JPH0620827A - 磁気反射材 - Google Patents

磁気反射材

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Publication number
JPH0620827A
JPH0620827A JP19929092A JP19929092A JPH0620827A JP H0620827 A JPH0620827 A JP H0620827A JP 19929092 A JP19929092 A JP 19929092A JP 19929092 A JP19929092 A JP 19929092A JP H0620827 A JPH0620827 A JP H0620827A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnets
magnetic flux
magnetism
flux
Prior art date
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Pending
Application number
JP19929092A
Other languages
English (en)
Inventor
Sakuji Mizudori
作治 水鳥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nakano KK
Original Assignee
Nakano KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Nakano KK filed Critical Nakano KK
Priority to JP19929092A priority Critical patent/JPH0620827A/ja
Publication of JPH0620827A publication Critical patent/JPH0620827A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁束を積極的にはねのけるようにした磁気反
射材を提供する。 【構成】 複数の磁石をそれぞれのN極とS極が交互に
逆になるように並設し、これらの磁石の両極側にはそれ
ぞれ磁性体を配設してなる磁気反射材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁束を積極的にはねのけ
るようにした磁気反射材に関するものである。本発明の
磁気反射材は、例えばリニアモーターカーに用いられて
いる従来の磁気遮蔽体(磁気シールド)中に組み込ま
れ、電磁石に取り付けられ、あるいは計測器、磁気テー
プ、電子機器等の保護用に使用される。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、従来の磁気遮蔽体1
は高透磁性物質により形成されたケースに他ならない。
従来の磁気遮蔽体1においては、磁極2から出る磁束3
は大部分が透磁率の高いケースたる磁気遮蔽体1の肉厚
内を通過し、磁気遮蔽体1に内設された機器等は磁気的
に遮断される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の磁気遮蔽体
1においては、該磁気遮蔽体1を磁極2の近傍若しくは
磁束密度の高い場所で使用した場合には、図5に示すよ
うに、一部の磁束3aが磁気遮蔽体1を貫通し、磁気遮
蔽の効果が損われることがある。このことを防止するた
めには磁気遮蔽の効果が維持される程度まで磁気遮蔽体
1の肉厚を大きくすればよいのであるが、その場合には
磁気遮蔽体1の重量が大きくなってしまうという不都合
が生ずることになる。そこで、本発明は、磁束を積極的
にはねのけるようにした磁気反射材を提供することによ
り、上記の問題を解決しようとしたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、複数の磁石をそれぞれのN極とS極が交
互に逆になるように並設し、これらの磁石の両極側には
それぞれ磁性体を配設してなる磁気反射材を提供するも
のである。
【0005】
【作用】本発明による磁気反射材は複数の磁石をそれぞ
れのN極とS極が交互に逆になるように並設し、これら
の磁石の両極側にはそれぞれ磁性体を配設してなるもの
であるため、図3に示すように、隣り合う一対の磁石と
両極側の磁性体とにより閉磁路が形成され、その磁束は
閉磁束(図3における符号14参照)となる。N極とS
極が交互に逆になるようにした磁石を複数対配設したと
きには、複数の閉磁束が形成される。
【0006】このような磁気反射材に磁極を近付けたと
きには、磁極から出る磁束は上記閉磁束によりはねのけ
られる。けだし、磁力線には途中での交差や分岐をしな
いという性質があるため、磁極から出る磁力線は磁気反
射材内の閉磁束を貫通することができないためである。
【0007】本発明による磁気反射材においては、内部
に閉磁束が存在するが、該閉磁束はあくまで磁気反射材
の内部に留り、外部には磁束が出ないため、本発明によ
る磁気反射材は磁気遮蔽用に使用することができるので
ある。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例を添付図面に従って説明
する。本発明による磁気反射材は、複数の磁石11a、
11bをそれぞれのN極とS極が交互に逆になるように
並設し、これらの磁石11a,11bの両極側にはそれ
ぞれ磁性体12、13を配設してなるものである。磁石
11a、11bは、図1に示すように、N極とS極が逆
になるように並設したものを一対のみ使用してもよい
が、図2に示すように、これらの磁石11a、11bを
複数対配設するのが望ましい。符号14は磁気反射材内
に形成される閉磁束である。15は磁極、16は磁極1
5から出る磁束である。
【0009】磁気反射材の閉磁路で構成される閉磁束1
4は、図3に示すように、一定方向に規則的に配列され
るのが望ましいが、閉磁束14は相互に隣接していれば
よく、必ずしも一定方向に規則的に配列する必要はな
い。
【0010】図示の磁気反射材は板状のものであるが、
閉磁束14が相互に隣接している限り、磁気反射材の形
状は板状以外のものであってもよい。
【0011】いずれにせよ、磁気反射材を構成する磁石
は、該磁気反射材が配設される空間の磁束密度よりも高
い磁束密度を有するものでなければならない。けだし、
これと逆に、磁気反射材を構成する磁石の磁束密度が該
磁気反射材を配設する空間の磁束密度よりも低い場合に
は、磁気反射材が磁化され、磁気反射材内部の閉磁束が
減少、崩壊するおそれがあるためである。このような磁
束密度に関する条件が満たされる限り、隣接する閉磁束
間の磁束密度が相互に異なっていても差し支えない。
【0012】本発明による磁気反射材において使用され
る磁石は永久磁石であっても電磁石であってもよい。た
だ、磁気反射材を配設する空間の磁束密度が極端に高
く、この外部の磁束密度よりも高い磁束密度を有する永
久磁石を作製することが著しく困難ないし不可能な場合
もあり得るが、このような場合には電磁石を用いること
により磁束密度に関する上記の条件を容易に満足させる
ことができる。
【0013】図4は、図5に示す従来の磁気遮蔽体1の
内面における磁極2に対向する側に本発明の磁気反射材
20を配設した事例を示す。この事例においては、磁気
遮蔽体1を貫通するような磁束(図5における符号3
a)も磁気反射材20により磁気遮蔽体1の側方に押し
退けられ、磁気遮蔽体1内に入ることが防止される。な
お、磁気遮蔽体1の全内面に磁気反射材20を取り付け
た場合あるいは磁気反射材20のみでケースを構成した
場合においても、該磁気遮蔽体1あるいは該ケースに外
部の磁束が貫通することはない。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による磁気
反射材は複数の磁石をそれぞれのN極とS極が交互に逆
になるように並設し、これらの磁石の両極側にはそれぞ
れ磁性体を配設してなるものであるため、隣り合う一対
の磁石と両極側の磁性体とにより閉磁路が形成され、そ
の磁束は閉磁束となる。このような磁気反射材に磁極を
近付けたときには、磁極から出る磁束は閉磁束によりは
ねのけられる。更に、本発明による磁気反射材において
は、内部に閉磁束が存在するが、該閉磁束はあくまで磁
気反射材の内部に留り、外部には磁束が出ない。従っ
て、本発明による磁気反射材は磁気遮蔽用に使用するこ
とができる。
【0015】本発明による磁気反射材は磁束を積極的に
はねのけるものであるため、これを磁気遮蔽体内に取り
付けたときには、磁気遮蔽体の肉厚が薄い場合でも該磁
気遮蔽体は充分な磁気遮蔽の効果を発揮する。従って、
本発明による磁気反射材を内設した軽量の磁気遮蔽体を
リニアモーターカーに使用することにより、車体の軽量
化を図ることができ、車体を浮上させるために消費され
るエネルギーを軽減させることが可能となる。また、電
磁石の磁路に沿ってコイルの外側に本発明による磁気反
射材を配設することにより漏れ磁束を防ぐことができ、
効率のよい電磁石を作ることができる。更に、本発明に
よる磁気反射材は磁気テープ、電子機器等の保護等にも
使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気反射材の一例を示す平面図で
ある。
【図2】本発明による磁気反射材の別の一例を示す平面
図である。
【図3】図2に示す磁気反射材に磁極を近付けた状態を
示す平面図である。
【図4】従来の磁気遮蔽体内に磁気反射材を配設した状
態を示す平面図である。
【図5】従来の磁気遮蔽体を示す平面図である。
【符号の説明】
1 磁気遮蔽体 2 磁極 3 磁束 3a 磁束 11a 磁束 11b 磁束 12 磁性体 13 磁性体 14 閉磁束 15 磁極 16 磁束 20 磁気反射材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の磁石をそれぞれのN極とS極が交
    互に逆になるように並設し、これらの磁石の両極側には
    それぞれ磁性体を配設してなる磁気反射材。
JP19929092A 1992-07-02 1992-07-02 磁気反射材 Pending JPH0620827A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19929092A JPH0620827A (ja) 1992-07-02 1992-07-02 磁気反射材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19929092A JPH0620827A (ja) 1992-07-02 1992-07-02 磁気反射材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0620827A true JPH0620827A (ja) 1994-01-28

Family

ID=16405346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19929092A Pending JPH0620827A (ja) 1992-07-02 1992-07-02 磁気反射材

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JP (1) JPH0620827A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012227390A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Toyota Motor Corp シールド材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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