JPH06196200A - 鉛蓄電池の機能回復方法及び機能回復液 - Google Patents

鉛蓄電池の機能回復方法及び機能回復液

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JPH06196200A
JPH06196200A JP35730692A JP35730692A JPH06196200A JP H06196200 A JPH06196200 A JP H06196200A JP 35730692 A JP35730692 A JP 35730692A JP 35730692 A JP35730692 A JP 35730692A JP H06196200 A JPH06196200 A JP H06196200A
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function
acid battery
surfactant
storage battery
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JP35730692A
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English (en)
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Toyomi Sawara
豊美 佐原
Takao Oshika
隆男 大鹿
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Toyo Riken Corp
Original Assignee
Toyo Riken Corp
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/84Recycling of batteries or fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【目的】鉛蓄電池の電解液に添加することにより、鉛蓄
電池のサルフェーションや水素弊害を防ぎ、機能低下し
た鉛蓄電池の能力を急速に回復させ、鉛蓄電池の使用寿
命を大幅に延長することを目的としている。 【構成】ビス−β−エチルカルボン酸ゲルマニウム・セ
スキオキサイドを含む電解液に、パーフルオロアルキル
エチレンオキシド付加物のフッ素系界面活性剤を濃度が
0.0001〜0.5重量%になるように添加し、フッ
素系界面活性剤であるビス−β−エチルカルボン酸ゲル
マニウム・セスキオキサイドの浸透作用によって電解液
と極板間の界面張力を小さくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉛蓄電池(バッテリ
ー)の電解液に添加することにより、鉛蓄電池のサルフ
ェーションや水素弊害を防ぎ、機能低下した鉛蓄電池の
能力を急速に回復させ、鉛蓄電池の使用寿命を大幅に延
長することの出来る鉛蓄電池の機能回復方法及び機能回
復液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉛蓄電池(バッテリー)は、−(マイナ
ス)極、+(プラス)極の端子から成り、電気分解によ
って電気エネルギーを化学エネルギーに変えて蓄積し、
必要に応じて再び化学エネルギーを電気エネルギーに変
える。 すなわち、電気分解による酸化還元作用を利用
して電流を取り出す装置である。鉛蓄電池の電解液は、
通常希硫酸(H2SO4)を用い、その比重は1.200
〜1.300のものが用いられる。 最も電気を通すの
に良い状態は、+(プラス)20℃の時1.280であ
り、放電が進むに従い比重が低下し完全放電状態になっ
た時の比重は平均1.010となる。 また、充電して
行くと充電完了時には元の比重の1.280になる。
【0003】電極は、−(マイナス)極が鉛(Pb)、
+(プラス)極が酸化鉛(PbO2)から成り、放電状
態では電流は+(プラス)極から−(マイナス)極に、
充電状態では−(マイナス)極から+(プラス)極に流
れる。鉛蓄電池内の化学作用は、放電時には−(マイナ
ス)極は硫酸鉛(PbSO4)に、そして+(プラス)
極も硫酸鉛になり、電解液の希硫酸は電気分解により水
に変わる。 一方、充電時には−(マイナス)極は鉛
に、+(プラス)極は酸化鉛に、電解液は水から希硫酸
にもどる。
【0004】鉛蓄電池(バッテリー)の機能低下には色
々な原因がある。 特に、サルフェーションは、極板が
液面から露出したり放電したりすることによって、−
(マイナス)極の鉛や+(プラス)極の酸化鉛が、硫酸
鉛である白色斑点の不導体結晶となり、その極板部分が
充電による化学エネルギーを蓄えられず、従って、鉛蓄
電池の起電力が低下する。 又、水素弊害は、鉛蓄電池
が過充電状態になると、−(マイナス)極板から発生す
る水素ガスが+(プラス)極板の表面に気泡の状態で付
着することによって、分極現象を起こし、その部分は絶
縁状態になり、化学エネルギーの蓄えができなくなる。
以上2点が、鉛蓄電池機能低下の大きな原因となって
いる。
【0005】従来の鉛蓄電池の機能回復方法及び機能回
復液としては、 ビス−β−エチルカルボン酸シリコン・セスキオキサイ
ド (SiCH2・CH2・COOH)23 ビス−β−エチルカルボン酸ゲルマニウム・セスキオキ
サイド (GeCH2・CH2・COOH)23 等の有機半導体を使用していた。 これらの有機半導体
を使用することによって、電極内の酸化還元作用が促進
されるだけでなく、有機半導体の働きにより分極が小さ
くなり、充電時間の短縮ならびに放電時間の延長が期待
できると言われている。 具体的には、特開昭51−5
5932、特開昭59−194367の公開公報等に見
られる。 又、これらの有機半導体に、ナーセム・マグ
ネシウム、ナーセム・アルミニウム等の有機金属化合
物、CoSO4・7H2O、MgSO4・7H2O、Al2
(SO43・14〜18H2O等の無機化合物を配合し
ている製品も市販されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の鉛蓄電池の機能回復方法及び機能回復液の場
合、過充電時の際に発生する水素ガスの気泡が極板に付
着し、水素弊害を起こすという課題は完全に解決されて
いなかった。更に、従来の機能回復液を鉛蓄電池の電解
液に添加して、充電した後に負荷を加えて、バッテリー
電圧である10.5Vまで放電のテストをしても、放電
に要する時間は[表1]の比較例2、比較例3、比較例
5、比較例6に見られる通り、ほとんど差が見られなか
った。 又、マイナス効果さえ見られた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉛蓄電池の機
能回復方法において、電解液に界面活性剤を添加し、前
記界面活性剤の浸透作用によって電解液と極板間の界面
張力を小さくしたことを特徴としており、特に、界面張
力が10〜40dyn/cmであることを特徴とするこ
とにより上記課題を解決している。又、有機半導体的な
役割を果たす有機ゲルマニウムを含む鉛蓄電池の機能回
復方法において、前記有機ゲルマニウムを含む電解液
に、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物のフ
ッ素系界面活性剤を濃度が0.0001〜0.5重量%
になるように添加し、前記フッ素系界面活性剤の浸透作
用によって電解液と極板間の界面張力を小さくしたこと
を特徴とすることによっても上記課題を解決している。
【0008】更に、鉛蓄電池の機能回復液において、界
面活性剤を配合したことを特徴としており、特に、有機
半導体的な役割を果たす有機ゲルマニウムを含む鉛蓄電
池の機能回復液においては、前記有機ゲルマニウムと界
面活性剤を配合したことを特徴としており、界面活性剤
がフッ素系界面活性剤であることを特徴ともしており、
界面活性剤がパーフルオロアルキルエチレンオキシド付
加物であることを特徴としており、更に、電解液に機能
回復液を添加した後のパーフルオロアルキルエチレンオ
キシド付加物の濃度が0.0001〜0.5重量%であ
ることを特徴とすることにより上記課題を解決してい
る。
【0009】尚、本発明の界面活性剤としては、脂肪酸
塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルスルフォン酸
塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルナフタ
レンスルフォン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アル
キルエーテル硫酸エステル塩、アルキルジフェニルエー
テルジスルフォン酸塩、アルキルリン酸塩、アルファス
ルホ脂肪酸エステル塩、直鎖アルキルベンゼンスルフォ
ン酸塩、アルファオレフィンスルフォン酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキル又はアルキルアリル硫酸エステル
塩、パーフルオロアルキルスルフォン酸塩、パーフルオ
ロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸
エステル、その他陰イオン性界面活性剤。ナフタレンス
ルフォン酸ホルマリン縮合物。特殊ポリカルボン酸型高
分子界面活性剤。
【0010】ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチ
レン誘導体、ポリオキシエチレン・オキシプロピレンブ
ロックコポリマー、脂肪酸アルキロールアミド、ショ糖
脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンアルキルアミン、パーフルオロアルキルエチ
レンオキシド付加物、パーフルオロアルキル基・親水性
基含有オリゴマー、パーフルオロアルキル基・親油性基
含有オリゴマー、パーフルオロアルキル基含有オリゴマ
ー、パーフルオロアルキル基・親水性基含有ウレタン、
その他非イオン性界面活性剤。
【0011】アルキルアミノ脂肪酸塩、アルキルアミン
塩、第四級アンモニウム塩、アルキルベタイン、アルキ
ルアミノカルボン酸、アミンオキサイド、アルキルアン
モニウム塩、エチレンジアミン誘導体、アルキルピリジ
ニウム塩、アルキルホスホニウム塩、アルキルスルホニ
ウム塩、アルキルイミダゾリニウム、パーフルオロアル
キルトリメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキル
アミノスルホン酸塩、その他陽イオン性界面活性剤及び
両性界面活性剤等が考えられる。
【0012】
【作用】一般に、蓄電池の電極やセパレータにおよぼす
濡れ、即ちこれら物質の電解液に対するなじみは非常に
重要なことである。 なぜなら、濡れが充分でなければ
電解液中のイオンが電極やセパレータ物質の近傍に達す
ることができず、従ってイオンの通過が困難になる。
このことはセパレータや電極の電気抵抗を増大させた
り、電極の有効反応面積をせばめたりして、電池の放電
電圧を下げ、エネルギー効率を低くするものである。
鉛蓄電池においては、放電時に−(マイナス)電極、+
(プラス)電極に硫酸鉛が生成する。 この硫酸鉛はそ
れ自体に導電性がないばかりか、濡れ性も悪いために、
充電時の電流密度を非常に小さくしている。
【0013】鉛蓄電池内の硫酸酸性の電解液中でも、酸
化鉛のような強力な酸化剤の存在下においても比較的安
定な、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物等
の界面活性剤を電解液中に含む場合、硫酸鉛と電解液の
界面張力を下げ、そのままでは濡れ性の悪い硫酸鉛の結
晶間に電解液が入り込んで、充電時の電流密度を小さく
し、過放電放置後の充電受入性向上に作用する。本発明
はこれらの構成により、鉛蓄電池内にパーフルオロアル
キルエチレンオキシド付加物の界面活性剤を含むことに
より、電解液と硫酸鉛の界面張力を下げるものである。
すなわち、この作用により、鉛蓄電池の過放電放置後
の充電受入性の向上を計ることが出来る。 このため過
放電放置された電池においても、放電直後と同じ充電時
間で充電を完了することが出来る。
【0014】
【実施例】本発明による、鉛蓄電池の機能回復方法及び
機能回復液の実施例を詳細に説明する。1つの例とし
て、鉛蓄電池の機能回復の様子を示す実施例を説明す
る。 (準備)先ず、下記12Vの中古の鉛蓄電池3個を準備
した。 中古A:古河電池 LOT.22FIVE 中古B:HITACHI LOT.XD825CR 中古C:HITACHI LOT.XA110N
【0015】次に、前記中古の鉛蓄電池3個を、当初添
加剤が全く入ってない状態から各々の鉛蓄電池に、[表
1]記載の「鉛蓄電池の種類、添加剤の添加量」に
合わせて、比較例1→比較例2→比較例3、比較例4→
比較例5→比較例6、比較例7→実施例1→実施例2の
順序で各添加剤を添加していき、次に示す(要領)に従
って添加の前および添加の途中で、機能回復の状況を確
認していった。 添加剤としては、有機ゲルマニウム化
合物、有機金属化合物、無機化合物、界面活性剤を準備
した。 界面活性剤としては、パーフルオロアルキルエ
チレンオキシド付加物を準備した。添加剤の添加方法と
しては、鉛蓄電池の各セルから電解液を同一の量ずつ取
り出し、取り出した電解液の中に、必要とする添加剤を
添加した。完全に溶解した後、電解液を取り出した各セ
ルに同一の量ずつ戻し、約3時間位放置して充分に均一
化した。 以上のように添加剤を蒸留水に溶かさず各セ
ルの電解液に溶かして、電解液を取り出したセルに戻し
た理由は、蒸留水による希釈の影響をなくす為である。
尚、使用する機器としては、バッテリー充電器として、
スタンレー電機(株)のRUSH−3、電圧電流測定器
として、三和電気計器(株)の Digital Mu
ltilester CD−710Cを準備した。
【0016】(要領)このように準備した各々の鉛蓄電
池について、以下に示す様な確認をおこなった。先ず、
[表1]記載の「鉛蓄電池の種類、添加剤の添加
量」に合わせて、添加剤を添加した各鉛蓄電池を充電す
る。 次に、12V/100Wの電球1個で負荷を加
え、鉛蓄電池の電圧が10.5V(セルモータをまわす
限界値)になるまで放電し、放電時間を測定する。 同
時に、界面張力を測定する。尚、放電中および充電中、
鉛蓄電池電解液の温度変化を極力防止する為に、鉛蓄電
池を19.5〜20.5℃の恒温水槽(池本理化工業の
オートマチック電子恒温水槽)に浸漬し、室温は25℃
で一定に保った。
【0017】(判定基準)先ず、鉛蓄電池の電圧が1
2.5Vになるまでの各比較例、各実施例の放電時間を
測定([表1]の放電時間)する。次に、添加剤を添
加していないときの放電時間を100%として、各比較
例及び各実施例の放電時間の割合([表1]の放電時
間の割合)を求め比較判定([表1]の性能評価)す
る。最後に、比較判定した性能評価と、界面張力([表
1]の界面張力)の測定結果の関係を調べる。 (結果)[表1]の実施例1と実施例2を見れば明らか
なように、界面活性剤、有機半導体の効果は、「効果
大」、「効果絶大」と顕著であった。又、添加剤として
ビス−β−エチルカルボン酸ゲルマニウム・セスキオキ
サイドと界面活性剤であるパーフルオロアルキルエチレ
ンオキシド付加物を実施例2に示す量添加すると、界面
張力は27、28dyne/cmと、明らかに低い値を
示している。
【0018】他の例として、界面活性剤の添加量の違い
による、界面活性剤を一定の間隔で継続して添加するこ
とによる、鉛蓄電池の機能回復の様子を示す過充電の実
施例を説明する。 (準備)先ず、下記12Vの鉛蓄電池を準備した。 中古D:Panasonic(LOT.55D23L) 中古E:JAPAN STORAGE BATTERY
Co.(GS BATTERY LOT.NS40Z
A−MF) 中古F:YUASA BATTERY Co.(YUA
SA Pafecta−MF.36B20R) 新品 :YUASA BATTERY Co.(SUP
ER YuMicRON LOT.SY70−S4L)
【0019】次に、添加剤およびイオン水を、下記の割
合で添加した液体を100L(リットル)準備する。 原液 イオン水 : 90L 有機ゲルマニウム : 0.0089Kg パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物: 0.1445Kg イオン水 :残り 合計 :100L 以下、上記原液と同じ要領で、イオン水90Lに、有機
ゲルマニウムを原液の添加量と同じ0.0089Kg添
加し、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物を
0.0722Kg又は0.0482Kg添加し、残りに
イオン水を加え100Lとした下記液体を準備する。 1/2濃度液 パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物: 0.0722Kg 1/3濃度液 パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物: 0.0482Kg
【0020】更に、上記原液と同じ要領で、イオン水9
0Lに、有機ゲルマニウムを原液の添加量と同じ0.0
089Kg添加し、パーフルオロアルキルエチレンオキ
シド付加物を0.2890Kg又は0.4335Kg・
・・添加し、残りにイオン水を加え100Lとした下記
液体を準備する。 2倍濃度液 パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物: 0.2890Kg 3倍濃度液 パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物: 0.4335Kg 4倍濃度液 パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物: 0.5780Kg 5倍濃度液 パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物: 0.7225Kg 6倍濃度液 パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物: 0.8670Kg 尚、使用する機器としては、バッテリー充電器として、
スタンレー電機(株)のRUSH−3、急速充電機とし
て、SANEI KOGYO Co.、電圧電流測定器
として、三和電気計器(株)の Digital Mu
ltilester CD−710Cを準備した。
【0021】(要領)先ず、12.45Vの中古Dの鉛
蓄電池の6つのセル中の2箇所ずつに、原液、1/2濃
度液、1/3濃度液の液体を各0.015Lずつ添加
し、急速充電機により1時間位急速充電し、セル液面周
辺の泡立ちの状態を観察する。次いで、10.58Vの
中古Eの鉛蓄電池の6つのセル中の各箇所に、原液、2
倍濃度液、3倍濃度液、4倍濃度液、5倍濃度液、6倍
濃度液の液体を各0.015Lずつ添加し、急速充電機
により2時間位急速充電し、セル液面周辺の泡立ちの状
態を観察する。更に、16時間充電した12.43Vの
中古Fの鉛蓄電池の6つのセル中の各箇所に、原液、2
倍濃度液、3倍濃度液、4倍濃度液、5倍濃度液、6倍
濃度液の液体を各0.015Lずつ添加し、バッテリー
充電機により2時間位充電し、セル液面周辺の泡立ちの
状態を観察する。
【0022】更に、12.56Vの新品の鉛蓄電池の6
つのセル中の各箇所に、原液、2倍濃度液、3倍濃度
液、4倍濃度液、5倍濃度液、6倍濃度液の液体を各
0.015Lずつ添加し、急速充電機により2時間位急
速充電し、セル液面周辺の泡立ちの状態を観察する。更
に、上記液体を添加して急速充電をおこなった新品の鉛
蓄電池を、数日間経過した後12.68Vの状態で、液
体を追加して添加することなく、急速充電機により再度
3時間位急速充電し、セル液面周辺の泡立ちの状態を観
察する。最後に、上記液体を添加して2回の急速充電を
おこなった新品の鉛蓄電池に、数日間経過した後12.
69Vの状態で、6つのセル中の各箇所に、原液、2倍
濃度液、3倍濃度液、4倍濃度液、5倍濃度液、6倍濃
度液の液体を各0.015Lずつ再度添加し(従って、
総量では、2倍、4倍、6倍、8倍、10倍、12倍と
なっている)、急速充電機で3時間位急速充電してセル
液面周辺の泡立ちの状態を観察する。
【0023】(判定基準)充電時のセル液面周辺の泡立
ちの状態で判断する。 評価の基準としては、泡が全く
たっていなければ充電の性能としては不十分であり、泡
がたち過ぎて電解液が溢れだすのも界面活性剤の入れす
ぎということになる。
【0024】(結果)中古Dの鉛蓄電池では、原液では
効果が、1/2濃度液では多少の効果が見られた。中古
Eの鉛蓄電池では、3倍濃度液以上は泡がたち過ぎて、
4倍濃度液以上は電解液が溢れだした。中古Fの鉛蓄電
池では、中古Eの鉛蓄電池と同じ結果であった。新品の
鉛蓄電池では、3倍濃度液以上は電解液が溢れだした。
液体を添加して急速充電をおこなった新品の鉛蓄電池
に、液体を追加して添加することなく再トライした結果
では、殆ど泡はたたなかった。液体を添加して2回の急
速充電をおこなった新品の鉛蓄電池に、液体を再度添加
して再トライした結果では、2倍濃度液以上は電解液が
溢れだした。
【0025】本実施例全体の結果により、界面活性剤と
してパーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物を使
用した場合、0.0001〜0.5重量%の状態で充電
をするのが、泡立ちの限界であった。 但し、0.00
5〜0.01重量%の状態で充電をするのが、泡がたち
過ぎて電解液が溢れだすこともなく、最善の状態で充電
をするということが確認出来た。但し、消泡剤を使用す
ると、界面活性剤としてパーフルオロアルキルエチレン
オキシド付加物を0.01重量%以上使用した場合で
も、電解液が溢れだすこともなく、更に能力の優れた鉛
蓄電池の機能回復方法及び機能回復液も可能と思われ
る。
【0026】又、新品の鉛蓄電池の結果により、添加剤
を加えないで鉛蓄電池の充電と放電を繰り返すと、充電
の性能が低下していくということも確認出来た。但し、
一定の間隔で界面活性剤を加えると、再び、充電の性能
が回復するということも確認出来た。
【0027】最後に、別の例として、有機ゲルマニウム
の添加量の違いによる、鉛蓄電池の機能回復の様子を予
測させる実施例を説明する。 (要領)有機ゲルマニウム(ビス−β−エチルカルボン
酸ゲルマニウム・セスキオキサイド)はイオン水に比較
的容易に溶解する。 ここでは、濃度とPHの関係を確
認した。 一般に、機能回復液として有効な有機ゲルマ
ニウムの濃度は0.03重量%〜0.05重量%と言わ
れている。
【0028】(結果)濃度とPHの関係は下記の通りで
あった。 濃度 0% PH(20℃) 5.59 0.005% 4.17 0.01% 4.00 0.02% 3.81 0.03% 3.66 0.05% 3.62 0.1% 3.45 以上の結果と[表1]の結果から判断して、少なくとも
有機ゲルマニウムの濃度が0.003重量%〜0.1重
量%の範囲において、かなりの効果のあることが予測さ
れる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による、鉛蓄電池の機能回復方法及び機能回復液は、第
1に、劣化した鉛蓄電池の起電力を元の状態にもどす。
第2に、化学反応を活発にし、老化を防ぐ。第3に、従
来品に比べ、界面張力が小さいため、サルフェーション
や水素弊害を抑制し、自己放電を防ぐ。第4に、寒い日
の始動性を良くする。第5に、充電時間を短縮し、充電
力を高める。ことが出来るようになった。
【表1】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉛蓄電池の機能回復方法において、電解液
    に界面活性剤を添加し、前記界面活性剤の浸透作用によ
    って電解液と極板間の界面張力を小さくしたことを特徴
    とする鉛蓄電池の機能回復方法。
  2. 【請求項2】界面張力が10〜40dyn/cmである
    ことを特徴とする請求項1記載の鉛蓄電池の機能回復方
    法。
  3. 【請求項3】有機半導体的な役割を果たす有機ゲルマニ
    ウムを含む鉛蓄電池の機能回復方法において、前記有機
    ゲルマニウムを含む電解液に、パーフルオロアルキルエ
    チレンオキシド付加物のフッ素系界面活性剤を濃度が
    0.0001〜0.5重量%になるように添加し、前記
    フッ素系界面活性剤の浸透作用によって電解液と極板間
    の界面張力を小さくしたことを特徴とする鉛蓄電池の機
    能回復方法。
  4. 【請求項4】鉛蓄電池の機能回復液において、界面活性
    剤を配合したことを特徴とする鉛蓄電池の機能回復液。
  5. 【請求項5】有機半導体的な役割を果たす有機ゲルマニ
    ウムを含む鉛蓄電池の機能回復液において、前記有機ゲ
    ルマニウムと界面活性剤を配合したことを特徴とする鉛
    蓄電池の機能回復液。
  6. 【請求項6】界面活性剤がフッ素系界面活性剤であるこ
    とを特徴とする請求項4ないし請求項5記載の鉛蓄電池
    の機能回復液。
  7. 【請求項7】界面活性剤がパーフルオロアルキルエチレ
    ンオキシド付加物であることを特徴とする請求項4ない
    し請求項5記載の鉛蓄電池の機能回復液。
  8. 【請求項8】電解液に機能回復液を添加した後のパーフ
    ルオロアルキルエチレンオキシド付加物の濃度が0.0
    001〜0.5重量%であることを特徴とする請求項7
    記載の鉛蓄電池の機能回復液。
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