JPH06207077A - 多芳香族(アルキル)メタクリレートを含むブロックコポリマー及びそのポリカーボネートとのブレンド - Google Patents

多芳香族(アルキル)メタクリレートを含むブロックコポリマー及びそのポリカーボネートとのブレンド

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JPH06207077A
JPH06207077A JP5243122A JP24312293A JPH06207077A JP H06207077 A JPH06207077 A JP H06207077A JP 5243122 A JP5243122 A JP 5243122A JP 24312293 A JP24312293 A JP 24312293A JP H06207077 A JPH06207077 A JP H06207077A
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alkyl
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methacrylate
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JP5243122A
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Michael A Drzewinski
エイ ドルゼウィンスキー マイケル
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Enichem SpA
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L53/00Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F297/00Macromolecular compounds obtained by successively polymerising different monomer systems using a catalyst of the ionic or coordination type without deactivating the intermediate polymer
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    • C08F297/026Macromolecular compounds obtained by successively polymerising different monomer systems using a catalyst of the ionic or coordination type without deactivating the intermediate polymer using a catalyst of the anionic type polymerising acrylic acid, methacrylic acid or derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】透明性と耐衝撃性が優れているポリカーボネー
ト樹脂組成物を提供する。 【構成】(I)式 〔式中、Yは式 (式中、Wは、C〜Cの直鎖鎖状または分枝鎖状の
アルキル、カルボニル、スルホニル、酸素、硫黄または
単結合である)の2価の芳香族基であり、mは、全体数
10〜30,000である〕のポリカーボーネート99
〜1重量%; (II)式 (式中、nは10〜5,000の整数であり;xは0〜
4の整数であり、Rは、フェニル、ナフチル、またはC
〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、ヒドロ
キシ、アミノ、カルボニル若しくはC〜C−アルコ
キシカルボニルにより置換されたフェニルである)の多
芳香族(アルキル)メタクリレートのブロックを含むブ
ロックコポリマー1〜99重量%のブレンドからなる樹
脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】ポリカーボネート(PC)と、一
般構造式:例えば、A−b−B(ジブロック);A−b
−B−b−A(トリブロック);B−b−A−b−B
(トリブロック);または(A−B)n (多ブロッッ
ク)(式中、Aブロックは、ポリフェニルメタクリレー
ト、ポリベンジルメタクリレートまたはポリフェニルエ
チルメタクリレートのような芳香族(アルキル)メタク
リレート(PAAM)のポリマーであり;Bブロック
は、ポリイソプレン(PiP)、ポリブタジエン(PB
D)、ポリラウリルメタクリレート(PLM)、シロキ
サンゴムまたはポリブチルアクリレート(PBA)のよ
うなゴム状ポリマーであり;「b」はブロック構造を示
す)を有する1またはそれ以上のブロックコポリマーと
を含むポリマーブレンド。ポリカーボネートと完全に混
合した場合、ブロックコポリマーは、透明性を害さず
に、厚形材靱性及び低温衝撃強度を促進する。本発明
は、PC/PAAM−b−B二成分ブレンド並びに15
%までの追加的なPAAM及び/またはBホモポリマー
を含む三成分ブレンドに関する。これらの組成物は、熱
力学的に混和可能で、単一相のPC及びPAAMと、別
個の相中に分散された、通常40〜2,000Å程度で
あって光の波長よりも非常に小さいBブロックの非常に
微細な粒子とを含む。PC/PAAM混合物の単一相と
分散された第2ブロックの非常に小さいサイズとの合一
された効果により、光学的に透明の物質がもたらされ
る。さらに、BブロックのPAAMブロックへの化学的
結合は、BブロックからPC/PAAM相への完全な付
着及び物理的特性の並進を確実にする。即ち、2つの異
なる物質の好都合な特性を合わせ持ち、しかも透明性を
維持している混合物を得ることができる。透明性を保持
する微細で安定な分散は、ポリカーボネートと熱力学的
に混和性である1のブロックを有するブロックコポリマ
ーの使用によってのみ得ることができる。従って、本発
明は下記の2点に基づくものである:1)PCと熱力学
的に混和性の1のブロックと、ポリカーボネートのいく
らかの欠点を改良することができるその他のブロックを
有するブロックコポリマーの合成;及び2)その透明性
の利益を維持し、ポリカーボネート単独の場合よりも改
良された特性を示すPCとのそのようなブロックコポリ
マー(及び任意的に、追加的に対応するホモポリマー)
のブレンドの製造。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリカーボネートは、良好な熱的
安定性、良好な寸法安定性、薄形材における良好な衝撃
強度、比較的良好な剛性及び最も著しく良好な透明性を
示す。これらの理由により、PCは、ガラス交換、ハウ
ジング、医療装置及び容器を含む種々の用途において使
用されている。それにもかかわらず、PCは、不良の耐
引っ掻き性、不良の長期U. V. 安定性及び特に光学的
用途の要求において処理されなければならない不良の圧
力複屈折のような欠点を有する。さらに、PCの加工
性、厚形材靱性及び低温衝撃強度を、透明性を犠牲にせ
ずに改良することがしばしば望まれている。ブロックコ
ポリマーは、広範囲の特性を示し、2つの不混和性のポ
リマーブロックの異なる相への微細な分離を意味する
「微相分離」の能力において特異的である物質の一般群
である。不良の寸法安定性及び不良の熱湾曲性の欠点を
有するメタクリルエステルベースのポリマーは、良好な
透明性、表面硬度、U. V. 耐性及び加工性を有する。
この理由のために、これらは、窓ガラス、航空機の窓及
び自動レンズ及び光カバーのような用途において通常使
用されている。従って、PC及びメタクリルポリマーの
ブレンドは、特性の良好なバランスを有しており、単一
相を形成する場合にも透明であり得る。しかしながら、
これらのブレンドは、不運なことに、透明であっても、
まだ、不良の低温衝撃強度及び不良の厚形材剛性を有し
ている。ゴム衝撃改質剤はPC及びメタクリレートの両
者とよく知られているように不相溶性であるので、ゴム
衝撃改質剤の単純な添加により、透明性はいくらか損わ
れるが、それらの欠点は大いに改良される。従って、ポ
リカーボネートと熱力学的に混和性で、ポリイソプレン
のような衝撃改質剤と共重合されたブロックであること
ができるメタクリルエステルベースのポリマーを見出
し、PCとメタクリレートポリマーのブレンドから得ら
れる改良だけでなく、改良された厚形材靱性及び低温衝
撃強度を、全てポリカーボネートの固有の透明性を保持
しながら示す前記2者のブレンドを製造する課題が存在
している。
【0003】語句「熱力学的に混和性の」は、当業者間
において、分子レベルで混合して、1のガラス転移点
(Tg)のみを示す単一の均質相を生成するポリマーブ
レンドを定義すると知られている。この語句は、ポリマ
ーの混合が小さい規模であるが分子レベルよりも大きい
ことを意味するために用いられる語句「機械的に相溶性
の」と比較して使用される。さらに、機械的相溶性は、
多相が良好な機械的特性を与えるその他の相への良好な
接着性を示すことを意味する。熱力学的に混和性でしか
も機械的に相溶性のブレンドは良好な機械的特性を示
し、熱力学的に混和性のブレンドはそれらの単一相特性
のために透明である。PCとメタクリルポリマーのブレ
ンドは相溶性であり、それぞれの成分に対して改良を与
えるが、ほとんどは混和性でなく、それらは不透明性で
あるので、光学的用途においては許容されない。例え
ば、US4,319,003は、PCとポリメチルメタ
クリレート(PMMA)のブレンドは不透明で、そのよ
うな混合物の期待される有利な性質を持たないことが多
いことを教示している。PMMAとPCの不混和性を報
告するその他の文献の中には、JP7216063とE
P0297285がある。
【0004】しかしながら、典型的PC/PMMA混合
物の不混和性を克服する方法が文献記載されている。最
も一般的に採用される方法は、PMMAへコモノマーを
添加する方法である(DE2264268;DE363
2946;及びUS4,906,696)。最近、PC
と、メチルメタクリレート及びシクロヘキシルメタクリ
レートまたはフェニルメタクリレートを含むランダムコ
ポリマーとの混和性を示す多数の特許及び文献が表われ
ている。PCと純粋なポリフェニルメタクリレートの熱
力学的混和性もまた報告されている。EP029728
5;US4,906,696;「J.Appl.Polym.Sci.
」、44、2233〜2237、1991;及び「Pol
ymer 」、32(7)、1274〜1283(199
1)。この混和特性は、ゴム状衝撃改質剤、エチレン−
プロピレン−ジエン(EPDM)及びポリカーボネート
の間の接着性を増加するために使用される。その場合、
フェニルメタクリレートは、EPDM上でグラフトされ
る。しかしながら、得られるグラフトコポリマーは、P
Cと機械的に相溶性であるが、期待されていたようには
熱力学的に混和性ではない。US4,997,883及
びEP0326938の両者は、予め存在するEPDM
ポリマーにおける芳香族(メタ)アクリレート/メチル
メタクリレートランダムコポリマーをグラフトして、P
Cに添加された場合に衝撃強度の改良を示すエラストマ
ーグラフトコポリマーを製造する技術を教示している。
しかしながら、不運なことに、これらの全ての物質もま
た不透明である。従って、透明性を同時に失うことな
く、PCと衝撃改質剤をブレンドする手段を開発する課
題が依然として存在している。
【0005】本発明者は、この目的は、多芳香族(アル
キル)メタクリレートブロックと衝撃改質剤からなる第
2ブロックとを含むブロックコポリマーにより達成でき
ることを発見した。PCと完全にブレンドされる際、E
PDMグラフトコポリマーをベースとする従来技術の不
透明な混合物とは対照的に、この混合物は、透明で改質
されたPC−ベースの物質を生成する。従って、本発明
は、PC−混和性ポリマーが衝撃改質剤上でグラフトさ
れる場合に、従来技術に対して著しい改良を示す。さら
に、本発明者は、ポリベンジルメタクリレート及びポリ
フェニルエチルメタクリレートは、全ての比率において
ポリカーボネートと完全に混和性であり、これらのポリ
マーのブロックを含むコポリマーは同じ特性を有すると
いうことを発見した。十分に定義されたメタクリルエス
テル含有ブロックコポリマーの一般的合成は、つい最近
達成された(例えば:「Recent Advances in mechanist
ic and Synthetic Aspects of Polymerization」、クル
ワーアカデミックパブリシャーズ、マサチューセッツ
州、ノーウェル、1987;及び「Recent Advances in
AnionicPolymerizations」、エルゼビアパブリシング
カンパニー、ニューヨーク州ニューヨーク、1987参
照。)。これらの報告は主に、アニオン性メカニズムに
より製造されるポリブチルメタクリレートまたはポリメ
チルメタクリレートのブロックを含むポリマーに焦点が
合わせられている。反応が天然の終結工程を有しないの
で、典型的には、アニオン性重合化が十分に定義された
ブロックコポリマーの合成に対して使用される。しかし
ながら、カルボニル基の攻撃を防止する方法が開発され
るまで、カルボニル基の存在は、初期に、メタクリレー
トモノマーの重合化の問題をひき起こした。最も一般的
に許容される方法は、1、1−ジフェニルエチレンを使
用する予備反応によるか、またはピリジン及び/または
LiClとの反応/キレート生成によるその反応性の変
化によるかにより、低温重合化(−78℃)及び初期ア
ニオンの改質の組合せの使用である。上記の文献におい
て、多芳香性(アルキル)メタクリレート(PAAM)
のアニオン性重合化のための方法も、PAAMブロック
を含む十分定義されたブロックコポリマーの合成も、記
載されていない。従って、メチルメタクリレート/PA
AMブロックコポリマーを合成するための方法を開発す
る課題が未だ存在している。
【0006】
【作用】本発明の目的は、ポリカーボネートと多芳香族
(アルキル)メタクリレートブロック及び第2ブロック
を含むブロックコポリマーの機械的に相溶性で透明なブ
レンドである熱可塑性の溶融加工可能な組成物を提供す
ることにある。本発明のその他の目的は、ポリカーボネ
ートとブロックコポリマーの多芳香族(アルキル)メタ
クリレート部分が、熱力学的に混和性で、安定で、全て
の組成において単一相の物質を生成し、その他の部分
が、光の波長よりも小さい分散サイズで分散された微相
であり、透明で改良されたPCベースの材料を与えるよ
うなブレンドを製造することにある。本発明のその他の
目的は、多芳香族(アルキル)メタクリレートブロック
及びゴム状第2ブロックを含む新規のブロックコポリマ
ーを提供することにある。ポリカーボネートとブレンド
する際、これらのコポリマーは、材料の厚形材及び低温
靱性を高める。ポリメタクリレートを得るための知られ
たアニオン性合成経路を変更して、多芳香族(アルキ
ル)メタクリレートブロックを含む十分に定義されたブ
ロックコポリマーを製造することができる。ポリカーボ
ネートとブレンドする際、新規のブロックコポリマー
は、混合されたPC/PAAM相に対して1のみのガラ
ス転移点を示し、PC物質の厚形材及び低温衝撃性を高
める第2ブロックの十分分散された微相の分散された粒
子を含む。これらの特性の改良は、透明性を失わずに行
われることが最も重要で特異的なことである。これらの
意外は挙動は、下記: (I)好ましくはビスフェノールAから得られる、芳香
族ポリカーボネート(PC)1〜99重量%、及び(I
I)PCに厚形材または低温靱性のような改良を与える
ことができる、ポリフェニルメタクリレートまたはポリ
ベンジルメタクリレートのような多芳香族(アルキル)
メタクリレートからなる少なくとも1のブロックと、第
2ブロック、例えばポリイソプレンとを有するブロック
コポリマー99〜1重量%を含むPCとPAAMブロッ
クコポリマーの全ての組成に対して観察される。
【0007】さらに、透明性を維持しながら、可能な適
当な変数を広げるために、PC及びPAAMブロックの
全体の重量に基づいて、0〜15重量%のブロックコポ
リマー(例えば、ポリフェニルメタクリレート及び/ま
たはポリイソプレン)の対応ホモポリマーを添加するこ
ともできる。さらに、選択する場合には、15重量%よ
り多い対応ホモポリマーを添加して、透明性を犠牲にし
て広い特性の変数を得ることができる。本発明のブロッ
クコポリマーは、式A−b−B、A−b−B−b−A、
B−b−A−b−Bまたは(A−B)n (式中、Aブロ
ックは、芳香族(アルキル)メタクリレートであり、B
ブロックは、PC特性、特に厚形材及び低温靱性に改良
を与えることができるポリマーである)により示される
一般ジブロック、トリブロック及び多ブロック構造であ
る。Bタイプのポリマーの例としては、ポリイソプレ
ン、ポリブタジエン、ポリラウリルメタクリレート、ポ
リブチルアクリレート及びポリ−C1 〜C10−アルキル
アクリレートがある。さらに、ポリスチレン及びポリ−
1 〜C4 −アルキルスチレンのようなスチレン、ジエ
ンゴム及びシロキサンエラストマーが適している。
【0008】本発明の多芳香族(アルキル)メタクリレ
ート成分は、式:
【0009】
【化5】
【0010】(式中、nは、10〜5,000の整数で
あり;好ましくは60〜2,000であり、最も好まし
くは80〜800であり;xは0〜4の整数であり、好
ましくは、0、1または2であり;Rはフェニル、置換
されたフェニルまたはナフタレン部分である)で示され
る。適当なフェニル置換基は、ハロゲン、フェニル、C
1 〜C6 −アルキル、C1 〜C6 −アルコキシ、ヒドロ
キシ、アミノ、カルボキシル及びC1 〜C6 −アルコキ
シカルボニルである。ブロックコポリマーの特異的使用
及びそれが多芳香族(アルキル)メタクリレートブロッ
クを含むという事実が、本発明を成功に導くキー的要素
である。PAAMとPCの混和性と、PAAMブロック
コポリマーの使用を組合せることによって、上記のEP
DMグラフトコポリマーを含む従来技術の組成物よりも
優れた、全体的に透明性であるが、特性−変性されたP
Cベースの物質を製造することができる。より詳しく言
うと、単一で透明の相を与えるのはPC及びPAAMの
混和性であり、光の波長よりも小さいサイズで、PC/
PAAM相中にその他のブロックを微細に分散するの
は、ブロックコポリマーの特異的相分離挙動である。さ
らに、追加的な第2ブロックホモポリマーが存在する場
合に、PAAMの場合と同じように、均質的に混合する
か、または分散された第2相を増加させるように作用す
るそれらの二成分ブレンドに、追加的ホモポリマー物質
を添加することができる。この増加は、分散相が光の波
長に近いサイズに生長するまで、続けることができる。
それは、15重量%未満で起こらないが、透明性が重要
でない場合には、15%未満の量で添加するように選択
することができることは明らかである。
【0011】最終的材料の特徴が、アロイの種々の成分
の含量に厳密に依存して、特性が純粋なPCのものから
純粋なブロックコポリマーのものまで直線的に変化する
傾向があることは明らかである。このようなブレンドは
随意に製造されることができるので、広範囲の特性を達
成することができる。PCの比率が高いと、より高い耐
熱性、寸法安定性及び剛性とPCに対する加工容易性、
耐引っ掻き性、厚形材靱性及び低温衝撃強度の向上が得
られると考えられる。ブロックコポリマーの比率が高い
と、非常に高い靱性、低温特性と、純粋なブロックコポ
リマーに対して剛性及び寸法安定性の相対的増加が得ら
れると考えられる。従って、本発明は、PCの欠点だけ
でなく、ポリベンジルメタクリレート、ポリエチルフェ
ニルメタクリレートまたはPAAMブロックコポリマー
の欠点を、全て透明性を保持しながら克服するために使
用されることができる。本発明のポリマーブレンドは、
それらの透明性及びPC、PAAMまたはPAAMブロ
ックコポリマー単独の特性よりも改良された特性のため
に、多数の商業的用途を有する新規の物質群を構成す
る。それらは、透明性が重要である場合に、現存のPC
の用途に使用されることができるだけでなく、低温特
性、現存のPCベースの物質よりも良好な耐引っ掻き性
及び良好な環境安定性のような追加的な利点を与えるこ
とができる。改良された光ディスク、透明なハウジン
グ、医療用容器、窓ガラス、グリーンハウの窓、リクレ
ーション装置、フィルターハウジング、食糧貯蔵及び水
ビンのような新規の応用品を、これらの改良された樹脂
により容易に製造することができる。
【0012】本発明のPAAMブロックコポリマー、特
に、ポリフェニルメタクリレートまたはポリベンジルメ
タクリレート及びゴム状ポリマー、例えば、ポリイソプ
レンまたはポリラウリルメタクリレートからなる第2ブ
ロックからなるコポリマーが初めて製造されている。改
質されたアニオン性重合化のスキームを採用した。「第
2ブロック」物質を、トルエンのような不活性溶媒中で
イソプレンのための重合開始剤としてのn−ブチルリチ
ウムを使用して最初に合成する。反応のこの部分は、4
0℃において反応のサイズにより約2〜4時間実施され
る。全ての場合において、反応は、モノマーからポリマ
ーへの100%の変換が完了するまで実施される。この
時に、1、1−ジフェニルエチレンをアニオン性鎖末端
の数に等しい量で添加する。テトラヒドロフランのよう
な少量のエーテル性溶媒も添加する。これらの成分を添
加したら、反応物を−78℃に冷却し、ベンジルメタク
リレートのようなPAAMモノマーを添加する。再び、
全てのベンジルメタクリレートが消費されるように完了
するまで反応を行い、その時に、酸性化されたメタノー
ルを添加してアニオン性鎖末端を終結させる。得られた
可溶性ポリマーをメタノールのような非溶媒を使用して
トルエンから沈殿させ、メタノールで洗浄し、真空乾燥
させる。
【0013】この方法で製造されたブロックコポリマー
は、典型的には、A−b−B(即ち、ABジブロック)
タイプであるが、B−b−A−b−B(即ち、B−A−
Bトリブロック)、A−b−B−b−A(即ち、A−B
−Aトリブロック)及び(A−B)n 多ブロックタイプ
を、二官能性開始剤、反応結合及び連続的添加技術のよ
うな従来の公知の方法を採用することにより製造するこ
とができる。トリブロックコポリマーは、通常、下記の
3つの方法の1により製造される:モノマーの連続的添
加、反応性結合または二官能性開始。第1の方法におい
て、モノマーは、示された順番で反応されて、A−B−
Aタイプの物質を生成する。第2の方法において、A−
Bタイプの物質は最初に製造されるが、依然として反応
性でありながら結合されて、A−(BB)−Aまたは単
純にA−B−Aトリブロックを生成する。結合反応は、
特定のジエステル、ジ有機ハロゲン、シリコンジハライ
ド及びイミン化合物を含む二官能性結合物質の添加によ
り生じる。これらの結合剤の例は、文献に記載されてお
り特許も付与されている。(「Thermoplastic Elastome
rs」、N. レッゲ、G. ホルデン及びH. シュレーダー
編集、マクミランパブリシング、ニューヨーク、198
7;「Handbook of Thermoplastic Elastomers」、2
版、B. ウォーカー及びC. レイダー編集、バンノスト
ランドパブリシャーズ、ニューヨーク、1988;US
P4,754,005)。二官能性開始の第3の方法
は、両端において同時に、最初に「B」ブロックの重合
を開始することにより、裏側からその物質を重合するこ
とにより作用し、次いで、「A」モノマーの添加がA−
B−A構造をもたらす。そのような開始剤の例としては
下記を包含する:2:1n−ブチルリチウム:1、3−
ビス(1−フェニルエテニル)ベンゼン;ロックマンの
塩基2当量(1:1n−ブチルリチウム:ヘキサン中の
カリウムt−ブトキシド複合体)にm−キシレンを添加
することにより製造されるたm−キシレンジアニオン;
及び2:1n−ブチルリチウム:m−ジソプロペニルベ
ンゼン。これらの物質の合成及び用途は文献に記載され
ている(「Polymer international」、24、197、
1991;「ACS Polymer preprints 」、1989、4
月、p. 150〜151;及び「Recent Advances in A
nionic Polymerizations」、T. ホーゲン−エシュ及び
J. スミド編集、エルセビアパブリシャーズ、オランダ
国、1987)。
【0014】ゴム状ポリマーは、イソプレンのようなジ
エンモノマーから得られる場合には、残基の炭素−炭素
二重結合を含むことができる。ホモポリマー及びポリブ
タジエンやポリイソプレンのようなジエンを含むコポリ
マーは、水素化されて、元のジエン物質に対して改良さ
れた熱的及び酸化安定性を有する新規の物質を生成する
ことができる。多くの水素添加方法があるが、最も好ま
しいのは、遷移金属塩(通常はコバルトまたはニッケル
をベースとする)及びトリエチルアルミニウムまたはn
−ブチルリチウムのような還元剤を含む混合された系を
使用する触媒水素添加である。例としては、均質な塩化
コバルト/ピリジン/トリエチルアルミニウム複合体;
均質なニッケルオクタノエート/トリエチルアルミニウ
ム複合体;及び[P(C6 5 3 RhCl]のような
均質なロジウム系を包含する。不均一な系は、シリカ、
ゼオライト、カーボンブラック等のような不活性物質上
で、[P(C6 5 3 RhCl]のような活性触媒を
支持することによって使用されることができる。水素添
加の詳細は、「Encyclopedia of Polymer Scienceand E
ngineering」、2版、7巻、ジョンウィリーアンドサン
ズ、ニューヨーク、1987のような多くの文献に見ら
れる。
【0015】一般的に、PAAMブロックは、いずれの
所望の分子量も作ることができるが、分子量10,00
0g/モルより高く、好ましくは、12,000〜8
5,000g/モルの範囲でなければならない。同様
に、第2ブロックも、10,000g/モルより高く、
より好ましくは30,000〜150,000の範囲で
なければならない。2つのブロックの相対的比率は、所
望の得られた特性変数に応じて変化することができる。
厚形材靱性及び低温衝撃強度のためには、約1:3〜
1:5のPAAM/ポリイソプレン比率を有する、第2
ブロック、例えば、ポリイソプレンを優先的に含む物質
を製造しなければならない。本発明のアロイは、ビスフ
ェノールAから得られるもののような広範囲の芳香族ポ
リカーボネートとブレンドすることができる。適当な芳
香族ポリカーボネートは、ホモ−またはコ−ポリカーボ
ネート及びそれらの混合物である。芳香族ポリカーボネ
ートは、ジ−(モノヒドロキシアリール)−アルカン、
ジヒドロキシベンゼン、またはアルキル若しくはハロゲ
ン−置換されたそれらの誘導体と、カルボン酸ジエステ
ル、ホスゲン、ジ−(モノヒドロキシアリール)−アル
カンのビス−クロロカルボン酸エステル、ジヒドロキシ
ベンゼンのビス−クロロカルボン酸エステル及びそれら
の置換された誘導体のようなカルボン酸の誘導体との反
応により製造される。これらのポリマーは、US4,5
48,997号に記載されているような公知の方法によ
り製造されることができる。
【0016】芳香族ポリカーボネートは、式
【0017】
【化6】
【0018】(式中、Yは、式
【0019】
【化7】
【0020】(式中、Wは、C1 〜C6 の直鎖状または
分枝鎖状のアルキル、カルボニル、スルホニル、酸素、
硫黄または単結合であり、nは10〜30,000、好
ましくは100〜10,000の整数である)の基を示
す)で示される。適当なジフェノール化合物「Y」は、
下記を含む:2、2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)メタン、
2、2−ビス−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)プロパン、4、4−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘプタン、2、2−(3、5、3’、5’−テトラ
クロロ−4、4’−ジヒドロキシフェニル)プロパン、
2、2−(3、5、3’、5’、テトラブロモ−4、
4’−ジヒドロキシフェニル)プロパン及び(3、3’
−ジクロロ−4、4−ジヒドロキシフェニル)メタン。
ポリカーボネートは、典型的には、分子量標準物質、酸
受容体及び触媒を使用して製造される。分子量標準物質
は、フェノール、シクロヘキサノール、メタノール及び
パラ−tert−ブチルフェニルを含む。酸受容体は、アル
キル及び芳香族アミン、例えば、ピリジン、トリエチル
アミン及びジメチルアニリンのような有機または無機塩
基並びにアルカリ及びアルカリ土類金属の水酸化物、炭
酸塩及びリン酸塩であることができる。
【0021】ポリカーボネートの製造のために使用され
る触媒は、エステル化を促進し、第3アミン、第4アン
モニウム化合物及び第4ホスホニウム化合物を含む。例
としては、トリイソプロピルアミン、テトラエチルアン
モニウムブロミド及びn−ブチルトリフェニルホスホニ
ウムブロミドが含まれる。好ましいポリカーボネート
は、ビスフェノールAとして通常知られている、2、2
−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロパンを使用し
て製造される。ビスフェノールAタイプのポリカーボネ
ートは、商業上入手可能であり、Makrolon(モベイコー
ポレイション)、Lexan (ゼネラルエレクトリックコー
ポレイション)及びSinvet(エニケム)を包含する。こ
れらのポリカーボネートの数平均分子量は、10,00
0〜200,000g/モル、より好ましくは、20,
000〜100,000の範囲の程度であり、0.5重量
%でメチレンクロリドにおいて25℃における測定によ
り約1.0〜1.5の相対粘度を有する。好適なポリマーブ
レンドは、ポリカーボネートと多芳香族(アルカリ)メ
タクリレートブロックを含むブロックコポリマーの2成
分ブレンドである。上記記載の成分に加えて、本発明の
アロイは、安定剤、抗酸化剤、スリップ剤、可塑剤、難
燃剤、充填剤、抗スラット剤及び着色剤のようなその他
の材料を含むことができう。適当な染料、顔料及び特殊
色濃縮物は、有機及び無機の広範囲の化学的化合物を含
む。主な製造元は、フェロ、ホーウィック、チバガイギ
ー及びクロウリーを含む。
【0022】難燃剤は、アルミニウム水和物、ハロゲン
化化合物、三酸化アンチモン及びホスフェートエステル
を包含する。それらは、モベイ、フェロ、ホーウィック
及びアクゾを含む種々の会社から販売されている。紫外
線安定剤は、いわば複合化合物であるが、一般的には、
ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾールまたはニッケル−
有機タイプからなる。それらは、チバガイギー、BAS
F、フェロ、アメリカンシアナミドから販売されてい
る。適当な充填剤は、アラミド繊維、ガラス繊維、セラ
ミック繊維、金属繊維、炭素繊維、ガラスビーズのよう
な充填剤、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、雲母及
びシリカのような鉱物を包含する。これらのブレンドの
製造は、複合化の技術において知られた多くの方法を使
用して実施することができる。成分は、ロール混合機、
ブレード混合機、スクリュー混合機等のような種々の形
態の機械的及び熱的加工装置を使用して、溶液内または
溶融状態で混合することができる。次いで、得られたブ
レンドは、さらに、全ての形態の抽出及び成形のような
周知の方法により加工及び成形されることができる。
【0023】本発明の得られたブレンドは、広範囲の特
性、特に、成分単独により示されるものよりもより良好
な特性を有する透明で熱可塑性の物質である。例えば、
市販のポリカーボネートの熱可塑的加工性、長期の環境
安定性、耐引っ掻き性、厚形材剛性及び低温衝撃強度は
全て、本発明の技術により改良されることができる。そ
の結果、本発明のブレンドは、多くの商業的用途を有す
る。本発明のその他の特徴は、本発明を限定する目的で
はなく説明のために与えられる下記の実施例の記述によ
り、より明らかとなるであろう。
【0024】
【実施例】
実施例1:ポリベンジルメタクリレート−ポリイソプレ
ンジブロックコポリマー(PBxMA−PiP)の合成 全ての試薬を、アニオン性合成のための厳格な標準に合
致させるために慣用方法により精製した。トルエン(5
00ml)を、精製されたアルゴン気体の下で、清浄な1,
000mlのガラス反応器へ入れ、40℃に加熱した。次
いで、1.6Mn−ブチルリチウム0.55ml及びその後イ
ソプレンモノマー25mlをシリンジにより添加した。ア
リコートを周期的に抽出し、ゲル濾過クロマトグラフィ
ーによりパーセント変換した。全てのイソプレンをポリ
マーに変換した後、1、1−ジフェニルエチレン0.15
mlを添加し、次いでテトラヒドロフラン100mlを添加
した。10分後に、反応物を徐々に−78℃に冷却し、
その時に、ベンジルメタクリレート25mlを添加した。
再び、アリコートを採取し、ベンジルメタクリレートの
変換をGPCによりモニターした。反応の終りに、酸性
化したメタノール6mlを添加し、活性アニオン末端基を
終端させた。次いで、反応物の全含量をメタノール1,7
00ml中で沈殿させ、濾過し、メタノールで洗浄し、真
空乾燥させた。生成物の示差走査熱量計(DSC)は、
各々、ポリイソプレン及びポリベンジルメタクリレート
ブロックに対応する−59℃及び62℃における2つの
ガラス転移点(Tg)を示した。透過型電子顕微鏡は、
ブロックコポリマー構造を示す200Å程度の微相分離
形態を示した。 実施例2:ポリフェニルメタクリレート−ポリイソプレ
ンの合成 ジブロックコポリマー(PPhMA−PiP)。
【0025】実施例1と同じ反応スキームにより、ポリ
フェニルメタクリレート−ポリイソプレンのジブロック
コポリマーを製造した。DSCにより、それぞれのポリ
イソプレン及びポリフェニルメタクリレート相に対して
約−60℃及び124℃の2つのTgが示された。透過
型電子顕微鏡により、ブロックコポリマー構造が確認さ
れた。 実施例3:ポリカーボネートとの溶液調製ブレンド 実施例1及び2の物質を、種々の重量比で、室温におい
てクロロホルム中で、Tg=149℃のポリカーボネー
ト(Sinvet 251)と溶液ブレンドし、各混合物を、
イソプロパノール中で凝固させ、濾過し、80℃におい
て数時間真空乾燥させた。次いで、最初に275℃に加
熱して非均衡効果を除き、溶融ブレンドをシミュレート
した後、各ブレンドを示差走査熱量計(DSC)により
試験した。これらのブレンドの圧縮成形フィルムは、肉
眼に対して高度に透明であった。DSCを25〜275
℃で20℃/分で走査して、混合物のガラス転移点を記
録した。結果を表1に示す。これらのブレンドにより示
される単一ガラス転移点は、熱力学的に混和性のポリマ
ーブレンドの周知の挙動と一致している。
【0026】比較として、Tg=111の市販のポリメ
チルメタクリレート(サイエンティフィックポリマープ
ロダクツ)をポリカーボネートと溶液ブレンドし、同様
の方法で試験した。得られたブレンドは不透明で、圧縮
成形したところ脆く、DSCによる測定で2つのガラス
転移点を示した。結果を表1に示す。
【0027】
【表1】 表 1 PC/ブロック PBzMA−PiP PPhMA−PiP PMMA 重量比 Tg Tg Tg 100/0 149 149 149 85/15 − 147 115/147 80/20 142 − − 70/30 − 146 118/149 60/40 123 − 117/149 50/50 − 145 − 40/60 116 − 119/148 30/70 − 144 117/148 20/80 106 − − 15/85 − 139 116/147 0/100 62 124 111 実施例4:ポリカーボネートとの溶融処理されたブレン
ド 実施例3のポリカーボネート、実施例1及び2の方法に
より製造されたジブロックコポリマー、及び場合により
追加的なポリイソプレンを含む種々の混合物をHaake-Bu
echler小型抽出器中で275℃において溶融ブレンド
し、次いで、エンゲル抽出成形器において270℃で射
出成形した。得られた成形バーを、4つの温度:20、
0、−20及び−40℃並びにASTM規格D256に
より1/8”及び1/4”の2つの厚さにおいて衝撃強
度を試験した。これらの試験の結果を、透明度の表記と
ともに表2中にまとめて示す。
【0028】
【表2】 表 2 (All values are in units of ft.-lb/in.) ブレ 20℃ 0℃ −20℃ −40℃ンド 1/8 ″/1/4″ 1/8 ″/1/4″ 1/8 ″/1/4″ 1/8 ″/1/4″ 外観 PC 17/2.5 15/2 9/2 2/2 透明 A 17/8 15/7 13/4 3/3 〃 B 12/12 12/6 10/4 3/3 〃 C − − − − 不透明 D − − − − 透明 E 16/14 15/12.5 12.5/7 4/4 〃 F −/8 −/4 −/2 −/2 不透明 ブレンドA=90%PC+実施例1の10%PBzMA
−PiP ブレンドB=96%PC+実施例1の3.5%PBzMA
−PiP+0.5%PiP ブレンドC=70%PC+実施例1の10%PBzMA
−PiP+20%PiP ブレンドD=70%PC+実施例1の20%PBzMA
−PiP+10%PiP ブレンドE=90%PC+実施例2の10%PPhMA
−PiP ブレンドF=90%PC+5%ポリブタジエンゴム 明らかに、本発明の多数の変更及び変異が上記の技術に
鑑みて可能である。従って、それは本発明の範囲内のも
のであると理解され、本発明は、本明細書中で特別に記
載したもの以外にも実施することが可能である。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分: (I)式 【化1】 (式中、Yは式 【化2】 (式中、Wは、C1 〜C6 の直鎖鎖状または分枝鎖状の
    アルキル、カルボニル、スルホニル、酸素、硫黄または
    単結合である)の2価の芳香族基であり、mは、全体数
    10〜30,000である)のポリカーボネート99〜
    1重量%; (II)式 【化3】 (式中、nは10〜5,000の整数であり;xは0〜
    4の整数であり、Rは、フェニル、ナフチル、またはC
    1 〜C6 −アルキル、C1 〜C6 −アルコキシ、ヒドロ
    キシ、アミノ、カルボニル若しくはC1 〜C6 −アルコ
    キシカルボニルにより置換されたフェニルである)の多
    芳香族(アルキル)メタクリレートのブロックを含むブ
    ロックコポリマー1〜99重量%のブレンドからなる樹
    脂組成物。
  2. 【請求項2】 成分(I)10〜90重量%からなる請
    求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 成分(I)35〜89重量%からなる請
    求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 Rがフェニルで、xが1である請求項1
    に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 Rがフェニルで、xが0である請求項1
    に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 ブロックコポリマーが、式A−b−B、
    A−b−B−b−A、B−b−A−b−Bまたは(A−
    B)(式中、Aは芳香族(アルキル)メタクリレートで
    あり、Bはポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリラウ
    リルメタクリレート、ポリブチルアクリレート、ポリ−
    1 〜C10−アクリルアクリレート、ポリスチレン、ポ
    リ−C1 〜C4 −(アルキル)スチレン、ジエンゴムま
    たはシロキサンエラストマーである)により示される請
    求項1に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 A対Bの比率が、1:3〜1:5である
    請求項6に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 ブロックAが、12,000〜85,0
    00g/モルの分子量を有し、ブロックBが、30,0
    00〜150,000の分子量を有する請求項6に記載
    の樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 成分(I)が、ビスフェノールAを含む
    ポリカーボネートである請求項1に記載の樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 さらに、成分(II)の個々のブロッ
    クに相当する15重量%までのホモポリマーからなる請
    求項1に記載の樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 ブロックBが、飽和炭化水素である請
    求項1に記載の樹脂組成物。
  12. 【請求項12】 式A−b−B、A−b−B−b−A、
    B−b−A−b−Bまたは(A−B)n(式中、Aは式 【化4】 (式中、nは10〜5,000の整数であり;xは0〜
    4の整数であり、Rはフェニル、ナフチルまたはハロゲ
    ン、フェニル、C1 〜C6 アルキル、C1 〜C6アルコ
    キシ、ヒドロキシ、アミノ、カルボニル若しくはC1
    6 アルコキシカルボニルにより置換されるフェニルで
    ある)のブロックであり;Bはゴム状ポリマーであり;
    「b」はブロック構造を示す)で示されるブロックコポ
    リマー。
  13. 【請求項13】 ゴム状ポリマーが、ポリイソプレン、
    ポリブタジエン、ポリラウリルメタクリレート、ポリブ
    チルアクリレート、ポリスチレン、ポリ−C 1 〜C4
    アルキルスチレン、ジエンゴムまたはシロキサンエラス
    トマーである請求項12に記載のブロックコポリマー。
  14. 【請求項14】 Aの分子量が、10,000〜85,
    000g/モルである請求項12に記載のブロックコポ
    リマー。
  15. 【請求項15】 Bの分子量が、10,000〜15
    0,000g/モルである請求項12に記載のブロック
    コポリマー。
  16. 【請求項16】 A対Bの重量比が、1:3〜1:5で
    ある請求項12に記載のブロックコポリマー。
  17. 【請求項17】 各ブロックの重量比が、0.1:1〜
    1:1の範囲内である請求項12に記載のブロックコポ
    リマー。
  18. 【請求項18】 ブロックBが、飽和炭化水素である請
    求項12に記載のブロックコポリマー。
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