JPH0619707Y2 - 軒先構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、切妻屋根の軒先構造に関するものである。

〔従来の技術〕

従来の切妻屋根の軒先構造は、まず軒先に沿って軒先化
粧カバーを設け、軒先化粧カバーの妻側端部を切断して
軒樋を差し込む。そして、軒先化粧カバーの端部に、切
妻屋根の妻側端に設けた破風化粧カバーの下端小口を覆
って妻に達するコーナ化粧カバーを接続して構成する。

〔考案が解決しようとする課題〕 従来の軒先構造では、軒先化粧カバーとコーナ化粧カバ
ーの２種類の化粧カバーを使用しており、部品点数が多
くなり施工性が悪く、しかも両化粧カバーの接続部分の
外観が悪くなるという問題があった。

したがって、この考案の目的は、施工性ならびに外観の
良い軒先構造を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

この考案の軒先構造は、妻側端に破風化粧カバーを有し
た切妻屋根を設け、この切妻屋根の軒先から前記破風化
粧カバーの下端を覆って妻に達しかつ下部が軒樋となっ
た軒樋兼軒先化粧カバーを設けたものである。

〔作用〕

この考案の軒先構造によると、下部が軒樋となった軒樋
兼軒先化粧カバーを使用するので、従来のように端部を
切断して軒樋を差し込む必要がなく、切妻屋根の軒先か
ら破風化粧カバーの下端を覆って妻にまで達する一体の
軒樋兼軒先化粧カバーで構成できる。

〔実施例〕

この考案の一実施例を第１図ないし第４図に基づいて説
明する。

第２図は屋根伏図であり、１０は切妻屋根、１１は平屋
根である。切妻屋根１０の妻側端には破風化粧カバー１
２が設けられ、さらに軒先には軒樋兼軒先化粧カバー１
３が設けられており、２０は竪樋である。

第１図は、第２図のＩ部分の拡大図であり、軒樋兼軒先
化粧カバー１３が切妻屋根１０の軒先１４から破風化粧
カバー１２の下端１５を覆って、妻壁１６に達する一体
物であり、軒先部分も妻部分も同一の断面形状に形成さ
れている。

第３図は、第１図のIII−III断面図を示しており、軒樋
兼軒先化粧カバー１３は、上部の軒先化粧カバー部１７
と、下部の軒樋部１８とに分割されており、それぞれ下
地金物１９にて妻壁１６に取付けられている。

なお、第４図は妻側から見た状態を示している。

このように構成された軒先構造によると、軒先化粧カバ
ーとして、下部が軒樋部１８となった軒樋兼軒先化粧カ
バー１３を使用するので、従来のように軒先コーナ部で
切断して軒樋を差し込む必要がなくなる。このため、切
妻屋根１０の軒先１４から破風化粧カバー１２の下端１
５を覆って妻壁１６にまで達する一体の軒樋兼軒先化粧
カバー１３で構成することができる。したがって、部品
点数を削減でき現場での施工性が向上し、しかも従来の
ような接続部がないので外観もすっきりと仕上がる。

〔考案の効果〕

この考案の軒先構造によると、下部が軒樋となった軒樋
兼軒先化粧カバーを使用するので、従来のように端部を
切断して軒樋を差し込む必要がなく、切妻屋根の軒先か
ら破風化粧カバーの下端を覆って妻にまで達する一体の
軒樋兼軒先化粧カバーで構成でき、部品点数を削減で
き、施工性ならびに外観が向上するという効果が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の部分平面図、第２図はそ
の屋根伏図、第３図は第１図のIII−III断面図、第４図
はその妻側正面図である。 １０…切妻屋根、１２…破風化粧カバー、１３…軒樋兼
軒先化粧カバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】妻側端に破風化粧カバーを有した切妻屋根
   と、この切妻屋根の軒先から前記破風化粧カバーの下端
   を覆って妻に達しかつ下部が軒樋となった軒樋兼軒先化
   粧カバーとを備えた軒先構造。