JPH06209084A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH06209084A
JPH06209084A JP5002693A JP269393A JPH06209084A JP H06209084 A JPH06209084 A JP H06209084A JP 5002693 A JP5002693 A JP 5002693A JP 269393 A JP269393 A JP 269393A JP H06209084 A JPH06209084 A JP H06209084A
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film
silicon oxide
photoresist
forming
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Yasushi Matsui
泰志 松井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンタクトホール形成時の写真製版工程にお
いて重ね合せのずれが生じた場合でも、大きい容量およ
び高い電気的接続の信頼性を有する半導体装置およびそ
の製造方法を提供する。 【構成】 シリコン酸化膜6a、6b、6cに形成され
たコンタクトホール15bを通じてソース/ドレイン領
域5に接するように延在部分9および筒部分10よりな
る下部電極層がシリコン酸化膜6a、6b、6c上に直
接形成される。この状態で、筒部分10の内周領域に
は、絶縁膜35が満たされている。この後、シリコン酸
化膜6a、6b、6c上を覆うように筒部分10の外周
領域のみ選択的にフォトレジストを形成した後、フォト
レジストに熱処理が施される。絶縁膜35がエッチング
除去される。フォトレジスト32cが除去される。下部
電極層9、10を覆うようにキャパシタ誘電体膜を介在
して上部電極層が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置およびその
製造方法に関し、特に筒形状のキャパシタを有する半導
体装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータなどの情報機器の目
ざましい普及によって、半導体装置の需要が急速に拡大
している。また機能的には、大規模な記憶容量を有し、
かつ高速動作が可能なものが要求されている。これに伴
って、半導体装置の高集積化および高速応答性あるいは
高信頼性に関する技術開発が進められている。
【0003】半導体装置の中で記憶情報のランダムな入
出力が可能なものとしてDRAM(Dynamic Random Acc
ess Memory)が一般的に知られている。このDRAMの
メモリ領域を構成するメモリセルは、一般に1個のMO
S(Metal Oxide Semiconductor )トランジスタとこれ
に接続された1個のキャパシタから構成される、いわゆ
る1トランジスタ1キャパシタ型のメモリセルである。
このタイプのメモリセルは、構造が簡単なためメモリ領
域の集積度を容易に向上でき、それゆえ大容量のDRA
Mに広く用いられている。
【0004】以下、従来のDRAMのメモリ領域の構成
について説明する。図18は、従来の筒形キャパシタを
有する半導体装置の平面図である。図19(a)は、図
18のA−A線に沿う断面図である。また図19(b)
は、図18のB−B線に沿う断面図である。
【0005】主に図18を参照して、シリコン基板10
1の表面上には、複数のワード線104a、104b、
104c、104dが形成されている。またこの複数の
ワード線と直交するように、複数のビット線107が形
成されている。このワード線とビット線との交差部近傍
に、メモリセルが設けられている。
【0006】主に図19(a)、(b)を参照して、メ
モリセルは、1つのトランスファーゲートトランジスタ
120と1つのキャパシタ130とからなっている。ト
ランスファーゲートトランジスタ120は、1対のソー
ス・ドレイン拡散領域105、ゲート酸化膜103、ゲ
ート電極(ワード線)104a、104bなどを含んで
いる。1対のソース・ドレイン拡散領域105は、シリ
コン基板101の分離酸化膜102によって分離された
領域に所定の距離を隔てて形成されている。この1対の
ソース・ドレイン拡散領域105に挟まれる領域上にゲ
ート酸化膜103を介在してゲート電極(ワード線)1
04a、104bが形成されている。
【0007】また分離酸化膜102の表面上には、ワー
ド線104c、104dが形成されている。これらのワ
ード線104a、104b、104c、104dを覆う
ようにシリコン酸化膜(SiO2 )106aが形成され
ている。このシリコン酸化膜106aには、開口115
aと115bが形成されている。この開口115aから
露出する1対のソース・ドレイン拡散領域105の一方
と接するように、シリコン酸化膜106aの表面上には
埋込ビット線107が形成されている。この埋込ビット
線107を覆うようにシリコン酸化膜106bが形成さ
れている。シリコン酸化膜106a、106b、106
cの表面上にはシリコン窒化膜(SiN)108が形成
されている。
【0008】また開口115bから露出する1対のソー
ス・ドレイン拡散領域105の一方には、キャパシタ1
30が電気的に接続されている。
【0009】キャパシタ130は、下部電極層(ストレ
ージノード)109、110、キャパシタ誘電体膜11
1、上部電極層(セルプレート)112などを含んでい
る。下部電極層は延在部分109と筒部分110とから
なっている。下部電極層を構成する延在部分109は、
開口115bを通じてソース・ドレイン拡散領域105
の表面と接するようにシリコン窒化膜108の表面上に
沿って形成されている。この延在部分109の外周部と
接するように筒部分110が形成されている。この筒部
分110はシリコン基板101の表面に対して垂直上方
に延びる筒形状を有している。下部電極層109、11
0の表面を覆うようにキャパシタ誘電体膜111が薄く
形成されている。このキャパシタ誘電体膜111を介在
して下部電極層109、110を覆うように上部電極層
112が形成されている。
【0010】また上部電極層112の表面上にはキャパ
シタ130を被覆するように層間絶縁膜113などが形
成されている。
【0011】次に、上記の半導体装置の製造方法につい
て説明する。図20〜図31は、従来の筒形キャパシタ
を有する半導体装置の製造方法を工程順に示す図19
(b)に対応する断面図である。まず図20を参照し
て、シリコン基板101の表面に素子分離酸化膜102
が形成される。この素子分離酸化膜102により分離さ
れる領域にソース・ドレイン拡散領域105を有するト
ランスファーゲートトランジスタ(図示せず)が形成さ
れる。またソース・ドレイン拡散領域105の一方と電
気的に接続されるビット線107が形成される。ビット
線107は、サイドウォールを含むシリコン酸化膜10
6eによって被覆される。またシリコン基板101の表
面全面には、均一な厚みでシリコン酸化膜106fが形
成される。このシリコン酸化膜106fの表面全面にシ
リコン窒化膜108が形成される。このシリコン窒化膜
108の表面上には、フォトレジストが塗布され、露光
処理などにより所望の形状にパターニングされてレジス
トパターン131aとなる。このレジストパターン13
1aをマスクとしてシリコン窒化膜108とシリコン酸
化膜106cが順次エッチング除去される。
【0012】図21を参照して、このエッチングによ
り、シリコン窒化膜108とシリコン酸化膜106fの
2層を突抜けるコンタクトホール115bが形成され
る。シリコン酸化膜106eとエッチングされたシリコ
ン酸化膜106fとによりシリコン酸化膜106cが構
成される。このコンタクトホール115bからは、1対
のソース・ドレイン拡散領域105の他方の一部表面が
露出する。この後、レジストパターン131aが除去さ
れる。
【0013】図22を参照して、コンタクトホール11
5bを通じてソース・ドレイン拡散領域105の表面と
接するようにシリコン酸化膜106cおよびシリコン窒
化膜108の表面上にはほぼ均一な厚みで多結晶シリコ
ン膜109aが形成される。
【0014】図23を参照して、多結晶シリコン膜10
9aの表面全面にシリコン酸化物よりなる絶縁膜135
が形成される。
【0015】図24を参照して、絶縁膜135の表面全
面にフォトレジストが塗布され、露光処理などにより所
望の形状にパターニングされて、レジストパターン13
1bとなる。
【0016】図25を参照して、レジストパターン13
1bをマスクとして絶縁膜135がエッチング除去され
る。このエッチングにより、多結晶シリコン膜109a
の表面が露出する。この後、レジストパターン131b
が除去される。
【0017】図26を参照して、パターニングされた絶
縁膜135をマスクとして多結晶シリコン膜109がエ
ッチング除去される。このエッチングにより、下部電極
層を構成する延在部分109が形成される。またこのエ
ッチングにより、窒化膜108の表面が露出する。
【0018】図27を参照して、絶縁膜135を残した
状態で、この絶縁膜135を覆うように多結晶シリコン
膜110aがほぼ均一な厚みで形成される。この多結晶
シリコン膜110aに絶縁膜135の表面が露出するま
で異方性エッチングが施される。
【0019】図28を参照して、この異方性エッチング
により、絶縁膜135の側壁を被覆するようにサイドウ
ォールスペーサ状の筒形状をなす筒部分110が形成さ
れる。このエッチングにより、シリコン窒化膜108が
露出する。また延在部分109と円筒部分110とによ
り下部電極層が形成される。この後、絶縁膜135を除
去するため基板全面にエッチングが施される。
【0020】図29を参照して、このエッチングにより
絶縁膜135が除去される。絶縁膜135とシリコン酸
化膜106cはともにシリコン酸化物よりなっている。
このため、この絶縁膜135のエッチング除去により、
シリコン酸化膜106cもエッチングされてしまうおそ
れがある。このシリコン酸化膜106cがエッチング除
去されるのを防止すべく、シリコン酸化膜106cの表
面はシリコン窒化膜108によって被覆されている。こ
のためシリコン酸化膜106cの表面がエッチングによ
り侵されることはない。すなわち、シリコン窒化膜10
8は、絶縁膜135をエッチング除去する際にシリコン
酸化膜106cの表面がエッチングにより侵されること
を防止する役割をなしている。
【0021】図30を参照して、延在部分109と筒部
分110よりなる下部電極層の表面を被覆するようにキ
ャパシタ誘電体膜111が形成される。
【0022】図31を参照して、キャパシタ誘電体膜1
11を介在して下部電極層109、110の表面を被覆
するように多結晶シリコンよりなる上部電極層112が
形成される。これにより、下部電極層109、110、
キャパシタ誘電体膜111、上部電極層112とを含む
キャパシタ130が形成される。このキャパシタ130
を覆うように層間絶縁膜113が形成される。
【0023】上記のように、従来の半導体装置は構成さ
れ、かつ製造される。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の半
導体装置の製造方法では、図20と図21に示すコンタ
クトホール115bの形成時において、写真製版での重
ね合せのずれが生じた場合、以下の弊害が生じる。
【0025】図32〜図35は、コンタクトホールの形
成時において写真製版の重ね合せずれが生じた場合に弊
害が生じる様子を工程順に示す概略的な部分断面図であ
る。まず図32を参照して、シリコン酸化膜106fと
シリコン窒化膜108とにコンタクトホールを形成する
場合、シリコン窒化膜108の表面全面にフォトレジス
ト131cが塗布され、露光処理などによりパターニン
グされる。この露光処理時においてマスクに重ね合せの
ずれが生じると、レジストパターン131cにパターン
のずれが生じる。このパターンのずれが生じたレジスト
パターン131cをマスクとしてシリコン窒化膜108
とシリコン酸化膜106fを順次エッチング除去する
と、たとえソース・ドレイン拡散領域105の表面が露
出するとしても、コンタクトホール115bの開口部が
図33に示すように大きく広がった形状となる。
【0026】次に図34を参照して、この開口部の広が
った形状を有するコンタクトホール115bを通じてソ
ース・ドレイン拡散領域105の表面と接するように延
在部分109と筒部分110とを含む下部電極層を形成
した場合、領域Pに示すようにシリコン酸化膜106c
が一部露出する部分が生じる。この状態で、シリコン酸
化物よりなる絶縁膜135をエッチングにより除去する
と、領域P部において露出するシリコン酸化膜106c
も同時にエッチングされてしまう。これにより、シリコ
ン酸化膜106cは、図35に示すように下部電極層1
09、110の下側領域に大きく回り込むようにエッチ
ング除去された形状となる。このようにシリコン酸化膜
106cがエッチング除去されると、下部電極層を構成
する筒部分110の一部が延在部分109よりはずれ易
くなる。このため、ウェハ表面のチリ、ホコリを除去す
る等の後工程により筒部分110が延在部分109より
外れてキャパシタ容量の低下および電気的接続の信頼性
の劣化を招くという問題点があった。
【0027】また従来の半導体装置の構成においては、
下部電極層とシリコン酸化膜106cとの間にシリコン
窒化膜108が介在する。このため、このシリコン窒化
膜108により寄生容量が生じ、電気回路系における寄
生容量が大きくなるという問題点があった。
【0028】さらに、キャパシタ層を挟んだ上下の層の
コンタクト形成時にシリコン窒化膜108があると、コ
ンタクトホール内に窒化膜のひさしが形成され。これに
より、電気的信頼性に悪影響が与えられるという問題点
もあった。
【0029】本発明は、コンタクトホール形成時の写真
製版工程において重ね合せのずれが生じた場合でも、大
きいキャパシタ容量および高い電気的接続の信頼性を有
する半導体装置およびその製造方法を提供することを目
的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の半導体
装置は、半導体基板と、1対のソース/ドレイン領域と
なる第1および第2の不純物領域と、ワード線と、ビッ
ト線と、シリコン酸化膜と、下部電極層と、キャパシタ
誘電体膜と、上部電極層とを備えている。第1および第
2の不純物領域は、半導体基板の主表面に所定の距離を
隔てて形成されている。ワード線は、ゲート電極を含
み、第1および第2の不純物領域に挟まれる領域上にゲ
ート酸化膜を介在して形成されている。ビット線は、第
1の不純物領域に接し、半導体基板の主表面上に形成さ
れている。シリコン酸化膜は、ビット線とワード線を覆
い、第2の不純物領域の一部表面を露出する開口を有し
ている。下部電極層は、開口を通じて第2の不純物領域
と接し、シリコン酸化膜上に直接形成された延在部分
と、その延在部分の外周に下端が接し、シリコン酸化膜
上に直接形成された筒部分とを含んでいる。キャパシタ
誘電体膜は、下部電極層を覆うように形成されている。
上部電極層は、キャパシタ誘電体膜を介在して下部電極
層を覆うように形成されている。
【0031】請求項2に記載の半導体装置の製造方法で
は、まず半導体基板の主表面に1対のソース/ドレイン
領域となる第1および第2の不純物領域とゲート酸化膜
とゲート電極とを含むMOSトランジスタが形成され
る。そして第1の不純物領域に接するように半導体基板
の主表面上にビット線が形成される。そしてゲート電極
を含むワード線とビット線とを覆い、第2の不純物領域
の一部表面を露出する開口を有する酸化膜が形成され
る。そして開口を通じて第2の不純物領域と接するよう
にシリコン酸化膜上に直接、第1導電層が形成される。
そして第1導電層が第2の不純物領域と接する領域上に
絶縁層が選択的に形成される。そして絶縁層をマスクと
して第1導電層が除去されることにより延在部分が形成
される。そして絶縁層を覆うように第2導電層が形成さ
れる。そして絶縁層の表面が露出するまで第2導電層が
異方性エッチングされることにより、延在部分の外周に
下端が接するサイドウォールスペーサ状の筒部分が形成
される。そしてシリコン酸化膜上を覆うように筒部分の
外周領域にのみ選択的にフォトレジストが形成される。
そしてフォトレジストに熱処理が施される。そして絶縁
層がエッチング除去される。そして延在部分と筒部分と
を覆うようにキャパシタ誘電体膜が形成される。そして
キャパシタ誘電体膜を介在して延在部分と筒部分とを覆
うように上部電極層が形成される。
【0032】請求項3に記載の半導体装置の製造方法
は、半導体基板の主表面上に形成された導電層と、半導
体基板の主表面上に形成され、導電層の一部表面を露出
する開口を有する第1の絶縁層と、開口を通じて導電層
と接するように絶縁層上に形成された延在部分と延在部
分の外周に下端が接する筒部分とを含む下部電極層とを
有する半導体装置の筒部分の内周領域を満たす第2の絶
縁層を除去する半導体装置の製造方法であって、以下の
工程を備えている。
【0033】まず第1の絶縁層上を覆うように筒部分の
外周領域にのみ選択的にフォトレジストが形成される。
そしてフォトレジストに熱処理が施される。そして第2
の絶縁層がエッチングにより除去される。そしてフォト
レジストが除去される。そして延在部分と筒部分とを覆
うようにキャパシタ誘電体膜が形成される。そしてキャ
パシタ誘電体膜を介在して延在部分と筒部分とを覆うよ
うに上部電極層が形成される。
【0034】
【作用】請求項1に記載の半導体装置によれば、延在部
分および筒部分がシリコン酸化膜上にシリコン窒化膜を
介在せずに直接形成されている。このため、シリコン窒
化膜が介在する場合に比較して、寄生容量の低減を図る
ことが可能となる。また、プロセス上においてもシリコ
ン窒化膜の形成が不要であるため、シリコン酸化膜の開
口形成時に開口内にシリコン窒化膜のひさしが形成され
ることはない。このため、この窒化膜のひさしにより電
気的信頼性が悪影響を受けることもなく、信頼性の高い
半導体装置を得ることができる。
【0035】請求項2に記載の半導体装置の製造方法に
よれば、筒部分の内周領域を満たす絶縁層を除去すると
きには、シリコン酸化膜はフォトレジストによりその表
面が覆われている。また、このフォトレジストに熱処理
が施されることにより、フォトレジストは筒部分の外周
表面と密着性よく接合され得る。このため、絶縁層を除
去すべく、たとえばエッチングを施してもエッチング液
はフォトレジストと筒部分の接合面を通じて酸化膜表面
に達することはない。それゆえ、酸化膜の表面がエッチ
ング液によって侵されることはない。よって、下部電極
層の下側領域まで酸化膜がエッチングされることはな
く、ゆえに筒部分が延在部分より外れるなどの問題は生
じず、大きなキャパシタ容量と高い電気的接続の信頼性
を維持することが可能となる。
【0036】請求項3に記載の半導体装置の製造方法に
よれば、筒部分の内周領域を満たす第2の絶縁層を除去
するときには、第1の絶縁層はフォトレジストにより覆
われている。また、このフォトレジストには熱処理が施
されており、フォトレジストは筒部分の外周表面と密着
性よく接合され得る。このため、第1の絶縁層を除去す
べく、たとえばエッチングを施しても、フォトレジスト
と筒部分の接合面を通じて第1の絶縁層の表面にエッチ
ング液が達することはなく、酸化膜の表面がエッチング
液によって侵されることはない。よって、下部電極層の
下側領域まで酸化膜がエッチングされることはなく、そ
れゆえ筒部分が延在部分より外れるなどの問題は生じ
ず、大きなキャパシタ容量と高い電気的接続の信頼性を
維持することが可能となる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を用いて説
明する。
【0038】図1(a)は、図18のA−A線に沿う断
面に対応する図である。また図1(b)は、図18のB
−B線に沿う断面に対応する図である。これらの図を参
照して、シリコン基板1の分離酸化膜2によって分離さ
れる領域には複数のメモリセルが形成されている。メモ
リセルは1つのトランスファーゲートトランジスタ20
とキャパシタ30とから構成されている。
【0039】トランスファーゲートトランジスタ20
は、1対のソース・ドレイン拡散領域5、ゲート酸化膜
3、ゲート電極(ワード線)4a、4bとを含んでい
る。1対のソース・ドレイン拡散領域5は、シリコン基
板1の素子分離酸化膜2によって分離される表面に所定
の距離を隔てて形成されている。この1対のソース・ド
レイン拡散領域5に挟まれる領域上にゲート酸化膜3を
介在してゲート電極4a、4bが形成されている。
【0040】素子分離酸化膜2の表面上には、ワード線
4c、4dが形成されている。これらのワード線4a、
4b、4c、4dを被覆するようにシリコン酸化膜(S
iO 2 )6aが形成されている。このシリコン酸化膜6
aには開口15aと15bとが形成されている。この開
口15aから露出する1対のソース・ドレイン拡散領域
5の一方の表面に接するようにシリコン酸化膜6aの表
面上には埋込ビット線7が形成されている。この埋込ビ
ット線7を被覆するようにシリコン酸化膜6bが形成さ
れている。また開口15bから露出する1対のソース・
ドレイン拡散領域5の他方の表面にキャパシタ30が電
気的に接続されている。
【0041】キャパシタ30は、下部電極層9、10、
キャパシタ誘電体膜11、上部電極層12とを含んでい
る。開口15bを通じて1対のソース・ドレイン拡散領
域5の他方の表面と接するようにシリコン酸化膜6a、
6b、6cの表面上にはシリコン窒化膜等を介在せず直
接、延在部分9が形成されている。この延在部分9の外
周と接するように筒部分10がシリコン酸化膜6a、6
b、6cの表面上に直接形成されている。この筒部分1
0は、シリコン基板1表面に対して垂直上方に延びる筒
形状をなしている。この延在部分9と筒部分10とによ
り下部電極層が形成されている。上記のことから、下部
電極層9、10は、図19に示すシリコン窒化膜108
を介在しないで、シリコン酸化膜6a、6b、6c上に
直接形成されている。この下部電極層9、10を被覆す
るようにキャパシタ誘電体膜11が形成されている。ま
たこのキャパシタ誘電体膜11を介在して下部電極層
9、10を被覆するように上部電極層12が形成されて
いる。
【0042】なおキャパシタ30を被覆するように上部
電極層12の表面上には層間絶縁膜13が形成されてい
る。
【0043】上記の実施例に示す半導体装置の構成にお
いては、下部電極層9、10はシリコン窒化膜などを介
在しないでシリコン酸化膜6a、6b、6c上に直接形
成されている。このため、以下に述べる利点を有する。
【0044】すなわち、シリコン窒化膜が介在する場合
に比較して、寄生容量の低減を図ることが可能となる。
また、プロセス上においてもシリコン窒化膜の形成が不
要となるため、キャパシタ層を挟んだ上下の層のコンタ
クト形成時にコンタクトホール内にシリコン窒化膜のひ
さしが形成されることもない。このため、このシリコン
窒化膜のひさしにより電気的信頼性が悪影響を受けるこ
ともないため、信頼性の高い半導体装置を得ることがで
きる。
【0045】次に、図1に示す本発明の半導体装置の製
造方法について説明する。図2〜図17は、本発明の半
導体装置の製造方法を工程順に示す図1(b)に対応す
る概略断面図である。まず図2を参照して、シリコン基
板1の素子分離酸化膜2によって分離される表面に1対
のソース・ドレイン拡散領域5を有するトランスファー
ゲートトランジスタ(図示せず)が形成される。また1
対のソース・ドレイン拡散領域5と電気的に接続される
ビット線7が形成される。このビット線7は、サイドウ
ォール膜を含むシリコン酸化膜6eにより被覆される。
またシリコン基板1の表面全面には、均一な厚みでシリ
コン酸化膜6fが形成される。このシリコン酸化膜6f
の表面全面にはフォトレジストが塗布され、露光処理な
どにより所望の形状にパターニングされてレジストパタ
ーン31aとなる。このレジストパターン31aをマス
クとしてシリコン酸化膜6cにエッチングが施される。
【0046】図3を参照して、このエッチングにより、
シリコン酸化膜6fには、コンタクトホール15bが形
成される。シリコン酸化膜6eとエッチングされたシリ
コン酸化膜6fとによりシリコン酸化膜6cが構成され
る。このコンタクトホール15bからは、1対のソース
・ドレイン拡散領域5の一部表面が露出される。この
後、レジストパターン31aが除去される。
【0047】図4を参照して、開口15bを通じて1対
のソース・ドレイン拡散領域5と接するようにシリコン
酸化膜6cの表面全面には多結晶シリコン膜9aが形成
される。
【0048】図5を参照して、多結晶シリコン膜9aの
表面全面にはシリコン酸化膜よりなる絶縁膜35が形成
される。
【0049】図6を参照して、絶縁膜35の表面全面に
はフォトレジストが塗布され、露光処理などにより所望
の形状にパターニングされてレジストパターン31bと
なる。このレジストパターン31bをマスクとして絶縁
膜35にエッチングが施される。
【0050】図7を参照して、このエッチングにより、
絶縁膜35は所望の形状にパターニングされる。またこ
のエッチングにより、多結晶シリコン膜9aの表面が露
出する。この後、レジストパターン31bが除去され
る。
【0051】図8を参照して、パターニングされた絶縁
膜35をマスクとして多結晶シリコン膜9aにエッチン
グが施される。このエッチングにより、1対のソース・
ドレイン拡散領域5の表面と接する延在部分9が形成さ
れる。
【0052】図9を参照して、絶縁膜35を被覆するよ
うに多結晶シリコン膜10aが形成される。この後、こ
の多結晶シリコン膜10aに、絶縁膜35の表面が露出
するまで異方性エッチングが施される。
【0053】図10を参照して、このエッチングによ
り、絶縁膜35の側壁を被覆するようにサイドウォール
スペーサ状の筒部分10が形成される。また、この筒部
分は、その下端部が延在部分9の外周部に接するように
形成される。この延在部分9と筒部分10とにより下部
電極層が形成される。
【0054】図11を参照して、下部電極層9、10の
表面を覆うようにシリコン基板1の表面全面にフォトレ
ジスト32aが塗布される。このフォトレジスト32a
は、いわゆるg線ポジレジストなどが用いられるが、こ
れに限定されるものではなくX線用でも紫外線用でもよ
い。このフォトレジスト32aは、g線が照射されるこ
とにより全面露光される。この全面露光時の露光時間は
1500msec.である。またこのフォトレジスト3
2aを感光させることにより、レジスト中の原子の結合
手(アゾキシボンド)が切れる。この全面露光されたフ
ォトレジスト32aがドライエッチングにより、所定量
除去される。
【0055】図12を参照して、このドライエッチング
により、絶縁膜35の表面が露出し、筒部分10の外周
領域にシリコン酸化膜6cの表面を覆うようにフォトレ
ジスト32bが残される。このフォトレジスト32bに
温度150℃、時間2hr.程度の条件でポストベーク
が施される。フォトレジスト32b内においては、感光
時に結合手(アゾキシボンド)が切れているためその分
子量が小さくなっている。このため、フォトレジスト3
2bはポストベークにより容易に、いわゆる“だれ”を
生じた状態となる。このフォトレジスト32bの“だ
れ”を生じた状態とは、図13に示すように筒部分10
との接合面において盛上がった形状を有し、かつ筒部分
10の接合面の密着性が良好なフォトレジスト32cと
なった状態をいう。ポストベークにより“だれ”を生じ
させた後、絶縁膜35を除去すべくシリコン基板1の表
面全面にエッチングが施される。
【0056】図14を参照して、このエッチングによ
り、筒部分10の内周領域を満たしていた絶縁膜35が
除去され、筒部分10の内周および延在部分9の表面が
露出する。なおこのエッチング時において、フォトレジ
スト32cは、筒部分10の外周表面との接合部におい
て盛上がった形状を有し、かつ外周表面と密着性よく接
合されているため、エッチング液は下層のシリコン酸化
膜6cに達することはない。すなわち、筒部分10とフ
ォトレジスト32cの接合部が盛り上がっているため、
この接合部にエッチング液が溜まることはなく、また密
着性よく接合されているため、エッチング液が接合面に
染込んでいくことも防止できる。それゆえ、エッチング
液の染込みによりシリコン酸化膜6cの表面が侵される
ことはない。よってシリコン酸化膜6cの表面がエッチ
ングされることに起因して筒部分10が延在部分9より
外れるという事態は生じない。この後、酸素(O2 )に
よるプラズマを用いてフォトレジスト32cに酸素プラ
ズマによるアッシングが施される。
【0057】図15を参照して、このドライエッチング
により、フォトレジスト32cが除去され、シリコン酸
化膜6cの表面が露出する。
【0058】図16を参照して、延在部分9および筒部
分10よりなる下部電極層の表面を被覆するようにキャ
パシタ誘電体膜11が形成される。
【0059】図17を参照して、キャパシタ誘電体膜1
1を介在して下部電極層9、10を被覆するように上部
電極層12が形成される。また下部電極層9、10、キ
ャパシタ誘電体膜11および上部電極層12によりキャ
パシタ30が形成される。このキャパシタ30を被覆す
るように上部電極層12の表面上には層間絶縁膜13が
形成される。
【0060】上記のように本発明の実施例における半導
体装置は構成され、かつ製造される。
【0061】本発明の実施例では図13に示すようにシ
リコン酸化膜6c上を被覆するように筒部分10の外周
領域にフォトレジスト32cが形成されている。また、
フォトレジスト32cは全面露光で感光剤を潰しておき
ポストベークにより、いわゆる“だれ”を生じた状態と
なっている。このため、筒部分10とフォトレジスト3
2cの接合部にエッチング液が溜まることはなく、また
筒部分10とフォトレジスト32cの接合面にエッチン
グ液が染込んでいくことも抑制され得る。したがって、
エッチング液がシリコン酸化膜6c表面に達することは
なく、筒部分10が延在部分9から外れるといった弊害
は抑制される。これにより、キャパシタ容量が大きく電
気的接続の信頼性が高い半導体装置を得ることが可能と
なる。また、フォトレジスト32cにより、シリコン酸
化膜6cの表面は保護されているため、従来例の如く、
シリコン酸化膜6cの表面上にシリコン窒化膜を設ける
必要はない。
【0062】本発明の実施例では、上層のシリコン酸化
膜35と下層のシリコン酸化膜6cが同じ材質である場
合について説明した。しかし、上層と下層は同一材質の
ものでなくてもよく、エッチング選択比の小さいもので
あれば本発明を適用することにより同様の顕著な効果を
得ることができる。
【0063】
【発明の効果】請求項1に記載の半導体装置によれば、
延在部分および筒部分がシリコン酸化膜上にシリコン窒
化膜を介在せずに直接形成されている。このため、シリ
コン窒化膜が介在する場合に比較して寄生容量の低減を
図ることが可能となる。また、プロセス上においてもシ
リコン窒化膜の形成が不要となるため、シリコン酸化膜
の開口形成時に開口内に開口内にシリコン窒化膜のひさ
しが形成されることもない。このため、この窒化膜のひ
さしにより電気的信頼性が悪影響を受けることがないた
め、信頼性の高い半導体装置を得ることができる。
【0064】請求項2に記載の半導体装置の製造方法に
よれば、筒部分の内周領域を満たす絶縁層を除去すると
きには、酸化膜上はフォトレジストにより覆われてい
る。また、このフォトレジストには、熱処理が施されて
おり、フォトレジストは筒部分の外周表面と密着性よく
接合され得る。よって、下部電極層の下側領域までシリ
コン酸化膜がエッチングされることはなく、それゆえ筒
部分が延在部分より外れることなどの問題は生じず、大
きな容量と高い電気的接続の信頼性を維持することが可
能となる。
【0065】請求項3に記載の半導体装置の製造方法に
よれば、筒部分の内周領域を満たす第2の絶縁層を除去
するときには、第1の絶縁層上はフォトレジストにより
覆われている。また、このフォトレジストには、熱処理
が施されておりフォトレジストは筒部分の外周表面と密
着性よく接合され得る。よって、下部電極層の下側領域
まで第1の絶縁層がエッチングされることはなく、それ
ゆえ筒部分が延在部分より外れるなどの問題は生じず、
大きな容量と高い電気的接続の信頼性を維持することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における半導体装置の構成を
示す図18のA−A線に沿う断面に対応する図(a)、
図18のB−B線に沿う断面に対応する図(b)であ
る。
【図2】本発明の一実施例における半導体装置の製造方
法の第1工程を示す概略断面図である。
【図3】本発明の一実施例における半導体装置の製造方
法の第2工程を示す概略断面図である。
【図4】本発明の一実施例における半導体装置の製造方
法の第3工程を示す概略断面図である。
【図5】本発明の一実施例における半導体装置の製造方
法の第4工程を示す概略断面図である。
【図6】本発明の一実施例における半導体装置の製造方
法の第5工程を示す概略断面図である。
【図7】本発明の一実施例における半導体装置の製造方
法の第6工程を示す概略断面図である。
【図8】本発明の一実施例における半導体装置の製造方
法の第7工程を示す概略断面図である。
【図9】本発明の一実施例における半導体装置の製造方
法の第8工程を示す概略断面図である。
【図10】本発明の一実施例における半導体装置の製造
方法の第9工程を示す概略断面図である。
【図11】本発明の一実施例における半導体装置の製造
方法の第10工程を示す概略断面図である。
【図12】本発明の一実施例における半導体装置の製造
方法の第11工程を示す概略断面図である。
【図13】本発明の一実施例における半導体装置の製造
方法の第12工程を示す概略断面図である。
【図14】本発明の一実施例における半導体装置の製造
方法の第13工程を示す概略断面図である。
【図15】本発明の一実施例における半導体装置の製造
方法の第14工程を示す概略断面図である。
【図16】本発明の一実施例における半導体装置の製造
方法の第15工程を示す概略断面図である。
【図17】本発明の一実施例における半導体装置の製造
方法の第16工程を示す概略断面図である。
【図18】従来のDRAMのメモリ領域の平面構造図で
ある。
【図19】従来の半導体装置の構成を概略的に示す図1
8のA−A線に沿う断面図(a)、図18のB−B線に
沿う断面図(b)である。
【図20】従来の半導体装置の製造方法の第1工程を示
す概略断面図である。
【図21】従来の半導体装置の製造方法の第2工程を示
す概略断面図である。
【図22】従来の半導体装置の製造方法の第3工程を示
す概略断面図である。
【図23】従来の半導体装置の製造方法の第4工程を示
す概略断面図である。
【図24】従来の半導体装置の製造方法の第5工程を示
す概略断面図である。
【図25】従来の半導体装置の製造方法の第6工程を示
す概略断面図である。
【図26】従来の半導体装置の製造方法の第7工程を示
す概略断面図である。
【図27】従来の半導体装置の製造方法の第8工程を示
す概略断面図である。
【図28】従来の半導体装置の製造方法の第9工程を示
す概略断面図である。
【図29】従来の半導体装置の製造方法の第10工程を
示す概略断面図である。
【図30】従来の半導体装置の製造方法の第11工程を
示す概略断面図である。
【図31】従来の半導体装置の製造方法の第12工程を
示す概略断面図である。
【図32】コンタクトホール形成時にパターンずれが生
じた場合の第1工程を示す概略断面図である。
【図33】コンタクトホール形成時にパターンずれが生
じた場合の第2工程を示す概略断面図である。
【図34】コンタクトホール形成時にパターンずれが生
じた場合の第3工程を示す概略断面図である。
【図35】コンタクトホール形成時にパターンずれが生
じた場合の第4工程を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 4a、4b、4c、4d ゲート電極(ワード線) 5 ソース・ドレイン拡散領域 6a、6b、6c、6d シリコン酸化膜 7 ビット線 9 延在部分 10 筒部分 11 キャパシタ誘電体膜 12 上部電極層 15b コンタクトホール 20 トランスファゲートトランジスタ 30 キャパシタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主表面を有する半導体基板と、 前記半導体基板の主表面に所定の距離を隔てて形成され
    た1対のソース/ドレイン領域となる第1および第2の
    不純物領域と、 前記第1および第2の不純物領域に挟まれる領域上にゲ
    ート酸化膜を介在して形成されたゲート電極を含むワー
    ド線と、 前記第1の不純物領域に接し、前記半導体基板の主表面
    上に形成されたビット線と、 前記ビット線と前記ワード線を覆い、前記第2の不純物
    領域の一部表面を露出する開口を有するシリコン酸化膜
    と、 前記開口を通じて前記第2の不純物領域と接し、前記シ
    リコン酸化膜上に直接形成された延在部分と、その延在
    部分の外周に下端が接し、前記シリコン酸化膜上に直接
    形成された筒部分とを含む下部電極層と、 前記下部電極層を覆うように形成されたキャパシタ誘電
    体膜と、 前記キャパシタ誘電体膜を介在して前記下部電極層を覆
    うように形成された上部電極層とを備えた、半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 半導体基板の主表面に1対のソース/ド
    レイン領域となる第1および第2の不純物領域とゲート
    酸化膜とゲート電極とを含むMOSトランジスタを形成
    する工程と、 前記第1の不純物領域に接するように前記半導体基板の
    主表面上にビット線を形成する工程と、 前記ゲート電極を含むワード線と前記ビット線とを覆
    い、前記第2の不純物領域の一部表面を露出する開口を
    有するシリコン酸化膜を形成する工程と、 前記開口を通じて前記第2の不純物領域と接するように
    前記シリコン酸化膜上に直接、第1導電層を形成する工
    程と、 前記第1導電層が前記第2の不純物領域と接する領域上
    に絶縁層を選択的に形成する工程と、 前記絶縁層をマスクとして前記第1導電層を除去するこ
    とにより延在部分を形成する工程と、 前記絶縁層を覆うように第2導電層を形成する工程と、 前記第2導電層を前記絶縁層の表面が露出するまで異方
    性エッチングすることにより、前記延在部分の外周に下
    端が接するサイドウォールスペーサ状の筒部分を形成す
    る工程と、 前記シリコン酸化膜上を覆うように前記筒部分の外周領
    域にのみ選択的にフォトレジストを形成する工程と、 前記フォトレジストに熱処理を施す工程と、 前記絶縁層をエッチング除去する工程と、 前記フォトレジストを除去する工程と、 前記延在部分と前記筒部分とを覆うようにキャパシタ誘
    電体膜を形成する工程と、 前記キャパシタ誘電体膜を介在して前記延在部分と前記
    筒部分とを覆うように上部電極層を形成する工程とを備
    えた、半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板の主表面に形成された導電層
    と、 前記半導体基板の主表面上に形成され、前記導電層の一
    部表面を露出する開口を有する第1の絶縁層と、 前記開口を通じて前記導電層と接するように前記絶縁層
    上に形成された延在部分と、前記延在部分の外周に下端
    が接する筒部分とを含む下部電極層とを有する半導体装
    置の前記筒部分の内周領域を満たす第2の絶縁層を除去
    する半導体装置の製造方法であって、 前記第1の絶縁層上を覆うように前記筒部分の外周領域
    にのみ選択的にフォトレジストを形成する工程と、 前記フォトレジストに熱処理を施す工程と、 前記第2の絶縁層をエッチングにより除去する工程と、 前記フォトレジストを除去する工程と、 前記延在部分と前記筒部分とを覆うようにキャパシタ誘
    電体膜を形成する工程と、 前記キャパシタ誘電体膜を介在して前記延在部分と前記
    筒部分とを覆うように上部電極層を形成する工程とを備
    えた、半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6383867B1 (en) 1999-06-21 2002-05-07 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. Method of manufacturing semiconductor memory device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0945875A (ja) * 1995-07-28 1997-02-14 Nec Corp 半導体記憶装置およびその製造方法
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