JPH06212322A - すぐれた熱間加工性を有する洋白 - Google Patents

すぐれた熱間加工性を有する洋白

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Publication number
JPH06212322A
JPH06212322A JP2051193A JP2051193A JPH06212322A JP H06212322 A JPH06212322 A JP H06212322A JP 2051193 A JP2051193 A JP 2051193A JP 2051193 A JP2051193 A JP 2051193A JP H06212322 A JPH06212322 A JP H06212322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nickel silver
hot
nickel
strength
toughness
Prior art date
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Pending
Application number
JP2051193A
Other languages
English (en)
Inventor
Rensei Futatsuka
錬成 二塚
Takeshi Suzuki
竹四 鈴木
Manpei Kuwabara
萬平 桑原
Junichi Kumagai
淳一 熊谷
Katsuyoshi Narita
勝義 成田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Shindoh Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Shindoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Shindoh Co Ltd filed Critical Mitsubishi Shindoh Co Ltd
Priority to JP2051193A priority Critical patent/JPH06212322A/ja
Publication of JPH06212322A publication Critical patent/JPH06212322A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Heat Treatment Of Steel (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱間加工が可能で、これによってより一段と
すぐれた強度と靭性を具備するようになる洋白を提供す
る。 【構成】 洋白が、重量%で、Zn:13〜35%、N
i:7〜15%、Mn:0.5〜2%、P:0.001
〜0.015%を含有し、残りがCuと不可避不純物か
らなる組成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱間加工が可能で、
これによって一段とすぐれた強度と靭性を具備するよう
になる洋白に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、重量%で(以下、%は重
量%を示す)、Zn:13〜35%、 Ni:7〜15
%、を含有し、残りがCuと不可避不純物からなる組成
を有する洋白が、水晶振動子のキャップ材や端子・コネ
クタのばね材などの電気電子機器の構造部材、さらに装
飾部材や鍵材などとして用いられていることは良く知ら
れるところである。また、上記洋白は、これに例えば熱
間圧延などの熱間加工を施すと耳割れや表面割れが発生
し易く、このためこれを例えば板材にする場合には、ま
ず横型連続鋳造法を用いて厚さ:15〜20mmの薄肉鋳
塊とし、この薄肉鋳塊に直接冷間圧延と中間焼鈍を繰り
返し施して所定の板厚にすることにより製造されること
も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来洋白
は、その加工に鋳造組織の消滅が可能な熱間加工を採用
することができず、冷間加工による成形加工しかできな
いので、例えば板材とした場合にも鋳造組織の残留が避
けられず、この結果強度および靭性の面で十分な特性が
得られていないのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上記の熱間加工のきわめて難しい従来洋白に着目し、こ
れの熱間加工を可能にすべく研究を行なった結果、上記
従来洋白に、合金成分として、MnとPとをそれぞれM
n:0.5〜2%およびP:0.001〜0.015%
を含有させると、このMnおよびPの共存作用で熱間加
工性が著しく改善されるようになり、したがって例えば
半連続鋳造法により形成した鋳塊に熱間加工を施して
も、これに割れが発生することがなく、この結果鋳造組
織が完全に消滅し、加工組織となることから、冷間加工
後の洋白には強度と靭性に著しい向上が見られるように
なるという研究結果を得たのである。
【0005】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであって、Zn:13〜35%、 Ni:
7〜15%、を含有し、残りがCuと不可避不純物から
なる組成を有する洋白に、合金成分として、全体に占め
る割合で、Mn:0.5〜2%、 P:0.001〜
0.015%、を含有させてなる熱間加工性のすぐれた
洋白に特徴を有するものである。
【0006】なお、この発明の洋白において、成分組成
を上記の通りに限定した理由を説明する。 (a) Zn Zn成分には、強度を向上させる作用があるが、その含
有量が13%未満では所望の強度を確保することができ
ず、一方その含有量が35%を越えると冷間加工性が低
下するようになることから、その含有量を13〜35%
と定めた。
【0007】(b) Ni Ni成分には、強度、靭性、および耐食性を向上させる
作用があるが、その含有量が7%未満では前記作用に所
望の効果が得られず、一方、その含有量が15%を越え
ると熱間加工性が低下するようになることから、その含
有量を7〜15%と定めた。
【0008】(c) MnおよびP これらの成分には、共存した状態で鋳塊に熱間加工を施
しても、これに割れが発生するのを防止する作用があ
り、したがってMnおよびPのうちのいずれかの成分で
も、その含有量がMn:0.5%未満およびP:0.0
01%未満になると熱間加工時の割れ発生を防止するこ
とができず、またMnおよびPのうちのいずれかでも、
その含有量がそれぞれMn:2%およびP:0.015
%を越えても、同じく熱間加工割れが発生し易くなるこ
とから、その含有量をそれぞれMn:0.5〜2%、
P:0.001〜0.015%と定めた。さらにMn成
分には強度を向上させる作用がある。
【0009】
【実施例】つぎに、この発明の洋白を実施例により具体
的に説明する。通常の中周波コアレス型溶解炉にて、そ
れぞれ表1,2に示される成分組成をもったCu合金溶
湯を調製し、半連続鋳造法にて厚さ:150mm×幅:4
50mm×長さ:2400mmの寸法をもった鋳塊に鋳造
し、この鋳塊に、850〜970℃の範囲内の所定の温
度で熱間圧延を開始し、400℃以上の所定の温度で熱
間圧延を終了する熱間圧延を施して、厚さ:11mmの熱
延板とし、この熱延板について、水冷後上下面をそれぞ
れ厚さ:0.5mmづつ面削して脱スケールした状態で、
その端部の耳割れおよび表面割れの有無、並びに金属組
織を観察した後、通常の条件での冷間圧延と中間焼鈍を
繰り返し施し、最終冷間圧延率を30%とすることによ
り板厚:1mmの冷延板からなる本発明洋白材1〜9およ
び比較洋白材1〜6をそれぞれ製造した。
【0010】なお、比較洋白材1〜6は、いずれもMn
およびPのうちの少なくともいずれかの含有量がこの発
明の範囲から外れた組成をもつものである。また、比較
の目的で、表2に示される成分組成をもったCu合金溶
湯を調製し、これを横型連続鋳造法にて、厚さ:17mm
×幅:450mm×長さ:2000mmの寸法をもった薄肉
鋳塊とし、この薄肉鋳塊に、熱間圧延を行なわず、直接
冷間圧延を施す以外は同一の条件で従来洋白材1〜5を
製造した。この結果得られた各種の洋白材について、強
度と靭性を評価する目的で引張試験を行ない、引張強さ
と伸びを測定し、さらに金属組織を観察した。これらの
結果を表1,2に示した。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
【発明の効果】表1,2に示される結果から、本発明洋
白材1〜9は、いずれも鋳塊に熱間圧延を施しても割れ
の発生がなく、かつこの熱間圧延によって鋳造組織が完
全に消滅して加工組織となることから、冷間圧延後の強
度および靭性が、横型連続鋳造法による薄肉鋳塊の冷延
板からなるので鋳造組織が残留する従来洋白材1〜5に
比して一段とすぐれていることが明らかであり、また比
較洋白材1〜6に見られるように、MnおよびPのうち
の少なくともいずれかの含有量がこの発明の範囲から外
れても所望のすぐれた熱間圧延性を確保することが明ら
かである。上述のように、この発明の洋白は、これに熱
間圧延を施しても割れの発生がなく、したがって完全な
加工組織とすることができることから、一段とすぐれた
強度と靭性を具備するようになるのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊谷 淳一 福島県会津若松市扇町128−7 三菱伸銅 株式会社若松製作所内 (72)発明者 成田 勝義 福島県会津若松市扇町128−7 三菱伸銅 株式会社若松製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、 Zn:13〜35%、 Ni:7〜15、を含有し、残
    りがCuと不可避不純物からなる組成を有する洋白に、
    合金成分として、全体に占める割合で、 Mn:0.5〜2%、 P:0.001〜0.015
    %、を含有させたことを特徴とするすぐれた熱間加工性
    を有する洋白。
JP2051193A 1993-01-13 1993-01-13 すぐれた熱間加工性を有する洋白 Pending JPH06212322A (ja)

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JP2051193A JPH06212322A (ja) 1993-01-13 1993-01-13 すぐれた熱間加工性を有する洋白

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JPH06212322A true JPH06212322A (ja) 1994-08-02

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ID=12029187

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JP2051193A Pending JPH06212322A (ja) 1993-01-13 1993-01-13 すぐれた熱間加工性を有する洋白

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JP (1) JPH06212322A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5094825A (en) * 1990-02-05 1992-03-10 Ebara Corporation Process for treating waste gases containing clf3

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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