JPH06203456A - 記録ディスク演奏装置 - Google Patents

記録ディスク演奏装置

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JPH06203456A
JPH06203456A JP5025347A JP2534793A JPH06203456A JP H06203456 A JPH06203456 A JP H06203456A JP 5025347 A JP5025347 A JP 5025347A JP 2534793 A JP2534793 A JP 2534793A JP H06203456 A JPH06203456 A JP H06203456A
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disc
magazine
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door
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Yukiyasu Tsuruta
幸康 鶴田
Akihiro Yoshioka
昭弘 吉岡
Tetsuo Noda
哲男 野田
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ディスクの損傷及びディスク演奏装置の故障
を防止するため、蹴り出し部材の蹴り出しストロークを
設定し、ディスクサイズ検出装置と回転扉のスリットと
を設け、回転扉を回転制御する。 【構成】 ディスク投入・排出部4とマガジン3間に搬
送用回転ローラ61,62と蹴り出し部材7からなる受け渡
し装置6を具備して蹴り出しストロークを設定する。デ
ィスク投入・排出部4に、ディスク検出装置を設け、1
2cmディスクのみディスク演奏装置内に搬送する。フロ
ントパネル2のスリット21の後方に、該スリットと同形
状のスリット42を形成した回転扉41を具えた回転制御装
置を具備してスリットの形状を規定する。回転扉41の回
転制御を、回転扉41を回転付勢するバネ47と扉開閉駆動
装置400及び回転扉41の回転停止位置を検出する扉全開
スイッチSW2、扉全閉検出スイッチSW1とにより構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報が記録された溝付
き又は光学式読取りディスクの様な円板状記録媒体(以
下、ディスクと呼ぶ)を複数枚収容し、所望のディスク
を演奏し、或いは外部に取り出して別のディスクと交換
できるディスク演奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】斯種、ディスク演奏装置として、図3
4、図35に示す如く、ベースシャーシ(600)上に回転
可能にディスク収容マガジン(610)を設け、マガジン(61
0)の回転移行路の外側に2つの演奏部(630)(630)及び1
つの投入・排出部(620)を設けたものが提案されている
(特開平4−57248号)。
【0003】前記投入・排出部(620)には、マガジン(61
0)上のディスクを該マガジンの外側に蹴り出す蹴り出し
アーム(621)が回動可能に設けられており、前記蹴り出
しアーム(621)によってディスクを排出する際、その途
中又は排出完了時に装置外に突出したディスクを再度挿
入して無理に押し込むと、ディスク又は前記蹴り出しア
ーム(621)に過大な力が加わりディスクに損傷を与えた
り、又は蹴り出しアーム(621)を破損する恐れがある。
【0004】また、前記投入・排出部(620)からマガジ
ン(610)に12cmディスクとは外径の異なる小径ディス
ク(例えば、8cmディスク)が投入されると、該小径デ
ィスクを2つの演奏部(630)(630)とマガジン(610)間の
搬送及びディスクを演奏部に装着することができない。
更に、小径ディスクをマガジン(610)からディスク演奏
装置外に排出することも不可能である。この様に、小径
ディスク等外径の異なるディスクの出し入れは、ディス
クに損傷を与えるだけでなく、ディスク演奏装置の故障
の原因となる。
【0005】一方、上記ディスク演奏装置(特開平4−
57248号)では開示されていないが、此種ディスク
演奏装置のディスク投入・排出部においては従来より、
ディスクを出し入れする開口を装置のフロントパネルに
設け、該開口を開閉する板状のシャッタをフロントパネ
ルの後方に回動自在に設けると共に、ディスクの通過に
応じてディスク出し入れ以外のときはバネの付勢力によ
ってシャッタを回動して開口を閉じ、ディスク出し入れ
のときはバネの付勢力に抗してシャッタを回動して開口
を開くように構成されたディスク挿入口開閉機構が賞用
されている。
【0006】しかし、前記ディスク挿入口開閉機構は、
ディスクの出し入れを行なう開口及びシャッタがディス
クの径方向の断面と略同形状のスリット状に形成されて
いないため、またシャッタをバネの付勢力に抗して容易
に回動できることから、シャッタを開閉してディスクを
随時装置内に挿入することも可能である。このことは、
例えば装置の動作中にシャッタが閉じている状態で使用
者によって誤って装置内に複数のディスクが投入され、
又は装置内に異物が挿入されることも予想され、場合に
よっては、ディスクに損傷を与えるだけでなく、ディス
ク演奏装置の故障の原因となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した欠点
に鑑みなされたもので、蹴り出し部材(7)によるディス
クの蹴り出しストロークを、ディスク投入・排出部(4)
とマガジン(3)及び搬送用回転ローラ(61)(62)との間で
設定し、ディスクの排出途中又は排出完了時に使用者に
てディスクを再度挿入して無理に押し込む操作がなされ
たときのディスクの損傷及び蹴り出し部材(7)の破損を
防止することを第1の目的とする。
【0008】第2の目的は、ディスク投入・排出部(4)
にディスクサイズを検出するディスク検出装置を設け、
小径ディスク等外径の異なるディスクが挿入される際、
これを検出して自動的にディスク演奏装置外に排出し、
ディスク演奏装置の故障を防止する。
【0009】第3の目的は、ディスク投入・排出部(4)
にディスクの径方向の断面と略同形状に形成されたスリ
ット(21)(42)をフロントパネル(2)及び回転扉(41)に設
け、且つ該回転扉をディスクの出し入れに応じて扉全開
位置に回転させる回転制御装置により、前記回転扉(41)
のスリット(42)がフロントパネル(2)のスリット(21)に
一致したときのみ、ディスクの投入又は排出を許容し、
ディスクの損傷及びディスク演奏装置の故障を防止す
る。
【0010】更に第4の目的は、前記回転扉(41)の回転
制御において、ディスクがフロントパネル(2)のスリッ
ト(21)に挟まり、この状態で前記回転扉(41)が回転する
ことによってディスクを損傷する恐れがあるという課題
を解決する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、第1に、情報が記録されたディスクを立て
た状態で略放射状に収容可能なマガジン(3)を回転及び
停止させ、マガジンの回転移行路の側方に設けたディス
ク投入・排出部(4)及び演奏部(9)とマガジン(3)との
間でディスクを受け渡しするディスク演奏装置に於て、
ディスク投入・排出部(4)とマガジン(3)との間に、該
ディスク投入・排出部の後方に配備されディスクを挟ん
で搬送する一対の搬送用回転ローラ(61)(62)と、該ロー
ラの後方に配備され該ローラ側にマガジン(3)上のディ
スクを蹴り出す蹴り出し部材(7)とからなる受け渡し装
置(6)とを具備し、前記蹴り出し部材(7)により、前記
ディスクを前記搬送用回転ローラ(61)(62)に噛み込まれ
るまで蹴り出す様に構成したことを特徴とするディスク
演奏装置を提供し、第2に、情報が記録されたディスク
を立てた状態で略放射状に収容可能なマガジン(3)を回
転及び停止させ、マガジンの回転移行路の側方に設けた
ディスク投入・排出部(4)及び演奏部(9)とマガジン
(3)との間でディスクを受け渡しするディスク演奏装置
に於て、ディスク投入・排出部(4)とマガジン(3)との
間に、該ディスク投入・排出部の後方に配備されディス
クを挟んで搬送する一対の搬送用回転ローラ(61)(62)
と、該ローラの後方に配備され該ローラ側にマガジン
(3)上のディスクを蹴り出す蹴り出し部材(7)とからな
る受け渡し装置(6)と、前記ディスク投入・排出部(4)
に、マガジン(3)へのディスク移行路を挟み該移行路に
ディスクの通過を検出する発光素子と受光素子からなる
複数のディスク検出センサー(SE1)〜(SE6)を対向配
置して設け、該センサーの内少なくとも2つのセンサー
は大径ディスクの移行路のほぼ中間位置を小径ディスク
が通過する際、いづれか一方のセンサーが検出できる位
置に配置されるディスク検出装置とを具備し、小径ディ
スクの投入の際、ディスクが完全に収納される前に前記
ディスク検出手段にて小径ディスクであることを検出
し、該小径ディスクをディスク演奏装置外に排出する手
段を具備したことを特徴とするディスク演奏装置を提供
し、第3に、情報が記録されたディスクを立てた状態で
略放射状に収容可能なマガジン(3)を回転及び停止さ
せ、マガジンの回転移行路の側方に設けたディスク投入
・排出部(4)及び演奏部(9)とマガジン(3)との間でデ
ィスクを受け渡しするディスク演奏装置に於て、ディス
クを投入又は排出するスリット(42)を円筒体状の回転扉
(41)に設け、該回転扉はフロントパネル(2)に設けられ
たスリット(21)の後方に回転自在に軸支されると共に前
記回転扉(41)の回転に応じて第1及び第2の停止位置を
取り、第1の停止位置でスリット(42)を前記フロントパ
ネル(2)のスリット(21)に一致させてディスクの投入又
は排出を許し、第2の停止位置でスリット(42)を前記フ
ロントパネル(2)のスリット(21)から隠蔽してディスク
の投入又は排出を阻むよう制御する回転制御装置を具備
し、前記スリット(21)(42)は、その長さ方向の中央部に
高さ方向に所定幅の間隔を有して平行部が形成され、該
平行部から上下方向にスリット幅が徐々に狭く、且つ上
下端でディスクの厚みと略同幅に形成されるようにした
ことを特徴とするディスク演奏装置を提供し、第4に、
情報が記録されたディスクを立てた状態で略放射状に収
容可能なマガジン(3)を回転及び停止させ、マガジンの
回転移行路の側方に設けたディスク投入・排出部(4)及
び演奏部(9)とマガジン(3)との間でディスクを受け渡
しするディスク演奏装置に於て、ディスクを投入又は排
出するスリット(42)を円筒体状の回転扉(41)に設け、該
回転扉はフロントパネル(2)に設けられたスリット(21)
の後方に回転自在に軸支されると共に前記回転扉(41)の
回転に応じて第1及び第2の停止位置を取り、第1の停
止位置でスリット(42)が前記フロントパネル(2)のスリ
ット(21)に一致したときだけディスクの投入又は排出を
許し、第2の停止位置でスリット(42)が前記フロントパ
ネル(2)のスリット(21)を隠蔽するべくディスクの投入
又は排出を阻むよう制御する回転制御装置を具備し、前
記回転制御装置は、回転扉(41)の上端に設けられたフッ
ク(45)に連繋し該扉を常時閉じ方向に回転付勢するバネ
(47)と、回転扉(41)の上端に連繋されフロントパネル
(2)に沿って水平にスライドし該扉を回転せしめるスラ
イダー(410)及び該スライダーに具えられその一端を前
記フック(45)に当接可能に係合するトーションバネ(44
0)からなる扉開閉駆動装置(400)と、前記スライダー(41
0)の移行路に沿って配備され前記第1の停止位置を検出
する扉全開検出スイッチ(SW2)及び前記第2の停止位
置を検出する扉全閉検出スイッチ(SW1)とから構成し
たことを特徴とするディスク演奏装置を提供する。
【0012】
【作用及び効果】第1に、蹴り出し部材(7)によるディ
スクの蹴り出しストロークを、マガジン(3)上のディス
ク外周と搬送用回転ローラ(61)(62)間の距離より長く、
且つマガジン(3)上のディスク外周とディスク投入・排
出部(4)間の距離より短く設定する。即ち、蹴り出し部
材(7)により、ディスクを搬送用回転ローラ(61)(62)に
噛み込まれるまで蹴り出す様に設定する。このため、デ
ィスクの排出途中又は排出完了時、ディスク演奏装置外
に突出したディスクを無理に押し込んでも、その押し込
み力は直接ディスク及び蹴り出し部材(7)に加わること
はなく、ディスクの損傷及び蹴り出し部材(7)の破損を
防止することが出来る。
【0013】第2に、ディスク投入・排出部(4)にディ
スクサイズを検出するディスク検出装置を設け、ディス
クが完全に収納される前にディスク検出手段にて小径デ
ィスクであることを検出し、該小径ディスクをディスク
演奏装置外に排出する手段を具備するため、ディスク演
奏装置内には通常の12cmディスク又はアダプタに装着
された8cmディスクが投入され、且つ8cmディスクが単
独で投入されるときはこれを検出して自動的にディスク
演奏装置外に排出され、ディスクの損傷及びディスク演
奏装置の故障を未然に防止することが出来る。
【0014】第3に、ディスク投入・排出部(4)に、デ
ィスクの径方向の断面と略同形状に形成されたスリット
(21)(42)をフロントパネル(2)と回転扉(41)に設け、且
つ該回転扉をディスクの出し入れに応じて扉全開位置に
回転させる回転制御装置を設けたので、前記回転扉(41)
の回転により前記スリット(21)(42)が一致したときのみ
ディスクの投入又は排出が許容され、前記スリット(21)
(42)が一致しないときはディスクの投入又は排出が阻止
される。即ち、例えば回転扉(41)のスリット(42)が閉じ
ている閉状態でフロントパネル(2)のスリット(21)から
回転扉をディスクによって回転させディスクを投入する
ことはできない。従って、使用者によるディスク演奏装
置内への複数枚のディスクの投入及び異物の挿入が防止
され、これによるディスクの損傷及びディスク演奏装置
の故障を防止することが出来る。
【0015】第4に、前記回転制御装置に回転扉(41)の
回転停止位置を検出する扉全開検出スイッチ(SW2)及
び扉全閉検出スイッチ(SW1)を設け、該検出によって
回転扉(41)のスリット位置が制御される。そして、フロ
ントパネル(2)のスリット(21)を開閉する回転扉(41)
は、閉じ動作はバネ(47)によって、開き動作はトーショ
ンバネ(440)を介してスライダー(410)によって行なわれ
るため、回転扉(41)のスリット(42)にディスクを挟んだ
まま、スライダー(410)が閉じ方向にスライドしても、
回転扉(41)は回転せず、ディスクを損傷することはな
い。
【0016】
【実施例】以下に、ディスク演奏装置について項目別に
説明する。メカニズムについては構成と共に作用効果を
含めて説明する。
【0017】「全体の概略」(図1、図2、図3、図1
2参照) 実施例は、レーザを用いて音声信号を記録したディスク
の演奏装置であり、ディスクの2種類の規格寸法である
直径12cmと8cmの内、12cmディスク専用の演奏装置
であるが、これに限定されることはなく、各種円板状記
録媒体の演奏装置に実施できるのは勿論である。
【0018】ディスク演奏装置のベースシャーシ(1)に
はディスク収容マガジン(3)が水平面内で回転可能に配
備され、マガジン(3)の回転移行路の外側にディスク投
入・排出部(4)及びディスク演奏部(9)が設けられる。
【0019】ディスク投入・排出部(4)と演奏部(9)
は、マガジン(3)の回転中心を中心にして135度離れ
ており、これは演奏装置全体を最もコンパクトに構成す
るためである。
【0020】マガジン(3)は24枚のディスクDを放射
状に収容でき、ディスク投入・排出部(4)に設けた受渡
し装置(6)によって外部からマガジン(3)へのディスク
Dの投入・マガジン(3)から外部へのディスクの排出を
行なう。
【0021】ディスクの投入、排出、演奏の選択、演奏
中止は図12に示す演奏装置のフロントパネル(2)に設
けたON−OFFボタン(22)、プレーボタン(23)、スト
ップボタン(24)、開/閉ボタン(25)、テンキー(26)を操
作することによって行ない、例えば、演奏するディスク
を使用者が選択すれば、マガジン(3)が回転し、該ディ
スクを演奏部(9)に搬送し、演奏側受渡し装置(6a)によ
って演奏部(9)にディスクを送り出す。
【0022】演奏が終了すれば、ディスクをマガジン
(3)の元の位置に戻す。
【0023】フロントパネル(2)の各種ボタン操作につ
いては後述する。
【0024】図2のM1〜M7は以下の各メカニズムを作
動させる駆動モータ、SW1〜SW8はメカニズムの動作
終了位置を検出するスイッチ、SE1〜SE8はディスク
サイズ及びディスクの通過を判別するセンサー、SE9
はマガジンの回転角度を検出するためのセンサーであ
り、夫々概略配置位置を示している。
【0025】「マガジン(3)」(図3、図4、図5、図
8参照) マガジン(3)は、合成樹脂の射出成形により厚手の略円
盤体に形成され、中央に設けた筒部(39)がベースシャー
シ(1)に突設した支持柱(10)に回転自由に嵌まってい
る。
【0026】マガジン(3)の上面に24条のディスク保
持溝(31)が等間隔に略放射状に開設され、各保持溝(31)
の先端はマガジン(3)の外周壁の側方に開口し、基端は
上記筒部(39)に突き当っている。
【0027】ディスク保持溝(31)の数を24条としたの
は、マガジン(3)の外径を可及的に小さくし、又、可及
的に多くのディスクを収容するための設計的理由からで
あり、ディスク保持溝(31)の数を限定するものではな
い。
【0028】実施例の各ディスク保持溝(31)はマガジン
(3)の半径方向に完全に一致しているが、マガジン(3)
の中央筒部(39)から接線方向に向けてディスク保持溝を
設けることも可能であり、ディスク保持溝(31)の配置を
略放射状と表現したのは、後者も含ませる意味である。
【0029】更に、実施例では、ディスク保持溝(31)は
ベースシャーシ(1)に対して垂直面内に開設されている
が、ベースシャーシ(1)に少し傾けて開設すれば、ディ
スクは少し傾いた状態に立って収容されることになり、
ディスク収容部を高さ方向に小さくできる。
【0030】マガジン(3)の上面には各ディスク保持溝
(31)の隣りにNo.1〜No.24までの溝番号が反時計方
向に順に付してある。
【0031】図8の如く、ディスク保持溝(31)の溝底
は、長さ方向の中央部がマガジン外周への開口部の底(3
1a)よりも5mm低くなっている。
【0032】又、ディスク保持溝(31)は全長に亘って溝
底側及びマガジン(3)の回転中心側へ徐々に狭まってお
り、溝底の幅は全長に亘ってディスクの厚みよりも僅か
大きく形成されている。
【0033】図4はマガジン(3)を裏側から見た状態を
示しているが、ディスク保持溝(31)は部分的にマガジン
(3)の底面に貫通してスリット(32)を形成している。デ
ィスク保持溝(31)に嵌まったディスクDは、図8に示す
如く溝底の複数箇所(31a)(31b)(31c)(31d)に接し、該箇
所にて外周無信号部を挟まれて、殆んどガタなく支持さ
れ、ディスク記録面が溝壁に接することはない。
【0034】マガジン(3)の中央筒部(39)の上端外周に
リング状弾性部材(30)が装着されている。ディスク保持
溝(31)の溝底の最も低い箇所(31c)から該弾性部材(30)
の上縁までの垂直方向の高さHは6cmであり、ディスク
Dの半径長さに一致している。ディスク保持溝(31)の上
端上縁(31e)を、ディスクを支える溝底の最低位置から
ディスクの半径高さだけ高くしたことにより、該上縁(3
1e)にディスクの縁を挟んで、ディスクを安定して支え
ることができる。
【0035】リング状弾性部材(30)は、ディスクDがデ
ィスク保持溝(31)に落込む際、直接に筒部(39)に当って
衝撃音を発することを防止する。
【0036】図4の如く、マガジン(3)の底には、回転
駆動用の環状歯面(33)と環状リブ(34)が同心に形成さ
れ、又、マガジン(3)の回転位置を判別するための当り
板(35)が設けられている。
【0037】マガジン(3)は上記リブ(34)が、図5に示
す如く、ベースシャーシ(1)上にてマガジン支持柱(10)
と同心の仮想円上に配備された複数の受けローラ(12)に
載って高さ方向の位置決めがなされ、前記中央筒部(39)
が支持柱(10)に嵌まって横方向の動きが止められてい
る。
【0038】図5に示す如く、マガジン(3)は2つの2
段歯車(310)(320)を介してマガジン回転用モータ(M3)
に連繋される。
【0039】前記マガジン(3)の環状歯面(33)に噛合す
る小歯車(330)を具えた2段歯車(320)の大歯車の外周部
には、直径線上の対向位置に2つの貫通孔(340)(340)が
開設されている。
【0040】ベースシャーシ(1)には2段歯車(320)の
大歯車を上下から部分的に挟む様にカウントセンサー
(SE9)が設けられ、カウントセンサー(SE9)は前記貫
通孔(340)の通過をカウントする。
【0041】2段歯車(320)が1/2回転すればマガジ
ン(3)が15度即ち、ディスク保持溝(31)の1ピッチ分
だけ回転する。
【0042】図5に示す如く、ベースシャーシ(1)上に
は前記マガジン(3)の当り板(35)の回転移行路に接近し
てレバー(37)が軸(37a)を中心に一定の範囲で回動可能
に配備されている。レバー(37)は一方の自由端が当り板
(35)に形成された山部(36)の回転移行路に臨出する様に
バネ(38)によって付勢され、レバー(37)の回転移行路に
は検出スイッチ(SW5)が配備されている。
【0043】レバー(37)が当り板(35)の山部(36)に当っ
て回動し、検出スイッチ(SW5)を働かせたとき、マガ
ジン(3)のNo.1のディスク保持溝(31)が後記するディ
スク投入・排出部(4)に対向する様に、当り板(35)のマ
ガジン(3)に対する取付け位置が決められている。
【0044】No.1のディスク保持溝(31)がディスク投
入・排出部(4)に達したとき、前記マガジン駆動用の2
段歯車(320)に開設した2つの貫通孔(340)(340)の内、
一方の貫通孔(340)はカウントセンサー(SE9)の位置に
対応する。
【0045】ディスクNo.1の位置検出スイッチ(SW
5)とカウントセンサー(SE9)が同時に働いた時、No.
1ディスク保持溝(31)がディスク投入・排出部(4)に位
置していることを検出する。
【0046】前記フロントパネル(2)のON−OFFボ
タン(22)をONにすれば、マガジン(3)は必ず一旦No.
1のディスク保持溝(31)をディスク投入・排出部(4)に
対向させる様に回転し、次の動作に移る。
【0047】「ディスク上部ガイド部材(5)」(図1、
図3、図6〜図8参照) 上記マガジン(3)の上方に、マガジン(3)に収容された
ディスク群の上部をガイドするガイド部材(5)が配備さ
れる。
【0048】ガイド部材(5)は、中央部及び外周部に下
向きに複数の脚片(50)(51)を突設し、中央部の脚片(50)
は、前記マガジン(3)の中央筒部(39)を貫通した支持柱
(10)の上部に嵌まり、外周の各脚片(51)は、ベースシャ
ーシ(1)に突設したガイド部材支持柱(11)に嵌まって支
持され、ガイド部材(5)は回転しない。
【0049】図7はガイド部材(5)を天地逆にした斜面
図であるが、中央の脚片(50)を囲んで環状溝状のガイド
面(52)が形成され、中央脚片(50)を中心とする半径方向
に切断したガイド面(52)の断面形状はディスクの外周曲
率に略一致している。
【0050】図8に示す如く、前記マガジン(3)に収容
されたディスクDに対してガイド部材(5)のガイド面(5
2)がディスクの上部に接近して被さり、ディスクを収容
した状態で演奏装置を移動あるいは逆さにしても、マガ
ジンからディスクが脱出することはない。
【0051】図7に示す如く、ガイド部材(5)の環状溝
状のガイド面(52)には、中央脚片(50)を中心に、ディス
ク投入・排出部(4)と演奏部(9)との成す角度と同じく
135度の間隔を存して2本のガイド溝(53)(54)がガイ
ド部材(5)の半径方向に向けて開設され、両ガイド溝(5
3)(54)はガイド部材(5)の側縁に開口している。
【0052】上記ガイド溝(53)(54)は、ディスク投入・
排出部(4)及び演奏部(9)の位置に対応し、その位置で
のディスクのマガジン(3)への受け渡しを許容する。
【0053】又、ガイド部材(5)には外周部から中央脚
片(50)側に略三角形の切欠き部(55)が設けられ、該切欠
き部に着脱可能に蓋(56)が取付けられる。
【0054】蓋(56)の内面には前記ガイド面(52)に連続
するガイド面(52a)が形成されている。
【0055】ガイド部材(5)全体を取り外さなくとも、
蓋(56)を外せば、マガジン(3)からディスクを取り外す
ことができるため、演奏装置の故障修理の際、修理業者
は、速やかにディスクを抜き出して使用者に渡し、演奏
装置だけを持ち帰って修理でき、ディスク紛失のトラブ
ルを回避でき便利である。
【0056】「ディスク投入・排出部(4)」(図2、図
6、図12〜図17参照) 図12の如く、前記フロントパネル(2)の中央にディス
クを出し入れするスリット(21)が縦方向に開設されてい
る。
【0057】フロントパネル(2)のスリット(21)の後方
に該スリットを開閉する回転扉(41)が配備され、図2の
如く、回転扉(41)の後方に挿入案内部材(500)、更にそ
の後方にマガジン(3)へのディスク受渡し装置(6)が配
備されて、ディスク投入・排出部(4)を構成している。
【0058】回転扉(41)は合成樹脂の射出成形によって
形成され、図13に示す如く、フロントパネル側から見
ると縦長の円筒体を呈し、中央に2枚の板部材(40)(40)
を設けて、板部材(40)(40)間にディスクの通過する縦長
のスリット(42)が形成されている。
【0059】回転扉(41)は製造上の都合により、後側の
周壁は省略されている。
【0060】スリット(42)はディスクの直径より僅か長
い。
【0061】スリット(42)の間隔は、スリットの長さ方
向の中央部において高さ方向に約15mmの範囲Wで一番
広く、該幅広の範囲Wから上下方向にスリット幅は徐々
に狭まっており、上下端ではディスクが殆んど余裕のな
い状態で通過できる幅に形成されている。
【0062】更に、スリット(42)はフロントパネル(2)
側及び反対側の開口縁側が全長に亘って外拡がりに形成
されている。
【0063】従って、ディスクDがスリット(42)を通過
する際、スリットの幅広部Wの側壁にディスクが擦れる
ことがあっても、それはディスク外周の無信号部に限ら
れディスクの信号記録部がスリットの側壁に接すること
はなく、信号記録面の損傷を防止できる。
【0064】尚、前記フロントパネル(2)のスリット(2
1)及び後記する挿入案内部材(500)のディスク挿入案内
口(510)も上記回転扉(41)のスリット(42)と同様にし
て、ディスクDの信号記録面が側壁に擦れない形状に形
成されている。
【0065】回転扉(41)は、上下の端板の中央に突設し
た軸(44)(44)が、フロントパネル(2)の裏面に突設した
リブ(図示せず)に回転自由に支持され、図15に示す如
く、通常は円弧壁板(43)をフロントパネル(2)のスリッ
ト(21)に向けて該スリット(21)を塞いでおり、ディスク
の投入・排出の際は、後記する扉開閉駆動装置(400)に
よって時計方向に約60度回転駆動され、スリット(42)
の向きをフロントパネル(2)のスリット(21)に一致させ
る。
【0066】回転扉(41)の下端には図14Bに示す如
く、フロントパネル(2)の突片(27)に当って扉の回転角
度を規制するストッパー(46)(46)が突設されている。
【0067】図16に示す如く、回転扉(41)の上端にフ
ック(45)が突設され、該フックには、常時扉を閉じ方向
に回転付勢する付勢力の弱いバネ(47)及び扉開閉駆動装
置(400)が連繋される。
【0068】扉開閉駆動装置(400)は、フロントパネル
(2)に沿って水平にスライドするスライダー(410)にト
ーションバネ(440)を具え、該バネの一端を回転扉(41)
のフック(45)に当接可能に延ばしている。
【0069】スライダー(410)はスライド方向にラック
面(420)が形成され、該ラック面(420)にピニオン(450)
が噛合している。
【0070】図6に示す如く、上記スライダー(410)及
びピニオン(450)は前記ディスク上部ガイド部材(5)上
に配備されている。該ガイド部材(5)には扉開閉用モー
タ(M1)が取付けられ、該モータ(M1)によってピニオン
(450)が回転駆動され、スライダー(410)がスライドす
る。
【0071】図15、図16に於て、スライダー(410)
が右側にスライドすると、スライダー(410)上のトーシ
ョンバネ(440)の一端が回転扉(41)のフック(45)に当っ
て該バネ(440)が圧縮され、回転扉(41)を閉じ方向に付
勢しているバネ(47)力に打ち勝って回転扉(41)を時計方
向、即ち、開き方向に回転させる。
【0072】スライダー(410)が左側にスライドする
と、トーションバネ(440)が回転扉(41)のフック(45)か
ら離れて回転扉(41)に対する付勢力が消え、回転扉(41)
を閉じ方向に付勢するバネ(47)力によって回転扉(41)が
反時計方向に回転し、該回転扉(41)の壁板(43)によって
フロントパネル(2)のスリット(21)を塞ぐ。
【0073】スライダー(410)の移行路に沿って扉全閉
検出スイッチ(SW1)及び扉全開検出スイッチ(SW2)が
配備され、スライダー(410)が回転扉を全閉させる位置
までスライドすれば、スライダー(410)に設けた突部(43
0)が扉全閉検出スイッチ(SW1)を動作させて扉開閉モ
ータ(M1)を停止させ、又、スライダー(410)が回転扉を
全開させる位置までスライドすれば、突部(430)が扉全
開検出スイッチ(SW2)を動作させて扉開閉モータ(M1)
を停止させる。
【0074】上記の様に、スライダー(410)と回転扉(4
1)は剛体によって連結されておらず、トーションバネ(4
40)を介して回転扉(41)を開き、付勢力の弱いバネ(47)
で回転扉(41)を閉じるため、万一、回転扉(41)にディス
クが挟まった状態でスライダー(410)がスライドし、回
転扉(41)に閉じ方向のバネ(47)力が作用しても、回転扉
(41)はディスクを噛み込だ状態で回転を停止し、ディス
クを破壊するには至らない。
【0075】又、フロントパネル(2)の裏面には、前記
回転扉(41)のフック(45)に当って回転扉(41)の全開状態
を検出するディスク噛み込み検出スイッチ(SW3)が配
備されている。
【0076】前記の如く、スライダー(410)と回転扉(4
1)は剛体によって連結されておらず、トーションバネ(4
40)を介して連繋されているだけであるから、回転扉(4
1)にディスクが挟まった状態でも、スライダー(410)が
回転扉(41)の閉じ方向にスライドして、扉全閉検出スイ
ッチ(SW1)を動作させることがあり得る。この場合を
想定して、前記ディスク噛み込み検出スイッチ(SW3)
が扉の全開状態を検出している間は、次の動作に移れず
一層安全性を高めている。
【0077】回転扉(41)に接近して回転扉(41)の後方に
挿入案内部材(500)が、ベースシャーシ(1)とディスク
上部ガイド部材(5)とに跨がって固定配備される。
【0078】挿入案内部材(500)は、図17に示す如
く、2枚の板部材(520)(530)の上端間を端板(540)(540)
で繋ぎ、板部材(520)(530)間に前記回転扉(41)のスリッ
ト(21)と同様にしてディスクの記録面に擦れることのな
い形状のディスク挿入案内口(510)を形成している。
【0079】上記板部材(520)(530)には対向位置に夫々
4箇所の貫通切欠き(550)が開設され、該貫通切欠き
は、後記するディスクの大きさを検出する6つのセンサ
ー(SE1)〜(SE6)の内、第1センサー(SE1)から第
4センサー(SE4)の配置位置に対応して開設され、セ
ンサー光の通過を許す。
【0080】「ディスク受渡し装置(6)」(図2、図
8、図17〜図22参照) 上記挿入案内部材(500)の後方に受渡し装置(6)が配備
される。
【0081】受渡し装置(6)は、挿入案内部材(500)に
接近して配備されディスクDを挟んで搬送する一対のロ
ーラ(61)(62)と、ローラ(61)(62)の後方にてベースシャ
ーシ(1)上にスライド可能に配備されマガジン(3)上の
ディスクDをローラ(61)(62)側に蹴り出す蹴り出し部材
(7)とで構成される。
【0082】図17に示す如く、2つのローラ(61)(62)
は、互いに上下端の中央に突設した軸(601)(602)がロー
ラ支持部材(63)(64)に回転自由に支持され、該ローラ支
持部材(63)(64)はベースシャーシ(1)とディスク上部ガ
イド部材(5)との間に跨がって固定されている。
【0083】図17に於て左側のローラ(61)は、挿入案
内部材(500)の挿入案内口(510)の幅中心を通過するディ
スクの面に接する定位置に保持され、下端に回転駆動用
歯車(67)が取付けられている。
【0084】他方のローラ(62)は、上下端の軸(602)が
ローラ支持部材(64)の上端の切欠き部(65)に相手ローラ
(61)に接近離間可能に余裕のある状態に嵌まっており、
バネ(66)によって相手ローラ(61)に付勢され、2つのロ
ーラは常時接触している。
【0085】上記ローラ支持部材(64)の切欠き部(65)の
側方開口幅は軸(602)の径よりも狭くなって、ローラ軸
(602)の脱出を防止している。
【0086】図18の如く、蹴り出し部材(7)はベース
シャーシ(1)上にてマガジン支持用の支持柱(10)側から
ローラ(61)(62)間に向けてスライド可能に配備され、後
端にはマガジン(3)の底部スリット(32)に侵入してディ
スクをローラ(61)(62)側に蹴り出す押し片(71)が上向き
に突設され、前部にスライド方向と直交する方向にガイ
ド長孔(72)が開設されている。
【0087】上記定位ローラ(61)及び蹴り出し部材(7)
に共通の駆動装置(705)が連繋される。
【0088】駆動装置(705)は、図19に示す如く、ベ
ースシャーシ(1)上に取付けた投入・排出側ローディン
グモータ(M2)に歯車列(700)を連繋し、歯車列(700)の
下流側の二段歯車(730)の大型歯車(710)に定位ローラ(6
1)下端の歯車(67)を噛合し、二段歯車(730)の小型歯車
(720)に中間歯車(740)を介して制御歯車(73)を噛合し、
制御歯車(73)に突設した軸(77)を蹴り出し部材(7)のガ
イド長孔(72)にスライド可能に嵌めている。上記駆動装
置(705)に限らず本実施例のメカニズムに使用される歯
車は全て合成樹脂にて形成されている。
【0089】図20に示す如く、中間歯車(740)及び制
御歯車(73)は、ベースシャーシ(1)に形成した凹部(13)
に回転自由に嵌まっている。凹部(13)は、中間歯車(74
0)が嵌まる小円凹部(15)と制御歯車(73)が嵌まる大円凹
部(14)の一部を重なった状態に連続して形成されてい
る。
【0090】中間歯車(740)の下面には無負荷の状態で
は中間歯車(740)と一体に回転し、負荷が作用すれば、
中間歯車(740)に対してスリップする掛け外しプレート
(750)が取付けられる。
【0091】掛け外しプレート(750)は先端が下向きに
屈曲した回転規制片(760)と腕片(770)とをV字状に側方
に突設している。
【0092】中間歯車(740)が嵌まるベースシャーシ
(1)の小円凹部(15)には上記回転規制片(760)の屈曲部
が嵌まる円弧孔(16)が開設され、該孔の余裕分だけ回転
規制片(760)は回動できる。
【0093】腕片(770)は制御歯車(73)が嵌まる大円凹
部(14)内に臨出している。
【0094】制御歯車(73)は、一部に歯面(76)が形成さ
れ、歯面(76)の両端は歯面(76)に沿って互いに接近する
方向に延びる切欠き(74)(75)が開設され、歯面(76)の両
側に弾性を付与している。
【0095】制御歯車(73)の上面には前記蹴り出し部材
(7)のガイド長孔(72)に嵌まる軸(77)が突設され、下面
には外周寄りに各切欠き(74)(75)に接近して当り片(78)
(79)が突設されている。
【0096】ディスクをマガジン(3)に収容する際、投
入・排出側ローディングモータ(M2)が作動して、図2
1に示す如く、二段歯車(730)が時計方向に回転し、定
位ローラ(61)がディスクを引き込む方向に回転する。
【0097】二段歯車(730)の小径歯車(720)に噛合した
中間歯車(740)は反時計方向に回転し、制御歯車(73)は
時計方向に回転して、蹴り出し部材(7)を後退させる
(図21は蹴り出し部材が後退位置の状態である)。
【0098】中間歯車(740)下面の掛け外しプレート(75
0)は中間歯車(740)の反時計方向への回転に追従して回
転するが、回転規制片(760)の先端屈曲部が円弧孔(16)
の端に当った時点で回転は止まり、中間歯車(740)だけ
が回転する。
【0099】蹴り出し部材(7)の後退により、該部材
(7)上の押し片(71)はマガジン(3)のディスク保持溝(3
1)から脱出し、ディスクのディスク保持溝(31)への投入
に支障はない。
【0100】蹴り出し部材(7)が後退端に達しても、二
段歯車(730)は回転を持続し、定位ローラ(61)は回転を
続けてディスクを引き込み続け、後記するディスク検出
センサー(SE1)〜(SE6)が定位ローラ(61)を通過した
ことを検出して、所定時間経過後、実施例では0.5秒
経過後、投入・排出側ローディングモータ(M2)が停止
する。図8の如く、ディスクがローラ(61)(62)を通過し
た時点で、ディスクはマガジン(3)のディスク保持溝(3
1)の奥方に達しており、ローラ(61)(62)から離れた瞬間
にディスク保持溝(31)の低底部に落ち込む。
【0101】図8に於て、ディスク保持溝(31)に落ち込
んだディスクとローラ(61)との距離Bよりもディスクの
自重転がりストロークAの方が大である。
【0102】図21の如く、前記二段歯車(730)が回転
している間、中間歯車(740)も回転を続けるが、蹴り出
し部材(7)が後退端に達した時点で、制御歯車(73)の切
欠き(74)が中間歯車(740)に対応して、中間歯車(740)は
空回りし、制御歯車(73)に回転力は伝達されず、メカニ
ズムを損傷することはない。
【0103】ディスクをマガジン(3)からローラ(61)(6
2)側へ排出する際、投入・排出側ローディングモータ
(M2)が前記とは逆方向に回転し、図22に示す如く、
二段歯車(730)が反時計方向に回転し、ローラ(61)(62)
をディスク排出方向に回転させる。
【0104】中間歯車(740)は時計方向に回転し、この
時掛け外しプレート(750)も一緒に回転し、腕片(770)が
制御歯車(73)下面の当り片(78)を蹴って制御歯車(73)を
少し反時計方向に回転させる。
【0105】制御歯車(73)が少し反時計方向に回転すれ
ば、中間歯車(740)と制御歯車(73)の歯面(76)が噛合
し、制御歯車(73)を反時計方向に回転駆動する。
【0106】中間歯車(740)下面の掛け外しプレート(75
0)は中間歯車(740)の時計方向への回転に追従して回転
するが、回転規制片(760)の先端屈曲部が円弧孔(16)の
端に当った時点で回転が止まる。中間歯車(740)は回転
を持続する。
【0107】制御歯車(73)の反時計方向の回転により、
蹴り出し部材(7)が前進し、マガジン(3)の底のスリッ
ト(32)に侵入して、ディスク保持溝(31)内のディスクを
定位ローラ(61)(62)が噛み込むまで蹴り出す(図22は
蹴り出し部材の蹴り出し完了位置を示す)。
【0108】蹴り出し部材(7)がディスクをローラ(61)
(62)まで蹴り出した時点で、制御歯車(73)の切欠き(75)
が中間歯車(740)に対応して、制御歯車(73)の回転は停
止し、中間歯車(740)は回転を持続してもメカニズムを
損傷しない。
【0109】ディスクDがローラ(61)(62)を通過すれ
は、後記するディスク検出センサーが働いて投入・排出
側ローディングモータ(M2)が停止する。
【0110】再度、ディスクをマガジン(3)に収容する
際、投入・排出側ローディングモータ(M2)が作動し
て、二段歯車(730)が時計方向に回転し、ローラ(61)が
ディスクDを引き込む方向に回転する。
【0111】二段歯車(730)の小径歯車(720)に噛合した
中間歯車(740)は反時計方向に回転し、この時、中間歯
車(740)と一緒に反時計方向に回転する掛け外しプレー
ト(750)の腕片(770)が制御歯車(73)の下面の当り片(79)
を蹴って少し制御歯車(73)を時計方向に回転させ、制御
歯車(73)の歯面(76)を中間歯車(740)に噛合させる。
【0112】その後の動作は前記した通りである。
【0113】蹴り出し部材(7)の後退位置に対応して投
入・排出側蹴り出し部材後退位置検出スイッチ(SW4)
が配備されており、該スイッチ(SW4)によって蹴り出
し部材(7)が後退位置にあることを検出していない時
は、前記マガジン回転用モータ(M3)には通電されず、
蹴り出し部材(7)の押し片(71)がマガジン(3)のスリッ
ト(32)に嵌まったまま、マガジン(3)が回転することを
防止している。
【0114】「モータの取付け」(図9、図10、図1
1参照) 上記投入・排出側ローディングモータ(M2)は、プレー
ト(701)上に取付けられ、プレート(701)はベースシャー
シ(1)の側壁(100)に内向きに張り出した受板(18)及び
ベースシャーシ(1)上に突設したボス(17)にビス(19)に
て固定される。
【0115】モータ軸に固定した歯車(780)はプレート
(701)を下向きに貫通している。
【0116】プレート(701)には、複数の位置決め用切
欠き(702)(703)(704)及びビス挿通孔(704)(704)が開設
されている。
【0117】ベースシャーシ(1)上の受板(18)及びベー
スシャーシ(1)には、モータ軸の歯車(780)が前記歯車
列(700)の上流端の歯車(790)に噛合する位置に対応し
て、プレート(701)の切欠き(702)(702)(703)に嵌まる突
起(180)(180)(170)が設けられ、プレート(701)のビス挿
通孔(704)(704)に対応してネジ孔(171)(181)が開設され
ている。
【0118】ベースシャーシ(1)の側壁(100)には、プ
レート(701)を真上から下方の突起(180)(180)及びネジ
孔(171)(181)に位置合わせすることを邪魔する邪魔片(1
10)が突設されている。
【0119】突起(180)の上端と邪魔片(110)の下面との
高さ間隔は、プレート(701)の厚みよりも大きい。
【0120】従って、投入・排出側ローディングモータ
(M2)及び歯車(780)を取付けたプレート(701)をベース
シャーシ(1)に固定するには、図11に示す如く、邪魔
片(110)をかわして、該邪魔片(110)の下方に潜り込ませ
る様に位置合わせせねばならず、このとき、モータ軸の
歯車(780)は相手歯車(790)に対して側方から噛合するこ
とになり、歯車(780)(790)の歯部が上下方向から衝突し
て歯部を損傷することを防止できる。
【0121】尚、上記モータの取付け構造は、本実施例
に使用した他のモータの取付けにも実施している。 「ディスクの検出」(図23、図24参照) ディスク投入・排出部(4)には、図23に示す如く、デ
ィスクのサイズ及び通過を検出する6つのセンサー(S
E1)(SE2)(SE3)(SE4)(SE5)(SE6)が配備され
る。各センサーはディスクの移行路を挟んで発光素子と
受光素子を対向配備して構成される。
【0122】前記ローラ(61)(62)の外側に、縦方に1列
に第1から第4の4つのセンサー(SE1)(SE2)(SE
3)(SE4)が配備され、ローラ(61)(62)の内側に第5セ
ンサー(SE5)及び第6センサー(SE6)が配備される。
【0123】第1センサー(SE1)は12cmディスクの
中心が通過する位置に、第2センサー(SE2)は図24
の如く8cmディスクd3が移行路の下方を通過する際に
該ディスクの上部が僅か外れる位置に、第3センサー
(SE3)はディスクの下端の通過を検出する位置に、第
4センサー(SE4)は12cmディスクの上部を検出する
位置にある。第5センサー(SE5)は第1センサー(SE
1)と第3センサー(SE3)の間に位置し、第6センサー
(SE6)は第2センサー(SE2)と第4センサー(SE4)
の間にあり、且つ第5センサー(SE5)と第6センサー
(SE6)は12cmディスクの移行路のほぼ中間位置を8c
mディスクが通過する際、第5センサー(SE5)又は第6
センサー(SE6)の少なくとも何れか一方のセンサーが
検出できる位置関係に配備される。
【0124】以下の動作説明では、各センサー(SE1)
〜(SE6)は、光が通過すれば、ONとなる。
【0125】<ディスクの投入時>使用者がディスクを
ローラ(61)(62)の間に噛み込ませる。
【0126】12cmディスクの検出手順 第1センサー(SE1)がONからOFFになり、投入・
排出側ローディングモータ(M2)が回転し、前記の如く
ローラ(61)(62)が回転してディスクを引き込む(図23
のディスクD1からD2の状態)。
【0127】第2センサー(SE2)〜第6センサー(SE
6)が全てOFF(12cmディスクであることを検出)(同
図のD3の状態)。
【0128】第1センサー(SE1)はON(ディスクの中
央孔の通過による)、第5、第6センサー(SE5)(SE
6)はOFF。
【0129】第5、第6センサー(SE5)(SE6)がO
N。ディスクDはディスク保持溝(31)にすべり落ちる。
【0130】第5、第6センサー(SE5)(SE6)のON
から少し経過後、実施例では0.5秒経過後、投入・排
出側ローディングモータ(M2)が停止し、又、扉開閉モ
ータ(M1)が作動して回転扉(41)が閉じる。
【0131】ディスク保持溝(31)にディスクDが有るこ
とは、後記の制御装置に記憶される。
【0132】尚、第5、第6センサー(SE5)(SE6)が
ONから、0.5秒経過してからディスク投入・排出部
(4)側のローディングモータ(M2)を停止し、扉開閉モ
ータ(M1)を作動させるのは、ディスクとディスクを搬
送するローラ(61)(62)のすべり等を考慮し、ローラ(61)
(62)及び回転扉(41)にディスクが挟まったままローラが
回転を停止して、次の動作に移ることを防止するためで
ある。
【0133】8cmディスクの検出手順 ’図24のd1に示す如く、第4センサー(SE4)及び第
6センサー(SE6)がOFFで第3センサー(SE3)及び
第5センサー(SE5)がON。
【0134】又は、図24のd2に示す如く、第3セン
サー(SE3)及び第5センサー(SE5)がOFFで、第4
センサー(SE4)及び第6センサー(SE6)がON。
【0135】又は、図24のd3に示す如く、第5セン
サー(SE5)又は第6センサー(SE6)の何れか一方或い
は両方がOFFで第3センサー(SE3)及び第4センサ
ー(SE4)がON。
【0136】’投入・排出側ローディングモータ(M2)
が前記とは逆方向に回転し、ローラ(61)(62)をディスク
排出方向に回転させる。
【0137】’第5センサー(SE5)及び第6センサー
(SE6)がON。
【0138】’投入・排出側ローディングモータ(M2)
が停止(8cmディスクをローラ(61)(62)が噛み込んだ状
態でディスクを保持する)。
【0139】上記 ’の状態から8cmディスクを再挿入
すれば、上記した検出動作により、’に戻る。
【0140】前記 ’の状態から使用者がディスクをロ
ーラ(61)(62)から引き出せば、第1センサー(SE1)が
ONし、前記扉開閉モータ(M1)が作動して回転扉(41)
が閉じる。
【0141】<ディスクの排出時>後記する開/閉ボタ
ン(25)の操作により、マガジン(3)の所定の番号のディ
スク保持溝(31)に収容されたディスクDがディスク投入
・排出部(4)の位置に対応する様にマガジン(3)が回転
して停止し、前記の如く、受渡し装置(6)が作動してロ
ーラ(62)(63)をディスク排出方向に回転させると共に、
蹴り出し部材(7)がディスクを蹴り出してローラ(61)(6
2)に噛み込ませる。
【0142】第3センサー(SE3)及び第4センサー(S
E4)がOFF。
【0143】第5センサー(SE5)及び第6センサー(S
E6)がON。
【0144】投入・排出側ローディングモータ(M2)が
停止(ディスクをローラ(61)(62)が噛み込んだ状態でデ
ィスクを保持する)。
【0145】次に、’第1センサー(SE1)がON(使用
者がディスクをローラ(61)(62)から引き出したとき)。
【0146】’扉開閉モータ(M1)が作動して回転扉(4
1)が閉じる。
【0147】或いは、”第5センサー(SE5)及び第6
センサー(SE6)がON( の状態からディスクを押し込
んだとき)。
【0148】”投入・排出側ローディングモータ(M2)
が作動してローラ(61)をディスク引き込み側に回転さ
せ、ディスクをマガジン(3)に収納する。
【0149】前記 の状態で、一定時間放置された場
合、投入・排出側ローディングモータ(M2)がディスク
投入方向に回転してディスクをマガジンに再収納する。
【0150】上記の様に、ディスクを排出する際、ロー
ラ(61)(62)の外周までディスクを完全に排出せず、ロー
ラ(61)(62)に噛み込ませた状態で保持するため、ディス
クがフロントパネル(2)のスリット(21)から転げ落ちて
損傷することはない。
【0151】尚、8cmディスクに公知の環状アダプター
(図示せず)を装着して、12cmサイズとしたときは、前
記12cmサイズの場合の動作と同様であるのは勿論であ
る。
【0152】「演奏部側受渡し装置(6a)」(図2、図1
8、図25〜図27参照) 演奏部(9)に対応して、マガジン(3)内のディスクを演
奏部(9)に、或いは演奏部(9)のディスクをマガジン
(3)に受け渡す受渡し装置(6a)が配備される。
【0153】受渡し装置(6a)は、前記ディスク投入・排
出部(4)側の受渡し装置(6)と同様にして、ベースシャ
ーシ(1)上をスライドしてマガジン(3)上のディスクを
蹴り出す蹴り出し部材(7a)、ディスクを挟んで搬送する
一対の搬送用回転ローラ(61a)(62a)、蹴り出し部材(7a)
及びローラ(61a)を歯車列(700a)を介して駆動する演奏
側ローディングモータ(M4)、蹴り出し部材(7a)と歯車
列(700a)との間に配備された中間歯車(740a)、制御歯車
(73a)及び中間歯車(740a)の下面に取付けられた掛け外
しプレート(750a)等から構成されている。
【0154】蹴り出し部材(7a)の後退端に対応して、蹴
り出し部材後退位置検出スイッチ(SW6)が配備され、
該スイッチが蹴り出し部材(7a)を検出していない限り、
即ち、蹴り出し部材(7a)が後退位置にあって、マガジン
(3)内に侵入していないことを確認しない限り、前記マ
ガジン回転用モータ(M3)に通電はされない。
【0155】又、ディスク投入・排出側の受渡し装置で
説明した様に、蹴り出し部材(7a)の押し片(71a)がマガ
ジン(3)底部のスリット(32)に侵入してディスクDをロ
ーラ(61a)(62a)に噛み込むまで蹴り出し終えた時、後記
する演奏部側ディスク検出センサー(SE7)(SE8)によ
って、蹴り出し部材(7a)を駆動する演奏側ローディング
モータ(M4)は停止し、蹴り出し部材(7a)の押し片(71a)
は後記するマガジン(3)のスリット(32)に侵入したまま
となり、ディスク演奏中にマガジン(3)が不用意に回転
することを防止できる。
【0156】尚、上記受渡し装置(6a)或いはディスク投
入・排出部(4)側の受渡し装置(6)の何れか一方の装置
によってディスクを受け渡すに際し、他方の受渡し装置
のディスク蹴り出し部材(7)、(7a)の押し片(71)(71a)
をマガジン(3)の底部スリット(32)内に、ディスクを突
き出さない程度に侵入させておくように電気的に制御す
れば、ディスクの受け渡し中に、マガジン(3)が不用意
に回転して、ディスクDを損傷することを防止できる。
【0157】演奏側の受渡し装置(6a)とディスク投入・
排出部側の受渡し装置(6)との相違点は、ディスク投入
・排出部(4)の受渡し装置(6)のローラ(61)(62)の内、
駆動側のローラ(61)は定位置から移動せず、他方のロー
ラ(62)のみが移動して、ディスクを挟圧し、或いは挟圧
解除を行なうが、演奏部(9)側の受渡し装置(6a)のロー
ラ(61a)(62a)は、両ローラ(61a)(62a)がディスクの受渡
し移行路に対して接近離間して、ディスクを挟圧或いは
挟圧解除する点である。
【0158】ローラ(61a)(62a)の上下端を回転自由に支
持する2つのローラ支持部材(63a)(64a)は、ベースシャ
ーシ(1)とディスク上部ガイド部材(5)との間の定位置
にて回動可能に支持されている。
【0159】下端に駆動用歯車(67a)を具えたローラ(61
a)は、該歯車(67a)が噛合している歯車列(700a)の下流
端の歯車(710a)に噛み合ったまま、ローラ支持部材(63
a)の回動に応じて歯車(710a)の回りを公転する。
【0160】2つのローラ支持部材(63a)(64a)は、夫々
バネ(60)(60)によってローラ(61a)(62a)どうしを互いに
押圧する方向に付勢されている。
【0161】両ローラ(61a)(62a)の下端中心から突出し
た軸(68)(69)は、ベースシャーシ(1)上に配備されたス
ライド板(8)の内端側に開設したローラ開閉用カム溝(8
1)(82)に嵌まっている。スライド板(8)は蹴り出し部材
(7a)のスライド移行路の延長上をスライドする。
【0162】図26の如く、スライド板(8)の両カム溝
(81)(82)は、蹴り出し部材(7a)から演奏部(9)側に向け
て、接近平行部(810)(820)、外側傾斜部(811)(821)、平
行部(812)(822)が連続しており、スライド板(8)が蹴り
出し部材(7a)側にスライドすると、ローラ(61a)(62a)間
が開き、ディスクの挟圧を開放できる。スライド板(8)
が蹴り出し部材(7a)から離れる方向にスライドすると、
ローラ(61a)(62a)間が閉じ、ディスクを挟圧できる。
【0163】図27の如く、スライド板(8)には、更に
後記するヘッド側開閉用カム溝(83)(83)及びクランパー
側開閉用カム溝(85)が開設され、スライド方向の一側縁
にラック面(88)が形成されている。
【0164】ローラ開閉兼用のディスククランプ用モー
タ(M5)が連繋された歯車列(80)の下流端の歯車(84)が
スライド板(8)のラック面(88)に噛合している。
【0165】「演奏部(9)」(図2、図25〜図33参
照) 演奏部(9)は、マガジン(3)から供給されたディスクを
収容するディスク収容ケース(91)と、該ケースの両側に
互いに接近離間可能に配備されケース内のディスクを回
転自由にクランプするヘッド取付け体(92)及びクランパ
ー(93)とで構成される。
【0166】図28に示す如く、ディスク収容ケース(9
1)は、ディスク侵入側を除く3辺に周板(910)を突設し
た板部材(912)と板部材(913)を接合して、ディスク侵入
側が開口した扁平縦長に形成される。
【0167】ケース(91)は、ローラ(61a)(62a)に接近し
て開口をローラ間に向け、前記スライド板(8)のスライ
ド移行路の上方に位置してベースシャーシ(1)に固定さ
れている。
【0168】ケース(91)にディスクを収容した際、ディ
スクはケース開口からマガジン(3)側に食み出して、一
部がマガジン(3)内に嵌まった状態となる。
【0169】ケース(91)内で、ディスクは上下方向及
び、ディスクの侵入移行路と直交する方向に少し余裕が
ある。
【0170】ケース(91)の両板部材(912)(913)には、下
記のヘッド取付け体(92)上のターンテーブル(922)、ク
ランパー(93)の円板(933)が侵入可能な切欠き(914)(91
5)が開設されている。
【0171】ヘッド取付け体(92)は、図30に示す如
く、ディスクを回転駆動するターンテーブル(922)、タ
ーンテーブル(922)を回転駆動するディスク回転用モー
タ(M6)、読取りヘッドを具えたヘッド取付け台(923)、
ヘッド取付け台(923)をラックとピニオンを介して水平
方向に駆動するヘッドスライド用モータ(M7)を具えて
いる。
【0172】ヘッド取付け体(92)は、上端両側に突設し
た枢軸(921)(921)が、ディスク収容ケース(91)の上部に
回転自由に支持されている。
【0173】ヘッド取付け体(92)の下端に、2本の脚軸
(924)(924)が突設され、該脚軸(924)は前記スライド板
(8)に開設されたヘッド側開閉用カム溝(83)(83)にスラ
イド可能に嵌まっている。
【0174】クランパー(93)はディスク収容ケース(91)
の下端に枢軸(931)(931)により揺動可能に支持された枠
体(932)に、前記ターンテーブル(922)との対応位置にマ
グネットを内蔵した円板(933)を少し余裕の有る状態に
嵌めて構成される。
【0175】枠体(932)の下端には脚軸(934)が突設さ
れ、該脚軸(934)はスライド板(8)に開設したクランパ
ー側開閉用カム溝(85)にスライド可能に嵌まっている。
【0176】クランパー側開閉用カム溝(85)及び前記ヘ
ッド側開閉用カム溝(83)(83)は、スライド板(8)がマガ
ジン(3)側にスライドすれば、ヘッド取付け体(92)及び
クランパー(93)を前記枢軸(921)(931)を中心に互いに接
近する方向に回転させ、スライド板(8)がマガジン(3)
から離れる方向にスライドすれば、ヘッド取付け体(92)
及びクランパー(93)を互いに離れる方向に回転させる様
に、スライド板(8)のスライド方向に対して、カム溝(8
3)(83)(85)は傾斜している。但し、クランパー側開閉用
カム溝(85)は、クランパー(93)がディスクをクランプす
る側に回動し、一旦ターンテーブル(922)との間で、ケ
ース(91)の内幅中央にてディスクを挟圧保持する位置ま
で達した後(図32の状態)、円板(933)がターンテーブ
ル(922)に吸着状態で回転を許す様に、僅かに右側に回
動する様に、溝形状が決められている。
【0177】ターンテーブル(922)の中央にディスクの
孔に嵌まる円錐凸部(925)が突設され、クランパー(93)
の円板(933)には該円錐凸部(925)が嵌まる円錐凹部(93
5)が形成されており、上記した如く、ケース(91)に収容
されたディスクに対してターンテーブル(922)と円板(93
3)が互いに接近し、円錐凸部(925)と円錐凹部(935)を嵌
合する。この時、ディスクの孔縁がターンテーブル(92
2)の円錐凸部(925)をすべって、ディスクはターンテー
ブル(922)に押圧され、ターンテーブル(922)とディスク
の芯を確実に一致させることができる。この状態から前
記の如くクランパー(93)が少し右側に回転して、円板(9
33)に対する押圧を解除しても、円板(933)はターンテー
ブル(922)に吸着されており、ディスクの芯がずれるこ
とはなく、又、ディスクがケース(91)の内面に接触しな
い状態でディスクDをクランプできる。
【0178】ディスクDをクランプしてからの演奏動作
については公知であるので説明は省略する。
【0179】スライド板(8)の上記カム溝(83)(83)(85)
及びローラ開閉用カム溝(81)(82)による、ローラ(61a)
(62a)の開閉と、ターンテーブル(922)とクランパー(93)
によるディスクのクランプのタイミングは、ローラ(61
a)(62a)がディスクDをディスク収容ケース(91)に送り
出し、ターンテーブル(922)とクランパー(93)によるデ
ィスクのクランプが完了してから、ローラ(61a)(62a)が
開いてディスクの挟圧を開放し、演奏が終了してディス
クDを演奏部(9)からマガジン(3)に戻す際には、ロー
ラ(61a)(62a)が閉じてディスクを挟んでから、次にター
ンテーブル(922)とクランパー(93)によるディスクDの
クランプが解除される様に、タイミングが設定されてい
る。即ち、ディスクの受け渡しに際して、ディスクは、
ローラ(61a)(62a)或いはターンテーブル(922)とクラン
パー(93)によって常時両面から押圧保持されているた
め、ディスクの受け渡し中に、演奏装置を持上げる等に
よって演奏装置が傾く自体が生じても、ディスクの受け
渡しを確実に行なうことができる。
【0180】上記の如く、共通のスライド板(8)によっ
て、ローラ(61a)(62a)の開閉と、ターンテーブル(922)
とクランパー(93)によるディスクのクランプ及びクラン
プ解除が行なわれるため、動作が確実でタイミングのず
れによるトラブルは生じない。
【0181】又、前記受渡し装置(6a)のローラ(61a)(62
a)間にディスクが嵌まり込んだ状態でディスクの演奏が
行なわれるが、このとき両ローラは、ディスクの受け渡
し移行路から離れてディスクには接触せず、ディスクの
回転には支障はない。
【0182】図27の如く、スライド板(8)の移行路に
沿ってクランプ完了スイッチ(SW7)及びクランプ解除
スイッチ(SW8)が配備される。
【0183】ディスクをクランプ完了する時点まで、ス
ライド板(8)がマガジン(3)側に前進した時、スライド
板(8)上の突片(89)をクランプ完了スイッチ(SW7)が
検出してクランプ用モータ(M5)を停止させる。
【0184】ディスクのクランプを解除する時点まで、
スライド板(8)が後退した時点で、クランプ解除スイッ
チ(SW8)が突片(89)を検出してクランプ用モータ(M5)
を停止させる。
【0185】図33に示す如く、受渡し装置(6a)のロー
ラ(61a)(62a)に接近し、ローラよりも内側に前記ディス
ク投入・排出部側のディスク検出センサーと同様の第7
センサー(SE7)及び第8センサー(SE8)が配備され
る。
【0186】第7センサー(SE7)は、ローラ(61a)(62
a)間の通過を検出でき、且つディスクDがディスク収容
ケース(91)の奥に達した状態でディスクDから外れる位
置に設けられる。
【0187】第8センサー(SE8)はディスクDがディ
スク収容ケース(91)の奥に達した状態で、ディスクDの
存在を検出する位置に設けられる。
【0188】演奏時、第7センサー(SE7)がディスク
Dの通過を検出、即ち、演奏位置への搬送完了を検出し
ない限り、次の動作を開始しない。
【0189】第8センサー(SE8)がディスクDの存在
を検出している間は、マガジン回転用モータ(M3)には
通電されず、マガジン(3)が回転することはない。
【0190】演奏位置からマガジン(3)へディスクDを
戻す際、前記第7センサー(SE7)がディスクDの通過
を検出、即ち、マガジン(3)へのディスク収容完了を検
出しない限り、次の動作を開始しない。
【0191】前記した様に、ディスクの演奏は、演奏中
のディスクの一部をマガジン(3)内に嵌めた状態で行な
うため、ディスクDをマガジン(3)から完全に脱出させ
た状態にて演奏する演奏装置に比べて、装置の小型化に
寄与できる。
【0192】尚、ディスクは片面のみに情報を記録され
ているだけであるから、ディスクが表裏反対向きにマガ
ジン(3)に収容されていた場合、信号読取りヘッドでT
OCの読取りは出来ない。演奏部(9)に投入された逆向
きのディスクは、読取り不能が検出されれば直ちにマガ
ジン(3)に返送される。
【0193】返送されたディスクは、マガジン(3)を回
転させて、ディスク投入・排出部(4)に搬送し、直ちに
排出するように制御することも、或いは、複数のディス
クを連続演奏する場合、逆向きディスクDの位置を後記
する制御装置が記憶しておき、全てのディスクの演奏が
終えてから、逆向きディスクDをディスク投入・排出部
(4)に搬送して外部に排出することも可能である。
【0194】「フロントパネル及びボタン操作」(図
2、図12参照) 図12に示す如く、フロントパネル(2)には、中央にデ
ィスク投入・排出用スリット(21)、左上に表示部(28)、
右上に見通し窓(29)、更にON−OFFボタン(22)、プ
レーボタン(23)、ストップボタン(24)、開/閉ボタン(2
5)、0〜9までナンバーを付した10個のキーボタンか
らなるテンキー(26)を具えている。
【0195】表示部(28)には、演奏装置のモードに応じ
て各種の表示がなされる。
【0196】見通し窓(29)は、マガジン(3)の上のディ
スクの収容状態、回転状況を見通すためのものであり、
装置の内部に設けた照明ランプ(図示せず)によってディ
スクが虹色に輝き、装飾的に優れた効果を得ることがで
きる。
【0197】フロントパネルのボタン操作による、前記
各メカニズムの動作を簡単に説明するが、前記8つのス
イッチ(SW1)〜(SW8)、9つのディスク検出センサー
(SE1)〜(SE9)及び7つのモータ(M1)〜(M7)はマイ
クロプロセッサーを含む制御装置(図示せず)に電気的に
連繋され、プログラム通りに制御される。
【0198】以下の説明でディスクNo.とマガジン(3)
の各ディスク保持溝(31)に付されたNo.は同じであり、
例えば、No.5のディスクとは、No.5のディスク保持
溝(31)に収容されたディスクを指す。
【0199】ON−OFFボタン(22)をONにする。
【0200】マガジン回転用モータ(M3)が作動し、N
o.1のディスク保持溝(31)がディスク投入・排出部に位
置するまでマガジン(3)が回転する。
【0201】<ディスクの演奏>操作手順は操作 と操
作 の2種類がある。
【0202】演奏操作 テンキー(26)を操作してディスクを選択する。例えばN
o.14のディスクを選択するにはテンキー(26)の1と4
のキーを押す。
【0203】次にプレーボタン(23)を押す。
【0204】マガジン回転用モータ(M3)が作動して、
No.14の指定されたディスクを演奏部(9)に搬送す
る。
【0205】前記演奏部の説明の項で説明した通りの動
作によって、マガジン(3)から演奏部(9)へのディスク
の受け渡し及び演奏が行なわれ、演奏が終了すれば、デ
ィスクはマガジン(3)の元の位置に収容される。
【0206】尚、ディスクDの回転方向は、回転角度が
少なくて済む側に回転する様に制御される。
【0207】更に、前述の如く、ディスク回転の際、デ
ィスク投入・排出部(4)側の受渡し装置(6)或いは演奏
部(9)側の受渡し装置(6a)の両方の蹴り出し部材(7)(7
a)の押し片(71)(71a)が、後退位置に達していることを
検出(SW4、SW6で検出)しない限り、マガジン回転用
モータ(M3)に通電はされず、マガジン(3)の底面スリ
ット(32)に押し片(71)(71a)が嵌まったままマガジン
(3)が回転してメカニズムを破壊することはない。
【0208】演奏操作 ディスクNo.を指定せずにプレーボタン(23)を押す。
【0209】この場合、表示部(28)に表示されているN
o.のディスクが演奏部(9)に位置するまでマガジン(3)
が回転し、演奏される。
【0210】表示部(28)には、本演奏操作の直前に行な
った動作、例えば演奏、ディスク収容等の動作を行なっ
たディスクのNo.が表示されている。
【0211】<ディスクの投入・排出>操作手順は操作
と操作 の2種類がある。
【0212】投入・排出操作 ディスクNo.をテンキー(26)で指定し、開/閉ボタン(2
5)を押す。
【0213】マガジン(3)が回転し、指定No.のディス
ク保持溝(31)をディスク投入・排出部(4)に対向させ
る。
【0214】指定No.のディスク保持溝(31)にディスク
有りの場合、扉開閉モータ(M1)が作動して回転扉(41)
を開き、投入・排出側ローディングモータ(M2)によっ
て受渡し装置(6)が作動して該ディスクが排出される。
【0215】指定No.のディスク保持溝(31)にディスク
無しの場合は、扉開閉モータ(M1)が作動して回転扉(4
1)を開き、ディスクの投入に備える。
【0216】投入・排出操作 ディスクNo.を指定せずに開/閉ボタン(25)を押す。
【0217】マガジン(3)が回転し、表示部(28)に表示
されているNo.のディスク保持溝(31)をディスク投入・
排出部(4)に対向させ、回転扉(41)を開く。
【0218】表示されたディスク保持溝(31)にディスク
Dが有れば、ディスクDは排出され、ディスクDが無け
れば、ディスクの投入に備える。
【0219】<演奏中止操作>ストップボタン(24)を押
すと、演奏中のディスクの演奏を中止し、マガジン(3)
を元の位置に戻す。
【0220】尚、本ディスク演奏装置には、ディスク排
出専用のエジェクトボタンはなく、上記開/閉ボタン(2
5)の操作によってディスクの排出を行なう。
【0221】上記の各動作に於て、下記の安全対策、そ
の他の対策が電気回路的に施されている(一部は前出済
み)。
【0222】<マガジン関係>マガジン(3)は、ディス
クDがマガジン(3)に搬送されたことを確認するセンサ
ーを通過し、更に、回転扉(41)が閉じたことを検出しな
ければ回転しない。
【0223】ディスクの演奏中にマガジン(3)の回転を
許して別のディスクの投入或いは排出が可能である。但
し、演奏中のディスクが収容されていたディスク保持溝
(31)への別のディスクの投入はできない。
【0224】マガジン(3)のスリット(32)からディスク
蹴り出し部材(7)(7a)が脱出したことを検出しない限
り、マガジン(3)は回転しない。
【0225】<回転扉関係>回転扉(41)はディスクがマ
ガジン(3)に搬送されたことを確認するセンサーを通過
してから閉じる。
【0226】回転扉(41)は、マガジン(3)が回転を停止
してから開き、マガジン(3)の回転中は開かない。
【0227】<ディスク排出関係>演奏部(9)に有るデ
ィスクをストップボタン(24)又は、開/閉ボタン(25)に
よりマガジン(3)に収納する際に、その収納によってマ
ガジン(3)が満杯になる場合、新たにディスク投入・排
出部(4)にディスクを投入しようとすれば、受渡し装置
(6)の定位ローラ(61)が排出方向に回転し、ディスクは
自動排出される。
【0228】尚、定位ローラ(61)の回転を停止して、デ
ィスクの引き込みを防止することも可能である。
【0229】演奏部(9)に対してディスクを表裏逆向き
に装着したとき、TOCを読めないことを検知して、逆
向きディスクをマガジン(3)から排出する。 「実施例の特徴」実施例のディスク演奏装置は下記の優
れた特徴を有している。
【0230】1.フロントパネル(2)のディスク投入・
排出用スリット(21)、回転扉(41)のスリット(42)、挿入
案内部材(500)の挿入案内口(510)は、開口幅の高さ方向
の中央から、上下に挟まり且つディスクの投入側が徐々
に広がっているため、ディスク投入時、スリット(21)(4
2)、挿入案内口(510)の壁面にディスクの記録部が擦れ
てディスクを損傷することは防止できる。
【0231】又、フロントパネル(2)のスリット(21)
は、ディスクの挿脱時以外は閉じて、異物の挿入を防止
できる。
【0232】2.フロントパネル(2)の上記スリット(2
1)を開閉する回転扉(41)は、閉じ動作はバネ(47)によっ
て、開き動作はトーションバネ(440)を介してスライダ
ー(410)によって行なわれるため、回転扉(41)のスリッ
ト(42)にディスクを挟んだまま、スライダー(410)が閉
じ方向にスライドしても、回転扉(41)は回転せず、ディ
スクを損傷することはない。又、スライダー(410)が扉
閉じ方向に移動し、全閉移動端を扉全閉検出スイッチ
(SW1)が検出しても、ディスク噛み込み検出スイッチ
(SW3)によって、回転扉(41)が全開状態であることを
検出している間は、次の動作に移れないため、二重にデ
ィスクの損傷防止を画ることができる。
【0233】3.第1センサー(SE1)〜第6センサー
(SE6)によって、ディスクサイズの判別を行ない、規
定サイズ以外のディスクの投入を防止することができ、
サイズ外のディスクがマガジンに入り込むことによるト
ラブルを防止できる。
【0234】4.マガジン(3)は回転角度が少なくて済
む方向に回転するため、セット時間を短くできる。
【0235】5.ディスク上部ガイド部材(5)は一部が
取り外しできるため、持帰り修理の際、ガイド部材(5)
全体を外さなくとも内部のディスクの取り出しができ、
便利である。
【0236】6.マガジン(3)の各ディスク保持溝(31)
は1枚のディスクDを収容する幅に形成され、二重挿入
を防止し、又、ディスク保持溝(31)の溝底をマガジン
(3)の外周側より中間部を低くする簡単な構成によっ
て、マガジン(3)を安定して支持でき回転中のディスク
の不用意な飛び出しを防止できる。
【0237】7.ディスク保持溝(31)は全長に亘って溝
底側及びマガジン(3)の回転中心側へ徐々に挟まってお
り、溝底幅はディスクDの厚みよりも僅か大きく形成さ
れており、ディスクの外周縁を殆んどガタなく支持で
き、ディスク記録面が溝壁に接することを防止できる。
【0238】8.ディスク保持溝(31)の奥端が突き当る
マガジン中央の筒部(39)に、リング状弾性部材(30)を装
着したため、ディスク保持溝(31)にディスクDが落込む
際の衝撃音を抑えることができる。
【0239】9.ディスク保持溝(31)の上端上縁は、デ
ィスクを支える溝底の最低位置からディスクの半径高さ
だけ高く、該上縁にてディスクの縁を挟んで、ディスク
を安定して支えることができる。
【0240】10.ディスクDの演奏は、ディスクDの
一部をマガジン(3)内に残した状態で行なうため、ディ
スクDをマガジン(3)から完全に脱出させた状態にて演
奏する演奏装置に比べて、装置の小型化に寄与できる。
【0241】11.演奏部(9)に於てディスクDの受け
渡しのタイミングは、搬送ローラ(61a)(62a)がディスク
Dをディスク収容ケース(91)に送り出し、ターンテーブ
ル(922)とクランパー(93)によるディスクDのクランプ
が完了してから、ローラ(61a)(62a)が開いてディスクD
を開放し、演奏が終了してディスクDを演奏部(9)から
マガジン(3)に戻す際には、ローラ(61a)(62a)が閉じて
ディスクDを挟んだ後、ターンテーブル(922)とクラン
パー(93)によるディスクDのクランプが解除される様
に、タイミングが設定されている。従って、ディスクの
受け渡しに際して、ディスクは、ローラ(61a)(62a)或い
はターンテーブル(922)とクランパー(93)によって常時
両面から押圧保持されており、ディスクの受け渡し中
に、演奏装置が傾く自体が生じても、ディスクを落とす
ことはなく、ディスクの受け渡しを確実に行なうことが
できる。
【0242】12.上記ローラ(61a)(62a)の開閉と、タ
ーンテーブル(922)とクランパー(93)によるディスクD
のクランプ及びクランプ解除は1つのスライド板(8)の
スライドによって行なわれるため、動作が確実でタイミ
ングのずれによるトラブルは生じない。
【0243】本発明は、上記実施例の構成に限定される
ことはなく、特許請求の範囲に記載の範囲で種々の変形
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク演奏装置の概略斜面図である。
【図2】ディスク演奏装置の概略平面図である。
【図3】ベースシャーシとマガジンの斜面図である。
【図4】マガジンの底側の斜面図である。
【図5】マガジンの回転及び位置決め停止装置の概略説
明図である。
【図6】ディスク上部ガイド部材の斜面図である。
【図7】ディスク上部ガイド部材の底側の斜面図であ
る。
【図8】マガジンにディスクが落ち込む状態の説明図で
ある。
【図9】モータ取付け部の分解斜面図である。
【図10】モータ取付け部の平面図である。
【図11】モータ取付け直前の状態を示す平面図であ
る。
【図12】フロントパネルの斜面図である。
【図13】回転扉の正面図である。
【図14】回転扉の断面図であり、図14Aは図13A
−A線断面図、図14Bは図13B−B線断面図であ
る。
【図15】回転扉の駆動部の斜面図である。
【図16】回転扉の駆動部の平面図である。
【図17】ディスク受渡し装置の斜面図である。
【図18】ベースシャーシと蹴り出し部材の斜面図であ
る。
【図19】スライド部材の駆動系の斜面図である。
【図20】スライド部材の駆動系の要部分解斜面図であ
る。
【図21】スライド部材の駆動系の平面図である。
【図22】同上の作動状態を示す平面図である。
【図23】12cmディスクの通過検出を示す説明図であ
る。
【図24】8cmサイズのディスク検出状態の説明図であ
る。
【図25】演奏部側受渡し装置の斜面図である。
【図26】演奏部側受渡し装置のローラ部分の平面図で
ある。
【図27】演奏部の斜面図である。
【図28】ディスク収容ケース及びクランパーの分解斜
面図である。
【図29】ヘッド取付け体の斜面図である。
【図30】ヘッド取付け体の背面側の斜面図である。
【図31】ディスクをクランプする前のヘッド取付け体
とクランパーの状態を示す説明図である。
【図32】取付け体とクランパーによってディスクを挟
んだ状態の説明図である。
【図33】演奏部側ディスクセンサーの検出状態の説明
図である。
【図34】従来例の斜面図である。
【図35】従来例の断面図である。
【符号の説明】
(1) ベースシャーシ (3) マガジン (4) ディスク投入・排出部 (8) スライド板 (9) 演奏部 (61a) 搬送ローラ (62a) 搬送ローラ (83) ヘッド側開閉用カム溝 (85) クランパー側開閉用カム溝 (92) ヘッド取付け体 (93) クランパー (922) ターンテーブル (923) ヘッド取付け台 (932) 枠体 (933) 円板 (M6) ディスク回転用モータ (M7) ヘッドスライド用モータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報が記録されたディスクを立てた状態
    で略放射状に収容可能なマガジン(3)を回転及び停止さ
    せ、マガジンの回転移行路の側方に設けたディスク投入
    ・排出部(4)及び演奏部(9)とマガジン(3)との間でデ
    ィスクを受け渡しするディスク演奏装置に於て、 ディスク投入・排出部(4)とマガジン(3)との間に、該
    ディスク投入・排出部の後方に配備されディスクを挟ん
    で搬送する一対の搬送用回転ローラ(61)(62)と、該ロー
    ラの後方に配備され該ローラ側にマガジン(3)上のディ
    スクを蹴り出す蹴り出し部材(7)とからなる受け渡し装
    置(6)とを具備し、 前記蹴り出し部材(7)により、前記ディスクを前記搬送
    用回転ローラ(61)(62)に噛み込まれるまで蹴り出す様に
    構成したことを特徴とするディスク演奏装置。
  2. 【請求項2】 情報が記録されたディスクを立てた状態
    で略放射状に収容可能なマガジン(3)を回転及び停止さ
    せ、マガジンの回転移行路の側方に設けたディスク投入
    ・排出部(4)及び演奏部(9)とマガジン(3)との間でデ
    ィスクを受け渡しするディスク演奏装置に於て、 ディスク投入・排出部(4)とマガジン(3)との間に、該
    ディスク投入・排出部の後方に配備されディスクを挟ん
    で搬送する一対の搬送用回転ローラ(61)(62)と、該ロー
    ラの後方に配備され該ローラ側にマガジン(3)上のディ
    スクを蹴り出す蹴り出し部材(7)とからなる受け渡し装
    置(6)と、 前記ディスク投入・排出部(4)に、マガジン(3)へのデ
    ィスク移行路を挟み該移行路にディスクの通過を検出す
    る発光素子と受光素子からなる複数のディスク検出セン
    サー(SE1)〜(SE6)を対向配置して設け、該センサー
    の内少なくとも2つのセンサーは大径ディスクの移行路
    のほぼ中間位置を小径ディスクが通過する際、いづれか
    一方のセンサーが検出できる位置に配置されるディスク
    検出装置とを具備し、 小径ディスクの投入の際、ディスクが完全に収納される
    前に前記ディスク検出手段にて小径ディスクであること
    を検出し、該小径ディスクをディスク演奏装置外に排出
    する手段を具備したことを特徴とするディスク演奏装
    置。
  3. 【請求項3】 情報が記録されたディスクを立てた状態
    で略放射状に収容可能なマガジン(3)を回転及び停止さ
    せ、マガジンの回転移行路の側方に設けたディスク投入
    ・排出部(4)及び演奏部(9)とマガジン(3)との間でデ
    ィスクを受け渡しするディスク演奏装置に於て、 ディスクを投入又は排出するスリット(42)を円筒体状の
    回転扉(41)に設け、該回転扉はフロントパネル(2)に設
    けられたスリット(21)の後方に回転自在に軸支されると
    共に前記回転扉(41)の回転に応じて第1及び第2の停止
    位置を取り、第1の停止位置でスリット(42)を前記フロ
    ントパネル(2)のスリット(21)に一致させてディスクの
    投入又は排出を許し、第2の停止位置でスリット(42)を
    前記フロントパネル(2)のスリット(21)から隠蔽してデ
    ィスクの投入又は排出を阻むよう制御する回転制御装置
    を具備し、 前記スリット(21)(42)は、その長さ方向の中央部に高さ
    方向に所定幅の間隔を有して平行部が形成され、該平行
    部から上下方向にスリット幅が徐々に狭く、且つ上下端
    でディスクの厚みと略同幅に形成されるようにしたこと
    を特徴とするディスク演奏装置。
  4. 【請求項4】 情報が記録されたディスクを立てた状態
    で略放射状に収容可能なマガジン(3)を回転及び停止さ
    せ、マガジンの回転移行路の側方に設けたディスク投入
    ・排出部(4)及び演奏部(9)とマガジン(3)との間でデ
    ィスクを受け渡しするディスク演奏装置に於て、 ディスクを投入又は排出するスリット(42)を円筒体状の
    回転扉(41)に設け、該回転扉はフロントパネル(2)に設
    けられたスリット(21)の後方に回転自在に軸支されると
    共に前記回転扉(41)の回転に応じて第1及び第2の停止
    位置を取り、第1の停止位置でスリット(42)が前記フロ
    ントパネル(2)のスリット(21)に一致したときだけディ
    スクの投入又は排出を許し、第2の停止位置でスリット
    (42)が前記フロントパネル(2)のスリット(21)を隠蔽す
    るべくディスクの投入又は排出を阻むよう制御する回転
    制御装置を具備し、 前記回転制御装置は、回転扉(41)の上端に設けられたフ
    ック(45)に連繋し該扉を常時閉じ方向に回転付勢するバ
    ネ(47)と、回転扉(41)の上端に連繋されフロントパネル
    (2)に沿って水平にスライドし該扉を回転せしめるスラ
    イダー(410)及び該スライダーに具えられその一端を前
    記フック(45)に当接可能に係合するトーションバネ(44
    0)からなる扉開閉駆動装置(400)と、前記スライダー(41
    0)の移行路に沿って配備され前記第1の停止位置を検出
    する扉全開検出スイッチ(SW2)及び前記第2の停止位
    置を検出する扉全閉検出スイッチ(SW1)とから構成し
    たことを特徴とするディスク演奏装置。
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