JPH06201768A - スイツチング特性測定装置 - Google Patents

スイツチング特性測定装置

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Publication number
JPH06201768A
JPH06201768A JP4358927A JP35892792A JPH06201768A JP H06201768 A JPH06201768 A JP H06201768A JP 4358927 A JP4358927 A JP 4358927A JP 35892792 A JP35892792 A JP 35892792A JP H06201768 A JPH06201768 A JP H06201768A
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JP
Japan
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signal
circuit
time
comparison
output
Prior art date
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Application number
JP4358927A
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English (en)
Inventor
Kikufumi Katou
菊文 加藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、スイツチング特性測定装置におい
て、従来と同一の周波数及び精度の検査信号を被測定回
路に与え、被測定回路のスイツチング特性を一段と高速
かつ高精度に測定する。 【構成】被測定回路の出力信号を与えた第1、第2の比
較器の出力を第1、第2の論理回路を介して第1、第2
の積分回路に与えて得た第1、第2の積分信号の差分が
被測定回路のスイツチング特性に直線的に比例する。こ
の差分を換算することにより、スイツチング特性を検査
信号の1周期以下から整数倍周期の中間の時間に至るま
で検査信号の周波数及び精度に依存しないで一段と高速
かつ高精度かつ直線的に測定し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図8) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図7) 作用(図1〜図7) 実施例(図1〜図7) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はスイツチング特性測定装
置に関し、例えば集積回路の立ち上がり、立ち下がり及
び伝搬遅延時間等を測定するスイツチング特性測定装置
に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、集積回路の検査装置は、ウエハ上
の多数のチツプの形で製造された集積回路や、ウエハよ
り互いに分離され容器内にモールドして組み立てられた
集積回路を各種の検査項目により検査し、選別してい
る。
【0004】検査項目のうち立ち上がり時間、立ち下が
り時間、伝搬遅延時間等を測定する場合、検査装置は内
部で基準クロツクSC (図8(C))を発生し、測定対
象の集積回路の出力信号ST (図8(A))等を比較回
路等で高低2つのしきい値でそれぞれトリガし、ゲート
信号SG を得る。これによりトリガされた2つのしきい
値の間に入る基準クロツクSC の個数Nを計数し、この
基準クロツクの個数Nと基準クロツクの1周期の時間と
を乗じて例えば立ち上がり時間ΔtR を測定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの方式によ
る測定限界の最小時間及び精度は検査装置の内部の基準
クロツクSC の周波数及び精度に依存するので、例えば
測定限界の最小時間を1〔ns〕とするためには1〔GH
z〕の基準クロツクSC が必要となる。
【0006】ところが基準クロツクSC が高周波になる
程、分布定数等の影響が現れ、この方式で基準クロツク
C の周波数が 100〔MHz 〕を越える時間測定装置を実
現することは実際上困難であり、基準クロツクSC の周
波数が 100〔MHz 〕の測定装置が一般に用いられてい
る。すなわち従来の時間測定における測定限界の最小時
間が10〔μs〕となつているという問題があつた。
【0007】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、従来と同一の周波数及び精度の検査信号を被測定回
路に与え、被測定回路のスイツチング特性を一段と高速
かつ高精度に測定できるスイツチング特性測定装置を提
案するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、被測定回路2に検査信号S1を入
力し、検査信号S1及び又は被測定回路2より出力され
る出力信号S2に基づいて被測定回路2のスイツチング
特性ΔtR (又はΔtPD)を測定するスイツチング特性
測定装置1(又は15)において、出力信号S2を第1
のしきい値VREF1と比較し、第1の比較信号S3を出力
する第1の比較回路4と、検査信号S1又は出力信号S
2を第2のしきい値VREF2と比較し、第2の比較信号S
4を出力する第2の比較回路5と、第1の比較信号S3
を入力し、第1の比較信号S3とタイミング信号S5と
の論理積S6又は論理和を出力する第1の論理回路8
と、第2の比較信号S4を入力し、第2の比較信号S4
とタイミング信号S5との論理積S7又は論理和を出力
する第2の論理回路9と、検査信号S1と同一の周期T
によつて立ち上がる又は立ち下がるタイミング信号S5
を出力し、第1及び第2の論理回路8及び9より出力さ
れる論理値S6及びS7を同時に立ち上げる又は立ち下
げるタイミング信号出力回路10と、第1の論理回路8
の出力S6を入力して積分し、第1の積分信号V1 とし
て出力する第1の積分回路11と、第2の論理回路の出
力S7を入力して積分し、第2の積分信号V2 として出
力する第2の積分回路12とを設け、第1及び第2の積
分信号V1 及びV2 (又はV3 及びV4 )の差分V
D1(又はVD2)に基づいてスイツチング特性ΔtR (又
はΔtPD)を測定する。
【0009】また本発明においては、被測定回路2に検
査信号S1を入力し、検査信号S1及び又は被測定回路
2より出力される出力信号S2に基づいて被測定回路2
のスイツチング特性ΔtR 及びΔtF を測定するスイツ
チング特性測定装置18において、出力信号S2を第1
又は第2のしきい値VREF1又はVREF2と比較し、第1の
比較信号S3を出力する第1の比較回路4と、出力信号
S2を第1又は第2のしきい値VREF1又はVREF2と比較
し、第2の比較信号S4を出力する第2の比較回路5
と、第1の比較回路4に与えられるしきい値を第1又は
第2のしきい値VREF1又はVREF2に切り換える第1の切
換回路20と、第2の比較回路5に与えられるしきい値
を第2の比較信号S4に基づいて第1又は第2のしきい
値VREF1又はVREF2に切り換える第2の切換回路21
と、第1の比較信号S3を入力して積分し、第1の積分
信号V5 (又はV7 )として出力する第1の積分回路1
1と、第2の比較信号S4を入力して積分し、第2の積
分信号V6 (又はV8 )として出力する第2の積分回路
12とを設け、第1及び第2の積分信号V5 及びV
6 (又はV7 及びV8 )の差分VD3(又はVD4)に基づ
いてスイツチング特性ΔtR及びΔtF を測定する。
【0010】
【作用】差分VD1及びVD2(又はVD3及びVD4)がスイ
ツチング特性すなわち立ち上がり時間ΔtR 及び伝搬遅
延時間ΔtPD(又は立ち下がり時間ΔtF )に直線的に
比例する。これにより差分VD1及びVD2(又はVD3及び
D4)を換算することにより、スイツチング特性ΔtR
及びΔtPD(又はΔtR 及びΔtF )を従来と同一の周
波数及び精度の検査信号S1の1周期以下から整数倍周
期の中間の時間に至るまで検査信号S1の周波数及び精
度に依存しないで一段と高速かつ高精度かつ直線的に測
定し得る。
【0011】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0012】図1は第1実施例を示すもので、タイムテ
スタ1は、測定対象の集積回路2に信号発生器3が発生
した基準クロツクS1を与え、集積回路2の被測定対象
信号S2の立ち上がり時間ΔtR を直線的に測定するよ
うになされている。
【0013】ここで信号発生器3から論理「H」又は
「L」レベルの基準クロツク信号S1が集積回路2に与
えられると、集積回路2の被測定対象信号S2は、同一
の立ち上がり遅延時間Δt1 及び立ち下がり遅延時間Δ
2 を有するコンパレータ4及び5の非反転入力端P1
及びP2に与えられ、基準電圧源6及び7から反転入力
端P3及びP4にそれぞれ入力される低高2種の基準電
圧VREF1及びVREF2と比較される。
【0014】すると被測定対象信号S2は、その電圧が
基準電圧VREF1及びVREF2以上になつた時からさらに立
ち上がり遅延時間Δt1 後に論理「H」レベルに立ち上
がる比較出力信号S3及びS4として、コンパレータ4
及び5から同一の立ち上がり遅延時間Δt3 及び立ち下
がり遅延時間Δt4 を有する2入力アンド回路8及び9
に第1の条件入力としてそれぞれ送出される。
【0015】因に、被測定対象信号S2の立ち上がり時
間ΔtR は、被測定対象信号S2の電圧が被測定対象信
号S2の論理「H」及び「L」レベルの差分電圧の10%
になつた時から90%に上昇した時までの差分時間とす
る。このため基準電圧VREF1及び基準電圧VREF2の値
は、被測定対象信号S2の論理「H」及び「L」レベル
の差分電圧の10%及び90%に設定されている。
【0016】一方、基準クロツク信号S1は遅延回路1
0にも与えられ、遅延回路10で所定の遅延時間を与え
られ、遅延クロツク信号S5としてアンド回路8及び9
に第2の条件入力としてそれぞれ出力されるようになさ
れている。
【0017】因に、遅延クロツク信号S5の立ち上がり
時刻及び立ち下がり時刻は、被測定対象信号S2の立ち
上がり時刻及び立ち下がり時刻の後で、かつ比較出力信
号S3及びS4の立ち上がり時刻及び立ち下がり時刻よ
り十分前に設定されている。
【0018】遅延クロツク信号S5が論理「H」レベル
に立ち上がつた後、比較出力信号S3及びS4は論理
「H」レベルに立ち上がつた時からさらに立ち上がり遅
延時間Δt3 後に論理「H」レベルに立ち上がる論理出
力信号S6及びS7としてアンド回路8及び9から積分
回路11及び12に出力される。
【0019】これに対し、遅延クロツク信号S5が論理
「L」レベルに立ち下がつた後、比較出力信号S3及び
S4は論理「L」レベルに立ち下がつた時からさらに立
ち下がり遅延時間Δt4 後に論理「L」レベルに立ち下
がる論理出力信号S6及びS7として積分回路11及び
12に出力される。
【0020】すると論理出力信号S6及びS7は抵抗R
1及びコンデンサC1及び、抵抗R2及びコンデンサC
2の直列回路で構成された積分回路11及び12でそれ
ぞれ波形整形されて直流化し、その直流出力電圧V1
びV2 がコンデンサC1及びC2に蓄えられる。
【0021】これによりタイムテスタ1は、コンデンサ
C1及びC2のそれぞれの出力端に接続された直流電圧
計13及び14によつてそれぞれの直流出力電圧V1
びV2 を表示し、その差分電圧VD1を適宜に換算するこ
とによつて被測定対象信号S2の立ち上がり時間ΔtR
を直線的に測定し得るようになされている。
【0022】図1の構成において、タイムテスタ1は図
4に示すタイミングで動作する。
【0023】時刻t00に論理「H」レベルに立ち上がつ
た基準クロツク信号S1(図4(A))が集積回路2に
与えられると、被測定対象信号S2(図4(B))は時
刻t01にコンパレータ4によつて予め設定された基準電
圧VREF1でトリガされる。これにより時刻t01からさら
に立ち上がり遅延時間Δt1 後の時刻t02に比較出力信
号S3(図4(C))が論理「H」レベルに立ち上が
る。
【0024】また被測定対象信号S2は時刻t03にコン
パレータ5によつて予め設定された基準電圧VREF2でト
リガされる。これにより時刻t03からさらに立ち上がり
遅延時間Δt1 後の時刻t04に比較出力信号S4(図4
(D))が論理「H」レベルに立ち上がる。ここで立ち
上がり時間ΔtR は時刻t01及びt03を用いて次式
【数1】 で表現し得る。
【0025】また比較出力信号S3及びS4の立ち上が
り時刻t02及びt04は時刻t01及びt03から同一の立ち
上がり遅延時間Δt1 後になるので次式
【数2】 で求め得る。
【0026】すると(1)式及び(2)式より次式
【数3】 となり、立ち上がり時間ΔtR が比較出力信号S3及び
S4の立ち上がり時刻t02及びt04の差分時間にそのま
ま移されていることが分かる。
【0027】一方、遅延クロツク信号S5(図4
(E))は、比較出力信号S3及びS4が立ち上がつた
時刻t02及びt04以前に論理「H」レベルに立ち上がつ
て、すでにアンド回路8及び9に与えられている。
【0028】これにより論理出力信号S6(図4
(F))は、比較出力信号S3が論理「H」レベルに立
ち上がつた時刻t02からさらに立ち上がり遅延時間Δt
3 後の時刻t05に、論理「H」レベルに立ち上がる。ま
た論理出力信号S7(図4(G))は、比較出力信号S
4が論理「H」レベルに立ち上がつた時刻t04からさら
に立ち上がり遅延時間Δt3 後の時刻t06に、論理
「H」レベルに立ち上がる。
【0029】ここで論理出力信号S6及びS7の立ち上
がり時刻t05及びt06は時刻t02及びt04から同一の立
ち上がり遅延時間Δt3 後になるので次式
【数4】 で求め得る。
【0030】すると(3)式及び(4)式より次式
【数5】 となり、立ち上がり時間ΔtR が論理出力信号S6及び
S7の立ち上がり時刻t05及びt06の差分時間にそのま
ま移されていることが分かる。
【0031】やがて遅延クロツク信号S5が時刻t07
立ち下がると、その時刻からさらに立ち下がり遅延時間
Δt4 後の時刻t08に論理出力信号S6及びS7は同時
に論理「L」レベルに立ち下がる。
【0032】そこで論理出力信号S6及びS7の論理
「H」レベルのときの電圧をVH とすると、論理出力信
号S6が図4(F)において論理「H」レベルであると
きの波形の面積SA は次式
【数6】 で求め得る。
【0033】また論理出力信号S6及びS7の周期をT
とすると、論理出力信号S6の積分後の直流出力電圧V
1 は次式
【数7】 で求め得る。
【0034】同様にして論理出力信号S7が図4(G)
において論理「H」レベルであるときの波形の面積SB
は次式
【数8】 で求め得、論理出力信号S7の積分後の直流出力電圧V
2 は次式
【数9】 で求め得る。
【0035】直流出力電圧V1 及びV2 の差分電圧VD1
は(7)式、(9)式及び(5)式より次式
【数10】 と表現し得る。
【0036】かくして論理出力信号S6及びS7がそれ
ぞれ論理「H」レベルに立ち上がつていた時間に直線的
に比例する直流出力電圧V1 及びV2 がコンデンサC1
及びC2に現れ、直流電圧計13及び14によつて読み
取り得る。
【0037】立ち上がり時間ΔtR は、(10)式に示す
ように直流出力電圧V1 及びV2 の差分電圧VD1が被測
定対象信号S2の立ち上がり時間ΔtR に直線的に比例
することにより、差分電圧VD1を適宜に換算して直線的
に測定し得る。
【0038】図1の構成によれば、被測定対象信号S2
の立ち上がり時間ΔtR に直線的に比例する差分電圧V
D1を適宜に換算することにより、立ち上がり時間ΔtR
を基準クロツクS1の1周期以下から整数倍周期の中間
の時間に至るまで基準クロツクS1の周波数及び精度に
依存しないで一段と高速かつ高精度かつ直線的に測定し
得るタイムテスタ1を実現できる。
【0039】図1との対応部分に同一符号を付した図2
は第2実施例を示すもので、タイムテスタ15は、タイ
ムテスタ1の構成のうち被測定対象信号S2の代りに基
準クロツクS1をコンパレータ5の非反転入力端P2に
与え、集積回路2の立ち上がるときの伝搬遅延時間Δt
PDをタイムテスタ1と同様の動作で直線的に測定するよ
うになされている。
【0040】因に、伝搬遅延時間ΔtPDは、基準クロツ
ク信号S1の電圧が論理「H」及び「L」レベルの差分
電圧の50%になつた時から、被測定対象信号S2の電圧
が被測定対象信号S2の論理「H」及び「L」レベルの
差分電圧の50%になつた時までの差分時間とする。
【0041】このため基準電圧源16の基準電圧VREF3
の値は被測定対象信号S2の論理「H」及び「L」レベ
ルの差分電圧の50%に設定され、基準電圧源17の基準
電圧VREF4の値は、基準クロツク信号S1の論理「H」
及び「L」レベルの差分電圧の50%に設定されている。
また遅延クロツク信号S5は1周期前の信号を用い、そ
の立ち上がり時刻及び立ち下がり時刻は、被測定対象信
号S2の立ち上がり時刻及び立ち下がり時刻の前となる
よう設定されている。
【0042】図2の構成において、タイムテスタ15は
図5に示すタイミングで動作する。
【0043】時刻t00に論理「H」レベルに立ち上がつ
た基準クロツク信号S1(図5(A))は、コンパレー
タ5に与えられ、時刻t00にコンパレータ5によつて予
め設定された基準電圧VREF4でトリガされる。これによ
り時刻t00からさらに立ち上がり遅延時間Δt1 後の時
刻t09に比較出力信号S4(図5(C))が論理「H」
レベルに立ち上がる。
【0044】また被測定対象信号S2(図5(B))は
時刻t10にコンパレータ4によつて予め設定された基準
電圧VREF3でトリガされる。これにより時刻t10からさ
らに立ち上がり遅延時間Δt1 後の時刻t11に比較出力
信号S3(図5(D))が論理「H」レベルに立ち上が
る。
【0045】一方、遅延クロツク信号S5(図5
(E))は、比較出力信号S4及びS3が立ち上がつた
時刻t09及びt11以前に論理「H」レベルに立ち上がつ
て、すでにアンド回路8及び9に与えられている。
【0046】これにより論理出力信号S7(図5
(F))は、比較出力信号S4が論理「H」レベルに立
ち上がつた時刻t09からさらに立ち上がり遅延時間Δt
3 後の時刻t12に、論理「H」レベルに立ち上がる。ま
た論理出力信号S6(図5(G))は、比較出力信号S
3が論理「H」レベルに立ち上がつた時刻t11からさら
に立ち上がり遅延時間Δt3 後の時刻t13に、論理
「H」レベルに立ち上がる。
【0047】やがて遅延クロツク信号S5が時刻t14
立ち下がると、その時刻からさらに立ち下がり遅延時間
Δt4 後の時刻t15に論理出力信号S6及びS7は同時
に論理「L」レベルに立ち下がる。
【0048】こうして論理出力信号S6及びS7がそれ
ぞれ論理「H」レベルに立ち上がつていた時間に直線的
に比例した直流出力電圧V3 及びV4 がコンデンサC1
及びC2に現れ、直流電圧計13及び14によつて表示
される。
【0049】伝搬遅延時間ΔtPDは、タイムテスタ1の
場合と同様、比較出力信号S3及びS4の立ち上がり時
刻t11及びt09の差分時間に移され、さらに論理出力信
号S6及びS7の立ち上がり時刻t13及びt12の差分時
間に移されている。
【0050】伝搬遅延時間ΔtPDは、直流出力電圧V4
及びV3 の差分電圧VD2が伝搬遅延時間ΔtPDに直線的
に比例することにより差分電圧VD2を適宜に換算して直
線的に測定し得る。因に、このときの差分電圧VD2は、
タイムテスタ1の場合と同様、次式
【数11】 により表現できる。
【0051】図2の構成によれば、集積回路2の伝搬遅
延時間ΔtPDに直線的に比例する差分電圧VD2を適宜に
換算することにより、伝搬遅延時間ΔtPDを基準クロツ
クS1の1周期以下から整数倍周期の中間の時間に至る
まで基準クロツクS1の周波数及び精度に依存しないで
一段と高速かつ高精度かつ直線的に測定し得るタイムテ
スタ15を実現できる。
【0052】図1との対応部分に同一符号を付した図3
は第3実施例を示すもので、タイムテスタ18は、集積
回路2に基準クロツクS1を与え、被測定対象信号S2
の立ち上がり時間ΔtR 及び立ち下がり時間ΔtF を直
線的に測定するようになされている。
【0053】ここで立ち上がり時間ΔtR を測定する場
合、論理「L」レベルの基準電圧VREF1が制御用電圧源
19の制御電圧VCONTによつて制御されるスイツチ回路
20を介してコンパレータ4の反転入力端P3に入力さ
れる。
【0054】一方、基準電圧源6又は7の基準電圧V
REF1又はVREF2が比較出力信号S4によつて制御される
スイツチ回路21を介してコンパレータ5の反転入力端
P4に入力されるようになされている。
【0055】スイツチ回路20は基準電圧入力端P5及
びP6を有し、基準電圧入力端P5側に切り換えられた
とき、基準電圧源6の基準電圧VREF1をコンパレータ4
の反転入力端P3に送出するようになされている。これ
に対し、制御用電圧源19の制御電圧VCONTによつて基
準電圧入力端P6側に切り換えられたとき、論理「H」
レベルの基準電圧VREF2をコンパレータ4の反転入力端
P3に送出するようになされている。
【0056】スイツチ回路21は基準電圧入力端P7及
びP8を有し、比較出力信号S4が論理「L」レベルに
立ち下がると、その時から切り換え遅延時間Δt5 後に
基準電圧入力端P7側に切り換えられ、論理「H」レベ
ルの基準電圧VREF2をコンパレータ5の反転入力端P4
に送出するようになされている。
【0057】これに対し、比較出力信号S4が論理
「H」レベルに立ち上がると、その時から切り換え遅延
時間Δt5 後に基準電圧入力端P8側に切り換えられ、
論理「L」レベルの基準電圧VREF1をコンパレータ5の
反転入力端P4に送出するようになされている。
【0058】図3の構成において、タイムテスタ18は
図6に示すタイミングで動作し、立ち上がり時間ΔtR
を測定する。
【0059】時刻t00に論理「H」レベルに立ち上がつ
た基準クロツク信号S1(図6(A))が集積回路2に
与えられると、被測定対象信号S2(図6(B))は時
刻t16にコンパレータ4によつて予め設定された基準電
圧VREF1でトリガされる。これにより時刻t16からさら
に立ち上がり遅延時間Δt1 後の時刻t17に比較出力信
号S3(図6(C))は論理「H」レベルに立ち上が
る。
【0060】また被測定対象信号S2は時刻t18にコン
パレータ5によつて予め設定された基準電圧VREF2でト
リガされる。これにより時刻t18からさらに立ち上がり
遅延時間Δt1 後の時刻t19に比較出力信号S4(図6
(D))は論理「H」レベルに立ち上がる。
【0061】すると論理「H」レベルの比較出力信号S
4が与えられたスイツチ回路21は、時刻t19からさら
に切り換え遅延時間Δt5 後の時刻t20に論理「L」レ
ベルの基準電圧VREF1をコンパレータ5の反転入力端P
4に送出する(図6(E))。しかしこの時、被測定対
象信号S2は論理「H」レベルにあるため、そのまま論
理「H」レベルに維持される。
【0062】やがて被測定対象信号S2は立ち下がり、
時刻t21にコンパレータ4及び5によつて基準電圧V
REF1でトリガされる。これにより時刻t21からさらに立
ち下がり遅延時間Δt2 後の時刻t22に比較出力信号S
3及びS4は同時に論理「L」レベルに立ち下がる。
【0063】すると論理「L」レベルの比較出力信号S
4が与えられたスイツチ回路21は、時刻t22からさら
に切り換え遅延時間Δt5 後の時刻t23に論理「H」レ
ベルの基準電圧VREF2をコンパレータ5の反転入力端P
4に送出する(図6(E))。しかしこの時、被測定対
象信号S2は論理「L」レベルにあるため、そのまま論
理「L」レベルに維持される。
【0064】かくして比較出力信号S3及びS4は積分
回路11及び12に送出され、それぞれ論理「H」レベ
ルに立ち上がつていた時間に直線的に比例する直流出力
電圧V5 及びV6 がコンデンサC1及びC2に現れ、コ
ンデンサC1及びC2の出力端に接続された直流電圧計
24は直流出力電圧V5 及びV6 の差分電圧VD3を表示
する。
【0065】立ち上がり時間ΔtR は、タイムテスタ1
の場合と同様、比較出力信号S4及びS3の立ち上がり
時刻t19及びt17の差分時間に移されており、差分電圧
D3が立ち上がり時間ΔtR に直線的に比例することに
より差分電圧VD3を適宜に換算して直線的に測定し得
る。因に、このときの差分電圧VD3は、比較出力信号S
4及びS3の論理「H」レベルのときの電圧をVH
し、比較出力信号S4及びS3の周期をTとすると、タ
イムテスタ1の場合と同様、次式
【数12】 により表現できる。
【0066】次に、立ち下がり時間ΔtF を測定する場
合、タイムテスタ18は、論理「H」レベルの基準電圧
REF2をスイツチ回路20を介してコンパレータ4の反
転入力端P3に入力し、図7に示すタイミングで動作す
る。
【0067】すると比較出力信号S3及びS4がそれぞ
れ論理「H」レベルに立ち上がつていた時間に直線的に
比例する直流出力電圧V7 及びV8 がコンデンサC1及
びC2に現れ、コンデンサC1及びC2の出力端に接続
された直流電圧計24は直流出力電圧V8 及びV7 の差
分電圧VD4を表示する。
【0068】このとき立ち下がり時間ΔtF は、立ち上
がり時間ΔtR の場合と同様、比較出力信号S4及びS
3の立ち下がり時刻t30及びt28の差分時間に移されて
おり、差分電圧VD4が立ち下がり時間ΔtF に直線的に
比例することにより差分電圧VD4を適宜に換算して直線
的に測定し得る。因に、このときの差分電圧VD4は、立
ち上がり時間ΔtR の場合と同様、次式
【数13】 により表現できる。
【0069】図3の構成によれば、集積回路2の立ち上
がり時間ΔtR 及び立ち下がり時間ΔtF に直線的に比
例する差分電圧VD3及びVD4を適宜に換算することによ
り、立ち上がり時間ΔtR 及び立ち下がり時間ΔtF
基準クロツクS1の1周期以下から整数倍周期の中間の
時間に至るまで基準クロツクS1の周波数及び精度に依
存しないで一段と高速かつ高精度かつ直線的に測定し得
るタイムテスタ18を実現できる。
【0070】なお図1の実施例においては、立ち上がり
時間ΔtR を測定する場合について述べたが、本発明は
これに限らず、遅延クロツク信号S5の立ち上がり時刻
及び立ち下がり時刻を被測定対象信号S2の立ち上がり
時刻及び立ち下がり時刻の後で、かつ比較出力信号S3
及びS4の立ち上がり時刻及び立ち下がり時刻より十分
後に設定することにより立ち下がり時間ΔtF を直線的
に測定する場合にも適用し得る。
【0071】また図2の実施例においては、立ち上がる
ときの伝搬遅延時間ΔtPDを測定する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、遅延クロツク信号S5の
立ち上がり時刻及び立ち下がり時刻を基準クロツク信号
S1の立ち上がり時刻及び立ち下がり時刻の後で、かつ
比較出力信号S3及びS4の立ち上がり時刻及び立ち下
がり時刻より十分後に設定することにより立ち下がると
きの伝搬遅延時間を直線的に測定する場合にも適用し得
る。
【0072】さらに図1及び図2の実施例においては、
比較出力信号S3、S4及び遅延クロツク信号S5をア
ンド回路8及び9に入力する場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、同一の立ち上がり遅延時間及び立
ち下がり遅延時間を有するナンド回路等の他の論理回路
に入力する場合にも適用し得る。
【0073】さらに上述の実施例においては、抵抗R1
及びコンデンサC1及び、抵抗R2及びコンデンサC2
の直列回路で構成された積分回路11及び12を用いる
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の構
成の積分回路を用いる場合にも適用し得る。
【0074】さらに上述の実施例においては、集積回路
2の立ち上がり時間ΔtR 、立ち下がり時間ΔtF 及び
伝搬遅延時間ΔtPDを測定する場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、広く任意の回路の立ち上がり時
間、立ち下がり時間及び伝搬遅延時間等のスイツチング
特性を測定する場合にも適用し得る。
【0075】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、第1及び
第2の積分信号の差分がスイツチング特性すなわち立ち
上がり時間、立ち下がり時間及び伝搬遅延時間に直線的
に比例する。この差分を換算することにより、スイツチ
ング特性を従来と同一の周波数及び精度の検査信号の1
周期以下から整数倍周期の中間の時間に至るまで検査信
号の周波数及び精度に依存しないで一段と高速かつ高精
度かつ直線的に測定し得るスイツチング特性測定装置を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスイツチング特性測定装置の一実
施例を示す接続図である。
【図2】他の実施例によるスイツチング特性測定装置を
示す接続図である。
【図3】他の実施例によるスイツチング特性測定装置を
示す接続図である。
【図4】図1の実施例による立ち上がり時間を測定する
ときの各信号処理の説明に供するタイミングチヤート図
である。
【図5】図2の実施例による伝搬遅延時間を測定すると
きの各信号処理の説明に供するタイミングチヤート図で
ある。
【図6】図3の実施例による立ち上がり時間を測定する
ときの各信号処理の説明に供するタイミングチヤート図
である。
【図7】図3の実施例による立ち下がり時間を測定する
ときの各信号処理の説明に供するタイミングチヤート図
である。
【図8】従来の時間測定における各信号処理の説明に供
するタイミングチヤート図である。
【符号の説明】
1、15、18、……タイムテスタ、2……集積回路、
3……信号発生器、4、5……コンパレータ、6、7、
16、17、……基準電圧源、8、9……アンド回路、
10……遅延回路、11、12……積分回路、13、1
4、22……直流電圧計、19……制御用電圧源、2
0、21……スイツチ回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定回路に検査信号を入力し、当該検査
    信号及び又は当該被測定回路より出力される出力信号に
    基づいて上記被測定回路のスイツチング特性を測定する
    スイツチング特性測定装置において、 上記出力信号を第1のしきい値と比較し、第1の比較信
    号を出力する第1の比較回路と、 上記検査信号又は上記出力信号を第2のしきい値と比較
    し、第2の比較信号を出力する第2の比較回路と、 上記第1の比較信号を入力し、上記第1の比較信号とタ
    イミング信号との論理積又は論理和を出力する第1の論
    理回路と、 上記第2の比較信号を入力し、上記第2の比較信号と上
    記タイミング信号との論理積又は論理和を出力する第2
    の論理回路と、 上記検査信号と同一の周期によつて立ち上がる又は立ち
    下がる上記タイミング信号を出力し、上記第1及び第2
    の論理回路より出力される論理値を同時に立ち上げる又
    は立ち下げるタイミング信号出力回路と、 上記第1の論理回路の出力を入力して積分し、第1の積
    分信号として出力する第1の積分回路と、 上記第2の論理回路の出力を入力して積分し、第2の積
    分信号として出力する第2の積分回路とを具え、上記第
    1及び第2の積分信号の差分に基づいて上記スイツチン
    グ特性を測定することを特徴とするスイツチング特性測
    定装置。
  2. 【請求項2】上記第1及び第2のしきい値を同一とし、
    上記被測定回路の伝搬遅延特性を測定することを特徴と
    する請求項1に記載のスイツチング特性測定装置。
  3. 【請求項3】上記タイミング信号出力回路は、上記検査
    信号を所定時間遅延して出力することを特徴とする請求
    項1に記載のスイツチング特性測定装置。
  4. 【請求項4】被測定回路に検査信号を入力し、当該検査
    信号及び又は当該被測定回路より出力される出力信号に
    基づいて上記被測定回路のスイツチング特性を測定する
    スイツチング特性測定装置において、 上記出力信号を第1又は第2のしきい値と比較し、第1
    の比較信号を出力する第1の比較回路と、 上記出力信号を上記第1又は第2のしきい値と比較し、
    第2の比較信号を出力する第2の比較回路と、 上記第1の比較回路に与えられるしきい値を上記第1又
    は第2のしきい値に切り換える第1の切換回路と、 上記第2の比較回路に与えられるしきい値を上記第2の
    比較信号に基づいて上記第1又は第2のしきい値に切り
    換える第2の切換回路と、 上記第1の比較信号を入力して積分し、第1の積分信号
    として出力する第1の積分回路と、 上記第2の比較信号を入力して積分し、第2の積分信号
    として出力する第2の積分回路とを具え、上記第1及び
    第2の積分信号の差分に基づいて上記スイツチング特性
    を測定することを特徴とするスイツチング特性測定装
    置。
  5. 【請求項5】上記第1及び第2のしきい値を互いに異な
    る値に設定し、上記被測定回路の立ち上がり特性及び又
    は立ち下がり特性を測定することを特徴とする請求項1
    又は請求項4に記載のスイツチング特性測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007094287A1 (ja) * 2006-02-17 2007-08-23 Advantest Corporation 測定装置および測定方法

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