JP3037017B2 - ディスクプレーヤの制御装置 - Google Patents

ディスクプレーヤの制御装置

Info

Publication number
JP3037017B2
JP3037017B2 JP5103194A JP10319493A JP3037017B2 JP 3037017 B2 JP3037017 B2 JP 3037017B2 JP 5103194 A JP5103194 A JP 5103194A JP 10319493 A JP10319493 A JP 10319493A JP 3037017 B2 JP3037017 B2 JP 3037017B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
magazine
disc
loading
shutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5103194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06309756A (ja
Inventor
忠宏 三谷
敬二 平尾
雅直 吉田
仁士 尾方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP5103194A priority Critical patent/JP3037017B2/ja
Publication of JPH06309756A publication Critical patent/JPH06309756A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3037017B2 publication Critical patent/JP3037017B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Disk Changers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種情報が記録された
円板状記録媒体(以下、ディスクと呼ぶ)を複数枚収容し
て、所望のディスクを演奏し、或は外部に取り出して別
のディスクと交換できるディスクプレーヤに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】斯種ディスクプレーヤとして、図64及
び図65に示す如く、ベースシャーシ(600)上に回転可
能にディスク収容マガジン(610)を設け、マガジン(610)
の回転移行路の外側に2つの信号再生部(630)(630)及び
1つの投入・排出部(620)を設けたものが提案されてい
る(特開平4−57248号)。該マガジン(610)の外周
側には、底部と天井部に夫々外周側から回転中心に向か
って溝(611)(614)が開設され、該溝にディスクDの下端
部と上端部を嵌めてディスクを立てた状態で収容でき
る。上記各下部の溝(611)の外端側には切欠(612)が設け
られ、切欠内には該切欠から臨出して板バネ(613)が設
けられている。投入・排出部(620)には、マガジン(610)
上のディスクを外側に蹴り出す蹴り出しアーム(621)が
垂直面内で回動可能に配備され、各信号再生部(630)(63
0)には、ディスクを演奏セット位置(633)に蹴り出す蹴
り出しアーム(631)、及びディスクDを演奏セット位置
(633)からマガジン(610)に蹴り込む蹴り込みアーム(63
2)が垂直面内で回動可能に配備されている。
【0003】投入・排出部(620)の外側からマガジン(61
0)内にディスクを押し込むと、ディスクDは溝(611)(61
4)に案内されてマガジン(610)の内側に侵入し、侵入途
上で板バネ(613)を下方に押圧して乗り越え、ディスク
Dが板バネ(613)を越えると、該バネが弾性復帰して、
ディスクDの不用意な飛出しを防止する。ディスク演奏
の際は、ユーザが選択したディスクの位置に応じてマガ
ジン(610)が回転し、該ディスクDを2つの信号再生部
(630)(630)の何れか一方の空の信号再生部に対向させ、
蹴り出しアーム(631)によって信号再生部(630)の演奏位
置(633)までディスクDを蹴り出す。演奏が終了すれ
ば、蹴り込みアーム(632)によって、ディスクDはマガ
ジン(610)の元位置に蹴り込まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ディス
クプレーヤにおいては、ディスクを再生部(630)にセッ
トした状態ではディスクマガジン(610)から完全に脱出
しているため、プレーヤが大形となる問題がある。そこ
で出願人は、従来よりも小形化が可能な新規なメカニズ
ムを有するディスクプレーヤを提案している(特願平4
−348374、特願平4−348411、特願平4−
348463、特願平4−348500)。
【0005】本発明は、上記ディスクプレーヤのメカニ
ズムを能率的且つ安全に駆動するための制御装置を明ら
かにせんとするものである。本発明の更に具体的な目的
は、マガジン内の全てのディスク収容溝についてディス
クの有無を記憶しているメモリが何らかの原因で破壊さ
れた場合においても、自動的にデータが修復されるディ
スクプレーヤの制御装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決する為の手段】ディスクプレーヤは、回転
中心の周囲に複数のディスク収容溝(31)を略放射状に形
成した回転可能なマガジン(3)と、マガジン(3)を回転
駆動するマガジン回転機構と、マガジン(3)の回転移行
路側方に互いに位置をずらして配置されたディスク投入
・排出部(4)及び信号再生部(9)と、ディスク投入・排
出部(4)とマガジン(3)の間でディスクの受渡しを行な
う第1の受渡し装置(6)と、信号再生部(9)とマガジン
(3)の間でディスクの受渡しを行なう第2の受渡し装置
(6a)とを具えている。又、ディスクプレーヤの制御装置
は、マガジン回転機構を制御して、マガジン(3)をディ
スク収容溝(31)の1ピッチづつ回転させる第1制御手段
と、第2の受渡し装置(6a)を制御して、信号再生部(9)
との対向位置に設置されたディスク保持溝(31)内のディ
スクを信号再生部(9)へ向けて移送し、且つ移送したデ
ィスクをマガジン(3)内に回収するための第2制御手段
と、信号再生部(9)の入口に設置されて、信号再生部
(9)へ移送されるディスクを検出するディスク検出手段
と、マガジン(3)のディスク収容溝(31)毎に、ディスク
の有無を格納するためのメモリ手段と、前記ディスク検
出手段の検出結果に応じて、前記メモリ手段にディスク
の有無を書き込む書込み手段とを具えている。
【0007】
【作用】ディスクプレーヤの電源を投入すると、先ず、
メモリ手段に格納されているデータが破壊されていない
かをどうかがチェックされる。そして、データの破壊が
検出されたときには、第1制御手段の制御によって、マ
ガジン(3)がディスク収容溝(31)の1ピッチづつ回転す
る。これによって、1つのディスク収容溝(31)が信号再
生部(9)との対向位置に設置されると、第2制御手段の
制御によって、該ディスク収容溝(31)内のディスクが信
号再生部(9)へ向けて移送され、ディスク検出手段によ
って該ディスクが検出される。その後、該ディスクはマ
ガジン(3)内に回収される。しかし、該ディスク収容溝
(31)内にディスクが収納されていない場合は、第2の受
渡し装置(6a)が作動しても、ディスクの移送は行なわれ
ず、ディスク検出手段によってディスクが検出されるこ
とはない。この様にして、全てのディスク収容溝(31)に
ついて、ディスクの有無がチェックされ、その結果が順
次、メモリ手段に書き込まれる。尚、第2制御手段に、
ディスクが信号再生部(9)に信号再生可能な状態にセッ
トされる前にディスクをマガジン(3)へ回収するための
タイマー手段を具えれば、ディスクを信号再生部(9)に
セットする時間が省略されて、全てのディスク収容溝(3
1)についてのチェックは短時間で完了する。その後、上
記メモリ手段に格納されている正しいデータに基づい
て、ディスクプレイ等の各種動作が行なわれる。
【0008】
【発明の効果】本発明に係るディスクプレーヤの制御装
置によれば、仮にマガジン内の全てのディスク収容溝に
ついてディスクの有無を記憶しているメモリが何らかの
原因で破壊された場合においても、自動的にメモリ内の
データが修復されるから、その後の動作は正常に行なわ
れる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係るディスクプレーヤのメカ
ニズムと制御装置について説明する。 [全体の概略](図1、図2、図3、図12参照) 実施例は、レーザを用いて音声信号を記録したディスク
のプレーヤであり、ディスクの2種類の規格寸法である
直径12cmと8cmの内、12cmディスク専用のプレーヤ
であるが、これに限定されることはなく、各種円板状記
録媒体のプレーヤに実施できるのは勿論である。ディス
クプレーヤのベースシャーシ(1)には、24枚のディス
クDを収容出来るマガジン(3)が水平面内で回転可能に
配備され、マガジン(3)の回転移行路の外側にディスク
投入・排出部(4)及び信号再生部(9)が設けられる。デ
ィスク投入・排出部(4)と信号再生部(9)は、マガジン
(3)の回転中心を中心にして135゜離れており、これ
はプレーヤ全体を最もコンパクトに構成するためであ
る。尚、以下の説明において、マガジン(3)を挟んでデ
ィスク投入・排出部(4)側をフロント側、信号再生部
(9)側をプレイ側と称する。
【0010】マガジン(3)には24枚分のディスクの収
容室が回転中心の回りに放射状に形成され、ディスク投
入・排出部(4)に設けたフロント側の受渡し装置(6)に
よって外部からマガジン(3)へのディスクDの投入、マ
ガジン(3)から外部へのディスクの排出を行なう。ディ
スクの投入(ローディング)、排出(イジェクト)、演奏開
始(プレイ)、演奏中止(ストップ)等の動作モードの設定
は、図12に示すフロントパネル(2)に設けたON−O
FFキー(22)、プレイキー(23)、ストップキー(24)、イ
ジェクト・ロードキー(25)、テンキー(26)を操作するこ
とによって行ない、例えば、演奏するディスクをユーザ
が選択すれば、マガジン(3)が回転し、該ディスクを信
号再生部(9)に搬送し、プレイ側の受渡し装置(6a)によ
って信号再生部(9)にディスクを送り出す。演奏が終了
すれば、ディスクをマガジン(3)の元の位置に戻す。フ
ロントパネル(2)の各種キー操作については後述する。
【0011】図2のM1〜M7は以下の各メカニズムを作
動させる駆動モータ、SW1〜SW8はメカニズムの動作
終了位置を検出するスイッチ、SE1〜SE7はディスク
サイズ及びディスクの通過を判別するセンサー、SE8
はマガジンの回転角度を検出するためのセンサーであ
り、夫々概略配置位置を図示している。
【0012】[マガジン(3)](図3、図4、図5、図
8参照) マガジン(3)は、合成樹脂の射出成形により厚手の略円
盤体に形成され、中央に設けた筒部(39)がベースシャー
シ(1)に突設した支持柱(10)に回転自由に嵌まってい
る。マガジン(3)の上面に24条のディスク収容溝(31)
が等間隔に略放射状に開設され、各収容溝(31)の先端は
マガジン(3)の外周壁の側方に開口し、基端は上記筒部
(39)に突き当っている。ディスク収容溝(31)の数を24
条としたのは、マガジン(3)の外径を可及的に小さく
し、又、可及的に多くのディスクを収容するための設計
的理由からであり、ディスク収容溝(31)の数を限定する
ものものではない。
【0013】実施例の各ディスク収容溝(31)はマガジン
(3)の半径方向に完全に一致しているが、マガジン(3)
の中央筒部(39)から接線方向に向けてディスク収容溝を
設けることも可能であり、ディスク収容溝(31)の配置を
略放射状と表現したのは、後者も含ませる意味である。
更に、実施例では、ディスク収容溝(31)はベースシャー
シ(1)に対して垂直面内に開設されているが、ベースシ
ャーシ(1)に少し傾けて開設すれば、ディスクは少し傾
いた状態に立って収容されることになり、ディスク収容
部を高さ方向に小さくできる。
【0014】マガジン(3)の上面には各ディスク収容溝
(31)の隣りにNo.1〜No.24までの溝番号が反時計方
向に順に付してある。図8の如く、ディスク収容溝(31)
の溝底は、長さ方向の中央部がマガジン外周への開口部
の底(31a)よりも5mm低くなっている。又、ディスク収
容溝(31)は全長に亘って溝底側及びマガジン(3)の回転
中心側へ徐々に狭まっており、溝底の幅は全長に亘って
ディスクの厚みよりも僅か大きく形成されている。図4
はマガジン(3)を裏側から見た状態を示しているが、デ
ィスク収容溝(31)は部分的にマガジン(3)の底面に貫通
してスリット(32)を形成している。ディスク収容溝(31)
に嵌まったディスクDは、図8に示す如く溝底の複数箇
所(31a)(31b)(31c)(31d)に接し、該箇所にて外周無信号
部を挟まれて、殆んどガタなく支持され、ディスク記録
面が溝壁に接することはない。
【0015】マガジン(3)の中央筒部(39)の上端外周に
リング状弾性部材(30)が装着されている。ディスク収容
溝(31)の溝底の最も低い箇所(31c)から該弾性部材(30)
の上縁までの垂直方向の高さHは6cmであり、ディスク
Dの半径長さに一致している。ディスク収容溝(31)の上
端上縁(31e)を、ディスクを支える溝底の最低位置から
ディスクの半径高さだけ高くしたことにより、該上縁(3
1e)にディスクの縁を挟んで、ディスクを安定して支え
ることができる。リング状弾性部材(30)は、ディスクD
がディスク収容溝(31)に落込む際、直接に筒部(39)に当
って衝撃音を発することを防止する。
【0016】図4の如く、マガジン(3)の底には、回転
駆動用の環状歯面(33)と環状リブ(34)が同心に形成さ
れ、又、マガジン(3)の回転位置を判別するための当り
板(35)が設けられている。マガジン(3)は、上記リブ(3
4)が図5に示す如くベースシャーシ(1)上にてマガジン
支持柱(10)と同心の仮想円上に配備された複数の受けロ
ーラ(12)に載って、高さ方向の位置決めがなされ、前記
中央筒部(39)が支持柱(10)に嵌まって横方向の動きが止
められている。
【0017】図5に示す如く、マガジン(3)は2つの2
段歯車(310)(320)を介してマガジン駆動モータ(M3)に
連繋される。前記マガジン(3)の環状歯面(33)に噛合す
る小歯車(330)を具えた2段歯車(320)の大歯車の外周部
には、直径線上の対向位置に2つの貫通孔(340)(340)が
開設されている。ベースシャーシ(1)には2段歯車(32
0)の大歯車を上下から部分的に挟む様にマガジン回転カ
ウントセンサー(SE8)が設けられ、カウントセンサー
(SE8)は前記貫通孔(340)の通過をカウントする。2段
歯車(320)が1/2回転すればマガジン(3)が15゜即
ち、ディスク収容溝(31)の1ピッチ分だけ回転する。
【0018】図5に示す如く、ベースシャーシ(1)上に
は前記マガジン(3)の当り板(35)の回転移行路に接近し
てレバー(37)が軸(37a)を中心に一定の範囲で回動可能
に配備されている。レバー(37)は一方の自由端が当り板
(35)に形成さた山部(36)の回転移行路に臨出する様にバ
ネ(38)によって付勢され、レバー(37)の回転移行路には
検出スイッチ(SW5)が配備されている。レバー(37)が
当り板(35)の山部(36)に当って回動し、検出スイッチS
W5を働かせたとき、マガジン(3)のNo.1のディスク
収容溝(31)が後記するディスク投入・排出部(4)に対向
する様に、当り板(35)のマガジン(3)に対する取付け位
置が決められている。
【0019】No.1のディスク収容溝(31)がディスク投
入・排出部(4)に達したとき、前記マガジン駆動用の2
段歯車(320)に開設した2つの貫通孔(340)(340)の内、
一方の貫通孔(340)はカウントセンサー(SE8)の位置に
対応する。ディスクNo.1の位置検出スイッチ(SW5)
とカウントセンサー(SE8)が同時に働いた時、No.1
ディスク収容溝(31)がディスク投入・排出部(4)に位置
していることを検出する。前記フロントパネル(2)のO
N−OFFキー(22)をONにすれば、マガジン(3)は必
ず一旦No.1のディスク収容溝(31)をディスク投入・排
出部(4)に対向させる様に回転し、次の動作に移る。
【0020】[ディスク上部ガイド部材(5)](図1、
図3、図6〜図8参照) 上記マガジン(3)の上方に、マガジン(3)に収容された
ディスク群の上部をガイドするガイド部材(5)が配備さ
れる。ガイド部材(5)は、中央部及び外周部に下向きに
複数の脚片(50)(51)を突設し、中央部の脚片(50)は、前
記マガジン(3)の中央筒部(39)を貫通した支持柱(10)の
上部に嵌まり、外周の各脚片(51)は、ベースシャーシ
(1)に突設とたガイド部材支持柱(11)に嵌まって支持さ
れ、ガイド部材(5)は回転しない。図7はガイド部材
(5)を天地逆にした斜面図であるが、中央の脚片(50)を
囲んで環状溝状のガイド面(52)が形成され、中央脚片(5
0)を中心とする半径方向に切断したガイド面(52)の断面
形状はディスクの外周曲率に略一致している。図8に示
す如く、前記マガジン(3)に収容されたディスクDに対
してガイド部材(5)のガイド面(52)がディスクの上部に
接近して被さり、ディスクを収容した状態でプレーヤを
移動あるいは逆さにしも、マガジンからディスクが脱出
するはない。
【0021】図7に示す如く、ガイド部材(5)のガイド
面(52)には、中央脚片(50)を中心に、ディスク投入・排
出部(4)と信号再生部(9)との成す角度と同じく135
゜の間隔を存して2本のガイド溝(53)(54)がガイド部材
(5)の半径方向に向けて開設され、両ガイド溝(53)(54)
はガイド部材(5)の側縁に開口している。上記ガイド溝
(53)(54)は、ディスク投入・排出部(4)及び信号再生部
(9)の位置に対応し、その位置でのディスクのマガジン
(3)への受け渡しを許す。又、ガイド部材(5)には外周
部から中央脚片(50)側に略三角形の切欠部(55)が設けら
れ、該切欠部に着脱可能に蓋(56)が取り付けられる。蓋
(56)の内面には前記ガイド面(52)に連続するガイド面(5
2a)が形成されている。ガイド部材(5)全体を取り外さ
ずとも、蓋(56)を外せば、マガジン(3)からディスクを
取り出すことができるため、プレーヤの故障修理の際、
修理業者は、速やかにディスクを抜き出してユーザに渡
し、プレーヤだけを持ち帰って修理でき、ディスク紛失
のトラブルを回避でき便利である。
【0022】[ディスク投入・排出部(4)](図2、図
6、図12〜図17参照) 図12の如く、前記フロントパネル(2)の中央にディス
クの投入口及び排出口となるスリット(21)が縦方向に開
設されている。フロントパネル(2)のスリット(21)の後
方に該スリットを開閉する回転シャッター(41)が配備さ
れ、図2の如く、回転シャッター(41)の後方に挿入案内
部材(500)、更にその後方にマガジン(3)へのディスク
受渡し装置(6)が配備されて、ディスク投入・排出部
(4)を構成している。回転シャッター(41)は合成樹脂の
射出成形によって形成され、図13に示す如く、フロン
トパネル側から見ると縦長の円筒体を呈し、中央に2枚
の板部材(40)(40)を設受けて、板部材(40)(40)間にディ
スクの通過する縦長のスリット(42)が形成されている。
回転シャッター(41)は製造上の都合により、後側の周壁
は省略されている。
【0023】スリット(42)はディスクの直径より僅か長
い。スリット(42)の間隔は、スリットの長さ方向の中央
部において高さ方向に約15mmの範囲Wで一番広く、該
幅広の範囲Wから上下方向にスリット幅は徐々に狭まっ
ており、上下端ではディスクが殆んど余裕のない状態で
通過できる幅に形成されている。更に、スリット(42)は
フロントパネル(2)側及び反対側の開口縁側が全長に亘
って外拡がりに形成されている。従って、ディスクDが
スリット(42)を通過する際、スリットの幅広部Wの側壁
にディスクが擦れることがあっても、それはディスク外
周の無信号部に限られディスクの信号記録部がスリット
の側壁に接することはなく、信号記録面の損傷を防止で
きる。尚、前記フロントパネル(2)のスリット(21)及び
後記する挿入案内部材(500)のディスク挿入案内口(510)
も上記回転シャッター(41)のスリット(21)と同様にし
て、ディスクDの信号記録面が側壁に擦れない形状に形
成されている。
【0024】回転シャッター(41)は、上下の端板の中央
に突設した軸(44)(44)が、フロントパネル(2)の裏面に
突設したリブ(図示せず)に回転自由に支持され、図15
に示す如く、通常は円弧壁板(43)をフロントパネル(2)
のスリット(21)に向けて該スリット(21)を塞いでおり、
ディスクの投入・排出の際は、後記するシャッター開閉
駆動装置(400)によって時計方向に約90゜回転駆動さ
れ、スリット(42)の向きをフロントパネル(2)のスリッ
ト(21)に一致させる。回転シャッター(41)の下端には図
14Bに示す如く、フロントパネル(2)の突片(27)に当
ってシャッターの回転角度を規制するストッパー(46)(4
6)が突設されている。
【0025】図16に示す如く、回転シャッター(41)の
上端にフック(45)が突設され、該フックには、常時シャ
ッターを閉じ方向に回転付勢する付勢力の弱いバネ(47)
及びシャッター開閉駆動装置(400)が連繋される。シャ
ッター開閉駆動装置(400)は、フロントパネル(2)に沿
って水平にスライドするスライダー(410)にトーション
バネ(440)を具え、該バネの一端を回転シャッター(41)
のフック(45)に当接可能に延ばしている。スライダー(4
10)はスライド方向にラック面(420)が形成され、該ラッ
ク面(420)にピニオン(450)が噛合している。図6に示す
如く、上記スライダー(410)及びピニオン(450)は前記デ
ィスク上部ガイド部材(5)上に配備されている。該ガイ
ド部材(5)には回転シャッター(41)を開閉するためのシ
ャッターモータ(M1)が取付けられ、該モータ(M1)によ
ってピニオン(450)が回転駆動され、スライダー(410)が
スライドする。
【0026】図15、図16に於て、スライダー(410)
が右側にスライドすると、スライダー(410)上のトーシ
ョンバネ(440)の一端が回転シャッター(41)のフック(4
5)に当って該バネ(440)が圧縮され、回転シャッター(4
1)を閉じ方向に付勢しているバネ(47)力に打ち勝って回
転シャッター(41)を時計方向、即ち、開き方向に回転さ
せる。スライダー(410)が左側にスライドすると、トー
ションバネ(440)が回転シャッター(41)のフック(45)か
ら離れて回転シャッター(41)に対する付勢力が消え、回
転シャッター(41)を閉じ方向に付勢するバネ(47)力によ
って回転シャッター(41)が反時計方向に回転し、該回転
シャッター(41)の壁板(43)によってフロントパネル(2)
のスリット(21)を塞ぐ。
【0027】スライダー(410)の移行路に沿ってシャッ
ター全閉検出スイッチ(SW1)及びシャッター全開検出
スイッチ(SW2)が配備され、スライダー(410)が回転シ
ャッターを全閉させる位置までスライドすれば、スライ
ダー(410)に設けた突部(430)がシャッター全閉検出スイ
ッチ(SW1)を動作させてシャッター開閉モータ(M1)を
停止させ、又、スライダー(410)が回転シャッターを全
閉させる位置までスライドすれば、突部(430)がシャッ
ター全開検出スイッチ(SW2)を動作させてシャッター
開閉モータ(M1)を停止させる。上記の様に、スライダ
ー(410)と回転シャッター(41)は剛体によって連結され
ておらず、トーションバネ(440)を介して回転シャッタ
ー(41)を開き、付勢力の弱いバネ(47)で回転シャッター
(41)を閉じるため、万一、回転シャッター(41)にディス
クが挟まった状態でスライダー(410)がスライドし、回
転シャッター(41)に閉じ方向のバネ(47)力が作用して
も、回転シャッター(41)はディスクを噛み込だ状態で回
転を停止し、ディスクを破壊するには至らない。
【0028】又、フロントパネル(2)の裏面には、前記
回転シャッター(41)のフック(45)に当って回転シャッタ
ー(41)の全開状態を検出するディスク噛み込み検出スイ
ッチ(SW3)が配備されている。前記の如く、スライダ
ー(410)と回転シャッター(41)は剛体によって連結され
ておらず、トーションバネ(440)を介して連繋されてい
るだけであるから、回転シャッター(41)にディスクが挟
まった状態でも、スライダー(410)が回転シャッター(4
1)の閉じ方向にスライドして、シャッター全閉検出スイ
ッチ(SW1)を動作させることがあり得る。この場合を
想定して、前記ディスク噛み込み検出スイッチ(SW3)
がシャッターの全開状態を検出している間は、次の動作
に移れず一層安全性を高めている。
【0029】回転シャッター(41)に接近して回転シャッ
ター(41)の後方に挿入案内部材(500)が、ベースシャー
シ(1)とディスク上部ガイド部材(5)とに跨がって固定
配備される。挿入案内部材(500)は、図17に示す如
く、2枚の板部材(520)(530)の上端間を端板(540)(540)
で繋ぎ、板部材(520)(530)間に前記回転シャッター(41)
のスリット(21)と同様にしてディスクの記録面に擦れる
ことのない形状のディスク挿入案内口(510)を形成して
いる。上記板部材(520)(530)には対向位置に夫々4箇所
の貫通切欠(550)が開設され、該貫通切欠は、後記する
ディスクの大きさを検出する6つのセンサー(SE1)〜
(SE6)の内、第1センサー(SE1)から第4センサー
(SE4)の配置位置に対応して開設され、センサー光の
通過を許す。
【0030】[ディスク受渡し装置(6)](図2、図
8、図17〜図22参照) 上記挿入案内部材(500)の後方に受渡し装置(6)が配備
される。受渡し装置(6)は、挿入案内部材(500)に接近
して配備されディスクDを挟んで搬送する一対のローラ
(61)(62)と、ローラ(61)(62)の後方にてベースシャーシ
(1)上にスライド可能に配備されマガジン(3)上のディ
スクDをローラ(61)(62)側に蹴り出す蹴り出し部材(7)
とで構成される。図17に示す如く、2つのローラ(61)
(62)は、互に上下端の中央に突設した軸(601)(602)がロ
ーラ支持部材(63))(64)に回転自由に支持され、該ロー
ラ支持部材(63)(64)はベースシャーシ(1)とディスク上
部ガイド部材(5)との間に跨がって固定されている。
【0031】図17に於て左側のローラ(61)は、挿入案
内部材(500)の挿入案内口(510)の幅中心を通過するディ
スクの面に接する定位置に保持され、下端に回転駆動用
歯車(67)が取り付けられている。他方のローラ(62)は、
上下端の軸(602)がローラ支持部材(64)の上端の切欠部
(65)に相手ローラ(61)へ接近離間可能に余裕のある状態
に嵌まっており、バネ(66)によって相手ローラ(61)に付
勢され、2つのローラは常時接触している。上記ローラ
支持部材(64)の切欠部(65)の側方開口幅は軸(602)の径
よりも狭くなって、ローラ軸(602)の脱出を防止してい
る。図18の如く、蹴り出し部材(7)はベースシャーシ
(1)上にてマガジン支持用の支持柱(10)側からローラ(6
1)(62)間に向けてスライド可能に配備され、後端にはマ
ガジン(3)の底部スリット(32)に侵入してディスクをロ
ーラ(61)(62)側に蹴り出す押し片(71)が上向きに突設さ
れ、前部にスライド方向と直交する方向にガイド長孔(7
2)が開設されている。
【0032】上記定位ローラ(61)及び蹴り出し部材(7)
に共通の駆動装置(705)が連繋される。駆動装置(705)
は、図19に示す如く、ベースシャーシ(1)上に取り付
けたフロント側ローディングモータ(M2)に歯車列(700)
を連繋し、歯車列(700)の下流側の二段歯車(730)の大径
歯車(710)に定位ローラ(61)下端の歯車(67)を噛合し、
二段歯車(730)の小径歯車(720)に中間歯車(740)を介し
て制御歯車(73)を噛合し、制御歯車(73)に突設した軸(7
7)を蹴り出し部材(7)のガイド長孔(72)にスライド可能
に嵌めている。上記駆動装置(705)に限らず本実施例の
メカニズムに使用される歯車は全て合成樹脂にて形成さ
れている。図20に示す如く、中間歯車(740)及び制御
歯車(73)は、ベースシャーシ(1)に形成した凹部(13)に
回転自由に嵌まっている。凹部(13)は、中間歯車(740)
が嵌まる小円凹部(15)と制御歯車(73)が嵌まる大円凹部
(14)の一部を重さなった状態に連続して形成されてい
る。
【0033】中間歯車(740)の下面には無負荷の状態で
は中間歯車(740)と一体に回転し、負荷が作用すれば、
中間歯車(740)に対してスリップする掛け外しプレート
(750)が取付けられる。掛け外しプレート(750)は先端が
下向きに屈曲した回転規制片(760)と腕片(770)とをV字
状に側方に突設している。中間歯車(740)が嵌まるベー
スシャーシ(1)の小円凹部(15)には上記回転規制片(76
0)の屈曲部が嵌まる円弧孔(16)が開設され、該孔の余裕
分だけ回転規制片(760)は回動できる。腕片(770)は制御
歯車(73)が嵌まる大円凹部(14)内に臨出している。制御
歯車(73)は、一部に歯面(76)が形成され、歯面(76)の両
端は歯面(76)に沿って互いに接近する方向に延びる切欠
(74)(75)が開設され、歯面(76)の両側に弾性を付与して
いる。制御歯車(73)の上面には前記蹴り出し部材(7)の
ガイド長孔(72)に嵌まる軸(77)が突設され、下面には外
周寄りに各切欠(74)(75)に接近して当り片(78)(79)が突
設されている。
【0034】ディスクをマガジン(3)に収容する際、フ
ロント側ローディングモータ(M2)が作動して、図21
に示す如く、二段歯車(730)が時計方向に回転し、定位
ローラ(61)がディスクを引き込む方向に回転する。二段
歯車(730)の小径歯車(720)に噛合した中間歯車(740)は
反時計方向に回転し、制御歯車(73)は時計方向に回転し
て、蹴り出し部材(7)を後退させる(図21は蹴り出し
部材が後退位置の状態である)。中間歯車(740)下面の掛
け外しプレート(750)は中間歯車(740)の反時計方向への
回転に追従して回転するが、回転規制片(760)の先端屈
曲部が円弧孔(16)の端に当った時点で回転は止まり、中
間歯車(740)だけが回転する。蹴り出し部材(7)の後退
により、該部材(7)上の押し片(71)はマガジン(3)のデ
ィスク収容溝(31)から脱出し、ディスクのディスク収容
溝(31)への投入に支障はない。
【0035】蹴り出し部材(7)が後退端に達しても、二
段歯車(730)は回転を持続し、定位ローラ(61)は回転を
続けてディスクを引き込み続け、後記するディスク検出
センサー(SE1)〜(SE6)が定位ローラ(61)を通過した
ことを検出して、所定時間経過後、フロント側ローディ
ングモータ(M2)が停止する。図8に示す如く、ディス
クがローラ(61)(62)を通過した時点で、ディスクはマガ
ジン(3)のディスク収容溝(31)の奥方に達しており、ロ
ーラ(61)(62)から離れた瞬間にディスク収容溝(31)の低
底部に落ち込む。図8に於て、ディスク収容溝(31)に落
ち込んだディスクとローラ(61)との距離Bよりもディス
クの自重転がりストロークAの方が大である。図21の
如く、前記二段歯車(730)が回転している間、中間歯車
(740)も回転を続けるが、蹴り出し部材(7)が後退端に
達した時点で、制御歯車(73)の切欠(74)が中間歯車(74
0)に対応して、中間歯車(740)は空回りし、制御歯車(7
3)に回転力は伝達されず、メカニズムを損傷することは
ない。
【0036】ディスクをマガジン(3)からローラ(61)(6
2)側へ排出する際、フロント側ローディングモータ(M
2)が前記とは逆方向に回転し、図22に示す如く、二段
歯車(730)が反時計方向に回転し、ローラ(61)(62)をデ
ィスク排出方向に回転させる。中間歯車(740)は時計方
向に回転し、この時掛け外しプレート(750)も一緒に回
転し、腕片(770)が制御歯車(73)下面の当り片(78)を蹴
って制御歯車(73)を少し反時計方向に回転させる。
【0037】制御歯車(73)が少し反時計方向に回転すれ
ば、中間歯車(740)と制御歯車(73)の歯面(76)が噛合
し、制御歯車(73)を反時計方向に回転駆動する。中間歯
車(740)下面の掛け外しプレート(750)は中間歯車(740)
の時計方向への回転に追従して回転するが、回転規制片
(760)の先端屈曲部が円弧孔(16)の端に当った時点で回
転が止まる。中間歯車(740)は回転を持続する。制御歯
車(73)の反時計方向の回転により、蹴り出し部材(7)が
前進し、マガジン(3)の底のスリット(32)に侵入して、
ディスク収容溝(31)内のディスクを定位ローラ(61)(62)
が噛み込むまで蹴り出す(図22は蹴り出し部材の蹴り
出し完了位置を示す)。蹴り出し部材(7)がディスクを
ローラ(61)(62)まで蹴り出した時点で、制御歯車(73)の
切欠(75)が中間歯車(740)に対応して、制御歯車(73)の
回転は停止し、中間歯車(740)は回転を持続してもメカ
ニズムを損傷しない。ディスクDがローラ(61)(62)を通
過すれば、後記するディスク検出センサーが働いてフロ
ント側ローディングモータ(M2)が停止する。
【0038】再度、ディスクをマガジン(3)に収容する
際、フロント側ローディングモータ(M2)が作動して、
二段歯車(730)が時計方向に回転し、ローラ(61)がディ
スクDを引き込む方向に回転する。二段歯車(730)の小
径歯車(720)に噛合した中間歯車(740)は反時計方向に回
転し、この時、中間歯車(740)と一緒に反時計方向に回
転する掛け外しプレート(750)の腕片(770)が、制御歯車
(73)下面の当り片(79)を蹴って少し制御歯車(73)を時計
方向に回転させ、制御歯車(73)の歯面(76)を中間歯車(7
40)に噛合させる。その後の動作は前記した通りであ
る。
【0039】蹴り出し部材(7)の後退位置に対応して投
入・排出側蹴り出し部材後退位置検出スイッチ(SW4)
が配備されており、該スイッチ(SW4)によって蹴り出
し部材(7)が後退位置にあることを検出していない時
は、前記マガジン駆動モータ(M3)には通電されず、蹴
り出し部材(7)の押し片(71)がマガジン(3)のスリット
(32)に嵌まったまま、マガジン(3)が回転することを防
止している。
【0040】[モータの取付け](図9、図10、図1
1) 上記フロント側ローディングモータ(M2)は、プレート
(701)上に取付けられ、プレート(701)はベースシャーシ
(1)の側壁(100)に内向きに張り出した受板(18)及びベ
ースシャーシ(1)上に突設したボス(17)にビス(19)にて
固定される。モータ軸に固定した歯車(780)はプレート
(701)を下向きに貫通している。プレート(701)には、複
数の位置決め用切欠(702)(702)(703)及びビス挿通孔(70
4)(704)が開設されている。ベースシャーシ(1)上の受
板(18)及びベースシャーシ(1)には、モータ軸の歯車(7
80)が前記歯車列(700)の上流端の歯車(790)に噛合する
位置に対応して、プレート(701)の切欠(702)(702)(703)
に嵌まる突起(180)(180)(170)が設けられ、プレート(70
1)のビス挿通孔(704)(704)に対応してネジ孔(171)(181)
が開設されている。
【0041】ベースシャーシ(1)の側壁(100)には、プ
レート(701)を真上から下方の突起(180)(180)及びネジ
孔(171)(181)に位置合わせすることを邪魔する邪魔片(1
10)が突設されている。突起(180)の上端と邪魔片(110)
の下面との高さ間隔は、プレート(701)の厚みよりも大
きい。従って、フロント側ローディングモータ(M2)及
び歯車(780)を取付けたプレート(701)をベースシャーシ
(1)に固定するには、図11に示す如く、邪魔片(110)
をかわして、該邪魔片(110)の下方に潜り込ませる様に
位置合わせせねばならず、このとき、モータの歯車(78
0)は相手歯車(790)に対して側方から噛合することにな
り、歯車(780)(790)の歯部が上下方向から衝突して歯部
を損傷することを防止できる。尚、上記モータの取付け
構造は、本実施例に使用した他のモータの取付けにも実
施している。
【0042】[ディスクの検出](図23、図24) ディスク投入・排出部(4)には、図23に示す如く、デ
ィスクのサイズ及び通過を検出する6つのセンサー(S
E1)(SE2)(SE3)(SE4)(SE5)(SE6)が配備され
る。各センサーはディスクの移行路を挟んで発光素子と
受光素子を対向配備して構成される。前記ローラ(61)(6
2)の外側には、第1から第4のセンサー(SE1)(SE2)
(SE3)(SE4)が縦方向に配列され、ローラ(61)(62)の
内側には第5センサー(SE5)及び第6センサー(SE6)
が上下に配置される。
【0043】第1センサー(SE1)は図24の如く、8c
mディスクd1が移行路の上方を通過する際に該ディスク
の下端が僅かに外れる位置に配置され、第2センサー
(SE2)は、8cmディスクd2が移行路の上方を通過する
際に該ディスクの上端が僅か外れる位置に配置される。
又、第4及び第6センサー(SE4)(SE6)は、8cmディ
スクd1の上半部を検出出来る位置に配置され、第3及
び第5センサー(SE3)(SE5)は、8cmディスクd2
下半部を検出出来る位置に配置される。
【0044】[プレイ側受渡し装置(6a)](図2、図1
8、図25〜図27参照) 信号再生部(9)に対応して、マガジン(3)内のディスク
を信号再生部(9)に、或は信号再生部(9)のディスクを
マガジン(3)に受け渡す受渡し装置(6a)が配備される。
該プレイ側の受渡し装置(6a)は、前記フロント側の受渡
し装置(6)と同様に、ベースシャーシ(1)上をスライド
してマガジン(3)上のディスクを蹴り出す蹴り出し部材
(7a)、ディスクを挟んで搬送する一対の搬送用回転ロー
ラ(61a)(62a)、蹴り出し部材(7a)及びローラ(61a)を歯
車列(700a)を介して駆動するプレイ側ローディングモー
タ(M4)、蹴り出し部材(7a)と歯車列(700a)との間に配
備された中間歯車(740a)、制御歯車(73a)及び中間歯車
(740a)の下面に取付けられた掛け外しプレート(750a)等
から構成されている。
【0045】蹴り出し部材(7a)の後退端に対応して、蹴
り出し部材後退位置検出スイッチ(SW6)が配備され、
該スイッチが蹴り出し部材(7a)を検出していない限り、
即ち、蹴り出し部材(7a)が後退位置にあって、マガジン
(3)内に侵入していないことを確認しない限り、前記マ
ガジン駆動モータ(M3)に通電はされない。又、ディス
ク投入・排出側の受渡し装置で説明した様に、蹴り出し
部材(7a)の押し片(71a)がマガジン(3)底部のスリット
(32)に侵入してディスクDをローラ(61a)(62a)に噛み込
むまで蹴り出し終えた時、後記するプレイ側ディスク検
出センサー(SE7)によって、蹴り出し部材(7a)を駆動
するプレイ側ローディングモータ(M4)は停止し、蹴り
出し部材(7a)の押し片(71a)は後記するマガジン(3)の
スリット(32)に侵入したままとなり、ディスク演奏中に
マガジン(3)が不用意に回転することを防止できる。
【0046】尚、プレイ側受渡し装置(6a)或はフロント
側受渡し装置(6)の何れか一方の装置によってディスク
を受け渡すに際し、他方の受渡し装置のディスク蹴り出
し部材(7)、(7a)の押し片(71)(71a)をマガジン(3)の
底部スリット(32)内に、ディスクを突き出さない程度に
侵入させておくように電気的に制御すれば、ディスクの
受渡し中に、マガジン(3)が不用意に回転して、ディス
クDを損傷することを防止できる。
【0047】プレイ側の受渡し装置(6a)とフロント側の
受渡し装置(6)との相違点は、フロント側の受渡し装置
(6)のローラ(61)(62)の内、駆動側のローラ(61)は定位
置から移動せず、他方のローラ(62)のみが移動して、デ
ィスクを挟圧し、或は挟圧解除を行なうが、プレイ側の
受渡し装置(6a)のローラ(61a)(62a)は、両ローラ(61a)
(62a)がディスクの受渡し移行路に対して接近離間し
て、ディスクを挟圧或は挟圧解除する点である。ローラ
(61a)(62a)の上下端を回転自由に支持する2つのローラ
支持部材(63a)(64a)は、ベースシャーシ(1)とディスク
上部ガイド部材(5)との間の定位置にて回動可能に支持
されている。下端に駆動用歯車(67a)を具えたローラ(61
a)は、該歯車(67a)が噛合している歯車列(700a)の下流
端の歯車(710a)に噛み合ったまま、ローラ支持部材(63
a)の回動に応じて歯車(710a)の回りを公転する。2つの
ローラ支持部材(63a)(64a)は、夫々バネ(60)(60)によっ
てローラ(61a)(62a)どうしを互いに押圧する方向に付勢
されている。
【0048】両ローラ(61a)(62a)の下端中心から突出し
た軸(68)(69)は、ベースシャーシ(1)上に配備されたス
ライド板(8)の内端側に開設したローラ開閉用カム溝(8
1)(82)に嵌まっている。スライド板(8)は蹴り出し部材
(7a)のスライド移行路の延長上をスライドする。図26
の如く、スライド板(8)の両カム溝(81)(82)は、蹴り出
し部材(7a)からプレイ側に向けて、接近平行部(810)(82
0)、外側傾斜部(811)(821)、平行部(812)(822)が連続し
ており、スライド板(8)が蹴り出し部材(7a)側にスライ
ドすると、ローラ(61a)(62a)間が開き、ディスクの挟圧
を開放できる。スライド板(8)が蹴り出し部材(7a)から
離れる方向にスライドすると、ローラ(61a)(62a)間が閉
じ、ディスクを挟圧できる。図27の如く、スライド板
(8)には、更に後記するヘッド側開閉用カム溝(83)(83)
及びクランパー側開閉用カム溝(85)が開設され、スライ
ド方向の一側縁にラック面(88)が形成されている。ロー
ラ開閉兼用のディスクチャッキングモータ(M5)が連繋
された歯車列(80)の下流端の歯車(84)がスライド板(8)
のラック面(88)に噛合している。
【0049】[信号再生部(9)](図2、図25〜図3
3) 信号再生部(9)は、マガジン(3)から供給されたディス
クを収容するディスク収容ケース(91)と、該ケースの両
側に互いに接近離間可能に配備されケース内のディスク
を回転自由にチャッキングするヘッド取付け体(92)及び
クランパー(93)によって構成される。図28に示す如
く、ディスク収容ケース(91)は、ディスク侵入側を除く
3辺に周板(910)を突設した板部材(912)と板部材(913)
を接合して、ディスク侵入側が開口した扁平縦長に形成
される。ケース(91)は、ローラ(61a)(62a)に接近して開
口をローラ間に向け、前記スライド板(8)のスライド移
行路の上方に位置してベースシャーシ(1)に固定されて
いる。ケース(91)にディスクを収容した際、ディスクは
ケース開口からマガジン(3)側に食み出して、一部がマ
ガジン(3)内に嵌まった状態となる。ケース(91)内で、
ディスクは上下方向及び、ディスクの侵入移行路と直交
する方向に少し余裕がある。
【0050】ケースの両板部材(912))(913)には、下記
のヘッド取付け体(92)上のターンテーブル(922)、クラ
ンパー(93)の円板(933)が侵入可能な切欠(914)(915)が
開設されている。ヘッド取付け体(92)は、図30に示す
如く、ディスクを回転駆動するターンテーブル(922)、
ターンテーブル(922)を回転駆動するディスク駆動モー
タ(M6)、信号読取りヘッドを具えたヘッド取付け台(92
3)、ヘッド取付け台(923)をラックとラックとピニオン
を介して水平方向に駆動するヘッドスライド用モータ
(M7)を具えている。ヘッド取付け体(92)は、上端両側
に突設した枢軸(921)(921)が、ディスク収容ケース(91)
の上部に回転自由に支持されている。ヘッド取付け体(9
2)の下端に、2本の脚軸(924)(924)が突設され、該脚軸
(924)は前記スライド板(8)に開設されたヘッド側開閉
用カム溝(83)(83)にスライド可能に嵌っている。
【0051】クランパー(93)は、ディスク収容ケース(9
1)の下部に枢軸(931)(931)により揺動可能に支持された
枠体(932)に、前記ターンテーブル(922)との対応位置に
マグネットを内蔵した円板(933)を少し余裕の有る状態
に嵌めて構成される。枠体(932)の下端には脚軸(934)が
突設され、該脚軸(934)はスライド板(8)に開設したク
ランパー側開閉用カム溝(85)にスライド可能に可能に嵌
まっている。クランパー側開閉用カム溝(85)及び前記ヘ
ッド側開閉用カム溝(83)(83)は、スライド板(8)がマガ
ジン(3)側にスライドすれば、ヘッド取付け体(92)及び
クランパー(93)を前記枢軸(921)(931)を中心に互いに接
近する方向に回転させ、スライド板(8)がマガジン(3)
から離れる方向にスライドすれば、ヘッド取付け体(92)
及びクランパー(93)を互いに離れる方向に回転させる様
に、スライド板(8)のスライド方向に対して、カム溝(8
3)(83)(85)は傾斜している。但し、クランパー側開閉用
カム溝(85)は、クランパー(93)がディスクをチャッキン
グする側に回動し、一旦ターンテーブル(922)との間
で、ケース(91)の内幅中央にてディスクを挟圧保持する
位置まで達した後(図32の状態)、円板(933)がターン
テーブル(922)に吸着状態で回転を許す様に、僅かに右
側に回動する様に、溝形状が決められている。
【0052】ターンテーブル(922)の中央にディスクの
孔に嵌まる円錐凸部(925)が突設され、クランパー(93)
の円板(933)には該円錐凸部(925)が嵌まる円錐凹部(93
5)が形成されており、上記した如く、ケース(91)に収容
されたディスクに対してターンテーブル(922)と円板(93
3)が互いに接近し、円錐凸部(925)と円錐凹部(935)を嵌
合する。この時、ディスクの孔縁がターンテーブル(92
2)の円錐凸部(925)をすべって、ディスクはターンテー
ブル(922)に押圧され、ターンテーブル(922)とディスク
の芯を確実に一致させることができる。この状態から前
記の如くクランパー(93)が少し右側に回転して、円板(9
33)に対する押圧を解除しても、円板(933)はターンテー
ブル(922)に吸着されており、ディスクの芯がずれるこ
とはなく、又、ディスクがケース(91)の内面に接触しな
い状態でディスクDをチャッキングできる。ディスクD
をチャッキングしてからの演奏動作については公知であ
るので説明は省略する。
【0053】スライド板(8)の上記カム溝(83)(83)(85)
及びローラ開閉用カム溝(81)(82)による、ローラ(61a)
(62a)の開閉と、ターンテーブル(922)とクランパー(93)
によるディスクのチャッキングのタイミングは、次の様
に制御される。即ち、ローラ(61a)(62a)がディスクDを
ディスク収容ケース(91)に送り出し、ターンテーブル(9
22)とクランパー(93)によるディスクのチャッキングが
完了してから、ローラ(61a)(62a)が開いてディスクの挟
圧を開放し、演奏が終了してディスクDを信号再生部
(9)からマガジン(3)に戻す際には、ローラ(61a)(62a)
が閉じてディスクを挟んでから、次にターンテーブル(9
22)とクランパー(93)によるディスクDのチャッキング
が解放されるのである。従って、ディスクの受渡しに際
して、ディスクは、ローラ(61a)(62a)或はターンテーブ
ル(922)とクランパー(93)によって常時両面からの押圧
保持されているため、ディスクの受渡し中に、プレーヤ
を持上げる等によってプレーヤが傾く自体が生じても、
ディスクの受渡しを確実に行なうことができる。上記の
如く、共通のスライド板(8)によって、ローラ(61a)(62
a)の開閉と、ターンテーブル(922)とクランパー(93)に
よるディスクのチャッキング及びチャック解放が行なわ
れるため、動作が確実でタイミングのずれによるトラブ
ルは生じない。又、前記受渡し装置(6a)のローラ(61a)
(62a)間にディスクが嵌まり込んだ状態でディスクの演
奏が行なわれるが、このとき両ローラは、ディスクの受
渡し移行路から離れてディスクには接触せず、ディスク
の回転に支障はない。
【0054】図27の如く、スライド板(8)の移行路に
沿ってチャック完了スイッチ(SW7)及びチャック解放
スイッチ(SW8)が配備される。ディスクのチャックが
完了する状態まで、スライド板(8)がマガジン(3)側に
前進した時、該スライド板(8)上の突片(89)をチャック
完了スイッチ(SW7)が検出してチャッキングモータ(M
5)を停止させる。ディスクのチャック解放が完了する状
態まで、スライド板(8)が後退した時、チャック解放ス
イッチ(SW8)が突片(89)を検出してチャッキングモー
タ(M5)を停止させる。
【0055】図33に示す如く、受渡し装置(6a)のロー
ラ(61a)(62a)に接近し、ローラよりも内側に、マガジン
(3)からディスク収容ケース(91)へ移行するディスクを
検出するための第7センサー(SE7)が配備される。演
奏時には、第7センサー(SE7)がディスクDの通過を
検出しない限り、次の動作を開始しない。又、演奏位置
からマガジン(3)へディスクDを戻す際、前記第7セン
サー(SE7)がディスクDの通過を検出しない限り、次
の動作を開始しない。
【0056】前記した様に、ディスクの演奏は、演奏中
のディスクの一部をマガジン(3)内に嵌めた状態で行な
うため、ディスクDをマガジン(3)から完全に脱出させ
た状態にて演奏するプレーヤに比べて、装置の小型化に
寄与できる。
【0057】尚、ディスクは片面のみに情報を記録され
ているだけであるから、ディスクが表裏逆向きにマガジ
ン(3)に収容されていた場合、信号読取りヘッドでTO
Cの読取りは出来ない。信号再生部(9)に投入された表
裏逆向きのディスクは、読取り不能が検出されれば直ち
にマガジン(3)に返送される。返送されたディスクは、
マガジン(3)を回転させてディスク投入・排出部(4)に
搬送し、直ちに排出するように制御することも、或は、
複数のディスクを連続演奏する場合、逆向きディスクD
の位置を後記する制御装置が記憶しておき、全てのディ
スクの演奏が終えてから、逆向きディスクDをディスク
投入・排出部(4)に搬送して外部に排出することも可能
である。
【0058】[フロントパネル](図2、図12) 図12に示す如く、フロントパネル(2)には、中央にデ
ィスク投入・排出用スリット(21)、左上にディスプレイ
(28)、右上に覗き窓(29)、更にON−OFFキー(22)、
プレイキー(23)、ストップキー(24)、イジェクト・ロー
ドキー(25)、0〜9までナンバーを付した10個のテン
キー(26)を具えている。
【0059】ディスプレイ(28)には、後述の如くプレー
ヤのモードに応じて各種の表示がなされる。覗き窓(29)
は、マガジン(3)の上のディスクの収容状態、回転状況
を見通すためのものであり、装置の内部に設けた照明ラ
ンプ(図示せず)によってディスクが虹色に輝き、装飾的
に優れた効果を得ることができる。
【0060】[制御装置](図34〜図59参照) 図34は、上記ディスクプレーヤのメカニズムを駆動制
御するための制御装置の構成を示している。上記の8つ
のスイッチ(SW1)〜(SW8)及び8つのセンサー(SE
1)〜(SE8)はマイクロプロセッサー(200)の入力ポート
へ接続される。マイクロプロセッサー(200)にはE2PR
OMからなる不揮発性メモリ(201)とRAMからなる揮
発性メモリ(202)が内蔵され、不揮発性メモリ(201)に
は、後述の制御プログラムが格納されている。
【0061】マイクロプロセッサー(200)の出力ポート
には、前記のシャッターモータ(M1)、フロント側ロー
ディングモータ(M2)、マガジン駆動モータ(M3)、プレ
イ側ローディングモータ(M4)及びチャッキングモータ
(M5)が、夫々モータドライブ回路(201)〜(205)を介し
て接続されている。各モータドライブ回路にはマイクロ
プロセッサー(200)から正逆2方向の回転制御信号が供
給され、これによって各モータの回転が制御される。
又、マガジン駆動モータ(M3)のドライブ回路(203)には
マイクロプロセッサー(200)からモータの回転速度を高
速と低速に切換えるための制御信号Scが供給される。
【0062】ディスク駆動モータ(M6)及びヘッドスラ
イド用モータ(M7)はサーボ回路(220)によって回転が制
御され、信号読取りヘッド(230)によって読み出された
信号はデジタルシグナルプロセッサ(240)へ供給され
て、デジタル音声信号に変換される。該信号は更にD/
A変換器(241)を経てアナログ音声信号に変換された
後、ローパスフィルター(242)を経て外部へ出力され
る。これらの信号再生用の回路は従来と同じであるの
で、具体的な構成や動作については説明を省略する。
【0063】又、マイクロプロセッサー(200)には、前
記の各種操作キー群(20)及びディスプレイ(28)が接続さ
れて、操作キー群(20)の操作によって各種モードが設定
されると共に、設定されたモードに関する情報がディス
プレイ(28)に表示される。
【0064】マイクロプロセッサー(200)の不揮発性メ
モリ(201)内には、図35に示す如くマガジンのディス
ク番号(1〜24)毎にディスクの有無(“1”又は
“0”)を格納するためのテーブルが用意される。又、
揮発性メモリ(202)内には図36に示す如く、ディスク
投入・排出部(4)に対向するマガジンのディスク番号A
の格納部と、ロードし或いはイジェクトせんとする指定
のディスク番号Bの格納部が用意される。
【0065】図37はディスプレイ(28)の画面構成を示
しており、上段には、ディスク番号やトラック番号等、
対象とするディスクに関する表示部A、中段には、プレ
イモードやランダム演奏モード等の動作モードに関する
表示部B、下段には、No.1〜No.24のディスク番号
を夫々円弧状のディスク輪郭線で包囲してなるディスク
カレンダー表示部Cが配設されている。該ディスクカレ
ンダー表示部Cは、ディスク番号とディスク輪郭線が夫
々点灯、点滅、或いは消灯することによって、当該ディ
スクの有無やロード/イジェクト状況等を表示するもの
である。
【0066】次に各種キー操作に応じたディスクプレー
ヤの動作について説明する。 1.電源の投入 ON−OFFボタン(22)をONにすることによって、電
源が投入される。マガジン駆動モータ(M3)が起動し、
No.1のディスク収容溝(31)がディスク投入・排出部に
位置するまでマガジン(3)が回転する。
【0067】2.ディスクの演奏 操作手順は操作と操作の2種類がある。 演奏操作 テンキー(26)を操作してディスクを選択する。例えばN
o.14のディスクを選択するにはテンキー(26)の1と4
のキーを押す。次にプレイキー(23)を押す。これによっ
て、マガジン駆動モータ(M3)が回転して、指定された
番号のディスクを信号再生部(9)に搬送する。前記信号
再生部の説明の項で説明した通りの動作によって、マガ
ジン(3)から信号再生部(9)へのディスクの受渡し及び
演奏が行なわれ、演奏が終了すれば、ディスクはマガジ
ン(3)の元位置に収容される。尚、ディスクDの回転方
向は、回転角度が少なくて済む方向に回転させる様に制
御される。
【0068】更に、前述の如く、ディスク回転の際、フ
ロント側の受渡し装置(6)或はプレイ側の受渡し装置(6
a)の両方の蹴り出し部材(7)(7a)の押し片(71)(71a)
が、後退位置に達していることを、スイッチSW4或い
はSW6で検出しない限り、マガジン駆動モータ(M3)は
起動されない。従って、マガジン(3)の底面スリット(3
2)に押し片(71)(71a)が嵌まったままマガジン(3)が回
転してメカニズムを破壊することはない。
【0069】演奏操作 ディスク番号を指定せずにプレイキー(23)を押す。この
とき、ディスプレイ(28)には、本演奏操作の直前に行な
った動作、例えば演奏、ディスク収容等の動作を行なっ
たディスクの番号が表示されており、プレイキー(23)の
操作によって、ディスプレイ(28)に表示されている番号
のディスクが信号再生部(9)との対向位置に達するま
で、マガジン(3)が回転して該ディスクの演奏が行なわ
れる。
【0070】3.ディスクの投入・排出 操作手順は操作と操作の2種類がある。 投入・排出部操作 ディスクNo.をテンキー(26)で指定し、イジェクト・ロ
ードキー(25)を押す。マガジン(3)が回転し、指定No.
のディスク収容溝(31)をディスク投入・排出部(4)に対
向させる。
【0071】指定No.のディスク収容溝(31)にディスク
有りの場合、シャッターモータ(M1)が回転してシャッ
ター(41)を開き、フロント側ローディングモータ(M2)
によって受渡し装置(6)が作動して該ディスクが排出さ
れる。指定No.のディスク収容溝(31)にディスク無しの
場合は、シャッターモータ(M1)が回転してシャッター
(41)を開き、ディスクの投入に備える。
【0072】投入・排出操作 ディスクNo.を指定せすにイジェクト・ロードキー(25)
を押す。マガジン(3)が回転し、ディスプレイ(28)に表
示されている番号のディスク収容溝(31)をディスク投入
・排出部(4)に対向させ、シャッター(41)を開く。表示
された番号のディスク収容溝(31)にディスクDが有れ
ば、ディスクDは排出され、ディスクDがなければ、デ
ィスク投入に備える。
【0073】4.演奏中止操作 ストップキー(24)を押すと、演奏中のディスクの演奏を
中止し、マガジン(3)を元の位置に戻す。
【0074】上記の各動作に於ては、装置の安全を図る
ための下記の対策が電気回路的に施されている(一部の
対策については既に述べたとおり)。 1.マガジン関係 マガジン(3)は、ディスクDがマガジン(3)への搬
送を検出するセンサーを通過し、更に、シャッター(41)
が閉じたことを検出しなれけば回転しない。 マガジン(3)のスリット(32)からディスク蹴り出し
部材(7)(7a)が脱出したことを検出しない限り、マガジ
ン(3)は回転しない。
【0075】2.シャッター関係 シャッター(41)は、ディスクがマガジン(3)への搬
送を検出するセンサーを通過してから閉じる。 シャッター(41)は、マガジン(3)が回転を停止して
から開き、マガジン(3)の回転中は開かない。
【0076】3.ディスク排出関係 信号再生部(9)に有るディスクをストップキー(24)
又は、イジェクト・ロードキー(25)によりマガジン(3)
に収納する際に、その収納によってマガジン(3)が満杯
になる場合、新たにディスク投入・排出部(4)にディス
クを投入しようとすれば、受渡し装置(6)の定位ローラ
(61)が排出方向に回転し、ディスクは自動排出される。
尚、ローラ(61)の回転を停止して、ディスクの引き込み
を防止することも可能である。 信号再生部(9)に対してディスクを表裏逆向に装着
したとき、TOCを読めないことを検知して、逆向きデ
ィスクをマガジン(3)から排出する。
【0077】マイクロプロセッサー(200)の不揮発性メ
モリ(201)には、上記の各種動作を実現するためのプロ
グラムが格納されている。以下、該プログラムの機能に
つき、図38〜図59のフローチャートに沿って説明す
る。尚、以下の説明では、各センサー(SE1)〜(SE8)
は、光の透過を許容した状態をON、光を遮断した状態
をOFFとする。又、ディスク番号とマガジン(3)の各
ディスク収容溝(31)に付された番号とは同じであり、例
えば、No.5のディスクとは、No.5のディスク収容溝
(31)に収容されたディスクを指す。
【0078】[ディスクローディング](図38〜図4
2参照) マガジン(3)の所望のディスク番号位置にディスクを装
填せんする場合は、ON−OFFキー(22)を操作して電
源を投入した状態で、テンキー(26)を操作して、所望の
ディスク番号を入力した後、イジェクト・ロードキー(2
5)を押下する。マイクロプロセッサー(200)が図38の
ステップS1にてイジェクト・ロードキー(25)の押下を
検出すると、ステップS2にて、前記揮発性メモリ(20
2)の格納部Aにディスク投入口に位置するディスク番号
を格納すると共に、格納部Bには前記テンキー(26)にて
指定されたディスク番号を格納する。
【0079】次にステップS3及びS4にてAの値とB
の値を比較して、A≦Bのときは更にステップS5にて
(B−A)の値が12を越えているかどうかを判断し、越
えている場合はステップS7にてマガジンの回転方向を
左回転に設定し、越えていないときはステップS8にて
右回転に設定する。一方、A>BのときはステップS6
にて(A−B)の値が12を越えているかどうかを判断
し、越えていない場合はステップS9にてマガジンの回
転方向を左回転に設定し、越えているときはステップS
10にて右回転に設定する。以上の手続きにおいて、12
を基準としてAとBの差を判断しているのは、マガジン
を回転させて指定のディスク番号位置をディスク投入口
まで移動させる際に、マガジンの何れの回転方向が早道
となるのかを判断するためである。
【0080】次に図39のステップS11にて、指定のデ
ィスク番号位置がディスク投入口との対向位置まで移動
する際の移動量がマガジン(3)のディスク収容溝(31)の
1ピッチ分であるか否かを判断し、NOの場合はマガジ
ン駆動モータによってマガジンを高速で回転駆動し(S1
2)、YESの場合は低速で回転駆動する(S13)。その
後、ステップS14にてマガジン回転カウントセンサー
(SE8)からON信号が入力されたか否かを判断し、Y
ESの場合は更にステップS15にて、前記ステップS7
〜10にて設定された回転方向が左回転かどうかを判断す
る。左回転であればステップS19にてAの値を1だけカ
ウントアップし、右回転であればステップS20にてAの
値を1だけカウントダウンする。尚、Aの値は、カウン
トアップ時には24の次が1となり、カウントダウン時
には1の次が24となる。
【0081】ステップS18ではAとBを比較し、等しい
場合はステップS19にて、マガジン(3)が回転が停止し
て指定のディスク番号位置がディスク投入口に設置され
たことを表わすフラグ“1”を立てた後、マガジンの回
転を停止する。一方、前記ステップS18にてAとBの不
一致が判断されたときは、ステップS21にて両者の差が
1であるか否かを判断し、YESの場合はステップS22
にてマガジンの回転速度を低速に切換えた後、前記ステ
ップS14に戻る。
【0082】上記一連の手続きによって、指定されたデ
ィスク番号のディスク収容溝(31)がディスク投入口との
対向位置よりもディスク収容溝(31)の1ピッチだけ手前
まで移動する過程では、マガジン(3)の高速回転によっ
て迅速な移動が行なわれ、その後の1ピッチの移動過程
では、マガジン(3)の低速回転によって正確な位置決め
が行なわれる。
【0083】その後、図40のステップS23にて、前記
フラグが“1”となっていることを確認した上で、シャ
ッターモータをシャッター開き方向に回転させ、ステッ
プS24にて、前記スイッチ(SW1)からの信号によって
シャッターが完全に開いたことを判断した後、ステップ
S25にてシャッターモータを停止させる。この段階で、
ユーザがディスクをディスク投入・排出部(4)へ投入す
る。次にマイクロプロセッサー(200)はステップS26に
て10秒タイマーをセットした後、ステップS27にて前
記第1センサー(SE1)又は第2センサー(SE2)がOF
Fとなった否か、即ちディスクの挿入が開始されたか否
かを判断し、NOの場合はステップS28にて10秒がタ
イムオーバしたか否かを判断し、NOのときはステップ
S27へ戻る。10秒がタイムオーバしたときは、ディス
クが挿入されないまま放置されたものとして、図51の
シャッターを閉じる動作へ移行する。
【0084】ディスクが図23のD1の位置から更にロ
ーラ(61)(62)間へ差し込まれることによって、ステップ
S27ではYESと判断され、更にステップS29にてフロ
ント側のローディングモータを時計方向、即ちディスク
をマガジン内へ搬入する方向へ回転させる。その後、ス
テップS30にて第1〜第6の全てのセンサー(SE1)〜
(SE6)がOFFとなったか否かを判断する。ディスク
がローラ(61)(62)の駆動によって図23のD2の位置ま
で進むことにより、ステップS30ではYESと判断さ
れ、更にステップS31にて第3及び第4センサー(SE
3)(SE4)がONで且つ第1、第2、第5及び第6セン
サー(SE1)(SE2)(SE5)(SE6)がOFFであるか否
かが判断される。ディスクが図24のD3の位置まで進
むことによって、ステップS31ではYESと判断され
る。
【0085】その後、図41のステップS32にて第5及
び第6センサー(SE5)(SE6)がONとなったか否かが
判断される。ディスクが図23のD4の位置まで進んで
ディスク収容溝(31)に滑り落ちることによって、ステッ
プS32ではYESと判断される。次にステップS33にて
0.5秒のタイマーがセットされ、ステップS34にてタ
イムオーバが検知された後、ステップS35にてフロント
側のローディングモータを停止させ、更にステップS36
にてシャッターモータをシャッター閉じ方向へ回転させ
る。ここで、第5及び第6センサー(SE5)(SE6)のO
Nから0.5秒経過後にフロント側のローディングモー
タ(M2)を停止し、シャッターモータ(M1)を起動するの
は、ディスクとディスクを搬送するローラ(61)(62)のす
べり等を考慮し、ローラ(61)(62)及び回転シャッター(4
1)にディスクが挟まったままローラが回転を停止して、
次の動作に移ることを防止するためである。
【0086】その後、ステップS37にて、前記スイッチ
(SW1)からの信号によってシャッターが完全に閉じた
ことが検出されると、ステップS38にてシャッターモー
タを停止した後、図35に示すテーブルの指定番号位置
に、ディスク有を意味する“1”を書込む。
【0087】上記手続きを経て、マガジン(3)の所望の
ディスク番号位置にディスクが装填されることになる。
【0088】誤って8cmディスクを投入した場合は、図
40のステップS30にてNOと判断される。この場合
は、図42に示す手続きに移行する。8cmディスクが図
24のd1の高さ位置で投入された場合は、第4及び第
6センサー(SE4)(SE6)がOFFで且つ第3及び第5
センサー(SE3)(SE5)がONとなって、図42のステ
ップS40にてYESと判断される。8cmディスクが図2
4のd2の高さ位置で投入された場合は、第3及び第5
センサー(SE3)(SE5)がOFFで且つ第4及び第6セ
ンサー(SE4)(SE6)がONとなって、図42のステッ
プS41にてYESと判断される。8cmディスクが図24
のd3の高さ位置で投入された場合は、第1及び第6セ
ンサー(SE1)(SE6)がOFFで且つ第3及び第4セン
サー(SE3)(SE4)がONとなって、図42のステップ
S42にてYESと判断される。又、8cmディスクが図2
4のd4の高さ位置で投入された場合は、第2及び第5
センサー(SE2)(SE5)がOFFで且つ第3及び第4セ
ンサー(SE3)(SE4)がONとなって、図42のステッ
プS43にてYESと判断される。この様にして8cmディ
スクの投入が検出されると、ステップS44にてフロント
側ローディングモータを反時計方向、即ちディスクをマ
ガジン内からディスク投入・排出部へ排出する方向に回
転させ、図50のディスクイジェクト動作へ移行する。
【0089】図50のディスクイジェクト動作では、後
述の如く8cmディスクがローラ(61)(62)間に噛み込んだ
状態で保持される。そして、この状態からユーザがディ
スクをローラ(61)(62)から引き出せば、シャッターモー
タ(M1)が回転して回転シャッター(41)が閉じられるこ
とになる。
【0090】[ディスクプレイ](図43〜図46参照) マガジン(3)内の所望のディスクを演奏せんする場合
は、テンキー(26)を操作して、所望のディスク番号を入
力した後、プレイキー(23)を押下する。マイクロプロセ
ッサー(200)が図43のステップS50にてプレイキーの
押下を検出すると、ステップS51にて、前記揮発性メモ
リ(202)の格納部Aにディスク投入口に位置するディス
ク番号を格納すると共に、格納部Bには前記テンキーに
て指定されたディスク番号を格納する。
【0091】ステップS52では、Bの値に9を加算し
て、これを新たにBの値とする。これは、前述の如くマ
ガジン(3)を中心にしてディスク投入・排出部(4)と信
号再生部(9)とがディスク収容溝(31)の9ピッチ分だけ
ずれているため、マガジン(3)の回転角度を少なくする
ための回転方向の判断に際して、Bの値に9を加算する
ことによって、前述のディスクロード時の回転方向の判
断手続き(図38、図39)と同一の手続きの採用を可能
とするためである。
【0092】次にステップS53及びS54にてAの値とB
の値を比較して、A≦Bのときは更にステップS55にて
(B−A)の値が12を越えているかどうかを判断し、越
えている場合はステップS56にてマガジンの回転方向を
左回転に設定し、越えていないときはステップ57にて右
回転に設定する。一方、A>BのときはステップS55に
て(A−B)の値が12を越えているかどうかを判断し、
越えていない場合はステップS58にてマガジンの回転方
向を左回転に設定し、越えているときはステップS59に
て右回転に設定する。
【0093】次に図44のステップS60にて、指定のデ
ィスク番号位置がディスク投入口との対向位置まで移動
する際の移動量がマガジン(3)のディスク収容溝(31)の
1ピッチ分であるか否かを判断し、NOの場合はマガジ
ン駆動モータによってマガジンを高速で回転駆動し(S6
1)、YESの場合は低速で回転駆動する(S62)。ここ
で、マガジン駆動モータは、スイッチ(SW1)からの信
号に基づいてシャッター(41)が閉じていることを確認し
た上で起動される。その後、ステップS63にてマガジン
回転カウントセンサー(SE8)からON信号が入力され
たか否かを判断し、YESの場合は更にステップS64に
て、前記ステップS56〜S59にて設定された回転方向が
左回転かどうかを判断する。左回転であればステップS
65にてAの値を1だけカウントアップし、右回転であれ
ばステップS66にてAの値を1だけカウントダウンす
る。
【0094】ステップS67ではAとBを比較し、等しい
場合はステップS68にて、指定のディスク番号位置が信
号再生部との対向位置に設置されたことを表わすフラグ
“1”を立てた後、マガジンの回転を停止する。一方、
前記ステップS67にてAとBの不一致が判断されたとき
は、ステップS70にて両者の差が1であるか否かを判断
し、YESの場合はステップS71にてマガジンの回転速
度を低速に切換えた後、前記ステップS63に戻る。
【0095】上記一連の手続きによって、指定されたデ
ィスク番号のディスク収容溝(31)が信号再生部との対向
位置よりもディスク収容溝(31)の1ピッチだけ手前まで
移動する過程では、マガジン(3)の高速回転によって迅
速な移動が行なわれ、その後の1ピッチの移動過程で
は、マガジン(3)の低速回転によって正確な位置決めが
行なわれる。
【0096】マガジン(3)の回転中は信号再生部(9)の
クランパー(93)がチャッキング位置に保持されているの
で、図45のステップS72にてチャッキングモータを反
時計方向、即ちチャックを解放する方向に回転させ、ス
テップS73にて前記スイッチ(SW8)からの信号によっ
てチャック解放の完了を検出した後、ステップS74にて
チャッキングモータを停止する。
【0097】ステップS75ではプレイ側のローディング
モータを時計方向、即ちディスクを信号再生部(9)内に
搬入する方向に回転する。ステップS76にてプレイ側の
蹴り出し部材後退位置検出スイッチ(SW6)がOFFと
判断され、更にステップS77にてプレイ側の第7センサ
ー(SE7)がONとなったことが判断された後、ステッ
プS78にて0.5秒タイマーをセットする。そして、ス
テップS79にて0.5秒がタイムアウトした後、図46
のチャッキング動作に移行する。この様に0.5秒のタ
イマーをセットすることによって、ディスクが第7セン
サー(SE7)を通過してから信号再生部(9)内へ搬入さ
れるまでの時間のずれが調整される。
【0098】図46のステップS80にてプレイ側のロー
ディングモータを停止した後、ステップS81にてチャッ
キングモータを時計方向、即ちディスクチャッキング方
向へ回転させ、ステップS82にてスイッチ(SW7)から
の信号によってチャッキングの完了を検出した後、ステ
ップS83にてチャッキングモータを停止する。これによ
って、指定番号のディスクが信号再生部(9)にセットさ
れ、プレイモードの設定が完了する。
【0099】[ディスクイジェクト](図47〜図52
参照) 演奏の終了したディスクを一旦マガジン(3)内へ回収
し、更に該ディスクを外部へ取り出す際には、イジェク
ト・ロードキー(25)を押下する。このとき、ディスクが
回転中であるので、図47のステップS85にてイジェク
ト・ロードキーの押下を検出した後、ステップS86にて
ディスク駆動モータを停止させる。そして、ステップS
87にてチャッキングモータを反時計方向、即ちチャック
解放方向に回転させ、ステップS88にてスイッチ(SW
8)からの信号によってチャック解放の完了を検出した
後、ステップS89にてチャッキングモータを停止させ
る。
【0100】次に、ステップS90にてプレイ側のローデ
ィングモータを反時計方向、即ちディスクをマガジン
(3)内に回収する方向に回転させ、その後、ステップS
91、S925にて第7センサー(SE7)及び蹴り出し部材後
退位置検出スイッチ(SW6)のONを検出した後、図4
8のステップS93にて0.5秒タイマーをセットする。
そして、ステップS94にて0.5秒のタイムオーバを検
出した後、ステップS95にてプレイ側のローディングモ
ータを停止する。これによって、ディスクは確実にマガ
ジン(3)内に回収されることになる。
【0101】その後、ステップS96にてチャッキングモ
ータを時計方向、即ちディスクチャック方向に回転さ
せ、ステップS97にてスイッチ(SW7)からの信号によ
ってチャック動作の完了を検出した後、ステップS98に
てチャッキングモータを停止させる。
【0102】次に図49のステップS99にて、マガジン
駆動モータを起動してマガジンを高速で左回転させる。
ここで左回転としたのは、信号再生部(9)からディスク
投入・排出部(4)へディスクを搬送する場合は、左回転
の方が回転角度が小さいからである。その後、ステップ
S100にてカウントセンサー(SW8)からのON信号が検
出されると、ステップS101にてAの値をカウントダウ
ンし、AとBの値を比較する。不一致の場合はステップ
S103にてAとBの差が1であるか否かを判断し、YE
SのときはステップS104にてマガジンの回転速度を低
速に切り換え、前記ステップS100に戻る。ステップS1
02にて一致が判断されると、ステップS105にてマガジ
ン駆動モータを停止した後、ステップS106にてシャッ
ターモータをシャッター開き方向に回転させる。そし
て、ステップS107にてスイッチ(SW2)からの信号によ
ってシャッターが完全に開いたことが検出されると、ス
テップS108にてシャッターモータを停止させる。上記
一連の手続きによって、マガジン(3)内のディスクがデ
ィスク投入口との対向位置まで移動し、シャッターが開
くことになる。
【0103】次に図50のステップS109にてフロント
側のローディングモータを反時計方向、即ちディスクを
ディスク投入・排出部(4)へ排出する方向へ回転させ
る。そして、ステップS110にて第3乃至第6センサー
(SE3)〜(SE6)が全てOFFとなったことを検出す
る。このとき、ディスクは図23のD4の位置からD3
位置まで進んだことになる。その後、ステップS111に
て第3乃至第6センサー(SE3)〜(SE6)が全てONと
なったことを検出した後、ステップS112にてフロント
側のローディングモータを停止させる。これによって、
ディスクは、フロント側の前端部がディスク投入・排出
部(4)から外へ臨出し、且つ後端部がローラ(61)(62)に
挟まれた状態で、停止することになる。従って、該ディ
スクをプレーヤから取り出すことが可能である。
【0104】フロント側ローディングモータの停止後、
ステップS113にて10秒タイマーがセットされ、ステ
ップS114にて第1乃至第6センサー(SE1)〜(SE6)
が全てONとなったか否かが判断される。ここで、ディ
スクが取り出されたときはYESと判断される。ディス
クを取り出さず、再度プレーヤ内へ押し込んだときは、
ステップS115にて第5又は第6センサー(SE5)(SE
6)のOFFが検出される。これによって図40のディス
クローディング手続きへ移行して、該ディスクは再びマ
ガジン(3)内へ収納されることになる。ディスクを取り
出さず、そのまま放置した場合は、ステップS116にて
10秒のタイムオーバが検出されて、図40のディスク
ローディング手続きへ移行し、該ディスクは再びマガジ
ン(3)内へ収納されることになる。
【0105】ステップS114にてYESと判断されたと
きは、ステップS117にて再び10秒タイマーをセット
する。ここで新たな12cmディスクをディスク投入・排
出部(4)へ投入した場合は、ステップS118にて第1セ
ンサー(SE1)又は第2センサー(SE2)のOFFが検出
されて、図40のディスクローディング手続きへ移行
し、該ディスクはマガジン(3)内へ収納されることにな
る。新たなディスクをディスク投入・排出部(4)へ投入
することなく10秒が経過して、ステップS119にて1
0秒のタイムオーバが検出されると、ステップS120に
てシャッターモータをシャッター閉じ方向に回転させ、
ステップS121にてスイッチ(SW1)からの信号によって
シャッターが完全に閉じたことを検出した後、ステップ
S122にてシャッターモータを停止させる。従って、排
出されたディスクを取り出した後、10秒以内であれ
ば、シャッターが開いたままとなって、この期間に新た
なディスクの投入が可能となる。
【0106】その後、図52のステップS123〜ステッ
プS127によって、フロント側のローディングモータを
時計方向に回転させて、フロント側の蹴り出し部材を後
退位置まで移動させ、ディスクイジェクトを完了する。
ここで、ステップS125、S126によって0.5秒の時間
を設定しているのは、蹴り出し部材を後退端へ確実に位
置決めするためである。
【0107】[ディスクチェック](図53〜図55参
照) 上述の如くマイクロプロセッサー(200)の不揮発性メモ
リ(201)には、マガジン(3)内のディスクの有無がディ
スク収容溝(31)の番号毎に書き込まれているが、何らか
の原因で不揮発性メモリ(201)のデータが破壊される
と、その後の動作に支障を来す。そこで、ディスクプレ
ーヤの電源投入時は、不揮発性メモリ(201)のデータが
正常であるか否かが判断され、異常が発生しているとき
は強制的に下記のディスクチェック機能が動作して、正
しいデータが新たに作成され、不揮発性メモリ(201)に
登録される。尚、不揮発性メモリ(201)のデータが正常
であるか否かの判断においては、不揮発性メモリ(201)
内に誤り検出データの格納部を設けて、ディスクの投
入、排出の都度、誤り検出データに変化がないかどうか
がチェックされる。
【0108】誤り検出データに変化があったときは、図
53のステップS130にて、マガジン駆動モータを起動
して、マガジンを右回転させる。その後、ステップS13
1にて、カウントセンサー(SE8)からの信号に基づい
て、マガジン(3)のディスク収容溝(31)をNo.1からN
o.24まで順番に、信号再生部(9)との対向位置に位置
決めする。ステップS132では、チャッキングモータを
反時計方向、即ちチャック解放方向に回転させ、ステッ
プS133にてチャック解放が検出された後、ステップS1
34にてチャッキングモータを停止させる。
【0109】その後、ステップS135にてプレイ側のロ
ーディングモータを時計方向、即ちマガジン(3)内のデ
ィスクを信号再生部(9)へ搬送する方向へ回転させ、ス
テップS136では4秒のタイマーをセットする。そし
て、図54のステップS137にて第7センサー(SE7)が
OFFとなったか否かが判断され、NOのときはステッ
プS138にて4秒のタイムオーバが判断され、NOのと
きはステップS137に戻る。このとき、信号再生部(9)
との対向位置にディスクが収納されているときは、該デ
ィスクが第7センサー(SE7)を通過することになるか
ら、ステップS137にてYESと判断される。この場
合、ステップS140にて、図35のテーブルには、該デ
ィスクの収容されていたディスク収容溝(31)の番号位置
に、ディスク有を意味する“1”を書込む。信号再生部
(9)との対向位置にディスクが収納されいない場合は、
ステップS138にて4秒がタイムオーバし、ステップS1
39にて、図35のテーブルには、信号再生部(9)に対向
するディスク収容溝(31)の番号位置に、ディスク無を意
味する“0”を書込む。
【0110】その後、ステップS141にてプレイ側ロー
ディングモータを反時計方向に回転させ、ステップS14
2にて第7センサー(SE7)のONを検出した後、ステッ
プS143にて0.5秒のタイマーをセットする。そして、
図55のステップS144にて0.5秒のタイムオーバが検
出された後、ステップS145にてプレイ側のローディン
グモータを停止させる。これによって、ディスク収容溝
(31)に収納されていたディスクはマガジン(3)内へ回収
されることになる。
【0111】ステップS146にて24枚のディスクの有
無のチェックが終了したかどうかが判断されて、NOの
場合は次のディスク収容溝(31)についてのチェックへ移
行する。
【0112】[イニシャル処理](図56〜図59参照) 例えばディスクの演奏中やディスクローディング中に停
電が発生した場合、ディスクがマガジン(3)からディス
ク投入・排出部(4)或いは信号再生部(9)側へ搬出され
た異常な状態でディスクプレーヤの機能が停止すること
がある。そこで、電源を投入したときには、停電等の異
常事態の発生の有無に拘わらず、常に下記のイニシャル
処理を実行して、ディスクプレーヤを正常な初期状態に
復帰せしめ、その後のディスクローディングやプレイな
どの動作モードの設定に備える。
【0113】先ず図56のステップS150にてチャッキ
ングモータを反時計方向、即ちチャック解放方向に回転
させ、ステップS151にてスイッチSW8からの信号によ
ってチャック解放の完了を検出した後、ステップS152
にてチャッキングモータを停止させる。次にステップS
153にてプレイ側のローディングモータを反時計方向、
即ちディスクをマガジン(3)内へ回収する方向へ回転さ
せ、ステップS154、S155にてスイッチ(SW6)及び第
7センサー(SE7)のONを検出した後、ステップS1
56にて0.5秒のタイマーをセットする。
【0114】そして、図57のステップS157にて0.5
秒のタイムオーバが検出された後、ステップS158にて
プレイ側のローディングモータを停止させる。上記手続
きによって、停電時にマガジン(3)から信号再生部(9)
側へ移動していたディスクがマガジン(3)内へ回収され
ることになる。
【0115】その後、ステップS159にてチャッキング
モータを時計方向、即ちディスクチャッキング方向へ回
転させ、ステップS160にてチャック動作の完了を検出
した後、ステップS161にてチャッキングモータを停止
させる。これによって、信号再生部(9)のクランパー(9
3)がディスクチャック位置に初期設定されることにな
る。
【0116】次にステップS162にて第1乃至第6セン
サー(SE1)〜(SE6)が全てONとなっていることを確
認した後、ステップS163にてシャッターモータをシャ
ッター閉じ方向へ回転させる。ここでは、ディスク投入
・排出部(4)にディスクが投入されていない場合に限
り、シャッターが閉じられることになる。そして、図5
8のステップS164にてシャッターが完全に閉じたこと
を検出した後、ステップS165にてシャッターモータを
停止させる。
【0117】続いてステップS166にてフロント側のロ
ーディングモータを時計方向、即ちディスクをマガジン
(3)内へ搬入する方向へ回転させ、ステップS167にて
スイッチ(SW4)のONが検出された後、0.5秒のタイ
マーをセットする。そして、ステップS169にて0.5秒
のタイムオーバが検出された後、フロント側のローディ
ングモータが停止される。これによって、フロント側の
蹴り出し部材が初期位置である後退端まで移動すること
になる。
【0118】図59のステップS171ではマガジン駆動
モータが回転してマガジン(3)を右回転させ、ステップ
S172にてスイッチ(SW5)がOFFとなったか否かが判
断される。マガジン(3)が回転して、No.1のディスク
保持溝(31)がディスク投入・排出部(4)との対向位置ま
で移動すると、スイッチ(SW5)がOFFとなって、ス
テップS173にて前記揮発性メモリ(202)内のAとBの値
が“1”にリセットされる。
【0119】その後、マガジン(3)が略1回転して、N
o.24のディスク保持溝(31)がディスク投入・排出部
(4)との対向位置まで移動したことが検出されると、ス
テップS175にてマガジン(3)の回転速度を低速に切り
換える。そして、カウントセンサー(SE8)からの信号
によってNo.1のディスク保持溝(31)がディスク投入・
排出部(4)との対向位置まで移動したことが検出された
時点で、マガジン(3)の回転を停止させる(ステップS1
77)。これによって、マガジン(3)は、No.1のディス
ク保持溝(31)をディスク投入・排出部(4)に対向させ回
転角度に初期設定されることになる。
【0120】[ディスプレイ(28)の表示制御](図60
〜図63参照) 上述の如く各種動作モードが設定されたとき、図37に
示すディスプレイ(28)のディスクカレンダー表示部Cに
おける表示制御は、下記の如く行なわれる。ここで、デ
ィスクカレンダーを構成するディスク番号とディスク輪
郭線の点灯、点滅及び消灯によって表示される意味内容
は次のとおりである。 ディスク番号の点灯、及び該番号を包囲するディス
ク輪郭線の点灯 マガジン内に当該番号のディスクが収納されている。 ディスク番号の点滅、及び該番号を包囲するディス
ク輪郭線の点灯 当該番号のディスクがローディング、プレイ、エジェク
ト等の動作中である。 ディスク番号の点滅、及び該番号を包囲するディス
ク輪郭線の消灯 シャッターが開いて、当該番号のディスク保持溝(31)が
ディスク投入或いは排出の対象となっている。 ディスク番号の消灯、及びディスク輪郭線の点滅 ディスクが表裏逆に投入されて、再生が不可能である。 ディスク番号の点滅、及び該番号を包囲するディス
ク輪郭線の点滅 表裏逆に投入された当該番号のディスクをエジェクトす
る。
【0121】1.イジェクト表示 例えばNo.4のディスクをマガジン(3)から排出する場
合について説明する。このとき、No.4のディスクはマ
ガジン(3)内に収納されているから、マイクロプロセッ
サー(200)は、図60のステップS180にてディスク番号
4とこれを包囲するディスク輪郭線を点灯させている。
ステップS181にて、ディスクNo.4を指定してイジェ
クト・ロードキーが押下されたか否かを判断し、YES
のとき、ステップS182、S183にてディスク番号4を点
滅させ、これを包囲するディスク輪郭線を点灯状態とす
る。これによって、ユーザは、No.4のディスクがイジ
ェクト中であることを認識出来る。
【0122】次にステップS184にて、ディスクのイジ
ェクトが完了して該ディスクが抜き取られたか否かを判
断し、YESのとき、ステップS185、S186にてディス
ク番号4を点滅させ、これを包囲するディスク輪郭線を
消灯する。そして、この状態を、ステップS187にてシ
ャッターが完全に閉じたことが検出されるまで維持す
る。これによって、ユーザは、シャッターが開いている
ことを認識できる。この段階で、ユーザが新たなディス
クをプレーヤに投入し、或いはディスクを投入せずに放
置すると、前述の如く自動的にシャッターが閉じること
になる。
【0123】シャッターが完全に閉じると、図61のス
テップS188にてNo.4のディスク保持溝(31)にディス
クが収容されているか否かが判断され、NOの場合はス
テップS189、S190にて、ディスク番号4及びこれを包
囲するディスク輪郭線を消灯する。YESの場合は、ス
テップS191、S192にて、ディスク番号及びこれを包囲
するディスク輪郭線を点灯状態とする。これによって、
ユーザは、No.4のディスクの有無を認識できる。他の
番号のディスクをエジェクトする場合の表示も上記同様
である。
【0124】2.プレイ表示 例えばNo.7のディスクを演奏する場合について説明す
る。このとき、No.7のディスクはマガジン(3)内に収
納されているから、マイクロプロセッサー(200)は、図
62のステップS200にてディスク番号7とこれを包囲
するディスク輪郭線を点灯させている。ステップS201
にて、ディスクNo.7を指定してプレイキーが押下され
たか否かを判断し、YESのとき、ステップS202、S2
03にてディスク番号7を点滅させ、これを包囲するディ
スク輪郭線を点灯状態とする。これによって、ユーザ
は、No.7のディスクがプレイ中であることを認識出来
る。
【0125】次にステップS204にて、ディスクが表裏
逆にセットされ、或いはTOCの読取りが不能であるこ
とが検出されると、ステップS205、S206にてディスク
番号7を消灯し、これを包囲するディスク輪郭線を点滅
させる。これによって、ユーザは、ステップS181に
て、ディスクNo.4を指定してイジェクト・ロードキー
が押下されたか否かを判断し、YESのとき、ステップ
S182、S183にてディスク番号4を点滅させ、これを包
囲するディスク輪郭線を点灯状態とする。これによっ
て、ユーザは、No.7のディスクが表裏逆に装填されて
いることを認識出来る。他の番号のディスクを演奏する
場合の表示も上記同様である。
【0126】3.ストップ表示 例えばプレイ中にストップキーを押下して、全てのディ
スクをマガジン(3)内に回収したときは、下記のストッ
プ表示が行なわれる。図63のステップS210にてスト
ップキーが押下されたことを検出すると、ステップS21
1にて、マガジンの各ディスク保持溝内にディスクが収
容されているか否かが判断される。例えばNo.11のデ
ィスクについては、No.11のディスク保持溝(31)内に
ディスクが収容させているか否かが判断され、NOの場
合はステップS212、213にて、ディスク番号11及びこ
れを包囲するディスク輪郭線を消灯する。これによっ
て、ユーザは、No.11のディスク保持溝内にはディス
クが存在しないことを認識できる。
【0127】ステップS211にてYESと判断された場
合は、更にステップS214にて、ディスクが表裏逆にセ
ットされ、或いはTOCの読取りが不能であるか否かが
判断される。YESの場合は、ステップS215、S216に
て、ディスク番号11を点灯させ、これを包囲するディ
スク輪郭線を点滅させる。これによって、ユーザは、N
o.11のディスクは表裏逆に装填されていることを認識
出来る。又、ステップS214にてNOと判断された場合
は、ステップS217、S218にて、ディスク番号11及び
これを包囲するディスク輪郭線を点灯させる。これによ
って、ユーザは、No.11のディスクがマガジン(3)内
に収容されていることを認識出来る。尚、マガジン(3)
内に収容されている24枚の全てのディスクの連続演奏
が終了した場合も上記同様のストップ表示が行なわれ
る。
【0128】[実施例の特徴]上記実施例のディスクプ
レーヤは数多くの優れた特徴を有しており、その中の幾
つかを挙げる。 1.フロントパネル(2)のディスク投入・排出用スリッ
ト(21)、回転シャッター(41)のスリット(42)、挿入案内
部材(500)の挿入案内口(510)は、開口幅の高さ方向の中
央から、上下に狭まり且つディスクの投入側が徐々に広
がっているため、ディスク投入時、スリット(21)(42)、
挿入案内口(510)の壁面にディスクの記録部が擦れてデ
ィスクを損傷することは防止できる。又、回転シャッタ
ー(41)は、ディスクの挿脱時以外は自動的に閉じて、異
物の挿入を防止する。
【0129】2.フロントパネル(2)の上記スリット(2
1)を開閉する回転シャッター(41)は、閉じ動作はバネ(4
7)によって、開き動作(440)はトーションバネ(440)を介
してスライダー(410)によって行なわれるため、回転シ
ャッター(41)のスリット(42)にディスクを挟んだまま、
スライダー(410)が閉じ方向にスライドしても、回転シ
ャッター(41)は回転せず、ディスクを損傷することな
い。又、スライダー(410)がシャッター閉じ方向に移動
し、全閉移動端をシャッター全閉検出スイッチ(SW1)
が検出しても、ディスク噛み込み検出スイッチ(SW3)
によって、回転シャッター(41)が全開状態であることを
検出している間は、次の動作に移れないため、二重にデ
ィスクの損傷防止を図ることができる。
【0130】3.第1センサー(SE1)〜第6センサー
(SE6)によって、ディスクサイズの判別を行ない、規
定サイズ以外のディスクの投入を防止することができ、
サイズ外のディスクがマガジンに入り込むことによるト
ラブルを防止できる。
【0131】4.マガジン(3)は回転角度が少なくて済
む方向に回転するため、ディスクのロード及びエジェク
トは短時間で行なわれる。
【0132】5.ディスク上部ガイド部材(5)は一部が
取り外しできるため、持帰り修理の際、ガイド部材(5)
全体を外さずとも内部のディスクの取り出しができ、便
利である。
【0133】6.マガジン(3)の各ディスク保持溝(31)
は1枚のディスクDを収容する幅に形成され、二重挿入
を防止し、又、ディスク保持溝(31)の溝底をマガジン
(3)の外周側より中間部を低くする簡単な構成によっ
て、マガジン(3)を安定して支持でき回転中のディスク
の不用意な飛び出しを防止できる。
【0134】7.ディスク保持溝(31)は全長に亘って溝
底側及びマガジン(3)の回転中心側へ徐々に狭まってお
り、溝底幅はディスクDの厚みよりも僅か大きく形成さ
れており、ディスクの外周縁を殆んどガタなく支持で
き、ディスク記録面が溝壁に接することを防止できる。
【0135】8.ディスク保持溝(31)の奥端が突き当る
マガジン中央の筒部(39)に、リング状弾性部材(30)を装
着したため、ディスク保持溝(31)にディスクDが落込む
際の衝撃音を抑えることができる。
【0136】9.ディスク保持溝(31)の上端上縁は、デ
ィスクを支える溝底の最低位置からディスクの半径高さ
だけ高く、該上縁にてディスクの縁を挟んで、ディスク
を安定して支えることができる。
【0137】10.ディスクDの演奏は、ディスクDの
一部をマガジン(3)内に残した状態で行なうため、ディ
スクDをマガジン(3)から完全に脱出させた状態にて演
奏するプレーヤに比べて、装置の小型化に寄与できる。
【0138】11.信号再生部(9)におけるディスクD
の受渡しのタイミングは次の様に設定されている。即
ち、搬送ローラ(61a)(62a)がディスクDをディスク収容
ケース(91)に送り出し、ターンテーブル(922)とクラン
パー(93)によるディスクDのチャッキングが完了してか
ら、ローラ(61a)(62a)が開いてディスクDを開放し、演
奏が終了してディスクDを信号再生部(9)からマガジン
(3)に戻す際には、ローラ(61a)(62a)が閉じてディスク
Dを挟んだ後、ターンテーブル(922)とクランパー(93)
によるディスクDのチャッキングが解放される様に、タ
イミングが設定されている。従って、ディスクの受渡し
に際して、ディスクは、ローラ(61a)(62a)或はターンテ
ーブル(922)とクランパー(93)によって常時両面からの
押圧保持されており、ディスクの受渡し中にプレーヤが
傾く事態が生じても、ディスクが脱落することはなく、
ディスクの受渡しを確実に行なうことができる。
【0139】12.上記ローラ(61a)(62a)の開閉と、タ
ーンテーブル(922)とクランパー(93)によるディスクD
のチャッキング及びチャック解放は、1つのスライド板
(8)のスライドによって行なわれるため、動作が確実で
タイミングのずれによるトラブルは生じない。
【0140】13.ディスクロードの後、ディスクプレ
イモードを設定した場合は、ディスクロードモードにお
いて、第1乃至第6センサー(SE1)〜(SE6)によるデ
ィスクの通過検出後、一定時間の経過を検出することに
よって、ディスクが確実にマガジン(3)へ収納されたこ
とが確認されるので、その後のディスクプレイモードに
おけるマガジン(3)の回転に際して、ディスクが引っ掛
かる等の支障が生じる虞れはない。ディスクエジェクト
モードにおいても同様に、第7センサー(SE7)による
ディスクの通過検出後、一定時間の経過を検出すること
によって、ディスクが確実にマガジン(3)へ回収された
ことが確認されるので、その後のマガジン(3)の回転は
安全に行なわれる。
【0141】14.又、ディスクロードの後、ディスク
プレイモードを設定した場合は、ディスクロードモード
において、スイッチ(SW1)からの信号によってシャッ
ター(41)が閉じたことが確認されるので、その後のディ
スクプレイモードにて、シャッター(41)にディスクが挟
まったまま、マガジン(3)が回転を開始するおそれはな
い。
【0142】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクプレーヤの概略斜面図である。
【図2】ディスクプレーヤの概略平面図である。
【図3】ベースシャーシとマガジンの斜面図である。
【図4】マガジンの底側の斜面図である。
【図5】マガジンの回転及び位置決め停止装置の概略説
明図である。
【図6】ディスク上部ガイド部材の斜面図である。
【図7】ディスク上部ガイド部材の底側の斜面図であ
る。
【図8】マガジンにディスクが落ち込む状態の説明図で
ある。
【図9】モータ取付部の分解斜面図である。
【図10】モータ取付部の平面図である。
【図11】モータ取付け直前の状態を示す平面図であ
る。
【図12】フロントパネルの斜面図である。
【図13】回転シャッターの正面図である。
【図14】回転シャッターの断面図であり、図14Aは
図13A−A線断面図、図14Bは図13B−B線断面
図である。
【図15】回転シャッターの駆動部の斜面図である。
【図16】回転シャッターの駆動部の平面図である。
【図17】ディスク受渡し装置の斜面図である。
【図18】べースシャーシと蹴り出し部材の斜面図であ
る。
【図19】スライド部材の駆動系の斜面図である。
【図20】スライド部材の駆動系の要部分解斜面図であ
る。
【図21】スライド部材の駆動系の平面図である。
【図22】同上の作動状態を示す平面図である。
【図23】12cmディスクの通過検出を示す説明図であ
る。
【図24】8cmサイズのディスク検出状態の説明図であ
る。
【図25】プレイ側受渡し装置の斜面図である。
【図26】プレイ側受渡し装置のローラ部分の平面図で
ある。
【図27】信号再生部の斜面図である。
【図28】ディスク収容ケース及びクランパーの分解斜
面図である。
【図29】ヘッド取付体の斜面図である。
【図30】ヘッド取付体の背面側の斜面図である。
【図31】ディスクをチャッキングする前のヘッド取付
け体とクランパーの状態を示す説明図である。
【図32】取付け体とクランパーによってディスクをチ
ャッキングした状態の説明図である。
【図33】プレイ側に配置された第7センサーの検出状
態の説明図である。
【図34】制御装置の構成を示すブロック図である。
【図35】不揮発性メモリ内に設けられるテーブルを示
す図である。
【図36】揮発性メモリ内に設けられる2つの格納部を
示す図である。
【図37】ディスプレイの画面構成を示す正面図であ
る。
【図38】ディスクロードにおいて、マガジンの回転方
向を決定する処理のフローチャートである。
【図39】ディスクロードにおいて、マガジンを回転さ
せる処理のフローチャートである。
【図40】ディスクロードにおいて、シャッターを開い
てから12cmディスクの通過を検出するまでの処理のフ
ローチャートである。
【図41】ディスクロードにおいて、シャッターを閉じ
るまでの処理のフローチャートである。
【図42】ディスクロードにおいて、8cmディスクを判
別する処理のフローチャートである。
【図43】ディスクプレイにおいて、マガジンの回転方
向を決定する処理のフローチャートである。
【図44】ディスクプレイにおいて、マガジンを回転さ
せる処理のフローチャートである。
【図45】ディスクプレイにおいて、ディスクをチャッ
キングする処理のフローチャートである。
【図46】ディスクプレイにおいて、チャッキングモー
タを停止するまでの処理のフローチャートである。
【図47】ディスクイジェクトにおいて、ディスクのチ
ャックを解放する処理のフローチャートである。
【図48】ディスクイジェクトにおいて、チャッキング
モータを停止するまでの処理のフローチャートである。
【図49】ディスクイジェクトにおいて、マガジンを回
転させる処理のフローチャートである。
【図50】ディスクイジェクトにおいて、フロント側の
ローディングモータをディスク排出方向に回転させる処
理のフローチャートである。
【図51】ディスクイジェクトにおいて、ディスクが取
り出されたことを検出してシャターを閉じるまでの処理
のフローチャートである。
【図52】ディスクイジェクトにおいて、フロント側の
蹴り出し部材を後退させる処理のフローチャートであ
る。
【図53】ディスクチェックにおいて、マガジンを回転
させてからプレイ側のローディングモータを回転させる
まで処理のフローチャートである。
【図54】ディスクチェックにおいて、ディスクの有無
をテーブルに書き込む処理のフローチャートである。
【図55】ディスクチェックにおいて、プレイ側のロー
ディングモータを停止させるまでの処理のフローチャー
トである。
【図56】イニシャル処理において、チャックを解放
し、プレイ側の蹴り出し部材を後退させる処理のフロー
チャートである。
【図57】イニシャル処理において、シャッターを閉じ
る処理のフローチャートである。
【図58】イニシャル処理において、フロント側の蹴り
出し部材を後退させる処理のフローチャートである。
【図59】イニシャル処理において、マガジンを初期位
置まで回転させる処理のフローチャートである。
【図60】イジェクト表示において、ディスクが抜き取
られた直後の表示制御を示すフローチャートである。
【図61】イジェクト表示において、シャッターが閉じ
た後の表示制御を示すフローチャートである。
【図62】プレイ表示の制御を示すフローチャートであ
る。
【図63】ストップ表示の制御を示すフローチャートで
ある。
【図64】従来のディスクプレーヤの斜面図である。
【図65】同上の断面図である。
【符号の説明】
(1) ベースシャーシ (2) フロントパネル (3) マガジン (4) ディスク投入・排出部 (5) ディスク上部ガイド部材 (6) フロント側受渡し装置 (6a) プレイ側受渡し装置 (7) スライド部材 (9) 信号再生部 D ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾方 仁士 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−57248(JP,A) 特開 平4−132040(JP,A) 特開 昭57−181474(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 17/22 - 17/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転中心の周囲に複数のディスク収容溝
    (31)を略放射状に形成した回転可能なマガジン(3)と、
    マガジン(3)を回転駆動するマガジン回転機構と、マガ
    ジン(3)の回転移行路側方に互いに位置をずらして配置
    されたディスク投入・排出部(4)及び信号再生部(9)
    と、ディスク投入・排出部(4)とマガジン(3)の間でデ
    ィスクの受渡しを行なう第1の受渡し装置(6)と、信号
    再生部(9)とマガジン(3)の間でディスクの受渡しを行
    なう第2の受渡し装置(6a)と、マガジン回転機構を制御
    して、マガジン(3)をディスク収容溝(31)の1ピッチづ
    つ回転させる第1制御手段と、第2の受渡し装置(6a)を
    制御して、信号再生部(9)との対向位置に設置されたデ
    ィスク保持溝(31)内のディスクを信号再生部(9)へ向け
    て移送し、且つ移送したディスクをマガジン(3)内に回
    収するための第2制御手段と、信号再生部(9)の入口に
    設置されて、信号再生部(9)へ向かうディスクを検出す
    るディスク検出手段と、マガジン(3)のディスク収容溝
    (31)毎に、ディスクの有無を格納するためのメモリ手段
    と、前記ディスク検出手段の検出結果に応じて、前記メ
    モリ手段にディスクの有無を書き込む書込み手段とを具
    えたディスクプレーヤにおいて、メモリ手段に格納されているデータが破壊されていない
    かをどうかをチェックする誤り検出手段を具え、電源投
    入時にデータの破壊が検出されたとき、マガジン(3)の
    全てのディスク収容溝(31)について、ディスクの有無が
    チェックされ、その結果がメモリ手段に書き込まれ、 第2制御手段は、ディスク検出手段によるディスク検出
    から一定時間を計時するタイマー手段を具え、該タイマ
    ー手段のタイムオーバによって、ディスクが信号再生部
    (9)にセットされる前に該ディスクのマガジン(3)への
    回収を開始する ディスクプレーヤ。
JP5103194A 1993-04-28 1993-04-28 ディスクプレーヤの制御装置 Expired - Fee Related JP3037017B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5103194A JP3037017B2 (ja) 1993-04-28 1993-04-28 ディスクプレーヤの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5103194A JP3037017B2 (ja) 1993-04-28 1993-04-28 ディスクプレーヤの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06309756A JPH06309756A (ja) 1994-11-04
JP3037017B2 true JP3037017B2 (ja) 2000-04-24

Family

ID=14347713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5103194A Expired - Fee Related JP3037017B2 (ja) 1993-04-28 1993-04-28 ディスクプレーヤの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3037017B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06309756A (ja) 1994-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3015620B2 (ja) ディスクプレーヤの制御装置
JP2902886B2 (ja) 記録ディスク演奏装置
JPH07122951B2 (ja) ディスク再生装置
JP3037017B2 (ja) ディスクプレーヤの制御装置
JP3037018B2 (ja) ディスクプレーヤ
US6892385B2 (en) Information recording medium conveyor
JPH06309757A (ja) ディスクプレーヤの制御装置
JP3192907B2 (ja) ディスク検出方法及びディスク再生装置
JP2883505B2 (ja) 記録ディスク演奏装置
JP2737663B2 (ja) ディスク再生装置
JP2840520B2 (ja) 記録ディスク演奏装置
JP2889782B2 (ja) 記録ディスク演奏装置
JPH06195842A (ja) 記録ディスク演奏装置
JP2840519B2 (ja) 記録ディスク演奏装置
JP4052246B2 (ja) 交換型ディスク再生装置
JP2883520B2 (ja) ディスクプレーヤの制御装置
JP2902885B2 (ja) 記録ディスク演奏装置
JP2962955B2 (ja) 記録ディスク演奏装置
JPH06203459A (ja) 記録ディスク演奏装置
JP5594992B2 (ja) ディスク装置
JPH06209541A (ja) モータの取付け構造
JPH06203461A (ja) 記録ディスク演奏装置
JP2010118118A (ja) ディスク装置及び二重挿入防止方法
JP2001160249A (ja) ディスクドライブ装置およびこれを備えた情報機器
JPH03134859A (ja) ディスクローディング機構

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000201

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees