JPH0619474B2 - 人体検知システム - Google Patents

人体検知システム

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JPH0619474B2
JPH0619474B2 JP63150854A JP15085488A JPH0619474B2 JP H0619474 B2 JPH0619474 B2 JP H0619474B2 JP 63150854 A JP63150854 A JP 63150854A JP 15085488 A JP15085488 A JP 15085488A JP H0619474 B2 JPH0619474 B2 JP H0619474B2
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雅巳 池田
育宏 山田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、焦電検出体からなる焦電型赤外線センサを用
い、小型かつ簡便に人体検知を行う人体検知システムに
関する。
〔従来の技術〕
焦電型赤外線センサは、センサに入射する赤外線エネル
ギの変化に応じて出力を発生するものであり、近年この
センサを用いて人体から発する赤外線を利用した人体検
知システムが、例えば侵入警報装置あるいは来客報知装
置等に多く見られる。しかし焦電型赤外線センサは、入
射赤外線エネルギが変化した瞬間にのみ出力を発するも
のであるため、上記検知システムは人体の監視領域内へ
の侵入あるいは領域内からの退出を検知し得るのみで人
体の移動方向すなわち侵入か退出かを判別することはで
きない。
しかし、移動方向の情報を得るために、2つの焦電型赤
外線センサを用い、どちらのセンサから先に信号が出た
かを判別すれば、移動方向を判別することもできる。し
かしながら、このような方法では光学系を2つ用意する
必要があり、システムとして大型化、複雑化をまねくと
共に経済的に著しく不利となるものであった。
そこで上記欠点を除くために、実公昭61-30180号公報に
開示されているような考案も知られている。
第15図及び第16図において、2個の焦電体21,22は上下
方向に配置され、各焦電体21,22に電極21b,22bが互い
に重ならないように構成され、焦電体21,22の電極21
b,22bが形成されない部分21a,22a には赤外線が透過
する。従って各電極21b,22bからの出力は独立して取り
出され、焦電体21,22の発生電圧を比較して移動方向を
検知するものである。ところがこのような構造であると
周囲温度の影響によって各焦電体21,22が敏感に反応
し、本来の検知信号以外の誤信号を多発するという問題
がある。
一般に上記誤信号を防止するためには、焦電検出体を2
個設け互いに逆極性となるように並列もしくは直列に接
続し(デュアルエレメント構造)、周囲温度の影響によ
って生じる誤信号を相殺することが行われる。従って上
記先行技術(実公昭61-30180号公報に記載の技術)にお
いて、焦電検出体をデュアルエレメント構造に構成すれ
ば誤信号の防止は可能であるが、1つの容器内に4個の
焦電検出体が間隔をあけて並ぶことになり、センサの大
型化と構造の複雑化が避けられず、経済的に不利である
等の課題が残される。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は上記の課題、即ち焦電検出体からの誤信号の多
発、センサの大型化、複雑化といった点を解決し、人体
の移動方向を判別することができる人体検知システムを
提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕 本発明による人体検知システムは、それぞれ1対の電極
を有する3個の焦電検出体が間隔をおいて略1列に配設
され、該3個の焦電検出体の内の隣り合う2個の焦電検
出体がそれぞれから発生する電荷が打消されるように電
気的に接続されており、前記3個の焦電検出体の内の中
央の焦電検出体とこれと隣り合う一方の焦電検出体との
2個を並列接続した接続点の出力に基づく第1信号、及
び他の1個の出力に基づく第2信号を出力する赤外線セ
ンサ、さらに好ましくは、前記3個の焦電検出体の内の
中央の焦電検出体とこれと隣り合う一方の焦電検出体と
の2個を直列接続した端点の出力に基づく第1信号、及
び前記中央の焦電検出体と他方の焦電検出体との2個を
直列接続した端点の出力に基づく第2信号を出力する赤
外線センサと、該赤外線センサから出力される前記第1
信号及び第2信号に基づいて、赤外線照射物体の第1の
方向への移動の有無を知らせる第1の方向信号、及び赤
外線照射物体のの第2の方向への移動の有無を知らせる
第2の方向信号を出力する信号処理回路とを備えたこと
を特徴とするものである。
〔作用〕
本発明の人体検知システムでは、略1列に配列された3
個の焦電検出体の内の少なくとも一方の隣り合う二つの
焦電検出体においては温度変化等に起因して発生される
電荷がそれぞれの焦電検出体において相互に打ち消し合
うので、誤信号が発生する可能性が極めて低くなる。
また、本発明の人体検知システムでは、赤外線センサか
ら出力される2系統の信号に基づいて人体の移動方向に
関する2系統の信号を出力する信号処理回路を備えてい
るので、人体の移動方向を確実に検知することが可能と
なる。
〔発明の実施例〕
以下本発明を第1図〜第13図に従って説明する。
第1図は本発明の人体検知システムの第1の実施例に使
用される焦電型赤外線センサの斜視図、第2図は同じく
焦電型赤外線センサの内部構成を示す平面図、第3図は
同じく焦電型赤外線センサの電気的接続を示す回路図で
ある。
まず焦電型赤外線センサ20の構造について説明する。
1a,1bは入射赤外線変化量に応じて電荷を発生するタン
タル酸リチウム(LiTaO3)結晶等で形成された厚さ約50μ
mの焦電検出体である。これらの焦電検出体1a,1bはそ
れぞれ表裏両面に電極を有しており、第3図に示すよう
に互いに逆極性に分極されている。焦電検出体1a,1bは
並列に接続されて第1信号を出力する素子1を構成し、
焦電検出体2aはこれ1個で第2信号を出力する素子2を
構成している。
3aは抵抗(108〜1011Ω)、3bはFET であり、両者により
素子1から出力を取り出すためのインピーダンス変換厚
膜回路(3)を構成している。また、4aは抵抗(108〜1011
Ω)、4bはFET であり、両者により素子2から出力を取
り出すためのインピーダンス変換厚膜回路4を構成す
る。
これらの素子1,2及びインピーダンス変換厚膜回路
3,4はヘツダー10上に配設されている。
インピーダンス変換厚膜回路3,4への電圧供給は端子
5,7より行ない、出力の取り出しは端子6,8より行
ない、これらの端子はヘツダー10に対し電気的に絶縁さ
れている。端子9はヘツダー10と電気的に接続された接
地端子である。ヘツダー10には赤外線透過性の窓11を有
し外径が10mmの円筒形のキヤン12が固着され、内部を気
密封止している。
キヤン12の内部には焦電検出体1a,1b及び2aが第2図に
示すように間隔(0.2〜1.0mm)をあけて略1列にヘツダー
10上に配設されている。焦電検出体1aと1bとは互いに逆
極性に分極され、焦電検出体1bと2aも互いに逆極性に分
極されている。つまり焦電検出体1aと2aは同極性、1bが
1a,2aと逆極性に分極されている。第3図に示すよう
に、焦電検出体1a,1bからなる素子1からの出力はイン
ピーダンス変換厚膜回路3を介して第1信号として端子
6から取り出される。また、焦電検出体2aからなる素子
2からの出力はインピーダンス変換厚膜回路4を介して
端子8から第2信号として取り出される。
第4図(イ)は、これら第1信号と第2信号を処理する
信号処理回路のブロック図である。13a,13bはアンプで
あり、50〜90dBのゲインを有する。14a,14b は帯域0.5
〜20Hzのバンドパスフィルタであり、人体の移動に基ず
く信号を選別する。
15a,15bはコンパレータであり、所定のしきい値(例え
ば1V)と入力信号とを比較し、しきい値以上の入力信号
があった場合にこれを出力する。
16a,16bはワンショットマルチバイブレータであり、そ
のパルス幅は適宜(例えば1秒)設定される。
17a,17bはアンドゲートであり、アンドゲート17a には
第1信号がワンショットマルチバイブレータ16a を介し
て加えられると共に、第2信号がコンパレータ15b を介
して加えられ、アンドゲート17b には第1信号がコンパ
レータ15a を介して加えられると共に、第2信号がワン
ショットマルチバイブレータ16b を介して加えられる。
次に、焦電型赤外線センサ20を第5図に示すように配置
し、第4図(イ)の信号処理回路により人体の移動を検
知する場合についての本発明システムの動作を説明す
る。人体が第5図において第1の方向に移動した場合、
はじめ遠くにある人体からの赤外線は、焦電検出体1aに
のみ入射し、次に焦電検出体1bにも入射し、やがて焦電
検出体2aにも入射することによりすべての焦電検出体に
入射される。
従って、まず端子6から出力される第1信号はアンプ13
a 、バンドパスフィルタ14a およびコンパレータ15a を
介して、第4図(ロ)に示す信号を出力する(A点) 。こ
れによリワンショットマルチバイブレータ16a はHレベ
ル出力を一定時間保持する(B点) 。
次に人体の移動に伴い焦電検出体2aに赤外線が入射し、
これにより端子8から出力される第2信号はアンプ13b,
バンドパスフィルタ14b 及びコンパレータ15b を介して
第4図(ロ)に示す信号を出力する(C点) 。これにより
ワンショットマルチバイブレータ16b はHレベル出力を
一定時間保持する(D点) 。
このようにしてアンドゲート17a にはB点とC点の信号
が加えられるので、人体の第1の方向への移動を検知し
た第1の方向信号が得られる。一方、アンドゲート17b
にはA点とD点の信号が加えられるので、第2の方向信
号は出力されない。
人体が第5図において第2の方向に移動した場合は、最
初は遠くにある人体からの赤外線は、焦電検出体2aにの
み入射し、次に焦電検出体1bにも入射し、やがて焦電検
出体1aにも入射することによりすべての焦電検出体に入
射される。
従って、まず端子8から出力される第2信号はアンプ13
b,バンドパスフィルタ14b 及びコンパレータ15b を介し
て、第4図(ハ)に示す信号を出力する(C点) 。これに
よりワンショットマルチバイブレータ16b はHレベル出
力を一定時間保持する(D点) 。
次に人体の移動に伴い焦電検出体1b及び1aに赤外線が入
射し、これにより端子6から出力される第1信号はアン
プ13a,バンドパスフィルタ14a 及びコンパレータ15a を
介して第4図(ハ)に示す信号を出力する(A点) 。これ
によりワンショットマルチバイブレータ16a はHレベル
出力を一定時間保持する(B点) 。
このようにしてアンドゲート17b にはA点とD点の信号
が加えられるので、人体の第2の方向への移動を検知し
た第2の方向信号が得られる。一方、アンドゲート17a
にはB点とC点の信号が加えられるので、第1の方向信
号は出力されない。
このように人体が第1の方向に移動した場合には、まず
第1信号が発生し、次に第2信号が発生することによ
り、第1の方向信号が発生して第1の方向の移動が検知
される。また、人体が第2の方向に移動した場合には、
まず第2信号が発生し、次に第1信号が発生することに
より、第2の方向信号が発生して第2の方向の移動が検
知される。
第6図(イ)は信号処理回路の他の実施例を示すブロッ
ク図であり、第4図(イ)と同一部分には同一符号を付
して説明を省略する。18はインバータであり、第2信号
がワンショトマルチバイブレータ16b を介して加えら
れ、この出力はアンドゲート17a に加えられる。
第5図で第1の方向に人体が移動した場合、端子6から
出力される第1信号はアンプ13a,バンドパスフィルタ14
a 及びコンパレータ15a を介して、第6図(ロ)に示す
信号を出力する(A点) 。次に人体の移動に伴い、端子8
から出力される第2信号はアンプ13b,バンドパスフィル
タ14b 及びコンパレータ15b を介して、第6図(ロ)に
示す信号を出力する(C点) 。これによりワンショットマ
ルチバイブレータ16b はHレベル出力を一定時間保持す
る(D点) 。更にインバータ18はこの出力を反転する(E
点) 。
このようにしてアンドゲート17a にはA点とE点の信号
が加えられるので、人体の第1の方向の移動を検知した
第1の方向信号が得られる。一方、アンドゲート17b に
はA点とD点の信号が加えられるので、第2の方向信号
は出力されない。
第5図上で第2の方向に人体が移動した場合は、端子8
から出力される第2信号はアンプ13b,バンドパスフィル
タ14b 及びコンパレータ15b を介して、第6図(ハ)に
示す信号を出力する(C点) 。これによりワンショットマ
ルチバイブレータ16b はHレベル出力を一定時間保持す
る(D点) 。更にインバータ18はこの出力を反転する(E
点) 。次に人体の移動に伴い、端子6から出力される第
1信号はアンプ13a,バンドパスフィルタ14a 及びコンパ
レータ15a を介して、第6図(ハ)に示す信号を出力す
る(A点) 。
このようにしてアンドゲート17a にはA点とE点の信号
が加えられるので、第1の方向信号は出力されない。一
方、アンドゲート17b にはA点とD点の信号が加えられ
るので、人体の第1の方向の移動を検知した第1の方向
信号が得られる。
このように第6図(イ)の信号処理回路の場合にも、人
体が第1の方向に移動したときには、まず第1信号が発
生し、次に第2信号が発生することにより、第1の方向
信号が発生して第1の方向の移動が検知される。また人
体が第2の方向に移動したときには、まず第2信号が発
生し、次に第1信号が発生することにより、第2の方向
信号が発生して第2の方向の移動が検知される。即ち、
第1信号と第2信号の発生順により人体の移動方向をも
検知することが可能である。
ところで、上述の人体検知システムに使用されている焦
電型赤外線センサ20では、互いに逆極性の二つの焦電検
出体1a,1bを並列接続して構成されいる第1信号を出力
する素子1に比して、一つの焦電検出体2aのみにて構成
されている第2信号を出力する素子2は雰囲気温度の変
化等の外乱を受け易く不安定であることはやむを得な
い。特に、雰囲気温度の急変に際しては焦電検出体2aか
らの第2信号の出力が停止して検知不可能になる可能性
も無いとは言えない。
この原因は、外乱により焦電検出体に発生する電荷は、
第1信号を出力する素子1では二つの焦電検出体1a,1b
を互いに逆極性に構成することにより生じる内部補償機
能にて相殺されるが、第2信号を出力する素子2は一つ
の焦電検出体2aのみにて構成されるために内部補償機能
が無いのでそのまま出力信号として外部へ出力されるた
めである。
そこでこのような問題を解消するための第2の実施例に
ついて以下に説明する。
第7図は本発明の人体検知システムの第2の実施例の焦
電型赤外線センサの一構成例を示す斜視図、第8図はそ
の電気的接続を示す回路図である。なお、前述の第1の
発明と同一または相当部分には同一の参照符号を付与し
てある。
第7図及び第8図において、101,102,103 はそれぞれ前
述同様の焦電検出体であり、ここでは第1の焦電検出体
101 と第2の焦電検出体102 とで第1信号を出力する素
子1を、また第3の焦電検出体103 と第2の焦電検出体
102 とで第2信号を出力する素子2をそれぞれ構成す
る。
なお、各焦電検出体101,102,103 の表面積は、第1の焦
電検出体101 と第3の焦電検出体103 とはほぼ同等であ
り、第2の焦電検出体102 は第1の焦電検出体101 及び
第3の焦電検出体103 の1乃至2倍である。
第1の焦電検出体101 と第2の焦電検出体102 は逆極性
で直列に接続され、抵抗3a及び FET3bにて構成されるイ
ンピーダンス変換回路3及び接地端子9に接続されてい
る。また第3の焦電検出体103 と第2の焦電検出体102
も逆極性で直列に接続され、抵抗4a及び FET4bにて構成
されるインピーダンス変換回路4及び接地端子9に接続
されている。
各焦電検出体101,102,103 は電気的絶縁体99を介してヘ
ッダ10上に配設されている。第9図はこの各焦電検出体
101,102,103 及び電気的絶縁体99を側面から見た模式図
である。即ち、ヘッダ10上に形成された電気的絶縁体99
にはヘッダ10の逆側に電極99E が形成されており、電極
99E 上に各焦電検出体101,102,103 が独立して形成され
ている。各焦電検出体101,102,103 は共に一方の電極E1
1,E21,E31 が電気的絶縁体99の電極99E と接触してお
り、相互間の電気的な接続が図られている。また第1の
焦電検出体101 の他方の電極E12 はインピーダンス変換
回路3の FET3bのゲートに、第2の焦電検出体102 の他
方の電極E22 は接地端子9に、第3の焦電検出体103 の
他方の電極E32 はインピーダンス変換回路4の FET4bの
ゲートにそれぞれ接続されている。これにより第8図に
示す如き回路が実現されている。なお第9図において矢
符は分極方向を示している。
第10図は電気的絶縁体99及び焦電検出体101,102,103 の
他の構成例を示す側面図である。
この第10図に示す例では、電気的絶縁体99は電極を有す
ることなく、各焦電検出体101,102,103 が一体化された
焦電検出体 100にて形成されている。即ち、焦電検出体
100 の一方の面の電極100Eを電気的絶縁体99に接触さ
せ、他方の面の電極のみをE1,E2,E3に3分割することに
より、それぞれの電極E1,E2,E3を3個の焦電検出体101,
102,103 に対応させている。このような第10図の構成で
は、3個の焦電検出体101,102,103 をフォトリソグラフ
技術等を用いて同時に形成することにより、3個の焦電
検出体101,102,103 の特性の均質化あるいは製造工程数
の削減等が図れる。
以上に述べた以外の焦電型赤外線センサ20の構成は前述
の第1の発明の焦電型赤外線センサ20と同様である。ま
た、この焦電型赤外線センサ20から取出される第1信号
及び第2信号を処理するための信号処理回路の構成及び
動作は第4図及び第6図に示した前述の第1の発明と同
様である。
次に上述の第2の発明の焦電型赤外線センサ20の雰囲気
温度の変化に伴う信号変化の観測結果について説明す
る。
第7図及び第8図に示した構成の焦電型赤外線センサ20
を第11図に示す如く結線し、焦電型赤外線センサ20の雰
囲気温度を変化させた場合の両FET3b,FET4bのソース電
圧Vs1,Vs2(Rsの両端電圧) の観測結果は第12図に示す如
くであった。また、その変動幅を本発明の第1の実施例
と本発明の人体検知システムの第2の実施例の焦電型赤
外線センサ20とで比較した結果が第13図に示す表であ
る。
第13図の表からは、第1信号及び第2信号の雰囲気温度
の変化による変動がほぼ同等であり、また第2信号に関
しては本発明の第1の実施例に比して1/2乃至1/3に改善
されていることが明らかである。
更に第14図は、第1信号と第2信号の出力電圧の本発明
の第1の実施例との比較を示す表である。なお、この表
では本発明の第1の実施例の第1信号の出力電圧を1.
0とした場合の比率で表してある。
焦電型赤外線センサの出力電圧Vはおおよそ V∞1/C 但し、V:出力電圧 C:焦電検出体の電気容量 の関係があるが、上述の焦電型赤外線センサ20では第1
信号を出力する素子と第2信号を出力する素子2との両
方がそれぞれ二つの第1の焦電検出体101,102と103,102
とを互いに逆極性に構成しているためC、即ち焦電検出
体の電気容量が小さいので、第14図の表に示す如く出力
電圧が高くなっている。
〔発明の効果〕
以上に詳述したように本発明の人体検知システムによれ
ば、3個の焦電検出体の内の2個をそれぞれが発生する
電荷を打消し合うように接続しているので、周囲温度の
急変等の外乱に起因する誤信号の発生が抑制され、確実
で安定した人体検知システムをセンサの大型化,複雑化
を回避しつつ実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の人体検知システムの焦電型赤外線セン
サの第1の実施例の構成例を示す斜視図、第2図はその
内部構成を示す平面図、第3図は同じくその電気的接続
を示す回路図、第4図(イ)は本発明の人体検知システ
ムの信号処理回路の構成を示すブロック図、同図(ロ)
はその人体が第1の方向に移動した場合の波形図、同図
(ハ)は同じくその人体が第2の方向に移動した場合の
波形図、第5図は検知対象である人体の移動方向と赤外
線の入射状況を示す模式図、第6図(イ)は信号処理回
路の他の構成を示すブロック図、同図(ロ)はその人体
が第1の方向に移動した場合の波形図、同図(ハ)は同
じくその人体が第2の方向に移動した場合の波形図、第
7図は本発明の人体検知システムの焦電型センサの第2
の実施例の構成例を示す斜視図、第8図はその電気的接
続を示す回路図、第9図は同じくその焦電検出体の一構
成例を示す側面図、第10図はその他の構成例を示す側面
図、第11図は出力電圧測定のための結線状態を示す回路
図、第12図は第11図の結線による出力電圧と雰囲気温度
との関係を示すグラフ、第13図は同じく本発明の第1の
実施例と第2の実施例との焦電型赤外線センサとの雰囲
気温度変化に伴うソース電圧の変動幅の実測結果を示す
表、第14図は本発明の第1の実施例と第2の実施例との
焦電型赤外線センサとの出力電圧の実測値を示す表、第
15図は従来の焦電型赤外線センサの構成を示す模式図、
第16図はその電気的接続を示す回路図である。 1……第1信号を出力する素子、1a,1b……焦電検出
体、2……第2信号を出力する素子、2a,2b……焦電検
出体、20……焦電型赤外線センサ E11,E12,E21,E22,E31,E32……電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉野 晃正 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−175583(JP,A) 特開 昭62−14028(JP,A) 特開 昭61−271429(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ1対の電極を有する3個の焦電検
    出体が間隔をおいて略1列に配設され、該3個の焦電検
    出体の内の隣り合う2個の焦電検出体がそれぞれから発
    生する電荷が打消されるように電気的に接続されてお
    り、前記3個の焦電検出体の内の中央の焦電検出体とこ
    れと隣り合う一方の焦電検出体との2個を並列接続した
    接続点の出力に基づく第1信号、及び他の1個の出力に
    基づく第2信号を出力する赤外線センサと、 該赤外線センサから出力される前記第1信号及び第2信
    号に基づいて、赤外線照射物体の第1の方向への移動の
    有無を知らせる第1の方向信号、及び赤外線照射物体の
    第2の方向への移動の有無を知らせる第2の方向信号を
    出力する信号処理回路とを備えたことを特徴とする人体
    検知システム。
  2. 【請求項2】それぞれ1対の電極を有する3個の焦電検
    出体が間隔をおいて略1列に配設され、該3個の焦電検
    出体の内の隣り合う2個の焦電検出体がそれぞれから発
    生する電荷が打消されるように電気的に接続されてお
    り、前記3個の焦電検出体の内の中央の焦電検出体とこ
    れと隣り合う一方の焦電検出体との2個を直列接続した
    端点の出力に基づく第1信号、及び前記中央の焦電検出
    体と他方の焦電検出体との2個を直列接続した端点の出
    力に基づく第2信号を出力する赤外線センサと、 該赤外線センサから出力される前記第1信号及び第2信
    号に基づいて、赤外線照射物体の第1の方向への移動の
    有無を知らせる第1の方向信号、及び赤外線照射物体の
    第2の方向への移動の有無を知らせる第2の方向信号を
    出力する信号処理回路とを備えたことを特徴とする人体
    検知システム。
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