JPH06209517A - 電力ケーブルの接続部 - Google Patents
電力ケーブルの接続部Info
- Publication number
- JPH06209517A JPH06209517A JP1794593A JP1794593A JPH06209517A JP H06209517 A JPH06209517 A JP H06209517A JP 1794593 A JP1794593 A JP 1794593A JP 1794593 A JP1794593 A JP 1794593A JP H06209517 A JPH06209517 A JP H06209517A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- connection part
- epoxy
- thermal
- unit
- prefabricated connection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cable Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 現在のエポキシユニットは充填剤としてシリ
カをを配合したものを用いている。しかしシリカ配合の
エポキシユニットは、高電界・高温の中で使用した場
合、tanδ特性が悪化し、破壊強度が低下するとかんが
えられる。また、エポキシユニット10中にはアルミ合
金製金具12,14が埋め込まれているが、これらとエ
ポキシ樹脂との熱膨張係数の差が、機械的特性の低下を
招く恐れがある。プレハブ接続部の超高圧化に伴って、
接続箱も大型化しようとするため、そのコンパクト化が
強く要求されている。しかし、現在のシリカ配合のエポ
キシユニットでは、要求性能に対する裕度がなくなって
きた。この課題を解決する。 【構成】 エポキシユニットを、アルミナ充填剤を配合
した樹脂で作る。これにより上記の課題が解消される。
エポキシユニットの電気的・熱的・機械的特性が向上す
るので、超高圧用接続箱の寸法をより小さくすることが
できる。
カをを配合したものを用いている。しかしシリカ配合の
エポキシユニットは、高電界・高温の中で使用した場
合、tanδ特性が悪化し、破壊強度が低下するとかんが
えられる。また、エポキシユニット10中にはアルミ合
金製金具12,14が埋め込まれているが、これらとエ
ポキシ樹脂との熱膨張係数の差が、機械的特性の低下を
招く恐れがある。プレハブ接続部の超高圧化に伴って、
接続箱も大型化しようとするため、そのコンパクト化が
強く要求されている。しかし、現在のシリカ配合のエポ
キシユニットでは、要求性能に対する裕度がなくなって
きた。この課題を解決する。 【構成】 エポキシユニットを、アルミナ充填剤を配合
した樹脂で作る。これにより上記の課題が解消される。
エポキシユニットの電気的・熱的・機械的特性が向上す
るので、超高圧用接続箱の寸法をより小さくすることが
できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超高圧CVケーブル
等の電力ケーブルの接続部に関し、特にその主要構成要
素の一つであるエポキシユニットに関するものである。
この発明のエポキシユニットは、主にCVケーブルのプ
レハブ接続用を対象とするが、これ以外の、CVケーブ
ルとOFケーブル、OFケーブル同士、Y分岐の各接続
部にも用いることができる。
等の電力ケーブルの接続部に関し、特にその主要構成要
素の一つであるエポキシユニットに関するものである。
この発明のエポキシユニットは、主にCVケーブルのプ
レハブ接続用を対象とするが、これ以外の、CVケーブ
ルとOFケーブル、OFケーブル同士、Y分岐の各接続
部にも用いることができる。
【0002】
【従来の技術】図1にCVケーブルの中間プレハブ接続
部の一例を示した。プレハブ接続部は、エポキシユニッ
ト10やプレモールド絶縁体20等から構成されてお
り、これら部品材料は工場で製造され、現場で組合せ施
工される。図2は、エポキシユニット10だけを取り出
して示したものである。エポキシユニットは、従来、充
填剤としてシリカを用いたシリカ配合樹脂で製造してい
た。
部の一例を示した。プレハブ接続部は、エポキシユニッ
ト10やプレモールド絶縁体20等から構成されてお
り、これら部品材料は工場で製造され、現場で組合せ施
工される。図2は、エポキシユニット10だけを取り出
して示したものである。エポキシユニットは、従来、充
填剤としてシリカを用いたシリカ配合樹脂で製造してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】プレハブ接続部が、超
高圧まで用いられるようになってきた。現在のシリカ配
合のエポキシユニットでは、高電界中でしかも高温下で
使用した場合、tanδ特性が悪化し、破壊強度が低下す
ると考えられる。また、エポキシユニット10中にはア
ルミ合金製金具12,14が埋め込まれているが(図
2)、これらとエポキシ樹脂との熱膨張係数の差が、機
械的特性の低下を招く。
高圧まで用いられるようになってきた。現在のシリカ配
合のエポキシユニットでは、高電界中でしかも高温下で
使用した場合、tanδ特性が悪化し、破壊強度が低下す
ると考えられる。また、エポキシユニット10中にはア
ルミ合金製金具12,14が埋め込まれているが(図
2)、これらとエポキシ樹脂との熱膨張係数の差が、機
械的特性の低下を招く。
【0004】プレハブ接続部の超高圧化に伴って、接続
箱も大型化する傾向にある。しかし地下スペースの余裕
は非常に少ない。そのため、接続箱のコンパクト化が強
く要求され、外径寸法が厳しい制約を受けるようにな
り、設計条件が厳しくなってきた。特に電気的・熱的に
厳しくなり、現在のシリカ配合のエポキシユニットで
は、要求性能に対する裕度がなくなってきた。そのため
充填剤であるシリカを現状の結晶性のものから溶融性
のものにして改善すること等が研究されているが、まだ
その成果は確認されていない。
箱も大型化する傾向にある。しかし地下スペースの余裕
は非常に少ない。そのため、接続箱のコンパクト化が強
く要求され、外径寸法が厳しい制約を受けるようにな
り、設計条件が厳しくなってきた。特に電気的・熱的に
厳しくなり、現在のシリカ配合のエポキシユニットで
は、要求性能に対する裕度がなくなってきた。そのため
充填剤であるシリカを現状の結晶性のものから溶融性
のものにして改善すること等が研究されているが、まだ
その成果は確認されていない。
【0005】
【課題を解決するための手段】エポキシユニットを、充
填剤としてアルミナを用いたエポキシ樹脂により製造す
る。
填剤としてアルミナを用いたエポキシ樹脂により製造す
る。
【0006】アルミナは、従来対SF6ガス用として、
SF6ガス機器内に組み込まれるエポキシ製品に限って
使用されているが、その場合と同程度のアルミナ配合の
ものを、この発明の場合も使用してよい。製造は従来品
と同様に、エポキシ樹脂、充填剤、硬化剤を真空混合
し、金型で真空注型して製造する。
SF6ガス機器内に組み込まれるエポキシ製品に限って
使用されているが、その場合と同程度のアルミナ配合の
ものを、この発明の場合も使用してよい。製造は従来品
と同様に、エポキシ樹脂、充填剤、硬化剤を真空混合
し、金型で真空注型して製造する。
【0007】
【作 用】アルミナ配合エポキシ樹脂とシリカ配合エポ
キシ樹脂の特性を比較して次に示した。
キシ樹脂の特性を比較して次に示した。
【表1】 アルミナ配合樹脂は、シリカ配合樹脂と比較して、電気
特性(tanδ等)、熱特性(膨張係数、熱伝導率等)の
面で有利な性質を有している。したがって、高電圧化、
コンパクト化を目指すプレハブ接続部のエポキシユニッ
トとして用いることにより、要求性能に対する裕度を多
くとることができる。
特性(tanδ等)、熱特性(膨張係数、熱伝導率等)の
面で有利な性質を有している。したがって、高電圧化、
コンパクト化を目指すプレハブ接続部のエポキシユニッ
トとして用いることにより、要求性能に対する裕度を多
くとることができる。
【0008】
【発明の効果】エポキシ樹脂の充填剤としてアルミナを
用いることは公知であるが、それはSF6ガスが封入さ
れた機器内に組み込まれるエポキシ製品に限られてお
り、電力ケーブルの接続部のエポキシユニットとして用
いた例は無い。本発明のエポキシユニットは、充填剤と
してアルミナを用いたエポキシ樹脂からなるので、次の
効果がある。 (1)tanδが改善され、高電界下・高温下でのプレハ
ブ接続部の電気的性能が確保されかつ安定化する。 (2)エポキシユニット中に埋め込まれているアルミ合
金製金具とエポキシ樹脂との熱膨張係数の差が小さくな
る。そのため、熱的・機械的特性が向上する。 (3)上記のように電気的・熱的・機械的特性が向上す
るので、エポキシユニットを小型化して、超高圧用接続
箱の寸法をより小さくすることが可能になる。
用いることは公知であるが、それはSF6ガスが封入さ
れた機器内に組み込まれるエポキシ製品に限られてお
り、電力ケーブルの接続部のエポキシユニットとして用
いた例は無い。本発明のエポキシユニットは、充填剤と
してアルミナを用いたエポキシ樹脂からなるので、次の
効果がある。 (1)tanδが改善され、高電界下・高温下でのプレハ
ブ接続部の電気的性能が確保されかつ安定化する。 (2)エポキシユニット中に埋め込まれているアルミ合
金製金具とエポキシ樹脂との熱膨張係数の差が小さくな
る。そのため、熱的・機械的特性が向上する。 (3)上記のように電気的・熱的・機械的特性が向上す
るので、エポキシユニットを小型化して、超高圧用接続
箱の寸法をより小さくすることが可能になる。
【図1】本発明が適用される電力ケーブル接続部の一例
であるCVケーブルのプレハブ接続部を模型的に示した
説明図。
であるCVケーブルのプレハブ接続部を模型的に示した
説明図。
【図2】エポキシユニットのみを示した説明図。
10 エポキシユニット 12,14 埋込み金具 20 プレモールド絶縁体
Claims (1)
- 【請求項1】 エポキシユニットを主要構成要素の一つ
とする電力ケーブルの接続部において、前記エポキシユ
ニットが、充填剤としてアルミナを用いたエポキシ樹脂
からなる、電力ケーブルの接続部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1794593A JPH06209517A (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 電力ケーブルの接続部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1794593A JPH06209517A (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 電力ケーブルの接続部 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06209517A true JPH06209517A (ja) | 1994-07-26 |
Family
ID=11957920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1794593A Pending JPH06209517A (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 電力ケーブルの接続部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06209517A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08283539A (ja) * | 1995-04-13 | 1996-10-29 | Fujikura Ltd | 電力部品用エポキシ組成物 |
CN105529674A (zh) * | 2016-01-21 | 2016-04-27 | 成都科创佳思科技有限公司 | 新型电缆保护装置 |
-
1993
- 1993-01-08 JP JP1794593A patent/JPH06209517A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08283539A (ja) * | 1995-04-13 | 1996-10-29 | Fujikura Ltd | 電力部品用エポキシ組成物 |
CN105529674A (zh) * | 2016-01-21 | 2016-04-27 | 成都科创佳思科技有限公司 | 新型电缆保护装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010508 |