JPH06203885A - 空気電池 - Google Patents

空気電池

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Publication number
JPH06203885A
JPH06203885A JP36197492A JP36197492A JPH06203885A JP H06203885 A JPH06203885 A JP H06203885A JP 36197492 A JP36197492 A JP 36197492A JP 36197492 A JP36197492 A JP 36197492A JP H06203885 A JPH06203885 A JP H06203885A
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JP
Japan
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paper
fibers
binder
punching
mixedly
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Pending
Application number
JP36197492A
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English (en)
Inventor
Masao Kawaguchi
正夫 川口
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FDK Twicell Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Battery Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Battery Co Ltd filed Critical Toshiba Battery Co Ltd
Priority to JP36197492A priority Critical patent/JPH06203885A/ja
Publication of JPH06203885A publication Critical patent/JPH06203885A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • Y02E60/128

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は打ち抜き性の優れた拡散紙を用いる
ことで、セパレータのケバの発生を防止し、金型の寿命
を長くし、生産効率を向上し、耐漏液性の優れた空気電
池を得ることを目的とする。 【構成】 本発明は空気孔を有する正極ケース内底部
に、拡散紙、撥水膜、触媒層、セパレータからなる正極
組立体を収容し、その上部に負極作用物質、電解液を収
容した封口板を配し、絶縁ガスケットを前記正極ケース
と封口板との間に介して封口した空気電池である。本発
明は前記拡散紙として、繊維同士をバインダーで結着し
た混抄紙を用いることを特徴とする空気電池である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は打ち抜き性を改良した拡
散紙を用いた空気電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は空気電池の拡散紙として、針葉樹
を主原料とするクラフトパルプ繊維を抄いたもの、また
はこれをカレンダー掛けしたものを用いていた。従来は
クラフトパルプ繊維に、バインダーとして溶解性PVA
繊維を加えて作製した混抄紙を拡散紙として用いたり、
他にはポリアクリル酸等をアルコールに溶解したものを
バインダーとし、これに従来の混抄紙を浸漬塗布し乾燥
したものを拡散紙として用いる方法もあった。水溶液で
は混抄紙を巻き取る際、わずかの力で切れてしまうため
アルコールを使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、ボタン型空気電
池の拡散紙は丸く打ち抜かれて、正極ケース内底部凹部
に配置される。しかし、従来の拡散紙はこれを構成する
繊維同士の接着力が弱く、全体として張り(コシ)が乏
しいため、打ち抜いた時、切り端から切断されない繊維
(ケバ)が発生し易かった。また、打ち抜き金型を研磨
しても、比較的早期に、同様に打ち抜き性が悪くなって
しまった。
【0004】そして、打ち抜き性が悪く、たとえ一本で
もケバの発生した拡散紙が電池に組み込まれると、負極
作用物質の電解液がセパレータ、触媒層を通して、正極
ケースとの接面を経て撥水膜下部の外周部に存在してい
るため、ケバがこれと接触すると、毛管現象により、電
解液を誘引し、ついには拡散紙を経て空気孔より漏液を
生じてしまうという危険性があった。また、ケバの有無
を検知するには目視に頼るしかなく、いつこれが発生す
るか予想できないため、この工程の自動化を図ることは
困難であり、電池としては信頼性に劣っていた。そし
て、見掛け上は打ち抜き金型の寿命が短く、研磨の頻度
が高いため、その都度、生産ラインが停滞してしまい、
生産能率が劣っていた。
【0005】本発明は、打ち抜き性の優れた拡散紙を用
いることで、以上のような問題点を解消し、生産性及び
信頼性の高い空気電池を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、空気孔を有す
る正極ケース内底部に、拡散紙、撥水膜、触媒層、セパ
レータからなる正極組立体を収容し、その上部に負極作
用物質、電解液を収容した封口板を配し、絶縁ガスケッ
トを前記正極ケースと封口板との間に介して封口した空
気電池であって、前記拡散紙として、繊維同士をバイン
ダーで結着した混抄紙を用いることを特徴とする空気電
池である。
【0007】
【作用】この方法によれば、混抄紙の繊維同士が、バイ
ンターにより強く接着し、全体的にはコシのある紙とな
り、打ち抜き時に、繊維が解けたり、逃げることなく、
金型で素直に切断され、ケバの発生が起こらなくなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は本
発明の一実施例によるボタン型空気電池の断面図を示
し、図中1は正極ケースで、底部の空気孔2を有し、空
気室として凹部を備えている。その凹部に本発明の特徴
とする拡散紙3を配置する。そして、この拡散紙として
は、叩解したクラフトパルプ繊維を93%にバインダー
として溶解性PVA繊維を7%配合して作製した混抄紙
を用いた。4は撥水膜、5は触媒層、6はセパレータ、
7は負極作用物質、8は封口板、9は絶縁ガスケット、
10はシールテープである。
【0009】また、比較のため、従来の叩解したクラフ
トパルプ繊維100%の混抄紙の打ち抜き実験を行な
い、その比較結果を表1に示した。
【0010】
【表1】
【0011】尚、従来品において、ケバ発生した直後の
打ち抜き金型で、本発明の拡散紙を打ち抜いてみても、
ケバが発生することなく、シャープに打ち抜かれた。表
1のように本発明の拡散紙は従来品に比べ格段に打ち抜
き特性が向上する。
【0012】
【発明の効果】このように本発明によれば、打ち抜き性
の優れた拡散紙を得ることができ、これを用いることで
打ち抜き金型の研磨寿命を飛躍的に長くすることが可能
となり、予備保全が容易となり、目視検査も不要とな
る。このため、生産能率が向上するとともに、信頼性に
優れた空気電池を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるボタン型空気電池の断面
図である。
【符号の説明】
1…正極ケース 2…空気孔 3…拡散紙 5…触媒層 6…セパレータ 8…封口板 9…絶縁ガスケット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気孔を有する正極ケース内底部に、拡
    散紙、撥水膜、触媒層、セパレータからなる正極組立体
    を収容し、その上部に負極作用物質、電解液を収容した
    封口板を配し、絶縁ガスケットを前記正極ケースと封口
    板との間に介して封口した空気電池であって、前記拡散
    紙として、繊維同士をバインダーで結着した混抄紙を用
    いることを特徴とする空気電池。
JP36197492A 1992-12-28 1992-12-28 空気電池 Pending JPH06203885A (ja)

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JP36197492A JPH06203885A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 空気電池

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JP36197492A JPH06203885A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 空気電池

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108978354A (zh) * 2018-09-10 2018-12-11 浙江凯恩特种纸业有限公司 一种增强型超级电解电容器隔膜纸及其生产方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108978354A (zh) * 2018-09-10 2018-12-11 浙江凯恩特种纸业有限公司 一种增强型超级电解电容器隔膜纸及其生产方法

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