JPH06210189A - ヒーターブロック - Google Patents

ヒーターブロック

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JPH06210189A
JPH06210189A JP527893A JP527893A JPH06210189A JP H06210189 A JPH06210189 A JP H06210189A JP 527893 A JP527893 A JP 527893A JP 527893 A JP527893 A JP 527893A JP H06210189 A JPH06210189 A JP H06210189A
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JP
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heater
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heater block
heating
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JP527893A
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English (en)
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Shunkichi Nozaki
駿吉 野崎
Michinori Niwa
倫規 丹羽
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 急速昇温を行った場合にもブロック内に温度
むらが生じず、複数の試料を同一温度に加熱することの
できるヒーターブロックを提供する。 【構成】 ヒーターブロック1は、AlN(窒化アルミ
ニウム)セラミックよりなるブロック部材3の内部に、
導電性の発熱体であるヒーター層5が埋設されたもので
ある。ブロック本体3の上部には、遺伝子操作試料等の
液体試料Sを入れたマイクロチューブTが挿入される挿
入孔7が設けられている。ヒーター層5は、通電によっ
て発熱する発熱抵抗体であり、TiN粉末とAlN粉末
を主成分とするペーストを製造時に焼成して得られる導
電性の薄層のパターンである。そして、このヒーター層
5は、挿入孔7の底部7aの付近を環状に取り巻く環状
部5cが形成されているとともに、その両端部5a,5
bが通電用の端子9a,9bと電気的に接続されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばバイオテクノロ
ジー分野にて用いられるブロック恒温槽等に使用される
ヒーターブロックに係わり、特に急速加熱した場合にも
温度むらが生じないヒーターブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば分子生物学、遺伝子工
学等のバイオテクノロジー分野においては、試験管中の
試料を加熱する恒温槽として、アルミブロック(アルミ
ニウム製のブロック部材)を用いたブロック恒温槽が用
いられている。
【0003】図7に示す様に、このブロック恒温槽は、
マイクロチューブT(エッペンドルフ:小型の試験管)
を挿入する挿入孔101が複数設けられたアルミブロッ
ク103を備え、このアルミブロック103の底面に設
置されるヒータープレート(面状発熱体)105によっ
てアルミブロック103を加熱して、マイクロチューブ
Tの中の試料Sを所望の温度に加熱するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の様な
ブロック恒温槽においては、アルミブロック103の挿
入孔101に挿入される複数の試料をすべて同一温度で
加熱する必要があり、特に挿入孔の試料Sが位置する試
料を加熱する部分の温度は、挿入孔101毎にすべて均
一になるように、即ち温度むらが生じないように設計さ
れている。
【0005】しかしながら、前記従来のブロック恒温槽
においては、アルミブロック103の底面等の外部に設
けられたヒータープレート105によって加熱している
ため、特にヒータープレート105の発熱量を多くして
急速昇温した場合は、アルミブロック103の側面から
の放熱により、アルミブロック103内の側面寄りの部
分の温度が中央部分に比べて低くなり、温度むらが大き
くなるという問題があった。
【0006】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れ、急速昇温を行った場合にもブロック内に温度むらが
生じず、複数の試料を同一温度に加熱することのできる
ヒーターブロックを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1の発明は、被加熱体が挿入される挿入部が設
けられたブロック部材と、該ブロック部材を加熱する加
熱手段とを備えるヒーターブロックであって、前記ブロ
ック部材がセラミックにて構成されるとともに、前記ブ
ロック部材の内部には、前記加熱手段として導電材料か
らなる発熱体が埋設されたことを特徴とするヒーターブ
ロックを要旨とする。
【0008】また、請求項2の発明は、前記ブロック部
材が窒化アルミニウムセラミックにて構成されることを
特徴とする前記請求項1記載のヒーターブロックを要旨
とする。更に、請求項3の発明は、前記ブロック部材に
は冷媒が通過する冷媒通路を設けたことを特徴とする前
記請求項1記載のヒーターブロックを要旨とする。
【0009】また更に、請求項4の発明は、前記ブロッ
ク部材には冷却用のフィンを設けたことを特徴とする前
記請求項1記載のヒーターブロックを要旨とする。ま
た、請求項5の発明は、前記ブロック部材には温度セン
サーを挿入するセンサー挿入孔を設けたことを特徴とす
る前記請求項1記載のヒーターブロックを要旨とする。
【0010】ここで、前記被加熱体としては、例えば試
験管、マイクロチューブ、シャーレ等が挙げられる。前
記セラミックとしては、例えば窒化アルミニウム、窒化
珪素、窒化珪素、サイアロン(Si34−Al23−A
lN−SiO2系の様に、Si−Al−O−N系の元素
から構成される化合物)よりなるセラミック等を用いる
ことができるが、ブロック部材を迅速に加熱・冷却する
ためには、熱伝導率の高い窒化アルミニウム(熱伝導
率:約170W/mK)が一層好ましい。
【0011】前記導電材料からなる発熱体としては、例
えばW,W−Re合金等の高融点金属のコイルや、ヒー
ター製造時に、W,WC,WSi2,TaN,TiN等
の粉末やペーストから形成されるパターンを用いること
ができる。また、前記冷媒通路としては、ブロック部材
の内部を貫通する貫通孔を設けても良く、あるいはブロ
ック部材の内部又は外部に例えばアルミ製のパイプ等を
設けても良い。
【0012】更に、前記冷却フィンとしては、ブロック
部材と一体化したセラミック製のフィンを設けても良
く、あるいはブロック部材とは別体に成形された例えば
アルミ製等のフィンをブロック部材に接合しても良い。
また、前記センサー挿入孔に挿入される前記温度センサ
ーとしては、例えばサーミスターや熱電対等が挙げられ
る。
【0013】更に、前記ブロック部材の側面及び底面等
の周囲を、各種断熱材等で囲んでもよい。例えば、窒化
アルミニウム等のブロック部材の周囲を、比較的断熱性
の高い窒化珪素等の他のセラミックで囲んでもよい。こ
の場合、ブロック部材と断熱材を別個に焼成して組み合
わせても良く、あるいは、同時に焼成して一体化しても
良い。
【0014】
【作用】前記構成を有する請求項1の発明のヒーターブ
ロックは、ブロック部材がセラミックにて構成されてい
るとともに、ブロック部材の内部には、導電材料からな
る発熱体が埋設されている。よって、この発熱体に通電
すれば、発熱体が発熱し、ブロック部材を内部より均一
に加熱することができる。更に、発熱体の埋設位置を自
由に設定することができるので、例えば発熱体を、被加
熱体が挿入される挿入部の付近を取り巻くように均等に
埋設・配置(場合によっては多層に)すれば、被加熱体
が均一な温度に加熱される。
【0015】また、請求項2の発明のヒーターブロック
は、ブロック部材が熱伝導率の大きい窒化アルミニウム
セラミックにて構成されており、ブロック部材の迅速な
加熱・冷却が可能となる。更に、請求項3の発明のヒー
ターブロックにおいては、ブロック部材に設けられた冷
媒通路に冷媒を通過させることによって、ブロック部材
が迅速に冷却される。
【0016】また更に、請求項4の発明のヒーターブロ
ックにおいては、ブロック部材に設けられた冷却用のフ
ィンの放熱作用によって、ブロック部材を迅速に冷却す
ることができる。また、請求項5の発明のヒーターブロ
ックにおいては、ブロック部材にもうけられたセンサー
挿入孔に温度センサーを挿入し、この温度センサーの信
号に基づいてブロック部材の温度を精度よく制御するこ
とができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に示すように、第1実施例のヒーターブロッ
ク1は、AlN(窒化アルミニウム)セラミックよりな
るブロック部材3の内部に、導電性の発熱体であるヒー
ター層5が埋設されたものである。
【0018】ここで、ブロック本体3は、例えば縦40
mm,横40mm,高さ25mmの直方体であり、その
上部には、例えば遺伝子操作試料等の液体試料Sを入れ
たマイクロチューブTが挿入される挿入孔7が設けられ
ている。この挿入孔7は、マイクロチューブTの形状に
合わせて、底部7aに向けてテーパー状に細くなってお
り、マイクロチューブTを挿入した場合に隙間が生じな
いようになっている。
【0019】ヒーター層5は、TiNとAlNを主成分
とする導電性の薄層のパターンからなり、通電によって
発熱する発熱抵抗体である。このヒーター層5は、挿入
孔7の底部7a(即ち、マイクロチューブTの試料Sが
位置する部分)の付近を環状に取り巻く4個の環状部5
cがロの字状に形成された形状をしており、ヒーター層
5の両端部5a,5bが通電用の端子9a,9bと電気
的に接続されている。
【0020】次に、上記構成のヒーターブロック1の製
造方法について、図2及び図3に基づいて説明する。 まず、前記ブロック部材3を構成するAlNセラミ
ック原料粉末を以下のように調製する。即ち、AlN粉
末(平均粒径1.0μm)100wt%に対して、平均
粒径1.0μmのY23粉末2wt%を加え、更にバイ
ンダーとしてワックス3wt%を加え、エチルアルコー
ル中で4時間混合する。そして、この泥しょうを噴霧乾
燥により造粒し、平均粒径60μmの流動性のよい造粒
粉末を調製する。
【0021】 この粉末を金型プレスにより成形し、
図2(a)に示す2つの直方体のプレス体21,23を
製作する。プレス体21には、前述したマイクロチュー
ブTと同じ形状の挿入孔21aが複数形成されている。
一方、プレス体23には、孔等は設けられていない。
【0022】 次に、TiN粉末(純度99.5%,
平均粒径1.3μm)60wt%と、AlN粉末40w
t%とをアセトンを溶媒として混合し、更にバインダー
としてブチルカルビドールを加え、800ポイズに粘調
したペーストを調製する。そして、図2(b)に示すよ
うに、このペーストを用い、プレス体23aの上面23
aの斜線で示す部分にスクリーン印刷を施す。
【0023】 WC粉末(平均粒径1.0μm)80
wt%と、窒化珪素(Si34)(平均粒径1.0μ
m)20wt%とをアセトン溶媒中で混合し、更にバイ
ンダーとしてブチルカルビドールを加え、800ポイズ
に粘調したペーストを調製する。そして、図2(c)に
示すように、このペーストを用い、プレス体23の上面
23aの斜線で示す部分にスクリーン印刷を施す。
【0024】 プレス体21,23を図3に示すよう
に重ね合わせ、上記工程の圧力より更に高い圧力にて
プレスして一体化する。 一体化した成形体を、窒素ガス中にて600℃で1
時間加熱して樹脂抜きした後、表面に離型材としてBN
を塗布し、ホットプレス用カーボン型にセットする。
尚、挿入孔21aには、マイクロチューブTと同じ形状
のカーボン棒をセットする。
【0025】 温度1800℃、圧力250kg/c
2の条件にて1時間ホットプレスを行い、焼結体を得
る。 得られた焼結体の側面25a,25bを平面研磨機
にて研磨し、ヒーター層5の両端部5a,5bを電極取
り出し部として露出させ、この部分に無電解Niメッキ
を施す。そして、銀ろう材(BAg−8)を用いて端子
9a,9bをろう付けして、ヒーターブロック1を得
る。
【0026】次に、上記第1実施例のヒーターブロック
1の加熱及び冷却特性を確認するために行った実験例に
ついて説明する。まず、図4(a)及び(b)に示す様
に、アルミ製の冷却フィン41の上に、第1実施例のヒ
ーターブロック1を載置し、このヒーターブロック1の
側面をロの字形の断熱材43にて覆い、断熱材43を冷
却フィン41にねじ締結することによって、ヒーターブ
ロック1を固定した。尚、ヒーターブロック1と冷却フ
ィン41の間には、シリコングリースを塗布した。そし
て、冷却フィン41の下方には、所定の間隔を空けて、
冷却用の空冷ファン45を設置した。また、図4(b)
に示す様に、4つの挿入孔7には、底部7aの温度を測
定する熱電対TCを挿入した。
【0027】次に、この様にセットしたヒーターブロッ
ク1のヒーター層5に通電して、ヒーターブロック1を
30℃から100℃(この場合の温度は、挿入孔7の底
部7aの温度)に急速加熱した場合の昇温時間を求め
た。図5は、加熱時間と温度の関係を示すグラフであ
る。このグラフより明らかな様に、第1実施例のヒータ
ーブロック1は、約4分間という短時間で100℃に到
達した。そして、この加熱の際の、4つの挿入孔7の底
部7aの各々の温度の差は、±0.1℃以内であり、ブ
ロック部材3の内部の温度むらは非常に小さかった。つ
まり、本実施例のヒーターブロック1は、ブロック部材
3の内部に温度むらを生じることなく、迅速に加熱昇温
できることが分かった。
【0028】次に、このヒーターブロック1の冷却特性
を調べた。即ち、前述の様にして100℃に加熱された
ヒーターブロック1のヒーター層5への通電を止めると
ともに、空冷ファン45を回し、冷却フィン41に送風
してヒーターブロック1を冷却した場合の冷却時間を求
めた。その結果を図5のグラフに示す。
【0029】図5のグラフから明らかなように、第1実
施例のヒーターブロックは、約10分で30℃まで冷却
され、迅速に冷却できることが分かった。一方、比較例
として、従来より用いられているアルミニウムブロック
を用意し、上述のヒーターブロック1の場合と同様に加
熱・冷却特性を調べた。この比較例のアルミニウムブロ
ックは、縦108mm×横108mm×高さ80mmの
直方体であり、第1実施例と同形状の挿入孔が36個設
けられているとともに、底面に設けられたヒータープレ
ートによって加熱を行うものである。尚、比較例のアル
ミブロックの冷却速度の測定は、空冷ファンを用いず放
冷によって行った図5のグラフに、比較例のアルミニウ
ムブロックの加熱及び冷却時間と温度の関係を示す。こ
のグラフより明らかな様に、比較例のアルミニウムブロ
ックでは、100℃に達するのに約35分もの時間を要
し、第1実施例のヒーターブロック1に比べて昇温速度
が非常に遅いことが分かった。尚、比較例のアルミニウ
ムブロックでは、これ以上昇温速度を速くすると、挿入
孔の底部の温度むらが±0.1℃を越えてしまう。
【0030】また、比較例のアルミブロックは、冷却に
関しても、10分間で90℃までしか温度が下がらず、
冷却速度が非常に遅いことが分かった。以上の様に、第
1実施例のヒーターブロックは、ブロック部材3の内部
に温度むらを生じることなく、急速加熱することができ
るという利点がある。
【0031】また、ブロック部材3の外部にヒータープ
レート等の発熱体を設ける必要がないので、構成がコン
パクトになり、しかも、底面に冷却フィン43を設ける
ことができ、急速冷却が容易に行えるという利点があ
る。次に、実施例2について説明する。
【0032】図6に示す第2実施例のヒーターブロック
61は、第1実施例と同様にAlNセラミック製のブロ
ック部材63に挿入孔67が設けられたものであるが、
挿入孔67の数(第2実施例では9個)や、ヒータ層6
5の材質及び形状等が第1実施例と異なっている。
【0033】第2実施例のヒーター層65は、TaN粉
末とAlN粉末を主成分とするペーストを製造時に焼成
して得られる細い線状の薄層パターンであり、挿入孔6
7の底部67aの間を縫うように蛇行するように形成さ
れているとともに、本体部材63の角部63a,63b
に位置する両端部65a,65bは、通電用の端子69
a,69bと電気的に接続されている。
【0034】この第2実施例のヒーターブロック61の
製造方法は、第1実施例とほぼ同じであるが、次の部分
が異なっている。即ち、ヒータ層をスクリーン印刷する
工程(第1実施例のに相当する工程)においては、T
aN粉末(純度99.5%,平均粒径1.0μm)80
wt%と、AlN粉末20wt%とをアセトンを溶媒と
して混合し、更にバインダーとしてブチルカルビドール
で800ポイズに粘調したペーストを用い、プレス成形
体の上面に図6(b)に示すようにスクリーン印刷した
後、2つのプレス体をプレスにより一体化している。
【0035】そして、この第2実施例のヒーターブロッ
ク61においても、第1実施例と同様な効果が得られ
る。以上実施例について説明したが、本発明は上記実施
例に限定されるものではなく、種々の態様で実施し得
る。
【0036】例えば、ブロック部材を形成するセラミッ
クとしては、窒化アルミニウムの他に、窒化珪素やサイ
アロンよりなるセラミック等の他のセラミックを用いる
こともできる。また、導電材料からなる発熱体として
は、例えばW,W−Re合金等の高融点金属のコイルを
用いてもよい。
【0037】更に、ブロック部材には、冷却用の冷媒が
通過する貫通孔を穿設しても良く、あるいはブロック部
材の内部又は外部に例えばアルミ製のパイプ等を設けて
も良い。その上、冷却効率を高める冷却フィンとして、
ブロック部材と一体焼成されたセラミック製のフィンを
設けても良い。
【0038】また、ブロック部材には、例えばサーミス
ターや熱電対等の温度センサーを挿入するセンサー挿入
孔を設けてもよい。更に、本発明のヒーターブロック
は、マイクロチューブに限らず、大型の試験管や、シャ
ーレ等の加熱にも使用することが可能であり、被加熱体
の種類には特に限定はない。
【0039】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明のヒータ
ーブロックによれば、ブロック部材を急速に昇温した場
合にも、内部に温度むらが生じることがなく、複数の試
料を同一温度に加熱することができるという効果を奏す
る また、請求項2の発明のヒーターブロックによれば、ブ
ロック部材が熱伝導率の大きい窒化アルミニウムセラミ
ックにて構成されており、迅速な加熱・冷却が可能とな
るという効果を奏する。
【0040】更に、請求項3の発明のヒーターブロック
によれば、ブロック部材に設けられた冷媒通路に冷媒を
通過させることによって、ブロック部材を迅速に冷却す
ることができるという効果を奏する。また更に、請求項
4の発明のヒーターブロックによれば、ブロック部材に
設けられた冷却用のフィンによって、ブロック部材を迅
速に冷却することができるという効果を奏する。
【0041】また、請求項5の発明のヒーターブロック
によれば、ブロック部材に設けられたセンサー挿入孔に
温度センサーを挿入することによって、この温度センサ
ーの信号に基づいてブロック部材の温度を精度よく制御
することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のヒーターブロックの斜視
図、A−A断面図及びB−B断面図である。
【図2】第1実施例のヒーターブロックの製造方法を示
す説明図である。
【図3】第1実施例のヒーターブロックの製造方法を示
す説明図である。
【図4】第1実施例のヒーターブロックの加熱及び冷却
特性を測定する実験を示す平面図及び正面図である。
【図5】第1実施例のヒーターブロック及び比較例のア
ルミニウムブロックの加熱及び冷却特性を示すグラフで
ある。
【図6】第2実施例のヒーターブロックの斜視図及び平
面図である。
【図7】従来技術を示す説明図である。
【符号の説明】
1,61…ヒーターブロック 3,63…ブロック部材 5,65…ヒーター層 7,67…挿入部 T…マイクロチューブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱体が挿入される挿入部が設けられ
    たブロック部材と、該ブロック部材を加熱する加熱手段
    とを備えるヒーターブロックであって、 前記ブロック部材がセラミックにて構成されるととも
    に、 前記ブロック部材の内部には、前記加熱手段として導電
    材料からなる発熱体が埋設されたことを特徴とするヒー
    ターブロック。
  2. 【請求項2】 前記ブロック部材が窒化アルミニウムセ
    ラミックにて構成されることを特徴とする前記請求項1
    記載のヒーターブロック。
  3. 【請求項3】 前記ブロック部材には冷媒が通過する冷
    媒通路を設けたことを特徴とする前記請求項1記載のヒ
    ーターブロック。
  4. 【請求項4】 前記ブロック部材には冷却用のフィンを
    設けたことを特徴とする前記請求項1記載のヒーターブ
    ロック。
  5. 【請求項5】 前記ブロック部材には温度センサーを挿
    入するセンサー挿入孔を設けたことを特徴とする前記請
    求項1記載のヒーターブロック。
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