JPH06198698A - 合成樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents

合成樹脂発泡体の製造方法

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JPH06198698A
JPH06198698A JP5017946A JP1794693A JPH06198698A JP H06198698 A JPH06198698 A JP H06198698A JP 5017946 A JP5017946 A JP 5017946A JP 1794693 A JP1794693 A JP 1794693A JP H06198698 A JPH06198698 A JP H06198698A
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JP
Japan
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pressure
injection nozzle
constant
foaming agent
synthetic resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP5017946A
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English (en)
Inventor
Takuma Takai
拓眞 高井
Mutsumi Wada
睦 和田
Kaneharu Suga
兼春 菅
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 押出機内へのガス状発泡剤の注入量を常時一
定にすることが可能で、高発泡度を安定して得ることの
できる合成樹脂発泡体の製造方法を提供する。 【構成】 押出機1内へガス状発泡剤を注入する注入ノ
ズル6の出口側圧力と、注入ノズル6の入口側圧力の比
が、臨界圧力比以下となるように注入ノズル孔径を設定
し、かつ、入口側圧力が一定となるように圧力調整弁12
にて制御し、圧力調整弁12から注入ノズル6の間の温度
を一定に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成樹脂発泡体の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】押出機内で合成樹脂を溶融させ、その合
成樹脂に、押出機外部から、ガス状発泡剤───高発泡
度用のN2 ガスやCO2 ガス等───を注入・含有させ
て押出機から押出し、物理発泡させて合成樹脂発泡体を
製造する方法が知られている。
【0003】従来、図4に示すように、押出機a内部と
連通する発泡剤注入導管bに流量調整弁cを接続し、流
量調整弁cの下流側圧力P2 と、流量調整弁cの上流側
圧力P1 の比P2 /P1 を、臨界圧力比以下となるよう
に設定して、流量調整弁cでの流量を一定にし、発泡剤
注入導管bを通じてガス状発泡剤を押出機a内に注入し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガス状発泡剤
は圧縮性であるため、流量調整弁cでの流量を一定にし
ても押出機内圧力が変動した場合、発泡剤注入導管bの
間で、圧力P2 が直に追従せず、押出機a内への注入量
(流量)は一定とならなかった。
【0005】そして、このガス状発泡剤の注入量が常時
一定でないと、合成樹脂発泡体の発泡度が不安定とな
り、良質の合成樹脂発泡体を安定して製造することがで
きないという問題が生じる。
【0006】そこで本発明は、押出機内へのガス状発泡
剤の注入量を常時一定にすることが可能で、高発泡度を
安定して得ることのできる合成樹脂発泡体の製造方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、押出機内へガス状発泡剤を注入する注入
ノズルの出口側圧力と、該注入ノズルの入口側圧力の比
が、臨界圧力比以下となるように注入ノズル孔径を設定
し、かつ、上記入口側圧力が一定となるように圧力調整
弁にて制御し、さらに、該圧力調整弁から上記注入ノズ
ルの間の温度を一定に制御するものである。
【0008】
【作用】ガス状発泡剤を、注入ノズルにおいて常時一定
の入口側圧力となるように、圧力調整弁によって制御し
て注入ノズルに送る。同時に、圧力調整弁から注入ノズ
ルの間の温度を一定にして、注入ノズルから押出機内へ
注入されるガス状発泡体の温度を常時一定にする。
【0009】すると、ノズル出入口圧力比が臨界圧力比
以下となるように注入ノズル孔径が設定されているの
で、注入ノズルから押出機内へ注入されるガス状発泡剤
の速度は音速となって、そのガス状発泡剤の注入量(流
量)は、出口側圧力(押出機内の圧力)と無関係となっ
て常時一定になる。従って、安定した発泡度の合成樹脂
発泡体を製造することができるようになる。
【0010】
【実施例】以下実施例を示す図面に基づいて本発明を詳
説する。
【0011】図1は本発明に係る製法に用いられる合成
樹脂発泡体の製造装置の一例であり、この装置は押出機
1を備え、同図ではケーブル等の長尺体7を被覆するた
めの押出機1を例示している。
【0012】押出機1は、ホッパ2,シリンダ3,スク
リュー4及びクロスヘッド5を備えている。シリンダ3
には、N2 ガスやCO2 ガス等のガス状発泡剤をシリン
ダ3内へ注入する注入ノズル6が設けられる。
【0013】しかして、合成樹脂は、ホッパ2からシリ
ンダ3内に供給され、加熱溶融されつつスクリュー4に
てクロスヘッド5に送られる。
【0014】このとき同時に、注入ノズル6よりガス状
発泡剤をシリンダ3内に注入(圧入)して、溶融した合
成樹脂に含有させ、その発泡剤含有の溶融合成樹脂をク
ロスヘッド5から押出して物理発泡させ、合成樹脂発泡
体が製造される。
【0015】図例では、クロスヘッド5内を通る長尺体
7に、合成樹脂発泡体が押出被覆され被覆長尺体8が形
成される。
【0016】一方、図1と図2に示すように、逆止弁19
を有する注入ノズル6は、第1配管9,フィルタ10,第
2配管11,圧力調整弁12及び第3配管13を介して、高圧
ガス発生機14と連通連結される。
【0017】この高圧ガス発生機14からは、注入ノズル
6の出口側圧力P(即ちシリンダ3内の圧力)よりも十
分に高い圧力のガス状発泡剤が供給される。
【0018】第1配管9には、注入ノズル6の内部6a
の入口側圧力P0 を検出する入口側圧力検出器15が付設
され、圧力検出器15にて検出された圧力値を圧力調整弁
12へフィードバックして、入口側圧力P0 が一定となる
ように制御する。
【0019】シリンダ3には、注入ノズル6の出口側圧
力Pを検出する出口側圧力検出器16が付設される。
【0020】17は温度検出器18を有する温度制御機であ
って、注入ノズル6から圧力調整弁12の間の温度を一定
に制御する。これにより、注入ノズル6の内部6aの入
口側温度T0 を一定にすることができる。
【0021】また、注入ノズル6の注入ノズル孔径D
は、出口側圧力Pと、入口側圧力P0の比P/P0 (以
下これをノズル出入口圧力比P/P0 という)が、臨界
圧力比S以下となるように設定される。
【0022】このノズル出入口圧力比P/P0 が臨界圧
力比Sよりも大きければ、注入ノズル6からシリンダ3
内に注入されるガス状発泡剤の注入量(流量)Gは、入
口側圧力P0 ,出口側圧力P及び入口側温度T0 等によ
って定まる。
【0023】ところが、ノズル出入口圧力比P/P0
臨界圧力比S以下であれば、注入ノズル6からシリンダ
3内に注入されるガス状発泡剤の速度は音速となって、
その注入量Gは、出口側圧力P(シリンダ3内の圧力)
と無関係となり、入口側圧力P0 と入口側温度T0 等に
よって定まるようになる。
【0024】具体的には、臨界圧力比Sは、先細の注入
ノズル6の流量特性から、等エントロピー流とすると、
数式(1) で表される。
【0025】
【数1】
【0026】ここで、κは定圧比熱/定容比熱であり、
例えば、N2 ガスの場合、κは約1.4 であり、臨界圧力
比Sは約0.53となる。
【0027】また、注入量Gは、数式(2) で与えられ
る。ここで、Aは注入ノズル6の断面積、gは重力加速
度、v0 は注入ノズル6の入口側での比体積である。
【0028】
【数2】
【0029】この数式(2) の注入量Gは、数式(3) 及び
数式(4) から、数式(5) となる。ここで、数式(4) のR
はガス定数である。
【0030】
【数3】
【0031】
【数4】
【0032】
【数5】
【0033】この数式(3) のψと、ノズル出入口圧力比
P/P0 の関係を図3に示す。
【0034】図3及び数式(5) から明らかなように、ノ
ズル出入口圧力比P/P0 が臨界圧力比Sより大きい範
囲では、入口側圧力P0 を一定とした場合、出口側圧力
Pの変化に伴ってψが変化する。
【0035】一方、ノズル出入口圧力比P/P0 が臨界
圧力比S以下の範囲では、入口側圧力P0 を一定とした
場合、出口側圧力Pの変化にかかわらず、ψは最大とな
って常に一定となる。
【0036】従って、入口側圧力P0 及び入口側温度T
0 を一定にして、ノズル出入口圧力比P/P0 が臨界圧
力比S以下となるようにすれば、出口側圧力Pの変化に
かかわらず、注入量Gは一定となる。
【0037】しかして、図1と図2に示すように、高圧
ガス発生機14から供給されたガス状発泡剤は、第3配管
13を通り、圧力調整弁12によって、第2配管11乃至注入
ノズル6において常時一定の圧力P0 となるように調整
され、第2配管11,フィルタ10及び第1配管9を通じ
て、注入ノズル6に送られる。
【0038】同時に、温度制御機17にて、圧力調整弁12
から注入ノズル6の間の温度を一定にして、注入ノズル
6の内部6aにおけるガス状発泡体の入口側温度T0
常時一定にする。なお、入口側圧力P0 は出口側圧力P
に対してP≪P0 に設定される。
【0039】このように、注入ノズル6をシリンダ3に
設け、入口側圧力P0 及び入口側温度T0 を一定にし、
かつ、ノズル出入口圧力比P/P0 が臨界圧力比S以下
となるようにしているので、圧縮性を有するガス状発泡
剤においても、注入ノズル6からシリンダ3内への注入
量Gを、常時一定に保つことができる。
【0040】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されているの
で、次に記載するような著大な効果を奏する。
【0041】ノズル出入口圧力比P/P0 が臨界圧力比
S以下の状態を得ることができる場合において、圧縮性
を有するガス状発泡剤の押出機1内への注入量を、確実
に、常時一定に保つことができる。従って、発泡度が安
定して得られ、良質の合成樹脂発泡体を製造することが
できる。
【0042】本発明は、特に、N2 ガスやCO2 ガス等
のガス状発泡剤を用いた高発泡度のものに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製法に使用される装置の全体簡略
構成図である。
【図2】注入ノズルの要部断面図である。
【図3】ψとP/P0 の関係を示すグラフ図である。
【図4】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 押出機 6 注入ノズル 12 圧力調整弁 P0 入口側圧力 P 出口側圧力 S 臨界圧力比 D 注入ノズル孔径
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【数1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出機内へガス状発泡剤を注入する注入
    ノズルの出口側圧力と、該注入ノズルの入口側圧力の比
    が、臨界圧力比以下となるように注入ノズル孔径を設定
    し、かつ、上記入口側圧力が一定となるように圧力調整
    弁にて制御し、さらに、該圧力調整弁から上記注入ノズ
    ルの間の温度を一定に制御することを特徴とする合成樹
    脂発泡体の製造方法。
JP5017946A 1993-01-07 1993-01-07 合成樹脂発泡体の製造方法 Pending JPH06198698A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005115720A1 (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Sekisui Chemical Co., Ltd. 押出用金型、押出成形装置、熱可塑性樹脂シートの製造方法及び熱可塑性樹脂発泡シートの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005115720A1 (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Sekisui Chemical Co., Ltd. 押出用金型、押出成形装置、熱可塑性樹脂シートの製造方法及び熱可塑性樹脂発泡シートの製造方法

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