JPH06197091A - スペクトル拡散通信方式 - Google Patents

スペクトル拡散通信方式

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JPH06197091A
JPH06197091A JP43A JP35703792A JPH06197091A JP H06197091 A JPH06197091 A JP H06197091A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 35703792 A JP35703792 A JP 35703792A JP H06197091 A JPH06197091 A JP H06197091A
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JP
Japan
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signal
noise signal
correlation
synchronization
pseudo noise
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JP43A
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Harumi Kawasaki
晴美 川崎
Yoshikatsu Nakagawa
義克 中川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 初期同期獲得に掛かる時間の短縮を図る。 【構成】 図1(a)の自己相関関数はその1周期LΔ
の間に1つピークがでるのに対し、図1(a)と図1
(b),図1(a)と図1(c)の相互相関関数は、図
1(a)で示したPN信号の1周期LΔの間にクロック
速度比n=2の時は2個、n=3の時は3個のピーク値
が存在することがわかる。一般にクロック速度比がnの
時に両者の相互相関関数は、受信PN信号の1周期LΔ
内n個のピークを持つ。この相関方式を用いると受信P
N信号の1周期LΔ内にn個の相関ピークがでるため、
従来の方法(クロック速度が送信側と受信側で同じ場
合)に比べ、パターン依存を確認するのに有する時間の
短縮が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、スペクトル拡散通信方式に関
し、例えば、スペクトル拡散通信方式における同期回
路、無線通信に適用されるものである。
【0002】
【従来技術】本発明に係る従来技術を記載した公知文献
としては、「スペクトル拡散通信におけるマンチェスタ
符号化PN信号のための遅延ロックループの追従特性」
(長谷川孝明外2名,信学技法SSTA89−14,Augus
t,4,5.1989-08)がある。この文献のものは、拡散信号
にマンチェスタ化PN(擬似雑音)信号を用いた場合の
遅延ロックループの追従特性についての報告がなされて
いる。
【0003】通常スペクトル拡散通信方式の受信機で
は、受信したPN信号と参照PN信号の位相を同期させ
るために遅延ロックループ(DLL)と呼ばれる同期回
路を用いる。しかし、その位相比較特性の位相比較出力
を出す範囲が狭いため、まず、初期同期獲得が必要とな
る。初期同期獲得には、受信機の電圧制御発振器(VC
O)の自走波数にわずかなオフセットを持たせ、参照P
N信号と受信PN信号との相関を計算し、その相関値を
あらかじめ定められたスレッショルド・レベルと比較
し、該スレッショルド・レベルを越えた時に同期が獲得
されたとみなして遅延ロックループによる追跡動作に移
る。相関値がスレッショルド・レベルよりも小さけれ
ば、参照PN信号のクロックを進めて、その都度レベル
比較を行なう。この操作はPN信号の相関関数特性がP
N符号系列の1周期内において位相差が零近傍である時
にのみ出力を持つことを利用しているため、初期同期獲
得までに最大でPN系列の1周期に相当する時間が掛か
る。
【0004】通常の直接型スペクトル拡散通信方式で
は、受信側において受信信号に含まれるPN信号の時間
遅れを正しく推定して同期を確立し、受信信号に含まれ
るPN信号と全く同じパターンの参照PN信号を生成
し、両者を掛け合わせて逆拡散を行なう必要があるた
め、位相比較特性には1周期内にピーク出力を一つ持つ
相関関数を用いる。しかし、情報信号により電圧制御発
振器を制御して、PN符号のクロックを周波数変調させ
るクロック変調スペクトル拡散通信方式のように逆拡散
を必要としないようなスペクトル拡散通信方式において
も同期獲得にPN系列の1周期に相当する時間が掛かっ
てしまう。
【0005】
【目的】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされた
もので、受信側で用いる参照PN信号に送信側で用いる
PN信号と同一のパターン系列を持ちクロック速度がn
倍であるPN信号を用いて、両者の相互相関関数が周期
LΔ内にn個の相関ピークを出すことを利用して初期同
期獲得に掛かる時間の短縮を図るようにしたスペクトル
拡散通信方式を提供することを目的としてなされたもの
である。
【0006】
【構成】本発明は、上記目的を達成するために、(1)
直接拡散型のスペクトル拡散通信方式において、送信側
に擬似雑音信号を用い、受信側に送信側と同一の擬似雑
音信号でクロック速度がn倍である擬似雑音信号を用
い、両擬似雑音信号の相互相関特性を用いること、更に
は、(2)前記擬似雑音信号として、クロック速度比n
を2のm乗倍(m:正の整数)とした擬似雑音信号を受
信側に用いたこと、更には、(3)前記擬似雑音信号と
してノンリターントウゼロ(NRZ)型の擬似雑音信号
を用い、受信側の相関器にて両信号の相互相関演算を行
い得られた相関関数の基準時間点からの進みと遅れの時
間のシフト量δを(n−1)Δ′/2≦δ≦(n+1)
Δ′/2(Δ′:n倍のクロック速度を持つ擬似雑音信
号のチップ幅)とし、これらを引算することにより得ら
れた位相比較特性を同期捕捉に用いた同期方式を備えた
こと、更には、(4)前記擬似雑音信号としてマンチェ
スタ化擬似雑音信号を用い、受信側の相関器にて両信号
の相互相関演算を行い得られた相関関数の基準時間点か
らの進みと遅れの時間のシフト量δをδ≦Δ′/2
(Δ′:n倍のクロック速度を持つ擬似雑音信号のチッ
プ幅)とし、これらを引算することにより得られた位相
比較特性を同期捕捉に用いた同期方式を備えたこと、更
には、(5)前記(4)において、送信側では擬似雑音
信号のクロックを情報信号で周波数変調し、受信側では
同期回路中の同期制御信号を取り出して情報信号の復調
を行なうことを特徴としたものである。以下、本発明の
実施例に基づいて説明する。
【0007】通常の直接型スペクトル拡散通信方式で
は、受信機において受信信号に含まれるPN信号の時間
遅れを正しく推定して同期を確立し、受信信号に含まれ
るPN信号と全く同じパターンの参照PN信号を掛け合
わせることで逆拡散を行なうため、図2(a)に示すよ
うに、PN信号の1周期LΔ内にピーク値が一つである
相関関数を用いて構成された位相比較特性を用いる。こ
の位相比較特性は、図2(a)の自己相関関数を基準時
間点から進めたものから、同じ時間だけ遅らせたものを
引き算して得られる。図3(a)に通常良く用いられる
基準時間点からの時間のシフト量δをδ=Δ(Δ:PN
信号のチップ幅)とした時の位相比較特性を示す。しか
し、情報信号により電圧制御発振器を制御して、PN符
号のクロックを駆動させるスペクトル拡散通信方式のよ
うに、受信側で逆拡散を必要としないようなスペクトル
拡散通信方式では、参照PN信号のパターンは受信信号
に含まれるPN信号のパターンと同じでなくて良いの
で、同期点が1周期内に一点である必要はない。
【0008】まず、請求項1について説明する。図1
(a)〜(c)は、従来のPN信号と、これと同一のパ
ターンを持ちクロック速度比nがn=2,3のPN信号
の例を示す図である。図1ではPN周期L=7の場合を
示した。図1(a)で示した符号の自己相関関数を図2
(a)に、図1(a)で示したPN信号と図1(b)に
示したPN信号との相互相関を図2(b)に、図1
(a)で示したPN信号と図1(c)に示したPN信号
との相互相関を図2(c)に各々示す。本発明では受信
側では送信側で用いたPN信号(受信PN信号)と同一
のパターンを持ち、クロック速度がn倍の参照PN信号
を生成する。参照PN信号のチップ幅Δ′は受信PN信
号のチップ幅ΔとΔ′=Δ/nの関係がある。
【0009】図2(a)〜(c)の相関関数を見ると、
図1(a)の自己相関関数は、その1周期LΔの間に1
つピークがでるのに対し(図2(a))、図1(a)と
図1(b),図1(a)と図1(c)の相互相関関数
は、図1(a)で示したPN信号の1周期LΔの間にク
ロック速度比n=2の時に2個(図2(b))、n=3
の時に3個のピーク値(図2(c))が存在することが
わかる。一般にクロック速度比がnの時に両者の相互相
関関数は受信PN信号の1周期LΔ内にn個のピークを
持つことを確認した。この相関方式を用いると受信PN
信号の1周期LΔ内n個の相関ピークがでるため、従来
の方法(クロック速度が送信側と受信側で同じ場合)に
比べ、パターン依存を確認するのに有する時間の短縮が
図れる。
【0010】次に、請求項2について説明する。前述し
たように、図2(b)及び図2(c)は、クロック速度
比nをn=2,3とした場合の相互相関関数の例を示す
図である。図2(c)を見ると、参照PN信号の1周期
LΔ′内(L=7)に正の相関ピーク出力の大きさとほ
ぼ等しい相関ピークが負にも存在することがわかる。通
常スペクトル拡散通信方式において、相関出力のピーク
が1周期内に複数存在すると、マルチパス除去機能の劣
化を招く原因となる。請求項2で述べたものは、参照P
N信号の1周期LΔ′内に相関ピークが複数個出現しな
いようなクロック速度比nの値を示したものである。一
般にクロック速度比nが2のm乗の時、参照PN信号の
1周期LΔ′内に相関ピークが一つであることを確認し
た。
【0011】次に、請求項3について説明する。情報信
号により電圧制御発振器を制御して、PN信号のクロッ
クを周波数変調させるスペクトル拡散通信方式のよう
に、復調信号が遅延ロックループのループフィルタ出力
となって逆拡散を行なう必要がないような場合には、同
期回路では受信信号に含まれるPN信号の時間遅れを正
しく推定できさえすればよく、参照PN信号のパターン
は一致している必要はない。そのため、図3(b)に示
すような1周期LΔ内にn個のピーク値を持つ相関関数
を同期捕捉に用いることが可能となる。ここで、図3
(b)はPN信号(図2(b))の相互相関関数(L=
7,n=2)を基準時間点からの進みと遅れの時間のシ
フト量δを(n+1)Δ′として得られた例である。通
常、受信側では始め同期獲得を行なうが、本発明で提案
した相関方式では周期LΔの間にn個ピークが存在する
ため初期同期を獲得するまでの時間が1/nに短縮でき
ると考えられる。
【0012】ところで、同期確立に必要とされる位相比
較特性とは、同期点を原点としてその近傍では原点を通
る一次式で表される特性を言う。よって、位相比較特性
を構成するのに用いられる相関関数は、図2(a),図
2(b)のように最小出力と最大出力までが一次式で表
されていなければならない。そこで、請求項3ではPN
信号としてNRZ(ノンリターントウゼロ)型PN信号
を用い、その相互相関関数より位相比較特性を構成する
際、位相比較特性が同期追従に必要な特性を有するよう
基準時間点からの進みと遅れの時間のシフト量δを(n
−1)Δ′/2≦δ≦(n+1)Δ′/2(Δ′:n倍
のクロック速度を持つPN信号のチップ幅)と定めた。
【0013】次に、請求項4について説明する。請求項
4は、請求項1のPN信号としてマンチェスタ化PN信
号を用いた場合である。図4(a)は、図1(a)(L
=7)をマンチェスタ化したPN信号の例を、図4
(b)は、図4(a)と同一のパターンを持ちクロック
速度比nがn=2の時のマンチェスタ化PN信号の例を
示す図である。また、図5(b)に両者の相互相関関数
を示す。これより受信PN信号の1周期LΔ内に2個の
相関ピークが出現することがわかる。PN信号にマンチ
ェスタ化PN信号を用いた場合にも、一般に受信PN信
号の1周期LΔ内にn個の相関出力が現れる。この相互
相関関数から図6(b)のような位相比較特性が得られ
る。この時、相互相関の基準時間点からの進みと遅れの
時間のシフト量δがΔ′/2以下の時、位相比較特性に
適した特性が得られる。請求項3で述べたNRZ型PN
信号を送受信に用いた時の位相比較特性の同期点付近に
おける直線の傾きは基準時間からの時間のシフト量δが
δ=(n−1)の時最も大きく、図2(b)に示したP
N信号を(L=7,n=2)用いた場合傾きKNRZは以
下の数1のようになる。
【0014】
【数1】
【0015】これに対して、2PN符号長L(L=7)
とクロック速度比n(n=2)が同じであるマンチェス
タ化PN信号(図4(b))を送受信に用いた場合は、
相互相関の基準時間からの時間のシフト量δがδ=Δ/
2の時位相比較特性の同期点付近における直線の傾きが
Kmが最も小さく、以下の数2のようになる。
【0016】
【数2】
【0017】式(1)、式(2)より Km>KNRZ …(3) が成り立ち、請求項3で述べたNRZ型PN信号を用い
る場合に比べ、請求項4で述べたマンチェスタ化PN信
号を用いた時は、常に位相比較特性の同期点付近の直線
の傾きが急峻で、追従性能が良いことがわかる。
【0018】次に、請求項5について説明する。情報信
号により電圧制御発振器を制御して、PN信号のクロッ
クを周波数変調させるクロック変調スペクトル拡散通信
方式は逆拡散を必要としない。したがって、クロック変
調スペクトル拡散通信方式では請求項3,請求項4で述
べた同期方式を用いることができる。請求項5は、請求
項3の相関方式をクロック変調スペクトル拡散通信方式
に用いた例である。
【0019】図7(a),(b)にブロック図を示す。
図中、1は加算器、2はVCO(電圧制御発振器)、3
はPN信号発生器、4はRF部、5はフロントエンド
部、6は相関ネットワーク、7はループフィルタ、8は
加算器、9はVCO、10はPN信号発生器である。ま
ず、送信機では自走周波数fcの電圧制御発振器2のク
ロックを情報信号で制御してクロック変調されたPN信
号を送信する。受信機では、受信PN信号とクロック速
度比がnの参照PN信号を発生するPN信号発生器10
から出力された受信信号に対してδ時間だけ進んだPN
信号と遅れたPN信号とを乗算し、バンドパスフィルタ
を通して積分することにより相互相関演算を行う。得ら
れた2つの相互相関値の差(誤差信号)をループフィル
タ7で平滑化し、該ループフィルタ7の出力を電圧制御
発振器9の制御信号として用いて同期制御を行なう。
【0020】図7の中の参照PN信号を駆動する電圧制
御発振器9の自走周波数は、送信器の電圧制御発振器2
の自走周波数のn倍で、PN信号発生器10からは受信
信号に対してδ時間進んだPN信号とδ時間遅れたPN
信号が出力される。この時、基準時間からの時間のシフ
ト量δは、位相比較特性が同期点付近で直線となるよう
(n−1)Δ′/2≦δ≦(n+1)Δ′/2(Δ′:
n倍のクロック速度を持つPN信号のチップ幅)を満た
すとする。また相互相関演算の際に積分は受信PN信号
の1周期にわたって充分な時間だけ行なう。PN信号の
クロック周波数を情報信号で周波数変調しているため復
調信号はループフィルタ7の出力となる。請求項5で
は、請求項3で述べた同期方式、つまり受信PN信号の
1周期LΔ内にn個の相関ピークを持つ位相比較特性を
用いたため初期同期獲得に掛かる時間の短縮が図れる。
【0021】次に、請求項6について説明する。請求項
6は、請求項4の相関方式をクロック変調スペクトル拡
散通信方式に用いた例である。図8(a),(b)にブ
ロック図を示す。図中、11,12はマンチェスタ化P
N信号発生器で、その他、図7と同じ作用をする部分は
同一の符号を付してある。まず、送信機では自走周波数
fcの電圧制御発振器2のクロックを情報信号で制御し
てクロック変調されたマンチェスタ化PN信号を送信す
る。マンチェスタ化PN信号の生成例を図9に示す。図
中、13はEXOR(排他的論理和)である。受信機で
は、受信PN信号とクロック速度比がnのマンチェスタ
化を施した参照PN信号を発生するマンチェスタ化PN
信号発生器12から出力された受信信号に対して、δ時
間だけ進んだマンチェスタ化PN信号と6時間だけ遅れ
たマンチェスタ化PN信号とを乗算し、バンドパスフィ
ルタを通し積分することにより相互相関演算を行う。得
られた2つの相互相関値の差(誤差信号)をループフィ
ルタ7で平滑化し、該ループフィルタ7の出力を電圧制
御発振器9の制御信号として用い同期制御を行なう。
【0022】図8の中のマンチェスタ化参照PN信号を
駆動する電圧制御発振器9の自走周波数は送信機の電圧
制御発振器2の自走周波数のn倍で、マンチェスタ化P
N信号発生器12からは受信信号に対してδ時間進んだ
PN信号とδ時間遅れたマンチェスタ化PN信号が出力
される。この時、基準時間からの時間のシフト量δは、
位相比較特性が同期点付近で直線となるように、δ≦
Δ′/2(Δ′:n倍のクロック速度を持つマンチェス
タ化PN信号のチップ幅)を満たすとする。また、相互
相関演算の際に積分は受信PN信号の1周期にわたって
充分な時間だけ行なう。マンチェスタ化PN信号のクロ
ック周波数を情報信号で周波数変調しているため復調信
号はループフィルタ7の出力となる。請求項6では、請
求項4で述べた同期方式、つまり受信PN信号の1周期
LΔ内にn個の相関ピークを持つ位相比較特性を用いた
ため初期同期獲得に掛かる時間の短縮が図れる。
【0023】
【効果】以上の説明から明らかなように、本発明による
と、以下のような効果がある。 (1)請求項1に対応する効果:受信側で用いる参照P
N信号に送信側で用いるPN信号と同一のパターン系列
を持ちクロック速度がn倍であるPN信号を用いるた
め、相関特性の1周期内にn個の同期点が存在し、逆拡
散を必要としないようなスペクトル拡散通信方式におい
てパターン依存の確認時間の短縮が図れる。 (2)請求項2に対応する効果:請求項1の受信側の参
照PN信号のクロック速度と送信側で用いたPN信号の
クロック速度比nをその相関特性が受信側の参照PN信
号の1周期LΔ′内に1つの相関ピークを持つようn=
2のm乗倍(m:正の整数)としたため、相互相関特性
がマルチパス除去に適した特性を示す。 (3)請求項3に対応する効果:NRZ型のPN信号を
用い、両者の相互相関関数の基準時間点からの時間のシ
フト量δを進み、遅くとも(n−1)Δ′/2≦δ≦
(n+1)Δ′/2としたことにより、n個の同期点か
らの位相差がδ以下では線形な位相比較特性を得ること
ができる。 (4)請求項4に対応する効果:マンチェスタ化を施し
たPN信号を用い、両者の相互相関関数の基準時間点か
らの時間のシフト量δを進み、遅れともδ/2としたこ
とにより、n個の同期点からの位相差がδ以下では線形
で、かつ急峻な特性を得ることができる。 (5)請求項5に対応する効果:送信側のPN信号のク
ロックを情報信号で周波数変調し、受信側では同期回路
の同期信号制御を取り出して情報信号の復調を行なうス
ペクトル拡散通信方式において、請求項3で述べた同期
方式を用いたため、初期同期獲得時間を短縮することが
可能となった。 (6)請求項6に対応する効果:送信側のPN信号のク
ロックを情報信号で周波数変調し、受信側では同期回路
の同期信号制御を取り出して情報信号の復調を行なうス
ペクトル拡散通信方式において、請求項4で述べた同期
方式を用いたため、初期同期獲得時間を短縮することが
可能となった。位相比較特性において、同期点付近の直
線の傾きが急峻なため、追従性能が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるスペクトル拡散通信方式におけ
るPN信号の一実施例を説明するための図である。
【図2】 図1におけるPN信号の相関関数を示す図で
ある。
【図3】 本発明によるPN信号の他の相関関数を示す
図である。
【図4】 図1におけるPN信号のマンチェスタ化した
PN信号を示す図である。
【図5】 図4におけるマンチェスタ化PN信号の相関
関数を示す図である。
【図6】 図5における位相比較特性を示す図である。
【図7】 本発明によるスペクトル拡散通信方式のブロ
ック図を示す図である。
【図8】 本発明によるスペクトル拡散通信方式の他の
ブロック図を示す図である。
【図9】 本発明によるスペクトル拡散通信方式におけ
るマンチェスタ化PN信号の生成例を示す図である。
【符号の説明】
1…加算器、2…VCO(電圧制御発振器)、3…PN
信号発生器、4…RF部、5…フロントエンド部、6…
相関ネットワーク、7…ループフィルタ、8…加算器、
9…VCO、10…PN信号発生器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直接拡散型のスペクトル拡散通信方式に
    おいて、送信側に擬似雑音信号を用い、受信側に送信側
    と同一の擬似雑音信号でクロック速度がn倍である擬似
    雑音信号を用い、両擬似雑音信号の相互相関特性を用い
    ることを特徴とするスペクトル拡散通信方式。
  2. 【請求項2】 前記擬似雑音信号として、クロック速度
    比nを2のm乗倍(m:正の整数)とした擬似雑音信号
    を受信側に用いたことを特徴とする請求項1記載のスペ
    クトル拡散通信方式。
  3. 【請求項3】 前記擬似雑音信号としてノンリターント
    ウゼロ(NRZ)型の擬似雑音信号を用い、受信側の相
    関器にて両信号の相互相関演算を行い得られた相関関数
    の基準時間点からの進みと遅れの時間のシフト量δを
    (n−1)Δ′/2≦δ≦(n+1)Δ′/2(Δ′:
    n倍のクロック速度を持つ擬似雑音信号のチップ幅)と
    し、これらを引算することにより得られた位相比較特性
    を同期捕捉に用いた同期方式を備えたことを特徴とする
    請求項1記載のスペクトル拡散通信方式。
  4. 【請求項4】 前記擬似雑音信号としてマンチェスタ化
    擬似雑音信号を用い、受信側の相関器にて両信号の相互
    相関演算を行い得られた相関関数の基準時間点からの進
    みと遅れの時間のシフト量δをδ≦Δ′/2(Δ′:n
    倍のクロック速度を持つ擬似雑音信号のチップ幅)と
    し、これらを引算することにより得られた位相比較特性
    を同期捕捉に用いた同期方式を備えたことを特徴とする
    請求項1記載のスペクトル拡散通信方式。
  5. 【請求項5】 送信側では擬似雑音信号のクロックを情
    報信号で周波数変調し、受信側では同期回路中の同期制
    御信号を取り出して情報信号の復調を行なうことを特徴
    とする請求項3又は4記載のスペクトル拡散通信方式。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5995536A (en) * 1998-01-23 1999-11-30 Bsd Broadband, N.V. System for discrete data transmission with noise-like, broadband signals
JP2009200751A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Nippon Soken Inc スペクトラム拡散通信用の受信装置

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