JPH06200870A - バルブユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の数及び部品を減らし、コスト低減を図
り且つスペースの節減を図ることができるとともに操作
の信頼性を確保することができる可変容積型ポンプの必
要とされる最小圧力を確保することができるバルブユニ
ットを提供する。 【構成】 圧力リリーフバルブ１０１と圧力シーケンス
バルブ１０２とを備えた一体のユニット１であって、ユ
ニット１はポンプの圧力ポート１０に直接に設置されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は圧力リリーフバルブ及び
圧力シーケンスバルブを備えたバルブユニットに関す
る。また、本発明は圧力リリーフバルブ及び圧力シーケ
ンスバルブを備え、好ましくはこれらが一つのユニット
を形成している可変容積形ポンプ用のバルブユニットに
関する。

【０００２】

【従来の技術】可変容積形ポンプの始動の間の安全な操
作を確保するために、ポンプの制御要素（例えば回転斜
板）によって作動されるアクチュエータは最大排気量に
対してスプリングによって調整される。これ故前記スプ
リングの力に対してポンプの制御要素を所望の位置に調
整するために所定の最小圧力が必要とされる。負荷（ユ
ーザー）の抵抗によって決められる圧力が最小圧力より
低い場合には、スプリングはアクチュエータ、即ち制御
要素を最大排気量まで動かし、それ故ポンプの制御はも
はや不可能になる。

【０００３】負荷圧力とは独立のポンプの調整のために
必要とされる最小圧力を確保するために、二つの方法が
とられる。即ち、その一つの方法は必要な最小圧力を確
保するために別のパイロットオイルポンプが使用され、
もう一つの方法は、負荷圧力が最小圧力より低い時には
絞り手段によってポンプに最小圧力を確保する圧力シー
ケンスバルブがポンプ導管内に設置される。これら二つ
の公知の解決方法は複雑で且つ高価である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の事情に
鑑みなされたもので、装置の数及び部品を減らし、コス
ト低減を図り且つスペースの節減を図ることができると
ともに操作の信頼性を確保することができる可変容積型
ポンプの必要とされる最小圧力を確保することができる
バルブユニットを提供することを目的とする。

【０００５】また、本発明は圧力リリーフバルブ及び圧
力シーケンスバルブを備え、且つ可変容積型ポンプと共
働するために最適なコンパクトなバルブユニットを提供
することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明のバルブユニットは、圧力リリーフバルブ
と圧力シーケンスバルブとを備えた一体のユニットであ
って、該ユニットはポンプの圧力ポートに直接に設置さ
れていることを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】各ポンプは安全性を確保するために圧力リリー
フバルブを通して保護されねばならないために、本発明
は圧力リリーフバルブを備えた可変容積型ポンプにおい
て、圧力リリーフバルブ及び圧力シーケンスバルブを備
えた一体又は単一のユニットを提供する。好ましくは一
体ユニットはポンプの圧力ポートに設置され、特に可変
容積型ポンプの圧力ポートに設置される。

【０００８】

【実施例】以下、本発明に係るバルブユニットの一実施
例を図１及び図２を参照して説明する。図に示される本
発明のバルブユニット１は所謂カートリッジ型であり、
ハウジング２が設けられており、このハウジング２にス
リーブ３が挿入されている。スリーブ３はバルブエレメ
ント（バルブ要素）を含んでいる。

【０００９】ハウジング２はスリーブ３を受け入れるよ
うになっている開口４を有している。ハウジング２はフ
ランジ５を形成しており、このフランジ５上にスリーブ
３が係合しており、スリーブ３は開口４内で固定的に位
置される。ハウジング２内には長手開口４から伸びると
ともに半径方向の孔の外端でポート７を形成する環状チ
ャンバ６が設けられており、この環状チャンバ６は通常
リザーバ又はタンクＴ（タンクポート７）に接続されて
いる。加えて、ハウジング２は開口４の内端でチャンバ
８を形成しており、このチャンバ８は半径方向の孔を通
して負荷ポート９に接続されている。更に、図１には、
ハウジング２の底壁１１に形成されたポンプポート１０
が示されている。底壁１１は、符号１０２で示される圧
力シーケンスバルブのバルブ座１２を形成している。ス
リーブ３はシール又はガスケット１３によってハウジン
グ２に対してシールされている。

【００１０】バルブユニット１には、圧力シーケンスバ
ルブ１０２に加えて、符号１０１で示される圧力リリー
フバルブが設置されており、圧力リリーフバルブ１０１
について圧力シーケンスバルブ１０２の詳細な説明を続
ける前に説明する。

【００１１】スリーブ３内にはスリーブ３の上部壁に支
持されているスプリング１４が配置されている。スプリ
ング１４は閉塞体２０の支持面又はフランジ２１に支持
されている。閉塞体２０はその外周部に沿ってスプリン
グガイド部２２を形成しており（図２参照）、この閉塞
体２０は半径方向に伸びる支持面又はフランジ２１と円
錐面２４を有した閉塞部２３とを備えている。スリーブ
又はジャケット３内には、前記環状チャンバ６に接続し
ている複数の半径方向の孔１５が形成されている。

【００１２】複数の孔部を有する軸方向の孔２５は閉塞
体２０内に形成されている。軸方向の孔２５は孔２５内
に配置されるスプリング２６のための支持面を形成する
ように上部に向かって次第に小さくなっている。そして
底部に向かって孔２５は孔部２７に拡大している。孔部
２７は大きな直径の孔部２９に向かって伸びている。孔
部２７内には閉塞又はシール体としてボール２８が配置
されている。ディスク又はワッシャ３０によって、ボー
ル２８は孔部２７内に保持されている。加えて、ボール
座３１がボール２８のために形成されている。ボール２
８はスプリング２６の力によって付勢されており、ボー
ル座３１と共に符号１０３で示される第３バルブを形成
している。

【００１３】圧力リリーフバルブ１０１の説明を終了す
る前に、参照符号３２が円錐面２４のための円錐面部を
示しているということを指摘しなければならない。これ
故バルブ座との共働がバルブ１０２の閉塞体４０上に形
成される。

【００１４】バルブ１０２の閉塞体４０は、中心部４２
及び弁座１２と共働するようになっている閉塞部４３に
連なるシール部４１を形成している。シール部４１の環
状溝４５内には、シール又はガスケット４４が設置され
ている。孔２５と同心に設けられるとともにシール部４
１を通って伸びている軸方向の孔４６が設けられてお
り、この軸方向の孔４６は中心部４２内に位置する複数
の半径方向孔４７で終端している。半径方向孔４７はチ
ャンバ８と接続されている。更に半径方向孔４７の付近
でチャンバ８に到達している複数のウイング４９が設け
られており、このウイング４９はスリーブ３の下端に形
成されている。閉塞部４３はその底部近くに円錐部４８
を形成しており、この円錐部４８はハウジング２のバル
ブ座１２と係合するようになっている。

【００１５】本発明のバルブユニットの機能を以下に説
明する。スプリング１４はバルブ座１２に対して閉塞体
２０を付勢する。閉塞体２０は閉塞体４０のバルブ座３
２によって支持されている。閉塞体４０はバルブ座１２
の直径に等しい直径を有するガスケット４４を備えてい
る。

【００１６】ポンプＰはポート１０に接続されており、
負荷（ユーザー）Ａは負荷ポート９に接続され、そして
タンクＴはタンクポート７に接続されている。スプリン
グ１４の初期圧縮による力はバルブ座１２の面積と共に
ポンプポート１０における最小圧力を決定し、同時にバ
ルブ座３２の面積と共に、圧力リリーフバルブ１０１の
ためのトリガー又はリリーフ圧力を決定する。バルブ１
０２及びバルブ１０１のトリガー圧力値は、各々、バル
ブ座１２及び３２の面積に反比例する。

【００１７】圧力シーケンスバルブ１０２（バルブ円錐
部４８はバルブ座１２で閉塞する）の閉塞モードにおけ
るポート９での圧力減少を達成するため、第３バルブ１
０３が閉塞体２０内に示され、それによってバルブ１０
３の開放圧力は圧力シーケンスバルブ１０２の開放圧力
とほぼ等しい。バルブ１０３はバルブ１０２が開く時に
閉塞する。このようにしてバルブ１０３からの漏れがよ
り高い圧力で阻止される。これ故圧力シーケンスバルブ
１０２及び圧力リリーフバルブ１０１は一つのユニット
として構成することができ、ポンプの圧力ポートと直接
にユニットとして締結または接続することができる。全
てのポンプはともかく安全性のために圧力リリーフバル
ブを通して保護されねばならないために、この特徴は特
に有益である。

【００１８】バルブ座１２及び３２は円錐形状として説
明されたが、それらは多角錐体であってもよい。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば圧
力シーケンスバルブ及び圧力リリーフバルブを一つのユ
ニットとして構成することができ、ポンプの圧力ポート
に直接に設置することができる。したがって、装置の数
及び部品を減らし、コスト低減を図り且つスペースの節
減を図ることができるとともに操作の信頼性を確保する
ことができ、可変容積型ポンプの必要とされる最小圧力
を確保することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るバルブユニットの一実施例を示す
断面図である。

【図２】図１の拡大詳細断面図である。

【符号の説明】

１ バルブユニット ２ ハウジング ３ スリーブ ４ 開口 ６ 環状チャンバ ７ ポート ８ チャンバ ９ 負荷ポート １０ ポンプポート １２ バルブ座 １４ スプリング ２０ 閉塞体 ２３ 閉塞部 ２４ 円錐面 ２５ 軸方向孔 ２６ スプリング ２８ ボール ３２ 円錐面 ４０ 閉塞体 ４１ シール部 ４２ 中心部 ４３ 閉塞部 ４６ 軸方向孔 ４７ 半径方向孔 ４８ 円錐部 １０１ 圧力リリーフバルブ １０２ 圧力シーケンスバルブ １０３ 第３バルブ

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 圧力リリーフバルブと圧力シーケンスバ
   ルブとを備えた一体のユニットであって、該ユニットは
   ポンプの圧力ポートに直接に設置されていることを特徴
   とする可変容積型ポンプ用のバルブユニット。
2. 【請求項２】 前記圧力シーケンスバルブはその開放モ
   ードにおいて前記ポンプのポンプポートから負荷ポート
   への流路を提供することを特徴とする請求項１記載のバ
   ルブユニット。
3. 【請求項３】 前記圧力リリーフバルブ及び圧力シーケ
   ンスバルブは共通のハウジング内に設置されていること
   を特徴とする請求項１記載のバルブユニット。
4. 【請求項４】 前記圧力リリーフバルブは前記圧力シー
   ケンスバルブ内で軸方向に同心状に配置され、前記圧力
   リリーフバルブのバルブ座は前記圧力シーケンスバルブ
   の閉塞体の上に配置されていることを特徴とする請求項
   ３記載のバルブユニット。
5. 【請求項５】 前記圧力リリーフバルブ及び圧力シーケ
   ンスバルブは共通のスプリングによって閉塞位置に付勢
   されていることを特徴とする請求項４記載のバルブユニ
   ット。
6. 【請求項６】 前記圧力リリーフバルブ及び圧力シーケ
   ンスバルブの各トリガー圧力は関連する各バルブ座の直
   径に反比例することを特徴とする請求項５記載のバルブ
   ユニット。
7. 【請求項７】 前記圧力リリーフブルブの閉塞体内に更
   に第３バルブが配置されており、前記第３バルブは開放
   位置にスプリング付勢されるとともに前記圧力リリーフ
   バルブの開放の際閉塞する閉塞体を有していることを特
   徴とする請求項１記載のバルブユニット。
8. 【請求項８】 前記圧力リリーフバルブ、前記圧力シー
   ケンスバルブ、前記第３バルブ及び前記スプリングは共
   通のハウジング内に一体の装置として組立てられている
   ことを特徴とする請求項７記載のバルブユニット。
9. 【請求項９】 各バルブの閉塞体は円錐状の座面を有す
   ることを特徴とする請求項１記載のバルブユニット。
10. 【請求項１０】 各バルブ体のためのバルブ座は係合す
    る円錐面を有することを特徴とする請求項１記載のバル
    ブユニット。
11. 【請求項１１】 前記第３バルブの閉塞体はボール形状
    をしていることを特徴とする請求項７記載のバルブユニ
    ット。
12. 【請求項１２】 前記第３バルブの前記閉塞体はディス
    ク又はワッシャによって保持されていることを特徴とす
    る請求項７記載のバルブユニット。
13. 【請求項１３】 圧力リリーフバルブ及び圧力シーケン
    スバルブのバルブ座は円錐体状または錐体状であること
    を特徴とする請求項６記載のバルブユニット。