JPH067487A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents
ゴルフクラブヘッドInfo
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- JPH067487A JPH067487A JP4196512A JP19651292A JPH067487A JP H067487 A JPH067487 A JP H067487A JP 4196512 A JP4196512 A JP 4196512A JP 19651292 A JP19651292 A JP 19651292A JP H067487 A JPH067487 A JP H067487A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- head
- face
- core
- opening
- core body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
- A63B53/00—Golf clubs
- A63B53/04—Heads
- A63B53/047—Heads iron-type
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
- A63B53/00—Golf clubs
- A63B53/04—Heads
- A63B53/0416—Heads having an impact surface provided by a face insert
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
- A63B53/00—Golf clubs
- A63B53/04—Heads
- A63B53/045—Strengthening ribs
- A63B53/0454—Strengthening ribs on the rear surface of the impact face plate
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
- A63B53/00—Golf clubs
- A63B53/04—Heads
- A63B53/0458—Heads with non-uniform thickness of the impact face plate
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Physical Education & Sports Medicine (AREA)
- Golf Clubs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ヘッド本体とコア体とフェース体との相互密
着性に優れたゴルフクラブヘッドを提供する。 【構成】 ヘッド本体11にはそのフェース部に開口す
る開口部14と該開口部を介して外部に開放された中空
部15とを形成する。ヘッド本体の該中空部内には開口
部に臨む表面に凹溝16を形成したコア体12を固着
し、開口部を塞ぐフェース体13をヘッド本体およびコ
ア体との一体成形により形成する。
着性に優れたゴルフクラブヘッドを提供する。 【構成】 ヘッド本体11にはそのフェース部に開口す
る開口部14と該開口部を介して外部に開放された中空
部15とを形成する。ヘッド本体の該中空部内には開口
部に臨む表面に凹溝16を形成したコア体12を固着
し、開口部を塞ぐフェース体13をヘッド本体およびコ
ア体との一体成形により形成する。
Description
【産業上の利用分野】本発明はゴルフクラブヘッドに関
し、更に詳しくは、ヘッド本体とコア体とフェース体を
一体成形したゴルフクラブヘッドに関する。
し、更に詳しくは、ヘッド本体とコア体とフェース体を
一体成形したゴルフクラブヘッドに関する。
【従来の技術】従来より、フェース部に形成された開口
部と該開口部を介して外部に開放した中空部とを有する
金属製のヘッド本体の該中空部内に、樹脂又は繊維強化
樹脂よりなりフェースおよびコアを構成する一体部材を
ヘッド本体との一体成形により開口部2を塞ぐように形
成したゴルフクラブアイアンヘッド等のゴルフクラブヘ
ッドが用いられている。図10はこの種のクラブヘッド
の断面図である。同図を参照すると、金属製のヘッド本
体1はフェース部に形成された開口部2と該開口部2を
介して外部に開放した中空部3とを有しており、この中
空部3内には炭素長繊維を混入した樹脂からなるフェー
ス・コア一体部材4がコンプレッション成形により開口
部2を塞ぐようにヘッド本体1と一体に形成されてい
る。この種のゴルフクラブヘッドは、金属製ヘッド本体
1を中空構造として内部に樹脂材を充填しているので、
ヘッドの軽量化や、ヘッド重心周りの慣性モーメントお
よび重心深度の増大化等を図ることができ、また、フェ
ース部が樹脂製のフェース・コア一体部材4からなるの
で、ボール反発特性が向上するという利点を有してい
る。
部と該開口部を介して外部に開放した中空部とを有する
金属製のヘッド本体の該中空部内に、樹脂又は繊維強化
樹脂よりなりフェースおよびコアを構成する一体部材を
ヘッド本体との一体成形により開口部2を塞ぐように形
成したゴルフクラブアイアンヘッド等のゴルフクラブヘ
ッドが用いられている。図10はこの種のクラブヘッド
の断面図である。同図を参照すると、金属製のヘッド本
体1はフェース部に形成された開口部2と該開口部2を
介して外部に開放した中空部3とを有しており、この中
空部3内には炭素長繊維を混入した樹脂からなるフェー
ス・コア一体部材4がコンプレッション成形により開口
部2を塞ぐようにヘッド本体1と一体に形成されてい
る。この種のゴルフクラブヘッドは、金属製ヘッド本体
1を中空構造として内部に樹脂材を充填しているので、
ヘッドの軽量化や、ヘッド重心周りの慣性モーメントお
よび重心深度の増大化等を図ることができ、また、フェ
ース部が樹脂製のフェース・コア一体部材4からなるの
で、ボール反発特性が向上するという利点を有してい
る。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のゴルフクラブヘッドにおいては、フェース・コア一体
部材4が固化するとき一体成形材料の収縮が起こる。こ
のとき、一体成形材料がヘッド本体1の中空部3全体を
埋める体積を有しているため、一体成形材料の収縮変形
量が大きなものとなり、ヘッド本体1との接合面に無視
できない程の隙間が生じ、ヘッド本体1との密着性が低
下したり、フェース・コア一体部材4の表面に収縮によ
るへこみが生じるという問題が生じる。特に、ヘッド本
体1のフェース部に開口部2を形成したクラブヘッドに
おいてはフェース部の開口縁部とフェース・コア一体部
材4との間に隙間が生じたり、フェース・コア一体部材
4の打球面に収縮によるへこみが生じるため、美観が損
なわれるだけでなく、打球にも悪影響を及ぼすという問
題が生じる。したがって、本発明の目的は、ヘッド本体
とコア体とフェース体との相互密着性に優れたゴルフク
ラブヘッドを提供することにある。
のゴルフクラブヘッドにおいては、フェース・コア一体
部材4が固化するとき一体成形材料の収縮が起こる。こ
のとき、一体成形材料がヘッド本体1の中空部3全体を
埋める体積を有しているため、一体成形材料の収縮変形
量が大きなものとなり、ヘッド本体1との接合面に無視
できない程の隙間が生じ、ヘッド本体1との密着性が低
下したり、フェース・コア一体部材4の表面に収縮によ
るへこみが生じるという問題が生じる。特に、ヘッド本
体1のフェース部に開口部2を形成したクラブヘッドに
おいてはフェース部の開口縁部とフェース・コア一体部
材4との間に隙間が生じたり、フェース・コア一体部材
4の打球面に収縮によるへこみが生じるため、美観が損
なわれるだけでなく、打球にも悪影響を及ぼすという問
題が生じる。したがって、本発明の目的は、ヘッド本体
とコア体とフェース体との相互密着性に優れたゴルフク
ラブヘッドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るゴルフクラブヘッドは、フェース部に
形成した開口部と該開口部を介して外部に開放した中空
部とを有するヘッド本体の該中空部内にコア体を固着
し、前記開口部を塞ぐフェース体をヘッド本体およびコ
ア体との一体成形により形成したことを特徴とする。上
記構成のゴルフクラブヘッドにおいて、好ましくは、前
記開口部に臨むコア体の表面に凹凸が形成される。
め、本発明に係るゴルフクラブヘッドは、フェース部に
形成した開口部と該開口部を介して外部に開放した中空
部とを有するヘッド本体の該中空部内にコア体を固着
し、前記開口部を塞ぐフェース体をヘッド本体およびコ
ア体との一体成形により形成したことを特徴とする。上
記構成のゴルフクラブヘッドにおいて、好ましくは、前
記開口部に臨むコア体の表面に凹凸が形成される。
【作用】上記構成のゴルフクラブヘッドにおいては、ヘ
ッド本体の中空部内にコア体が固着されているので、ヘ
ッド本体およびコア体と一体成形されるフェース体はヘ
ッド本体の開口部を塞ぐとともにヘッド本体の内面とコ
ア体との隙間を埋めるだけの小さな体積となる。したが
って、フェース体成形材料が固化する際の収縮変形量が
小さくなる。したがって、フェース体の表面に収縮によ
るへこみが生じにくくなるとともに、ヘッド本体との間
に隙間が生じにくくなり、さらにフェース体成形材料が
コア体とヘッド本体内面との隙間を埋めるので、ヘッド
本体とコア体とフェース体相互の密着性が向上する。ま
た、コア体およびフェース体の材料選択によりヘッド重
量、ヘッド重心周りの慣性極モーメント、ヘッド重心深
度等の調整を自在に行うことができるようになる。しか
も、ヘッド本体およびコア体と一体化されたフェース体
がフェース部の開口部に露出しているので、コア体およ
びフェース体の材料選択によるボール反発係数の調整が
容易になる。ヘッド本体の開口部に臨むコア体の表面に
凹凸を形成した場合、この凹凸に密着したフェース体材
料が固化するときに、凹凸がフェース体材料の収縮を分
散させる役割を果たす。したがって、ヘッド本体との接
合部におけるフェース体材料の収縮変形量は極めて小さ
くなり、ヘッド本体とフェース体との密着性が一層向上
する。
ッド本体の中空部内にコア体が固着されているので、ヘ
ッド本体およびコア体と一体成形されるフェース体はヘ
ッド本体の開口部を塞ぐとともにヘッド本体の内面とコ
ア体との隙間を埋めるだけの小さな体積となる。したが
って、フェース体成形材料が固化する際の収縮変形量が
小さくなる。したがって、フェース体の表面に収縮によ
るへこみが生じにくくなるとともに、ヘッド本体との間
に隙間が生じにくくなり、さらにフェース体成形材料が
コア体とヘッド本体内面との隙間を埋めるので、ヘッド
本体とコア体とフェース体相互の密着性が向上する。ま
た、コア体およびフェース体の材料選択によりヘッド重
量、ヘッド重心周りの慣性極モーメント、ヘッド重心深
度等の調整を自在に行うことができるようになる。しか
も、ヘッド本体およびコア体と一体化されたフェース体
がフェース部の開口部に露出しているので、コア体およ
びフェース体の材料選択によるボール反発係数の調整が
容易になる。ヘッド本体の開口部に臨むコア体の表面に
凹凸を形成した場合、この凹凸に密着したフェース体材
料が固化するときに、凹凸がフェース体材料の収縮を分
散させる役割を果たす。したがって、ヘッド本体との接
合部におけるフェース体材料の収縮変形量は極めて小さ
くなり、ヘッド本体とフェース体との密着性が一層向上
する。
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につき
説明する。図1から図4までは本発明をいわゆるアイア
ンクラブタイプのクラブヘッドに適用した場合の一実施
例を示したものである。これらの図を参照すると、クラ
ブヘッドは金属製のヘッド本体11、樹脂を主材とした
コア体12および同じく樹脂を主材としたフェース体1
3とを有している。ヘッド本体11はそのフェース部に
形成された開口部14と該開口部14を介して外部に開
放された中空部15を有している。このような形状のヘ
ッド本体11は鋳造、プレス或いはプレス似て形成した
分割体の溶接等により製造することができる。コア体1
2は成形加工により形成されており、ヘッド本体11の
中空部15に収容されてその内壁面、例えばヘッド本体
11の後部内壁面等に接着剤(図示省略)にて固着され
ている。コア体12の体積は中空部15の容積よりも若
干小さい。特に、開口部14に対してコア体12の前面
は後方に位置している。したがって、ヘッド本体11の
中空部15内にコア体12を固着したとき、ヘッド本体
11の開口部14にはフェース体13を板状に成形する
ための凹所が形成される。コア体12の表面、特に、開
口部14に臨む前面には格子状の凹溝16による凹凸が
形成されている。フェース体13はヘッド本体11の開
口部14を塞ぐようにヘッド本体11およびコア体12
と一体に形成されている。さらにこのフェース体13は
コア体12の凹溝16およびヘッド本体11とコア体1
2との間の隙間を埋めている。フェース体13の主材で
ある樹脂はエポキシ、ウレタン等の熱硬化性樹脂であっ
てもよいが、この実施例ではABS,ポリカーボネイ
ト,ポリアセタール,ポリアリレート等の熱軟化性樹脂
が用いられている。そして、熱硬化性樹脂が用いられる
ときはフェース体13は加圧成形によりヘッド本体11
およびコア体12と一体に成形すればよいが、この実施
例ではフェース体13は射出成形によりヘッド本体11
およびコア体12と一体に成形されている。図5は射出
成形によるフェース体13の製造工程を示したもので、
一方の金型17にはコア体12を固設したヘッド本体1
1が収容されており、他方の金型18はヘッド本体11
およびコア体12と共働してフェース体13の射出成形
空間を形成している。そして溶融したフェース体材料を
金型18の注入孔19から射出成形空間内へと加圧供給
することにより、フェース体13が形成される。上記方
法にて製造されたゴルフクラブヘッドにおいては、ヘッ
ド本体11の中空部15内にコア体12が固着されてい
るので、ヘッド本体11およびコア体12と一体成形さ
れるフェース体13はヘッド本体11の開口部14を塞
ぐとともにヘッド本体11の内面とコア体12との隙間
を埋めるだけの小さな体積となる。したがって、フェー
ス体材料が固化する際の収縮変形量が小さくなる。しか
も、コア体12の前面には凹溝16による凹凸が形成さ
れているので、この凹凸に密着したフェース体材料が固
化するときに、図4に矢印で示すように凹凸がフェース
体材料の収縮を分散させる役割を果たす。したがって、
ヘッド本体11との接合部におけるフェース体材料の収
縮変形量は極めて小さくなり、ヘッド本体11との間に
隙間が生じにくくなる。また、コア体12およびフェー
ス体13の材料選択によりヘッド重量、ヘッド重心周り
の慣性極モーメント、ヘッド重心深度、フェース部の表
面硬さ等の調整を自在に行うことができるようになる。
例えば、コア体12の樹脂材料中には重量調整のための
金属粉体や微細なガラス中空体等を混入することができ
る。また、図7に示すように、コア体12の適所例えば
トウ側側面に形成した穴24に例えば鉛等からなる重量
調整用の高比重体25を挿入して接着剤等で固着した
り、コア体12を同様の高比重体と一体成形しておくこ
とができる。さらに、図8に示すように、フェース部の
反発係数を高めるため、例えば炭素、ガラス等の長繊維
を束状に樹脂で固めた高反発棒状体26をコア体12の
前面すなわちフェース開口部14に臨む面に形成した有
底穴若しくは貫通孔27内に挿入して接着剤等で固着し
たり、コア体12を同様の高反発棒状体と一体成形して
おくことができる。このように、同一形状で重量バラン
ス、重量等が異なる複数個のコア体12を予め製造して
おくことができるので、複数個のコア体12の中から所
望のものを選択してヘッド本体11内に収容することに
より、重量バランス、重量、重心深度等が異なる同一形
状ヘッドを容易に製造できることとなる。一方、フェー
ス体13の樹脂材料中には強度および表面硬度を高める
ための炭素、ガラス等の短繊維或いはウイスカー(単結
晶針状体)を混入することができる。ウイスカーはフェ
ース部の表面硬度を高めるための好適な材料であるが、
一般に高価であるため、従来のごとくヘッド本体の中空
部全体を埋める樹脂材料中に混入させると多量のウイス
カーが必要になる。これに対し、本発明に従うクラブヘ
ッドにおいては、フェース体13の樹脂材料中のみに混
入させることができるので、安価に表面硬度の高いクラ
ブヘッドを提供できることとなる。さらに上記実施例に
おいては、コア体12およびフェース体13の材料選択
によるボール反発係数の調整が容易になる。図6は本発
明の他の実施例を示したものである。同図において上記
実施例と同様の構成要素には同一参照符号が付されてい
る。この実施例では、ヘッド本体11にはフェース部に
開口する開口部14と共に、ヘッド本体11の後部に開
口する開口部20が形成されており、中空部15は両開
口部14,20を介して外部に開放されている。そし
て、中空部15内に固着されたコア体12には表面の凹
溝16と共に、両開口部14,20間を連通する連通孔
21が形成されており、フェース部の開口部14を塞ぐ
フェース体13と後部開口部20を塞ぐバック体28は
連通孔21内を流れる同一成形材料により互いに一体に
且つヘッド本体11およびコア体12と一体に成形され
ている。したがって、フェース体13がコア体12から
より一層剥離しにくいものとなっている。また、このよ
うな構成の場合、フェース体13およびバック体28の
成形のための成形材料注入孔をヘッド本体11の後部に
設けることができるので、フェース部の面精度を高める
ことができることとなる。図9は本発明の更に別の実施
例を示したものである。同図において上記実施例と同様
の構成要素には同一参照符号が付されている。この実施
例では、ヘッド本体11のフェース部に形成された開口
部14に臨むコア体12の前面に複数個の凹陥部22が
形成されている。したがって、フェース体13のフェー
ス体材料がこれら凹陥部22の内部に充填されることと
なる。また、コア体12の前面にはヒール側端面からト
ウ側端面まで連続した凹溝23が形成されている。この
凹溝23は前面中央からヒール側およびトウ側端面に向
かうに従って深くなっているので、フェース体13の成
形時にこの凹溝23内に充填されて固化されるフェース
体材料はフェース体13の背後でリブとして機能するこ
ととなり、フェース体13の強度が高まるとともに、コ
ア体12との接合強度も高まる。以上、図示実施例につ
き説明したが、本考案は上記実施例の態様のみに限定さ
れるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の範
囲内において更に種々の変更が可能である。例えば、コ
ア体12を中空構造としたり、多孔質材料にて形成する
ことにより軽量化することができる。また、コア体12
には任意方向に複数個の貫通孔を形成してフェース体1
3との結合強度を高めてもよい。さらにコア体12はフ
ェース体13を成形する前に、ヘッド本体11の中空部
15内に樹脂材等の一体成形を材料の収縮度合に合わせ
て1回または複数回繰り返して形成してもよい。但しこ
の場合、ヘッド本体11の内面にはコア体12を固着保
持するための凹凸やリブを形成しておくことが望まし
い。また、本発明はゴルフアイアンクラブヘッドだけで
なく、ウッドクラブのヘッドやパタークラブのヘッドに
も同様に適用することができる。
説明する。図1から図4までは本発明をいわゆるアイア
ンクラブタイプのクラブヘッドに適用した場合の一実施
例を示したものである。これらの図を参照すると、クラ
ブヘッドは金属製のヘッド本体11、樹脂を主材とした
コア体12および同じく樹脂を主材としたフェース体1
3とを有している。ヘッド本体11はそのフェース部に
形成された開口部14と該開口部14を介して外部に開
放された中空部15を有している。このような形状のヘ
ッド本体11は鋳造、プレス或いはプレス似て形成した
分割体の溶接等により製造することができる。コア体1
2は成形加工により形成されており、ヘッド本体11の
中空部15に収容されてその内壁面、例えばヘッド本体
11の後部内壁面等に接着剤(図示省略)にて固着され
ている。コア体12の体積は中空部15の容積よりも若
干小さい。特に、開口部14に対してコア体12の前面
は後方に位置している。したがって、ヘッド本体11の
中空部15内にコア体12を固着したとき、ヘッド本体
11の開口部14にはフェース体13を板状に成形する
ための凹所が形成される。コア体12の表面、特に、開
口部14に臨む前面には格子状の凹溝16による凹凸が
形成されている。フェース体13はヘッド本体11の開
口部14を塞ぐようにヘッド本体11およびコア体12
と一体に形成されている。さらにこのフェース体13は
コア体12の凹溝16およびヘッド本体11とコア体1
2との間の隙間を埋めている。フェース体13の主材で
ある樹脂はエポキシ、ウレタン等の熱硬化性樹脂であっ
てもよいが、この実施例ではABS,ポリカーボネイ
ト,ポリアセタール,ポリアリレート等の熱軟化性樹脂
が用いられている。そして、熱硬化性樹脂が用いられる
ときはフェース体13は加圧成形によりヘッド本体11
およびコア体12と一体に成形すればよいが、この実施
例ではフェース体13は射出成形によりヘッド本体11
およびコア体12と一体に成形されている。図5は射出
成形によるフェース体13の製造工程を示したもので、
一方の金型17にはコア体12を固設したヘッド本体1
1が収容されており、他方の金型18はヘッド本体11
およびコア体12と共働してフェース体13の射出成形
空間を形成している。そして溶融したフェース体材料を
金型18の注入孔19から射出成形空間内へと加圧供給
することにより、フェース体13が形成される。上記方
法にて製造されたゴルフクラブヘッドにおいては、ヘッ
ド本体11の中空部15内にコア体12が固着されてい
るので、ヘッド本体11およびコア体12と一体成形さ
れるフェース体13はヘッド本体11の開口部14を塞
ぐとともにヘッド本体11の内面とコア体12との隙間
を埋めるだけの小さな体積となる。したがって、フェー
ス体材料が固化する際の収縮変形量が小さくなる。しか
も、コア体12の前面には凹溝16による凹凸が形成さ
れているので、この凹凸に密着したフェース体材料が固
化するときに、図4に矢印で示すように凹凸がフェース
体材料の収縮を分散させる役割を果たす。したがって、
ヘッド本体11との接合部におけるフェース体材料の収
縮変形量は極めて小さくなり、ヘッド本体11との間に
隙間が生じにくくなる。また、コア体12およびフェー
ス体13の材料選択によりヘッド重量、ヘッド重心周り
の慣性極モーメント、ヘッド重心深度、フェース部の表
面硬さ等の調整を自在に行うことができるようになる。
例えば、コア体12の樹脂材料中には重量調整のための
金属粉体や微細なガラス中空体等を混入することができ
る。また、図7に示すように、コア体12の適所例えば
トウ側側面に形成した穴24に例えば鉛等からなる重量
調整用の高比重体25を挿入して接着剤等で固着した
り、コア体12を同様の高比重体と一体成形しておくこ
とができる。さらに、図8に示すように、フェース部の
反発係数を高めるため、例えば炭素、ガラス等の長繊維
を束状に樹脂で固めた高反発棒状体26をコア体12の
前面すなわちフェース開口部14に臨む面に形成した有
底穴若しくは貫通孔27内に挿入して接着剤等で固着し
たり、コア体12を同様の高反発棒状体と一体成形して
おくことができる。このように、同一形状で重量バラン
ス、重量等が異なる複数個のコア体12を予め製造して
おくことができるので、複数個のコア体12の中から所
望のものを選択してヘッド本体11内に収容することに
より、重量バランス、重量、重心深度等が異なる同一形
状ヘッドを容易に製造できることとなる。一方、フェー
ス体13の樹脂材料中には強度および表面硬度を高める
ための炭素、ガラス等の短繊維或いはウイスカー(単結
晶針状体)を混入することができる。ウイスカーはフェ
ース部の表面硬度を高めるための好適な材料であるが、
一般に高価であるため、従来のごとくヘッド本体の中空
部全体を埋める樹脂材料中に混入させると多量のウイス
カーが必要になる。これに対し、本発明に従うクラブヘ
ッドにおいては、フェース体13の樹脂材料中のみに混
入させることができるので、安価に表面硬度の高いクラ
ブヘッドを提供できることとなる。さらに上記実施例に
おいては、コア体12およびフェース体13の材料選択
によるボール反発係数の調整が容易になる。図6は本発
明の他の実施例を示したものである。同図において上記
実施例と同様の構成要素には同一参照符号が付されてい
る。この実施例では、ヘッド本体11にはフェース部に
開口する開口部14と共に、ヘッド本体11の後部に開
口する開口部20が形成されており、中空部15は両開
口部14,20を介して外部に開放されている。そし
て、中空部15内に固着されたコア体12には表面の凹
溝16と共に、両開口部14,20間を連通する連通孔
21が形成されており、フェース部の開口部14を塞ぐ
フェース体13と後部開口部20を塞ぐバック体28は
連通孔21内を流れる同一成形材料により互いに一体に
且つヘッド本体11およびコア体12と一体に成形され
ている。したがって、フェース体13がコア体12から
より一層剥離しにくいものとなっている。また、このよ
うな構成の場合、フェース体13およびバック体28の
成形のための成形材料注入孔をヘッド本体11の後部に
設けることができるので、フェース部の面精度を高める
ことができることとなる。図9は本発明の更に別の実施
例を示したものである。同図において上記実施例と同様
の構成要素には同一参照符号が付されている。この実施
例では、ヘッド本体11のフェース部に形成された開口
部14に臨むコア体12の前面に複数個の凹陥部22が
形成されている。したがって、フェース体13のフェー
ス体材料がこれら凹陥部22の内部に充填されることと
なる。また、コア体12の前面にはヒール側端面からト
ウ側端面まで連続した凹溝23が形成されている。この
凹溝23は前面中央からヒール側およびトウ側端面に向
かうに従って深くなっているので、フェース体13の成
形時にこの凹溝23内に充填されて固化されるフェース
体材料はフェース体13の背後でリブとして機能するこ
ととなり、フェース体13の強度が高まるとともに、コ
ア体12との接合強度も高まる。以上、図示実施例につ
き説明したが、本考案は上記実施例の態様のみに限定さ
れるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の範
囲内において更に種々の変更が可能である。例えば、コ
ア体12を中空構造としたり、多孔質材料にて形成する
ことにより軽量化することができる。また、コア体12
には任意方向に複数個の貫通孔を形成してフェース体1
3との結合強度を高めてもよい。さらにコア体12はフ
ェース体13を成形する前に、ヘッド本体11の中空部
15内に樹脂材等の一体成形を材料の収縮度合に合わせ
て1回または複数回繰り返して形成してもよい。但しこ
の場合、ヘッド本体11の内面にはコア体12を固着保
持するための凹凸やリブを形成しておくことが望まし
い。また、本発明はゴルフアイアンクラブヘッドだけで
なく、ウッドクラブのヘッドやパタークラブのヘッドに
も同様に適用することができる。
【発明の効果】以上の説明から明かなように、本発明に
よれば、ヘッド本体に形成した開口部を塞ぐフェース体
を該ヘッド本体および該ヘッド本体の中空部内に固着し
たコア体との一体成形により形成するので、ヘッド本体
とコア体とフェース体との相互密着性に優れたゴルフク
ラブヘッドとなり、しかも、コア体およびフェース体の
材料選択によりヘッド重量、ヘッド重心周りの慣性極モ
ーメント、ヘッド重心深度等の調整を自在に行うことが
できるものとなる。
よれば、ヘッド本体に形成した開口部を塞ぐフェース体
を該ヘッド本体および該ヘッド本体の中空部内に固着し
たコア体との一体成形により形成するので、ヘッド本体
とコア体とフェース体との相互密着性に優れたゴルフク
ラブヘッドとなり、しかも、コア体およびフェース体の
材料選択によりヘッド重量、ヘッド重心周りの慣性極モ
ーメント、ヘッド重心深度等の調整を自在に行うことが
できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すゴルフクラブヘッドの
縦断面側面図である。
縦断面側面図である。
【図2】図1に示すクラブヘッドのヘッド本体の一部を
破断した斜視図である。
破断した斜視図である。
【図3】図1に示すクラブヘッドの一部横断面平面図で
ある。
ある。
【図4】図1に示すクラブヘッドのフェース体の固化中
の収縮を説明するための図である。
の収縮を説明するための図である。
【図5】図1に示すクラブヘッドのフェース体の射出成
形工程を示す断面図である。
形工程を示す断面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示すゴルフクラブヘッド
の縦断面側面図である。
の縦断面側面図である。
【図7】高比重体を有するコア体の構成例を示すコア体
と高比重体の一部横断面平面図である。
と高比重体の一部横断面平面図である。
【図8】高反発体を有するコア体の構成例を示すヘッド
本体とコア体と高反発体の一部縦断面側面図である。
本体とコア体と高反発体の一部縦断面側面図である。
【図9】本発明の更に他の実施例を示すゴルフクラブヘ
ッドのヘッド本体の一部を破断した斜視図である。
ッドのヘッド本体の一部を破断した斜視図である。
【図10】ゴルフクラブヘッドの従来例を示す縦断面側
面図である。
面図である。
11 ヘッド本体 12 コア体 13 フェース体 14 開口部 15 中空部 16 凹溝
Claims (2)
- 【請求項1】 フェース部に形成された開口部と該開口
部を介して外部に開放した中空部とを有するヘッド本体
の該中空部内にコア体を固着し、前記開口部を塞ぐフェ
ース体をヘッド本体およびコア体との一体成形により形
成したことを特徴とするゴルフクラブヘッド。 - 【請求項2】 前記開口部に臨むコア体の表面に凹凸が
形成されていることを特徴とする請求項1記載のゴルフ
クラブヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4196512A JPH067487A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | ゴルフクラブヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4196512A JPH067487A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | ゴルフクラブヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH067487A true JPH067487A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=16358983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4196512A Pending JPH067487A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | ゴルフクラブヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH067487A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06218082A (ja) * | 1993-01-27 | 1994-08-09 | Daiwa Golf Kk | アイアンクラブヘッドとその製造方法 |
JPH08182781A (ja) * | 1994-12-19 | 1996-07-16 | Gunsho Seimitsu Chuzo Kofun Yugenkoshi | 複合メタルヘッド及びその製造法 |
JP2007229391A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-13 | Sri Sports Ltd | ゴルフクラブヘッド |
JP2009527286A (ja) * | 2006-02-16 | 2009-07-30 | スミス・メディカル・エイエスディ・インコーポレーテッド | シーリングカテーテルハブアタッチメント |
US9700766B2 (en) | 2013-04-01 | 2017-07-11 | Acushnet Company | Golf club head with improved striking face |
EP3546032A1 (en) * | 2018-03-30 | 2019-10-02 | Mizuno Corporation | Iron golf club head |
-
1992
- 1992-06-29 JP JP4196512A patent/JPH067487A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10716979B2 (en) | 2018-03-30 | 2020-07-21 | Mizuno Corporation | Iron golf club head |
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