JPH06205859A

JPH06205859A - ゴルフ用クラブヘッド

Info

Publication number: JPH06205859A
Application number: JP50A
Authority: JP
Inventors: Itsushi Nagamoto; 五志長元
Original assignee: Yamaha Corp
Current assignee: Yamaha Corp
Priority date: 1993-01-08
Filing date: 1993-01-08
Publication date: 1994-07-26
Also published as: TW288981B; US5499819A

Abstract

(57)【要約】【目的】ヘッド成形後の重量の追加調整及び重心位置
の調整を容易に行なうようにする。【構成】中空構造を有するヘッド本体１の中空部４内
に、低融点金属からなる溶融金属１０を注入し、この溶
融金属１０を固化することにより、質量体５を所定の位
置に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、中空構造を有するア
イアンクラブあるいはウッドクラブなどに適用されるゴ
ルフ用クラブヘッドに関し、特に、ヘッド本体の重量及
び重心配分の調整を容易に行なうことができるようにし
たものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の中空構造を有するゴルフ
用クラブヘッドにおいては、例えばカーボン繊維を主補
強繊維としたカーボン繊維強化プラスチックス（ＣＦＲ
Ｐ）の外殻構造からなるＣＦＲＰヘッド、あるいは、チ
タン合金、アルミニウム合金、ステンレス合金からなる
メタルヘッドがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来構造のクラブヘッドは、成形後のヘッド重量が
過小で軽量であるため、ヘッド重量を追加調整しなけれ
ばならないという問題があった。

【０００４】この発明の目的は、ヘッド成形後の重量の
追加調整及び重心位置の調整を容易に行なうことができ
るようにしたゴルフ用クラブヘッドを提供することにあ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、この発明は、中空構造を有するヘッド本体の中
空部内に、低融点金属からなる溶融金属を注入し、この
溶融金属を所定の位置に固化配置してなる構成としたも
のである。

【０００６】また、この発明は、中空構造を有するヘッ
ド本体の中空部内に、液状合成樹脂を複数の金属粒と共
に注入して硬化させ、これら金属粒を所定の位置に配置
してなる構成としたものである。

【０００７】

【作用】すなわち、この発明は、上記の構成を採用する
ことにより、ヘッド本体の中空部内に、低融点金属から
なる溶融金属を注入し、この溶融金属を所定の位置に固
化配置してなるために、成形後のヘッド本体の重量及び
重心配分の調整が容易に行なえ、しかも、重心位置の調
整や重量周辺配分によるスイートスポットのワイド化や
重心深度の調整が図れる。

【０００８】また、ヘッド本体の中空部内に、液状合成
樹脂を複数の金属粒と共に注入して硬化させ、これら金
属粒を所定の位置に配置してなるために、成形後のヘッ
ド本体の重量及び重心配分の調整が容易に行なえ、しか
も、重心位置の調整が図れるとともに、液状合成樹脂の
硬化による金属粒の位置決めが安定して行なえる。

【０００９】

【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照しな
がら詳細に説明すると、図１から図４はこの発明に係る
ゴルフ用クラブヘッド、例えばアイアンクラブヘッドの
第１実施例を示すもので、図中１はヘッド本体である。

【００１０】このヘッド本体１は、図１及び図２に示す
ように、ＣＦＲＰ外殻またはメタル外殻からなる中空構
造を有するとともに、その基端部には、ホーゼル部２が
一体形成され、このホーゼル部２には、シャフト（図示
せず）が挿着されるシャフト挿着孔３が設けられてい
る。

【００１１】そして、このホーゼル部２に形成したシャ
フト挿着孔３は、前記ヘッド本体１内の中空部４に連通
させてなるとともに、この中空部４のヘッドソール面１
ａ側に相当する内底部４ａには、後述する手段により、
例えば鉛、真鍮、銅、Ｂｅ−ＣｕあるいはＺｎなどの高
比重金属からなる低融点金属の溶融金属を固化した質量
体５が配置固定されている。

【００１２】この質量体５は、前記ヘッド本体１の全体
重量を増加させる目的で追加調整されるもので、その上
面は合成樹脂体６にて被覆保持されている。

【００１３】なお、図中７は前記ヘッド本体中空部４の
内底部４ａの所定位置に配置したアルミニウムあるいは
セラミックなどの軽量なブロック体で、このブロック体
７は、その位置調整によって、ヘッド重量分布の調整を
可能にするとともに、図１に実線矢印で示すように、ト
ウ側及びヒール側方向の重心配分によるバランスを調整
し得るようになっている。

【００１４】すなわち、前記ヘッド重量を追加調整する
には、図３に示すように、ヘッド本体１の成形後、前記
ホーゼル部２のシャフト挿着孔３から低融点金属からな
る溶融金属１０を中空部４内に注入する。

【００１５】次いで、この溶融金属１０を前記ヘッド本
体１の中空部４の内底部４ａの所定位置に固化させて配
置した後、再び、前記ホーゼル部２のシャフト挿着孔３
から液状合成樹脂１１を中空部４内に注入し硬化させる
ことにより行なわれるものである。

【００１６】また、図５はこの発明に係るアイアンクラ
ブヘッドの第２実施例を示し、質量体２０として、合成
樹脂２１と複数の鉛などの金属粒２２との混合物にて形
成してなるもので、その配置手段は、前記ヘッド本体１
のホーゼル部２のシャフト挿着孔３から液状合成樹脂を
複数の金属粒と共に中空部４の内底部４ａに注入し、こ
の液状合成樹脂を硬化させることにより行なわれる。

【００１７】さらに、図６及び図７はこの発明に係るア
イアンクラブヘッドの第３実施例を示し、ヘッド本体１
の中空部４のヘッドフェース面１ｂ側に相当する部位に
ブロック体７を配置し、このブロック体７の周囲に質量
体５を配置することにより、ヘッド重量分布及び重心配
分の調整とともに、図６に実線矢印で示すように、スイ
ートスポットＰの拡大化を図るように構成してなるもの
である。

【００１８】なお、質量体の配置固定を確実にするに
は、中空部内面に突起部を形成するか、ヘッド外側から
ヘッド本体と質量体を螺着することが効果的である。さ
らになお、この発明の実施例では、アイアンクラブヘッ
ドを例にして説明したが、ウッドクラブヘッドにも適用
可能であり、特に、フェァーウエイウッドには、より効
果的である。

【００１９】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、ヘッド本体の中空部内に、低融点金属からなる溶
融金属を注入し、この溶融金属を所定の位置に固化配置
してなることから、成形後のヘッド本体の重量及び重心
配分の調整を容易に行なうことができ、重心位置の低下
やワイドスポット化を図ることができる。

【００２０】また、請求項２において、ヘッド本体の中
空部内に、液状合成樹脂を複数の金属粒と共に注入して
硬化させ、これら金属粒を所定の位置に配置してなるこ
とから、成形後のヘッド本体の重量及び重心配分の調整
を容易に行なうことができ、しかも、重心位置の低下を
図ることができるとともに、液状合成樹脂の硬化による
金属粒の位置決めを安定して行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係るゴルフ用クラブヘッドの第１
実施例を示す一部切欠き説明図。

【図２】同じく図１のＡ−Ａ線における縦断側面図。

【図３】同じくヘッド本体中空部内への低融点金属の
注入状態を示す説明図。

【図４】同じくヘッド本体中空部内への液状合成樹脂
の注入状態を示す説明図。

【図５】この発明に係るゴルフ用クラブヘッドの第２
実施例を示す縦断側面図。

【図６】この発明に係るゴルフ用クラブヘッドの第３
実施例を示すフェース面切欠き状態の縦断正面図。

【図７】同じく図６のＢ−Ｂ線における縦断側面図。

【符号の説明】

１・・・ヘッド本体、２・・・ホーゼル部、３・・・シ
ャフト挿着孔、４・・・中空部、４ａ・・・内底部、５
・・・質量体、１０・・・溶融金属。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】中空構造を有するヘッド本体の中空部内
に、低融点金属からなる溶融金属を注入し、この溶融金
属を所定の位置に固化配置したことを特徴とするゴルフ
用クラブヘッド。
【請求項２】中空構造を有するヘッド本体の中空部内
に、液状合成樹脂を複数の金属粒と共に注入して硬化さ
せ、これら金属粒を所定の位置に配置したことを特徴と
するゴルフ用クラブヘッド。