JPH06205519A - ケーブル端末削成工具 - Google Patents

ケーブル端末削成工具

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JPH06205519A
JPH06205519A JP43A JP35961892A JPH06205519A JP H06205519 A JPH06205519 A JP H06205519A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 35961892 A JP35961892 A JP 35961892A JP H06205519 A JPH06205519 A JP H06205519A
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cable
cutter
rod
guide
hole
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Izumi Minazu
泉 水津
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ケーブル1を挟持する挟持体8,9に付設さ
れて挟持体8,9のケーブル軸心廻りの回転によりケー
ブルの絶縁体を削成するカッタ14を備える。往復動可能
状態のカッタ14に摺動自在に結合されるカッタ切込深さ
調整杆45とカッタ切込深さ調整杆45をケーブル軸心方向
に沿って往復動可能に案内する案内杆46とを有する移動
案内杆3を備える。カッタ14の基端部に貫設した孔部へ
揺動円筒体62を挿入すると共に、揺動円筒体62のガイド
用孔部へ移動案内枠3のカッタ切込深さ調整杆45を往復
動可能に挿通し、揺動円筒体62の揺動にてケーブル軸心
とカッタ切込深さ調整杆45のなす傾斜角度を変更可能に
構成する。 【効果】 小さな力にて容易に端末削成を行うことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブル端末削成工具
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、CVケーブル等のケーブルの接
続を行う場合、該ケーブルは、導体と、内部半導電層、
架橋ポリエチレン等の絶縁体、外部半導電層、遮蔽層、
シース等を順次設けてなるものであるので、端部の導体
を先ず口出しして露出させ、その後、絶縁体を鉛筆状に
削り取るいわゆるペンシリングを行っていた。
【0003】しかして、このペンシリングを行う工具と
しては、特開平2−179209号が知られており、ケーブル
廻りに回転可能に取付けられる挟持体と、該挟持体に付
設されて該挟持体のケーブル軸心廻りの回転により該ケ
ーブルの絶縁体を削成するカッタと、ケーブル軸心方向
に往復動可能として挟持体に取付けられると共にカッタ
に貫設された孔に摺動自在に挿通されてカッタをケーブ
ル半径方向に移動させる固定状の傾斜杆を有する移動案
内枠と、を備えたものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来の工具では、ケーブル端末のテーパ面の傾斜角度を
変化させることができなかった。このため、ケーブルの
種類や接続方法等の相違により、テーパ面の傾斜角度を
変化させたい場合に対応できないことがあった。
【0005】また、カッタに貫設された孔に対する傾斜
杆の摩擦抵抗は大きく、端末の削成に大きな力を必要と
する問題があった。
【0006】そこで、本発明は、このような問題を解決
して、ケーブル端末のテーパ面の傾斜角度を変化させる
ことができ、かつ、小さな力にて容易に削成作業を行い
得るケーブル端末削成工具を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のケーブル端末削
成工具は、ケーブルを挟持する一対の挟持体と、該挟持
体に固定可能かつケーブル半径方向に往復動可能として
付設されて該挟持体のケーブル軸心廻りの回転により該
ケーブルの絶縁体を削成するカッタと、往復動可能状態
の該カッタに摺動自在に結合されてケーブル軸心方向の
往復動により該カッタをケーブル半径方向に移動させる
カッタ切込深さ調整杆と該カッタ切込深さ調整杆をケー
ブル軸心方向に沿って往復動可能に案内する案内杆とを
有する移動案内杆と、を備えたケーブル端末削成工具で
あって、上記カッタの基端部に貫設した孔部へ揺動円筒
体を挿入すると共に、該揺動円筒体のガイド用孔部へ、
上記移動案内枠の上記カッタ切込深さ調整杆を往復動可
能に挿通し、上記揺動円筒体の揺動にて上記ケーブル軸
心と上記調整杆のなす傾斜角度を変更可能に構成したも
のである。
【0008】
【作用】揺動円筒体に対する移動案内枠の切込深さ調整
杆の摩擦抵抗は小さくなり、小さな力にてカッタが容易
にケーブル半径方向に移動する。
【0009】また、カッタの基端部の孔部に対して、揺
動円筒体が揺動可能となるため、調整杆の傾斜角度の調
整はスムースに行ない得る。
【0010】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づき本発明を詳
説する。
【0011】図1と図2と図3と図4は本発明に係るケ
ーブル端末削成工具を示し、この工具は、ケーブル1廻
りに、周方向に回転可能に取付けられる回転削成枠2
と、この回転削成枠2にケーブル軸心方向に往復動可能
に付設される移動案内枠3と、を備えている。
【0012】ここで、ケーブル1とは、例えば、CVケ
ーブルであり、図5と図6に示すように、導体4と、該
導体4を被覆する内部半導電層5と、該半導電層5を被
覆する絶縁体6と、該絶縁体6を順次被覆する図示省略
の外部半導電層、遮蔽層、シース等からなる。
【0013】即ち、この工具は、図5の仮想線で示す部
位を削除するものであり、具体的には、端面1aから寸
法R1 は口出し寸法であり、R2 はテーパ状に削成され
る部分の寸法である。そして、口出し部7に於て導体4
を露出させ、他のケーブル等に接続する。
【0014】しかして、(図1と図2と図3と図4にも
どって)回転削成枠2は、ケーブル1を挟持する一対の
挟持体8,9と、該挟持体8,9を相互に接近・離間可
能として保持する複数本のガイド杆10…と、挟持体8,
9に付設されてその相互間隔寸法Sを適宜調整可能に保
持する間隔調整機構11と、挟持体8,9の外側面に突設
されるハンドル12, 12と、一方の挟持体8に固着される
カッタ保持体13と、カッタ保持体13を介して挟持体8に
取付けられるカッタ14と、からなる。
【0015】また、一方の挟持体8は、上下に直角状の
切欠部48, 48を有する正面視略C字形の軽金属のブロッ
ク体15aと、ブロック体15aの内側に枢着されてケーブ
ル1の外周面に転接するガイドローラ17…と、からな
る。
【0016】他方の挟持体9は、正面視略C字形の軽金
属のブロック体15bと、ブロック体15bの内側に枢着さ
れてケーブル1の外周面に転接するガイドローラ17…
と、からなる。
【0017】ブロック体15a,15bは、具体的には、夫
々、ケーブル1の外周面に沿って弯曲すると共に相互に
対向状の正面視円弧状の対向凹周面22を有し、この対向
凹周面22の前端部に上下2個のガイドローラ17,17が配
設され、かつ、対向凹周面22の後端部にも上下2個のガ
イドローラ17,17が配設される。
【0018】さらに詳しく説明すると、図1と図2と図
7に示す如く、ブロック体15a, 15bの前面・後面の対
応する位置には、前後一方向及び内側方へ開口する凹窪
部16…が形成され、かつ、その前後対応する凹窪部16,
16間を連通するネジ孔20が形成される。このネジ孔20
は、内部に雌ネジ部19を有する。
【0019】ブロック体15a,15bは、例えば、アルミ
ダイキャストにて形成するのが望ましいが、アルミ以外
の軽合金等にて形成することもできる。
【0020】ガイドローラ17は雄ネジ部が形成された軸
部21を有し、この軸部21が上記ネジ孔20に螺入され、ガ
イドローラ17は夫々の凹窪部16内に、前方又は後方へ突
出しないように収納状態で枢着される。
【0021】そして、ガイドローラ17…の軸心はケーブ
ル軸心と平行とされ、かつ、ガイドローラ17…はブロッ
ク体15a, 15bの内側方へのみその外周面が突出する。
ここで、ガイドローラ17自体をニードルベアリングやボ
ールベアリングとして、その外輪が、凹窪部16から内方
へ部分的に突出して、ケーブル1の外周面に接触させる
のが良い。
【0022】このように、ガイドローラ17自体をベアリ
ングを使用すると、ブロック体15a, 15bは剛性が大で
あるため、ガイドローラ17…は振れの無い高精度の回転
が可能となる。
【0023】さらに、図8に示すように、挟持体8のブ
ロック体15aの左右両端の前部と後部には、ガイド杆10
をその長手方向へスライド自在に受けるボールスライド
軸受23を埋設している。
【0024】ここで、ボールスライド軸受23とは、円筒
状のブッシュ26と、このブッシュ26の内周面から内方へ
僅かに突出状としてブッシュ26内に回転自在に付設され
た多数個の回転自在な金属小球体27…と、からなる。
【0025】具体的には、ブロック体15aに貫孔24が形
成され、この貫孔24にボールスライド軸受23が嵌入状に
固着される。25…はブロック体15aにボールスライド軸
受23を固定するためのネジ部材である。
【0026】しかして、金属小球体27…がガイド杆10の
外周面に転接し、ガイド杆10は長手方向へスムースに移
動できる。
【0027】また、ガイド杆10の基端部は他方の挟持体
9に固着される(図1と図2参照)。
【0028】従って、挟持体8,9を相互にスムースに
接近・離間可能に連結することができる。
【0029】上述の如く、ブロック体15a,15bを正面
視略C字形とし、かつ、ブロック体15a, 15bの凹窪部
16…にガイドローラ17を収納状態で枢着し、さらに、ブ
ロック体15aにボールスライド軸受23,23を埋設したこ
とにより、挟持体8,9は突起部がほとんど無いシンプ
ルな形状のものとなる。従って、使用に際して衣類や身
体等に引っ掛かる部分はほとんど無く、取扱い易くなる
という利点がある。
【0030】次に、図1と図2と図3と図8に示す如
く、間隔調整機構11は、挟持体8,9の上下端部に設け
られ、挟持体8,9を相互に連結するボルト杆28と、該
ボルト杆28の基端部に固着される小ハンドル部29と、ボ
ルト杆28に螺進退自在として螺着されるナット部材30
と、を有している。
【0031】ボルト杆28は、他方の挟持体9のブロック
体15bに貫設された孔に回転自在に挿通され、この孔の
外方開口部に形成された切欠部の面に小ハンドル部29の
端面が当接するように構成される。
【0032】また、ナット部材30は、一方の挟持体8の
ブロック体15aに埋設される(図4と図8参照)。な
お、間隔調整機構11のナット部材30の代わりに、ブロッ
ク体15aに直接ネジ孔を形成するも好ましい。
【0033】なお、図示省略したが、両挟持体8,9を
相反する方向(隔離する方向)へ弾発的に付勢するコイ
ルバネ等の弾発部材を(例えばボルト杆28に外嵌状に)
取付けるも望ましい。
【0034】しかして、間隔調整機構11は、挟持体8,
9の離間方向への移動を規制する。また、小ハンドル部
29を回してボルト杆28をナット部材30に螺進退させるこ
とにより、挟持体8,9の相互間隔寸法Sを調整するこ
とができる(図3参照)。
【0035】従って、ケーブル1を挟持体8,9間に挿
入して、ケーブル1の外周面がガイドローラ17…に当接
するまで、挟持体8,9を相互に接近させ、その状態
で、間隔調整機構11のナット部材30を、小ハンドル部29
の先端面が挟持体9の面に当接するまで螺進させれば、
挟持体8,9の間隔はその状態で保持され、回転削成枠
2をケーブル1廻りに周方向へ回転可能として挟持状に
取付けることができる(図1と図2参照)。
【0036】また、ケーブル1から回転削成枠2を取り
外すには、小ハンドル部29を逆回転させてボルト杆28を
螺退させ、挟持体8,9を相互に離間させればよい。
【0037】次に、図9と図10と図11に示すように、カ
ッタ14は、カッタ本体受板31と、このカッタ本体受板31
に刃部33の突出長さが調整自在として取付けられるカッ
タ本体32と、からなる。また、カッタ本体32の刃部33
は、ケーブル半径方向削成用刃先34aとケーブル軸心方
向削成用刃先34bとからなり、該刃先34aと刃先34bは
直角状とされる。
【0038】また、カッタ本体32には長孔35が貫設さ
れ、この長孔35にカッタ本体32をカッタ本体受板31に取
付けるボルト部材36が挿通され、刃部33の受板31に対す
る突出長さを調整できるように構成している。70は円環
状のワッシャであり、71はスプリングワッシャである。
【0039】さらに、図12と図13に示すように、カッタ
本体受板31の基端部───即ちカッタ14の基端部───
には孔部61を貫設し、この孔部61へガイド用孔部63を有
する揺動円筒体62を挿入する。該揺動円筒体62のガイド
用孔部63には、移動案内枠3の(後述の)切込深さ調整
杆45を往復動可能に挿通する。
【0040】しかして、揺動円筒体62の揺動にてケーブ
ル軸心と切込深さ調整杆45のなす傾斜角度θ1 を調整可
能としている(図23参照)。
【0041】即ち、(図12と図13にもどって)カッタ本
体受板31の孔部61の内周面に於て、カッタ14の長手方向
───即ちケーブル半径方向───の両内端面は断面山
形とされている。これにより、揺動円筒体62は図示矢印
Aで示す方向に揺動可能となる。
【0042】また、図例では、揺動円筒体62はボールス
ライド軸受とされている。これにより、揺動円筒体62に
対して切込深さ調整杆45がきわめてスムースに(かつが
たつきなく)往復動し得る。
【0043】なお、揺動円筒体62を焼結含油メタルや真
ちゅう等の、又は、プラスチック製等の円筒状の滑り軸
受(ブッシュ)のみから成るものとするも自由である。
【0044】また、揺動円筒体62の前後両端部には、周
方向の凹溝が形成され、この凹溝に沿ってC型止め輪6
4, 64を外嵌する。さらに、揺動円筒体62廻りであっ
て、カッタ本体受板31の前後面とこれに対向するC型止
め輪64, 64の面との間には、圧縮コイル等のバネ部材6
5, 65を外嵌する。
【0045】このC型止め輪64, 64とバネ部材65, 65に
より、カッタ本体受板31の孔部61から揺動円筒体62が外
れるのを防止できると共に、揺動円筒体62の前後中間部
を常にカッタ本体受板31の孔部61に一致させることがで
きる。
【0046】また、図11に示すように、カッタ本体受板
31のカッタ本体32を受ける受面37は、挟持体8の前面に
対して所定角度θだけ傾斜する。
【0047】これにより、カッタ本体32の切削角度が所
定角度θと一致する。つまり、カッタ本体32は、ケーブ
ル1の軸心方向と直交する平面に対して所定角度θだけ
傾斜し、この角度によって刃先34aによる半径方向の削
成ピッチが決定される。
【0048】カッタ保持体13は、ボルト部材40, 40にて
挟持体8に固着される基板38と、この基板38の左右の前
面側に取付ネジ41…にて固着されてカッタ14を保持する
保持板39, 39と、を有する(図10と図11参照)。
【0049】具体的には、基板38の前面側にカッタ本体
受板31を嵌入するケーブル半径方向の凹溝42が形成され
る。そして、保持板39, 39の内端縁は凹溝42の左右内壁
よりも内方へ張出す。
【0050】つまり、基板38の凹溝42と保持板39, 39の
内端縁とをもってT字状のアリ溝が形成され、このアリ
溝内にカッタ14がケーブル半径方向に往復動可能に嵌入
される。
【0051】また、基板38の左右一側面には、凹溝42内
に連通するネジ孔43が形成され、このネジ孔43には、カ
ッタ本体受板31の側面に当接してカッタ14を固定可能と
するつまみ部付きの締付ネジ部材44が螺進退自在に螺設
される。
【0052】なお、カッタ保持体13は、T字状のアリ溝
を有する一体ものの部材にて形成するも自由である。
【0053】しかして、締付ネジ部材44を緩めれば、カ
ッタ14はケーブル半径方向へ移動自在となる(図9と図
10参照)。
【0054】次に、(図1と図2と図3と図4にもどっ
て)移動案内枠3は、往復動可能状態のカッタ14に摺動
自在に結合されてケーブル軸心方向の往復動により該カ
ッタ14をケーブル半径方向に移動させるカッタ切込深さ
調整杆45と、この調整杆45をケーブル軸心方向に沿って
往復動可能に案内する案内杆46と、案内杆46の前端・後
端に立設されるケーブル半径方向の連結部材47a,47b
と、を有している。
【0055】また、連結部材47a, 47bの先端のケーブ
ル半径方向位置を調整自在とし、さらに、連結部材47
a, 47bの先端と、カッタ切込深さ調整杆45の前端部と
後端部とを、夫々首振部59, 59を介して連結し、カッタ
切込深さ調整杆45のケーブル軸心に対する傾斜角度θ1
(図23参照)を調整可能としている。
【0056】案内杆46は、挟持体8のブロック体15aに
貫設されるケーブル軸心方向と平行な方向に往復動自在
に取付けられる案内杆本体49, 49と、その前端に両端部
が着脱自在に固着される前方橋絡部材50aと、上記案内
杆本体49, 49の後端に両端部が固着される後方橋絡部材
50bと、有している。
【0057】また、案内杆46の前方橋絡部材50aには、
ケーブル1端面に当接する当接板部60を付設している。
この当接板部60は、ケーブル軸心と直交する方向に設け
る。
【0058】ブロック体15aには、案内杆本体49, 49を
挿通する貫孔が形成され、この貫孔の前後端部には、案
内杆本体49, 49を受けるボールスライド軸受51…が埋設
される(図9と図10参照)。
【0059】連結部材47a, 47bは、図15と図16に示す
ように、夫々、案内杆46の前方橋絡部材50a及び後方橋
絡部材50bに貫設されたネジ孔に螺進退自在に螺嵌され
ると共に先端がケーブル半径方向外方へ突出するネジ棒
52と、このネジ棒52の先端部に付設されるつまみ部53
と、つまみ部53に隣接してネジ棒52の先端寄りに設けら
れると共に球面状の外周面を有する膨出部54と、からな
る。
【0060】55はネジ棒52に螺進退自在に螺嵌されると
共に、前方・後方橋絡部材50a, 50bに圧接し連結部材
47a, 47bを固定する円環状固定具(止めナット)であ
る。
【0061】なお、前方の連結部材47aは短寸とされ、
後方の連結部材47bは長寸とされる。
【0062】また、連結部材47a, 47bは、夫々、別の
長さのもの───例えば図例のものよりも長いものや短
いもの───と交換可能とするも好ましい。
【0063】カッタ切込深さ調整杆45は、調整杆本体57
と、調整杆本体57の前端部が挿脱可能として取付けられ
ると共に前方の連結部材47aに首振り自在に取付けられ
る取付部材58aと、調整杆本体57の後端部が固着される
と共に後方の連結部材47bに首振り自在に取付けられる
取付部材58bと、からなる。
【0064】66は調整杆本体57の前端部を取付部材58a
に固定するためのつまみ付ネジであり、このつまみ付ネ
ジ66を緩めることによりカッタ切込深さ調整杆45を伸縮
させることができる。これにより、調整杆45の長さ寸法
を前後の首振部59, 59の間隔寸法の変化に対応させ得
る。
【0065】取付部材58a,58bは、具体的には、夫
々、内面が連結部材47a, 47bの膨出部54,54の外周面
に摺接する球状凹面とされた取付孔部56, 56を有する。
つまり、首振部59は球面軸受を有するユニバーサルジョ
イント状のものとされている。
【0066】なお、首振部59としては、上記膨出部54を
案内杆46の前方・後方橋絡部材50a, 50bと平行なピン
部材として、カッタ切込深さ調整杆45の両端部をこのピ
ン部材の軸心廻りに揺動自在に取付けるも好ましい。
【0067】上述の構成により、連結部材47a, 47bの
つまみ部53を回してネジ棒52を螺進退させることによ
り、例えば図14の(イ),(ロ),(ハ)に略示するよ
うに、連結部材47a, 47bの先端のケーブル半径方向位
置を調整できる。つまり、案内杆46の前後端部と切込深
さ調整杆45の前後端部との離間寸法N1 , 2 を調整で
きる。
【0068】従って、カッタ切込深さ調整杆45のケーブ
ル軸心に対する傾斜角度θ1 を変化させることができ
る。また、この傾斜角度θ1 の変更により、後に説明す
る如く、ケーブル1のテーパ状の切削面の傾斜角度θ2
を調整できる。
【0069】また、図14の(イ),(ハ)に示す如く、
傾斜角度θ1 を一定としてカッタ切込深さ調整杆45をケ
ーブル軸心方向に平行移動させることができる。これに
より、傾斜角度θ1 を一定としたままカッタ14の突出寸
法Y(図9と図10参照)をきわめて容易に調整すること
ができる。従って、口出しに於けるカッタ14の突出寸法
Yを迅速に調整でき、かつ、ケーブル1の導体4の外径
寸法Dの変化に容易に対応させ得る。
【0070】次に、図17に示すように、当接板部60の横
幅寸法Wを、ケーブル1の導体4の外径寸法Dの2分の
1以上に設定する。
【0071】これにより、導体4の端面を受ける当接板
部60の面積が大となる。従って、例えば図18に示す如
く、ケーブル1の導体4の端部断面に凹凸がある場合で
も、導体4に対して当接板部60をケーブル軸心廻りにス
ムースに回転させることができ、かつ、ケーブル1の廻
りに回転中に当接板部60がケーブル軸心方向の一定位置
を保つ。
【0072】従って、ケーブル1の絶縁体6のテーパ状
に切削した部分と切削されていない外周面との境界線K
が蛇行しないようにでき、ケーブル1の接続に適した仕
上がり度の高い端末が得られる。
【0073】なお、ケーブル1の導体4の外径寸法Dを
100 %とした場合、当接板部60の横幅寸法Wを上述のよ
うに50%以上とするのであるが、好ましくは、70%以上
に設定する。
【0074】次に、この工具には、カッタ14のケーブル
半径方向の移動、及び、移動案内枠3のケーブル軸心方
向の移動、の内の一方を、保持・離脱自在に固定するロ
ック機構Lを付設している(図1と図3と図4及び図9
参照)。
【0075】ロック機構Lは、図例では、カッタ14とカ
ッタ保持体13と両者間を固定保持・離脱自在な締付ネジ
部材44等にて構成される。即ち、移動案内枠3の切込深
さ調整杆45は案内杆46に対して傾斜しているため、カッ
タ保持体13の締付ネジ部材44にてカッタ14を固定すれ
ば、このカッタ14に連結された調整杆45はケーブル軸心
方向へ平行移動できず、その結果、移動案内枠3が固定
状態となる。
【0076】また、締付ネジ部材44を緩めて、カッタ14
を自由状態とすれば、移動案内枠3も自由状態となりケ
ーブル軸心方向へ移動できることとなる。
【0077】このように、ロック機構Lによれば、締付
ネジ部材44を螺進退させるという簡単な操作にて、カッ
タ14のケーブル半径方向の移動、及び、移動案内枠3の
ケーブル軸心方向の移動、の両方を、保持・離脱自在に
固定させることができる。
【0078】なお、上記締付ネジ部材44を省略し、ブロ
ック体15aの外周面に、移動案内枠3の案内杆46を挿通
する孔部内に連通するネジ孔を設け、このネジ孔に、先
端が案内杆46に圧接自在となるネジ部材を螺進退自在に
螺設するも自由であり、そのようにした場合でも、締付
ネジ部材44の場合と同様の効果を得ることができる。
【0079】しかして、この工具でケーブル1の口出し
部7を形成する場合、ケーブル1を、図1と図20に示す
ように回転削成枠2の挟持体8,9間に挟持させると共
に、カッタ14を、その先端が絶縁体6と導体4との間の
内部半導電層5に達する状態で固定し、かつ、当接板部
60とカッタ14との距離Mが所望の口出し寸法となるよう
に、上述のロック機構Lにて、移動案内枠3を固定し─
──従ってカッタ14も固定され───その状態でもって
ハンドル12, 12を握って(図1の)矢印X方向にこの工
具を回転させる。
【0080】これにより、図19に示す如く、絶縁体6は
軸心方向へ所定ピッチをもって周方向に連続状に切り取
られて行くと共に、ケーブル1の端面1aは図外の当接
板部60側へ突出して行く。
【0081】なお、図例では、導体4廻りの内部半導電
層5を残して、絶縁体6のみを切削する場合を示すが、
カッタ14の先端を導体4の外周面に到達させて内部半導
電層5をも切削するも望ましい。
【0082】つまり、この工具では、前述したように、
挟持体8,9の剛性が大きく、かつ、ケーブル1に転接
するガイドローラ17…のがたつきも生じないため、カッ
タ14の切込深さを高精度に保持でき、これにより薄肉の
内部半導電層5を正確に剥ぎ取ることができるのであ
る。
【0083】なお、導体4廻りに内部半導電層5を残し
た場合は、端末削成完了後にナイフ等にて内部半導電層
5を削り取り、導体4を露出させる。
【0084】その後、図21に示す如く、口出しされたケ
ーブル1の先端部が当接板部60に当接すると、移動案内
枠3が固定されているため、それ以上切り進むことがで
きなくなる。こうして、上記の如く設定した距離Mと同
一の口出し寸法が得られる。
【0085】次に、ロック機構Lの締付ネジ部材44(図
1参照)を緩め、カッタ14及び移動案内枠3を自由状態
とさせて再び切り進む。
【0086】これにより、図22に示す如く、ケーブル1
は前方へ突出しつつ当接板部60を押し進み、移動案内枠
3が回転削成枠2に対して前方へ移動する。
【0087】そして、移動案内枠3の移動に伴って、カ
ッタ14が、切込深さ調整杆45に摺接する揺動円筒体62と
共にケーブル半径方向の外方へ漸次移動し、ケーブル1
にテーパ面が形成されてゆく。
【0088】こうして、図23に示すようなテーパ面が形
成され、いわゆるペンシリングがなされる。即ち、この
テーパ面のケーブル軸心に対する傾斜角度θ2 は、切込
深さ調整杆45の傾斜角度θ1 と同一となる。従って、ケ
ーブル1のテーパ面の傾斜角度θ2 は、調整杆45の傾斜
角度θ1 を調整することにより、所定範囲内で任意に設
定できる。
【0089】なお、上述の如く、ロック機構Lの簡単な
操作により、口出し部の形成とテーパ面の形成を切換え
ることができるため、ケーブル端末削成作業を容易かつ
迅速に行うことができる。
【0090】しかして、カッタ14がケーブル1の外周面
から離脱した後に、間隔調整機構11のボルト杆28を螺退
させて緩め、この工具をケーブル1の前方へ引くことに
より、ケーブル1から工具を容易に離脱させることがで
きる。
【0091】こうして、ケーブル端末削成作業が完了す
る。
【0092】なお、本発明は、上述の実施例以外にも、
要旨を逸脱しない範囲内で設計変更自由であり、例え
ば、挟持体8,9の間のガイド杆10…又は間隔調整機構
11のボルト杆28に、両端が挟持体8,9の対向面に弾発
的に当接するバネ部材を外嵌するも好ましい。
【0093】そのようにすれば、間隔調整機構11のボル
ト杆28を螺退させるのみで、挟持体8,9が離間し、回
転削成枠2をケーブル1に対して取付け・取外しする際
に至便である。
【0094】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成されるので、
次に記載する効果を奏する。
【0095】カッタ14及び切込深さ調整杆45の相対的摩
擦抵抗が減少し、端末削成作業を軽快に行ない得る。
【0096】移動案内枠3の切込深さ調整杆45の傾斜角
度を変更できるため、ケーブル端部に形成されるテーパ
面の傾斜角度θ2 を変更できる。これにより、ケーブル
1の種類や接続方法の違い等に対応した端末を削成し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】背面面図である。
【図3】平面図である。
【図4】側面図である。
【図5】削成後のケーブルを示す側面図である。
【図6】ケーブルを説明する断面図である。
【図7】ガイドローラの取付けを説明する要部断面図で
ある。
【図8】一方の挟持体の要部断面図である。
【図9】要部正面図である。
【図10】要部正面図である。
【図11】カッタを説明する要部拡大断面図である。
【図12】要部拡大断面図である。
【図13】要部拡大断面図である。
【図14】ケーブル端末削成の態様を説明する略図であ
る。
【図15】移動案内枠の要部平面図図である。
【図16】移動案内枠の要部平面図図である。
【図17】移動案内枠の当接板部を説明する正面図であ
る。
【図18】当接板部を説明する斜視図である。
【図19】ケーブルの削成状態を説明する断面図である。
【図20】ケーブルの削成過程を説明する平面図である。
【図21】ケーブルの削成過程を説明する平面図である。
【図22】ケーブルの削成過程を説明する平面図である。
【図23】ケーブルの削成過程を説明する平面図である。
【符号の説明】
1 ケーブル 3 移動案内枠 6 絶縁体 8 挟持体 9 挟持体 10 ガイド杆 14 カッタ 15a ブロック体 15b ブロック体 16 凹窪部 17 ガイドローラ 23 ボールスライド軸受 45 切込深さ調整杆 46 案内杆 47a 連結部材 47b 連結部材 59 首振部 60 当接板部 61 孔部 62 揺動円筒体 63 ガイド用孔部 D 外径寸法 L ロック機構 W 横幅寸法 θ1 傾斜角度

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルを挟持する一対の挟持体と、該
    挟持体に固定可能かつケーブル半径方向に往復動可能と
    して付設されて該挟持体のケーブル軸心廻りの回転によ
    り該ケーブルの絶縁体を削成するカッタと、往復動可能
    状態の該カッタに摺動自在に結合されてケーブル軸心方
    向の往復動により該カッタをケーブル半径方向に移動さ
    せるカッタ切込深さ調整杆と該カッタ切込深さ調整杆を
    ケーブル軸心方向に沿って往復動可能に案内する案内杆
    とを有する移動案内杆と、を備えたケーブル端末削成工
    具であって、上記カッタの基端部に貫設した孔部へ揺動
    円筒体を挿入すると共に、該揺動円筒体のガイド用孔部
    へ、上記移動案内枠の上記カッタ切込深さ調整杆を往復
    動可能に挿通し、上記揺動円筒体の揺動にて上記ケーブ
    ル軸心と上記調整杆のなす傾斜角度を変更可能に構成し
    たことを特徴とするケーブル端末削成工具。
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