JPH06194435A - 磁性材料のパラメータを測定するための可変磁気抵抗磁力計 - Google Patents

磁性材料のパラメータを測定するための可変磁気抵抗磁力計

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JPH06194435A
JPH06194435A JP5148233A JP14823393A JPH06194435A JP H06194435 A JPH06194435 A JP H06194435A JP 5148233 A JP5148233 A JP 5148233A JP 14823393 A JP14823393 A JP 14823393A JP H06194435 A JPH06194435 A JP H06194435A
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    • G01R33/12Measuring magnetic properties of articles or specimens of solids or fluids
    • G01R33/14Measuring or plotting hysteresis curves

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁性試料を特殊な形で準備する必要がなく、
また高感度で非破壊的に試料の磁気特性をテストできる
優れた方法および装置を開示する。 【構成】 平衡した磁心を通りまた前記磁心に近接して
置いた磁気試料を通る磁束線を発生することにより、磁
性材料の磁気特性を測定する方法と装置を開示する。前
記磁心内の磁束を変調し、測定して、復調して、テスト
試料の磁気特性に対応する電気信号を生成することによ
り高い感度を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は磁性材料の磁気特性を
測定する装置、詳しくは広範囲の磁性材料のM−Hヒス
テリシス曲線を高感度で非破壊的にテストすることので
てきる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁性材料のM−Hヒステリシス特性曲線
を測定する従来の方法では、テスト試料を特殊の形にす
る必要がある。試料のM−Hヒステリシス曲線を測定す
るには、試料振動式磁力計(VSM)、曲線トレーサ、
ヒステリシス図装置(hysteresigraph)
などの計器を用いる。これらの技術の欠点は、形の異な
る多くの磁性材料をテストするときに試料の準備が厄介
なことである。
【0003】市販の磁性材料の多くは、磁気記録テープ
ーコンピュータのデータ記憶用ハードディスク、変圧器
用積層などの薄いシート形状である。これらの材料を切
段、穿孔、成形などによってテストに適した特殊な形状
の試料にすると、材料がひずんで磁気ひずみにより測定
する磁気特性が変化する場合がある。更にこのようにし
て試料を作成すると、縁や他の表面に強磁性の汚染を生
じて、特に小さくて磁性の弱い試料ではヒステリシス曲
線の測定に大きな誤差を生じる。
【0004】試料振動式磁力計(VSM)を用いる場
合、試料を準備してM−Hヒステリシス曲線の特性を測
定するには、通常1試料当り20分ないし40分もかか
る。試料を破壊するテスト方法ではその試料はもう使用
できなくなるので、プロセスの対照テスト(proce
ss control testing)が必要な応用
では実際的でなく、また用いることはできない。
【0005】試料の準備が難しくまた時間がかかるため
に、従来のテスト方は実用的でない場合がしばしばあ
る。例えばアモルファス・リボン積層のテストでは、試
料片をトロイド(円錐曲線回転体)の形に巻き、1次お
よび2次巻線もトロイドに巻く必要がある。試料の準備
には時間がかかり、また材料の磁気特性をひずませる可
能性がある。
【0006】M−Hヒステリシス曲線テスタの精度と速
度を高めるため、これまでいくつかの試みが行なわれ
た。ミシガン州のLDJエレクトロニクス(Elect
ronics)社は、コンピュータのデータ記憶用ディ
スクの磁気特性を非破壊的に測定するM−Hヒステリシ
ス曲線テスタを市販している。
【0007】この装置はディスク全体に磁界を与えてデ
ィスクの大部分をテストして、ディスクの直径方向の磁
化の変化を測定する。この方法の欠点は、ディスクの小
部分のM−Hヒステリシス曲線を測定することができな
いために、ディスクの両側を同時に測定することであ
る。更にこの方法は、テスト装置の駆動コイルに適合す
る形の測定対象だけに限られる。
【0008】磁気光学的ヒステリシス曲線テスタは、磁
気フィルムの表面の磁気特性をカー効果によって測定す
る。しかし磁気光学的方法の欠点は、磁気フィルムの反
射面の下の追加的な磁束を検出できないことである。磁
化と厚さとの積は使用できる磁気信号の強さに関連する
性能計数であって、製追工程を制御するための重要なパ
ラメータである。磁気光学的方法ではフィルムの厚さを
検知しないので、この重要なパラメータを測定すること
ができない。
【0009】イノベーティブ・インストルメンテーショ
ン(Innovative Instrumentat
ion)社が市販している別の装置は、コンピュータの
データ記憶ディスクに信号を書き込む磁気記録方法に似
た方法を用いている。ディスクは、信号の磁気強さを記
録する検知器の近くで回転する。回転する度に書込み信
号が増加し、検知器はその誘導信号を測定する。しかし
この方法は遅くて厄介であり、材料の実際のM−Hヒス
テリシス曲線を測定することができない。
【0010】別の従来の技術によるテスト装置が米国特
許番号4,843,316、ヘスターマン(Heste
rman)、に開示されている。ヘスターマンの装置は
コンピュータの磁気ディスクの非破壊的M−Hヒステリ
シス・テスタで、磁心の周りの一連の平衡駆動コイルを
用いて試料を磁化し、これが発生する電圧信号を磁心の
中央にある検知コイルで検出する。この装置は、試料の
準備をする必要がないので磁気特性のテストが簡単で時
間がかからないし、また材料を破壊してはならない場合
に有用である。
【0011】しかしこの装置の欠点は、厚さが1マイク
ロメートル以下の薄膜試料や磁気が弱くて信号対雑音比
が低い試料を測定する場合、電気および磁気の暗騒音の
影響を受けずに十分な感度を得ることができないことで
ある。実際、既存の磁気テスト装置は信号対雑音比を高
くすることができないので、薄いかまたは弱い磁気試料
をテストする場合に十分な感度を得ることができない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、磁気試料を高
感度で非破壊的にテストする優れた方法および装置が望
まれている。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の望ましい実施
態様は、磁性材料のパラメータを測定する可変磁気抵抗
磁力計および方法を提供する。この発明の磁力計の望ま
しい実施態様は磁心を使用し、この磁心は共通の可変磁
気抵抗通路すなわち磁束ゲート部を共有する平衡した対
向する磁気通路を備え、磁心と磁心に近接して設けた試
料とを貫通する磁束線を発生する。
【0014】磁気試料を置くと磁束ゲート部を通る磁束
が変化するので、この変化を磁束ゲート部内で検出す
る。この装置の特長は磁束ゲート部の磁気抵抗の変調で
あって、これにより信号対雑音比が大きくなり、非常に
薄いかまたは弱い磁気試料の磁気特性を測定できるほど
感度が高くなり、電気および磁気暗騒音の影響を受けな
い。
【0015】従ってこの発明の目的は、従来の磁気テス
ト装置の感度が不十分であるという欠点を除くことであ
る。
【0016】この発明の別の目的は、磁気面を損傷する
ことなく磁気面のM−Hヒステリシス曲線特性を正確に
測定することである。
【0017】この発明の更に別の目的は、磁気面上のい
ろいろの点で磁気面のM−Hヒステリシス曲線特性を正
確に測定して、磁気パラメータのマップを作成すること
である。
【0018】
【実施例1】以下にこの発明を特定の例に関連して説明
するが、この発明がここで示す例より広範囲の各種の応
用に用い得ることはこの技術に精通した人には明かであ
って、この発明の範囲は限定されないものである。
【0019】この発明の望ましい実施態様の構造を、図
1および図2を参照して説明する。詳しくいうと、図1
は一般的に表わした可変磁気抵抗磁力計1−1の前面透
視図である。図に示す可変磁気抵抗磁力計1−1は、鉄
・フェライト・パーマロイなどの、飽和磁気が高く保磁
力が低い材料で構成する磁心1−2を含む。磁心1−2
は上部隙間1−3、下部隙間1−4、共通の磁束ゲート
部1−5、下部隙間1−4の大きさを微調整して磁心内
に発生する磁束通路を正しく平衡させるための隙間調整
ネジ1−6と1−7を備える。
【0020】磁心1−2の周りに、磁束ゲート部1−5
に対して実質的に対称形になるように、駆動コイル1−
8、1−9、1−10,1−11を設ける。中央の磁束
ゲート部1−5は、第1磁気通路1−13と第2磁気通
路1−14とを定義する中央開口1−12を備える。第
1コイル1−15を第1磁気通路1−13の周りに設
け、第2コイル1−16を第2磁気通路1−14の周り
に設ける。磁気試料1−18を磁心1−2の上部隙間1
−3に近接して置くと磁気ゲート部1−5内の磁束が変
化するが、この変化を測定するために検知コイル1−1
7を磁束ゲート部1−5の中心部の周りに設ける。
【0021】図2は磁束ゲート部2−5の拡大前面透視
図で、第1コイル2−15を巻き付けた第1通路2−1
3と、第2コイル2−16を巻き付けた第2磁気通路2
−14とを定義する中央開口2−12を備える。コイル
2−15と2−16の励磁によって中央開口部2−12
の周りを交番磁束2−19が回転し、磁束ゲート部の2
−13と2−14(脚部)の部分が飽和する回数は、変
調電源3−4の周波数の2倍である。磁束ゲート部が飽
和すると、テスト試料1−18による磁束が変調する。
検知コイル2−17は、磁束ゲート部2−5を通る変調
磁束2−20の変化を検知する。
【0022】この発明の動作について、図1−図7を参
照して説明する。駆動コイル1−8、1−9、1−1
0、1−11は、交流電源(図3の3−5)により約1
Hzから約10Hzの駆動周波数で励起される。下部隙
間1−4を調整ネジ1−6と1−7によって正しく調整
して、磁束ゲート部1−5を通る純磁束が正しく平衡す
るようにすると、駆動コイルの励起により磁束ゲート部
1−5を通る磁束はゼロになる。駆動コイル1−8、1
−9、1−10、1−11によって上部隙間1−3と下
部隙間1−4に発生にする駆動磁界の波形を、図4の4
−1で示す。
【0023】磁気試料1−18を磁心1−2の上部隙間
1−3に近接して置くと、試料1−18は駆動コイル1
−8、1−9、1−10、1−11が作る磁界によって
磁化され、磁束ゲート部1−5を通る磁束は不平衡にな
る。磁束ゲート部1−5に現われる試料1−18からの
磁気誘導の波形を、図5の5−1で示す。試料1−18
の磁化によって磁束ゲート部1−5に生じる磁束の変化
は、検知コイル1−17を通りすなわち連結して、電圧
を誘導する。
【0024】発生した電圧信号は、検知コイル1−17
を通る磁束の変化速度に比例する。式で表わすと、E=
Ndφ/dtである。ただしNは検知コイル巻線の巻
数、dφ/dtは磁束の変化速度である。図5の5−1
は誘導電圧Eの時間積分である。実際の応用では、多く
の場合この信号は非常に小さくて測定が困難である。
【0025】図2において、変調電源(図3の3−4)
からの交流は100Hzから10kHzで、第1磁気通
路2−13の周りに設ける第1コイル2−15と、第2
磁気通路2−14の周りに設ける第2コイル2−16を
通して与えられる。この交流により磁束ゲート部2−5
内の中央開口2−12の周りの円形通路に磁束2−19
が生じて、磁束ゲート部2−5が飽和する。
【0026】このように磁束ゲート部2−5が交番に飽
和することにより、上部隙間1−3に近接して置いた試
料1−18の磁気の変化によって生じる磁束ゲート部2
−5内の磁束が変調する。変調信号7−2の周波数は、
交流電源3−4すなわち駆動コイル2−15と2−16
の周波数の2倍である。検知コイル2−17に発生する
電圧を検知して、変調信号7−2を測定する。
【0027】検知コイル2−17に発生する電圧信号を
低騒音の前置増幅および電子積分器(図3の3−2)に
よって調整し、ロックイン増幅器3−3に送って変調誘
導信号を測定し、コイル1−15と1−16によって別
個に誘導した変調を除去して試料の磁気特性を表わす電
圧信号を得る。ロックイン増幅器を用いて変調周波数の
信号だけを選択的に増幅することにより、信号対雑音比
は非常に高くなり、従来の測定技術に比べて一般に2、
3桁程度良くなる。
【0028】変調電圧信号をロックイン増幅器3−3か
らアナログ/ディジタル変換器3−6に送って、コンピ
ュータ3−8が処理できるように電圧信号をディジタル
形式変換する。コンピュータ3−8はディジタル電圧信
号を処理して、テスト試料の磁気特性を目で見えるよう
に表現する。
【0029】この発明の目的を達成するための別の実施
態様を図8に示す。図8は一般的に表わした可変磁気抵
抗磁力計8−1の前面透視図で、前記望ましい実施態様
と同様に磁心8−2を含む。この別の実施態様の磁心8
−2は、前記望ましい実施態様の磁心1−2に比べて、
磁束ゲート部8−5の構造も磁気抵抗の変調方法も異な
っている。
【0030】この別の実施態様の磁束ゲート部8−5
は、磁束ゲート部8−5を完全に貫通する隙間8−6を
備え、外部の回転手段(図示せず)によって駆動される
機械式回転子8−23が磁束ゲート部8−5内の開口部
を貫通して、磁束ゲート部8−5の軸に実質的に平行な
軸の周りに回転する。回転子8−23上には高透磁率の
磁性材料8−24の1個以上の片が設けられ、回転子8
−23の回転に従って磁束ゲート部8−5内の隙間を通
って出入りし、機械的に隙間を連結して磁束ゲート部8
−5内の磁束を周期的に変調する。
【0031】前記望ましい実施態様では磁気回路の磁気
抵抗を電子的にまたは磁気的に変化させたが、高透磁率
材料を使って磁束ゲート部8−5内の隙間を交番に開閉
することによって変調する機械システムも同様に効果的
である。
【0032】可変磁気抵抗によって磁束ゲート部内の磁
束を変調する更に別の方法を図9および図10に示す。
図9では一般的に可変磁気抵抗磁力計9−1を示し、中
央に磁束ゲート部9−5を備える磁心9−2を含む。し
かし磁束ゲート部9−5は前述の実施態様とは異なり、
隙間や開口を持たない。この実施態様では、磁束ゲート
部9−5の中央部分に近接して設ける多極永久磁石回転
子9−25を用いて、磁束ゲート部9−5の磁気抵抗を
変調する。
【0033】図10は図9の磁力計の側面図10−1を
一般的に示し、磁心10−2と中央の磁束ゲート部10
−5を備える。回転子10−25からの磁束10−26
は、試料の磁束9−20に垂直な方向に磁束ゲート部9
−5を通り、磁束ゲート部9−5中央部を実質的に飽和
させ、磁気抵抗を増加させる。
【0034】磁気回転子10−25が回転することによ
り磁束10−26の極性は100Hzから10kHzの
周波数で交番し、磁束ゲート部9−5の磁気抵抗は変調
する。変調磁気抵抗は試料の磁束9−20を変調し、磁
束ゲート部9−5の周りに設けた検知コイル9−17に
より検知する。
【0035】この技術に精通した人は、磁束ゲート部の
磁気抵抗の変調によって試料磁束を変調する他の方法を
考えることができる。例えば磁束ゲート部を、磁気ひず
みの大きい材料で製作することができる(実施態様は図
示せず)。磁気抵抗は、磁気ひずみ材料に張力と圧力を
交番に与えることによって変調することができる。
【0036】この発明は、従来の磁気テスト装置の感度
不足という欠点を克服する。この方法および装置は、磁
気面を損傷することなく磁気面のM−Hヒステリシス曲
線特性を正確に測定する。
【0037】またこの発明の方法および装置は、磁気面
上のいろいろの点で磁気面のM−Hヒリシス曲線特性を
正確に測定して、磁気パラメータのマップを作成するこ
とができる。最も重要なことは、この発明の方法および
装置は、非常に薄いかまたは弱い磁気試料の磁気特性を
十分な感度で測定でき、電気および磁気の暗騒音レベル
の影響を受けないという点である。
【0038】この発明の望ましい実施態様について詳細
に説明したが、この説明は単なる例示であって、発明の
範囲を制限するものではない。従ってこの技術に精通し
た人は、この発明の特許請求の範囲と意味から逸れるこ
となく、変形や変更を行なうことができるものである。
【図面の簡単な説明】
この発明の各種の利点は、この技術に精通した人には以
下の図面を参照して説明を読むことにより明らかにな
る。
【図1】望ましい実施態様の可変磁気抵抗磁力計の構成
要素を示す前面透視図である。
【図2】磁心の中央にある共通の磁束ゲート部の拡大前
面図である。
【図3】磁気テスト装置の構成要素を示すブロック図で
ある。
【図4】磁心に巻いた平衡した駆動コイルによって発生
する磁界Hを示す波形図である。
【図5】磁束ゲート部の磁気抵抗が一定(変調なし)の
場合に、磁心に近接して磁気試料を置いたときに生じる
磁束ゲート部を通る磁束φを示す波形図である。
【図6】磁心の磁束ゲート部内に誘導された駆動信号の
変調を示す波形図である。
【図7】試料を磁心に近接して置いたときに、磁束ゲー
ト部の磁気抵抗の変調により磁束ゲート部内に生じる磁
束を示す波形図である。
【図8】中央の磁束ゲート部内の磁束を機械的手段によ
り変調する、テスト装置の別の実施態様を示す前面透視
図である。
【図9】磁束ゲート部の磁気抵抗を変調するために多極
永久磁石回転子を用いる、テスト装置の更に別の実施態
様を示す前面透視図である。
【図10】磁束ゲート部の磁気抵抗を変調するために多
極永久磁石回転子を用いる、テスト装置の更に別の実施
態様を示す側面図である。
【符号の説明】
1−1 可変磁気抵抗磁力計 1−2 磁心 1−3 上部隙間 1−4 下部隙間 1−5 磁束ゲート部 1−6,7 調整ネジ 1−8,9,10,11 駆動コイル 1−12 中央開口 1−13,14 磁束ゲート部の磁気通路(脚) 1−15,16 コイル 1−17 検知コイル 1−18 試料 2−5 磁束ゲート部 2−12 中央開口 2−13,14 磁束ゲート部の磁気通路(脚) 2−15,16 コイル 2−17 検知コイル 2−19 磁束 3−2 前置増幅器 3−3 ロックイン増幅器 3−4 変調電源 3−5 交流電源 3−6,7 アナログ/ディジタル変換器 3−8 コンピュータ 4−1 試料がない場合の、上部隙間と下部
隙間の磁界波形 5−1 磁束ゲート部に現われる、試料から
の磁気誘導波形 7−2 変調信号 8−1 可変磁気抵抗磁力計 8−2 磁心 8−5 磁束ゲート部 8−6 隙間 8−23 回転子 8−24 高透磁率の磁性材料 9−1 可変磁気抵抗磁力計 9−2 磁心 9−5 磁束ゲート部 9−17 検知コイル 9−20 試料の磁束 9−25 多極永久磁石回転子 10−1 可変磁気抵抗磁力計 10−2 磁心 10−5 磁束ゲート部 10−25 回転子 10−26 磁束
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 磁性材料のパラメータを測定するため
の可変磁気抵抗磁力計
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は磁性材料の磁気特性を
測定する装置、詳しくは広範囲の磁性材料のM−Hヒス
テリシス曲線を高感度で非破壊的にテストすることので
きる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁性材料のM−Hヒステリシス特性曲線
を測定する従来の方法では、テスト試料を特殊の形にす
る必要がある。試料のM−Hヒステリシス曲線を測定す
るには、試料振動式磁力計(VSM)、曲線トレーサ、
ヒステリシス図装置(hysteresigraph)
などの計器を用いる。これらの技術の欠点は、形の異な
る多くの磁性材料をテストするときに試料の準備が厄介
なことである。
【0003】市販の磁性材料の多くは、磁気記録テー
プ、コンピュータのデータ記憶用ハードディスク、変圧
器用積層などの薄いシート形状である。これらの材料を
切断、穿孔、成形などによってテストに適した特殊な形
状の試料にすると、材料がひずんで磁気ひずみにより測
定する磁気特性が変化する場合がある。更にこのように
して試料を作成すると、縁や他の表面に強磁性の汚染を
生じて、特に小さくて磁性の弱い試料ではヒステリシス
曲線の測定に大きな誤差を生じる。
【0004】試料振動式磁力計(VSM)を用いる場
合、試料を準備してM−Hヒステリシス曲線の特性を測
定するには、通常1試料当り20分ないし40分もかか
る。試料を破壊するテスト方法ではその試料はもう使用
できなくなるので、プロセスの対照テスト(proce
ss control testing)が必要な応用
では実際的でなく、また用いることはできない。
【0005】試料の準備が難しくまた時間がかかるため
に、従来のテスト方法は実用的でない場合がしばしばあ
る。例えばアモルファス・リボン積層のテストでは、試
料片をトロイド(円錐曲線回転体)の形に巻き、1次お
よび2次巻線もトロイドに巻く必要がある。試料の準備
には時間がかかり、また材料の磁気特性をひずませる可
能性がある。
【0006】M−Hヒステリシス曲線テスタの精度と速
度を高めるため、これまでいくつかの試みが行なわれ
た。ミシガン州のLDJエレクトロニクス(Elect
ronics)社は、コンピュータのデータ記憶用ディ
スクの磁気特性を非破壊的に測定するM−Hヒステリシ
ス曲線テスタを市販している。
【0007】この装置はディスク全体に磁界を与えてデ
ィスクの大部分をテストして、ディスクの直径方向の磁
化の変化を測定する。この方法の欠点は、ディスクの小
部分のM−Hヒステリシス曲線を測定することができな
いために、ディスクの両側を同時に測定することであ
る。更にこの方法は、テスト装置の駆動コイルに適合す
る形の測定対象だけに限られる。
【0008】磁気光学的ヒステリシス曲線テスタは、磁
気フィルムの表面の磁気特性をカー効果によって測定す
る。しかし磁気光学的方法の欠点は、磁気フィルムの反
射面の下の追加的な磁束を検出できないことである。磁
化と厚さとの積は使用できる磁気信号の強さに関連する
性能計数であって、製造工程を制御するための重要なパ
ラメータである。磁気光学的方法ではフィルムの厚さを
検知しないので、この重要なパラメータを測定すること
ができない。
【0009】イノベーティブ・インストルメンテーショ
ン(Innovative Instrumentat
ion)社が市販している別の装置は、コンピュータの
データ記憶ディスクに信号を書き込む磁気記録方法に似
た方法を用いている。ディスクは、信号の磁気強さを記
録する検知器の近くで回転する。回転する度に書込み信
号が増加し、検知器はその誘導信号を測定する。しかし
この方法は遅くて厄介であり、材料の実際のM−Hヒス
テリシス曲線を測定することができない。
【0010】別の従来の技術によるテスト装置が米国特
許番号4,843,316、ヘスターマン(Heste
rman)、に開示されている。ヘスターマンの装置は
コンピュータの磁気ディスクの非破壊的M−Hヒステリ
シス・テスタで、磁心の周りの一連の平衡駆動コイルを
用いて試料を磁化し、これが発生する電圧信号を磁心の
中央にある検知コイルで検出する。この装置は、試料の
準備をする必要がないので磁気特性のテストが簡単で時
間がかからないし、また材料を破壊してはならない場合
に有用である。
【0011】しかしこの装置の欠点は、厚さが1マイク
ロメートル以下の薄膜試料や磁気が弱くて信号対雑音比
が低い試料を測定する場合、電気および磁気の暗騒音の
影響を受けずに十分な感度を得ることができないことで
ある。実際、既存の磁気テスト装置は信号対雑音比を高
くすることができないので、薄いかまたは弱い磁気試料
をテストする場合に十分な感度を得ることができない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、磁気試料を高
感度で非破壊的にテストする優れた方法および装置が望
まれている。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の望ましい実施
態様は、磁性材料のパラメータを測定する可変磁気抵抗
磁力計および方法を提供する。この発明の磁力計の望ま
しい実施態様は磁心を使用し、この磁心は共通の可変磁
気抵抗通路すなわち磁束ゲート部を共有する平衡した対
向する磁気通路を備え、磁心と磁心に近接して設けた試
料とを貫通する磁束線を発生する。
【0014】磁気試料を置くと磁束ゲート部を通る磁束
が変化するので、この変化を磁束ゲート部内で検出す
る。この装置の特長は磁束ゲート部の磁気抵抗の変調で
あって、これにより信号対雑音比が大きくなり、非常に
薄いかまたは弱い磁気試料の磁気特性を測定できるほど
感度が高くなり、電気および磁気暗騒音の影響を受けな
い。
【0015】従ってこの発明の目的は、従来の磁気テス
ト装置の感度が不十分であるという欠点を除くことであ
る。
【0016】この発明の別の目的は、磁気面を損傷する
ことなく磁気面のM−Hヒステリシス曲線特性を正確に
測定することである。
【0017】この発明の更に別の目的は、磁気面上のい
ろいろの点で磁気面のM−Hヒステリシス曲線特性を正
確に測定して、磁気パラメータのマップを作成すること
である。
【0018】
【実施例】以下にこの発明を特定の例に関連して説明す
るが、この発明がここで示す例より広範囲の各種の応用
に用い得ることはこの技術に精通した人には明かであっ
て、この発明の範囲は限定されないものである。
【0019】この発明の望ましい実施態様の構造を、図
1および図2を参照して説明する。詳しくいうと、図1
は一般的に表わした可変磁気抵抗磁力計1−1の前面透
視図である。図に示す可変磁気抵抗磁力計1−1は、鉄
・フェライト・パーマロイなどの、飽和磁気が高く保磁
力が低い材料で構成する磁心1−2を含む。磁心1−2
は上部隙間1−3、下部隙間1−4、共通の磁束ゲート
部1−5、下部隙間1−4の大きさを微調整して磁心内
に発生する磁束通路を正しく平衡させるための隙間調整
ネジ1−6と1−7を備える。
【0020】磁心1−2の周りに、磁束ゲート部1−5
に対して実質的に対称形になるように、駆動コイル1−
8、1−9、1−10、1−11を設ける。中央の磁束
ゲート部1−5は、第1磁気通路1−13と第2磁気通
路1−14とを定義する中央開口1−12を備える。第
1コイル1−15を第1磁気通路1−13の周りに設
け、第2コイル1−16を第2磁気通路1−14の周り
に設ける。磁気試料1−18を磁心1−2の上部隙間1
−3に近接して置くと磁気ゲート部1−5内の磁束が変
化するが、この変化を測定するために検知コイル1−1
7を磁束ゲート部1−5の中心部の周りに設ける。
【0021】図2は磁束ゲート部2−5の拡大前面透視
図で、第1コイル2−15を巻き付けた第1通路2−1
3と、第2コイル2−16を巻き付けた第2磁気通路2
−14とを定義する中央開口2−12を備える。コイル
2−15と2−16の励磁によって中央開口部2−12
の周りを交番磁束2−19が回転し、磁束ゲート部の2
−13と2−14(脚部)の部分が飽和する回数は、変
調電源3−4の周波数の2倍である。磁束ゲート部が飽
和すると、テスト試料1−18による磁束が変調する。
検知コイル2−17は、磁束ゲート部2−5を通る変調
磁束2−20の変化を検知する。
【0022】この発明の動作について、図1−図7を参
照して説明する。駆動コイル1−8、1−9、1−1
0、1−11は、交流電源(図3の3−5)により約1
Hzから約10Hzの駆動周波数で励起される。下部隙
間1−4を調整ネジ1−6と1−7によって正しく調整
して、磁束ゲート部1ー5を通る純磁束が正しく平衡す
るようにすると、駆動コイルの励起により磁束ゲート部
1−5を通る磁束はゼロになる。駆動コイル1−8、1
−9、1−10、1−11によって上部隙間1−3と下
部隙間1−4に発生する駆動磁界の波形を、図4の4−
1で示す。
【0023】磁気試料1−18を磁心1−2の上部隙間
1−3に近接して置くと、試料1−18は駆動コイル1
−8、1−9、1−10、1−11が作る磁界によって
磁化され、磁束ゲート部1−5を通る磁束は不平衡にな
る。磁束ゲート部1−5に現われる試料1−18からの
磁気誘導の波形を、図5の5−1で示す。試料1−18
の磁化によって磁束ゲート部1−5に生じる磁束の変化
は、検知コイル1−17を通りすなわち連結して、電圧
を誘導する。
【0024】発生した電圧信号は、検知コイル1−17
を通る磁束の変化速度に比例する。式で表わすと、E=
NdΦ/dtである。ただしNは検知コイル巻線の巻
数、dΦ/dtは磁束の変化速度である。図5の5−1
は誘導電圧Eの時間積分である。実際の応用では、多く
の場合この信号は非常に小さくて測定が困難である。
【0025】図2において、変調電源(図3の3−4)
からの交流は100Hzから10kHzで、第1磁気通
路2−13の周りに設ける第1コイル2−15と、第2
磁気通路2−14の周りに設ける第2コイル2−16を
通して与えられる。この交流により磁束ゲート部2−5
内の中央開口2−12の周りの円形通路に磁束2−19
が生じて、磁束ゲート部2−5が飽和する。
【0026】このように磁束ゲート部2−5が交番に飽
和することにより、上部隙間1−3に近接して置いた試
料1−18の磁気の変化によって生じる磁束ゲート部2
−5内の磁束が変調する。変調信号7−2の周波数は、
交流電源3−4すなわち駆動コイル2−15と2−16
の周波数の2倍である。検知コイル2−17に発生する
電圧を検知して、変調信号7−2を測定する。
【0027】検知コイル2−17に発生する電圧信号を
低騒音の前置増幅および電子積分器(図3の3−2)に
よって調整し、ロックイン増幅器3−3に送って変調誘
導信号を測定し、コイル1−15と1−16によって別
個に誘導した変調を除去して試料の磁気特性を表わす電
圧信号を得る。ロックイン増幅器を用いて変調周波数の
信号だけを選択的に増幅することにより、信号対雑音比
は非常に高くなり、従来の測定技術に比べて一般に2、
3桁程度良くなる。
【0028】変調電圧信号をロックイン増幅器3−3か
らアナログ/ディジタル変換器3−6に送って、コンピ
ュータ3−8が処理できるように電圧信号をディジタル
形式変換する。コンピュータ3−8はディジタル電圧信
号を処理して、テスト試料の磁気特性を目で見えるよう
に表現する。
【0029】この発明の目的を達成するための別の実施
態様を図8に示す。図8は一般的に表わした可変磁気抵
抗磁力計8−1の前面透視図で、前記望ましい実施態様
と同様に磁心8−2を含む。この別の実施態様の磁心8
−2は、前記望ましい実施態様の磁心1−2に比べて、
磁束ゲート部8−5の構造も磁気抵抗の変調方法も異な
っている。
【0030】この別の実施態様の磁束ゲート部8−5
は、磁束ゲート部8−5を完全に貫通する隙間8−6を
備え、外部の回転手段(図示せず)によって駆動される
機械式回転子8−23が磁束ゲート部8−5内の開口部
を貫通して、磁束ゲート部8−5の軸に実質的に平行な
軸の周りに回転する。回転子8−23上には高透磁率の
磁性材料8−24の1個以上の片が設けられ、回転子8
−23の回転に従って磁束ゲート部8−5内の隙間を通
って出入りし、機械的に隙間を連結して磁束ゲート部8
−5内の磁束を周期的に変調する。
【0031】前記望ましい実施態様では磁気回路の磁気
抵抗を電子的にまたは磁気的に変化させたが、高透磁率
材料を使って磁束ゲート部8−5内の隙間を交番に開閉
することによって変調する機械システムも同様に効果的
である。
【0032】可変磁気抵抗によって磁束ゲート部内の磁
束を変調する更に別の方法を図9および図10に示す。
図9では一般的に可変磁気抵抗磁力計9−1を示し、中
央に磁束ゲート部9−5を備える磁心9−2を含む。し
かし磁束ゲート部9−5は前述の実施態様とは異なり、
隙間や開口を持たない。この実施態様では、磁束ゲート
部9−5の中央部分に近接して設ける多極永久磁石回転
子9−25を用いて、磁束ゲート部9−5の磁気抵抗を
変調する。
【0033】図10は図9の磁力計の側面図10−1を
一般的に示し、磁心10−2と中央の磁束ゲート部10
−5を備える。回転子10−25からの磁束10−26
は、試料の磁束9−20に垂直な方向に磁束ゲート部9
−5を通り、磁束ゲート部9−5の中央部を実質的に飽
和させ、磁気抵抗を増加させる。
【0034】磁気回転子10−25が回転することによ
り磁束10−26の極性は100Hzから10kHzの
周波数で交番し、磁束ゲート部9−5の磁気抵抗は変調
する。変調磁気抵抗は試料の磁束9−20を変調し、磁
束ゲート部9−5の周りに設けた検知コイル9−17に
より検知する。
【0035】この技術に精通した人は、磁束ゲート部の
磁気抵抗の変調によって試料磁束を変調する他の方法を
考えることができる。例えば磁束ゲート部を、磁気ひず
みの大きい材料で製作することができる(実施態様は図
示せず)。磁気抵抗は、磁気ひずみ材料に張力と圧力を
交番に与えることによって変調することができる。
【0036】この発明は、従来の磁気テスト装置の感度
不足という欠点を克服する。この方法および装置は、磁
気面を損傷することなく磁気面のM−Hヒステリシス曲
線特性を正確に測定する。
【0037】またこの発明の方法および装置は、磁気面
上のいろいろの点で磁気面のM−Hヒステリシス曲線特
性を正確に測定して、磁気パラメータのマップを作成す
ることができる。最も重要なことは、この発明の方法お
よび装置は、非常に薄いかまたは弱い磁気試料の磁気特
性を十分な感度で測定でき、電気および磁気の暗騒音レ
ベルの影響を受けないという点である。
【0038】この発明の望ましい実施態様について詳細
に説明したが、この説明は単なる例示であって、発明の
範囲を制限するものではない。従ってこの技術に精通し
た人は、この発明の特許請求の範囲と意味から逸れるこ
となく、変形や変更を行なうことができるものである。
【図面の簡単な説明】 この発明の各種の利点は、この技術に精通した人には以
下の図面を参照して説明を読むことにより明らかにな
る。
【図1】望ましい実施態様の可変磁気抵抗磁力計の構成
要素を示す前面透視図である。
【図2】磁心の中央にある共通の磁束ゲート部の拡大前
面図である。
【図3】磁気テスト装置の構成要素を示すブロック図で
ある。
【図4】磁心に巻いた平衡した駆動コイルによって発生
する磁界Hを示す波形図である。
【図5】磁束ゲート部の磁気抵抗が一定(変調なし)の
場合に、磁心に近接して磁気試料を置いたときに生じる
磁束ゲート部を通る磁束Φを示す波形図である。
【図6】磁心の磁束ゲート部内に誘導された駆動信号の
変調を示す波形図である。
【図7】試料を磁心に近接して置いたときに、磁束ゲー
ト部の磁気抵抗の変調により磁束ゲート部内に生じる磁
束を示す波形図である。
【図8】中央の磁束ゲート部内の磁束を機械的手段によ
り変調する、テスト装置の別の実施態様を示す前面透視
図である。
【図9】磁束ゲート部の磁気抵抗を変調するために多極
永久磁石回転子を用いる、テスト装置の更に別の実施態
様を示す前面透視図である。
【図10】磁束ゲート部の磁気抵抗を変調するために多
極永久磁石回転子を用いる、テスト装置の更に別の実施
態様を示す側面図である。
【符号の説明】 1−1 可変磁気抵抗磁力計 1−2 磁心 1−3 上部隙間 1−4 下部隙間 1−5 磁束ゲート部 1−6,7 調整ネジ 1−8,9,10,11 駆動コイル 1−12 中央開口 1−13,14 磁束ゲート部の磁気通路(脚) 1−15,16 コイル 1−17 検知コイル 1−18 試料 2−5 磁束ゲート部 2−12 中央開口 2−13,14 磁束ゲート部の磁気通路(脚) 2−15,16 コイル 2−17 検知コイル 2−19 磁束 3−2 前置増幅器 3−3 ロックイン増幅器 3−4 変調電源 3−5 交流電源 3−6,7 アナログ/ディジタル変換器 3−8 コンピュータ 4−1 試料がない場合の、上部隙間と下部
隙間の磁界波形 5−1 磁束ゲート部に現われる、試料から
の磁気誘導波形 7−2 変調信号 8−1 可変磁気抵抗磁力計 8−2 磁心 8−5 磁束ゲート部 8−6 隙間 8−23 回転子 8−24 高透磁率の磁性材料 9−1 可変磁気抵抗磁力計 9−2 磁心 9−5 磁束ゲート部 9−17 検知コイル 9−20 試料の磁束 9−25 多極永久磁石回転子 10−1 可変磁気抵抗磁力計 10−2 磁心 10−5 磁束ゲート部 10−25 回転子 10−26 磁束

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料の磁気特性を測定する装置であって、 共通の磁束ゲート部を共有する、平衡した対向する磁気
    通路を備える磁心と、前記平衡した磁気通路を通りまた
    試料を前記磁心に近接して置いたときにこの試料を通る
    磁束線を発生する駆動手段と、 所定の周波数で前記磁束ゲート部の磁気抵抗を変調して
    前記磁束ゲート部内の磁束を変調する変調手段と、 前記磁束ゲート部内の前記変調磁束を測定して変調出力
    信号を発生する検知手段と、 変調出力信号を復調して前記試料の磁気特性に関連する
    出力を発生する復調手段と、を備える装置。
  2. 【請求項2】前記駆動手段は前記磁心上に設ける複数の
    平衡した駆動コイルを備え、前記駆動コイルは駆動周波
    数で交流電源により励起される、請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】前記複数の平衡した駆動コイルを前記磁束
    ゲート部に対して対称に前記磁心上に配置して、前記磁
    束ゲート部を通る純磁束がゼロになるようにする、請求
    項2記載装置。
  4. 【請求項4】前記駆動周波数は約1Hzから約10Hz
    である、請求項2記載の装置。
  5. 【請求項5】前記磁束ゲート部は第1磁気通路と第2磁
    気通路とを定義する中央開口を備える細長い棒部を含
    み、前記変調手段は前記第1磁気通路周りに設ける第1
    コイルと前記第2磁気通路周りに設ける第2コイルとを
    含み、前記第1コイルと前記第2コイルは前記駆動周波
    数より高い変調周波数で交流電源により励起される、請
    求項2記載の装置。
  6. 【請求項6】前記変調周波数は、約100Hzから約1
    0kHzである、請求項5記載の装置。
  7. 【請求項7】前記磁束ゲート部は中央の隙間を備える細
    長い棒部を含み、前記変調手段は前記磁束ゲート部内の
    隙間を通して回転する回転子を含む、請求項1記載の装
    置。
  8. 【請求項8】前記磁束ゲート部は所定の寸法の中央の隙
    間を備える細長い棒部を含み、前記変調手段は前記隙間
    の寸法を変える手段を含む、請求項1記載の装置。
  9. 【請求項9】前記磁束ゲート部は細長い棒部を備え、前
    記変調手段は前記磁束ゲート部に近接して回転する多極
    永久磁石組立体を備える、請求項1記載の装置。
  10. 【請求項10】前記検知手段は前記磁束ゲート部周りに
    設ける検知コイルを備え、前記検知コイルは前記磁束ゲ
    ート部内の磁気抵抗の変化に関連する電気信号を生成す
    る、請求項1記載の装置。
  11. 【請求項11】前記復調手段からの出力をディジタル信
    号に変換する変換手段と、 前記ディジタル信号を処理し、前記試料の測定した磁気
    特性に関連する可視的力を出すコンピュータ手段と、を
    更に含む、請求項10記載の装置。
  12. 【請求項12】試料の磁気特性を測定する装置であっ
    て、 中央の開口を持つ細長い棒部を含む共通の磁束ゲート部
    を共有し、前記磁束ゲート部を第1磁気通路と第2磁気
    通路とに分離する、平衡した対向する磁気通路を備える
    磁心と、 前記磁束ゲート部に対して対称に磁心上に設け、試料を
    測定しないときは前記磁束ゲート部を通る純磁束をゼロ
    にする複数の平衡した駆動コイルであって、所定の駆動
    周波数で交流電源により励起され、前記平衡した磁束通
    路を通りまた試料を前記磁心に近接して置いたときにこ
    の試料を通る磁束線を発生する前記駆動コイルと、 前記第1磁気通路周りに設ける第1コイルと、前記第2
    磁気通路周りに設ける第2コイルであって、前記駆動周
    波数より高い変調周波数で交流電源により励起されて前
    記磁束ゲート部内の磁束を変調する、前記第1コイルお
    よび第2コイルと、 前記磁束ゲート部周りに設けて前記磁束ゲート部内の変
    調磁束を測定し、また前記磁束ゲート部内の磁束の変化
    に応答して電気信号を生成する検知コイルと、 前記電気信号を復調して前記試料の磁気特性に関連する
    信号を発生する復調手段と、 前記復調手段からの信号をディジタル信号に変換する変
    換手段と、 前記ディジタル信号を処理し、前記試科の測定した磁気
    特性に関連する可視的な出力を出すコンピュータ手段
    と、を含む装置。
  13. 【請求項13】試料の磁気特性を測定する方法であっ
    て、 共通の磁束ゲート部を共有する、対向する磁気通路を備
    える磁心を供給し、 前記平衡した磁束を通りまた試科を前記磁心に近接して
    置いたときにこの試料を通る磁束線を発生し、 所定の周波数で前記磁束ゲート部の磁気抵抗を変調して
    前記磁束ゲート部内に変調磁束を発生し、 前記磁束ゲート部内の変調磁束を測定して変調出力信号
    を発生し、 前記変調出力信号を復調して前記試料の磁気特性に関連
    する出力を発生し、 前記試料の磁気特性に関連する出力をディジタル信号に
    変換し、前記ディジタル信号を処理し、前記試料の測定
    した磁気特性に関連する可視的な出力を出す、段階を含
    む方法。
  14. 【請求項14】前記平衡した磁気通路を通りまた試料を
    前記磁心に近接して置いたときにこの試料を通る磁束線
    を発生する段階は、前記磁心上に設ける複数の平衡した
    駆動コイルを励起することを含む、請求項13記載の方
    法。
  15. 【請求項15】前記磁束ゲート部の磁束を変調する段階
    は、前記磁束ゲート部内に設ける複数のコイルを励起す
    ることを含む、請求項13記載の方法。
  16. 【請求項16】前記磁束ゲート部内の変調磁束を測定し
    て変調出力信号を発生する段階は、前記磁束ゲート部内
    の磁気抵抗の変化に関連する電気信号を発生することを
    含む、請求項13記載の方法。
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JP2014055953A (ja) * 2012-09-13 2014-03-27 Bourns Inc 磁束の変調及び角度感知技術を用いた位置の測定法

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