JPH06204231A - 半導体熱処理装置 - Google Patents

半導体熱処理装置

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JPH06204231A
JPH06204231A JP107593A JP107593A JPH06204231A JP H06204231 A JPH06204231 A JP H06204231A JP 107593 A JP107593 A JP 107593A JP 107593 A JP107593 A JP 107593A JP H06204231 A JPH06204231 A JP H06204231A
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JP
Japan
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temperature
flange
sealing flange
furnace door
cooling water
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JP107593A
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English (en)
Inventor
Hideho Koike
秀穂 小池
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体デバイスの製造での縦型熱処理装置(縦
型拡散炉)を用いたウェット酸化処理において、塩酸等
の腐食性の処理薬液と水蒸気を用いて処理しても液化液
溜まりの発生がなく、更に気密保持のためのOリングの
耐熱性能を満足させ、清浄なウェット酸化膜を生成する
ことが可能な熱処理装置を提供する。 【構成】ウェーハーを出し入れする炉口部を有する加熱
部とウェーハーを保持する治具とこの治具を固定し炉口
を封止する封止フランジを有する半導体熱処理装置にお
いて、前記、封止フランジの温度を制御することができ
る加熱部とこの封止フランジ冷却水の水温を制御するこ
とができる加熱部を備え同時に制御する手段を有する。 【効果】縦型熱処理装置で従来ドライ酸化処理しかでき
なかったがウェット酸化処理が可能となり、清浄なウェ
ット酸化膜を生成することが可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体デバイスの製造
に使用する縦型拡散炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、縦型熱処理装置を用いて熱処理を
行い酸化膜を生成しているが、ウェット酸化処理におい
て、水素と酸素の燃焼により発生する水蒸気及び塩酸ガ
スをチャンバー内に導入して酸化膜を生成することが不
可欠である。この水蒸気は下部の封止フランジに付着し
液化してしまう。処理終了後、加熱チャンバー内から石
英ボートを下降しウェーハーを収納するまでの時間にお
いて残留した液が蒸発し、含まれている腐食性の塩酸に
より熱処理装置を錆させ、更にウェーハーを汚染させて
しまうため縦型熱処理装置でウェット酸化処理をするこ
とができず、ドライ酸化処理しかできなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図2による従来技術で
は、加熱チャンバー11と封止フランジ2の気密性をO
リング6により保っているが、耐熱温度が150℃であ
り加熱部からの熱に耐えられないため、炉口フランジ9
と封止フランジ2には常に冷却水25℃が流され耐熱温
度以下の30℃を保っている。しかし、ウェット酸化処
理において清浄な酸化膜を生成するためには、水素と酸
素の燃焼により発生する水蒸気及び塩酸ガスを熱処理チ
ャンバー11に導入する必要がある。この水蒸気は30
゜Cに冷却された封止フランジ2に固定されている石英
ボート受け台5の表面に付着し急冷され水滴となる。水
蒸気の量が増えることにより石英ボート受け台5とOリ
ング6との円周低面に液溜まりとなり残留する。残留し
た塩酸を含む液溜まりは、処理終了後、封止フランジ2
が下降しウェーハー13を収納する間において蒸発し、
封止フランジ2、炉口フランジ9等装置を構成する金属
部品を錆させ、更にウェーハー13を汚染させてしまう
ため、塩酸ガス等腐食性ガスを導入するウェット酸化処
理が出来ないという問題点を有していた。
【0004】そこで本発明は、この様な課題を解決する
ものでウェット酸化処理において清浄な酸化膜を生成で
きる縦型熱処理装置を提供する事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ウェーハーを出し入れする炉口部を有す
る加熱部とウェーハーを保持する治具とこの治具を固定
し炉口を封止する封止フランジを有する半導体熱処理装
置において、前記、封止フランジの温度を制御すること
ができる加熱部とこの封止フランジ冷却水の水温を制御
することができる加熱部を備え同時に制御する手段を有
する。
【0006】
【実施例】以下、実施例により本発明の詳細を図面を用
いて示す。図1においてウェーハー13は、石英ボート
12に定ピッチ間隔叉は順次ピッチを狭くしたり、広く
したりするなど酸化膜を均一に生成させるため工夫され
た案内溝14にセットされる。石英ボート12は、石英
ボート受け台5、封止フランジ2及びフランジ上下受け
台18にて一体に固定され、昇降ネジ19ネジじゅく受
け22伝達ギヤー21及び駆動モーター20により、加
熱チャンバー11内に移送される。石英ボート受け台5
及び封止フランジ2に取り付けられたOリング6は、炉
口フランジ9に固定された加熱チャンバー11の端面と
気密に接して加熱チャンバー11の内部を外気と遮断す
る。ウェーハー13は、炉ヒーター16により加熱チャ
ンバー11内を800゜Cから1000゜Cの範囲で指定
温度に恒温加熱される。ガス導入管15より水素と酸素
の反応から生成された水蒸気と塩酸ガスが加熱チャンバ
ー11内に導入され清浄な酸化膜が生成される。
【0007】酸化膜を生成するには、加熱チャンバー1
1内部を800゜Cから1000゜Cに昇温させ、生成膜
厚により処理時間は60分から180分といった長時間
保持する必要がある。しかし、チャンバー内を気密に保
持するOリング6の耐熱温度は150゜Cであり、この
耐熱温度を確保するため炉口フランジ9及び封止フラン
ジ2に冷却水7を流すことにより、炉ヒーター16にて
800゜Cから1000゜C昇温された加熱チャンバー1
1内部の復射熱からOリング6を保護している。
【0008】一般に冷却水7は、常温の25゜Cから3
0゜Cが用いられ、循環することにより炉口フランジ9
及び封止フランジ2は、ほぼ同温となる。これによりO
リング6は保護されるが、ガス導入管15より導入され
た水蒸気は石英ボート受け台5の表面に付着し、急激に
冷却されることにより水滴となり、徐々に大きな液溜ま
りとなって、処理終了後加熱チャンバー11内から石英
ボート12を下降しウェーハー13を収納するまでの間
において、残留した液溜まりは蒸発し含まれたいる腐食
性の塩酸により熱処理装置を錆させ、ウェーハー13を
汚染させるなど悪影響を及ぼし、ウェット酸化処理が出
来ない。
【0009】この不具合を解消し清浄なウェット酸化膜
を生成するため、冷却水7をプレヒーター24により常
温の25゜Cから80゜Cに昇温し循環する。更に封止フ
ランジ2にヒーター1を設けコントロールセンサー3に
より85゜Cから88゜Cにコントロールする。冷却水7
はプレヒーター24、プレヒーター流量計23、プレヒ
ーター電磁バルブ25、封止フランジ流量計8から構成
し、元冷却水温度25゜Cを80゜C±2゜Cに昇温コン
トロールする。流量は圧力変動、元流量の変動を最小限
に制御するため各流量計にて0.4リットル/分から±
0.05リットル/分に設定しコントロールする。この
時ヒーター1と冷却水7の制御はヒーター1を88゜C
に設定し加熱制御することにより、温度コントロールセ
ンサー3が88゜C上限にてヒーター1をOFFし、同
時にプレヒーター電磁バルブ25を開とし流量0.4リ
ットル/分を循環し冷却を始める。センサー検知と熱伝
導の差により封止フランジ2は最大90゜Cまで昇温す
るが、冷却水7はこの温度を88℃に下がるまで流され
88゜Cに降温した時、ヒーター1はONしプレヒータ
ー電磁バルブ25は閉となる。温度コントロールセンサ
ー3は85゜Cまで降温するがヒーター1により昇温
し、85゜Cから90゜Cの範囲で昇降温サイクルを繰り
返す。更に加熱チャンバー11を保持する炉口フランジ
9の温度を85゜Cに設定し、炉口フランジセンサー1
0と炉口電磁バルブ17により、封止フランジ2と同様
に温度を80゜Cから88゜Cの範囲で制御する。この両
フランジ温度を上記実施例の範囲で制御することにより
石英ボート受け台5の表面温度は120゜Cとなる。こ
れにより水蒸気は瞬時に蒸発してしまい液化しない。そ
のほか温度コントロールセンサー3の誤動作によりOリ
ング6を劣化させてしまうことがないようオーバーヒー
トセンサー4を設ける、又プレヒーター24の故障によ
る温度設定範囲外ではインターロックにより装置を停止
させる等の安全面、安定稼動させる工夫も組み込んであ
る。
【0010】以上の実施例に示したように、封止フラン
ジ2と炉口フランジ9の温度を同時に指定範囲内にて制
御することによりガス導入管15から導入された水蒸気
及び塩酸等の腐食性の処理薬液は瞬時に蒸発し水滴及び
液溜まりを発生することは皆無となる。気密保持のため
のOリング6の対熱性による劣化もなくなり、ウェット
酸化処理により清浄な酸化膜を生成することが可能とな
る。
【0011】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、加熱チ
ャンバーと接する封止フランジと炉口フランジの温度を
制御する加熱部と冷却水の水温を制御する加熱部からな
る簡単な構造により半導体熱処理装置を錆させることな
く、清浄なウェット酸化膜を生成することが可能となっ
た。この様に本発明により不可能であったウェット酸化
処理を可能にした実用効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例の半導体熱処理装置の断
面図。
【図2】従来技術の半導体熱処理装置の断面図。
【符号の説明】
1 ヒーター 2 封止フランジ 3 温度コントロールセンサー 4 オーバーヒートセンサー 5 石英ボート受け台 6 Oリング 7 冷却水 8 封止フランジ流量計 9 炉口フランジ 10 炉口フランジセンサー 11 加熱チャンバー 12 石英ボート 13 ウェハー 14 案内溝 15 ガス導入管 16 炉ヒーター 17 炉口電磁バルブ 18 フランジ上下受け台 19 昇降ネジ 20 駆動モーター 21 伝達ギヤー 22 ネジ受け台 23 プレヒーター流量計 24 プレヒーター 25 プレヒーター電磁バルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェーハーを出し入れする炉口部を有す
    る加熱部とウェーハーを保持する治具とこの治具を固定
    し炉口を封止する封止フランジを有する半導体熱処理装
    置において、前記、封止フランジの温度を制御できる加
    熱部とこのフランジの冷却水の水温を制御することがで
    きる加熱部を備えたことを特徴とする半導体熱処理装
    置。
JP107593A 1993-01-07 1993-01-07 半導体熱処理装置 Pending JPH06204231A (ja)

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