JPH06205556A - 回転子巻線装置及び回転電動機械 - Google Patents

回転子巻線装置及び回転電動機械

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JPH06205556A
JPH06205556A JP5268498A JP26849893A JPH06205556A JP H06205556 A JPH06205556 A JP H06205556A JP 5268498 A JP5268498 A JP 5268498A JP 26849893 A JP26849893 A JP 26849893A JP H06205556 A JPH06205556 A JP H06205556A
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winding
rotor
slots
armor
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JP5268498A
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Henry W Kudlacik
ヘンリー・ウイリアム・カドラシック
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General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
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Publication date
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    • H—ELECTRICITY
    • H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00—Details of windings
    • H02K3/04—Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
    • H02K3/12—Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors arranged in slots
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    • H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
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    • H02K3/04—Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
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  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイルの冷却性能を向上させることができる
と共に、回転電動機械の修理を容易にすることのできる
回転子巻線装置を提供する。 【構成】 スロット当たり２つのコイル巻線４０Ａ、４
０Ｂが回転電動機械の回転子内に配置されている。コイ
ル巻線の導体は回転子スロットの両側に積重ねられてい
る。中心のコイル辺は、その間に半径方向に打ち込まれ
た複数の絶縁スペーサ４４によって隔てられている。ス
ペーサが回転子スロットに沿って軸方向に分布してお
り、スペーサ及びコイル導体の側面によって半径方向の
通気通路が形成されるようになっている。冷却ガスがコ
イルよりも下方で軸方向にスロットに入り、半径方向に
通気通路内、並びにスロットクリーページブロック及び
くさび４６内を通って、回転子から固定子と回転子との
間の空隙に吐き出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、通気式回転電動機械の
回転子に用いる回転子巻線の改良に関する。
【０００２】
【背景】ガス及び蒸気タービン駆動装置と共に用いられ
る発電機のような従来の回転電動機械は、磁気材料の鍛
造回転子を用いており、所望の磁束パターンを発生する
ように相互接続されている界磁巻線の導電ターンを受け
入れるように、この鍛造回転子内にはスロット（溝孔）
が加工されている。回転子は、タービン若しくはその他
の動力装置から供給された回転に応答して電力が発生さ
れるようにするか、又は入力の電気エネルギに応答して
回転トルクが発生されるように、磁束パターンを固定子
巻線と相互作用させるべく、軸線の周りに回転するよう
にペデスタルに取り付けられている。
【０００３】図１は一体の鍛造品として構成されている
普通の発電機の回転子１を示すもので、回転子１は、コ
イル用スロット２と、巻線押さえリング３と、固定子巻
線の通気用のファンと、軸の支承面及び継手とを有して
いる。回転子巻線は、巻線導体及び絶縁層にある開口に
冷却ガスを半径方向に流すことにより、普通は直接的に
冷却されている。このような冷却ガスは、回転子の巻線
スロットにあるサブスロットを介して供給されており、
冷却ガスはサブスロットを軸方向に通ると共に、巻線の
流路を半径方向に通る。回転子のスロットを整形し且つ
絶縁する方法、並びに巻線から熱を除去するための流路
の効率は、空間の利用の点で、手ごわい設計上の問題を
生ずる。大きな最大許容電流の限界を考えている場合
に、特にこのような問題を生ずる。更に、設計の観点と
しては、巻線スロットの充填係数を比較的高くすると共
に通気通路に十分なすき間をもたせることと、個々の巻
線ターンを互いに絶縁すると共に回転子鍛造品から絶縁
することとが含まれる。
【０００４】この点について、図２は１つのスロット当
たりに１つのコイルを含んでいるという現在の常套手段
を示している。この場合、導体２０がほぼスロットの幅
全体に及んでおり、導体と鍛造品との間のコイル取り付
けすき間は、各ターンを回転子鍛造品から絶縁するため
に用いられるべきスロットアーマ２１を入れるために十
分なだけにされている。更に、個々の巻線ターンを互い
に絶縁するために、各ターン導体の間には絶縁ストリッ
プの形状を成しているターン絶縁体２２が用いられてい
る。
【０００５】１９８９年８月２２日にジェンキンス等に
付与された米国特許第４８５９８９１号に記載されてい
るこのような従来のスロットの構成は、コイルターン２
０を支持するＵ字形状サブスロットライナを含んでいる
ことがある。このサブスロットライナが１つのＵ字形状
スロットアーマ又はスロットアーマの２つのＬ字形状部
と組み合わさって、各ターンを支持すると共に回転子の
金属鍛造品から絶縁するように作用する。更にこのよう
な従来の回転子スロットには、スロットの上端及び下端
の両方に設けられているクリーページ（沿面距離）ブロ
ック２６（図２には１つのみを示してある）と、回転子
が動作しているときに巻線に加わる半径方向外向きの力
に抵抗するあり継ぎ（ダブテイル）くさび２４とが含ま
れている。この他の図面に示す要素としては、各々の巻
線ターン及びターン絶縁体に打ち抜き又は加工によって
形成されたスロットであって、半径方向の通気通路を形
成するために半径方向に向いている通路２５がある。Ｕ
字形状サブスロットライナ２３と、下側の巻線ターン又
はクリーページブロックとは、高速ガスを供給するよう
に、各々の通気通路、又は巻線ターン及びターン絶縁体
に設けられた各々のスロットに空気のような冷却ガスを
供給する軸方向の流路又はサブスロットを形成してお
り、こうして銅の巻線ターンを冷却する。
【０００６】更に、前に引用した米国特許第４８５９８
９１号に開示されているように、巻線ターンを支持する
サブスロットカバーを用いた比較的幅狭く加工されたサ
ブスロットを有しているこの他のスロットの構成も知ら
れている。更に他の方式が１９９１年１１月１２日にカ
ミンスキに付与された米国特許第５０６５０６４号に見
られる。この場合、回転子スロットの絶縁体は、２つの
絶縁スロットアーマを含んでおり、これらの絶縁スロッ
トアーマの各々は、回転子スロットとサブスロットとの
間の移行（トランジション）部をずれた形で伸びてお
り、こうして、サブスロットカバーの必要を省いてい
る。
【０００７】上に引用した各々の構成では、スロット、
サブスロット、巻線及び絶縁体は、回転子の長さ全体に
わたって伸びている。冷却ガスはこの長さ全体のサブス
ロットに入り、銅の導体、ターン絶縁体、クリーページ
ブロック及びくさびに加工され又は打ち抜かれている半
径方向のスロットを通って、回転子本体の長さに沿っ
て、回転子と固定子との間の空隙に吐き出される。前に
述べたように、今日の設計のやり方では、回転子スロッ
ト当たり１つのコイルを用いており、この場合、銅の導
体はほぼスロットの幅全体に及んでいる。図３に示すよ
うに、ターン絶縁ストリップ３１によって隔てられたこ
のような幅一杯のスロット導体３０は、それらの両端に
真直ぐな矩形の銅部分をろう付けすることにより、コイ
ルに形成されている。こうして形成されたコイルが、ろ
う付け及び浄化の後に、スロット３２に挿入される。例
えば参照番号３３に示すような整合した通気用スロット
が、銅導体及び絶縁用ターン分離部の両方に設けられて
おり、冷却ガスが半径方向に流れることができるように
している。更に、端コイルに側方の溝３４を設けて、冷
却ガスが円周方向に流れることができるようにしてもよ
い。
【０００８】本発明では、コイルを巻装した後にコイル
の間に打ち込まれた絶縁スペーサによって中心のコイル
辺が分離されているような１つのスロット当たり２つの
コイルを用いることにより、このような回転電動機械の
構造、動作及び修理に幾つかの利点が得られることがわ
かった。即ち、回転子スロットの軸方向の長さに沿って
相隔たった関係で分布している複数のスペーサよってコ
イルを隔てることは、コイルを互いに電気的に絶縁する
のに役立つのみでなく、更にコイル辺とスペーサとの間
に、冷却ガスを半径方向に流すことのできる通気通路を
形成する。更に、２つのコイルの間の間隔により、コイ
ルを強制的にスロットアーマから引き離し、こうして、
損傷を受けたスロットアーマ絶縁体の交換ができるよう
にする。更に、絶縁スペーサを所定の位置に打ち込んだ
後、回転子スロットの側壁、スロットアーマ及びコイル
辺の間にすき間が存在せず、このため、銅のターンから
回転子の鋼鍛造品への熱伝達がよくなって、その結果、
銅の温度が一層低くなる。ここで述べる構造の他の利点
は、スロット辺のすき間が減少することにより、通気通
路の寸法を大きくすることができること、又はその結
果、スロットの充填係数が一層よくなることである。
【０００９】本発明の巻線の設計により、この他の利点
も実現することができる。例えば、コイルターンが普通
の幅の約半分であるから、コイルターンは長い長さを有
する導体から所定の位置に巻装することができる。この
ような巻装は、コイルを所定の位置に巻装することによ
って生じた応力の増加があって、そのために損傷を受け
たスロットアーマがあった場合でも、前に述べたように
して製造する回転子巻線のろう付け及び浄化（クリーニ
ング）を省けるという利点がある。前に述べたように、
スロットアーマは、スロットからコイルを取り出さずに
容易に交換することができる。更に、公知のある間接的
に冷却される幅一杯の１つのコイルを用いた回転子の設
計では、コイルの末端ターンは、前に述べたろう付けの
代わりに曲げることにより形成されているが、この幅の
広い全幅導体の曲げにより、隅に比較的大きな圧し潰し
（アップセット）が起こる。このような圧し潰し又は寸
法の不規則性のため、この圧し潰しを除くための圧接及
び／又は研削が必要になる。これと対照的に、同じスロ
ット内に２つのコイルを巻装する場合、比較的幅の狭い
コイル導体の曲げによって、半分の幅を有する導体に生
ずる圧し潰し又は寸法の不規則性はずっと少ない。この
ため、圧接しか必要としないことがある。
【００１０】更に、以下の本発明の詳しい説明からわか
ることであるが、コイルを所定の位置に配置した後に、
回転子の磁極に隣接してスロットの両側にスロットアー
マを取り付けることができるため、回転子鍛造品の端
と、最も近い端コイル巻線との間の距離を減少すること
ができる。このため、回転子の実効長の短縮又は機械の
有効長の相対的な増加を達成することができる。
【００１１】本発明の上述の及びその他の目的及び利点
は、以下、図面について説明するところから明らかにな
ろう。
【００１２】
【実施例】図２及び図３に示すように、現在の常套手段
は、回転子スロット当たり１つのコイルのみを含んでい
るもので、導体はスロットの幅全体に近い幅を占めるよ
うな形状を成している。即ち、スロットアーマ絶縁体の
取り付け及び各ターン導体の取り付けに必要なだけのす
き間が得られるようにしている。通気のため、導体と、
導体の間にあるターン絶縁体とに、長さ約１．５インチ
から２インチ、幅１／８インチのスロット（溝孔）が打
ち抜かれ又は加工されている。このようなスロットは、
中心間の間隔が約２インチから２．５インチであり、ク
リーページ（沿面距離）ブロック及びコイルくさびにあ
る同様な開口と整合しており、半径方向の通気通路を形
成している。このようなスロット導体は通常、スロット
導体の両端に真直ぐな矩形の銅部分をろう付けすること
により、コイルに形成されている。コイルは、ろう付け
及びクリーニングの後、各々の導体の間に配置されてい
るターン絶縁ストリップと共にスロット内に挿入され
る。
【００１３】明らかに、コイルを取り付ける際の損傷又
はその他の原因により、スロットアーマの交換を必要と
する場合、スロットアーマ絶縁体を交換するにはコイル
を取り外すことが必要になる。更に、全幅のコイルを用
いると、このような構造では、曲げ部分の断面積の局所
的な増加又は圧し潰しを除くために、圧接及び／又は研
削する余分の工程が必要となるので、長さの長い導体を
用いてコイルを所定の位置に巻装することを避けなけれ
ばならない。
【００１４】例として図４に示すように、本発明では、
「双子ターン」又はスロット当たり２つのコイルの構成
を考慮した。図面に示すように、２つのコイル４０Ａ及
び４０Ｂの各々が、各々の回転子スロット内に導体の２
つのスタック（積重ね）を形成している。コイルは複数
の非金属のサブスロット支持部材４１によって支持され
ている。このような１つの支持部材しか示していない
が、２２インチの長さを有する普通の回転子では、長さ
約２インチの１つのこのような支持部材を回転子の両端
に用いると共に、回転子スロットの長さに沿った中間に
第３のこのようなコイル支持体を用いることができる。
回転電動機械の設計及び寸法に応じて、必要であれば追
加のこのような支持部材を加えてもよい。
【００１５】各々のコイルの個々のターンは、ターン絶
縁体４２を用いることにより互いに絶縁されている。タ
ーン絶縁体４２は、厚さ１０ミルから１４ミルの樹脂充
填硝子ウィーブ又は同様な材料のストリップで構成する
ことができる。コイル導体は更に、比較的真直ぐな２つ
の絶縁アーマ要素４３を用いることにより、回転子の鋼
鍛造品から絶縁されている。アーマ要素４３は全体的
に、回転子スロットの側壁の形状と合致している。
【００１６】コイル４０Ａ及び４０Ｂが回転子スロット
内に形成された後、別々のコイルの間に打ち込まれてい
る絶縁スペーサ４４によって、導体の２つのスタックが
約１／８インチだけ隔てられている。このように隔てる
ことは、コイル４０Ａ及び４０Ｂを互いに電気絶縁する
のに役立つ。更に、軸方向には、複数のこのようなスペ
ーサが用いられており、これらのスペーサは、約１／２
インチの幅であって、全体的に図６に示すように、中心
間で４インチから６インチの所に配置されている。この
ようにして、半径方向の通気通路がコイル４０Ａ及び４
０Ｂの中心のコイル辺とスペーサとの間に形成されてお
り、このため、空気のような冷却ガスがサブスロットに
入り、中空のサブスロット支持部材４１の周りを軸方向
に通り、その後上に述べた半径方向の通気通路と、クリ
ーページブロック４５及び回転子スロットくさび４６に
ある対応する半径方向の開口とを通って、回転子と固定
子との間の空隙に吐き出される。
【００１７】上に述べたスロット当たり２つのコイルを
用いる設計の利点は、スロットアーマの交換が必要にな
った場合に、中心のコイルスペーサを取り外し、コイル
をスロットアーマ４３から離すことができることであ
る。即ち、ここで述べた設計は、コイルをスロットから
取り出さずに、スロットアーマ絶縁体を取り外して交換
することができるようにする。更に、絶縁スペーサ４４
が所定の位置にあるとき、回転子鍛造品、スロットアー
マ及びコイル導体の間に横のすき間が存在せず、このた
め、銅から回転子の鋼への熱伝達がよくなって、銅の温
度が一層低くなる。
【００１８】図５に示すように、各々のコイル導体がス
ロット幅の約半分であるから、コイル５０Ａ及び５０Ｂ
のコイルターンは、長さの長い導体から所定の位置に巻
装することができ、図面に示す端コイルは、図１に示す
ような種類の公知の回転子構造に普通に設けられている
回転子押さえリング５１及び中心合わせリング５２内に
ぴったりと受け入れられている。このように所定の位置
に巻装することにより、従来行われていたようなコイル
導体のろう付け及びクリーニングが省けるという利点が
ある。更に、前に述べたように、コイル導体を所定の位
置に巻装するときの応力のために絶縁スロットアーマが
破損した場合、絶縁分離部５３及びくさび５４を挿入す
る前に、そのアーマを交換することができる。
【００１９】図５の絶縁ブロック５５は、巻線の端コイ
ル領域におけるスペーサとして用いられている。このよ
うなブロックは通常、２インチから３インチ幅であっ
て、端コイルからの自由な対流による熱伝達ができるよ
うに、互いに隔たっている。こうして形成された通気通
路が、スロット当たり２つのコイルを用いることと組み
合わさって、自由な対流に利用し得る熱伝達用の表面積
を実質的に２倍にする。当業者であればわかるように、
熱伝達を更に高めるために強制対流を必要とする場合、
コイルとコイルとの間にスペーサブロックによって正弦
状の通気通路を形成することができる。
【００２０】図６は、あり継ぎ（ダブテイル）くさびを
取り外した回転子本体内の１つのスロットの平面図であ
るが、この図から、コイル導体６２Ａ及び６２Ｂの間に
ある絶縁分離部の配置及び相対的な間隔が理解されよ
う。図示のように、分離部（セパレータ）は矩形断面で
あって、例えば厚さ約１／８インチ、幅１／２インチで
あってもよい。分離部の長さは、コイルの深さ全体にわ
たって伸びるのに十分である。更に、分離部は、中心間
で４インチから６インチで配置されるように軸方向に相
隔たっており、こうして、半径方向の通気通路６３を形
成している。
【００２１】更に、スロットアーマ要素６４Ａ及び６４
Ｂが図６に部分的に示されている。図から認められるよ
うに、これらの要素は電気的なクリーページのために、
スロットの外に（通常は１／２インチから３／４イン
チ）伸び出している。前に述べたように、コイルを所定
の位置に配置した後に、スロットアーマを磁極に隣接し
てスロットの側面に取り付けることができることによ
り、鍛造品６０の端と、図では参照番号６２Ａで示す１
番目のコイルとの間の距離“Ｄ”を小さくすることがで
きる。普通は、スロットから伸び出す所での、磁極に隣
接したスロットアーマの破損を避けるために、スタック
内で最も下方のターンをスロットに挿入するためには、
３インチ又はそれ以上が必要である。本発明の設計にす
ると、距離“Ｄ”は各々の端で約２インチに減少させる
ことができる。長さ約２２インチの普通の発電機では、
このような距離“Ｄ”の減少は、機械の有効長のかなり
の部分を表す。
【００２２】図４〜図６を見れば当業者に容易に理解さ
れるように、スペーサを所定の位置に打ち込んだ後、横
のすき間が存在せず、このすき間をなくしたことにより
通気通路の寸法が増加する。又はその代わりに、この横
のすき間を銅に置き換えることができ、このため、スロ
ットの充填係数が一層よくなる。更に、スロット内のタ
ーン数が従来の装置と同じであれば、スロット内にある
２つのコイルに対するターン絶縁体の容積は、各々のス
ロットに１つのコイルがある場合に必要な容積よりも減
少する。更に又、例えば図５に示すように、コイルを所
定の位置に巻装し、曲げによって形成した場合、導体が
従来の導体の幅の約半分であるので、発生する圧し潰し
はずっと少なく、このため、曲げ部分の角で研削する必
要がなくなる。更に、端コイルを所定の位置に巻装した
場合、端コイルは図５に示すように、コイルスペーサブ
ロック５５を用いることにより互いに絶縁されている。
冷却ガスに露出する表面積を増加し、こうして熱伝達特
性を更に高くするため、コイルスペーサブロック５５
は、スロット内に用いた要素５３と同様な巻線分離部に
置き換えることができる。このような分離部を用いると
共に、半分の幅の導体を所定の位置に巻装することによ
り、回転子の両端を越えた端コイルの伸び出しが減少す
ることが有利である。
【００２３】本発明を現在最も実用的な実施例と考えら
れるものについて説明したが、当業者であれば、特許請
求の範囲によって定められた本発明の範囲内で、種々の
変更及び改変を加えることができることが理解されよ
う。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来技術による普通の回転電動機械の回転子の
概略図である。
【図２】従来技術による回転電動機械のスロット、巻
線、絶縁体及び通気用要素の断面図である。
【図３】回転子コイルの端コイルを形成する従来のやり
方を示す従来の回転子スロットの一部の図である。
【図４】本発明の実施例に従って２つの巻装コイルを有
している回転子スロットの断面図である。
【図５】回転子スロット及び端コイルの形状を部分的に
斜視図で示す端面図である。
【図６】あり継ぎくさびよりも下方に位置する回転子ス
ロットを上から見た断面図であって、回転子スロットの
軸方向の長さに沿った絶縁コイルスペーサの配置を示す
図である。
【符号の説明】
４０Ａ、４０Ｂ、５０Ａ、５０Ｂ コイル ４１ サブスロット支持部材 ４２ ターン絶縁体 ４３ 絶縁アーマ ４４ スペーサ ４５ クリーページブロック ４６ 回転子スロットくさび ５１ 回転子押さえリング ５２ 中心合わせリング ５３ 絶縁分離部 ５４ くさび ５５ 絶縁ブロック ６２Ａ、６２Ｂ コイル導体 ６３ 通気通路 ６４Ａ、６４Ｂ スロットアーマ要素

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 導電巻線を受け入れるべく軸方向に伸び
    たスロットを有している回転子を含んでいる回転電動機
    械に用いる回転子巻線装置であって、前記スロットは、
    該スロットの軸方向に向いている側壁に沿って絶縁スロ
    ットアーマを含んでおり、 前記回転子スロットの各々に設けられている第１の巻線
    であって、隣り合った各々の導体の間に絶縁を施した導
    体のスタックを含んでおり、前記スロットの第１の側壁
    上に前記絶縁アーマに隣接して配置されている第１の巻
    線と、 前記回転子スロットの各々に設けられている第２の巻線
    であって、隣り合った各々の導体の間に絶縁を施した導
    体のスタックを含んでおり、前記スロットの第２の側壁
    上に前記絶縁アーマに隣接して配置されている第２の巻
    線と、 前記スロットの各々に設けられている前記第１及び第２
    の巻線の間に設けられている複数の絶縁スペーサとを備
    えており、 該スペーサは、該スペーサと、前記第１及び第２の巻線
    とが半径方向の通気通路を形成するように、前記スロッ
    トの各々に沿って軸方向に分布している回転子巻線装
    置。
  2. 【請求項２】 前記回転子スロットと、前記スロットア
    ーマと、前記巻線と、前記スペーサとは、前記スロット
    の側壁と前記アーマとの間、及び前記巻線と前記アーマ
    との間にすき間の空間が存在しないような寸法になって
    いる請求項１に記載の回転子巻線装置。
  3. 【請求項３】 前記回転子スロットは、前記半径方向の
    通気通路に対する冷却ガスの流れを供給するように、前
    記巻線の下方に配置されているサブスロットを含んでい
    る請求項１に記載の回転子巻線装置。
  4. 【請求項４】 前記サブスロットの各々に設けられてお
    り、前記巻線を前記スロット内に支持する手段を更に含
    んでいる請求項３に記載の回転子巻線装置。
  5. 【請求項５】 前記巻線は、１つの前記スロットの巻線
    導体を他の前記スロットの巻線導体と接続している端コ
    イルを形成するように曲げられている連続的な長さの導
    体から形成されている請求項１に記載の回転子巻線装
    置。
  6. 【請求項６】 隣り合っている各々の導体の間の前記絶
    縁は、樹脂を充填した硝子ウィーブ材料のストリップを
    含んでいる請求項１に記載の回転子巻線装置。
  7. 【請求項７】 軸方向に伸びている複数のスロットを有
    する金属回転子を有している回転電動機械であって、前
    記スロットの各々は、半径方向に伸びている第１及び第
    ２の側面と、前記スロットの各々の前記第１及び第２の
    側面に沿って軸方向に伸びている絶縁アーマシートとを
    含んでおり、 それぞれが導体のスタックを含んでおり、前記スロット
    の各々に設けられている第１及び第２の巻線であって、
    第１の巻線は、前記半径方向に伸びている第１の側面上
    に前記絶縁アーマに隣接して配置されており、前記第２
    の巻線は、前記半径方向に伸びている第２の側面上に前
    記絶縁アーマに隣接して配置されている第１及び第２の
    巻線と、 前記第１及び第２の巻線の間に打ち込まれており、前記
    巻線を互いに絶縁すると共に、前記巻線を前記絶縁アー
    マシートに対して押し付け、且つ該アーマシートを前記
    スロットの側面に対して押し付けるための半径方向に伸
    びている絶縁スペーサとを備えた回転電動機械。
  8. 【請求項８】 前記スペーサは、前記スロットの軸方向
    に互いに分離されている複数の別々のスペーサ要素を含
    んでいる請求項７に記載の回転電動機械。
  9. 【請求項９】 前記巻線と、前記スペーサ要素とは、各
    々の前記スロット内に半径方向に向いている複数の通気
    通路を形成している請求項８に記載の回転電動機械。
  10. 【請求項１０】 前記スロットは、前記通気通路に対す
    る冷却ガスの流れを供給するように、前記巻線の下方に
    配置されているサブスロットを含んでいる請求項９に記
    載の回転電動機械。
  11. 【請求項１１】 前記巻線は、１つの前記スロットの巻
    線導体を他の前記スロットの巻線導体と接続している端
    コイルを形成するように曲げられている連続的な長さの
    導体から形成されている請求項７に記載の回転電動機
    械。
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