変化してもその注入
量は変動し難い。
【0044】そこで、本発明における噴射による注入機
能について説明する。内径4cmの管にポンプで送水した
ところ、ポンプ圧は殆ど生じない。この管の末端に噴射
口を設けた先端部を装着して噴射圧力(ポンプ圧)と吐
出量を測定した結果を図11および図12に示す。なお、比
較のために上記管に直径1cmの吐出口を3個有する先端
部を上記管の末端部に装着して1〜20l/mの送水を行な
ったが、吐出圧力は殆ど認められなかった。
【0045】図11はノズル口径 1.0mm、図10は 1.5mmの
吐出口をそれぞれ有する先端部を管に装着し、ポンプ圧
を種々変え、ポンプ圧が所定圧を保つように水を送液
し、かつ噴射口の下流側も管路でつなげて管路内にバル
ブにより抵抗圧を作用せしめて地盤の抵抗圧力に相当す
る圧力を生ぜしめ、その場合の噴射口から吐出される流
量(l/分)と抵抗圧(kgf/cm2)を測定し、その結果を
表したグラフである。図11および図12から明らかなよう
に、例えばポンプ圧80kg/cm2を用いて説明すると、地盤
内における抵抗圧力(kg/cm2) が変化しても、抵抗圧力
50kg/cm2位まではノズルからの流量が一定である。すな
わち、地盤抵抗圧の変化にもかかわらず、一定の吐出量
が得られる領域が存在することが図11および図12からわ
かる。
【0046】
【発明の実施例】
【実施例1】 (1)図1に示す注入管(二重管)を用いて実験を行な
った。図1の注入管において、A液(外管側)には6
個、B液(内管側)には5個の吐出口を設けた。したが
って、A液は1/6、B液は1/5にそれぞれ均等分割
されて吐出される。
【0047】そこで、上段注入口にはA液側2個、B液
側1個の吐出口、下段注入口にはA液、B液共1個の吐
出口が配置され、上段注入口からはA液2/6、B液1
/5の混合液が、下段注入口からはA液1/6、B液1
/5の混合液がそれぞれ注入される。
【0048】また、上段には1個の注入口が、下段には
4個の注入口が放射状に配置されており、上段からはA
液流量の2/6とB液流量の1/5が、下段全体として
はA液流量の(1/6)×4、B液流量の(1/5)×
4がそれぞれ注入されるように構成される。
【0049】(2)注入条件 上述の注入管を用い、A液、B液の注入液をそれぞれ注
入液を10l/分で管内に送液すると、注入液は各注入口
に同一量づつ分配されて吐出する。したがって、A液側
管路に6ケの吐出口を、B液側管路5ケの吐出口を設け
た場合、それぞれ吐出量は、2l/分、1.67l/分とな
る。また、地上で管内圧力を測定すると、A液15kgf/cm
2 、B液20kgf/cm2 であった。
【0050】PHがアルカリ性側の瞬結グラウトの注入
口におけるA液・B液の吐出比率は1.67×2:2=1.6
7:1であり、瞬結グラウト注入量は 5.3l/分であ
る。PHが酸性側の緩結グラウトの注入口におけるA液
・B液の吐出比率は1.67:2=0.84:1であり、緩結グ
ラウト注入量は14.7l分である。
【0051】(3)使用注入液 A液:酸性珪酸水溶液 モル比2.7 、SiO2 含有量25.6%、比重1.32/20 ℃の
水ガラスを硫酸と混合し、PH2.0 の酸性珪酸水溶液を
作成した。この酸性珪酸水溶液の水ガラス含有量は25容
量%である。B液:上記水ガラスの25容量水溶液。
【0052】注入液の配合:A液とB液の合流比率を
1:1(流量比)とすると、A・B合流液のゲル化時間
は20分となり、上部注入口(1個)における混合比は
A:B=6:10=1:1.67とすると、ゲル化時間5秒、
PHは9.5 でる。また、下部注入口(4個)における混
合比はA:B=12:10=1:0.83とすると、ゲル化時間
は4時間、PHは2.0、注入地盤の土と混合したサンドゲ
ルのゲル化時間は20分となる。
【0053】(4)注入 東京都内の砂質土とシルト層の互層からなる軟弱地盤で
注入した。1mの注入孔ピッチで本発明を用い、GL−
1 3.0〜 5.0mの区間でA液・B液をそれぞれ毎分10l
づつ、注入深度1m当り 400lを注入した。注入ステー
ジは最下部から1m毎に上部に移向した。
【0054】注入後、発進部の切羽を観察したところ、
注入管まわりに直径1.0 〜 1.2mの強固な固結体が形成
された。注入管の固結体同志は完全に連続して固結して
いた。また地盤の隆起や注入液の地表面への逸脱は全く
認められなかった。
【0055】比較のために、上部注入口、下部注入口の
いずれもPHがアルカリ性または酸性の注入液になるよ
うに配合して注入したところ、注入液の一部の表面に逸
脱し、かつ固結体は 0.5〜 1.5mの直径でばらついた。
【0056】さらに別の配合例を以下に示す。 A液:50cc当り モル比 3.7珪酸ソーダ(SiO2:25.6%)25cc 水 25cc B液:75%リン酸 10cc 40%市販グリオキザール 3.0cc 水 残り
【0057】合流比率を変えた場合のPHとゲル化時間
は以下の表1のようになる。
【表1】
【0058】図13は本発明注入管の注入口を上方まで連
続して設置したときの注入状態を表した模式図である。
この場合、注入ステージを上方に引き上げなくても、一
本の注入管で全ステージを一度に注入することができ
る。何となれば、吐出口を多くしても、各吐出口のゲル
化時間が異なっても、また周辺地盤の注入抵抗が異なっ
ても、所定の注入が確保でき、かつ、ゲル化時間の短い
注入液の注入口3aとゲル化時間の長い注入液の注入口
3bからの注入を同時に行なった場合、ゲル化時間の短
い注入液は脈状が主体となり、ゲル化時間の長い注入液
は土粒子間浸透が主体となり、このため前者の方が早く
周辺の粗い部分や弱い部分を填充し、後者はそのあとで
ゆるやかに細かい部分に浸透していくことになるから、
確実な複合注入が可能であるからである。なお、図13に
おいて、ゲル化時間の短い注入液の注入口と長い注入液
の注入口は上下方向に交互に設けてもよいのはもちろん
である。
【0059】図14は本発明にかかる他の具体例の説明図
であって、注入管Xを所定の注入対象地盤Yに複数本設
置し、これら注入管Xに同時にA液・B液を、ポンプP
1、P2を介して送液し、地盤Yを注入固結する例であ
る。この場合、施工能率ははかり知れないほど向上され
る。
【0060】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、PHの
異なる複数の注入液を複数の注入口から同時に注入する
ことにより極めて迅速かつ簡単に地盤を固結し得ること
はもちろん、PHの異なる注入液の混合により、まず、
シールを形成し、このシールのしや断作用で注入管まわ
りで上下位置から注入された注入液を互いに混合させな
いで、それぞれ独立して地盤中に噴出して注入せしめ、
さらに注入抵抗圧のちがい、あるいは変動にもかかわら
ず、各注入口において所定の吐出量、所定のゲル化時間
を保持して注入され、これにより地盤を確実に固結する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる注入管の一具体例の側面図
である。
【図2】図1における瞬結注入管体の拡大断面図であっ
て、(a)は穿孔中、(b)は注入中の状態をそれぞれ
示し、(c)は注入口の断面図である。
【図3】図1における緩結注入管体の拡大断面図であっ
て、(a)は穿孔中、(b)は注入中の状態をそれぞれ
示し、(c)は注入口の断面図である。
【図4】図1における注入管末端部の拡大断面図であっ
て、(a)は穿孔中、(b)は注入中の状態をそれぞれ
示す。
【図5】本発明にかかる他の形式の注入管の断面図であ
って、掘削水の送液状態を示す。
【図6】図5の形式の注入管の断面図であって、注入状
態を示す。
【図7】本発明にかかる注入口の具体例の断面図であっ
て、(a)は外管管路に通じる吐出口が二個、内管管路
に通じる吐出口が一個の例であり、(b)は外管管路に
通じる吐出口が一個、内管管路に通じる吐出口が一個の
例である。
【図8】水ガラスグラウトにおけるけPHとゲル化時間
の関係を示したグラフである。
【図9】本発明にかかる瞬結性注入液と浸透性注入液の
注入状態を表した断面図であって、(a)は瞬結性注入
液によって注入口まわりの空隙に形成されたしゃ閉層を
示し、(b)は浸透性注入液の土粒子間浸透状態を示
す。
【図10】本発明にかかる注入態様の説明図である。
【図11】ノズル口径Φ1.0mm についてのポンプ圧変化
による抵抗圧力とノズルからの流量との関係を表したグ
ラフである。
【図12】ノズル口径Φ1.5mm についてのポンプ圧変化
による抵抗圧力とノズルからの流量との関係を表したグ
ラフである。
【図13】本発明注入管の変形例の注入状態を表した模
式図である。
【図14】複数本の注入管を用いた本発明にかかる他の
具体例の説明図である。
【符号の説明】
1 外管 2 内管 3 注入口 6 外管管路 6a 外管管路 9 内管管路 11 吐出口 12 吐出口 13 しゃ閉層 14 閉束体 a 瞬結注入管体 b 緩結注入管体 X 二重管

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤中に多重注入管を挿入し、この注入
    管を通してPHの異なる複数の注入材を地盤中に注入す
    る複合注入工法において、前記注入管の注入口の位置を
    注入管の軸方向にずらして設置し、この注入管の一方の
    注入口から、酸性側の注入材を、他方の注入口からアル
    カリ性側の注入材を、それぞれ注入時期を同じくして注
    入することを特徴とする地盤注入工法。
  2. 【請求項2】 前記多重注入管は少なくとも二つの管路
    を有し、かつ軸方向の異なる位置に複数の注入口を有
    し、さらに前記各注入口には一方の管路Aと通じる吐出
    口が設けられ、かつ前記注入口の少なくとも一つには他
    方の管路Bと通じる吐出口が設けられ、前記複数の注入
    口のうち、少なくとも二つは一方の管路Aからの吐出量
    と他方の管路Bからの吐出量の流量比率が異なるように
    形成されてなり、この注入管を用いて、一方の管路Aか
    ら該注入液の主材配合液を送り、他方の管路Bから該注
    入液の反応剤配合液を送液し、PHの異なる複数の注入
    液を前記複数の注入口からそれぞれ同時に注入すること
    を特徴とする請求項1の注入工法。
  3. 【請求項3】 前記PHの異なる複数の注入液は固結時
    間の異なる注入液である請求項1または2の注入工法。
  4. 【請求項4】 請求項3の固結時間の異なる注入液のう
    ち、固結時間の短い方の注入液は固結時間が30秒以内で
    ある請求項3の注入工法。
  5. 【請求項5】 請求項3の固結時間の異なる注入液のう
    ち、固結時間の長い方の注入液は土との混合状態におけ
    る固結時間が3分以上である請求項3の注入工法。
  6. 【請求項6】 少なくとも管路Aと通じる吐出口は噴射
    口である請求項1の注入工法。
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