JPH0620030A - 3次元画像情報に基づく画像情報生成及び画像表示データ再生装置 - Google Patents

3次元画像情報に基づく画像情報生成及び画像表示データ再生装置

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JPH0620030A
JPH0620030A JP19626392A JP19626392A JPH0620030A JP H0620030 A JPH0620030 A JP H0620030A JP 19626392 A JP19626392 A JP 19626392A JP 19626392 A JP19626392 A JP 19626392A JP H0620030 A JPH0620030 A JP H0620030A
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dimensional image
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JP19626392A
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English (en)
Inventor
Hiromasa Takagaki
裕正 高垣
Akiya Ishida
秋也 石田
Yasuo Nomura
康夫 野村
Joji Fukuda
譲治 福田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 情報入力部20で被表示対象となる3次元物
体に対するユーザの視点情報と空間情報とを2次元画像
情報選択部21に供給する。2次元画像情報選択部21
は供給される各情報に基づいて演算を行って、予め記憶
している情報から対応する2次元画像情報を選択して読
み出した2次元画像情報を描画補正部22に供給して補
正処理して最終出力の画像情報を再生してディスプレイ
23に表示する。 【効果】 表示される物体の動きを滑らかに能力の低い
CPUを用いても非常に高速なユーザとの対話による表
示を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3次元物体を描画する
画像情報を生成し、生成した情報を用いて画像を再生す
る際に、高速の画像表示が要求されるシステムに用いて
好適な3次元画像情報に基づく画像情報生成及び画像表
示データ再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータは、例えば画像処理等を介
して入力されたディジタルデータを高速に演算する機能
を有している。また、この演算機能を用いてコンピュー
タは、ディジタルデータをユーザに情報の把握が容易に
行い得るように視覚的な表示であるグラフィック表示を
行うことができる。
【0003】このグラフィックス表示は、コンピュータ
に搭載している中央演算処理ユニット(CPU)の性能
の向上に伴って3次元の物体等の表現が可能になってき
ている。3次元の表現を行うために要するディジタルデ
ータは、2次元で表現するデータ量に較べて非常に多量
のデータを扱う必要がある。この必要性からCPUは高
速演算が可能にするものを用いている。さらに、最近、
3次元表示を行わせる画像情報表示装置は、ユーザとの
対話環境において高速な画像処理が要求されていきてい
る。このため、3次元用の画像情報表示装置に搭載する
CPUの性能の仕様は、途方もなく高速の演算処理を可
能にするものになっている。ユーザとリアルタイムで3
次元の表現を行うため、3次元表示を行わせる画像情報
表示装置は、一つのCPUの性能が高いCPUを複数用
いたいわゆるコンピュータグラフィックスエンジン等で
実現している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、コンピュー
タグラフィックスエンジンのような3次元表示を行わせ
る画像情報表示装置は、仕様に見合った性能にするた
め、非常に高価な装置になってしまう。 近年、記憶媒
体の高密度化によってビット当りの記憶単価は、指数的
に低下しつつある。また、CPUの演算性能も年々向上
しつつあるがコストパフォーマンスの見地から記憶媒体
とCPUの進歩を比較したとき、記憶媒体のコストパフ
ォーマンスの方がCPUのコストパフォーマンスの向上
より早く実現できる可能性をもっている。このため、多
量のディジタルデータを必要とし安価なCPUによる3
次元表示を可能にする画像情報表示装置、特に、コンシ
ューマ機器での実現が望まれている。
【0005】そこで、本発明は、このような実情に鑑み
てなされたものであり、多量のデータを扱って対話的に
リアルタイム処理によって表示対象に対して立体的な表
現を可能にする3次元画像情報に基づく画像情報生成及
び画像表示データ再生装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る3次元画像
情報に基づく画像情報生成装置は、3次元画像情報の情
報出力手段と、該情報出力手段からの3次元画像情報に
基づいて互いに異なる複数の視点から見た画像情報を算
出する演算手段と、演算された複数の画像情報を対応す
る上記複数の視点情報と共に記憶する記憶手段とを有し
てなることにより、上述の課題を解決する。
【0007】ここで、上記画像情報は、表示データその
ものに一致したものでなく、画像表示する上で基準とな
るデータである。上記情報出力手段は3次元画像により
表示するための例えば物体の形状や色に関するベクトル
データ等を含む3次元画像情報を設定する物体設定手段
を有し、対象とする3次元画像情報を上記演算手段に出
力している。
【0008】また、上記演算手段は、3次元画像を構成
する情報を2次元画像情報にするためにサンプリングす
るためのサンプリング方向の基準データの組を記憶する
表示基準情報記憶手段を有している。この基準データ
は、3次元物体を囲む正n多面体(nは整数)を仮定し
て上記正n多面体の中心と上記正多面体の各面の正多角
形の中心を結ぶ法線方向を指定する法線ベクトルとユー
ザの視線方向と直交する視野面の方向を指定する視野確
定ベクトルをそれぞれサンプリング基準データの組の情
報として記憶されている。
【0009】さらに、上記演算手段は、上記表示基準情
報記憶手段からの出力信号に基づき3次元物体を視野の
中心に表示するために複数の視点を算出する視点算出手
段と、該視点算出手段から得られた視点情報と上記物体
設定手段から供給される上記物体の3次元画像情報とに
基づき上記3次元物体の2次元画像情報を生成する2次
元画像情報生成手段を有している。
【0010】上記視点算出手段は、上記表示基準情報記
憶手段において設定した正n多面体の面の数nと同じ数
の視点データを出力する。
【0011】また、画像表示データ再生装置は、3次元
の物体を高速に描画する再生装置において、被表示対象
となる3次元物体に対するユーザの視点情報と空間情報
とを供給する情報入力手段と、該情報入力手段から供給
される各情報に基づいて演算を行って、予め記憶してい
る情報から対応する画像情報を選択する情報選択出力手
段と、該情報選択出力手段から読み出した画像情報に補
正処理を行って描画する描画補正手段とを有してなり、
上記画像情報を表示手段に表示することにより、上述の
課題を解決する。
【0012】ここで、上記画像情報は、表示手段に表示
される画像表示データである。上記情報入力手段は、被
表示対象となる3次元物体に対するユーザの視点情報を
供給する視点情報入力手段と、上記3次元物体の3次元
空間におけるの空間情報を供給するセンサ手段とで構成
している。
【0013】また、上記情報選択出力手段は、上記情報
入力手段から供給される各情報に基づいて3次元物体の
空間位置をシミュレートする位置算出手段と、該位置算
出手段からの演算結果に応じて表示する空間内における
配置等の上記物体の位置情報を管理する位置管理手段
と、該位置管理手段からの物体の位置情報と上記位置計
算手段からの視線情報とにより視点の方向を計算する視
点方向計算手段と、該視点方向計算手段からの演算結果
に応じて予め求めて記憶している情報の中で視点方向に
最も近い情報を選択する情報選択手段と、予め求めて記
憶している情報を記憶しておく記憶手段とで構成してい
る。
【0014】上記描画補正手段は、上記情報選択出力手
段から読み出した情報に対して上記視点方向計算手段か
らの制御信号に応じて被表示物体の表示に補正を施す情
報補正手段と、該情報補正手段からの最終の画像情報を
画像データとして描画合成する描画手段とを有して表示
手段に表示している。
【0015】
【作用】本発明の3次元画像情報に基づく画像情報生成
装置は、情報出力手段で予め設定したパラメータに基づ
く例えばベクトルデータを含めた対象物体に関すデータ
を演算手段に供給している。演算手段は、互いに異なる
複数の視点から見た2次元画像情報を算出して記憶手段
に供給する。上記記憶手段は、この予め設定された物体
に対する各視点毎の2次元画像情報を記憶しておく。
【0016】また、本発明の画像表示データ再生装置
は、情報入力手段から被表示対象となる3次元物体に対
するユーザの視点情報と空間情報とを情報選択出力手段
に供給する。上記情報選択出力手段は、供給される情報
を基にして3次元空間における視点方向を計算し、対応
する予め求めて記憶している2次元画像情報の中で最も
近い情報を選択して描画補正手段に出力する。描画補正
手段は、上記視点方向計算手段からの制御信号に応じて
表示する物体に補正を施した2次元画像情報を表示手段
に3次元物体として表示している。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る3次元画像情報に基づく
画像情報生成及び画像表示データ再生装置の実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0018】ここで、本発明の3次元画像情報に基づく
画像情報生成及び画像表示データ再生装置は、説明の簡
単化を図るため3次元物体を囲む正多面体を正6面体に
している。
【0019】3次元画像情報に基づく画像情報生成装置
は、図1に示す3次元画像情報の情報出力手段である対
象物体設定部10と、対象物体設定部10からの3次元
画像情報に基づいて互いに異なる複数の視点から見た画
像情報を算出する演算手段である2次元画像情報生成部
11と、演算された複数の画像情報を対応する上記複数
の視点情報と共に記憶する記憶手段である画像メモリ部
12とで構成している。
【0020】上記対象物体設定部10は、3次元画像に
より表示するための例えば物体の形状や色に関するベク
トルデータや頂点座標や面の構成情報等を含む3次元画
像情報として設定する物体設定手段を有し、対象とする
3次元画像情報を2次元画像情報生成部11に出力して
いる。
【0021】また、上記2次元画像情報生成部11は、
サンプリング基準テーブル11a、視点算出部11b及
びコンピュータグラフィックスレンダリングシステム
(以下CGレンダリングシステムという)11cで構成
している。
【0022】ここで、上記画像情報は、表示データその
ものに一致したものでなく、画像表示する上で基準とな
るデータである。この基準となる2次元画像情報を生成
する方法には各種の方法がある。視点方向の設定に関す
る第1の実施例において上記サンプリング基準テーブル
11aは、3次元画像を構成する情報を2次元画像情報
にするためにサンプリングするためのサンプリング方向
の基準データの組を記憶する表示基準情報記憶手段であ
る。ここで、サンプリング基準テーブル11aに記憶さ
れるサンプリング基準データは、3次元物体を囲む正n
多面体(nは整数)を仮定して上記正n多面体の中心と
上記正多面体の各面の正多角形の中心を結ぶ法線方向を
指定する法線ベクトルとユーザの視線方向と直交する視
野面の方向を指定する視野確定ベクトルをそれぞれサン
プリング基準データの組の情報として記憶されている。
この実施例ではn=6である。
【0023】視点算出部11bは、上記サンプリング基
準テーブル11aからの出力信号に基づき3次元物体を
視野の中心に表示するために複数の視点を算出してCG
レンダリングシステム11cに視点情報を供給してい
る。従って、上記視点算出部11bは、上記サンプリン
グ基準テーブル11aにおいて設定した正6多面体の面
の数n=6と同じ数の視点データを出力する。
【0024】CGレンダリングシステム11cは、視点
算出部11bから得られた視点情報と上記対象物体設定
部11aから供給される上記物体の3次元画像情報とに
基づき上記3次元物体の2次元画像情報を生成してい
る。また、画像メモリ部12は、半導体を用いたメモリ
や記憶媒体等を用いてもよい。
【0025】次に、この第1の実施例におけるサンプリ
ング基準テーブル11aのデータ組の設定について図2
〜図4及び図6を参照しながら説明する。表示しようと
する3次元物体Aが図2に示すように正6面体Bの中に
入れている。サンプリング基準テーブル11aに格納す
るデータ組は、3次元物体Bを囲む正多面体の面情報、
すなわちn=6に対応した数の各面に対する法線ベクト
ルを仮定している。この仮定において法線ベクトルは、
図3に示すように正6面体Bの中心Oと正6面体の各面
の正方形の中心を結ぶ法線方向を結ぶ6個のベクトルv
0〜v5が存在することになる。また、図3に各法線ベク
トルの方向から見た直線と半径dの球上の交点をP0
5としている。この6つの交点P0〜P5からそれぞれ
見た3次元物体Bを図4に示す2次元画像情報をデータ
として記憶する。
【0026】この場合、サンプリング基準テーブル11
aのデータ組の要素は上記法線ベクトルを視線方向と同
一として扱うことができるが、3次元物体Bを射影して
2次元画像情報にするとき、視野平面Sの仮定が必要に
なる。視野平面Sの仮定は法線ベクトルと同様に視野確
定ベクトルPvを用いてして3次元物体Bを展開する。
この視野確定ベクトルPvは、法線ベクトルvと垂直で
あれば視野平面を示すことができるから、この面内のど
の方向に設定しても構わない(図6を参照)。
【0027】次に、3次元画像情報に基づく画像情報生
成装置の動作について図5に示すフローチャートを参照
しながら説明する。また、必要に応じて前述した図面も
参照する。3次元画像情報に基づく画像情報生成装置
は、予め設定された3次元画像情報に基づく2次元画像
情報を生成すると共に、生成した2次元画像情報を取り
込む装置である。この生成手順を開始して、ステップS
10では対称物体設定部10から原点中心Oのベクトル
データを含む物体データをCGレンダリングシステム1
1cに出力する。この物体データは、例えば3次元物体
Bの頂点情報や面の構成、曲面情報、色の情報等からな
る。これらの情報してステップS11に進む。
【0028】ステップS11では対称の3次元物体Bに
対する図3に示したサンプリングの距離dを設定して決
める。このサンプリングの距離dは、各物体毎に決めて
ステップS12に進む。
【0029】ステップS12では、サンプリング基準テ
ーブル11bに記憶している法線ベクトルvと視線確定
ベクトルPvのデータ組を読み出して視点算出部11b
に供給する。
【0030】このデータの供給を受けてステップS13
では、視点算出部11bで図2や図3に示した正6面体
の中心Oが原点となり視野の中心になる視点情報を生成
する。ここで、法線ベクトルvと視線確定ベクトルPv
を単位ベクトルとして3次元物体を射影する視野平面S
は例えばXY平面とするとき、座標軸X、Yを次の通り
設定する。X軸は視野確定ベクトルPvの方向に設定
し、Y軸は法線ベクトルvと視野確定ベクトルPvの外
積(v×Pv)の方向に設定する。このように設定して
視線の方向を法線ベクトルvの方向に一致すれば、視点
は中心Oから内積をとって−d・vの位置になる。この
ようにして視点に関するデータを算出して、視点算出部
11bは、これらの設定したデータをCGレンダリング
システム11cに出力する。
【0031】ステップS14では供給される視点に関す
るデータとステップS10での物体データとを基にして
図6に示す視野平面Sに射影される2次元画像データを
算出する。ステップS15でステップS14において算
出したデータを画像メモリ部12に供給して保存する。
この保存される2次元画像情報は、図4に示した視野平
面に射影したデータである。このデータを画像メモリ部
12に格納した後ステップS16に進む。
【0032】ステップS16では正6面体のすべての面
について射影した2次元画像情報の生成処理が終了した
かどうかの判別を行っている。まだ処理が終了していな
い場合、ステップS12に戻って以後の処理を繰り返
す。また、すべての処理が終了した場合、この2次元画
像情報の生成処理手順を終了する。
【0033】このように構成することにより、予め設定
した3次元物体をリアルタイムで表示する際のデータを
2次元画像の情報として記憶させておくことができるよ
うになる。
【0034】また、本発明の3次元画像表示データ再生
装置は、3次元の物体を高速に描画する再生装置におい
て、図7に示す被表示対象となる3次元物体に対するユ
ーザの視点情報と空間情報とを供給する情報入力手段で
ある情報入力部20と、該情報入力部20から供給され
る各情報に基づいて演算を行って、予め記憶している情
報から対応する画像情報を選択する情報選択出力手段で
ある2次元画像情報選択部21と、該2次元画像情報選
択部21から読み出した画像情報に補正処理を行って描
画する描画補正手段である描画補正部22とで構成して
いる。
【0035】ここで、上記画像情報は、表示手段である
ディスプレイ23にに表示される画像表示データであ
る。上記描画補正部22から出力される2次元画像情報
は、ディスプレイ23に供給して視点方向から見た3次
元物体として表示する。
【0036】上記情報入力部20は、被表示対象となる
3次元物体、例えば図2に示した物体Bに対するユーザ
の視点情報を供給する視点情報入力手段である入力装置
20aと、上記3次元物体の3次元空間におけるの空間
情報を供給するセンサ手段であるセンサ部21bとで構
成している。
【0037】また、上記2次元画像情報選択部21は、
上記情報入力部20から供給される各情報に基づいて3
次元物体の空間位置をシミュレートする位置算出手段で
あるシミュレーション部21aと、該シミュレーション
部21aからの演算結果に応じて表示する空間内におけ
る配置等の上記物体の位置情報を管理する位置管理手段
である物体位置管理部21bと、該物体位置管理部21
bからの物体の位置情報と上記シミュレーション部21
aからの視線情報とにより視点の方向を計算する視点方
向計算手段である視点方向計算部21cと、該視点方向
計算部21cからの演算結果に応じて予め求めて記憶し
ている情報の中で視点方向に最も近い情報を選択する情
報選択手段であるデータ選択部21dと、予め求めて記
憶している情報を記憶しておく記憶手段であるメモリ2
1eとで構成している。
【0038】上記描画補正部22は、上記2次元画像情
報選択部21から読み出した情報に対して上記視点方向
計算21cからの制御信号に応じて被表示物体の表示に
補正を施す情報補正計算部22aと、該情報補正計算部
22aからの最終の2次元画像情報を画像データとして
描画合成する描画部22bとで構成している。
【0039】この3次元画像表示データ再生装置の動作
手順について図8に示すフローチャートを参照しながら
説明する。また、必要に応じて前述した図面も参照す
る。3次元画像表示データ再生装置は、予め設定された
3次元画像情報に基づく画像情報を生成して記憶する3
次元画像情報に基づく画像情報生成装置から画像情報で
ある画像表示データを再生し、この画像表示データを基
に表示した2次元画像で3次元物体を高速に表示する装
置である。
【0040】この再生手順を開始して、ステップS20
では情報入力部20における入力装置20aから被表示
対象である例えば図2に示した物体Bに対するユーザの
視点情報をシミュレーション部21aに供給する。ま
た、情報入力部20のセンサ部20bは、入力装置20
aと同様にシミュレーション部21aにセンサ部21b
から3次元物体の3次元空間におけるの空間情報を供給
する。
【0041】ステップS21ではシミュレーション部2
1aが情報入力部20から供給される各情報に基づいて
3次元物体の空間位置及び視点に関してシミュレートし
ている。このシミュレートした情報は、3次元物体がど
こにあるかを計算し、空間に関する情報を物体位置管理
部21bに供給し、物体からの視点情報である視点ベク
トルを計算して視点方向計算部21cに供給している。
上記物体位置管理部21bが演算結果に基づく3次元物
体の空間位置情報から位置及び回転の情報を視点方向計
算部21cに出力している。
【0042】ステップS22では、視点方向計算部21
cは演算結果である視点ベクトルと3次元物体の空間位
置情報から被表示物体に対する実際の視点方向を計算
し、データ選択部21dに演算結果を供給している。
【0043】ステップS23では、3次元画像情報に基
づく画像情報生成装置における予め計算して画像メモリ
部12に記憶している2次元画像情報の中で、求めた視
点方向に最も近い視点方向から計算している2次元画像
情報がどれか求めている。この視点方向の選択方法は、
例えばアドレス基準テーブル11aと同じ機能を有して
法線ベクトルvと視野確定ベクトルPvのデータ組の中
で供給された視点方向に最も近い2次元画像情報を格納
しているアドレスデータ、あるいはインデックス番号を
メモリ21eに出力する。
【0044】ステップS24でメモリ21eは、アドレ
スデータ、あるいはインデックス番号に基づいて記憶し
ている画像情報(2次元)を情報補正計算部22aに出
力する。
【0045】ステップS25で情報補正計算部22aは
図3に示した原点中心Oからの視点までの距離dを計算
する。ステップS26で情報補正計算部22aは、視点
方向計算部21cからの視線情報を制御信号として光源
の方向を加味したり、角度を2次元的に変化させるため
等のための画像の回転、サイズの変換を行う2次元行列
を用いる。この2次元行列による変換は、2次元画像情
報をさらに所望の3次元物体の表示に近付ける。この変
換に伴う補正情報信号が生成されて描画部22bに供給
されている。
【0046】ステップS27では描画部22bはメモリ
21eからの出力される2次元画像情報に補正情報信号
に基づいて画像変換を行っている。ステップS28で最
終画像情報をビデオRAM等に一時的に記憶してディス
プレイ23に出力して再生処理を終了する。
【0047】なお、この3次元物体の表示手順は一つの
物体を表示した場合について説明したがこれらの操作を
繰り返すことによって複数の物体を表示することがで
き、また物体間の光源との相互位置関係も考慮すれば現
実に近い3次元表示が高速に表示できるようになる。
【0048】ここで、上述した実施例は、正6面体によ
る6つの方向からのデータで再生すると滑らかな3次元
物体の動きを伴った表示に問題が生じるが、例えば正8
面体、正12面体、正20面体や正20面体の各頂点を
切り落とした32面体等のような面の数が多い多面体を
用いればスムーズに動かすことができる。面の数を多く
すれば、当然データ量も多くなるので、物体のシミュレ
ーションモデル中の性質に応じてサンプリングに使う多
面体を選択すればユーザの希望に応じた3次元表示を行
わせることができる。
【0049】このように構成することにより、多量のデ
ータが必要な3次元表示処理を安価なCPUを用いても
十分品質の高い画像表示を行わせることができる。3次
元画像情報再生装置は、この画像表示に要する時間を短
縮し、さらに例えば3次元物体を動かすような対話的な
リアルタイム処理も可能にする。
【0050】また、3次元画像情報に基づく画像情報生
成及び画像表示データ再生装置における視点設定の第2
の実施例について図9を参照して説明する。この場合も
簡単化のため正6面体を用いて説明する。
【0051】物体の中心から多面体である立方体の頂点
1〜t8は、それぞれ上記中心から距離dだけ離れた球
面上に視点P1からP8を設定している。これらの8方向
から見た2次元画像情報をそれぞれ生成して記憶してお
く。視点が決まった際にこれらの記憶したデータから補
間して視点方向のデータを生成する。視点が図9に示す
頂点t1-t4-t7-t6で形成している面を貫通すること
が判ったならば、データ選択部21dは、その面を通過
する視線の交点を算出する。この交点と各頂点との距離
の比等を用いて3次元画像情報は各頂点のデータを合成
して画像を生成する。
【0052】データ補間を行った後で使用するので、こ
の画像は、実際に見える画像そのものではない。この画
像は、物体の見える頂点の面に対する法線ベクトルや色
情報等の画像データを計算するための中間データであ
る。このように中間データを用いても2次元画像情報か
ら例えば3次元物体を高速に表示することができる。
【0053】さらに、3次元画像情報に基づく画像情報
生成及び画像表示データ再生装置における視点設定の第
3の実施例について図10を参照して説明する。この場
合も簡単化のため正6面体を用いて説明する。
【0054】この実施例は、多面体を用いるのでなく、
空間座標を格子状に設定して視点設定する方法である。
これは正多面体の各面の方向は3次元的に均等で表示す
る上で好都合である。しかしながら、直交座標でこの各
面の方向を表示する場合、座標位置は切れのよい整数値
に成り得ない。そこで、3次元画像情報に基づく画像情
報生成及び画像表示データ再生装置は、切れのよい数値
を扱うことによって表すことができればよい。
【0055】従って、各軸方向の単位ベクトルを仮定し
て3次元画像情報に基づく画像情報生成及び画像表示デ
ータ再生装置は、図10に示す各方向に単位ベクトルを
原点Oからの倍数を1、0、−1倍して合成することに
よって26方向を指定することができる。ここで、図1
0に示した上記26の方向は、ベクトルの添字X,Y,Z
表す。例えばP-1,0,-1はX軸の単位ベクトルを−1
倍、Y軸の単位ベクトルを0倍、Z軸の単位ベクトルを
−1倍する方向を合成した方向を示すことになる。
【0056】このように方向を決めておくことにより、
データ選択部21dの構造を簡単化して高速化を図るこ
とができるようになる。
【0057】このように構成することにより、3次元画
像情報に基づく画像情報生成及び画像表示データ再生装
置は、表示される物体の動きを滑らかに能力の低いCP
Uを用いても非常に高速なユーザとの対話を行うことが
できる。特に、コンシューマ機器にリアルタイムに例え
ば3次元物体の動きが要求される場合でも安価な価格で
供給することができる。
【0058】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の画像情報に基づく画像情報生成装置によれば、3次
元画像情報の情報出力手段と、該情報出力手段からの3
次元画像情報に基づいて互いに異なる複数の視点から見
た2次元画像情報を算出する演算手段と、演算された複
数の2次元画像情報を対応する上記複数の視点情報と共
に記憶する記憶手段とを有してなることにより、例えば
3次元物体を表示するための2次元画像情報を高速に生
成し、しかも再生時におけるデータの検索や選択も容易
に行うことができる。
【0059】また、画像表示データ再生装置によれば、
3次元の物体を高速に描画する再生装置において、被表
示対象となる3次元物体に対するユーザの視点情報と空
間情報とを供給する情報入力手段と、該情報入力手段か
ら供給される各情報に基づいて演算を行って、予め記憶
している情報から対応する画像情報を選択する情報選択
出力手段と、該情報選択出力手段から読み出した画像情
報に補正処理を行って描画する描画補正手段とを有して
なり、上記画像情報を表示手段に表示することにより、
表示される物体の動きを滑らかに能力の低いCPUを用
いても非常に高速なユーザとの対話を行うことができ
る。特に、コンシューマ機器にリアルタイムに例えば3
次元物体の動きが要求される場合でも安価な価格で供給
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の3次元画像情報に基づく画像情報生成
装置における実施例の概略的なブロック構成を示した図
である。
【図2】3次元物体を囲む正6面体の法線ベクトルの関
係を説明するための模式図である。
【図3】視点を原点から距離dに設定した場合の関係を
説明するための模式図である。
【図4】図2に示した3次元物体を図3に示した各視点
から見た2次元画像情報の例を示す図である。
【図5】図1に示した3次元画像情報に基づく画像情報
生成装置の動作手順を説明するためのフローチャートで
ある。
【図6】法線ベクトル、視線確定ベクトルおよび視野平
面の関係を説明するための模式図である。
【図7】本発明の3次元画像表示データ再生装置におけ
る実施例の概略的なブロック構成を示した図である。
【図8】図7に示した3次元画像表示データ再生装置の
動作手順を説明するためのフローチャートである。
【図9】3次元画像情報に基づく画像情報生成及び画像
表示データ再生装置における視点設定の第2の実施例を
説明するための模式図である。
【図10】3次元画像情報に基づく画像情報生成及び画
像表示データ再生装置における視点設定の第3の実施例
を説明するための模式図である。
【符号の説明】
10・・・・・・・・・・・・対象物体設定部 11・・・・・・・・・・・・2次元画像情報生成部 12・・・・・・・・・・・・画像メモリ部 20・・・・・・・・・・・・情報入力部 21・・・・・・・・・・・・2次元画像情報選択部 22・・・・・・・・・・・・描画補正部 23・・・・・・・・・・・・ディスプレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 譲治 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元画像情報の情報出力手段と、 該情報出力手段からの3次元画像情報に基づいて互いに
    異なる複数の視点から見た画像情報を算出する演算手段
    と、 演算された複数の画像情報を対応する上記複数の視点情
    報と共に記憶する記憶手段とを有してなることを特徴と
    する3次元画像情報に基づく画像情報生成装置。
  2. 【請求項2】 3次元の物体を高速に描画する再生装置
    において、 被表示対象となる3次元物体に対するユーザの視点情報
    と空間情報とを供給する情報入力手段と、 該情報入力手段から供給される各情報に基づいて演算を
    行って、予め記憶している情報から対応する画像情報を
    選択する情報選択出力手段と、 該情報選択出力手段から読み出した画像情報に補正処理
    を行って描画する描画補正手段とを有してなり、上記画
    像情報を表示手段に表示することを特徴とする画像表示
    データ再生装置。
JP19626392A 1992-06-30 1992-06-30 3次元画像情報に基づく画像情報生成及び画像表示データ再生装置 Withdrawn JPH0620030A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4838150A (en) * 1985-11-26 1989-06-13 Shimizu Construction Co., Ltd. Clean room
JP2008507747A (ja) * 2004-07-22 2008-03-13 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント シェーディング結果をモデルサーフェス表現に組み込むことにより動的ビュー角からの写実的三次元レンダリングを向上させる方法
US9554040B2 (en) 2014-03-25 2017-01-24 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Multi-viewpoint image capturing method and image display method

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