JPH06204904A - ディジタル通信機 - Google Patents

ディジタル通信機

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JPH06204904A
JPH06204904A JP34813992A JP34813992A JPH06204904A JP H06204904 A JPH06204904 A JP H06204904A JP 34813992 A JP34813992 A JP 34813992A JP 34813992 A JP34813992 A JP 34813992A JP H06204904 A JPH06204904 A JP H06204904A
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digital
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JP34813992A
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Naoki Matsuo
直紀 松尾
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 復調されたディジタル信号の誤り率の検出結
果を元に、フィルタに対して設けたマッチング回路のイ
ンピーダンスを制御することにより、誤り率の増加を抑
制することを可能とするディジタル通信機を提供するこ
とを目的としている。 【構成】 ディジタル変調信号を復調して出力するディ
ジタル通信器機において、前記ディジタル変調信号から
不要なスプリアスを除去するフィルタ4と、前記フィル
タ4の入力側及び/又は出力側に設けられ、インピーダ
ンスの可変なマッチング回路3、5と、前記マッチング
回路3、5及びフィルタ4を通過し、復調されたディジ
タルデータの誤り率を検出する誤り検出回路8と、前記
誤り検出回路8の検出結果を元に、前記マッチング回路
3、5のインピーダンスを制御する制御回路11とを備
えたことを特徴とするディジタル通信機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル変調信号か
ら不要なスプリアスを除去するフィルタの入力側及び/
又は出力側に設けられ、インピーダンスのマッチングを
行うマッチング回路を有するディジタル通信機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、高周波伝送回路を使用して行わ
れる無線通信においては、無線受信機としてスーパーヘ
テロダイン受信機がよく使用されている。スーパーヘテ
ロダイン受信機では、受信電波を、混合回路と局部発振
回路からなる周波数変換回路にて取り扱いやすい周波数
(中間周波数)に変換し、更に、感度の向上をはかるた
めの増幅回路や、不要なスプリアス(即ち、不要なイメ
ージ信号や隣接チャンネル信号等)を除去するフィルタ
回路で処理した後、検波回路で復調するようになってい
る。
【0003】一方、かかる高周波伝送回路では、伝送線
路の端末に接続する負荷インピーダンスを、使用回路の
特性インピーダンスにマッチングさせることが必要とな
る。このようにすれば、伝送線路は無限に延長したと同
じ効果を有することとなり、伝搬される電波は何ら障害
されることなく前進することができ、反射波が発生せ
ず、定在波の発生も起こらない。このため、高周波伝送
回路で使用される上記フィルタ回路についても、その保
有する負荷インピーダンスを調整することが必要とな
る。
【0004】従来より、使用するフィルタ自体が、回路
の特性インピーダンスを保有している場合には、わざわ
ざインピーダンスをマッチングさせるマッチング回路を
使用する必要はなく、受信回路に直接挿入できるように
なっている。しかし、フィルタ自体が、かかる特性イン
ピーダンスを保有していない場合や、受信回路に挿入す
るフィルタの入力側或いは出力側からみたインピーダン
ス特性が使用回路の特性インピーダンスを保有していな
いような場合には、フィルタの入力側及び出力側に、マ
ッチング回路を設ける必要がある。このようにすれば、
反射波の発生が抑えられるので、回路を損傷せず、しか
も、電力の伝達を効率よく行うことが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たマッチング回路は、通常、固定リアクタンス素子で構
成されているため、該リアクタンス素子自体に初めから
性能バラツキがあった場合や、使用中に、温度変化等に
よってその性能変化を招いたような場合には、マッチン
グ状態が変化するおそれがある。
【0006】そのような場合には、使用するフィルタの
群遅延特性(位相を周波数で微分したものを、周波数を
横軸として表記した特性のことであり、波形の再現性の
面からは、所定帯域内において平坦であることが要求さ
れる)や振幅特性(ある周波数におけるパワーレベルの
値を、周波数を横軸として表記した特性のことである)
の変化を招いてしまう。その結果、伝送系における伝達
特性に歪みが生じてしまう(具体的には、ある周波数に
対する、フィルタの有する群遅延特性及び振幅特性が一
定とならなくなってしまう)。
【0007】また、無線回路は、基本的にはアップ及び
ダウンコンバータ、フィルタ、アンプ等を主たる構成要
素としており、これらの各要素は、個々に伝達特性を有
している。そして、送信伝達特性(送信側の構成要素の
全てが有する伝達特性をまとめたもの)と受信伝達特性
(受信側の構成要素の全てが有する伝達特性をまとめた
もの)を総括した送受信伝達特性は、仮に送信側におい
て伝達特性の歪みが発生した場合に、いかに受信側の伝
達特性を理想的なものとしても、発生した伝達特性の歪
みを解消することは不可能である。
【0008】ディジタル通信機では、上述した伝達特性
に歪みが発生した場合、処理するディジタル信号に符号
間干渉という不具合を招いてしまい、その状態のままデ
ィジタル変調信号を復調すると、復号誤り率を大きく増
加させてしまうことになる(即ち、復調エラーレートが
劣化してしまう)。本発明は、かかる現状に鑑みてなさ
れたものであり、復調されたディジタル信号の誤り率の
検出結果を元に、フィルタに対して設けたマッチング回
路のインピーダンスを制御することにより、誤り率の増
加を抑制することを可能とするディジタル通信機を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ディジタル変調信号を復調して出力する
ディジタル通信機において、前記ディジタル変調信号か
ら不要なスプリアスを除去するフィルタと、前記フィル
タの入力側及び/又は出力側に設けられ、インピーダン
スの可変なマッチング回路と、前記マッチング回路及び
フィルタを通過し、復調されたディジタルデータの誤り
を検出する誤り検出回路と、前記誤り検出回路の検出結
果を元に、前記マッチング回路のインピーダンスを制御
する制御回路とを備えたことを特徴としている。
【0010】また、本発明は、前記ディジタル変調信号
の強度レベルを検出する強度レベル検出回路と、該強度
レベル検出回路の検出結果を元にして該強度レベルを一
定値となす強度レベル制御回路を有し、前記制御回路
が、該ディジタル変調信号の強度レベルの変動に影響さ
れることなく前記マッチング回路のインピーダンスを制
御することを特徴としている。
【0011】また、本発明は、前記ディジタル変調信号
の強度レベルを検出する強度レベル検出回路を有し、前
記制御回路が、更に、該強度レベル検出回路の検出結果
を元にして前記マッチング回路の動作を制御することを
特徴としている。
【0012】
【作用】上記構成によれば、位相変調されたディジタル
変調信号を復調して出力するために、フィルタにより、
前記ディジタル変調信号から不要な信号が除去される。
また、該フィルタの入力側及び/又は出力側にマッチン
グ回路が設けられる。このマッチング回路は、入力され
る電圧値によってそのインピーダンスを変化させること
が可能であり、そのインピーダンス変化により、フィル
タの有する伝達特性が変化する。
【0013】次に、前記マッチング回路及びフィルタを
通過して復調されるディジタルデータは、誤り検出回路
によって、その誤りが検出される。そこで、この検出結
果を元にして、制御回路によって、上述したマッチング
回路のインピーダンスの制御が行われる。その結果、伝
達特性の歪みが改善され、出力されるディジタルデータ
の誤り率の増加が抑制される。
【0014】また、強度レベル検出回路によって、ディ
ジタル変調信号の強度レベルを検出し、その検出結果を
元に、強度レベル制御回路がディジタル変調信号の強度
レベルを一定値となすように制御すれば、ディジタル変
調信号の強度レベルの変動が抑制される。この結果、前
記制御回路は、ディジタル変調信号の強度レベル変動に
影響されることなく前記マッチング回路を制御すること
が可能となる。
【0015】また、強度レベル検出回路によって、ディ
ジタル変調信号の強度レベルを検出し、その検出結果を
元に、前記制御回路は、ディジタル変調信号の強度レベ
ルが大きく変動した場合に、前記マッチング回路の動作
を停止させるようにすることが可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って具体
的に説明する。図1は、本発明にかかるディジタル通信
機の受信回路における復調部の回路構成の第1の実施例
を示すブロック図である。この復調部は、位相変調(π
/4シフトQPSKによる)されたディジタル変調信号
の入力端子1と、入力信号のレベル調整を行うAGC
(auto gain control ;自動利得調整)回路2と、高調
波成分を除去するフィルタ4と、該フィルタ4の入力側
及び出力側に設けられ、インピーダンスを調整する入力
マッチング回路3及び出力マッチング回路5と、出力マ
ッチング回路5から出力される信号の電界強度(RSS
I)を検出して、前記AGC回路にフィードバックをか
けるデータを出力するRSSI検出回路6と、入力信号
を復調してディジタルデータを出力する復調回路7と、
出力されたディジタルデータの誤りを検出する誤り検出
回路8と、誤り検出回路8からの検出結果を元に、前記
入力マッチング回路3及び出力マッチング回路5に印加
べき電圧を制御する制御回路11と、制御回路11から
の制御信号をD/A変換するD/A変換器9及び10
と、復調された前記ディジタルデータの出力端子12と
から構成されている。
【0017】以上のブロック構成によれば、RSSI検
出回路6の検出結果を元に、AGC回路2により、入力
端子1から入力されたディジタル変調信号のレベルが安
定化される。また、誤り検出回路8にて、復調回路7で
復調されたディジタルデータの誤り率が増加したことが
検出された場合には、制御回路11により、D/A変換
器9及び10を通し、入力マッチング回路3及び出力マ
ッチング回路5に対して印加される制御電圧の調整が行
われる。この結果、出力されるディジタルデータの誤り
率は減少され、出力データが安定化される。
【0018】なお、前記出力端子12から出力されるデ
ィジタルデータは、それ以降、図示しないTDMA処理
回路、D/A変換回路、音声処理回路を経てリンガー及
びスピーカから音声出力されるようになっている。図2
は、本発明にかかるディジタル通信機の受信回路におけ
る復調部の回路構成の第2の実施例を示すブロック図で
ある。図面から明らかなように、ここでは図1に示すA
GC回路2が除去されており、更に、RSSI検出回路
6からの検出データが制御回路11に入力されるように
なっている。他のブロック構成については、図1に示す
構成と全く同様な構成となっているため、同一番号を付
している。
【0019】この回路構成は、AGC回路2が無い場合
に、受信信号レベルが大きく変動したときのことを考慮
したものである。この場合における出力されるディジタ
ルデータの誤り率増加の原因については、明らかに、受
信信号レベルの変動の影響を受けている。従って、RS
SI検出回路6からの検出データにより受信信号レベル
が大きく変動したことを確認した場合には、制御回路1
1では、各マッチング回路3、5の制御を停止し、別
途、受信信号レベルの変動を速やかに抑えるための制御
を行うようになっている。
【0020】また、受信信号レベルの変動が通常範囲に
ある場合には、図1で説明したと同様にして、制御回路
11は、誤り検出回路8からの検出データを元に、D/
A変換器9及び10を介し、入力マッチング回路3及び
出力マッチング回路5に印加すべき制御電圧の調整を行
う。その結果、復調されたディジタルデータの誤り率は
減少され、出力データは安定化される。
【0021】図3は、図1及び図2に示すマッチング回
路の具体的構成例を示す回路図である。図中、端子aは
入力回路側に、端子bはフィルタ4の入力側に、端子c
はフィルタ4の出力側に、端子dは出力回路側に接続さ
れ、更に、端子e及び端子fは夫々D/A変換器9及び
10を通して制御回路11に接続されるようになってい
る。図面から明らかなように、この入力マッチング回路
3と出力マッチング回路4の回路構成(図中、一点鎖線
で囲む内部の構成)は、フィルタ4に対して線対称な関
係になっている。また、いずれの回路にも、直流電圧に
よって容量を変化させるバリキャップダイオード(バリ
クタとも言う)VDが使用されている。
【0022】例えば、入力マッチング回路3について、
回路インピーダンスのマッチング方法を説明すると、次
のようになる。端子aに接続される結合コンデンサの容
量をC1 、コイルのインダクタンスをL1 、バリキャッ
プダイオードVDに接続されるコンデンサの容量を
2 、バリキャップダイオードVDにおける容量変化を
ΔCとし、更に、入力端子aから入力側を見たインピー
ダンスZin、端子bから出力側を見たインピーダンスを
Zf 、端子aからマッチング回路3を見たインピーダン
スをZa 、端子bからマッチング回路3を見たインピー
ダンスをZb とすれば、Za 及びZb は、次式〔数1〕
によって計算される。 〔数1〕 Za =〔1/jωC1 +jωL1 (C2 +ΔC)/{(C2 +ΔC)−ω2 1 2 ΔC}〕//Zf ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Zb =〔jωL1 (C2 +ΔC)/{(C2 +ΔC)−ω2 1 2 ΔC}〕 //(Zin+1/jωC1 )・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 但し、上式及びにおいて、ωは角周波数とし、計算
記号「//」は、A//B=A・B/A+Bの計算を行うも
のとする。即ち、〔1/jωC1 +jωL1 (C2 +Δ
C)/{(C2 +ΔC)−ω2 1 2 ΔC}〕=Zx
とすれば、Za=Zx ・Zf /Zx +Zf となる。
【0023】ここで、マッチング回路3がマッチング状
態の時、端子aでは、Za の共役インピーダンスがZin
に等しくなり、且つ、端子bでは、Zb の共役インピー
ダンスがZf に等しくなる。従って、このような関係が
実現されるように、上式及びにおけるΔCの値を変
化させれば、インピーダンスをマッチングさせることが
可能となる。即ち、制御回路11により、入力マッチン
グ回路3に印加する直流電圧を変化させると、バリキャ
ップダイオードVDの容量変化(ΔC)が起きるので、
インピーダンスをマッチングできる。同様にして、出力
マッチング回路5においても、インピーダンスのマッチ
ングが可能となる。その結果、先述したフィルタ4の振
幅及び群遅延特性が変化し、理想的な伝達特性が実現さ
れる。そして、復調されて出力されるディジタルデータ
の誤り率は減少される。
【0024】なお、上記入力マッチング回路3及び出力
マッチング回路5は、必ずしもこれら2つを同時に使用
する必要はなく、回路特性によっては、片方のマッチン
グ回路だけを使用することも可能である。次に、図1及
び図2に示すマッチング回路に対し、印加すべき電圧を
決定する場合について説明する。かかる印加電圧を決定
するのは、〔1〕各マッチング回路を製造した時点と、
〔2〕各マッチング回路を使用する上で、出力データの
誤り率が予め記憶してあるしきい値を越えた時点の2つ
の時点において行われるようになっている。〔1〕の場
合は、設計仕様としての基準制御電圧値Vref を決定す
ることを目的としており、〔2〕の場合は、かかる基準
制御電圧値Vref に加えるべき微小変化制御電圧値を決
定することを目的としている。具体的には、〔2〕の場
合、固定リアクタンス素子で構成されたマッチング回路
のインピーダンス特性が温度変化等によって変動するこ
とを吸収して、フィルタの特性(即ち、ディジタル変調
データを復調する際に必要となるデータの周波数に対応
した出力波形のこと)を補償すること等を目的として印
加電圧の決定が行われるようになっている。なお、フィ
ルタの特性が補償されれば、データを識別する時点にお
ける曖昧部分が除去されることとなり、出力データの誤
り率増加の原因は解消される。
【0025】図4及び図5(図4に示すフローチャート
の続き)は、図2に示すマッチング回路に対する印加電
圧の制御処理を示すフローチャートである。図4におい
て、先ず、RSSI検出回路6におけるRSSI(電界
強度)の検出結果を元に、以後の処理を継続するか否か
について判断する。即ち、RSSI≧Pth(ただし、P
thは処理を終了するために、予め決められたRSSI値
である)である場合(S1においてYesの場合)に
は、受信信号のレベルが決められた値以上となっている
ため、処理を終了する。これに対し、RSSI<Pthで
ある場合(S1においてNoの場合)には、基準制御電
圧値(Vref )からΔVだけ減算した値をD/A変換器
9或いは10に出力する。
【0026】なお、ディジタル通信機の電源がオンされ
た時点においては、入力マッチング回路3或いは出力マ
ッチング回路5に印加すべき制御電圧値Vpre として、
Vpre =Vref (基準制御電圧値)なるVpre が印加さ
れるようになっている。次に、夫々のマッチング回路を
使用中(この時、夫々のマッチング回路に対しては、V
pre の電圧が印加されている)に、復調回路7からの復
調データについて、その誤り率が増加した場合(S3に
おいてYesの場合であって、具体的には、予め記憶し
てあるしきい値を越えた場合となる)には、制御電圧増
加フラグを立てる(S4)。そして、制御電圧増加フラ
グが立っているか否かの確認を行った後(S5)、制御
電圧増加フラグが立っていることが確認された場合(S
5においてYesの場合)には、制御電圧値Vvar をV
var =Vpre +ΔVとして、D/A変換器9或いは10
に対し出力する(S6)。これに対し、制御電圧増加フ
ラグが立っていないことが確認された場合(S5におい
てNoの場合)には、制御電圧値Vvar をVvar =Vpr
e −ΔVとして、同じくD/A変換器9及び10に対し
出力する(S7)。
【0027】続いて、誤り検出回路8から得られるデー
タの誤り率が増加したか否かを確認し(S8)、誤り率
が増加しなかった場合(S8においてNoの場合)に
は、更に、誤り率が減少したか否かの確認を行う(S
9)。そして、誤り率が減少した場合(S9においてY
esの場合)には、現在出力している電圧値Vpre を制
御電圧値Vvar として(即ち、Vvar =Vpre )として
記憶する(S10)。更に、処理の終了を示すファイナ
ルフラグが立っているか否かの確認を行い(S11)、
ファイナルフラグが立っていることを確認した場合(S
11においてYesの場合)には、制御電圧増加フラグ
及びファイナルフラグの各フラグをリセットし(S1
2)、上記一連の処理を終える。
【0028】上記のS8→S9→S10→S11→S5
→S6又はS7の一連の処理は、誤り率が減少する限り
連続的に行われ、制御電圧値Vvar は順次更新されてゆ
く。そして、以上の処理を続けていくことにより、やが
て誤り率が再び増加することとなった場合(即ち、ステ
ップ8の判断においてYesとなるケース)には、処理
を図5に示すステップ14に移行する。また、誤り率が
一定の状態となった場合(即ち、ステップ9の判断にお
いてNoとなるケース)には、処理を図5に示すステッ
プ19に移行する。
【0029】以上の処理の結果、誤り率が増加したり、
或いは一定となった場合(S8においてYesの場合、
或いはS9においてNoの場合)には、現在出力されて
いるVpre の値が制御電圧値Vvar とされ、誤り率が減
少した場合(S9においてYesの場合)には、Vpre
の値をあらためてVvar として記憶するように常に制御
されてゆくことになる。
【0030】一方、ステップ3において、誤り率が増加
しなかった場合(S3においてNoの場合であり、具体
的には、記憶してあるしきい値を越えなかった場合とな
る)には、更に、誤り率が減少したか否か(具体的に
は、誤り率が該しきい値を下回ったか否か)の確認を行
い(S13)、誤り率が減少した場合(S13において
Yesの場合)には、ステップ10に処理を移行する。
これに対し、誤り率が減少しなかった場合(S13にお
いてNoの場合であり、具体的には、誤り率が一定値と
なって変化していない場合となる)には、処理を図5に
示すステップ21に移行する。
【0031】図5において、ステップ14では、ファイ
ナルフラグが立っているか否かの確認を行い、ファイナ
ルフラグが立っている場合(S14においてYesの場
合)には、処理を図4に示すステップ12に移行する。
これに対し、ファイナルフラグが立っていない場合(S
14においてNoの場合)には、ファイナルフラグを立
て(S15)、更に、制御電圧増加フラグが立っている
か否かの確認を行う(S16)。そして、制御電圧増加
フラグが立っている場合(S16においてYesの場
合)には、制御電圧値Vvar をVvar =Vpre +1/2
ΔVとして、D/A変換器9及び10に出力し(S1
7)、制御電圧増加フラグが立っていない場合(S16
においてNoの場合)には、Vvar =Vpre −1/2Δ
VとしてD/A変換器9及び10に出力し(S18)、
処理を図4に示すステップ8に移行する。
【0032】また、ステップ19では、同じくファイナ
ルフラグが立っているか否かの確認を行い、ファイナル
フラグが立っている場合(S19においてYesの場
合)には、処理を図4に示すステップ12に移行する。
これに対し、ファイナルフラグが立っていない場合(S
19においてNoの場合)には、ファイナルフラグを立
て(S20)、更に、制御電圧増加フラグが立っている
か否かの確認を行う(S21)。そして、制御電圧増加
フラグが立っている場合(S21においてYesの場
合)には、制御電圧値Vvar をVvar =Vpre +2ΔV
として、D/A変換器9及び10に出力し(S21)、
制御電圧増加フラグが立っていない場合(S21におい
てNoの場合)には、Vvar =Vpre −2ΔVとして、
同じくD/A変換器9及び10に出力し(S23)、処
理を同じく図4に示すステップ8に移行する。
【0033】なお、上記の図5に示すフローチャート
は、制御電圧値Vvar の補正幅が、印加される電圧に対
して略2次関数的に変化する傾向があることを前提とし
ており、2次関数以外(例えば3次関数)の変化傾向を
示すような場合には、回路特性に応じた補正幅を設定
し、フローチャート自体を変更する必要がある。
【0034】
【発明の効果】以上の本発明によれば、ディジタル通信
機の受信回路において発生した伝達特性の歪みによるデ
ィジタル信号符号間干渉の影響を、誤り率を検出してフ
ィルタに対して設けたマッチング回路を微調整すること
により、最小限に抑えることが可能となる。その結果、
誤り率の極めて少ないディジタル復調を行い得るディジ
タル通信機を提供することができるようになる。
【0035】また、送信側伝達特性の歪みを吸収できる
という副次的効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるディジタル通信機の受信回路に
おける復調部の回路構成の第1の実施例を示すブロック
図である。
【図2】同じく本発明にかかるディジタル通信機の受信
回路における復調部の回路構成の第2の実施例を示すブ
ロック図である。
【図3】図1及び図2に示すマッチング回路の具体的構
成を示す回路図である。
【図4】図2に示すマッチング回路に対する印加電圧の
制御処理を示すフローチャートである。
【図5】図4に示すフローチャートの続きである。
【符号の説明】
2 AGC 3 入力マッチング回路 4 フィルタ 5 出力マッチング回路 7 復調回路 8 誤り検出回路 9、10 D/A変換器 11 制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル変調信号を復調して出力する
    ディジタル通信機において、 前記ディジタル変調信号から不要なスプリアスを除去す
    るフィルタと、 前記フィルタの入力側及び/又は出力側に設けられ、イ
    ンピーダンスの可変なマッチング回路と、 前記マッチング回路及びフィルタを通過し、復調された
    ディジタルデータの誤りを検出する誤り検出回路と、 前記誤り検出回路の検出結果を元に、前記マッチング回
    路のインピーダンスを制御する制御回路とを備えたこと
    を特徴とするディジタル通信機。
  2. 【請求項2】 前記ディジタル変調信号の強度レベルを
    検出する強度レベル検出回路と、該強度レベル検出回路
    の検出結果を元にして該強度レベルを一定値となす強度
    レベル制御回路を有し、前記制御回路が、該ディジタル
    変調信号の強度レベルの変動に影響されることなく前記
    マッチング回路のインピーダンスを制御することを特徴
    とする請求項1記載のディジタル通信機。
  3. 【請求項3】 前記ディジタル変調信号の強度レベルを
    検出する強度レベル検出回路を有し、前記制御回路が、
    更に、該強度レベル検出回路の検出結果を元にして前記
    マッチング回路の動作を制御することを特徴とする請求
    項1記載のディジタル通信機。
JP34813992A 1992-12-28 1992-12-28 ディジタル通信機 Pending JPH06204904A (ja)

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JP34813992A JPH06204904A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 ディジタル通信機

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JP34813992A JPH06204904A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 ディジタル通信機

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