JPH06200031A - メチルポリシロキサンの製造法 - Google Patents

メチルポリシロキサンの製造法

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JPH06200031A
JPH06200031A JP26345193A JP26345193A JPH06200031A JP H06200031 A JPH06200031 A JP H06200031A JP 26345193 A JP26345193 A JP 26345193A JP 26345193 A JP26345193 A JP 26345193A JP H06200031 A JPH06200031 A JP H06200031A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単に実施でき、かつ有機溶剤が回避され得
る、廃棄物を利用したメチルポリシロキサンの製造法の
提供。 【構成】 式: Ra(CH3b(R1O)cSiO(4-a-b-c)/2 で示される単位からなるオルガノポリシロキサンとヘキ
サメチルジシロキサンとを、濃硫酸およびアルミニウム
含有ケイ酸塩の存在下に反応させる。 【効果】 比較的低い温度、かつ著しく良好な空時収量
で、任意のオルガノポリシロキサンのリサイクルを可能
にし、また使用したオルガノポリシロキサン中に含有さ
れるSi結合基を効果的に分離できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直鎖状、分枝鎖状およ
び環状メチルポリシロキサンの製造法に関する。この場
合、メチルポリシロキサンの名は、任意数のシロキサン
単位を有するメチルシロキサンを包含すべきである。
【0002】
【従来の技術】環境保護対策により、ますます廃棄物の
利用が余儀なくされている。オルガノポリシロキサン含
有廃棄物を後加工できることは、ドイツ連邦共和国特許
出願公告第1095830号明細書(Imperial Chemica
l Industires Ltd.; 1960年12月29日発行)もしくは相
応する米国特許第2934550号明細書に記載されて
おり、この場合、環状ジメチルポリシロキサンはオルガ
ノポリシロキサンとハロゲン化アルミニウムまたはハロ
ゲン化リンとからなる混合物を無水条件下に少なくとも
250℃に加熱しながら、形成された環を留去すること
によって製造される。英国特許第752860号明細書
(Midland Silicones Ltd.; 1956年7 月18日発行)には
オルガノポリシロキサンを利用する方法が記載されてお
り、この場合、オルガノポリシロキサンは無水塩化水素
溶液を用いて、場合によっては塩素化した炭化水素中で
処理される。更に、ドイツ連邦共和国特許出願公開第2
839652号明細書(Wacker-Chemie GmbH; 1980年3
月20日発行)もしくは相応する米国特許第427642
5号明細書には、環状ジメチルポリシロキサンの製造法
が記載されており、この場合、直鎖または分枝鎖状オル
ガノポリシロキサンと硫酸水溶液とが、形成された環の
同時留去下に、反応される。
【0003】
【発明を達成するための手段】本発明の対象は、式: Ra(CH3b(R1O)cSiO(4-a-b-c)/2 (I) [式中、Rは同一かまたは異なっていてよく、水素原
子、場合によっては置換された芳香族炭化水素基、また
は場合によっては置換された脂肪族不飽和基を表わし、
1は水素原子またはアルキル基を表わし、aは0、
1、2または3、有利に0、1または2、殊に0または
1であり、bは0、1、2または3、有利に1、2また
は3、殊に2であり、cは0または1、有利に0であ
り、但し、a+b+cの合計は3以下である]で示され
る単位からなるオルガノポリシロキサン(A)と、ヘキ
サメチルジシロキサンとを、濃硫酸およびアルミニウム
含有ケイ酸塩の存在下に反応させることによって、メチ
ルポリシロキサンを製造する方法である。
【0004】基Rは、有利に水素原子、ビニル基、アリ
ル基、n−ヘキセニル基およびフェニル基、特に有利に
水素原子、ビニル基およびフェニル基である。
【0005】R1は殊に有利に水素原子である。
【0006】本発明により使用される硫酸は、有利に9
6〜100重量%の硫酸である。
【0007】本発明による方法の場合、硫酸はそれぞれ
オルガノポリシロキサン(A)の全重量に対して有利に
10重量%までの量、特に有利に0.5〜5.0重量%
の量で使用される。
【0008】本発明により使用されるアルミニウム含有
ケイ酸塩は有利にケイ酸アルミニウム、例えば粘土およ
び漂白土であり、この場合漂白土、殊に酸活性化した漂
白土が、特に有利である。
【0009】本発明による方法の場合、アルミニウム含
有ケイ酸塩は、それぞれオルガノポリシロキサン(A)
の全重量に対して、有利に10重量%までの量、特に有
利に0.5〜5.0重量%の量で使用される。
【0010】本発明による方法の場合、ヘキサメチルジ
シロキサンはそれぞれオルガノポリシロキサン(A)の
全重量に対して、有利に25重量%までの量、特に有利
に1.0〜10重量%までの量で使用される。
【0011】オルガノポリシロキサン(A)としては、
任意のオルガノポリシロキサン、例えば直鎖、分枝鎖
状、架橋性または環状シロキサンが使用されてよい。
【0012】オルガノポリシロキサン(A)は、またオ
ルガノポリシロキサンと他の物質との混合物であっても
よい。従って、本発明により使用されるオルガノポリシ
ロキサン(A)として、例えばエラストマーにも架橋可
能であるか、部分的に架橋したか、または完全に架橋し
ており、付加的にオルガノポリシロキサンに常用の助
剤、例えば充填剤、顔料および架橋触媒を含有する材料
が使用されてよいか、しかしまたは、例えば付加的にオ
ルガノポリシロキサンに他の物質、例えばパラフィン蝋
を含有する油が使用されてよい。
【0013】本発明により使用したオルガノポリシロキ
サン(A)が前記の意味を表わすSi結合基Rを有する場
合には、この化合物は本発明による方法の際には、反応
式: Ra( CH3b(R1O)cSiO(4-a-b-c)/2+a/2H2O−−−→ (CH3b(R1O)cSiO(4-b-c)/2+a RH、 (但し、R、R1、a、bおよびcは前記の意味を有す
る)により分離され、かつ有利に反応混合物から蒸発に
より除去される。
【0014】有利にオルガノポリシロキサン(A)とし
ては、本発明による方法によりそれぞれ1分子当たりの
全シロキサン単位の総数に対して(CH3)SiO3/2
位最大で10重量%、およびSiO4/2 単位最大で5%
を含有するメチリポリシロキサンを製造させることがで
きるようなものが使用される。
【0015】本発明による場合、1種類のオルガノポリ
シロキサン(A)だけではなく、種々のオルガノポリシ
ロキサンからなる混合物、従ってまた種々のオルガノポ
リシロキサン含有廃棄物も使用されることができる。
【0016】本発明による方法の場合、有利に1000
〜1500hPaの圧力、殊に1000〜1200hP
aの圧力で実施される。
【0017】有利に本発明による方法は不活性雰囲気
中、例えば窒素下に実施される。
【0018】本発明による方法の場合、全成分は任意の
方法で一緒に混合され、有利に混合物は、例えば撹拌ま
たは回転によって運動される。
【0019】オルガノポリシロキサン(A)が高粘度物
質および/またはエラストマー物質である場合、本発明
により有利にこの物質は細かくされた形で、例えば粉砕
され、撹拌下にヘキサメチルジシロキサン、硫酸および
アルミニウム含有ケイ酸塩からなる混合物へと添加され
るように、処理される。
【0020】オルガノポリシロキサン(A)が油状物質
である場合、有利に硫酸とアルミニウム含有ケイ酸塩と
からなる混合物はオルガノポリシロキサン(A)とヘキ
サメチルジシロキサンとからなる混合物に撹拌下に添加
される。
【0021】本発明による方法は、有利に80〜140
℃の温度、特に有利に90〜130℃の温度で実施され
る。
【0022】本発明による方法の有利な実施態様によれ
ば、全成分の混合物は第一段階で0.5〜2時間、有利
に0.5〜1.0時間の継続時間で、80〜120℃、
有利に90〜100℃の温度で撹拌され、かつ場合によ
り引続き第二段階で0.5〜4.0時間、有利に0.5
〜2.0時間の継続時間で、100〜140℃の温度
で、有利に120〜130の温度で撹拌される。第二段
階は、本発明により使用されるオルガノポリシロキサン
(A)が前記の意味を表わすSi結合基Rを有する場合
に殊に重要である。
【0023】反応後、本発明により製造されたメチルポ
リシロキサンは種々様々な公知方法で仕上げ清浄処理さ
れてよい。
【0024】本発明による方法において、オルガノポリ
シロキサン(A)として充填剤不含のシロキサンが使用
される場合、有利に反応後に反応混合物中に含有される
硫酸は塩基を用いて中和され、かつ濾過される。この場
合、使用される塩基の量は、有利に硫酸の中和に必要な
量の100〜200%、特に有利に120〜150%で
ある。
【0025】本発明により使用される塩基は、有利にア
ルカリ金属炭酸塩、アルカリ土類金属炭酸塩、アルカリ
金属炭酸水素塩、アルカリ土類金属炭酸水素塩、アルカ
リ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ
金属酸化物およびアルカリ土類金属酸化物、特に有利に
炭酸カルシウムである。
【0026】本発明により使用される塩基の場合、1種
類、ならびに数種類の塩基の混合物であってよい。
【0027】中和のため、有利に100〜140℃、特
に有利に120〜130℃で1時間に亙って撹拌され
る。
【0028】濾過により得られた、直鎖状および環状な
らびに場合によっては分枝鎖状メチルポリシロキサンか
らなる混合物は、場合によっては、例えば薄膜蒸発器を
用いて、更に分離されることができる。
【0029】本発明による方法においてオルガノポリシ
ロキサン(A)として充填剤含有シロキサン組成物が使
用される場合には、有利に反応後に既に形成され、かつ
平衡化によって絶えず後形成されるメチルシクロシロキ
サンは、場合によっては短鎖状の直鎖メチルポリシロキ
サンとの混合物中で留去される。この蒸留工程は、有利
に5〜50hPa、特に有利に10〜20hPaの圧力
で、および有利に120〜180℃の温度で実施され、
この場合、温度は特に有利に蒸留中に120℃の開始温
度から継続して180℃の最終温度まで上昇する。
【0030】本発明による方法は断続的か、半連続的ま
たは完全に連続的に実施されることができる。
【0031】本発明による方法は、実施の際に簡単であ
り、かつ有機溶剤が回避されうるという利点を有する。
【0032】有利なことに、触媒系 硫酸/アルミニウ
ム含有ケイ酸は、2つの成分の共同作用に起因される高
活性および極めて安定性の活性が優れている。
【0033】もう1つの利点は、本発明による方法が、
任意のオルガノポリシロキサン、例えば架橋性または非
架橋性、充填剤含有または充填剤不含のシロキサンのリ
サイクルを、比較的低い温度で著しく良好な空時収量を
有し、可能にすることである。
【0034】更に本発明による方法は、使用されたオル
ガノポリシロキサン(A)中に含有されるSi結合基R
(Rは前記の意味を表わす)が効果的に分離されるとい
う利点を有する。
【0035】本発明によるメチルポリシロキサンは、従
来もメチルポリシロキサンが使用されてよいあらゆる目
的に使用されることができる。
【0036】下記に記載した例中では、別記しない限
り、全ての部および%の記載は重量に関する。更に全て
の粘度の記載は25℃の温度に関する。別記しない限
り、下記の例は周囲雰囲気の圧力、例えば約1000h
Paで、および室温、例えば約20℃、もしくは反応成
分を合わせる際に室温で付加的な加熱または冷却なしで
生じる温度で実施される。
【0037】次に略語を説明する: −Vはビニル基を表わし、 −Pはフェニル基を表わし、 −Mはメチル基を表わす。
【0038】
【実施例】
例1(B1) ジメチルシロキシ単位以外にVM2SiO1/2単位1.3
モル%およびVMSiO2/2単位3.0%を有し、55
0mm2/sの粘度を有するビニルメチル/ジメチルシ
ロキシ共重合体100部とヘキサメチルジシロキサン5
部とからなる混合物に撹拌下に98%の硫酸4部およ
び、酸活性化した漂白土(化学的組成:SiO2、Al2
3、Fe23、MgO、CaO、Na2OおよびK
2O;10%の懸濁液のpH値:3.5;”Tonsil Opti
mum FF”の商標下にSued Chemie 社(Sued-Chemie AG)、
D−8000ミュンヘン、から市販)3部を添加する。
90℃で1時間撹拌し、引続き120℃で1時間撹拌し
た後、最終粘度(平衡粘度)に達する。CaCO3
部の添加後、120℃で1時間撹拌し、かつ留去する。
このようにして得られた、直鎖および分枝鎖状メチルポ
リシロキサン80〜90%と環状メチルポリシロキサン
10〜20%とからなる混合物の、29Si−NMRを介
して測定した組成を第1表にまとめたが、この化合物を
薄膜蒸発器中で1hPaの圧力および180℃の温度で
分離する。
【0039】比較例1(V1) 例1に記載のビニルメチル/ジメチルシロキシ共重合体
100部とヘキサメチルジシロキサン5部とからなる混
合物に、撹拌下に例1に記載の酸活性化した漂白土3部
を添加する。90℃で1時間の撹拌、引続き120℃で
1時間の撹拌後、最終粘度(平衡粘度)を達成する。C
aCO35部の添加後、120℃で1時間撹拌し、かつ
留去する。このようにして得られた、種々のメチルポリ
シロキサンの混合物の、29Si−NMRを介して測定し
た組成を第1表にまとめた。
【0040】比較例2(V2) 比較例1に記載の作業方法を繰り返すが、但し変更は、
酸活性化した漂白土3部の代わりに98%の硫酸4部を
添加する。このようにして得られた、種々のメチルポリ
シロキサンの混合物の、29Si−NMRを介して測定し
た組成を第1表にまとめた。
【0041】比較例3(V3) 比較例2に記載の作業方法を繰り返すが、但し変更は、
98%の硫酸4部の代わりにPNCl20.05部を、
例えばドイツ連邦共和国特許第2229514A号明細
書(Wacker-Chemie 社(Wacker-Chemie GmbH); 197
4年1月3日発行)もしくは相応する米国特許第383
9388号明細書に記載された平衡化触媒に添加する。
このようにして得られた、種々のメチルポリシロキサン
の混合物の、29Si−NMRを介して測定した組成を第
1表にまとめた。
【0042】
【表1】
【0043】例2 シロキサン、充填剤、架橋剤および常法による添加剤か
らなる混合物を140℃で過酸化加硫することによって
製造される、エラストマーの重量に対して83%のシロ
キサン含量を有する粉砕したエラストマー1000g、
但し、非加硫混合物のシロキサン含分は、VM2SiO
1/2末端基、VMSiO基0.05モル%および約20
・106mPa・sの粘度を有する高分子ジメチルポリ
シロキサン93%、ならびに40mPa・sの粘度を有
するα,ω−ジヒドロキシジメチルポリシロキサン7%
からなるが(”Elastosil R 101/30
E”の商標名下に、Wacker-Chemie 社(Wacker-Chemi
e GmbH) 、D−8000ミュンヘンから市販されてい
る)、撹拌下に80℃の温度で、ヘキサメチルジシロキ
サン50g、98%の硫酸25mlおよび例1に記載の
酸活性化した漂白土40gからなる混合物に添加し、か
つ混合物を1時間で120℃まで加熱する。ペースト状
に至るまでの高粘度材料を形成し、この材料から連続的
に撹拌下に10〜20hPaの圧力で生じた環状および
直鎖状低分子メチルポリシロキサンを留去し、その際、
蒸留工程中の温度を2.0時間で180℃に上昇させ
る。(エラストマーのシロキサン含量に対して)86%
の収率で得られた蒸留物は、70%以上までがオクタメ
チルシクロテトラシロキサンからなり、10%以上がデ
カメチルシクロペンタシロキサンならびに高重合度のジ
メチルシクロシロキサンおよび低分子M3SiO1/2末端
メチルポリシロキサンからなる。得られた蒸留物は2.
6mm2/sの粘度を有し、全シロキサン単位の総数に
対して4.4%のM3SiO1/ 2含量を有する。
【0044】例3 シロキサン、充填剤、架橋剤および常法による添加剤か
らなる混合物を室温で縮合架橋することによって製造さ
れる、エラストマーの重量に対して91%のシロキサン
含量を有する粉砕したエラストマー1000g、但し、
非加硫混合物のシロキサン含分は、80000mPa・
sの粘度を有するα,ω−ジヒドロキシジメチルポリシ
ロキサン70%および100mPa・sの粘度を有する
α,ω−トリメチルシロキシジメチルポリシロキサン3
0%とからなるが(”RTV−1E 104”の商標名
下に、Wacker-Chemie 社(Wacker Chemie GmbH)、D−
8000ミュンヘン製で市販されている)、撹拌下に8
0℃の温度で、ヘキサメチルジシロキサン50g、98
%の硫酸25mlおよび例1に記載の酸活性化した漂白
土40gからなる混合物に添加し、かつ混合物を用いて
例2に記載のように処理する。(エラストマーのシロキ
サン含量に対して)92%の収率で得られた蒸留物は、
70%以上までがオクタメチルシクロテトラシロキサン
からなり、10%以上がデカメチルシクロペンタシロキ
サンならびに高重合度のジメチルシクロシロキサンおよ
び低分子M3SiO1/2末端メチルポリシロキサンからな
る。得られた蒸留物は2.6mm2/sの粘度を有し、
全シロキサン単位の総数に対して5.2%のM3SiO
1/2含量を有する。
【0045】例4 PM2SiO1/2単位1.5モル%およびPMSiO2/2
単位1.8モル%、PSiO3/2単位2.6モル%、M3
SiO1/2単位1.6モル%およびM2SiO2/ 2単位9
2.5モル%からなる、520mPa・sの粘度を有す
るシロキサン100部とヘキサメチルジシロキサン15
部とからなる混合物に、撹拌下に98%の硫酸4部と、
例1に記載した酸活性化した漂白土3部を添加する。9
0℃で1時間の撹拌、引続き120℃で1時間の撹拌
後、最終粘度(平衡粘度)を達成する。CaCO3
部の添加後、120℃で1時間撹拌し、かつ留去する。
このようにして得られた混合物は、直鎖および分枝鎖状
メチルポリシロキサン80〜90%、環状メチルポリシ
ロキサンならびに変換の際に形成したベンゾール10〜
20%を含有し、150mPa・sの粘度を有する。得
られたメチルポリシロキサンは29Si−NMRによれ
ば、Si結合フェニル基を不含であり、およびM3Si
1/2単位、M2SiO2/2単位、MSiO3/2単位および
SiO4/2単位からなる。この低分子の、主に環状のメ
チルポリシロキサン、およびベンゾールを薄膜蒸発器中
で5hPaの圧力および150℃の温度で除去する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドレアス ベック ドイツ連邦共和国 エマーティング カス トラー シュトラーセ 13 (72)発明者 アルフレート プレッスル ドイツ連邦共和国 マルクトル ビルケン ヴェーク 6

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メチルポリシロキサンの製造法におい
    て、式: Ra(CH3b(R1O)cSiO(4-a-b-c)/2 (I) [式中、Rは同一かまたは異なっていてよく、水素原
    子、場合によっては置換された芳香族炭化水素基、また
    は場合によっては置換された脂肪族不飽和基を表わし、
    1は水素原子またはアルキル基を表わし、aは0、
    1、2または3、有利に0、1または2、殊に0または
    1であり、bは0、1、2または3、有利に1、2また
    は3、殊に2であり、cは0または1、有利に0であ
    り、但し、a+b+cの合計は3以下である]で示され
    る単位からなるオルガノポリシロキサン(A)と、ヘキ
    サメチルジシロキサンとを、濃硫酸およびアルミニウム
    含有ケイ酸塩の存在下に反応させることを特徴とする、
    メチルポリシロキサンの製造法。
  2. 【請求項2】 Rが水素原子、ビニル基またはフェニル
    基を表わす、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 アルミニウム含有ケイ酸塩が漂白土であ
    る、請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 アルミニウム含有ケイ酸塩をオルガノポ
    リシロキサン(A)の全重量に対して10重量%までの
    量で使用する、請求項1から3までのいずれか1項記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 濃硫酸を、オルガノポリシロキサン
    (A)の全重量に対して10重量%までの量で使用す
    る、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 オルガノポリシロキサン(A)として充
    填剤不含のシロキサンを使用する、請求項1から5まで
    のいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 反応後に反応混合物中に含有される硫酸
    を塩基を用いて中和する、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 オルガノポリシロキサン(A)として充
    填剤含有シロキサン組成物を使用する、請求項1から5
    までのいずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 反応後に形成され、かつ平衡化によって
    絶えず後形成されるメチルシクロシロキサンを、場合に
    よっては短鎖状の直鎖メチルポリシロキサンとの混合物
    で留去する、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 1000〜1500hPaの圧力で実
    施する、請求項1から9までのいずれか1項記載の方
    法。
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