JPH0621021B2 - 2h型を含有する3c型炭化ケイ素微粉末およびその製造法 - Google Patents

2h型を含有する3c型炭化ケイ素微粉末およびその製造法

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JPH0621021B2 JP60008539A JP853985A JPH0621021B2 JP H0621021 B2 JPH0621021 B2 JP H0621021B2 JP 60008539 A JP60008539 A JP 60008539A JP 853985 A JP853985 A JP 853985A JP H0621021 B2 JPH0621021 B2 JP H0621021B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、比較的球形に近く、かつ粒径分布の狭い2H
型を含有する3C型炭化ケイ素微粉末およびその製造法
に関するものである。
[従来の技術] 近年、セラミックスの高温構造材料への応用が活発に進
められている。なかでも炭化ケイ素は高温での強度が大
きく、強度低下も少ないこと、耐熱性、耐熱衝撃性、耐
食性に優れていることから、ガスタービンのような熱機
関の材料として注目されている。しかしながら、炭化ケ
イ素は共有結合性が強く、焼結性が低いという問題を抱
えており、高密度の焼結体を得るためには粉末特性とし
て、サブミクロン(粒径が1μ以下)の粒径を持ち、か
つ粒径分布の狭い微粉末が必要とされる。
ところで、炭化ケイ素には結晶構造として50を超える多
形が見いだされている。例えば立方晶系に属する3C型
や六方晶系(菱面体晶系および三方晶系に属するものも
含む)に属する2H型、4H型、6H型、15R型など
である。これらのうち、2H型を含む3C型炭化ケイ素
微粉末は低温焼結可能で、高密度の焼結体が得られると
いわれている。
この炭化ケイ素粉末の構造については、例えば特開昭54
-121298号公報が知られている。この方法はカーボンブ
ラックなどの炭素粉末とケイ素、一酸化ケイ素、二酸化
ケイ素の混合物に無機系のアルミニウム化合物あるいは
金属アルミニウムを添加して、減圧下、高温で反応させ
るか、あるいはハロゲン化ケイ素および炭化水素がら成
る混合蒸気中にハロゲン化アルミニウムの蒸気を均一に
混合し、高温で反応させるものである。
しかしながら、この製造法で生成された粉末の焼結は、
粉末中の残存アルミニウムの存在によって、焼結体の高
温での強度低下を引き起こす原因の一つとなる液相焼結
の可能性が考えられる。
[発明が解決しようとする問題点] そこで本発明は、無機系のアルミニウム、金属アルミニ
ウム、あるいはハロゲン化アルミニウムなどを添加せず
に、焼結性の優れた2H型炭化ケイ素を含有する3C型
炭化ケイ素微粉末をより簡単に製造することのできる方
法を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 非晶質の含窒素シラン化合物と炭素粉末を減圧下で反応
せしめた場合、反応温度が低くなるに従い、また反応時
間が短くなるに従って、各粒子の粒径は小さくなるが、
粒径分布は狭いこと、かつ2H型炭化ケイ素の含有量が
多いことが見いだされた。さらに、焼結促進作用の一つ
である表面酸化層の除去効果をもつ遊離炭素が、生成粉
末中に存在していることが見いだされ、反応条件により
炭素含有量が変化することが判明し、上記目的を達成し
得ることを見いだし本発明を完成した。
[発明の概要] 本願第一の発明は、粉末の最大粒径が0.2〜0.5μ
mであり、最大粒径と最小粒径との比が2.6〜4.5
であって、かつ9〜39重量%の2H型を含有する3C型
炭化ケイ素微粉末の発明である。本発明による2H型炭
化ケイ素を含有する3C型炭化ケイ素微粉末は、粒径分
布が狭く、比較的球形に近い粒子で構成されている。
本発明の粉末とすることにより、焼成により2H型が3
C型へ転移を生じ、その際の原子移動により焼結体とし
ての緻密化が促進される。
また本発明の第二は、上記第一の発明による2H型を含
有する3C型炭化ケイ素微粉末の製造法に関するもので
あってC/Siのモル比を1.0〜1.1とした非晶質の含
窒素シラン化合物と炭素との混合粉末を、0.3mmHg以
下の減圧下、1300〜1800℃間で0.25〜6時間反応させる
ことを特徴とするものである。該製造法で原料となる非
晶質の含窒素シラン化合物は、シリコンイミド(Si(N
H)2)をアンモニア雰囲気中で熱分解させることによって
得られる粉末状生成物(Si2N3H)が用いられ、平均粒子
径は1μm以下が好ましく、特に0.5μm以下が好ま
しい。また炭素は平均粒子径は0.1μm以下が好まし
く、特に0.01〜0.045μmが好ましく、カーボンブラッ
ク微粉末が好適に用いられるが、この他グラファイト、
活性炭粉末を用いることもできる。これら非晶質の含窒
素シラン化合物(Si2N3H)と炭素をC/Siモル比で1.0
〜1.1の割合に配合する。この範囲で配合した原料
を、0.3mmHg以下にし、1300〜1800℃で、0.25〜6時
間反応させる。C/Siモル比が1.0より小さいと焼結性
の低下につながる未反応の遊離ケイ素が残り、また、
1.1より大きいと遊離炭素が多くなりすぎ、焼結体と
した場合の緻密化が抑制されて好ましくない。反応圧力
は反応速度を高める為と雰囲気の汚染防止時にO2の混入
防止の為に0.3mmHg以下でなければならない。反応温
度が低温になるに従い、また反応時間が短くなるに従い
未反応物が残留するようになる、一方、高温になるに従
い、あるいは反応時間が長くなるに従い、粒径が大きく
なり、また粒子の凝集あるいは初期焼結が起こるように
なるので好ましくない。反応温度および反応時間は、そ
れぞれ1300〜1650℃、0.5〜4時間が好ましい。
[実施例] 次に、本発明を実施例によりさらに説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
実施例1〜6 平均粒子径0.1μmの非晶質のSi2N3H粉末と平均粒子
径が0.023μmのカーボンブラックをC/Siモル比で
1.1に配合した原料を、窒素ガス雰囲気中で約1時間
混合した。この混合物を黒鉛ルツボに入れ、予め反応系
を0.25mmHg以下にした後、表1に示した条件で反応
させたところ、黒灰色あるいは緑色の粉末を得られた。
得られた粉末のCuKαによるX線回折図を第4図に示
す。このX線回折図から、生成粉末中に含まれる炭化ケ
イ素の多形を、2θ=20〜50゜の範囲内で分析した結
果、2θ=33.6゜近くに2H型炭化ケイ素の(100)のピ
ークが、2θ=41.4゜に3C型炭化ケイ素の(200)のピ
ークが、かつ2θ=35.6゜に2H型と3C型はの両方が
重なったピーク(2H型は(002)、3C型(111)のピー
ク)が認められ、生成粉末は2H型と3C型の炭化ケイ
素の混合物であると同定された。しかしながら、2H型
炭化ケイ素特有のピークとして、2θ=33.6゜のピーク
のみで2θ=38.6゜のピークが現われていないことか
ら、含有される2H型炭化ケイ素は多量の構造欠陥を有
するものであると考えられる。
2H型炭化ケイ素の相対量は、公知の長谷川、鈴木、井
関が導いた定量式(Yogyo-kyokai-shi,87,576-582(197
9))に従い、2θ=33.6゜と35.6゜のピーク強度を用い
て求めた。生成粉末中の遊離炭素量は熱分析法で定量し
た。第1図から第3図に本発明方法で生成した粉末の走
査型電子顕微鏡写真(1000倍)を示す。粉末は粒径分布
が狭く、比較的球形に近い粒子から成っている。写真観
察から、最大粒径および最大粒径と最小粒径の比を求め
た。以上、得られた結果を第1表に併記した。これらの
結果をみると、反応温度は低いほど、あるいは反応時間
は短いほど2H型炭化ケイ素の含有量は増大し、最大粒
径は小さくなっている。また遊離炭素の量は反応時間が
短いほど増大する傾向がある。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図は本発明の実施例1,3および5で得
られた炭化ケイ素粉末の粒子形状構造を示す電子顕微鏡
写真(倍率:10000倍)であり、第4図は、実施例
1,3,4および5での生成粉末のX線回折図を示すも
のである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉末の最大粒径が0.2〜0.5μmであ
    り、最大粒径と最小粒径との比が2.6〜4.5であっ
    て、かつ9〜39重量%の2H型を含有することを特徴と
    する3C型炭化ケイ素微粉末。
  2. 【請求項2】C/Siのモル比を1.0〜1.1とした非晶
    質の含窒素シラン化合物と炭素との混合粉末を、0.3
    mmHg以下の減圧下、1300〜1800℃で0.25〜6時間反応さ
    せることを特徴とする、粉末の最大粒径が0.2〜0.
    5μmであり、最大粒径と最小粒径との比が2.6〜
    4.5であって、かつ9〜39重量%の2H型を含有する
    3C型炭化ケイ素微粉末の製造法。
JP60008539A 1985-01-22 1985-01-22 2h型を含有する3c型炭化ケイ素微粉末およびその製造法 Expired - Lifetime JPH0621021B2 (ja)

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JP2605900B2 (ja) * 1989-01-09 1997-04-30 株式会社デンソー 計器装置
JP2009269798A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 炭化ケイ素粒子およびその製造方法

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