JPH06196337A - 変圧器の分解輸送方法 - Google Patents

変圧器の分解輸送方法

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JPH06196337A
JPH06196337A JP4342067A JP34206792A JPH06196337A JP H06196337 A JPH06196337 A JP H06196337A JP 4342067 A JP4342067 A JP 4342067A JP 34206792 A JP34206792 A JP 34206792A JP H06196337 A JPH06196337 A JP H06196337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transformer
windings
tank
iron core
transportation
Prior art date
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Pending
Application number
JP4342067A
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English (en)
Inventor
Shoji Takeda
昭治 竹多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、使用材料を節約し、現地据付寸法の
増加を招くことなく、輸送制約を回避できる大容量変圧
器の分解輸送方法を提供することにある。 【構成】本発明の変圧器の分解輸送方法は、6本の鉄心
主脚と2本の鉄心側脚からなり、前記各鉄心主脚には1
相当り2分割した1組の巻線を巻装してなる変圧器の輸
送方法において、前記鉄心主脚の抜板を脚の中央部で左
右に分離する構成とし、輸送時には巻線及び上部ヨーク
を抜いて少なくとも2個以上のU字形鉄心単位に分割し
て専用の輸送タンクに収納して輸送し、また巻線は1脚
分の1組の巻線ごとに防湿フィルムでパックして専用の
輸送タンクに収納して輸送すると共に上部ヨークも専用
の輸送タンクに収納して輸送し、現地で鉄心主脚への巻
線挿入および上部ヨーク積み作業を行い、中身の組立を
行うことを特徴とするので、各輸送単位の寸法・重量
は、中身を一体で輸送する場合に比べて大幅に低減する
ことができる。また一脚当りの巻線容量は従来と同じで
あるため、短絡機械力、巻線漏れ磁束共何ら問題はな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大容量変圧器の輸送時
の重量・寸法を大幅に低減すると共に、現地の据付スペ
ースを大幅に低減する変圧器の分解輸送方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、電力需要の増大に伴い、送変電用
に使用される変圧器も大容量・大形化している。一方、
変圧器が設置される変電所は、一般に輸送条件のきびし
い山間地に建設されることが多いため、変圧器の輸送重
量・寸法の大幅な縮小が望まれている。特に、鉄道輸送
する場合の寸法・重量の制約は絶対的であり、これを満
足できないと実質的に輸送できないことになる。
【0003】従来は、上述の輸送問題を解決するため
に、複数個の単位変圧器に分割して各単位変圧器を各々
のタンクに収納して輸送し、現地で油ダクトなどにより
リード線を接続して、一体の変圧器に組み立てる、いわ
ゆる特別三相方式等により輸送重量・寸法を低減する方
法がとられてきた。
【0004】しかし、最近では、変圧器分解輸送の技術
が進歩してきている。例えば図3に示すように、三相変
圧器鉄心の上部ヨーク3及び巻線2を分解し、巻線2は
フィルムパックを行い各々専用の輸送タンクに設置して
輸送し、また鉄心脚部は主脚の中央部より分離すること
により4個のU字形鉄心ユニット4に分解して輸送し、
現地にて鉄心への巻線挿入および上部ヨーク積み作業を
行って中身を組立てるなどにより輸送重量・輸送寸法を
低減する方法がとられてきた。
【0005】このような分解輸送方式によると、従来の
特別三相方式に比べて輸送重量を約20〜30%に大幅
に低減できる。また現地での据付け状態も通常の三相方
式の変圧器と何ら変わりはないため、現地の据付スペー
スも特別三相方式に比べて約50〜80%と大幅に縮小
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、分解輸
送方式を適用することにより、変圧器の輸送制限は、大
幅に緩和されるため、現地に据付けた状態では通常の三
相変圧器と同じ構成の変圧器とすることが可能となる。
しかしながら、適用される変圧器の容量が増大する場合
には、下記の理由により分解輸送方式を適用する必要が
ある場合でも、従来の特別三相方式と外観・構成上同じ
構成とする必要があった。
【0007】短絡時に変圧器の巻線に発生する短絡機械
力及び運転中に変圧器内部に発生する漏れ磁束量は、変
圧器の電圧定格・%インピーダンス仕様が同じであれ
ば、ほぼ変圧器の脚当りの容量に比例して増大する。
【0008】これまで、変電用変圧器としては、500
kVバンク1000MVA変圧器までは一相一脚構成が
可能となっているが、これを超過する場合、例えば、バ
ンク1500MVAの変圧器の場合には、一相二脚構成
とする必要があり、図3に示すような構成とできない。
このため分解輸送を適用する場合においても、外観上は
特別三相変圧器と同じように単相変圧器3台構成とする
必要があった。
【0009】この場合の中身構成を図4に示す。図4に
おいて、変圧器鉄心は単相四脚鉄心で、輸送時には上部
ヨーク3及び巻線2を分解し、巻線2はフィルムパック
を行い各々専用の輸送タンクに設置して輸送し、鉄心脚
部については、主脚の中央部より分離することにより2
個のU字形鉄心ユニット4に分解して輸送し、現地に
て、鉄心への巻線挿入及び上部ヨーク積み作業を行い、
中身の組立を行う方式となる。
【0010】図4に示すような変圧器構成の場合には、
変圧器本体タンクが3個となるため、現地の据付スペー
スが大きくなるとともに、鉄心にも各相の鉄心ごとに側
脚を設ける必要があるため材料費も増大し、分解輸送方
式を採用することによる輸送制限緩和以外への効果を十
分に発揮できないという問題があった。
【0011】本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてな
されたもので、その目的は使用材料を節約し、現地据付
寸法の増加を招くことなく、輸送制約を回避できる大容
量変圧器の分解輸送方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の変圧器の分解輸送方法は、6本の鉄心主脚
と2本の鉄心側脚からなり、前記各鉄心主脚には1相当
り2分割した1組の巻線を巻装してなる変圧器の輸送方
法において、前記鉄心主脚の抜板を脚の中央部で左右に
分離する構成とし、輸送時には巻線及び上部ヨークを抜
いて少なくとも2個以上のU字形鉄心単位に分割して専
用の輸送タンクに収納して輸送し、また巻線は1脚分の
1組の巻線ごとに防湿フィルムでパックして専用の輸送
タンクに収納して輸送すると共に上部ヨークも専用の輸
送タンクに収納して輸送し、現地で鉄心主脚への巻線挿
入および上部ヨーク積み作業を行い、中身の組立を行う
ことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の変圧器の分解輸送方法によると、各輸
送単位の寸法・重量は、中身を一体で輸送する場合に比
べて大幅に低減することができる。また一脚当りの巻線
容量は従来と同じであるため、短絡機械力、巻線漏れ磁
束共何ら問題はない。さらに、1タンク構成となるた
め、従来の3タンク構成の場合に比べてタンク間寸法を
考慮する必要がなく、巻線とタンク間の絶縁寸法、タン
クの補強寸法も1/3となるため現地の据付スペース
は、略80%となる。鉄心重量についても、従来構成で
は主脚6本・側脚6本であるのに対し、本発明構成では
主脚6本・側脚2本となり、所要重量は、従来構成の略
80%となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図を参照して説明
する。図1は本発明による完成した状態の変圧器中身の
構成図である。同図に示すように、変圧器鉄心1は6本
の鉄心主脚1aと2本の鉄心側脚1bからなり、各鉄心
主脚1aには1相当り2分割した1組の巻線(U相,V
相,W相)2が巻装されている。鉄心主脚1aの抜板は
脚の中央部で左右に分離する構成とする。図中の矢印に
より各鉄心主脚への巻線の巻き方向の一例を示す。
【0015】図2は、変圧器の工場試験後、現地輸送時
の変圧器の分解方法を示す。すなわち、巻線2及び上部
ヨーク3を抜き、鉄心脚部は少なくとも2個以上のU字
形鉄心ユニット4に分解し(同図a)、専用の輸送用タ
ンク5に収納して輸送する(同図b)。巻線2は1脚分
の1組の巻線ごとに吸湿防止のための吸湿防止用フィル
ム6でパックし、専用の輸送用タンク7に収納して輸送
する(同図c)。分解した上部ヨーク3についても専用
の輸送用タンク8に収納して輸送する(同図d)。
【0016】なお、図示はしていないが、タンクは水平
方向に2もしくは3分割し、長さ方向についても輸送制
限に応じて分割する。リード線及びリードを支える絶縁
物などは、適宜本体タンク内または専用の輸送タンクに
収納して輸送中に吸湿しないように養生する。
【0017】以上の状態で、三相変圧器の中身及びタン
クを現地設置場所に輸送した後、以下の順序で組み立て
る。すなわち、まず下部タンク(図示せず)を基礎上に
セットし、長さ方向にタンクを分割した場合には溶接等
により一体化する。次に、U字形鉄心ユニット4を下部
タンク上に設置し、巻線2を鉄心に差し込み、上部ヨー
ク3を組み立て、上部タンク(図示せず)を組み立てた
後、リード線(図示せず)の接続を行う。これ以降は、
通常の変圧器と同様に、絶縁油の注油、冷却器などの外
装部品の組立を行い、現地組立を完了する。
【0018】以上の如き本発明の変圧器構成・輸送方法
とすることにより、従来の特別三相方式とし中身を一体
で輸送する場合に比べて、各輸送単位の寸法・重量は大
幅に低減することができることは明らかである。また、
鉄心の磁気回路的な面についても主脚の中央で分離され
た構成の鉄心としており、脚中央分離部での磁束のやり
とりはないことから、図2に示す巻線配置としておけ
ば、これまでの主脚分離三相五脚鉄心と同じであること
は、明らかである。
【0019】さらに、一脚当りの巻線容量は、従来と同
じであるため、短絡機械力、巻線漏れ磁束上は何ら問題
はない。また、1タンク構成となるため、従来の3タン
ク構成の場合に比べ、タンク間寸法を考慮する必要がな
く、巻線とタンク間の絶縁寸法、タンクの補強寸法も1
/3となり、現地の据付スペースは従来構成に比べて略
80%となる。鉄心重量についても、従来構成では主脚
6本・側脚6本であるのに対し、本発明構成では主脚6
本・側脚2本となり、所要重量は従来構成に比べて略8
0%となる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
輸送制限緩和のため大容量変圧器に分解輸送方式を適用
する場合においても、短絡機械力強度及び巻線漏れ磁束
による局部過熱といった特性を損なうことがなく変圧器
の三相一体一タンク化することができ、据付スペースの
縮小・使用材料の節約が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される変圧器中身構成を示す図、
【図2】本発明による変圧器の分解輸送方法を説明する
ための図。
【図3】従来の分解輸送方式により変圧器を三相一体化
した構成図。
【図4】従来の大容量器に分解輸送方式を適用するた
め、単相変圧器3台構成とした場合の一相分の中身構成
図。
【符号の説明】
1…鉄心、1a…鉄心主脚、1b…鉄心側脚、2…巻
線、3…上部ヨーク、4…U字形鉄心ユニット、5…鉄
心輸送用タンク、6…吸湿防止用フィルム、7…巻線輸
送用タンク、8…上部ヨーク輸送用タンク。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 6本の鉄心主脚と2本の鉄心側脚からな
    り、前記各鉄心主脚には1相当り2分割した1組の巻線
    を巻装してなる変圧器の輸送方法において、前記鉄心主
    脚の抜板を脚の中央部で左右に分離する構成とし、輸送
    時には巻線及び上部ヨークを抜いて少なくとも2個以上
    のU字形鉄心単位に分割して専用の輸送タンクに収納し
    て輸送し、また巻線は1脚分の1組の巻線ごとに防湿フ
    ィルムでパックして専用の輸送タンクに収納して輸送す
    ると共に上部ヨークも専用の輸送タンクに収納して輸送
    し、現地で鉄心主脚への巻線挿入および上部ヨーク積み
    作業を行い、中身の組立を行うことを特徴とする変圧器
    の分解輸送方法。
JP4342067A 1992-12-22 1992-12-22 変圧器の分解輸送方法 Pending JPH06196337A (ja)

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