JPH06196758A - 発光素子駆動回路 - Google Patents

発光素子駆動回路

Info

Publication number
JPH06196758A
JPH06196758A JP28015993A JP28015993A JPH06196758A JP H06196758 A JPH06196758 A JP H06196758A JP 28015993 A JP28015993 A JP 28015993A JP 28015993 A JP28015993 A JP 28015993A JP H06196758 A JPH06196758 A JP H06196758A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
emitting element
circuit
transistor
switching means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28015993A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Hasegawa
和男 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP28015993A priority Critical patent/JPH06196758A/ja
Publication of JPH06196758A publication Critical patent/JPH06196758A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Led Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源電圧よりも高い電圧で駆動することがで
きる発光素子駆動回路を提供することを目的とする。 【構成】 トランジスタ4と発光素子回路3とツェナー
ダイオード20と電源とが直列接続され、また電源6と
トランジスタ11とトランジスタ12とが直列接続され
ている。そして、ツェナーダイオード20と発光素子回
路3との中点と、トランジスタ11、12の中点をコン
デンサ13で接続する。その後、トランジスタ4、11
をoff、トランジスタ12をonすることにより、ま
ずコンデンサ13を充電する。次に、トランジスタ4、
11をon、トランジスタ12をoffすることによ
り、電源6とコンデンサ13が直列接続され、電源6と
コンデンサ13との電圧の和からツェナーダイオード2
0のVfを引いた電圧が発光素子回路3に印加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば乾電池等の低電
圧電源で駆動することができる発光素子駆動回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】今日、発光素子として発光ダイオードを
用いる装置が種々知られている。この様な装置に用いら
れる発光素子駆動回路を図8、図9を用いて説明する。
従来の発光素子駆動回路は、発光素子である発光ダイオ
ード1と抵抗2とからなる発光素子回路3と、スイッチ
ング用のnpn型のトランジスタ4と、このトランジス
タ4のベースに接続され、リモコンの送信信号をパルス
変調してトランジスタ4のon/offを制御する為の
マイコン等の信号供給手段5を有している。そして、こ
のトランジスタ4のコレクタには、電流制限抵抗2と発
光ダイオード3を介して電源6(通常は乾電池電池2
本)が直列接続され、さらにエミッタは接地されてい
る。そして、信号供給手段5からトランジスタ4のベー
スに供給されるパルス信号(図9)によりトランジスタ
4のon/offが制御され、発光ダイオード1に電源
6からの電流が流れ、発光ダイオード1がトランジスタ
4のon/offに合わせて発光する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に発光素子(発光
ダイオード等)の点灯には、その発光素子の最低発光電
圧以上の電圧を印加する必要がある。例えば発光ダイオ
ードでは、その最低発光電圧は約1.7Vであり、発光
ダイオードを発光させるには当然それ以上の電圧が必要
である。つまり、通常の発光ダイオードを用いた装置で
は、電源として1.5Vの乾電池2本が必須となる。こ
の為、装置自身が乾電池の重量で重くなり、また装置内
に乾電池2本分の収納スペースを設ける必要があり、こ
れが装置自身の小型化を阻害し、デザインの自由度を狭
めていた。また、乾電池以外の電源を用いる装置であっ
たとしても、装置の仕様によっては、電源電圧以上の電
圧で発光素子を発光させることが必要になるケースがあ
る。この様な場合、一般にはDC−DCコンバータによ
り電圧を高める方法もあるが、DC−DCコンバータの
電力損失による消費電力の増大や、DC−DC−コンバ
ータの大きさや価格等の点で、満足できるものではなか
った。
【0004】本発明は、この様な従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、電源電圧よりも
高い駆動電圧により発光素子を駆動することができる発
光素子駆動回路を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の発光素子駆動回路では、発光素子回路と、
該発光素子回路と電源の間に接続された電流逆流防止手
段と、該発光素子回路とアース間に接続された第1のス
イッチング手段と、前記電流逆流防止手段に並列に電源
に接続された第2のスイッチング手段と、該第2のスイ
ッチング手段とアース間に接続された第3のスイッチン
グ手段と、前記発光素子回路と第1のスイッチング手段
との中点と、前記第2のスイッチング手段と第3のスイ
ッチング手段との中点に接続されたキャパシタ手段を有
し、前記第1および第2のスイッチング手段と前記第3
のスイッチング手段とを交互にon/offするように
各スイッチング手段を制御する制御手段を有することを
特徴とする。
【0006】
【作用】本発明では、制御手段により第1、第2のスイ
ッチング手段をoffに、第3のスイッチング手段をo
nにすることにより、電源からの電流を逆流防止手段−
キャパシタ手段−第3のスイッチング手段と流してキャ
パシタ手段を充電する。次に、第1、第2のスイッチン
グ手段をonに、第3のスイッチング手段をoffにす
ることにより、電源とキャパシタ手段が直列接続され、
電源とキャパシタ手段との電圧の和が発光素子回路に印
加され、発光素子回路が明るく発光する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本発明にかかる発光素子駆動回路の第1の実
施例を示す回路図、図2は該回路のパルス波形図であ
る。なお、従来と同一の構成については同一番号を付し
て説明を省略する。
【0008】本発明の第1の実施例では、まず従来の発
光素子回路3と電源6の間に電流逆流防止手段であるp
np型のトランジスタ10が、トランジスタ10のエミ
ッタが電源6に、コレクタが発光素子回路3にそれぞれ
接続される。また、第1のスイッチング手段となるトラ
ンジスタ4が、従来例と同様に発光素子回路1と接地点
とに間に接続されている。また、第2のスイッチング手
段であるpnp型のトランジスタ11のエミッタが電源
6に、コレクタが第3のスイッチング手段であるnpn
型のトランジスタ12のコレクタにそれぞれ接続され、
トランジスタ12のエミッタが接地されている。また、
トランジスタ4、10、11、12の各ベースは、図示
していないが、各トランジスタのon/offのタイミ
ングを制御するためのパルス信号を発生するマイコン
(制御手段)に接続されている。
【0009】そしてさらに、該発光素子回路3とトラン
ジスタ10のコレクタとの中点とトランジスタ11のコ
レクタとトランジスタ12のコレクタとの中点とをキャ
パシタ手段であるコンデンサ13で接続している。なお
ここに使用されるコンデンサとしては、赤外線リモコン
のような約40kHzで発光素子の発光/停止を繰り返
し、且つ数百mAの電流を発光素子に流す必要がある場
合では、数百μF程度の容量のコンデンサが好適である
が、発光素子の性能や発光/停止の条件等によりさまざ
まな容量のコンデンサが用いられることは言うまでもな
い。
【0010】次に、この回路の動作を図2のパルス波形
図を用いて説明する。なお、パルス信号Aは抵抗14を
介してトランジスタ10のベースに印可されるパルス信
号、パルス信号Bは抵抗15を介してトランジスタ4の
ベースに印可されるパルス信号、パルス信号Cは抵抗1
6を介してトランジスタ11のベースに印可されるパル
ス信号、パルス信号Dは抵抗17を介してトランジスタ
12のベースに印可されるパルス信号であり、各パルス
信号は全てスイッチング制御手段であるマイコンより与
えられるものでる。
【0011】まず発光ダイオードを発光させる必要がな
い初期の場合は、トランジスタ4、11に印加するパル
ス信号A、Cを”H”トランジスタ10、12に印加す
るパルス信号B、Dを”L”と設定し、トランジスタ
4、10、11、12を全てoffとする。この時この
発光素子駆動回路には電流が流れないので、電源6の電
力を無駄に消耗する事はない。次に、発光ダイオード1
を点灯させる場合、まず期間T1 (この期間を充電期間
という)だけパルス信号Aを”L”に、パルス信号D
を”H”に設定してトランジスタ10、12をonにす
る。これにより、電源6からの電流がトランジスタ10
−コンデンサ13−トランジスタ12と流れ、発光素子
回路3とトランジスタ10のコレクタとの中点側が”
+”になるようにコンデンサ13が充電される。そして
再びパルス信号Aを”H”に、パルス信号Dを”L”に
してトランジスタ10、12をoffにすることによ
り、コンデンサ13の充電が終了する。
【0012】次に、パルス信号Aが”H”に、パルス信
号Dが”L”になってから若干の時間T2 (この様な全
てのトランジスタがoffになっている期間を休止期間
という)をおいて期間T3 (この期間を点灯期間とい
う)だけパルス信号Bを”H”に、パルス信号Cを”
L”に設定することにより、トランジスタ4、11がo
nとなる。この時、電源6とコンデンサ13が直列接続
された状態となり、電流が電源6−トランジスタ11−
コンデンサ13−発光素子回路3−トランジスタ4と流
れ、発光素子回路3には電源6とコンデンサ13を合わ
せた電圧からトランジスタ10のコレクタ−エミッタ間
電位Vceを引いた電圧が印加されることになる。例えば
電源6が1.5Vの乾電池1本の場合、コンデンサ13
の充電電圧も約1.5Vとなる。そしてトランジスタ1
0のコレクタ−エミッタ間電位Vceは大体0.1〜0.
2Vであるので、発光素子回路3には約2.8Vの電圧
が印加されることになる。つまり発光素子回路3には発
光ダイオードの最低発光電圧1.7Vを充分越えた電圧
が印加され、発光ダイオード1は明るく発光する。そし
て、点灯期間が終了後、再度休止期間を挟んで充電期間
を設定する。以後はこの動作(充電期間−休止期間−発
光期間−休止期間)を早いサイクルで必要な回数繰り返
す。
【0013】ここで、上記の休止期間を設ける理由を説
明する。例えば高速のパルスによる動作を行なう場合、
トランジスタがon/off動作がパルスの変化に対し
て遅れることがある。この為、例えばトランジスタ4と
トランジスタ10、もしくはトランジスタ11とトラン
ジスタ12のon期間が重複することとなる。そしてト
ランジスタ11とトランジスタ12のon期間が重複す
ると、発光ダイオード1の点灯に全く寄与しない無駄な
電流(貫通電流)が電源6−トランジスタ11−トラン
ジスタ12と流れることになり、この様な貫通電流は消
費電流を増大させるだけでなく、電源が乾電池の場合の
電池寿命を著しく縮めるものである。また、トランジス
タ4とトランジスタ10のon期間が重複すると、LE
D1が電源電圧だけで点灯することとなり、所定の明る
さが得られず、この点灯も単なる電流の浪費となってし
まう。しかし、各トランジスタのon/offの切り替
え時に上記の様な休止期間を設けておけば、トランジス
タ4とトランジスタ10、もしくはトランジスタ11と
トランジスタ12のon期間が重複することがなくな
り、貫通電流が流れず電池寿命の短縮を防止できる。
【0014】次に、本発明の第2の実施例を図3を用い
て説明する。本発明の第2の実施例では、電流逆流防止
手段として図1のトランジスタ10のかわりにショット
キーダイオード20を用いる他は、第1の実施例と同様
である。なお、逆流防止手段としては通常のダイオード
であっても問題はないが、Vfの小さいショットキーダ
イオードが好適であり、本実施例も逆流防止用ダイオー
ドをショットキーダイオードとして説明する。また、ト
ランジスタ4、11、12に与えられるパルス信号は第
1の実施例と同一であり、詳細な説明は省略する。
【0015】この回路の動作について説明すると、各ト
ランジスタ4、11、12が全てoffの時は、図1の
時と同様にこの回路には電流は一切流れず、コンデンサ
13にも充電はされない。そして、トランジスタ12だ
けがonとなった時、電源6からの電流がショットキー
ダイオード20−コンデンサ13−トランジスタ12と
流れ、コンデンサ13が充電される。次に各トランジス
タ4、11、12がoffになる休止期間を挟んで、ト
ランジスタ4、11だけをonとする。これにより、図
1の時と同様に電源6からの電流がトランジスタ11−
コンデンサ13と流れる。そして、ショットキ−ダイオ
ード20の発光ダイオード回路3側の点S1 の電位は電
源6の電圧とコンデンサ13の電圧との和であるので、
点S1 の電位は電源側の点S2 の電位よりも高くなる。
この為電源6−トランジスタ11−コンデンサ13と流
れた電流は、ショットキーダイオード20により電源6
側への逆流を防止され、発光素子回路1−トランジスタ
4へのみ流れることとなる。この結果、第1の実施例の
時と同様に、発光素子回路3には電源6の電圧とコンデ
ンサ13の電圧との和からショットキーダイオード20
のVfを引いた電圧が印加されることになる。ショット
キーダイオードのVfは0.2〜0.3V程度であるの
で、発光素子回路1には約2.7Vの電圧が印加される
ことになる。つまり第1の実施例の時と同様に、発光ダ
イオード回路3には発光ダイオードの最低発光電圧1.
7Vを充分越えた電圧が印加され、発光ダイオード1は
明るく発光する。以後は、第1の実施例と同様に、トラ
ンジスタ4、11、12のon/offを必要な周期・
回数で繰り返すこととなる。この様に、第2の実施例で
あれば、第1の実施例に対してon/off制御するス
イッチング素子(トランジスタ)を1つ減らすことがで
き、回路・ソフトの設計が容易になる。
【0016】次に、本発明の第3の実施例を図4を用い
て説明する。本実施例は第1の実施例の応用例であり、
発光素子回路3とトランジスタ4の回路構成において、
まず発光素子回路3からの電流制限抵抗2を外し、かわ
りにトランジスタ4のエミッタと接地間に抵抗30を入
れる。そして2個のダイオード31、32を直列接続し
て構成されるクリップ回路33を一端がトランジスタ4
のベースに他端を接地に接続し、さらにこのクリップ回
路33と並列かつ前記ダイオード31、32とは逆の極
性でダイオード34を接続する。そして、抵抗15とト
ランジスタ4のベース間に、直流信号防止用のコンデン
サ35を接続している。このコンデンサ35は、例えば
マイコンが暴走してトランジスタ4に与えられるパルス
信号Bが”H”に固定されるようなことが起こった場
合、発光ダイオード1に異常電流が流れ、発光ダイオー
ド1の焼損や電源の異常発熱を招く恐れがあり、それを
防止するために設けられるものである。
【0017】本構成によれば、クリップ回路33により
トランジスタ4のベース電流が一定となるので、トラン
ジスタ4のエミッタ電圧も一定となる。そして抵抗30
に係る電圧も一定となるので、抵抗30を流れるトラン
ジスタ4のエミッタ電流も一定となる。そして、トラン
ジスタ4のエミッタ電流とコレクタ電流は殆ど同じなの
で、発光ダイオード1を流れる電流も一定となり、発光
ダイオード1は定電流駆動されることになる。つまり、
パルス信号Bのレベルの変動に依存する事なく、発光ダ
イオード1を流れる電流は一定となる。従って電源6や
コンデンサ13の出力電圧が低下しても発光ダイオード
1を流れる電流の低下が抑えられ、電源6やコンデンサ
13の電圧の変動による発光ダイオード1の照度の変化
を最小に抑えることができる。また、一般にダイオード
等の半導体素子は、温度上昇によりVfが減少する特性
を有するが、温度上昇によるクリップ回路33全体のV
fの減少をトランジスタ4のベース−エミッタ間電圧V
beと発光ダイオード1のVfの合計電圧の減少よりも僅
かに小さくなるようにすれば、発光ダイオード1は流れ
る電流に対して負の温度係数を有するようになる。この
為、常温時の動作において発光ダイオード1を流れる電
流を減少させる事なく、発光ダイオード1の高温時の電
流安全率を大きく設定できる。また、パルス信号Bの”
H”レベルの範囲をダイオード31、32のVfの和の
範囲内に抑えられ、またパルス信号Bの”L”レベルの
範囲をダイオード34のVfの範囲内に抑えているの
で、トランジスタ4のベース浮遊容量によるパルス信号
Bの変動が抑えられる。この為、パルス信号Bの周波数
を高く設定することが可能となる。
【0018】次に、第4の実施例を図5乃至図7を用い
て説明する。本実施例では、第2の実施例におけるトラ
ンジスタ4,11の代わりにエンハンスメント型のPチ
ャンネルFET(電界効果トランジスタ)4’、11’
を、トランジスタ12の代わりにNチャンネルFET1
2’を用いている。また、FET1’、12’のゲート
には、抵抗36、37の直列回路とダイオード38、3
9の直列回路を並列接続した遅延回路40が配されてい
る。また抵抗36、37の中点とダイオード38、39
の中点には、マイコンからの信号を伝える信号線Eが接
続されている。また、FET11’、ショットキーダイ
オード20と電源6との間には、本発光素子駆動回路に
流れる電流を一定にするための電流リミッタ回路50
と、突入電流を防ぐためのソフトスタート回路60が配
されている。なお、電流リミッタ回路50とソフトスタ
ート回路60の構成と動作は、後述することとし、ここ
では、第4の実施例の動作について図6の波形図に基づ
いて詳述することとする。なお、トランジスタ41は、
LED1に流れる電流に応じて発生する抵抗42の電圧
がトランジスタ41のベースに印加されるようにするこ
とにより、LED1に一定以上の電流が流れないよう
に、FET4’のゲートに印加される電圧を制御するL
ED1の定電流回路の役目を果たしている。
【0019】まず、信号線Eのパルス信号Eが”L”か
ら”H”になると、a点の電位が”H”となり、FET
11’がoffとなる。そしてb点は、抵抗37とFE
T12’のゲート容量により、徐々にb点の電圧も高く
なっていく。そして、b点の電位がFET12’のゲー
トのon電圧を越えた時に、FET12’がon状態に
なる。これにより、電源からの電流がショットキーダイ
オード20−コンデンサ13−FET12’と流れ、コ
ンデンサ13が充電される。そして、LED1を点灯す
る時は、最初にパルス信号Eを”L”にする。これによ
り、b点の電位が”L”となり、まずFET12’がo
ff状態になる。そして、a点の電位は抵抗36とFE
T11’のゲート容量により徐々に下がっていく。そし
て、FET11’のゲートのon電圧を下回った時に、
FET11’がon状態になる。そして、FET4’に
パスル信号Bを印加してon状態にすることにより、電
流がFET11’−コンデンサ13−LED1−FET
4’と流れることとなる。この時、LED1には、前記
従来例と同様に電源電圧の約2倍の電圧が印加され、L
ED1が明るく発光する。そして、再度パスル信号B’
が”L”に、パルス信号Eが”H”になることにより、
コンデンサ13の充電が開始される。つまり本実施例の
回路では、一方のFETがoffになってから若干遅れ
て他方のFETがonになるので、第1の実施例で述べ
た休止期間がハードの構成によって達成される。しか
も、2つのFET11’、12’のon/offの制御
が一本の信号線Eにより可能となり、第1の実施例に対
して線の引き回しやマイコンのソフト等の設計も容易と
なる。
【0020】次に電流リミッタ回路50とソフトスター
ト回路60の構成と動作について、簡単に述べる。まず
電流リミッタ回路50は、電源ラインG上に2つの抵抗
51、52を有し、抵抗51の電源端側にはpnp型の
トランジスタ53のエミッタが、他端側にはトランジス
タ53のベースがそれぞれ接続されている。また抵抗5
2の電源端側にはPチャンネル型のFET54のソース
が接続され、他端側にはFET54のドレインが接続さ
れている。またトランジスタ53のコレクタはFET5
4のゲートに接続され、FET54のゲートには、信号
線Fが抵抗55を介して接続されている。なお、この信
号線Fの他端は、マイコン等の制御装置に接続されてい
る。本回路は、最初は信号線Fが”H”レベルとなって
おり、電流リミッタ回路50には電流が流れない。そし
て、発光素子駆動回路を駆動してLEDを発光させる場
合は、まず信号線Fを”L”レベルに設定する。これに
よりFET53がon、トランジスタ53がoffとな
る。そして、電源ラインGに流れる電流が増加すると、
抵抗51にかかる電圧がトランジスタ53のVbeを越え
て、トランジスタ53がonとなる。この結果、FET
53のゲート電圧が上昇し、FET53のon抵抗が増
大し、電流リミッタ回路50を流れる電流が制限される
事となる。この回路の有無による電流値の違いを図7に
示す。この波形図が示すように、本回路50が無い場合
(図7( a) )は、FET11’のon時/off時に
合わせてピーク電流が発生している。これに対し、電流
リミッタ回路50がある場合(図7( b) )では、FE
T11’のonに合わせて電流値が上昇するが、そのピ
ーク値は図7( a) に比べて約10分の1になってい
る。これにより、短いサイクルでLED1を点灯させる
ときの電流の脈動を抑え、発光素子駆動回路に流れる電
流値をほぼ一定にできる。
【0021】次に、ソフトスタート60について説明す
る。本回路60は、そのソースが電源側に、ドレインが
電流リミッタ回路50側に接続されたPチャンネル型の
FET61と、このFET61のゲートとグランドの間
に配された抵抗62と、FET61のソースとゲートを
つなぐように接続されたコンデンサ63と、抵抗62に
並列接続されたダイオード64とからなる。本ソフトス
タート回路60の動作は、まずスイッチ65が電源に接
続される。このとき、d点の電位が”H”になりFET
61がoff状態となり、ソフトスタート回路60のコ
ンデンサ63に充電される。そして、コンデンサ63が
充電されるに従いd点の電位が下がっていき、d点の電
位がFET61のon電圧を下回ったときに、FET6
1がon状態となり、ここで初めて電源電流が次段の電
流リミッタ回路50に流れる事となる。なお、FET6
1がon状態となるまでの時間は、コンデンサ63と抵
抗62による時定数により決定される。ぞして、LED
1の発光が必要なくなった時は、スイッチ65が抵抗6
6を介してグランドに接続されている接点側に切り替わ
る。これにより、電源電流が遮断されると共に、コンデ
ンサ63の電荷も抵抗66を介して瞬時に放電されるこ
ととなり、再度スイッチ65が電源側に接続される場合
に即応できるようになっている。なお、コンデンサ70
は、電流リミッタ回路50を用いるために、このままで
はLED1の発光時に点cの電圧が急激に低下するのを
補うためのものである。なお上記各応用例は、それぞれ
第1、2の実施例にも適用が可能であることは言うまで
もない。
【0022】また上記第1、2および3の実施例におい
て、スイッチング手段としてトランジスタを示したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、例えば第4の
実施例で示したようなFETを用いたり、パルスによる
on/off動作を行なうロジック回路で構成してもよ
い。なお、発光素子としてLEDを例示したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、あらゆる発光素子の
駆動回路としても適用が可能である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発光素子の発光時には電源の電圧とキャパシタ手段の電
圧の和と殆ど同じ電圧を発光素子回路に印加することに
なり、電源電圧の約2倍の電圧を発光素子回路に印加す
ることができ、発光素子を明るく発光する。従って、装
置の電源電圧に左右されずに、発光素子を明るく発光さ
せることができる。また電源が乾電池であれば、乾電池
の本数を減らすことができ、また装置が他の電源であっ
ても、DC−DCコンバータ等が軽量化、小型化を達成
できる。また、装置の電源電圧に制限される事無く、発
光素子を明るく発光させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る発光素子駆動回路
を示す回路図である。
【図2】第1の実施例に係る発光素子駆動回路の駆動パ
ルスを示すパルス波形図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係る発光素子駆動回路
を示す回路図である。
【図4】本発明の第1の実施例による発光素子駆動回路
の一応用例を示す回路図である。
【図5】本発明の第2の実施例による発光素子駆動回路
の一応用例を示す回路図である。
【図6】図5の回路図の各部の駆動パルスを示すパルス
波形図である。
【図7】図5において電流リミッタ回路の有無による通
電電流の違いを表す電流波形図である。
【図8】従来の発光素子駆動回路を示す回路図である。
【図9】従来の発光素子駆動回路に印加される駆動パル
スを示すパルス波形図である。
【符号の説明】
1 発光ダイオード 3 発光素子回路 4、10、11、12 トランジスタ 13 コンデンサ 20 ショットキーダイオード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子回路と、該発光素子回路と電源
    の間に接続された電流逆流防止手段と、該発光素子回路
    とアース間に接続された第1のスイッチング手段と、前
    記電流逆流防止手段に並列に電源に接続された第2のス
    イッチング手段と、該第2のスイッチング手段とアース
    間に接続された第3のスイッチング手段と、前記電流逆
    流防止手段と発光素子回路との中点と、前記第2のスイ
    ッチング手段と第3のスイッチング手段との中点に接続
    されたキャパシタ手段とを有し、前記第1および第2の
    スイッチング手段と前記第3のスイッチング手段とを交
    互にon/offするように各スイッチング手段を制御
    する制御手段を有することを特徴とする発光素子駆動回
    路。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2のスイッチング手段
    がそれぞれ第1および第2のトランジスタ素子からな
    り、さらに該第1および第2のトランジスタの各ベース
    端子には、第2のトランジスタのベース側から第1のト
    ランジスタのベース側へ順方向に接続された2つのダイ
    オードからなるダイオード直列回路と、該ダイオード直
    列回路に並行に接続された2つの抵抗からなる抵抗直列
    回路とからなる遅延回路を有し、さらに該遅延回路の各
    直列回路の中間点には、前記第1および第2のトランジ
    スタ素子のオンオフを制御するための制御信号線が接続
    されていることを特徴とする請求項1記載の発光素子駆
    動回路。
  3. 【請求項3】 電流逆流防止手段は前記第3のスイッチ
    ング手段とオンオフのタイミングが同期した第4のスイ
    ッチング手段からなることを特徴とする請求項1記載の
    発光素子駆動回路。
  4. 【請求項4】 電流逆流防止手段は電源側から発光素子
    回路側に順方向に接続されたダイオード素子からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の発光素子駆動回路。
  5. 【請求項5】 前記制御手段が、前記第1および第2の
    スイッチング手段と前記第3のスイッチング手段のon
    /off制御において、前記各スイッチング手段が共に
    offとなる休止期間を設けるように各スイッチング手
    段を駆動することを特徴とする請求項1記載の発光素子
    駆動回路。
JP28015993A 1992-10-19 1993-10-12 発光素子駆動回路 Pending JPH06196758A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28015993A JPH06196758A (ja) 1992-10-19 1993-10-12 発光素子駆動回路

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-306018 1992-10-19
JP30601892 1992-10-19
JP28015993A JPH06196758A (ja) 1992-10-19 1993-10-12 発光素子駆動回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06196758A true JPH06196758A (ja) 1994-07-15

Family

ID=26553654

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28015993A Pending JPH06196758A (ja) 1992-10-19 1993-10-12 発光素子駆動回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06196758A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003133592A (ja) * 2001-10-24 2003-05-09 Hitachi Ulsi Systems Co Ltd Led駆動回路および発光装置
JP2007281424A (ja) * 2006-03-15 2007-10-25 Casio Comput Co Ltd 発光素子の駆動装置、発光素子の駆動方法及び発光素子の駆動プログラム
JP2013239641A (ja) * 2012-05-16 2013-11-28 Sumitomo Electric Ind Ltd 発光素子駆動回路

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003133592A (ja) * 2001-10-24 2003-05-09 Hitachi Ulsi Systems Co Ltd Led駆動回路および発光装置
JP2007281424A (ja) * 2006-03-15 2007-10-25 Casio Comput Co Ltd 発光素子の駆動装置、発光素子の駆動方法及び発光素子の駆動プログラム
JP2013239641A (ja) * 2012-05-16 2013-11-28 Sumitomo Electric Ind Ltd 発光素子駆動回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7692474B2 (en) Control circuit for a high-side semiconductor switch for switching a supply voltage
US5952740A (en) Load drive device
US5293077A (en) Power switching circuit
US6674268B2 (en) Swithing regulator utilizing seperate integrated circuits for driving each switch
JP2000138570A (ja) 電気負荷の駆動装置
KR970060649A (ko) 벽 조절기 회로
US5142171A (en) Integrated circuit for high side driving of an inductive load
US4514679A (en) Secondary switch controller circuit for power supply
US6348818B1 (en) Voltage-adder LED driver
US20020175719A1 (en) Transistor drive circuits and methods using selective discharge of terminal capacitance
JPH06196758A (ja) 発光素子駆動回路
US6900601B2 (en) Control circuit of two current unidirectional switches
US5442260A (en) Light-emitting element drive circuit
KR970013619A (ko) 단전원에서의 파워 트랜지스터 구동 회로
JP3443501B2 (ja) 駆動回路
CN210518926U (zh) 用于光通信的驱动电路
JPH0833314A (ja) 負荷駆動装置
JPH0263213A (ja) パワースイッチ回路
JP2003008415A (ja) 負荷駆動装置
JPH11141721A (ja) 電磁弁駆動装置
JPH05175433A (ja) 誘導性負荷定電流駆動用集積回路
JP2824469B2 (ja) 半導体集積回路装置
US7495401B2 (en) Control systems and switch devices thereof
JP2650109B2 (ja) 昇圧回路
JPS635435Y2 (ja)