JPH06209398A - 画像データ入力装置 - Google Patents

画像データ入力装置

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JPH06209398A
JPH06209398A JP5002778A JP277893A JPH06209398A JP H06209398 A JPH06209398 A JP H06209398A JP 5002778 A JP5002778 A JP 5002778A JP 277893 A JP277893 A JP 277893A JP H06209398 A JPH06209398 A JP H06209398A
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JP5002778A
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Yoshihiro Yokoyama
佳弘 横山
Yasuo Kurosu
康雄 黒須
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】画像蓄積、画像通信等における画像入力装置に
関し、スキャナ装置から画像を入力するシステムにおい
て、様々な入力画像の傾きを正確に検出し、該傾きを自
動補正する手段を提供することにある。 【構成】CPU701、メモリ702、入力装置70
3、表示装置704、スキャナ装置705、光ディスク
装置706、通信装置707、およびプリンタ装置70
8を有して構成される。 【効果】画像の傾き角度を正確に検出することができ、
自動的に傾き補正でき実用性に富む手段を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像ファイリング装
置、画像通信装置、デジタルコピー機、デスクトップパ
ブリッシング装置等において、画像をスキャナ装置等か
ら入力し、処理する装置にかかわり、特に、スキャナ装
置から画像を入力した際に、入力画像データ記載媒体の
傾きを補正をする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの処理能力の向上お
よび大容量メモリ化等により、文字コードデータを対象
とした計算機処理、通信技術に加えて、画像データをも
対象とする計算機処理、通信技術も普及してきている。
【0003】画像データの入力方法としては、例えば、
コンピュータグラフィックス等により、人工的に画像を
作成する手法も存在するが、紙、写真等の画像データが
記載された媒体を、スキャナ装置から読み込ませる手法
が、構造的にも簡単であり、普及してきている。
【0004】この様な手法を使用している具体例として
は、例えば、電子ファイリング装置、ファクシミリ等の
画像の伝送装置、デジタルコピー機、デスクトップパブ
リッシング装置等における写真貼り込み等が考えられ
る。さて、スキャナ装置を使用し、画像データを入力す
る際の問題点の一つとして、紙、写真を曲げてスキャナ
装置へセットしてまうことにより、傾いた画像データを
入力してしまうことがある。
【0005】傾いた画像データは、その内容を判読でき
ないわけではないが、見た目が悪く実用性に乏しい。か
かる問題点を解決するためには、スキャナ装置へ注意深
く紙をセットしたり、紙の位置を微妙に調整しながら、
何度もスキャナによる入力を繰り返す手間が必要である
ことは、経験的事実の示すところである。
【0006】かかる問題に対しては、従来、例えば、特
開昭64−64076号公報に記載されている方法によ
り、曲がった傾きの補正を行う装置が知られている。か
かる装置では、スキャナ装置を介して入力された画像デ
ータから傾き角度を検出し、その検出角度と反対方向
へ、同じ検出角度量だけ画像データを回転する処理を行
う。
【0007】特に、傾き角度の検出では、例えば、入力
画像たる対象帳票すなわち、紙、および、その地色とは
異なる周辺画像の背景を含めてスキャナ装置を介して入
力し、帳票の端の角度を使用する。
【0008】図2に、かかる従来の傾き角度検出方法の
原理図を示す。背景201は、スキャナ装置に備えられ
た光学センサに対向する面であり、紙102の地色と異
なる色であることを示すためにハッチングしてある。一
般に、紙102の地色は、「白色」であるので、背景2
01の色は「黒色」である。
【0009】紙102は、入力すべき画像が記載されて
いる紙である。ここで、紙102は、曲げてスキャナ装
置にセットされたため、画像は傾いて読み取られ、図2
に示すようなパターンの画像データが、画像データ用メ
モリに格納される。
【0010】この画像データに対して、上端より画素単
位に色の変化を調べ、境界位置203、204、20
5、206、207を検出する。これらの境界位置の各
座標値にもとづき、最小自乗法のアルゴリズムを使用し
て傾き角度を算出するものであった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、ス
キャナ装置を介しての画像入力時に、紙の端の位置を使
用し、自動的に傾きの補正ができるため、手間を掛けず
に、画像を見た目良く取り込むことができる。ところ
で、この場合、紙の地色とは異なる色を呈する背景画像
を使用しているが、その様な背景の色を容易に設定でき
ない場合が発生することが避けられないという問題点が
ある。例えば、一般に、スキャナ装置は、モノクロ(白
黒)画像の入力機能しか有しておらず、紙の地色は「白
色」であるので、背景の色を「黒色」に設定するが、画
像データが記載された何枚もの紙から画像情報を入力す
る場合、紙の地色が「黒色」の物も存在する場合もあ
る。紙の地色が、「黒色」という極端な物でなくとも、
カタログ、パンフレット等で、地色が「青」の物でも、
モノクロのスキャナ装置を介して画像データを入力する
と、画像に黒い斑点が無数に発生するか、ディザ化(2
値化)して「黒」と「白」の画素を混合して濃度を表
す。いずれの場合においても、入力画像たる紙の端に
「黒色」部分と「白色」部分が発生する可能性は、十分
にある。また、写真においても、その端が「黒色」部分
か「白色」部分のいずれかに特定することが困難であ
り、背景の色を、例えば「黒色」一色等に、容易には設
定できない。
【0012】そこで、本発明の目的は、様々な色の紙を
スキャナ装置から入力する際に、入力画像たる紙の端
(入力画像の境界線)を正確に検出し、入力画像たる紙
等の媒体の傾き角度を算出し、かかる傾き補正すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、以下の手段が考えられる。
【0014】スキャナ装置を有して構成される画像デー
タ入力装置において、入力対象画像の背景画像を与える
手段であって、異なる2種類の色彩からなる模様を有す
る手段と、前記入力対象画像とともに前記背景画像を入
力する機能を有するスキャナ装置と、入力した対象画像
および背景画像における両画像の境界線が与える位置座
標を検出する手段と、該位置座標から前記入力対象画像
の背景画像に対する傾き角度を計算する手段と、該傾き
角度に基づいて入力した対象画像および背景画像を回転
処理し、傾きを補正する手段と、該傾きを補正した画像
から前記背景画像を除去する手段を備えた画像データ入
力装置である。
【0015】この場合、前記異なる2種類の色彩は、白
色および黒色であることが好ましい。 さらに、前記背
景画像は、該背景画像の地色と異なる色彩を呈する線を
有して構成される画像であって、さらに、前記線は、背
景画像内において入力画像の外縁を構成する辺がとり得
る、背景画像の外縁に対する最大傾き角度以上の角度を
有して、前記背景画像の外縁を構成する少なくとも1辺
を基線として設定された線である画像データ入力装置も
好ましい。
【0016】さらに好ましくは、前記最大傾き角度は、
19度である画像データ入力装置である。前記線の幅
は、入力画像の外縁を構成する辺の長さS、前記最大傾
き角度θ1、および、前記線および前記背景画像の外縁
を構成する辺とのなす角度θ2から定まるS×sin
(θ2−θ1)なる値以下である画像データ入力装置も
好ましい。 前記S×sin(θ2−θ1)なる値が9
5mmであること画像データ入力装置も好ましい。
【0017】さらに、前記背景画像は、2種類の色彩の
正方形を交互に並べて構成した画像データ入力装置も考
えられる。さらに、以下のような応用手段も考えられ
る。すなわち、入力対象画像の背景画像を与える手段で
あって、異なる2種類の色彩からなる模様を有する手段
と、前記入力対象画像とともに前記背景画像を入力する
機能を有するスキャン手段と、入力した対象画像および
背景画像における両画像の境界線が与える位置座標を検
出する手段と、該位置座標から前記入力対象画像の背景
画像に対する傾き角度を計算する手段と、該傾き角度に
基づいて入力した対象画像および背景画像を回転処理
し、傾きを補正する手段と、該傾きを補正した画像から
前記背景画像を除去する手段を具備した画像データ入力
装置装置であって、さらに、入力画像データが記載され
た書面を含むデータ記載媒体の押え手段を設け、該押え
手段には、前記背景画像が備えられている情報処理装置
も考えられる。この場合、背景画像は、前記押え手段の
地色と異なる色彩を呈する線を有して構成され、該線が
入力画像の外縁を構成する少なくとも1辺を基線とし
て、該基線に対して19度以上の角度をなし、かつ、前
記線の幅が95mm以下である情報処理装置が好まし
い。
【0018】さらに、入力対象画像の背景画像を与える
手段であって、異なる2種類の色彩からなる模様を有す
る手段と、前記入力対象画像とともに前記背景画像を入
力する機能を有するスキャン手段と、入力した対象画像
および背景画像における両画像の境界線が与える位置座
標を検出する手段と、該位置座標から前記入力対象画像
の背景画像に対する傾き角度を計算する手段と、該傾き
角度に基づいて入力した対象画像および背景画像を回転
処理し、傾きを補正する手段と、該傾きを補正した画像
から前記背景画像を除去する手段を具備した画像データ
入力装置装置であって、さらに、入力画像データが記載
された書面を含むデータ記載媒体を送り出すローラ部
と、該ローラ部と対向配置した光学式センシング部を設
け、前記ローラ部には、前記背景画像が備えられている
情報処理装置も考えられる。この場合、背景画像は、ロ
ーラ部の地色と異なる色彩を呈する線を有して構成さ
れ、該線が入力画像の外縁を構成する少なくとも1辺を
基線として、該基線に対して19度以上の角度をなし、
かつ、前記線の幅が95mm以下である情報処理装置も
考えられる。
【0019】
【作用】例えば、入力対象となる紙、および、その周辺
の背景を含め、画像入力手段により、画像を取り込み、
入力画像データを、一時的に格納する記憶手段に記憶す
る。記憶された画像データは、例えば図1のようにな
る。この場合、紙102が、入力対象であり、その周辺
に背景101が存在している。背景101は、例えば、
異なる2色からなる格子模様から構成されており、図1
においては、「白色」の部分と、ハッチングした「黒
色」部分である。以下、ハッチングした部分は、「黒
色」を示す。紙102の地色が、「白色」の場合には、
背景の格子模様が「黒色」の部分で境界位置103、1
05、107をそれぞれ検出する。また、紙102の地
色が「黒色」の場合には、背景の格子模様が「白色」の
部分で、境界位置104、106をそれぞれ検出する。
【0020】この様に、2色の背景を使用しているた
め、紙102の色に関わらず、紙102と背景101と
の境界線の位置を容易に検出できることになる。背景1
01に描かれた格子模様により、紙102との境界線を
検出するためには、2色が紙102と接するように格子
模様を形成しなければならない。例えば、紙102の上
辺と、格子模様が平行であると、紙102に「黒色」の
部分しか接しな状態が発生するので、係る場合には、地
色が「白色」の紙を対象とする場合しか、境界を検出で
きないことになる。
【0021】従って、背景101の格子模様は、紙10
2の傾き角度以上の角度でないと検出できる色に制約が
発生してしまうことになる。図3は、A3サイズの背景
301に、A4サイズの紙102を最大の傾きをなすよ
うに配置した図である。スキャナ装置への紙のセット方
法としては、例えば2種類考えられ、光学式読み取りセ
ンサが移動する上に設けられたガラス面上に紙を置く、
「フラットヘッド方式」と、光学読み取りセンサは、固
定せしめ、紙をローラで移動させる「自動給紙方式」と
がある。
【0022】フラットヘッド方式で、最大A3サイズの
紙しか読み取れない場合には、ガラス面もA3サイズの
面積しかなく、ガラス面外には、ガラスを止める部材等
が存在するため、ガラス面に対して、少し高くなってい
るため、図3に示すような状態より、傾けて紙を置くこ
とが困難であり、図3に示す角度θ1が、最大の傾き角
度となる。また、自動給紙方式でも、紙をセットする場
所にはガイドが存在し、最大A3サイズしか読み取れな
い場合には、図3に示す状態より傾けて、紙を置くには
ガイドを越えて紙をセットしなければならず、このよう
な場合は実用上起こりにくいい。図3において、背景3
01と紙102は、接点302と接点303で、互いの
外枠が接しており、このときの紙102の傾き角度θ1
は、約18度である。 従って、背景101の格子模様
は18度以上の傾きがないと、格子模様と紙102の上
辺が平行になる可能性がある。なお、説明の都合上、A
3、A4用紙を対象として上記18度なる数値をえた
が、本発明はこれに限られたものでなく、対象とする入
力画像たる紙の大きさと、その背景画像の大きさで、最
大傾き角度が決定されることになる。さて、格子模様
は、傾き角度のほかに、その幅により、紙102の上辺
に格子模様の「黒色」部分しか接しない場合が発生す
る。図4は、かかる状態を説明する図面であり、格子模
様の黒色部分403が、紙102の端点401と端点4
02を含むほどに幅Wが大きいと、黒色部分403の傾
き角度θ2が、紙102の最大傾き角度θ1より大きく
ても、格子模様を採用した効果がない。そこで、端点4
01と端点402の間隔をSとすると、 W<S×sin(θ2−θ1) となる幅Wとすることにより、紙102の上辺に格子模
様の白色部分と黒色部分を接しせしめることができる。
【0023】以上のように、格子模様を構成することに
より、容易に紙102と背景101の境界を検出できる
ことになる。検出した境界位置は、その中から2点を選
択する手段により2点を選択する。図1において、紙1
02の地色が「白色」の場合には、境界位置103、1
05、107は、図1の位置で検出できるが、境界位置
104、106は、図1の位置ではなく、実際は紙10
2内の黒画素が存在する位置で検出される。
【0024】この境界位置104、106を使用しない
ため、検出した全ての境界位置に対して、2点を通る直
線を計算し、他の境界位置がその直線より下になるよう
な2点を選択する。
【0025】このようにすることで、紙102内の境界
位置104、106を使用しない。選択した2点の境界
位置から傾き角度を算出する手段により選択した2点を
通る直線の傾きを算出すると、その角度が紙102の傾
き角度となる。その傾きと反対の方向へ、傾き角度と同
量の角度だけ画像データを回転する処理を行えば良い。
すなわち、算出した傾き角度から、格納された画像デー
タを回転する手段を用いて、画像データを回転すること
により、画像の傾きを補正するのである。
【0026】更に、回転した画像データから背景の格子
模様を除去する手段により、必要とする紙102の画像
データを得る。
【0027】以上の一連の処理により、紙102の地色
かかわらず、背景101との境界を検出でき、傾きを自
動補正できる手段を提供できる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1、図7を参
照して説明する。図1は、背景格子の構成図であり、図
7は、画像入力装置の構成図である。
【0029】図1の各要素は作用で説明した通りである
が、格子模様の色としては、例えば、図中のハッチング
部分に「黒色」、その他に「白色」を使用し、格子模様
のサイズとしては、背景となす角度θ2が45度であ
り、その黒色部分の幅Wは10mmである。
【0030】また、背景101すなわち最大読み取りサ
イズをA3とし、入力する対象の紙102のサイズをA
4とすれば、紙102の最大傾き角度θ1は前述のよう
に約18度となり、 S×sin(θ2−θ1)=210×sin(45−1
8)=95 となるため、幅Wの10mmで、十分に紙102の上辺
に格子模様の白色部分と黒色部分が接する。
【0031】なお、前述したように、本実施例における
説明においては、最大読み取りサイズをA3とし、入力
する対象の紙102のサイズをA4としたが、画面の大
きさは、これに限られるものではない。所望の大きさを
有する背景画像と所望の大きさの入力用紙面の大きさに
て、前記最大傾き角度、黒色部分の幅等が決定される。
さて、図7に、本発明にかかる画像入力装置の構成の
一例を示す。
【0032】本実施例は、CPU701、メモリ70
2、入力装置703、表示装置704、スキャナ装置7
05、光ディスク装置706、通信装置707、および
プリンタ装置708を有して構成される。
【0033】CPU701は、画像入力装置全体を制御
する手段であり、メモリ702に記憶されたプログラム
を実行する。
【0034】メモリ702は、例えば半導体記憶装置
(RAM)で実現され、CPU701のプログラム、画
像データ等を記憶する。
【0035】入力装置703は、操作者が画像入力装置
に処理を指示する手段であり、キーボード装置、マウス
装置等で実現できる。
【0036】表示装置704は、画像入力装置の状態を
操作者に伝える手段であり、画像データも表示する、例
えば、CRT、液晶装置、EL装置等にて実現できる。
【0037】スキャナ装置705は、紙、写真等の画像
記載媒体をセットすることにより、画像データを入力す
る機能を有する手段である。入力された画像データは、
画像処理するために、メモリ702へ一時的に記憶され
る。
【0038】光ディスク記憶装置706は、アクセス速
度は遅いが、大容量のデータ記憶手段である。画像デー
タは、A4サイズ200DPI(Dot Per In
ch)であっても、約500KB(Byte)と、非常
に大きいので、多量に画像データを蓄積するには、大容
量の記憶装置が必要となる。特に、電子ファイリング装
置等にて使用される。
【0039】通信装置707は、画像データを他の装置
へ送信する手段である。本発明には直接関係がないため
記載を省略するが、他の装置へ画像データを送信する際
には、上記のように画像データの量が多いため、データ
を圧縮し送信することも考えられる。かかる処理は、特
にファクシミリ装置等にて使用する。
【0040】プリンタ装置708は、表示装置704と
同様に、操作者へ画像データを表示するため手段であ
る。光ディスク記憶装置706に蓄積した画像データ、
通信装置707を介して受信した画像データを、印刷す
ることもできるようになる。
【0041】さて、まず最初に、操作者は、スキャナ装
置705に、入力したい画像データが記載されている紙
102をセットする。
【0042】その場合、図1のように傾いてしまう場合
を考える。次に、操作者は、入力装置703を使用し
て、スキャナ装置705を動作させるべくCPU701
へ指示する。これに対して、CPU701は、スキャナ
装置705を動作せしめ、画像データを入力し、メモリ
702へ記憶せしめる。かかる記憶された画像データ
は、図1に示すものである。
【0043】CPU701は、メモリ702内に記憶さ
れている画像データを端から調べ、画素の色が「白色」
から「黒色」、あるいは、「黒色」から「白色」へと変
化している位置を検出する。
【0044】この中で、背景101の格子模様自体の色
の変化が存在する位置は、予め記憶しておき、これらの
位置を除いて、紙102および背景101との境界位置
のみを検出し、その境界位置の座標を、メモリ702へ
と記憶せしめる。
【0045】例えば図1の場合には、境界位置103、
105、107の各座標(x3、y3)、(x5、y
5)、(x7、x7)を検出して記憶することになる。
次に、CPU701の処理により、メモリ702に記憶
した各座標から傾きを計算するために使用する2点を選
択する。すなわち、境界位置103、105、107
は、紙102の外縁を構成する辺の一部が「黒色」のた
め、紙102の内側の点を選択し、本当の境界を検出で
きない場合もあるが、背景である格子模様の方、選択さ
れる点がずれることがないので、最も外側の2点を選択
する。
【0046】その選択方法は、x座標の大きさによりソ
ーティングして、x3<x5<x7となるように並べ替
え、x座標の小さい方から隣接する境界位置の傾きを算
出する。境界位置103と105では数学公式により、
傾きが(y5−y3)/(x5−x3)となる。これら
全ての傾きに対して、隣合う傾きの値でx座標の大きい
方の傾きが小さくなる点は外側へ向かって出ている点で
ある。すなわち、図8において紙102に対して境界位
置801と境界位置802を結ぶ直線810の傾きに比
べ、境界位置802と境界位置803を結ぶ直線811
の傾きの方が小さいので、境界位置802は外側へ向か
って出ている点ということになる。
【0047】それら外側へ向かって出ている点だけを選
択して、かかる選択を繰り返して、全てが外側へ向かっ
て出ている点だけになったら、その中の任意の隣接する
2点を選択する。最も単純には、x座標の最も小さい点
と次の点を選択すればよい。
【0048】図8では、最初に境界位置802と境界位
置804と境界位置812を選択し、X座標の最も小さ
な点と次の点である境界位置802と境界位置804を
選択する。
【0049】また、外側へ向かって出ている点が最終的
に存在しなくなったら、x座標の最小値の点と最大値の
点が最も外側にあるので、その2点を選択する。
【0050】例えば、図8(b)の境界位置807から
境界位置808の間には外側へ向かって出ている点が存
在しないので、境界位置807と境界位置808を選択
する。 なお、境界位置104、106が、紙102の
内側で検出されても上記手順によれば、これら2点は無
視され、傾き角度の算出に影響しないことになる。
【0051】CPU701は、選択した2点の座標から
傾き角度を算出し、同じ量の角度だけ反対方向へメモリ
702に記憶した画像データを回転処理する。
【0052】図8における傾き角度は、例えば直線80
6の傾き、直線809の傾きである。 さて、画像デー
タの回転処理の手順としては、図9に示すように画像
を、傾き角度θに対して、1/tanθなる数のドット
(あるいは画素)から構成されるブロック901、90
2、903に分割し、ブロック901とブロック902
を縦方向に1ドットずらしてブロック904とブロック
905を得る。ここで1つのブロックは、1以上のドッ
トの固まりとなる。
【0053】さらに、ブロック904とブロック906
を横方向に1ドットずらしてブロック907とブロック
909を得て、画像の回転処理を行う。かかる回転処理
に関しては特開昭59−214969号公報等に記載さ
れている。
【0054】更に、回転した画像データには背景101
の格子模様も残っているので、CPU701の処理によ
り除去する。傾き補正した画像データは再度メモリ70
2に記憶し、入力装置703からの指示により表示装置
704へ表示したり、光ディスク装置706へ記憶しな
おしたり、通信装置707を経由して他の装置へ伝送し
たり、プリンタ装置708で印刷したりする。
【0055】なお、上記処理では紙102の上辺のみし
か使用しなかったが、もちろん、下辺、右辺、および左
辺を使用することも可能であり、さらに、複数の辺を使
用し、各々検出した傾き角度を平均化して最終的な傾き
角度とすることも好ましい。以上説明してきたように、
本実施例によれば、紙102の地色にかかわらず、入力
画像たる紙の傾きを補正し、傾きを補正した画像データ
の表示、印刷、光ディスク装置への多量の蓄積、他の装
置へ伝送を可能にする。本発明にかかる他の実施例を図
5を参照して説明する。図5は、背景101の代わり
に、市松模様の背景501を使用した画像データの構成
図である。異なる2色(白色および黒色)の正方形を組
み合せて構成し、図1の場合と同様に、紙102の地色
が「白色」のときには、境界位置502、504、50
6を検出し、紙102の地色が「黒色」のときには、境
界位置503、505を検出するので、紙102の地色
にかかわらず、傾き角度を検出することが可能となる。
【0056】さらに、本発明の他の実施例を図6を参照
して説明する。図6(a)は、いわゆるフラットヘッド
方式のスキャナ装置での背景画像の設定状態を示したも
のである。
【0057】スキャナ装置601には、ガラス面602
が設けられ、該ガラス面602の下で、光学式センサが
移動せしめられ画像データを入力する。さらに、ガラス
面602の対面には、押え板603が設けられ、画像デ
ータを読み取る際には紙をガラス面602の上に置き、
押え板603を用いて紙を押える。この押え板603
に、背景画像となる格子模様を設けることにより、図1
のような画像データを入力できることのなる。
【0058】図6(b)は、いわゆる自動給紙装置付き
スキャナ装置での背景画像の設定状態を示したものであ
る。紙605は、ローラ604により取り込まれ、光学
式センサ606の上を移動せしめられることにより、画
像データが読み取こまれる。かかるローラ604に、背
景画像となる格子模様を設けることで、図1に示すよう
な画像データを入力できることになる。
【0059】以上説明したように本実施例によれば、入
力画像たる紙の傾き補正を、傾き検出の容易化を図るた
めの背景画像を従来から存在するスキャナ装置に備える
という簡単な構成で実現できる。
【0060】
【発明の効果】他の装置へ画像を伝送するファクシミリ
装置等において、紙が傾いていても自動補正し、正確に
入力する機能を有するので、操作の容易化がはかれる。
また、入力する紙の地色に関係無く、傾き角度を検出で
きるので、デスクトップパブリッシング等の様々な色の
付いた写真入力においても、正確に傾きを補正できる。
さらに、スキャナ装置等の紙押え板、紙送り用のローラ
等に格子模様等の簡単なパターンを設けるだけで実現可
能であることから、様々な装置への適用性に富む。
【図面の簡単な説明】
【図1】格子背景による傾き検出の原理図である。
【図2】従来の傾き検出の原理図である。
【図3】紙の最大傾き角度の説明図である。
【図4】背景格子の最小傾き角度の説明図である。
【図5】市松模様の背景による傾き検出の原理図であ
る。
【図6】背景付きスキャナ装置の構成図である。
【図7】画像入力装置の構成図である。
【図8】傾き角度の検出位置の説明図である。
【図9】画像の回転処理の説明図である。
【符号の説明】
101…背景、102…紙、103…境界位置、104
…境界位置、105…境界位置、106…境界位置、1
07…境界位置、201…背景、203…境界位置、2
04…境界位置、205…境界位置、206…境界位
置、207…境界位置、301…背景、302…接点、
303…接点、401…端点、402…端点、403…
黒色部分、501…背景、502…境界位置、503…
境界位置、504…境界位置、505…境界位置、50
6…境界位置、601…スキャナ装置、602…ガラス
面、603…押え板、604…ローラ、605…紙、6
06…光学式センサ、701…CPU、702…メモ
リ、703…入力装置、704…表示装置、705…ス
キャナ装置、706…光ディスク装置、707…通信装
置、708…プリンタ装置、801…境界位置、802
…境界位置、803…境界位置、804…境界位置、8
05…境界位置、807…境界位置、808…境界位
置、810…直線、811…直線、901…ブロック、
902…ブロック、903…ブロック、904…ブロッ
ク、905…ブロック、906…ブロック、907…ブ
ロック、908…ブロック、909…ブロック

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スキャナ装置を有して構成される画像デー
    タ入力装置において、入力対象画像の背景画像を与える
    手段であって、異なる2種類の色彩からなる模様を有す
    る手段と、前記入力対象画像とともに前記背景画像を入
    力する機能を有するスキャナ装置と、入力した対象画像
    および背景画像における両画像の境界線が与える位置座
    標を検出する手段と、該位置座標から前記入力対象画像
    の背景画像に対する傾き角度を計算する手段と、該傾き
    角度に基づいて入力した対象画像および背景画像を回転
    処理し、傾きを補正する手段と、該傾きを補正した画像
    から前記背景画像を除去する手段を備えたことを特徴と
    する画像データ入力装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載において、前記異なる2種類
    の色彩は、白色および黒色であることを特徴とする画像
    データ入力装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載において、前記背景画像は、
    該背景画像の地色と異なる色彩を呈する線を有して構成
    される画像であって、さらに、前記線は、背景画像内に
    おいて入力画像の外縁を構成する辺がとり得る、背景画
    像の外縁に対する最大傾き角度以上の角度を有して、前
    記背景画像の外縁を構成する少なくとも1辺を基線とし
    て設定された線であることを特徴とする画像データ入力
    装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載において、前記最大傾き角度
    は、19度であることを特徴とする画像データ入力装
    置。
  5. 【請求項5】請求項3記載において、前記線の幅は、入
    力画像の外縁を構成する辺の長さS、前記最大傾き角度
    θ1、および、前記線および前記背景画像の外縁を構成
    する辺とのなす角度θ2から定まるS×sin(θ2−
    θ1)なる値以下であることを特徴とする画像データ入
    力装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載において、前記S×sin
    (θ2−θ1)なる値が95mmであることを特徴とす
    る画像データ入力装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載において、前記背景画像は、
    2種類の色彩の正方形を交互に並べて構成したことを特
    徴とする画像データ入力装置。
  8. 【請求項8】入力対象画像の背景画像を与える手段であ
    って、異なる2種類の色彩からなる模様を有する手段
    と、前記入力対象画像とともに前記背景画像を入力する
    機能を有するスキャン手段と、入力した対象画像および
    背景画像における両画像の境界線が与える位置座標を検
    出する手段と、該位置座標から前記入力対象画像の背景
    画像に対する傾き角度を計算する手段と、該傾き角度に
    基づいて入力した対象画像および背景画像を回転処理
    し、傾きを補正する手段と、該傾きを補正した画像から
    前記背景画像を除去する手段を具備した画像データ入力
    装置装置であって、さらに、入力画像データが記載され
    た書面を含むデータ記載媒体の押え手段を設け、該押え
    手段には、前記背景画像が備えられていることを特徴と
    する情報処理装置。
  9. 【請求項9】請求項8において、前記背景画像は、前記
    押え手段の地色と異なる色彩を呈する線を有して構成さ
    れ、該線が入力画像の外縁を構成する少なくとも1辺を
    基線として、該基線に対して19度以上の角度をなし、
    かつ、前記線の幅が95mm以下であることを特徴とす
    る情報処理装置。
  10. 【請求項10】入力対象画像の背景画像を与える手段で
    あって、異なる2種類の色彩からなる模様を有する手段
    と、前記入力対象画像とともに前記背景画像を入力する
    機能を有するスキャン手段と、入力した対象画像および
    背景画像における両画像の境界線が与える位置座標を検
    出する手段と、該位置座標から前記入力対象画像の背景
    画像に対する傾き角度を計算する手段と、該傾き角度に
    基づいて入力した対象画像および背景画像を回転処理
    し、傾きを補正する手段と、該傾きを補正した画像から
    前記背景画像を除去する手段を具備した画像データ入力
    装置装置であって、さらに、入力画像データが記載され
    た書面を含むデータ記載媒体を送り出すローラ部と、該
    ローラ部と対向配置した光学式センシング部を設け、前
    記ローラ部には、前記背景画像が備えられていることを
    特徴とする情報処理装置。
  11. 【請求項11】請求項10において、前記背景画像は、
    ローラ部の地色と異なる色彩を呈する線を有して構成さ
    れ、該線が入力画像の外縁を構成する少なくとも1辺を
    基線として、該基線に対して19度以上の角度をなし、
    かつ、前記線の幅が95mm以下であることを特徴とす
    る情報処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007079976A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Fuji Xerox Co Ltd 空間配置再現方法、読取り装置、及びプログラム
JP2012239114A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Pfu Ltd 画像読取装置、画像処理方法、及びプログラム

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