JPH06212167A - コークス炉の操業管理における原料炭配合精度管理システム - Google Patents

コークス炉の操業管理における原料炭配合精度管理システム

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JPH06212167A
JPH06212167A JP2352693A JP2352693A JPH06212167A JP H06212167 A JPH06212167 A JP H06212167A JP 2352693 A JP2352693 A JP 2352693A JP 2352693 A JP2352693 A JP 2352693A JP H06212167 A JPH06212167 A JP H06212167A
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coking coal
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coke
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Yoshihiro Bizen
佳宏 尾前
Kunio Ishikawa
邦夫 石川
Yoshibumi Komatsu
義文 小松
Kiyohide Nibu
清秀 丹生
Shigeki Kataoda
茂樹 片小田
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Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンピュータを用いる制御処理によって、各
銘柄別原料炭の受け入れからコークスの生産・出荷まで
の操業を一元化管理する場合、粉砕処理された各銘柄別
原料炭の種別に対応した最適な配合精度管理を行なう。 【構成】 粉砕処理された各銘柄別原料炭の配合に先立
って、水分測定手段により、粉砕毎の粉砕原料炭の含有
水分値を実測すると共に、当該測定された各水分値をプ
ロセスコンピュータに取り込み、配合される原料炭の水
分値をリアルタイムで算出して配合比率の補正を行なう
ことにより、原料炭配合設計に対して、可及的に一致す
る配合比率での粉砕原料炭の配合を可能にし、併せて、
作成される各測定結果などのデータテーブルによって、
コンピュータによる粉砕された各銘柄別原料炭の配合精
度を一元化管理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コークス炉の操業管
理における原料炭配合精度管理システムに関し、さらに
詳しくは、コークス炉の操業管理システムにおいて、コ
ークス炉による乾留処理に先立って所要粒度に粉砕され
た各銘柄別原料炭の配合につき、製鉄用、鋳物用、一般
用などのコークスの各用途に適合させるべく、当該粉砕
された各銘柄別原料炭の配合精度を適切に管理するため
の原料炭配合精度管理システムに係るものである。
【0002】
【従来技術】一般的に、コークス製品、およびコークス
関連製品の製造・販売企業においては、コークスの生
産、ひいてはコークス炉の操業に関して、従来から、図
4に示されているような生産、出荷業務の管理体制を採
用している。
【0003】すなわち、該当企業の本社、各支店101
1、1011aにおいては、ユーザー1101側でのコ
ークスの需要に応じた各販売情報1102、1102a
を持ち寄り、コークス生産工場1012の業務部門(以
下、単に業務部門とも云う)1013に出荷依頼104
1を行なうと共に、本社1011のサイドで得られる原
料炭山元(輸入原料炭を含む)1111からの数多くの
種類の各銘柄別原料炭の入着情報1112によって業務
部門1013に当該各銘柄別原料炭の受け入れ1042
を指示する。
【0004】これに伴い、これらの本社、各支店101
1、1011aと業務部門1013との三者間では、1
回/月程度のコークス生産会議1031、および原料炭
会議1032を持ち、月単位(月次)のコークス生産計
画1033、ならびに当該コークス生産計画1033に
基づいた月次原料炭受け入れ計画1034の概案をそれ
ぞれに決定して、これらの月次コークス生産計画103
3、月次原料炭受け入れ計画1034の各概案をコーク
ス生産工場1012における製造部門(以下、単に製造
部門とも云う)1014の生産調整・管理Gr(グルー
プ)1014aに伝達かつ指示する。
【0005】また、前記製造部門1014の生産調整・
管理Gr1014aでは、会議決定された月次コークス
生産計画1033、月次原料炭受け入れ計画1034に
基づいて、コークス炉の操業につき、その都度、該当時
点におけるコークスの貯骸量1041aを参照した上
で、詳細な日単位(日次)のコークス生産計画1035
を策定し、併せて、外部から受け入れる数多くの種類の
各銘柄別原料炭、ならびに該当時点におけるその貯炭量
1042aから、それぞれの各銘柄別原料炭の品位、コ
ークス品質、乾留条件1042bなどを考慮して、詳細
な日次の原料炭配合計画1036を策定した後に、前者
の日次コークス生産計画1035に伴い、製品製造Gr
1014b1 に対しては、日毎の製品出荷指示1051
を行ない、かつ後者の日次原料炭配合計画1032aに
伴い、原料炭粉砕・配合Gr1014c1 を通して各銘
柄別原料炭の粉砕・配合Gr1014C2 に対しては、
日毎の各銘柄別原料炭の粉砕指示を含んだ各銘柄別原料
炭の配合指示1052を行なう。
【0006】そして、前記製造部門1014の製品製造
Gr1014b1 においては、前記生産調整・管理Gr
1014aからの日毎の製品出荷指示1051に従い、
コークス貯骸量1041aの貯払計画1061を策定し
てから、当該貯払計画1061を含んでコークス炉自体
の操業運転のための運転計画1071を立案し、当該コ
ークス炉操業の運転計画1071を製品製造Gr101
4b2 に伝達かつ指示し、かつまた、各銘柄別原料炭の
粉砕・配合Gr1014c2 においては、前記生産調整
・管理Gr1014aからの日毎の各銘柄別原料炭の粉
砕指示を含んだ各銘柄別原料炭の配合指示1052に従
い、当該各銘柄別原料炭の粉砕・配合のための運転計画
1072を立案した上で、この各銘柄別原料炭粉砕・配
合の運転計画1072に基づいて実質的な各銘柄別原料
炭の粉砕処理、ならびに粉砕された各銘柄別原料炭の配
合処理のための運転操作1082をなし、その後、引き
続き、前記製品製造Gr1014b2 において、こゝで
の粉砕・配合された原料炭を乾留処理してコークスを製
造するためのコークス炉の運転操作1081を所期通り
に実施するのである。
【0007】一方、上記従来のコークス生産、出荷業務
の管理体制において、外部から受け入れて貯炭場に貯炭
された数多くの種類、つまり、各銘柄別による原料炭の
粉砕処理、ならびに配合処理については、図5に示すよ
うに実行される。
【0008】すなわち、貯炭場1201に貯炭されてい
る各銘柄別原料炭1202は、前記日次の各銘柄別原料
炭の配合計画1036で指示された日毎の各銘柄別原料
炭の粉砕指示を含んだ各銘柄別原料炭の配合指示105
2に基づき、持ち込み系を構成している原料炭粉砕機、
こゝでは、粉砕粒度に対応して粉砕刃の粉砕スリット幅
を調整可能にしたインペラーブレーカー(IB)などの
原料炭粉砕手段1211により、個々の指定原料炭毎
に、これを所定粒度に粉砕処理し、かつ各粉砕毎に適
宜、サンプリングして粒度管理(図示省略)を行ない、
また、当該所定粒度に粉砕処理されたそれぞれの各銘柄
別原料炭については、その粉砕毎に、配合系を構成する
個々に区分された各配合槽1231内に持ち込み配分し
て処理させると共に、一方では、払い出し炭の水分測定
データ1241を記録し、さらに、このように配合処理
された原料炭を繰り揚げ系により、コールビンを経て各
コークス炉(共に図示省略)に装入させ、所期通りの乾
留処理を行なうようにする。
【0009】なお、前記各銘柄別原料炭の粉砕粒度の一
例としては、例えば、コークス製造用原料炭の種別とし
て、約60種類に亘る広範な各銘柄別原料炭を取扱い対
象にしており、こゝでの粉砕粒度の管理目標は、製鉄
用、鋳物用、一般用などの各用途別による乾留コークス
銘柄の相違などを理由にして、その平均粉砕粒径をそれ
ぞれに3mmφ、1.7mmφ、および0.7mmφの
3種類にグループ分けしているのが一般的な実情であ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように実行され
る通常での粉砕処理された各銘柄別原料炭の配合管理、
つまり、結果的に製品コークスの品質を決定するための
重要な要素となる原料炭配合設計、いわゆる配合比率計
算は、従来の場合、原料炭のドライベースによって実施
している。
【0011】すなわち、実際に、粉砕・配合工程におい
て、粉砕処理された各銘柄別原料炭につき、これをコー
クスの用途別に配合する場合には、貯炭場1201、も
しくは、各配合槽1231内に持ち込む以前の時点で、
その水分値を測定し、当該測定した水分値に基づいて配
合比率を補正する必要があるが、現状では、各銘柄別原
料炭の特定期間毎、または年間を通した平均水分値、例
えば、前年度の実績値によって補正している。
【0012】しかしながら、前記原料炭の水分値につい
ては、それぞれの産地毎の銘柄別によって、例えば、そ
の時々の天候、その他の条件などのために変動すること
が多く、従って、前記のように経験的に得られる各銘柄
別原料炭の水分値に基づいた単純な配合比率の補正で
は、必ずしも設計通りの配合比率を充足できず、このた
めに最終的に得られる製品コークスの品質が低下する場
合があるという問題点があった。
【0013】この発明は、従来のこのような問題点を解
消するためになされたもので、その目的とするところ
は、コンピュータを用いる制御処理によって、粉砕処理
された各銘柄別原料炭の種別に対応した最適な配合精度
管理を容易になし得るようにした、この種のコークス炉
の操業管理における原料炭配合精度管理システムを提供
することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、コークスの生産現場でのコンピュータ
を活用したコークス炉の分散型制御システムによる操業
管理方式に対応して、各銘柄別原料炭の種別に対応した
配合精度を一元化管理するために、粉砕原料炭の含有水
分値を各粉砕毎に測定すると共に、この測定された各水
分値をプロセスコンピュータに取り込み、各配合槽内に
配分される原料炭の水分値をリアルタイムで算出し、当
該算出値によって各配合槽に対する粉砕原料炭の配合比
率の補正を行なうようにしたものである。
【0015】すなわち、この発明は、外部から受け入れ
る複数種類の各銘柄別原料炭の粉砕処理につき、製鉄
用、鋳物用、一般用などの製品コークスの各用途に適合
させるべく、当該粉砕された各銘柄別原料炭の配合精度
を管理するための原料炭配合精度管理システムであっ
て、日毎の各銘柄別原料炭の粉砕・配合指示に従い、粉
砕持ち込み系によって、粉砕処理された各銘柄別原料炭
を粉砕毎に配合系での各配合槽に持ち込んで配合処理
し、かつ繰り揚げ系によって、配合処理された原料炭を
コールビン槽に繰り上げてコークス炉に装入する構成を
有し、前記粉砕持ち込み系においては、粉砕処理された
各銘柄別原料炭の水分値を、その粉砕毎に実測する粉砕
原料炭の水分測定手段を設けて、粉砕処理された原料炭
の含有水分を測定分析してプロセスコンピュータに入力
させ、当該プロセスコンピュータでは、入力される水分
データに基づいて、前記粉砕された各銘柄別原料炭の配
合比率を補正し得るようにしたことを特徴とするコーク
ス炉の操業管理における原料炭配合精度管理システムで
ある。
【0016】
【作用】従って、この発明においては、粉砕処理された
各銘柄別原料炭の配合に先立って、水分測定手段によ
り、粉砕毎の粉砕原料炭の含有水分値を実測すると共
に、当該測定された各水分値をプロセスコンピュータに
取り込み、配合される原料炭の水分値をリアルタイムで
算出して配合比率の補正を行なうようにしたから、常
時、設計通りの配合比率による粉砕原料炭の配合が可能
になる。
【0017】
【実施例】以下、この発明に係るコークス炉の操業管理
における原料炭配合精度管理システムの実施例につき、
図1、ないし図3を参照して詳細に説明する。
【0018】図1は、この発明の一実施例による原料炭
粒度管理システムを適用するコークス炉の操業管理方式
の概要を示す説明図であり、図2は、同上操業管理方式
の具体的な全体構成を示す説明図である。
【0019】この実施例による原料炭粒度管理システム
においては、先にも述べたように、コークスの生産現場
でのコンピュータを活用したコークス炉の分散型制御シ
ステム(Distributed Control System、以下、単にDC
S、もしくはDCSシステムとも云う)による操業管理
方式に対応して、特に、粉砕処理された各銘柄別原料炭
の種別に対応した配合精度を一元化管理するようにした
もので、その一層、効率的な運用を図るために次のよう
な手段を講ずることを特徴としている。
【0020】すなわち、前記DCSシステムによって設
定された日毎の各銘柄別原料炭の粉砕・配合指示に従
い、原料炭粉砕手段によって、個々の各指定原料炭毎に
それぞれ所定粒度に粉砕処理した後、粉砕処理された各
銘柄別原料炭をその粉砕毎に配合系での各配合槽に持ち
込んで配合処理し、かつ配合処理された各銘柄別原料炭
を繰り揚げ系により、コールビン槽に繰り上げてコーク
ス炉に装入させるものであり、そして、前記配合系にお
いては、粉砕原料炭の水分量測定手段を設けることによ
り、粉砕処理された各銘柄別原料炭の含有水分値を各粉
砕毎に測定すると共に、当該水分値の測定データをプロ
セスコンピュータに取り込み、また、当該プロセスコン
ピュータでは、入力される水分値の測定データに基づ
き、配合される各原料炭の水分値をリアルタイムで算出
して、配合比率の補正を行なうのである。
【0021】この発明の一実施例による原料炭配合精度
管理システムを適用するコークス炉の操業管理方式の概
要は、図1に示されている通りである。
【0022】図1の説明図において、コークス製品、お
よびコークス関連製品の製造・販売企業の本社11、各
支店11aでは、各ユーザー101側でのコークスの需
要、つまり、各ユーザー101のそれぞれに必要とする
製鉄用、一般用、鋳物用などの各目的別でのコークスの
需要に応じた各販売情報102、102aを持ち寄った
上で、傘下のコークス生産工場12の生産調整・管理G
r12aに対し、当該各需要に基づいたコークスの出荷
依頼21を行なうと共に、本社11のサイドで得られる
各原料炭(輸入原料炭を含む)山元111からの各種
別、つまり、各銘柄毎の原料炭の入着情報112によっ
て、前記生産調整・管理Gr12aに原料炭の受け入れ
31を指示する。
【0023】また、前記コークス生産工場12の生産調
整・管理Gr12aにおいては、所要月間、例えば、1
〜3ヶ月間程度の中長期を1つの目安単位として、各銘
柄別原料炭の受け入れ、コークスの生産、出荷の各計画
51と、各該当月次における各日次毎の同様な各銘柄別
原料炭の受け入れ、コークスの生産、出荷の詳細な各計
画52とをそれぞれに策定すると共に、該当日次におけ
る既存コークスの貯骸量管理53と、各銘柄別による既
存原料炭、および新たに受け入れる原料炭の貯炭量管理
54とをなし得るようにする。
【0024】そして、一方では、各銘柄毎の原料炭品
位、および各用途毎のコークス品質、乾留条件41など
をそれぞれに考慮した上で、詳細な各銘柄別原料炭の配
合設計55を行ない、かつ各銘柄別原料炭の粉砕・配合
を含む製品製造Gr12bとの間で、前記貯骸量管理5
3の下に、各日次毎のコークス炉自体の運転、つまり、
製品運転計画56を作成し、同時に、前記貯炭量管理5
4の下に、各日次毎の配合指示に従った各銘柄別原料炭
の粉砕・配合のための粉砕・配合運転計画57を策定す
る。
【0025】さらに、前記製品製造Gr12bにおいて
は、前記粉砕・配合運転計画57による各銘柄別原料炭
の粉砕・配合のための運転操作61を実施すると共に、
当該運転操作61によって粉砕・配合された原料炭をコ
ークス炉に装入し、かつ乾留処理してコークスを製造す
るためのコークス炉の運転操作62を実施するのであ
る。
【0026】こゝで、上記DCSシステムにおける各銘
柄別原料炭の受け入れからコークスの生産、出荷までの
管理体制を適用するコークス生産工場12の全体構成の
具体的な一例は、図2の説明図に示す通りである。
【0027】当該図2中、符号71は国内炭、輸入炭の
原料炭運搬船であり、72は陸揚げされる各銘柄別原料
炭を秤量する陸揚げ秤量器、73は陸揚げされた各銘柄
別原料炭を受け入れて、これを各銘柄別に貯炭する貯炭
場である。
【0028】そして、74は前記持ち込まれる各銘柄別
原料炭を所定の粒度に粉砕処理する原料炭粉砕機、75
は粉砕された各銘柄別原料炭を配合して一時的に貯蔵す
る配合槽、76は所定の配合比に従って当該配合槽75
から供給される各銘柄別の粉砕原料炭を混炭処理する混
炭機であって、粉砕原料炭の水分、粒度を測定する水
分、粒度測定器90を付設してある。
【0029】また、77は混炭されて繰り上げられた原
料炭を受け入れるコールビン、78は装入車、79は装
入される原料炭を乾留処理してコークスを生産するコー
クス炉団である。
【0030】さらに、80は製品コークスを所定の粒度
に粉砕処理するコークス粉砕機、81は粉砕された製品
コークスを篩分け処理する篩分け機、82は篩分け処理
された製品コークスを貯炭する貯骸場であり、83、8
4はコークス出荷のためのそれぞれ運搬船、トラックで
ある。
【0031】引続き、当該図2におけるコークス生産設
備に、前記図1におけるコークス炉の操業管理方式を併
せて、より一層、詳しく述べると、本社11、各支店1
1aにおけるコークスの各販売情報102、102aに
基づいたコークスの出荷依頼21、および各銘柄別原料
炭の入着情報112に基づいた各銘柄別原料炭の受け入
れ31の各操業管理情報は、一方において、工場汎用コ
ンピュータH(以下、コンピュータHと云う)に入力さ
れて、前記生産調整・管理Gr12a、および製品製造
Gr12bを含む各関連事業所に配置された入出力端末
機Ha(以下、端末機Haと云う)のCRT上にそれぞ
れ表示され、かつ他方では、コンピュータHを通して実
質的に原料炭の粉砕・配合、およびコークス炉の運転・
稼働、ならびに製品コークスの粉砕・整粒を行なって、
こゝでのシステム全体を制御する操業管理用プロセスコ
ンピュータP(以下、コンピュータPと云う)に伝達さ
れると共に、端末機Haからは、操業管理に必要な種々
の各関連情報、例えば、各銘柄別原料炭の入着のための
海運情報などをも含めた各関連情報が、同様に、コンピ
ュータHを通してコンピュータPに入力し得るようにな
っている。
【0032】こゝで、前記生産調整・管理Gr12aに
おいては、前記コンピュータHを介してコンピュータP
に対し、前記各条件通りに作成された操業管理情報が入
力されると共に、各月毎、各日毎に作成された各原料炭
の受け入れ、および粉砕・混合情報と、コークスの生
産、および出荷の各計画51、52と、貯骸量管理53
と、貯炭量管理54と、それに、配合設計55との各管
理情報のそれぞれが入力されており、併せて、これらの
各管理情報に関連して必要とされる記録情報、例えば、
貯払計画、原料炭・製品コークスの分析値情報、コーク
ス出荷・原料炭受け入れ実績情報、生産工場12内の物
流情報、品質管理情報などの各関連情報についても入力
される。
【0033】さらに、前記コンピュータPは、前記原料
炭の貯炭かつ粉砕・配合のための各処理設備72〜7
6、および前記配合された原料炭を乾留処理するための
コークス炉団設備77〜79、ならびに前記製品コーク
スの粉砕・整粒かつ貯骸のための各処理設備80〜82
などの設備全体の運転制御・監視用各プロセスコンピュ
ータ、こゝでは、原料炭側のコンピュータDCS1、製
品コークス側のコンピュータDCS2と、前記水分、粒
度測定器90を用いた粉砕・配合済原料炭の水分・粒度
管理用プロセスコンピュータP1(以下、コンピュータ
P1と云う)と、前記コークス炉団79の運転管理用プ
ロセスコンピュータP2、P3(以下、コンピュータP
2、3と云う)などを支配下においている。
【0034】そして、前記製品製造Gr12bでは、前
記粉砕配合運転計画57による各銘柄別原料炭の粉砕、
配合のための運転操作61を実施し、かつ当該運転操作
61によって粉砕、配合された各銘柄別原料炭を乾留処
理してコークスを製造するためのコークス炉の運転操作
62を所期通りに実施するのである。
【0035】次に、この発明に係る粉砕処理された原料
炭の配合精度管理システムの実施例について述べる。
【0036】図3は、この発明の一実施例による粉砕処
理された各銘柄別原料炭の配合処理の概要を示す説明図
である。
【0037】すなわち、この図3において、貯炭場11
01に貯炭されている各銘柄別原料炭1102は、前記
日次の各銘柄別原料炭の粉砕・混合情報計画52で指示
された日毎の各銘柄別原料炭の粉砕・配合指示に基づ
き、持ち込み系を構成している原料炭粉砕機、こゝで
は、粉砕粒度に対応して粉砕刃の粉砕スリット幅を調整
制御可能にしたインペラーブレーカー(IB)などの原
料炭粉砕手段1111により、個々の指定原料炭毎に、
これを所定粒度に粉砕処理し、かつそれぞれの各粉砕毎
に適宜、サンプリングして粒度管理(図示省略)を行な
い、かつ当該所定粒度に粉砕処理されたそれぞれの各銘
柄別原料炭については、配合系に粉砕原料炭の水分量測
定手段1131を設けることにより、粉砕処理された各
銘柄別原料炭の含有水分値を各粉砕毎に測定して、当該
水分値の測定データをプロセスコンピュータ1141に
入力させる。
【0038】また、前記測定後の各銘柄別原料炭は、個
々に区分された各配合槽1251内に所期通りに持ち込
み配分して処理させると共に、前記プロセスコンピュー
タ1141では、入力される水分値の測定データに基づ
いて、配合される各原料炭の水分値をリアルタイムで算
出し、この算出値により、各配合槽1231に対する配
合比率の補正を行なって、当該配合比率を可及的に所定
の配合設計値に一致させると共に、一方では、各測定結
果などのデータテーブル1161を作成して記録し、さ
らに、このように配合処理された原料炭を繰り揚げ系に
より、コールビン槽を経て各コークス炉(共に図示省
略)に装入させ、所期通りの乾留処理を行なうのであ
り、前記各測定結果などのデータテーブル1161によ
り、粉砕された各銘柄別原料炭における配合精度の一元
化管理を可能にするのである。
【0039】
【発明の効果】以上、実施例において詳述したように、
この発明でのコークス炉の操業管理における原料炭配合
精度管理システムによれば、粉砕処理された各銘柄別原
料炭の配合に先立って、水分測定手段により、粉砕毎の
粉砕原料炭の含有水分値を実測すると共に、当該測定さ
れた各水分値をプロセスコンピュータに取り込み、配合
される原料炭の水分値をリアルタイムで算出して配合比
率の補正を行なうようにしたから、製品コークスの品質
を決定するための重要な要素となる原料炭配合設計に対
して、可及的に一致する配合比率での粉砕原料炭の配合
が可能になるもので、この結果、製品コークスの品質向
上を容易に図り得るほか、作成される各測定結果などの
データテーブルによって、コンピュータによる粉砕され
た各銘柄別原料炭の配合精度の一元化管理、ひいては、
各銘柄別原料炭の受け入れからコークスの生産・出荷ま
での操業のコンピュータ制御システムによる一元化管理
ができるなどの優れた特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による原料炭配合精度管理
システムを適用するコークス炉の操業管理方式の概要を
示す説明図である。
【図2】同上コークス炉の操業管理方式による生産工場
の全体構成の具体的な一例を示す説明図である。
【図3】この発明の一実施例における各銘柄別原料炭の
粉砕処理、ならびに配合処理の概要を示す説明図であ
る。
【図4】従来例によるコークス炉の操業管理方式の概要
を示す説明図である。
【図5】同上従来例における各銘柄別原料炭の粉砕処
理、ならびに配合処理の概要を示す説明図である。
【符号の説明】
11 コークス製品、コークス関連商品の製造・販売企
業の本社 11a 同上各支店 12 コークス生産工場 12a 生産調整・管理Gr 12b 製品製造Gr 21 コークスの出荷依頼 31 原料炭の受け入れ 41 原料炭の品位、コークス品質・乾留条件 51 原料炭の受け入れ、コークスの生産・出荷の各計
画 52 原料炭の受け入れ、コークスの生産・出荷の詳細
な各計画 53 既存コークスの貯骸量管理 54 既存原料炭、受け入れ原料炭の貯炭量管理 55 原料炭の配合設計 56 製品運転計画 57 原料炭の粉砕・配合運転計画 61 原料炭の粉砕・配合の運転操作 62 コークス炉の運転操作 71 原料炭運搬船 72 陸揚げ秤量器 73 貯炭場 74 原料炭粉砕機 75 配合槽 76 混炭機 77 コールビン 78 装入車 79 コークス炉団 80 コークス粉砕機 81 篩分け機 82 貯骸場 83、84 コークス出荷のための運搬船、トラック 90 水分、粒度測定器 101 各ユーザー 102、102a 各販売情報 111 原料炭山元 112 原料炭の入着情報 H 工場汎用コンピュータ Ha 同上入出力端末機 P 操業管理用プロセスコンピュータ DCS1、2 運転制御・監視用コンピュータ P1 水分・粒度管理用プロセスコンピュータ P2、3 運転管理用プロセスコンピュータ 1101 貯炭場 1102 貯炭された各銘柄別原料炭 1111 原料炭粉砕機 1121 粉砕された各銘柄別原料炭の水分測定手段 1131 プロセスコンピュータ 1141 各配合槽 1151 各測定結果などのデータテーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹生 清秀 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石1番1号 三菱化成株式会社黒崎工場内 (72)発明者 片小田 茂樹 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石1番1号 三菱化成株式会社黒崎工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から受け入れる複数種類の各銘柄別
    原料炭の粉砕処理につき、製鉄用、鋳物用、一般用など
    の製品コークスの各用途に適合させるべく、当該粉砕さ
    れた各銘柄別原料炭の配合精度を管理するための原料炭
    配合精度管理システムであって、 日毎の各銘柄別原料炭の粉砕・配合指示に従い、粉砕持
    ち込み系によって、粉砕処理された各銘柄別原料炭を粉
    砕毎に配合系での各配合槽に持ち込んで配合処理し、か
    つ繰り揚げ系によって、配合処理された原料炭をコール
    ビン槽に繰り上げてコークス炉に装入する構成を有し、 前記粉砕持ち込み系においては、粉砕処理された各銘柄
    別原料炭の水分値を、その粉砕毎に実測する粉砕原料炭
    の水分測定手段を設けて、粉砕処理された原料炭の含有
    水分を測定分析してプロセスコンピュータに入力させ、 当該プロセスコンピュータでは、入力される水分データ
    に基づいて、前記粉砕された各銘柄別原料炭の配合比率
    を補正し得るようにしたことを特徴とするコークス炉の
    操業管理における原料炭配合精度管理システム。
JP2352693A 1993-01-20 1993-01-20 コークス炉の操業管理における原料炭配合精度管理システム Pending JPH06212167A (ja)

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US08/183,357 US5506782A (en) 1993-01-20 1994-01-19 Operation management system for coke oven
DE4401624A DE4401624A1 (de) 1993-01-20 1994-01-20 Betriebsmanagementsystem für Koksöfen
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