JPH06204621A - 半導体膜の作製方法 - Google Patents

半導体膜の作製方法

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JPH06204621A
JPH06204621A JP103293A JP103293A JPH06204621A JP H06204621 A JPH06204621 A JP H06204621A JP 103293 A JP103293 A JP 103293A JP 103293 A JP103293 A JP 103293A JP H06204621 A JPH06204621 A JP H06204621A
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JP
Japan
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layer
substrate
znse
gaas
film
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Application number
JP103293A
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English (en)
Inventor
Yasuhito Takahashi
康仁 高橋
Tadashi Narisawa
忠 成沢
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 500nm付近の発振波長を有する青色発光
素子を作製する際に用いる基板としてGaAS基板上
に、大面積で欠陥のない高品質の厚膜ZnSeを作製
し、低しきい値発振を可能とする。 【構成】 GaAs基板1上にGaAs層3を成長す
る。GaAs層3の上に保護層6を形成したあと、Ga
As基板1の裏面の一部を所定の厚さまでエッチング除
去する。保護膜6を除去して基板1表面にZnSeを所
定の厚さ作製して後、基板裏面でのエッチング除去され
なかった層を除去してZnSe7のみの領域を作製す
る。ウエハー全域で良好な厚膜ZnSeが得らる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は400nm〜500nm
付近の発振波長を有する青色発光素子を作製する際に用
いる基板を作製する方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の半導体結晶成長技術の著しい進歩
によりこれまで不可能といわれていたp型のZnse系
の結晶が得られるようになり、pn接合を利用した発光
ダイオードや半導体レーザが報告されるようになってき
た。
【0003】この材料系の魅力は400nm〜500n
m付近の発光波長の青色光が得られることである。この
材料系を用いて作製した半導体レーザの構造を図4に示
す(アフ゜ライト゛フィシ゛ックスレタース゛、M.A.Haase et. Appl.Phys.L
ett.59 1272(1991))。
【0004】分子線エピタキシー法(MBE;Molecular Be
am Epitaxy)により、n型GaAs基板41上にn−G
aAsバッファー層42、n+−ZnSe層43、n−
ZnSSe層44、n−ZnSe層45、アンドープC
dZnSe活性層46、p−ZnSe層47、p−Zn
SSe層48、p+−ZnSeキャップ層49を順次積
層した後、p+−ZnSeキャップ層49上にストライ
プ状に溝を有するポリイミド層50を形成して電流狭搾
層とし、それらの上にAu電極51を、n−GaAs基
板41側にIn電極52を形成した構造となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
造による半導体レーザには以下のようないくつかの課題
が存在する。 (1)半導体レーザの基板には格子定数および熱膨張係
数が大きく異なるGaAsを使用していることである。
格子定数は300Kで、GaAsが5.6533Å、Z
nSeは5.668Åで不整合率はおよそ0.26%あ
る。一般に良好なエピタキシャル膜を結晶成長しようと
する場合、格子不整合率は0.1%以内にあることが好
ましい。また、線熱膨張係数はGaAsが6.0×10
-6-1、ZnSeが7.55×10-6-1であり、結晶
成長温度では、さらに格子定数は離れ、益々良好な結晶
は得られなくなると共に、この熱膨張係数の違いにより
成長温度から室温まで温度を降下させる際に、ZnSe
に欠陥を誘発する可能性がある。 (2)ZnSeをZnSe基板上に成長させればよいの
であるが入手が困難である。GaAs基板は今日、3イ
ンチウエハーが入手が可能であるが、n型あるいはp型
の伝導性を示すZnSe基板の作製が困難である。
【0006】そこで、本発明は、入手が可能な半導体基
板を使用して、基板とは大きく格子定数が異なる大面積
の厚膜半導体結晶を作製することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の要旨とすると
ころは、既存の良好な結晶性を有するGaAs基板を種
結晶として用いて厚膜ZnSeを作製することである。
【0008】3インチあるいは2インチのGaAs基板
の表面に所定の厚さの例えばAlGaAs層およびGa
As層を順次形成し、GaAs基板の裏面に酸化膜ある
は窒化膜で例えば幅500μm程度のストライプ溝を少
なくとも2方向形成し、表面をレジスト膜あるいは酸化
膜あるいは窒化膜で保護した後、裏面を例えばpHが7
近傍のアンモニアを含むエッチング液でGaAsのみを
選択的にエッチング除去し、AlGaAs層でエッチン
グを停止し、基板表面の保護膜を除去して、ZnSe厚
膜形成用の基板とする。
【0009】
【作用】良好な特性を有する素子を再現性よく大量生産
するためには、まず結晶性のよい基板を作製するか入手
する必要があるが、本発明で高品質のZnSeが大面積
にわたって再現性よく得られることから、例えば半導体
レーザ全体で全く欠陥のない高品質のダブルヘテロ構造
が得られ、効率よく発光するようになり、極めて低いし
きい値電流で発振が可能となる。
【0010】
【実施例】以下に実施例を用いて本発明を説明する。
【0011】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例である厚膜ZnSeの形成方法を説明するための図で
ある。
【0012】ウエハー全体にZnSeの厚膜7が形成さ
れている。上図の斜線部は、下図のGaAs基板1、A
lGaAs層2およびGaAs層3の残された部分を示
し、斜線のない部分はn−ZnSe層7のみの部分を示
す。ここで、下図は上図のABで示される断面を示して
いる。
【0013】図2に具体的に厚膜形成プロセスを示す。
例えば、直径が2インチで厚さが350μmのGaAs
基板1の表面に例えば有機金属気相成長法(以下にMO
VPEと記す)により100nmの厚さのAlGaAs
層2(例えばAlを30%含む)および2000nmの
厚さのGaAs層3を順次成長する(図2(a))。こ
のウエハーの裏面にCVD法もしくはスパッター法でS
iO2もしくはSiNなどの保護膜4を形成してホトリ
ソグラフィーおよびエッチングにより酸化膜もしくは窒
化膜をエッチング除去して図2(b)で示すようなエッ
チング部5を形成する。
【0014】アンモニアと過酸化水素をpHが7程度と
なるように混合してGaAs基板1のエッチング液を作
製し、GaAs基板1の表面を酸化膜もしくは窒化膜も
しくはレジスト膜からなる保護膜6で保護した後、上記
エッチング液を用いてGaAs基板1をエッチング除去
する(図2(c))。
【0015】ここで使用しているエッチング液はGaA
sとAlが30%含まれるAlGaAsに対しては10
倍ほどエッチング速度が異なりAlGaAs層2でエッ
チングが停止する。従って、エッチングされた領域はG
aAs基板1はエッチング除去されるが表面には約21
00nmの厚さであるAlGaAs層2とGaAs層3
は残る。
【0016】このウエハーの表面の保護膜6を除去した
後、例えばMOVPE法によりn−ZnSe層7を3μ
m程度形成する。硫酸と過酸化水素と水が5:1:1混
合されたエッチング液にウエハーをいれてAlGaAs
層2とGaAs層3を除去する(図2(d))。この
時、GaAs基板1も若干エッチングされるが、ハンド
リングには支障はない。
【0017】このウエハー上に例えば常圧のMOVPE
法を用いてn−ZnSeを成長する。裏面にこのような
工夫を施さないGaAs基板上にZnSeを成長した場
合格子不整合率が0.26%もあるため欠陥のない厚膜
のZnSe層を形成することはできなかったが、本発明
で薄膜ZnSe層上に厚膜ZnSe層を形成すためほぼ
全領域にわたって欠陥はほとんどないものが得られる。
ハンドリングのために残してあるGaAs基板1も厚膜
ZnSeを形成した後、硫酸と過酸化水素と水が5:
1:1混合されたエッチング液を使用すると、ZnSe
とGaAs基板との界面にストレスが集中しているため
エッチングが早くZnSeとGaAs基板との分離は容
易である。
【0018】(実施例2)図3に第2の実施例を示す。
GaAs基板1の裏面にエッチング領域を形成する工程
は実施例1に示した図1における(a)〜(c)と同様
である。図3は、図2(c)の次の工程で保護膜6を除
去した後、厚膜のn−ZnSe層8を作製した様子を示
す。n−ZnSe層8の下にあるGaAs層3とAlG
aAs層2を除去せずに厚膜ZnSeを成長させるの
で、0.26%の格子不整合からn−ZnSe層8の厚
さがおよそ10μmを程度成長した時点でGaAs層3
とAlGaAs層2に亀裂9が生じる。実施例1では、
ほとんどの領域で良好な厚膜n−ZnSe層が得られる
が、実施例2では、亀裂9の生じ方によってはn−Zn
Se層8の方にも欠陥が生じる部分がある。欠陥のない
部分は、実施例1と同様良好な結晶性を有する厚膜のZ
nSeが大面積にわたって得られる。
【0019】以上の実施例で示したように、直径が2イ
ンチの基板のほぼ全域に良好な結晶性を有するZnSe
が得られるので、このZnSeを基板として、従来例で
示したようなダブルヘテロ構造の半導体レーザを作製す
ると、欠陥のない結晶性の極めて優れた半導体レーザが
得られるので、しきい値電流も飛躍的に低下し、30m
A以下で室温連続発振が可能となる。また、上記実施例
では、厚膜ZnSe層の作製にMOVPE法を用いた
が、他のCVD法やMBE法でも可能であることはいう
までもない。
【0020】
【発明の効果】このように発明によれば、良好な結晶性
を有するGaAs基板を利用して厚膜のZnSeを作製
するので、これまでにない高品質のZnSeが大面積に
わたって再現性よくできるため、大量生産、ローコスト
化が図られ、本発明の効果は非常に大なるものがある。
さらに、半導体レーザ用の基板としてだけではなく、セ
ンサーや電子素子などの基板として幅広く利用が可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の厚膜ZnSeを形成した基板の全体図
および断面図
【図2】本発明の厚膜ZnSeを形成するための工程断
面図
【図3】本発明の厚膜ZnSeを形成するための工程断
面図
【図4】従来の半導体レーザの断面構造図
【符号の説明】
1 GaAs基板 2 AlGaAs層 3 GaAs層 4、6 保護膜 5 エッチング部 7、8 n−ZnSe

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に第1の半導体層を成長させ
    る工程と、前記基板裏面の一部を前記第1の半導体膜を
    残して除去する工程と、前記第1の半導体層と格子定数
    の異なる第2の半導体膜を積層する工程とを有すること
    を特徴とする半導体膜の作製方法。
  2. 【請求項2】GaAs基板上に、AlGaAs層および
    GaAs層を順次積層する工程と、前記GaAs基板の
    裏面に第1の保護膜のストライプを形成する工程と、前
    記基板表面を第2の保護膜で保護したする工程と、前記
    GaAs基板の裏面をエッチング液で前記GaAsのみ
    を選択的にエッチング除去し、AlGaAs層でエッチ
    ングを停止する工程と、前記基板表面の第2の保護膜を
    除去する工程と、前記GaAs層上にZnSe層を積層
    することを特徴とする半導体膜の作製方法。
JP103293A 1993-01-07 1993-01-07 半導体膜の作製方法 Pending JPH06204621A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100501015B1 (ko) * 1996-05-31 2005-10-12 스미토모덴키고교가부시키가이샤 발광소자와발광소자용웨이퍼및그제조방법

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