JPH06210829A - スキージ装置 - Google Patents

スキージ装置

Info

Publication number
JPH06210829A
JPH06210829A JP3922293A JP3922293A JPH06210829A JP H06210829 A JPH06210829 A JP H06210829A JP 3922293 A JP3922293 A JP 3922293A JP 3922293 A JP3922293 A JP 3922293A JP H06210829 A JPH06210829 A JP H06210829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
supply port
blade
wall
printing
blades
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3922293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2998051B2 (ja
Inventor
Okie Tani
興衛 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tani Denkikogyo Co Ltd
Original Assignee
Tani Denkikogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tani Denkikogyo Co Ltd filed Critical Tani Denkikogyo Co Ltd
Priority to JP3922293A priority Critical patent/JP2998051B2/ja
Publication of JPH06210829A publication Critical patent/JPH06210829A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2998051B2 publication Critical patent/JP2998051B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Screen Printers (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 印刷作業の高効率化、印刷精度の向上及び印
刷の高密度化等を可能なスキージ装置。 【構成】 底部にスクリーンの上面と接触する前後一対
のブレード(2A、2B)と、該ブレード間に位置して
いて開閉可能に構成された細長状の供給口(3)とを具
備すると共に、内部に該供給口を通して前記スクリーン
上に分与される粘性印刷材料(4)を容納するチャンバ
ー(5)を備えたハウジング(A)と、前記供給口を非
印刷時には閉鎖しておき、毎回の印刷時にのみ開放し、
かつその開口状態を維持するように作動する供給口開閉
機構とからなっていて、ハウジング(A)が印刷のため
に前進せしめられる場合にのみ、前記一対のブレードが
前記スクリーンの上面とそれぞれ接触すると共に、該一
対のブレードのうち、後方のブレードがスキージ・ブレ
ードとして働くよう構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被印刷物に対し所定の
プリント・パターンを有する複数個の孔を備えたスクリ
ーン版を介して粘性印刷材料を印刷するスクリーン印刷
に使用するスキージ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】底部にスクリーン版の上面と接触する前
後一対のブレードと、該一対のブレード間に位置してい
て開閉可能に構成された細長状の供給口とを具備すると
共に、内部に該供給口を通して前記スクリーン版上に分
与される粘性印刷材料を容納するチャンバーを備えたハ
ウジングと、前記供給口を非印刷時には閉鎖しておき、
毎回の印刷時にのみ開放し、かつその開口状態を維持す
るように作動する供給口開閉機構とからなっていて、前
記ハウジングが印刷のために前進せしめられる場合にの
み、前記一対のブレードが前記スクリーン版の上面とぞ
れぞれ接触すると共に、該一対のブレードのうち、後方
のブレードがスキージ・ブレードとして働くよう構成さ
れたスキージ装置は、既に知られている(特願平2−4
19135号参照)。
【0003】この種のスキージ装置は、プリント回路基
板上にチップ状電子部品を実装する際に、その実装作業
に先行して、半田合金粉末と高粘度液状フラックスとを
練り合わせてクリーム状にしたハンダ・ペーストをスク
リーン版上に自動供給しつつ前記プリント基板上の導体
パターンにスクリーン印刷することができるので、極め
て便利である。そして、スクリーン印刷に使用されるス
クリーン版には、シルクスクリーンとメタルスクリーン
があり、後者は一般にステンレス薄鋼板でつくられ、機
械的強度等の点で優れているところから、前記の如きハ
ンダ・ペーストのスクリーン印刷に広く使用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スクリーン印刷におい
ては、スキージがスクリーン版の上面と接触した状態で
摺動し、その摺動によって粘性印刷材料が該スクリーン
版の孔に強制送入され、その孔を通して被印刷物に印刷
せしめられるものであり、しかもスキージとスクリーン
版との摩擦接触は機械的に反覆して行われるものである
から、どうしてもスキージ又はスクリーン版若しくはそ
の双方が磨耗し易く、その結果、その一方又は双方を早
期に新品と交換する必要にせまられる場合が発生し易い
といった欠点がある。殊に、印刷材料がハンダ・ペース
トである場合には、多数の微細な半田粒子がそれに含ま
れているため、スキージの移動中、それらの半田粒子が
該スキージとスクリーン版との間に介在し、ヤスリの如
き摺擦作用を営むため、従来のスキージでは、スキージ
又はスクリーン版若しくはその双方に擦過傷が生じ易
く、早期に使用不能となる場合が少なくない。
【0005】ハンダ・ベーストのスクリーン印刷におい
て上記の如き不都合な事態の発生を避けるために、柔軟
性があり、かつ摩擦係数の比較的小さなプラスチック製
のスキージを用いることが提案され、かつそのようなス
キージが実用に供されてきたが、ハンダ・ペーストの如
き粘性の高い印刷材料を使用する場合には、そのスクリ
ーン印刷中にスキージに極めて大きな荷重がかかるた
め、該スキージの撓曲変形の度合が過大となり折れ易く
なる一方、スクリーン版に対する印圧、すなわち接面圧
力が弱いため、ハンダ・ペーストの組成成分である鉛、
錫等の粉末粒子とその結合媒体としてのフラックスとが
スキージの移動中に互いに分離して了い、多量のフラッ
クスが該スキージによりその移動方向に押しやられ、残
渣化してスクリーン版上に残ったり、フラックスの不足
した半田粒子がスクリーン版の孔に充填され、印刷精度
の低下を招くといった欠点があった。
【0006】また、ハンダ・ペーストのスクリーン印刷
において上記の如き不都合な事態の発生を避けるための
別の解決策として、ステンレス鋼板で作られるメタルス
クリーンの厚みを大ならしめる一方、スキージをも例え
ば約1.5〜2.0mm程度の比較的厚みの大なる帯状
鋼板でつくることも一案として提案されたことがある
が、メタルスクリーンの厚みを大ならしめると、それに
穿設される孔を小さくすると共に、互いに隣接する孔と
孔との間隔を狭くすることができないため、小さなプリ
ント・パターンによる密度の高いスクリーン印刷が不可
能であった。そこで、スキージの厚みを上記の程度とし
たままで、メタルスクリーンの厚みを、機械的強度の観
点から見てその限界とされる約0.2mm程度のものと
した場合についてみると、上記の如き厚みのあるメタル
スキージにあっては、大なる剛性を有するため、ハンダ
・ペーストの印刷の際に受ける大きな荷重が該スキージ
のスクリーンに対する強い押圧力として作用する結果、
特にスクリーンに互いに隣接して穿設された小さな孔と
孔との間の機械強度的に弱い橋絡部分が容易に変形ない
し破壊されて了うという別の重大な不利益を招来するこ
とが判明している。
【0007】さらに又、前述した従来公知のスキージ装
置にあっては、スキージ・ブレードとして働く後方のブ
レードが供給口開閉機構に作動連結されたハウジングの
可動後壁部に設けられていて、該可動後壁部と一体に開
閉運動するようになっているので、安定性を欠き、印刷
中におけるスクリーン版に対する接面圧力が変動し、ハ
ンダ・ペーストのリーク現象が生じたり、印刷の仕上が
りが不均一となったりするという不都合な事態が発生す
ることが判明している。
【0008】本発明は、叙上の如きスキージ装置の有す
る問題点に鑑みてなされたものであって、上述の如き欠
点ないし不都合がなく、しかも印刷作業の高能率化印刷
精度の格段の向上及び印刷の高密度化等を実現すること
のできる、特にプリント回路基板に対するハンダ・ペー
ストのスクリーン印刷に使用して好適なスキージ装置を
提供することをその主たる目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るスキージ装置は、底部にスクリーン版
の上面と接触する前後一対のブレードと、該一対のブレ
ード間に位置していて開閉可能に構成された細長状の供
給口とを具備すると共に、内部に該供給口を通して前記
スクリーン版上に分与される粘性印刷材料を容納するチ
ャンバーを備えたハウジングと、前記供給口を非印刷時
には閉鎖しておき、毎回の印刷時にのみ開放し、かつそ
の開口状態を維持するように作動する供給口開閉機構と
からなっていて、前記ハウジングが印刷のために前進せ
しめられる場合にのみ、前記一対のブレードが前記スク
リーン版の上面とそれぞれ接触すると共に、該一対のブ
レードのうち、後方のブレードがスキージ・ブレードと
して働くよう構成されたものにおいて、後方のブレード
を前記ハウジングの固定後壁に、前方のブレードを前記
供給口開閉機構に作動連結された前記ハウジングの可動
前壁にそれぞれ後方斜め下方に傾けて固着したこと、前
記一対のブレードをそれぞれ薄い帯状鋼板で形成したこ
と、及び、前記スクリーン版の上面と接触する各ブレー
ドの下端を丸く形成したことを特徴とするものである。
【0010】各ブレードの厚みは、0.5mm以下であ
ることが望ましく、ゼンマイ鋼のように剛性と弾性の大
なる薄い帯状鋼板を使用する場合には、0.1mm以下
とすることも可能である。
【0011】スキージとして働く後方のブレードにはそ
の背面に締付部材を介して柔軟で弾性のあるクッション
材を圧接してやるとよい。その他の目的達成のための手
段ないし関連構成については、実施例との関連において
後述する。
【0012】
【作用】本発明に係るスキージ装置にあっては、スキー
ジ・ブレードとして働く後方のブレードがハウジングの
固定後壁に固着されているので、後方ブレードには安定
性があり、スクリーン印刷中におけるスクリーン版に対
する接面圧力の変動が最小限に抑えれられる。そして、
該後方ブレードと前方ブレードとは、いずれも薄い帯状
鋼板でつくられていることに加えて、スクリーン版の上
面と接触する各ブレードの下端が丸く形成されているの
で、該スクリーン版上面との接触面積が極めて小さく、
しかも摺動の際の摩擦係数も極めて小さくなるため、ス
クリーン版を容易に傷めるようなことがないばかりでな
く、ブレードそれ自体も早期に磨耗して了うようなこと
がない。その余の作用については、実施例との関連にお
いて後述する。
【0013】
【実施例】以下、本発明につき、その実施例を示した添
付図面を参照して詳述する。
【0014】図面において、Aは底部にスクリーン1の
上面と接触する前後一対のブレード2A、2Bと、該一
対のブレード間に位置していて開閉可能に構成された細
長状の供給口3と、内部に該供給口3を通して前記スク
リーン1上に分与される粘性印刷材料としてのハンダ・
ペースト4を容納するチャンバー5とを備えたハウジン
グであり、本発明に係るスキージ装置は、このハウジン
グAと、前記供給口3を非印刷時には閉鎖しておき、毎
回の印刷時にのみ開放し、かつその開口状態を維持する
ように作動する供給口開閉機構Bとからなっていて、前
記ハウジングAが印刷のために図1において図示の矢印
Xの方向に前進せしめられる場合にのみ、前記一対のブ
レード2A、2Bのうち、後方のブレード2Bがスキー
ジ・ブレードとして働くよう構成されている。
【0015】ハウジングAは、その移動方向に実質的に
互いに平行な一対の側壁6A、6Bと、該側壁の後方部
分の対向内壁面に固定された後壁7と、該側壁6A、6
Bの各内壁面の前方部分に接した状態で該後壁7に対し
て接・離するように移動できる可動前壁8と、これら四
周壁の内部に画成されるチャンバー5の上部開口を閉鎖
する取外し自在な蓋体9とからなっている。
【0016】図2〜6からよく分かるように、固定後壁
7は、可動前壁8の方向に向かって斜め下方に延在する
と共に、ハウジングAの移動方向に対して直角に延在す
る受止段部7Aと当接面7Bとを具備し、可動前壁8は
固定後壁7の方向に向かって斜め下方に延在すると共
に、ハウジングAの移動方向に対して直角に延在する突
出部8Aを具備し、該突出部8Aの傾斜内壁面8Bはそ
の上部において弓状に弯曲し、その弓状弯曲面8B′を
へて前壁8の垂直内壁面8Cに連続している。符号8D
は、該突出部8Aの先端面であって、該先端面8Dは前
記傾斜内壁面8Bに対し直角に形成され、前壁8の底面
に終端している。符号10は、前壁8を側壁6A、6B
に枢支する枢軸である。
【0017】可動前壁8は、後述するように、前記した
供給口開閉機構Bに作動連結されており、前方のブレー
ド2Aはこの可動前壁8に、後方のブレード2Bは固定
後壁7にそれぞれ取付手段を介して後方斜め下方に傾け
て固着されている。両ブレード2A、2Bは、例えば、
薄板ばね材料として使用される炭素鋼帯、合金鋼帯の如
き弾性と剛性の大なる鋼板で製出した薄い帯状鋼板で形
成されていて、スクリーン1の上面と接触する下端2
A′、2B′は、該スクリーン上面と接触して摺動する
際の摩擦を最小限ならしめるため、それぞれ丸く形成し
てある。各ブレード2A、2Bの厚みは、0.5mm以
下であることが望ましく、前記の如き弾性と剛性の大な
る鋼帯から製出したものを使用する場合には、0.1〜
0.05mm程度の厚みとすることができ、その程度の
厚みのもので優れた実用性を発揮するものであることが
実験によって実証されている。
【0018】前方及び後方のブレード2A、2B(以
下、前者を先行ブレード、後者を後行ブレードとい
う。)のうち、先行ブレード2Aを可動前壁8に固着す
るための取付手段は、図示の例にあっては、断面ほぼL
字形の細長状締付け部材11と、断面直角三角形の細長
状締付け部材12と、複数の締付けねじ13とからなる
一つのクランプ・アセンブリ14であり、該先行ブレー
ド2Aは該ねじ13によって締結された前記両締付け部
材11、12間に挟着保持されていて、図2に示すよう
に、該クランプ・アセンブリ14を前記した可動前壁8
の突出部8Aの先端面8Dに該L字形締付け部材11の
一辺11Aの外面11A′が該突出部8Aの傾斜内壁面
8Bと同一平面をなすように螺着することによって該可
動前壁8に固着される。他方、スキージとして働く後行
ブレード2Bを固定後壁7に固着するための取付手段
は、図示の一例にあっては、短辺と長辺を有する断面L
字形の細長状締付け部材15と、断面長方形の細長状締
付け部材16と、複数の締付けねじ17とからなる一つ
のクランプ・アセンブリ18であり、該後行ブレード2
Bは該ねじ17によって締結された前記両締付部材1
5、16間に挟着保持されていて、先行ブレード2Aの
場合と同様に、このクランプ・アセンブリ18を前記し
た固定後壁7の受止段部7Aに取付けられる後述の別の
アセンブリ19に螺着することによって固定後壁7に固
着するか、又は、両アセンブリ18、19を一体に組立
てて結合ユニット20とし、この結合ユニット20を前
記受止段部7Aに取付けることによって固定後壁7に固
定する。このようにすれば、可動前壁8及び固定後壁7
に対する先行ブレード2A及び後行ブレード2Bの各取
付作業及び交換作業を能率的に遂行することができる。
【0019】スキージとして働く後行ブレード2Bを固
定後壁7に固着するための取付手段は、別の例にあって
は、短辺と長辺を有する断面L字形の2つの細長状締付
け部材21、22と、合成樹脂又はゴムで作られた柔軟
で弾性のある細長い平板状のクッション材23と、複数
の締付けねじ24とからなるクランプ・アセンブリ25
であり、後行ブレード2Bはその背面に配置された該ク
ッション材23と共に、該ねじ24によって締結された
両L字形締付け部材21、22間に圧着保持されてい
て、前記の場合と同様に、このアセンブリ25を前記受
止段部7Aに取付けられる前記アセンブリ19に螺着す
ることによって固定後壁7に固定するか、又は、両アセ
ンブリ25、19を一体に組立てて別の結合ユニット2
6とし、これを前記受止段部7Aに取付けることによっ
て固定後壁7に固定する。このように、後行ブレード2
Bの背面に柔軟で弾性のあるクッション材23を圧接さ
せた構造のものにあっては、該クッション材23が該後
行ブレード2Bの補強材として機能するので、該後行ブ
レード2Bの厚みを極薄、例えば0.05mm程度のも
のとしても粘性度の高いハンダ・ペーストのスクリーン
印刷に十分耐え得るものである。
【0020】前記した固定後壁7の受止段部7Aに取付
けられるアセンブリ19は、図示の例では、該受止段部
7Aに螺着されるブロック状取付け部材27と、後述の
薄い帯状鋼板からなる仕切板28と、この仕切板28を
上方に突出させた態様で該取付部材27の前端面27A
に圧着する短辺と長辺を有する断面L字形の細長状締付
け部材29とからなっており、該アセンブリ19を前記
受止段部7Aに取付けると共に、該アセンブリ19に前
記アセンブリ18又は前記アセンブリ25を螺着する
と、両者は互いに結合され、仕切板28、L字形締付け
部材29の弾性短辺部29Aの外面及びL字形締付け部
材15又は21の弾性短辺部15A又は21Aの外面
は、前記した可動前壁8の傾斜内壁面8B及びこれと同
一平面をなして連続するL字形締付け部材11の一辺1
1Aの外面11A′と対面する。アセンブリ18とアセ
ンブリ19との結合ユニット20又はアセンブリ25と
アセンブリ19との結合ユニット26を前記受止段部7
Aに取付けた場合も前記の場合と同様に対向面が形成さ
れる。いずれの場合においても、図示の例にあっては、
可動前壁8が固定後壁7に接近して前記部材11の一辺
11Aの外面が前記部材15又は21の短辺部15A又
は21Aの外面と接触すると、前記細長状供給口3が閉
じられるようになっている。
【0021】符号30は、固定後壁7の内側面に垂直に
固定された内壁31の下端面31Aに該後壁内側面から
ほぼ水平に突出する態様で螺着された、前記仕切板28
と同様の薄い帯状鋼板からなる仕切板であり、これら2
つの仕切板28、30の各先端部28A、30Aはチャ
ンバー5内において前記可動前壁内壁面から弓状弯曲面
8B′と対面するように前記一対の側壁6A、6B間に
ハウジングAに取付けられた可逆電動機Mによって正・
逆回転可能に軸支したローラー32の外周面にその長手
方向の全長にわたって、弾性的に当接されている。従っ
て、固定後壁7側には、前記2つの仕切板28、30の
各先端部28A、30Aから前方に半弧状に突出するロ
ーラー32の外周面32Aと、下方の仕切板28の前面
28Bと、L字状部材29の短辺部29Aの前面29
A′と、L字状部材15又は21の短辺部15A又は2
1Aの前面15A′又は21A′とは、可動前壁8の垂
直内壁面8Cの下方部分と、弯曲面8B′と、傾斜内壁
面8Bと、L字形部材11の一辺11Aの後面11A′
とからなる可動前壁8側の第1の案内面Gと対向する
第2の案内面Gを形成し、この第1の案内面Gと、
第2の案内面Gとは側壁6A、6Bの各内壁面と共
に、チャンバー5に容納されたハンダ・ペースト4の狭
窄通路33を形成する。従ってチャンバー5内に存在す
る粘性流体としてのハンダ・ペースト4は、供給口3が
その開閉機構Bによって開放され、かつローラー32が
正転、すなわち図2において時計方向に回動せしめられ
ると、それに作用する流体動力学的圧力によって、前記
狭窄通路33に案内されつつ、その上方から下方に、有
害な乱流や圧力変化を生ずることなく、円滑に流動し、
開放された供給口3をへてスクリーン1の上面に分与さ
れる。
【0022】次に、ローラー32が逆転、すなわち図2
において反時計方向に回動せしめられると、該ローラー
32周辺のハンダ・ペースト4は、該ローラーの逆転に
よりそれに逆方向に作用する圧力によって上方へ付勢さ
れ、流下を阻止されるので、供給口3外への流出も阻止
されることとなる。従って、スクリーン印刷が終了する
と、該供給口3は閉じられるが、その直前にローラー3
2を逆転させるようにすれば、その閉鎖完了前における
ハンダ・ペーストの漏出を防止することができる。可逆
電動機Mは、これに増減速装置を接続し、必要に応じて
増減速できるようにすることが望ましい。
【0023】供給口開閉機構Bは、ハウジング側壁6A
に固定された取付板6A′に取付けたアクチュエータ3
4と該アクチュエータ34に作動連結された作動機構3
5とからなっており、図示の例にあっては、該アクチュ
エータ34は、エアシリンダ34Aとピストン34Bと
からなり、該ピストン34Bは、逆く字状に形成されて
いて、下端に設けた二叉状部36を可動前壁8の下部に
突設した突起37に係合させると共に、中間部を枢軸3
8を介して側壁6Aに枢着した作動アーム35Aの上端
部に枢軸39を介して枢着されている。そして、この例
では、供給口3は、作動アーム35Aの上端部がピスト
ン34Bによって引張られると開口され、押されると閉
鎖されるようになっている。
【0024】図1において、符号40は一対の側壁6
A、6Bの頂部に設けた各一対の突起で、各突起40は
横孔41をそれぞれ備えているが、、これらの横孔41
は、ハウジングAを図示してない一対の案内レールに沿
って前後方向に移動させるための作動機構(図示してな
い)及び該案内レールに関して該ハウジングを上下動さ
せるための作動機構(図示してない)に該ハウジングを
作動連結させるためのものである。
【0025】図1、6、11及び12において、符号4
2は、ハンダ・ペーストをハウジングAのチャンバー5
に強制送入するための供給装置(図示してない)に一端
を連結した供給導管の他端を連結するための、固定後壁
7に設けた開口で、この開口42はローラー32とほぼ
同長の細長状空所43と連通し、前記供給装置から圧送
されたハンダ・ペーストは先ずこの空所43に入り、次
いで内壁31にローラー32の軸線に沿って穿設された
多数の送入口44(図13参照)を通ってローラー32
の上部に当接されている仕切板30の上方に線状になっ
て絞り出される。なお、図中、符号45は、一対のブレ
ード2A、2Bの側面下部からのハンダ・ペースト4の
リークを防止するための部材で、46はチャンバー5か
ら仕切られた空室である。
【0026】以上、本発明をハンダ・ペーストのスクリ
ーン印刷に好適な実施例について詳細に説明したが、本
発明に係るスキージ装置は、印刷インクの如き粘性の比
較的低い印刷材料のスクリーン印刷にも使用することが
できることは勿論であり、しかも特許請求の範囲に記載
の事項の範囲内で図示の例に各種の改変を施して実施で
きるものであり、図示の例に限定されない。
【0027】本発明は、叙上の如く構成されているの
で、以下に記載されるような効果を奏する。
【0028】請求項1ないし2のスキージ装置にあって
は、スキージとして働く後方のブレードをハウジングの
固定後壁に、前方のブレードを供給口開閉機構に作動連
結されたハウジングの可動前壁にそれぞれ取付手段を介
して後方斜め下方に傾けて固着したこと、両ブレードを
それぞれ薄い帯状鋼板で形成したこと、及び、スクリー
ン版の上面と接触する各ブレードの下端を丸く形成した
ことを特徴とする構成を有するものであるから、本明細
書中、先の「発明が解決しようとする課題」の項で詳述
した各種の不都合ないし欠点を有効に除去改善すること
ができ、その結果として、印刷作業の高能率化、印刷精
度の格段の向上及び印刷の高密度化等を実現することの
できる特にプリント回路基板に対するハンダ・ペースト
のスクリーン印刷に使用して好適な装置を得ることがで
きるものである。
【0029】請求項3のスキージ装置においては、各ブ
レードが0.5mm以下であるので、その下端とスクリ
ーンの上面との接触面積は極めて小さいため、印刷材料
としてハンダ・ペーストを使用する場合には、ハンダ・
ペーストの組成成分である鉛、錫等の粉末粒子が両者間
に入り込む量が極めて少なくなることにより、各ブレー
ド及びスクリーンの一方又は双方を傷める危険か極小と
なる。
【0030】請求項4のスキージ装置においては、各ブ
レードの取付手段がクランプ・アセンブリとして構成さ
れているので、各ブレードの取付け及び交換が極めて容
易となる。
【0031】請求項5のスキージ装置においては、スキ
ージとして働く後方のブレードの背面に締付け部材を介
して柔軟で弾性のあるクッション材が圧接されているた
め、該クッション材が該ブレードの補強材として機能す
る結果、該ブレードの厚みを大幅に薄くすることができ
ると共に、その耐用寿命を延長させることができ、しか
も印刷時の摺動による振動を吸収することができるた
め、該ブレードのスクリーンに対する接面状態が安定
し、印刷精度の更なる向上及び印刷の高密度化に役立
つ。
【0032】請求項6のものにあっては、チャンバーが
密閉状態となるため、印刷材料、特にハンダ・ペースト
の早期の酸化、硬化を防止することができる。
【0033】請求項7のものにあっては、粘性印刷材料
の流動が狭窄通路によってコントロールされるため、ブ
レードを内側から圧迫したり、印刷の仕上りに悪影響を
およぼすスクリーン版への印刷材料の急激ないし過大な
供給を防止することができる。
【0034】請求項8のものにあっては、チャンバーの
上部からの粘性印刷材料の狭窄通路への導入が円滑とな
るほか、ローラーの逆転により、該材料の流出を阻止す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスキージ装置の一実施例の斜視
図。
【図2】図1に示した実施例装置における側壁等を取外
して示した要部拡大側面図。
【図3】図2に示した前後一対のブレードの取付手段及
び方法の一例を示す側面図。
【図4】図3に示した後方のブレードの取付手段のユニ
ット化の一例を示す側面図。
【図5】図2に示した要部の改変例の側面図。
【図6】図5に示した前後一対のブレードの取付手段及
び方法の一例を示す斜視図。
【図7】図1に示した実施例装置を反対側から見た斜視
図。
【図8】図1に示した実施例装置の底面図。
【図9】供給口の開閉機構の側面図。
【図10】図9の正面図。
【図11】図1に示した実施例装置の供給口の閉鎖状態
を示す一部省略側面図。
【図12】供給口の開口状態を示す図9と同様の側面
図。
【図13】可動前壁を開いてハウジングの内部を示した
立面図。
【符号の説明】
A ハウジング B 供給口開閉機構 P プリント基板 1 スクリーン 2A 前方ブレード 2B 後方ブレード 3 供給口 4 ハンダ・ペースト 5 チャンバー 6A、6B 側壁 7 固定後壁 7A 受止段部 7B 当接面 8 可動前壁 8B 傾斜内壁面 8B′ 弓状弯曲面 8C 垂直内壁而 8D 先端面 10 枢軸 11、12、15、16 締付け部材 13、17、24 締付けねじ 14、18 クランプ・アセンブリ 19 アセンブリ 20、26 結合ユニット 21、22、29 締付け部材 23 クッション材 25 アセンブリ 27 取付け部材 28、30 仕切板 31 内壁 32 ローラー G 第1の案内面 G 第2の案内面 33 狭窄通路 M 可逆電動機 34 アクチュエータ 35 作動機構

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部にスクリーン版の上面と接触する前
    後一対のブレードと、該一対のブレード間に位置してい
    て開閉可能に構成された細長状の供給口とを具備すると
    共に、内部に該供給口を通して前記スクリーン版上に分
    与される粘性印刷材料を容納するチャンバーを備えたハ
    ウジングと、前記供給口を非印刷時には閉鎖しておき、
    毎回の印刷時にのみ開放し、かつその開口状態を維持す
    るように作動する供給口開閉機構とからなっていて、前
    記ハウジングが印刷のために前進せしめられる場合にの
    み、前記一対のブレードが前記スクリーン版の上面とそ
    れぞれ接触すると共に、該一対のブレードのうち、後方
    のブレードがスキージ・ブレードとして働くよう構成さ
    れたスキージ装置において、後方のブレードを前記ハウ
    ジングの固定後壁に、前方のブレードを前記供給口開閉
    機構に作動連結された前記ハウジングの可動前壁にそれ
    ぞれ取付手段を介して後方斜め下方に傾けて固着したこ
    と、前記一対のブレードをそれぞれ薄い帯状鋼板で形成
    したこと、及び、前記スクリーン版の上面と接触する各
    ブレードの下端を丸く形成したことを特徴とするスキー
    ジ装置。
  2. 【請求項2】 ハウジングの供給口を通してスクリーン
    版上に分与される粘性印刷材料がプリント回路基板に対
    するチップ状電子部品の実装に使用されるハンダ・ペー
    ストであることを特徴とする請求項1に記載のスキージ
    装置。
  3. 【請求項3】 各ブレードの厚みが0.5mm以下であ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のスキージ装
    置。
  4. 【請求項4】 各ブレードがそれぞれ複数の締付け部材
    からなる一つの解体自在なクランプ・アセンブリに予め
    一体的に組み込まれていて、該クランプ・アセンブリを
    ハウジングの固定後壁及び可動前壁にそれぞれ設けた取
    付部に螺着することによって、該固定後壁及び該可動前
    壁にそれぞれ固着されていることを特徴とする請求項
    1、2又は3に記載のスキージ装置。
  5. 【請求項5】 後方のブレードの背面に締付部材を介し
    て柔軟で弾性のあるクッション材が圧接されていること
    を特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のスキージ
    装置。
  6. 【請求項6】 ハウジングがその移動方向に平行な一対
    の側壁と、該側壁の内壁面にそれぞれ接する可動前壁及
    び固定後壁と、取外し自在な蓋体とからなっていること
    を特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載
    のスキージ装置。
  7. 【請求項7】 粘性印刷材料を容納するチャンバーの下
    方部分が、弓状弯曲面を有する可動前壁の内壁かからな
    る第一の案内面と固定後壁側に設けた第2の案内面とに
    よって狭窄され、かつ該第1及び第2の案内面と一対の
    側壁の各内壁面とによって画成された、後方斜め下方に
    傾斜し、かつ細長状の供給口と連通する前後間隔の比較
    的狭い狭窄通路として形成されていて、該供給口が供給
    口開閉機構によって開口せしめられると、前記チャンバ
    ーに容納された粘性印刷材料が該狭窄通路に案内され、
    円滑に後方斜め下方へ流動せしめられるように構成した
    ことを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に
    記載のスキージ装置。
  8. 【請求項8】 第2の案内面の上部が可動前壁内壁面の
    弓状弯曲面と対面するように正・逆回転可能に配設され
    たローラーの外周面によって構成されていることを特徴
    とする請求項7に記載のスキージ装置。
JP3922293A 1993-01-19 1993-01-19 スキージ装置 Expired - Fee Related JP2998051B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3922293A JP2998051B2 (ja) 1993-01-19 1993-01-19 スキージ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3922293A JP2998051B2 (ja) 1993-01-19 1993-01-19 スキージ装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05584098A Division JP3316524B2 (ja) 1998-02-21 1998-02-21 スキージ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06210829A true JPH06210829A (ja) 1994-08-02
JP2998051B2 JP2998051B2 (ja) 2000-01-11

Family

ID=12547112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3922293A Expired - Fee Related JP2998051B2 (ja) 1993-01-19 1993-01-19 スキージ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2998051B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5746125A (en) * 1995-08-31 1998-05-05 Tani Electronics Industry Co., Ltd. Enclosed multi-blade squeegee structure for screen printing
US5802970A (en) * 1995-03-01 1998-09-08 Tani Electronics Industry Co., Ltd Screen printing apparatus
US5806423A (en) * 1996-05-14 1998-09-15 Tani Electronics Industry Co., Ltd. Printing squeegee apparatus
JP2003220685A (ja) * 2002-01-29 2003-08-05 Ricoh Microelectronics Co Ltd 印刷剤充填装置
KR101360022B1 (ko) * 2011-11-14 2014-02-12 주식회사 두원정밀 스크린 프린터의 솔더 크림 공급장치

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5802970A (en) * 1995-03-01 1998-09-08 Tani Electronics Industry Co., Ltd Screen printing apparatus
US5746125A (en) * 1995-08-31 1998-05-05 Tani Electronics Industry Co., Ltd. Enclosed multi-blade squeegee structure for screen printing
US5806423A (en) * 1996-05-14 1998-09-15 Tani Electronics Industry Co., Ltd. Printing squeegee apparatus
JP2003220685A (ja) * 2002-01-29 2003-08-05 Ricoh Microelectronics Co Ltd 印刷剤充填装置
KR101360022B1 (ko) * 2011-11-14 2014-02-12 주식회사 두원정밀 스크린 프린터의 솔더 크림 공급장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2998051B2 (ja) 2000-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5579690A (en) Printer system for printing circuit patterns or like on base board
US6955120B2 (en) Pressure control system for printing a viscous material
US4500894A (en) Device for covering and cleaning the discharge openings of ink printing heads
JPH10512507A (ja) 粘性材料を分配する方法および装置
GB2364670A (en) Paste storage container for screen printing apparatus
JPH06210829A (ja) スキージ装置
JP2003025541A (ja) スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法
US4748459A (en) Ink jet recording apparatus and capping device
EP0983862A2 (en) Dynamically adjustable inkjet printer carriage
JP2002172759A (ja) スキージおよびスキージ装置
KR20020066193A (ko) 스크린 인쇄 장치
US5590596A (en) Printer system for printing circuit patterns or like on base board
JP3610557B2 (ja) スクリーン印刷装置
US7603949B2 (en) Screen printing device with ink control
JP3316524B2 (ja) スキージ装置
JP2785555B2 (ja) スクリーン印刷機のインキ返し装置
EP0700784A1 (en) Ink jet recording apparatus
JP3023454B2 (ja) スクリ−ン印刷機用スキ−ジ・ユニット
MY112318A (en) Enclosed multi-blade squeegee structure for screen printing
JPH08156227A (ja) スキージブレードとスキージ装置
JP3316523B2 (ja) スクリーン印刷装置
GB2334481A (en) Improvements relating to print heads
JP3924470B2 (ja) 印刷剤充填装置
JP3513779B2 (ja) スクリ−ン印刷方法及び装置
JP3003122B2 (ja) スクリーン印刷機

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071105

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081105

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091105

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101105

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees