JPH0621110Y2 - テ−プカセツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、テープレコーダで記録・再生を行なう時に
使用されるテープカセットに関する。

〔従来の技術〕

磁気テープカセットは例えば実開昭52-100727号公報に
示されるように、磁気テープが上下のカセットハーフを
組合せて構成されるケースに収納されている。

これを第２図に基づいて説明する。

テープハブ31に一端がテープハブ32に他端が固定され
て、両テープハブに巻かれた磁気テープ33はキャブスタ
ン挿入孔34，ガイドピン挿入孔35,36テープハブ孔37,38
等を有する透明な上カセットハーフ39と、この上カセッ
トハーフ39とほぼ同様の形状の下カセットハーフ40から
なるケースに収納されている。そして、それぞれのカセ
ットハーフ39,40の表面には、テープの巻き量を知るた
めの目盛り、商品名等を印刷した紙ラベル41が貼られて
いる。

そして、このような磁気テープカセットはマグネット等
から発生する磁界の影響を受易く、特に録音された磁気
テープがその影響を受けると大切な内容が消えてしまう
ことがある。

また、最近はテープレコーダも超小型化、超薄型化が進
みスピーカ部のマグネットも外側の表面からの距離が近
くなってきているため、特に超小型、超薄型テープレコ
ーダのスピーカ上に不用意に磁気テープカセットを置く
と、磁界の影響を受けることになる。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、上記第２図に示すような磁気テープカセットで
は、外部磁界の影響を受けたかどうかを知るには、テー
プレコーダによりその磁気テープを再生しなければなら
なかった。従って、磁界の影響があるにもかかわらず、
それを知らずに多数のテープカセットをその状態に放置
し続けてしまい、大切な録音内容が消去されてしまうと
いう欠点があった。

そこで、この考案では上記欠点に鑑み、磁界の影響のあ
る所にテープカセットが置かれた時に、磁界の影響を受
けたことを視覚的に検知することができるテープカセッ
トを提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段および作用〕

この考案のテープカセットには、外表面に視覚的に検知
可能であって、外部磁界からの影響を受けて所定の模様
が形成される、磁性粒子を含んだシート状の磁気感応部
材が貼り付けられている。

そのため、テープカセットが磁界の影響を受けた場合に
は、磁気感応部材がその影響を感知し視覚的に認識でき
る状態で知らせる。

〔実施例〕

以下、この考案を図示の実施例に基づき説明する。

第１図(a)は、第２図のテープカセットのラベル41の代
わりに磁気フェライトパウダー等の磁性粒子を含んだシ
ートである磁気感応部材11をテープカセット10の表面に
貼り付けたものである。

即ち、上カセットハーフ39及び下カセットハーフ40のそ
れぞれの表面に磁気感応部材11を貼り付けたものであ
る。

このテープカセット10を例えばテープレコーダのスピー
カー放音部等の磁界の強い部分に置くと、例えば第１図
(b)に示すような縞模様が瞬時に形成され、目で確認す
ることができる。

しかも、この縞模様は、テープカセットを移動させても
新たに磁界の影響を受けるまでは変化しないので、テー
プカセット10が何らかの磁界の影響を受けたことを後で
も容易に確認できる。

従って、このテープカセットをテープレコーダの磁気の
影響を知るための検査用として、あるいは、一般のテー
プカセットとして利用すれば、目に見えない磁気の影響
を目で確認できるので、非常に便利である。

なお、上記実施例では、磁気感応部材をテープカセット
のラベル面全体に貼付したが、ラベル面の一部、背面、
側面等に貼付してもよいことは言うまでもない。

また、磁界を適当にコントロールすることによって、磁
気感応部材に形成された模様の消去を行うこともでき
る。

〔考案の効果〕

この考案によれば、テープカセットが何らかの磁界の影
響を受けたことを視覚的に確認することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図(a)、第１図(b)は、この考案の実施例を示す斜視
図、第２図は従来のテープカセットを示す斜視図であ
る。 10……テープカセット、11……磁気感応部材、 33……磁気テープ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】磁気テープが収納されたテープカセットの
   外表面に視覚的に検知可能であって、外部磁界からの影
   響を受けて所定の模様が形成される、磁性粒子を含んだ
   シート状の磁気感応部材を貼り付けてなることを特徴と
   するテープカセット。