JPH0619947Y2 - 燃焼炉閉塞体 - Google Patents

燃焼炉閉塞体

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JPH0619947Y2
JPH0619947Y2 JP1990088729U JP8872990U JPH0619947Y2 JP H0619947 Y2 JPH0619947 Y2 JP H0619947Y2 JP 1990088729 U JP1990088729 U JP 1990088729U JP 8872990 U JP8872990 U JP 8872990U JP H0619947 Y2 JPH0619947 Y2 JP H0619947Y2
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combustion furnace
concave
ground surface
concave combustion
moving rail
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Inventor
一 細川
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三島谷興産株式会社
井原築炉工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば廃木材を投下し燃焼廃棄する燃焼炉の
上部開口部を閉塞する燃焼炉閉塞体に関するものであ
る。
〔従来の技術及び考案が解決しようとする課題〕
従来の燃焼炉は、丈夫な鉄材などで箱状に炉外壁を形成
し、この外壁の内面に安全性並びに鉄材などで形成した
外壁が熱で溶けないように断熱材を介して耐火材を付設
して炉体を形成し、この箱状の炉体の上部に閉塞蓋体を
設けている。
従って、製作が非常に厄介であり、大型化しようとする
と極めてコスト高となってしまい、また設置スペースも
とってしまうため大型化は非常に困難であった。
また、従来の燃焼炉は上述のような炉体を単に設置した
ものでその外壁は露出しており、断熱材を内面に設けて
いるものの外壁はかなり高温となるため、非常に危険で
あり付近環境を悪化させてしまう問題もある。
また、閉塞蓋体の開閉もつり上げて開放したりしなけれ
ばならず、炉体の上部を閉塞蓋体を移動して完全開放す
ることも非常に厄介であった。
本考案者はこのような欠点を解決した地表下型の燃焼炉
を考案するに伴って、この極めて大型に形成することが
できる地表下型の燃焼炉に適合する本考案を完成させ
た。
〔課題を解決するための手段〕
添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。
地表面1を掘削して、地表下に凹状燃焼炉部2を形成
し、この凹状燃焼炉部2の土周壁部表面に耐火材10を被
覆形成し、凹状燃焼炉部2の周壁に地表に通ずる排気路
4を設け、この排気路4に排気装置5を連設し、この凹
状燃焼炉部2の周囲の地表面1に移動用レール6を対設
し、凹状燃焼炉部2の上部開口部を閉塞する閉塞体3に
移動用レール6に係合するキャスター若しくは車輪部3
cを垂設し、この移動用レール6を介して閉塞体3を、
凹状燃焼炉部2の周囲の地表面1に沿ってスライド移動
自在に設けて凹状燃焼炉部2の上部開口部を開閉自在に
設け、この閉塞体3の閉塞部である閉塞基体3aの前記
移動レール対設方向の一端から他端にアーチ状のアーチ
桟3bを上方に突設状態に設け、凹状燃焼炉部2の周囲
の地表面1に前記移動用レール6に沿って凹条部17を形
成し、この凹条部17内に垂下状態に配設される防煙用板
18を閉塞体3に垂設し、この凹条部17内に配される防煙
用板18を凹条部17内に埋設する砂などの流動可能な防煙
媒体を配設したことを特徴とする燃焼炉閉塞体に係るも
のである。
〔作用〕
閉塞体3を地表面に沿って移動させて凹状燃焼炉部2の
上部開口部を開口し、例えば廃木材を投入し、再び閉塞
体3を移動させて閉塞して凹状燃焼炉部2内で燃焼廃棄
し、燃焼により生じる廃ガスは、例えば実施例のように
凹状燃焼炉部2の周壁に設けた排気路4を介して排気装
置5により排気する。
〔実施例〕
本実施例は、盛土した地表面1を掘削して地表下に周壁
を傾斜面状に形成し、平面より見て縦を約15m横を約
10mの長方形状に凹状燃焼炉部2を形成し、凹状燃焼
炉部2の周壁に地表に通ずる排気路4を設け、この排気
路4に排気装置5を連設したことを特徴とする本考案者
の考案に係る燃焼炉に本考案を適用したものである。
また、図中符号11は、凹状燃焼炉部2の一側部を開閉自
在として、燃焼後凹状燃焼炉部2内の残灰などを、凹状
燃焼炉部2に連設した凹状廃出部19に取り出したり清掃
などのために設けた開閉扉である。
本実施例のこの燃焼炉は、極めて大きな炉体を単に地表
面を掘削するだけの簡単な手段により安価に形成するこ
とができ、しかもこの炉体の周壁は熱に強く断熱性にす
ぐれており、且つ地表下にあるために周囲の環境を悪化
させることがない燃焼炉であって、一度に多量の廃材木
を燃焼できることは勿論のことその断面積も大となるか
ら、排気路4へと流れる凹状燃焼炉部2内の流速も緩や
かにでき、凹状燃焼炉部2内で発生する灰が凹状燃焼炉
部2内に残り易く排気装置5へ送り込まれる灰の量が少
なくできる利点がある。
本考案の要旨である閉塞体3は、鉄骨枠組材に鉄板を敷
設し、凹状燃焼炉部2の上部開口部を完全に覆い閉塞す
る形状の閉塞基体3aを形成したものであって、上述の
ように極めて大型の地表下型の燃焼炉に適用するために
閉塞基体3aは大面積のものとなり、この閉塞基体3a
の自重による下方へのたわみを防止するため一端から他
端にアーチ状に付設される補強アーチ桟3bを多数並設
している。
本実施例の閉塞体3のスライド移動機構は、閉塞基体3
aの下部数カ所に凹状燃焼炉部2の両辺部に設けたレー
ル6上を走る車輪3cを垂設して、閉塞体3を地表面1
に沿ってスライド移動自在に設け、凹状燃焼炉部2の上
部開口部を全面開口できるように設けており、この閉塞
体3のスライド移動は、凹状燃焼炉部2内に被燃焼材、
例えば廃木材を投入するパワーショベル7のショベル部
で補強アーチ桟3bを横押しして動かしている。
尚、本実施例においては、凹状燃焼炉部2内での燃焼温
度は900℃まで上がるが、粘度質の崩れにくい地面を
選んで掘削して凹状燃焼炉部2の土周壁を粘度質で形成
しても、焼き固められるには至らず少しずつ土周壁が剥
離するため、これを改善している。
即ち、本実施例では、第7図,第8図に示すように周壁
補強のため土中に鉄骨材を採用した補強骨材8を埋設
し、この補強骨材8の内側面が土周壁表面に配置される
傾斜鉄骨材8′の内側面に崩れ防止用のためのアングル
桟を採用した係止部材9を突出状態にして上下多段に溶
接し、この崩れ防止用の係止部材9を完全に埋設してこ
の係止部材9により係止される耐火材10を土周壁表面に
被覆形成し、凹状燃焼炉部2の周壁面を強化し耐火温度
を向上させている。
また、本実施例における排気装置5の概略構成を説明す
ると、図中符号12は水噴式の減温塔、13は水噴式の除塵
塔、14は誘引排風機、15は煙突である。
尚、図中符号16は凹状燃焼炉部2に多数設けられる空気
調整孔であり、17は空気が必要以上に凹状燃焼炉部2内
に流入しないように密閉するための防煙用砂などの流動
可能な防煙媒体を詰入した凹条部、18はこの凹条部17内
の防煙用砂に差し込まれ凹状燃焼炉部2を密閉するもの
であって、閉塞体3の閉塞基体3aに垂設される長板状
の防煙用板、20はレール支承杭、21はレール台固定用基
礎、22はレール台固定用コンクリート、23はレール台、
24は車輪3cの枢着軸、25は土留用キャスタである。
〔考案の効果〕
本考案は、上述のように構成したから、極めて大きな炉
体を単に地表面を掘削するだけの簡単な手段により安価
に形成することができ、しかもこの炉体の周壁は熱に強
く断熱性にすぐれており、且つ地表下にあるために周囲
の環境を悪化させることがない燃焼炉に適用でき、大き
な炉体であっても上部開口部を容易に全面開口せしめる
ことができ、被燃焼材を投入し易い燃焼炉の閉塞体とな
る。
また、本考案は大きな炉体であっても閉塞体を地表面に
沿ってスライド自在に容易に設けることができるため、
上部開口部を容易に全面開口せしめ得るように設計で
き、被燃焼材を投入し易い燃焼炉となる。
また、閉塞体を地上面に沿ってスライド移動させて凹状
燃焼炉部を全面開口したり、完全閉塞したりすることが
容易となる構成のため、極めて大型の燃焼炉を実現でき
る。従来においては大型の燃焼炉を実現しようとする場
合、大型となる閉塞体をスライド移動するための閉塞体
受け構造が必要となり、これを実現することが非常に困
難なために、受け構造をできる限り簡略化して半開き構
造としなければならなかったり、全面開口を図るために
閉塞体を吊り上げる構造としなければならないため、結
局大型化が規制されざるを得なかった。この点、本考案
は、堀り下げ式(地下式)と地表面に沿って閉塞体をス
ライド移動させる構造とを結合させる画期的な創作によ
り完全開口可能な燃焼炉の大型化が実現(実用化)でき
る秀れた構成となるものである。
また、閉塞体自体大型となっても閉塞基体の移動レール
対設方向の一端から他端にアーチ状のアーチ桟を上方に
突設状態に付設したから、大型化に伴い閉塞体の自重に
より下方にたわむことも確実に防止できる極めて実用性
に秀れた燃焼炉閉塞体となる。
また、更にこの閉塞体の移動方式レールと車輪とによる
移動方式としたため移動がスムーズとなり、しかも防煙
用媒体を入れた凹条部内に防煙用板が埋設される構成と
したため、閉塞体の移動に支障を起たすことなく空気の
流入並びに防煙効果を確実に果たすこととなる秀れた燃
焼炉閉塞体となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図は概略構
成側面図、第2図は凹状燃焼炉部の上部開口部が全面開
口状態の要部の概略正面図、第3図は概略構成正面図、
第4図は要部の拡大正断面図、第5図は凹状燃焼炉部の
上部開口部が全面開口状態の要部の平面図、第6図は凹
状燃焼炉部の上部開口部が全面開口状態の要部の正面
図、第7図は耐火材を被覆した凹状燃焼炉部の側断面
図、第8図は耐火材を被覆する前の一部を切り欠いた凹
状燃焼炉部の側断面図である。 1…地表面、2…凹状燃焼炉部、3…閉塞体、3a…閉
塞基体、3b…アーチ桟、3c…車輪部、4…排気路、
5…排気装置、6…移動用レール、10…耐火材、17…凹
条部、18…防煙用板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】地表面を掘削して、地表下に凹状燃焼炉部
    を形成し、この凹状燃焼炉部の土周壁部表面に耐火材を
    被覆形成し、凹状燃焼炉部の周壁に地表に通ずる排気路
    を設け、この排気路に排気装置を連設し、この凹状燃焼
    炉部の周囲の地表面に移動用レールを対設し、凹状燃焼
    炉部の上部開口部を閉塞する閉塞体に移動用レールに係
    合するキャスター若しくは車輪部を垂設し、この移動用
    レールを介して閉塞体を、凹状燃焼炉部の周囲の地表面
    に沿ってスライド移動自在に設けて凹状燃焼炉部の上部
    開口部を開閉自在に設け、この閉塞体の閉塞部である閉
    塞基体の前記移動レール対設方向の一端から他端にアー
    チ状のアーチ桟を上方に突設状態に設け、凹状燃焼炉部
    の周囲の地表面に前記移動用レールに沿って凹条部を形
    成し、この凹条部内に垂下状態に配設される防煙用板を
    閉塞体に垂設し、この凹条部内に配される防煙用板を凹
    条部内に埋設する砂などの流動可能な防煙媒体を配設し
    たことを特徴とする燃焼炉閉塞体。
JP1990088729U 1990-08-24 1990-08-24 燃焼炉閉塞体 Expired - Lifetime JPH0619947Y2 (ja)

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