JPH06194249A - ノッキング制御方法および装置 - Google Patents

ノッキング制御方法および装置

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JPH06194249A
JPH06194249A JP34477092A JP34477092A JPH06194249A JP H06194249 A JPH06194249 A JP H06194249A JP 34477092 A JP34477092 A JP 34477092A JP 34477092 A JP34477092 A JP 34477092A JP H06194249 A JPH06194249 A JP H06194249A
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JP
Japan
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knocking
predetermined
data
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JP34477092A
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Ryuichi Nakamura
隆一 中村
Masatsugu Kamimura
正継 上村
Akihiro Ota
明宏 太田
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関の種類や仕様の違いに容易に対応可
能とするとともに、ノッキングを高精度に検出する。 【構成】 クランク角センサ5の出力に応答して、点火
行程に入る気筒のピストンが上死点に到達してから、次
の気筒のピストンが上死点に到達するまでの期間におい
て、所定のクランク角の期間を観測期間W1に設定し、
この観測期間W1内でノックセンサ2の出力の周波数解
析を行う。その解析結果において、観測期間W1の開始
時点から予め定める時間W4が経過したサンプリングタ
イミングのデータを、零または1/2などの予め定める
値に設定して、ノッキング判定のための指標値S0を求
める。したがって、バルブの開閉ノイズや点火ノイズな
どの発生タイミングが予め分かっているノイズ成分を除
去して、高精度なノッキング判定を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の点火時期制
御装置などで好適に実施されるノッキング制御方法およ
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の点火時期制御を行うにあたっ
て、従来から用いられているノッキング制御方法では、
内燃機関のノッキングによる振動を検出するノックセン
サからの出力のうち、ノッキングによる周波数成分のみ
をバンドパスフィルタによって濾波し、その濾波出力を
レベル弁別することによってノッキングの有無を判定
し、その判定結果に対応して点火進角量を制御するよう
に構成されている。前記ノックセンサは、シリンダブロ
ックに取付けられる、いわゆるピエゾ式の加速度センサ
や、シリンダ内圧を検出する圧力センサなどで実現され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術では、
前記バンドパスフィルタの中心周波数は、ノッキングに
よるシリンダブロックの共振周波数の代表値である、た
とえば7.1kHzに選ばれている。しかしながら実際
には、図4(1)で示す複数の各共振モードに対応し
て、共振周波数は図4(2)で示されるように変化す
る。この図4(1)はシリンダ内の圧力分布を示す図で
あり、参照符+は相対的に圧力が高い領域を示し、参照
符−は相対的に圧力が低い領域を示す。
【0004】図4(2)から明らかなように、共振モー
ドが異なると共振周波数も大きく異なってしまい、また
この共振周波数は、内燃機関の気筒数や、検出すべき気
筒とセンサとの距離差によっても変化する。したがっ
て、内燃機関の種類や仕様毎に前記共振周波数がばらつ
いてしまい、前記バンドパスフィルタの共振周波数の合
わせ込みが煩雑になるという問題がある。
【0005】また、排ガス浄化の観点や低燃費化の観点
から、自動車メーカでは圧縮比を上げることによってこ
れらの改善を図ろうとしている。しかしながら、高回転
側になるにつれて増加する前記7.1kHz以外の共振
周波数成分の影響を軽減するために、高回転時の点火時
期は低回転時の最適値よりも大きく遅角されている。
【0006】本発明の目的は、内燃機関の種類や仕様の
違いに容易に対応することができるとともに、ノッキン
グを高精度に検出することができるノッキング制御方法
および装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、クランク角セ
ンサの出力に応答してピストンの上死点間の所定タイミ
ング間にノッキング観測期間を設定し、前記観測期間の
開始時点から予め定めるサンプリングタイミングのデー
タは予め定める値として、前記観測期間におけるノック
センサの出力の周波数解析を行い、その解析結果のスペ
クトラム分布から、前記観測期間に亘るスペクトラムパ
ワーに基づいて算出された値を指標値に設定し、前記指
標値に基づいてノッキング判定を行い、その判定結果に
対応して点火進角を制御することを特徴とするノッキン
グ制御方法である。
【0008】また本発明の前記予め定めるサンプリング
タイミングのデータは、その周波数解析結果が零として
取扱われることを特徴とする。
【0009】さらにまた本発明の前記予め定めるサンプ
リングタイミングのデータは、該サンプリングタイミン
グのデータに予め定める係数を乗算した値として取扱わ
れることを特徴とする。
【0010】また本発明の前記予め定めるサンプリング
タイミングのデータは、該サンプリングタイミングのデ
ータから予め定める値を減算した値として取扱われるこ
とを特徴とする。
【0011】さらにまた本発明の前記予め定めるサンプ
リングタイミングのデータは、周波数解析にあたって、
データ無しとして取扱われることを特徴とする。
【0012】また本発明は、内燃機関のノッキングを検
出するノックセンサと、内燃機関の回転角度位置を検出
するクランク角センサと、前記クランク角センサの出力
に応答して内燃機関のピストンの上死点間の所定タイミ
ング間に設定されるノッキング観測期間において、該観
測期間の開始時点から予め定めるサンプリングタイミン
グのデータは予め定める値として前記ノックセンサから
の出力の周波数解析を行う解析手段と、前記解析手段の
解析結果から、前記観測期間に亘る指標値を求める指標
値設定手段と、前記指標値に基づいてノッキング判定を
行い、その判定結果に対応して点火進角を制御する制御
手段とを含むことを特徴とするノッキング制御装置であ
る。
【0013】
【作用】本発明に従えば、クランク角センサの出力に応
答して、内燃機関がたとえば4気筒4サイクルの内燃機
関である場合には、180°クランク角(以下°CAと
いう)毎の、また6気筒である場合には120°CA毎
の、或る気筒のピストンが上死点に到達してから次の気
筒のピストンが上死点に到達するまでの期間において、
たとえば上死点から10°〜110°CA間がノッキン
グ観測期間に設定される。前記観測期間において、圧電
素子などで実現されるノックセンサの出力の周波数解析
が行われ、すなわち各周波数におけるスペクトラムパワ
ーが解析される。
【0014】前記周波数解析を行うにあたって、本発明
では、観測期間の開始時点から予め定めるサンプリング
タイミングのデータは、予め定める値、たとえば零、ま
たは該サンプリングタイミングのデータに予め定める係
数を乗算した値、もしくは該サンプリングタイミングの
データから予め定める値を減算した値に設定される。あ
るいは、前記データはデータ無しとして取扱われてもよ
い。このように設定されたデータも含めた解析結果のス
ペクトラム分布から、たとえば前記スペクトラムパワー
の最大値などが選択されて観測期間に亘る指標値が設定
され、たとえばその指標値の予め定める演算タイミング
だけ以前の値までの平均値がノッキング判定基準に設定
され、この判定基準よりも今回の指標値が高いときには
ノッキングが発生しているものと判定し、点火進角量が
小さく制御される。
【0015】このようにノックセンサの出力を周波数解
析した後、ノッキング判定を行うことによって、内燃機
関の気筒数などの種類や仕様の違いによる、またノッキ
ングの振動モードの違いによるノッキング周波数の違い
に容易に対応することができ、汎用性を向上することが
できるとともに、判定精度を向上することができる。
【0016】また、上述のように予め定めるサンプリン
グタイミングのデータを、前記各予め定める値などに設
定することによって、バルブの開閉ノイズや点火ノイズ
などの、内燃機関の回転速度に対応して発生タイミング
の異なるノイズをサンプリングデータから除去し、ある
いはデータを補正して用いることによって、さらに判定
精度を向上することができる。
【0017】また本発明に従えば、上述のようなノッキ
ング判定を行うにあたって、圧電素子などで実現され、
シリンダブロックなどに取付けられるノックセンサと、
クランク軸の回転角度位置を検出するクランク角センサ
と、前記周波数解析を行う解析手段と、その解析結果か
ら前記指標値を求める指標値設定手段とを設け、求めら
れた指標値に基づいて制御手段が前述のようにノッキン
グ判定を行い、その判定結果に対応して点火進角を制御
する。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のノッキング制御
方法が用いられる内燃機関の点火時期制御装置1の電気
的構成を示すブロック図である。いわゆるピエゾ式の加
速度センサ等の圧電素子などで実現されるノックセンサ
2は、内燃機関のシリンダブロックなどに固定されてい
る。このノックセンサ2からの出力は、折返しノイズを
防止するために、たとえば遮断周波数が20kHzのロ
ーパスフィルタ(略称LPF)を介してアナログ/デジ
タル変換器4に入力される。
【0019】一方、内燃機関の回転角度位置を検出する
ために設けられているクランク角センサ5からは、点火
行程に入ろうとする気筒のピストンが上死点に到達する
毎に、すなわちたとえば内燃機関が4気筒4サイクルの
内燃機関であるときには180°CA毎にクランクパル
スが導出され、また6気筒であるときには120°CA
毎にクランクパルスが導出される。前記クランクパルス
は、入力インタフェイス回路6を介して、サンプリング
信号発生回路7およびノイズ区間・帯域判別回路10に
入力される。
【0020】前記サンプリング信号発生回路7からは、
前記クランクパルスに応答してサンプリング信号が導出
され、前記アナログ/デジタル変換器4は、このサンプ
リング信号に同期して前記ノックセンサ2からの出力
を、たとえば40kHzのサンプリング周波数でデジタ
ル値に変換した後、周波数解析器8へ出力する。
【0021】また、ノイズ区間・帯域判別回路10は、
前記上死点から所定クランク角に発生するノイズ成分
を、後述するように除去あるいは補正するための出力を
ノッキング判定回路9へ出力する。
【0022】周波数解析器8は、いわゆるデジタルシグ
ナルプロセッサなどで実現され、前記サンプリング信号
に同期して、デジタル値に変換されたノックセンサ出力
を高速フーリエ変換(Fast Fourier Transformation)法
によって周波数解析を行い、その解析結果をノッキング
判定回路9に出力する。ノッキング判定回路9は後述す
るようにして、前記周波数解析器8およびノイズ区間・
帯域判別回路10の出力に基づいて作成するノッキング
周波数、ノッキング信号のみを通過させるためにフィル
タリングすべきノッキング周波数帯幅および信号レベル
からノッキング信号と判定するノッキング判定基準Vに
基づいて、ノッキングが発生しているか否かの判定を行
い、その判定結果をマイクロコンピュータなどで実現さ
れる制御回路11へ導出する。
【0023】前記制御回路11に関連して、吸気圧セン
サ12、冷却水温度センサ13、および吸気温度センサ
やスロットル弁開度センサなどの他のセンサ14が設け
られており、これらのセンサ12〜14の検出結果は入
力インタフェイス回路15を介してアナログ/デジタル
変換器16に入力され、デジタル値に変換された後、前
記制御回路11に入力されている。制御回路11にはま
た前記クランク角センサ5からのクランクパルスが入力
されており、制御回路11はこのクランクパルスに応答
して、ノッキング判定回路9の判定結果およびセンサ1
2〜14の検出結果に基づいて点火進角量を演算する。
こうして演算された点火進角量となるように、制御回路
11は出力インタフェイス回路17を介してイグナイタ
18へ点火信号を出力し、点火プラグ19の点火タイミ
ングを駆動制御する。このようにして、ノッキングの発
生を抑えて、大きな点火進角量で点火時期制御を行うこ
とができる。
【0024】図2は、本発明の一実施例のノッキング判
定方法の考え方を説明するための図である。ノックセン
サ2からの図2(1)で示される出力に対して、観測期
間W1は、ピストンの上死点(TDC)間において、前
記上死点から期間W2、たとえば10°CAだけ経過し
た時点から、たとえば110°CAに到達するまでの期
間に設定される。
【0025】今、内燃機関を4気筒4サイクルとし、ク
ランク角センサ5によって検出される内燃機関の回転速
度を3000rpmとするとき、前記上死点間は180
°CAとなり、その時間は10msecとなる。また、
前記期間W2が経過した観測期間W1の開始時点は前記
上死点から0.56msecだけ経過した時点であり、
該観測期間W1の終了時点は前記上死点から6.11m
secが経過した時点となる。
【0026】一方、アナログ/デジタル変換器4のサン
プリング周波数を前述のように40kHzとし、また周
波数解析を行うにあたって、周波数解析器8内でデータ
を蓄積することができるRAM容量を64データ分とす
ると、図2(2)において参照符W3で示される一解析
区間は1.6msecとなる。したがって、前述のよう
に内燃機関の回転速度が3000rpmであるときに
は、前記観測期間W1内において、この解析区間W3は
図2(2)で示されるように約3.5回だけ設定するこ
とができ、また1500rpmのときには約7回設定す
ることができる。
【0027】周波数解析器8は、前記解析区間W3内で
の全てのサンプリングデータに基づいて、図3および図
2(3)で示されるように、周波数0〜20kHzまで
の帯域において、複数の各周波数でのスペクラムパワー
を解析する。ノッキング判定回路9は、その解析結果に
対して、たとえば7kHz,11kHz,13kHz,
15kHzおよび19kHzなどのノッキングの発生を
表す信号成分を含んでいる可能性のある周波数を中心と
して、参照符F1,F2,F3,F4,F5(総称する
ときは参照符Fで示す)で示されるように、複数の各周
波数帯域Fを予め設定しておく。
【0028】ノッキング判定回路9は、まず、前記各解
析区間W3毎の各周波数帯域Fにおいて、図2(4)で
示されるように、前記スペクラムパワーの最大値P1
1,P12,…,P15;P21,P22,…(総称す
るときは参照符Pで示す)を判定する。次に、各解析区
間W3の周波数帯域F毎に個別的に対応して設けられて
いる係数α11,α12,…,α15;α21,α2
2,…(総称するときは以下参照符αで示す)が乗算さ
れた後、各解析区間W3における全ての周波数帯域Fの
乗算結果が加算されて、各解析区間W3毎に区間指標値
S1,S2,…(総称するときは参照符Sで示す)が設
定される。こうして求められた各区間指標値Sが加算さ
れて、観測期間W1に亘る指標値S0が設定される。
【0029】この指標値S0から、ノッキング判定基準
Vは、たとえば前回のノッキング判定基準をV(i−
1)とするとき、式1で示すように、今回の指標値S0
に1/8の重み付けが行われて更新される。
【0030】 V={V(i−1)×7+S0}/8 …(1) ノッキング判定回路9は、こうして求められたノッキン
グ判定基準Vと今回の指標値S0とを比較し、指標値S
0が大きいときにはノッキングが発生しているものと判
断し、制御回路11に点火進角量を小さくさせる。この
ようにして、ノックセンサ2の出力に対応した点火時期
制御が行われる。
【0031】一方、前記ノイズ区間・帯域判別回路10
は、前記クランクパルスの周期Wi,W(i−1),…
を検出しており、その検出された周期Wi,W(i−
1),…に対応して、上死点から時間W4だけ経過した
時点におけるサンプリングデータのうち、予め定める周
波数帯域のデータを零に設定する。すなわち図2(2)
において参照符W3aを付して示す前記時間W4が経過
した時点におけるサンプリングデータを用いる解析区間
W3において、予め定める周波数帯域たとえばF2に対
応した係数α22を零に設定し、残余の係数α11〜α
15;α21,α23,…を1に設定する。
【0032】前記時間W4は、内燃機関の回転速度、す
なわち周期Wi,W(i−1),…に対応して変化する
上死点からバルブの開閉によるノイズの発生するタイミ
ングまでの時間であり、前記周波数帯域F2はそのノイ
ズ成分を含んでいる可能性のある周波数帯域である。
【0033】したがって、内燃機関が前記3000rp
mであるときに、前記参照符W3aを示される解析区間
で発生していたバルブノイズは、たとえば前記回転速度
が1500rpmに低下すると、前記上死点から時間W
4aだけ経過した解析区間W3bにおいて発生すること
になる。
【0034】ノイズ区間・帯域判別回路10は、このよ
うな回転速度に対応したノイズ発生タイミングの変化
と、ノイズ周波数との関係を表すマップなどを予めスト
アしており、計測された前回の周期W(i−1)に対応
して今回の周期Wiにおける時間W4および周波数帯域
Fを選択する。これによって、参照符P0で示されるノ
イズの影響による解析区間W3aの周波数帯域F2のデ
ータを零として、高精度な判定を行うことができる。
【0035】なお前記時間W4および係数αは、バルブ
の開閉ノイズ以外にも、点火ノイズなどの、予め定めら
れたタイミングで発生するそれぞれのノイズに対応して
設定されてもよい。また、ノイズの混入している可能性
のある解析区間の周波数帯域のデータには、たとえば
0.5などの他の係数が乗算されてノッキング判定に用
いられてもよく、さらにまたスペクトラムパワーの解析
結果から予め定める値を減算するようにしてノッキング
判定に用いられてもよい。あるいは指標値S0が各指標
値Sの平均値に基づいて求められるときなどでは、デー
タ無しとして取扱われてもよい。
【0036】前記指標値S0は上述のように各指標値S
の平均値から求められてもよく、また各指標値Sの最大
値に選ばれてもよい。同様に、各指標値Sは各周波数帯
域Fの最大値データの最大値に選ばれてもよく、このよ
うに指標値S0,Sは他の方法によって求められてもよ
い。また、ノッキング判定も、各指標値S毎にノッキン
グ判定基準Vと比較するなどの他の方法が用いられても
よい。
【0037】このように本発明に従うノッキング制御方
法では、ノックセンサ2の出力の周波数解析を行うにあ
たって、内燃機関の回転速度などに対応して発生タイミ
ングや周波数帯域が変化するノイズ成分が含まれている
可能性のあるサンプリングデータを削除または補正して
用いるので、内燃機関の気筒数などの種類や仕様の違い
に対しても、またノッキングの振動モードの違いに対し
ても、ノッキング成分を正確に抽出してノッキング判定
を行うことができ、汎用性を向上することができるとと
もに、判定精度を向上することができる。また、サンプ
リング周期である解析区間W3およびその解析区間W3
当りのサンプリングデータ数を一定にして周波数解析を
行うので、内燃機関の回転速度が変化しても容易に解析
を行うことができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、内燃機関
の気筒数などの種類や仕様の違いに対しても、またノッ
キングの振動モードの違いに対しても、ノックセンサの
出力からノッキング成分を正確に抽出してノッキング判
定を行うことができ、汎用性を向上することができると
ともに、判定精度を向上することができる。また、バル
ブの開閉ノイズや点火ノイズなどの内燃機関の回転速度
に対応して発生タイミングが変化するノイズ成分に対し
ても、その成分を除去あるいは補正して周波数解析を行
うので、判定精度をさらに向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のノッキング制御方法が用い
られる内燃機関の点火時期制御装置1の電気的構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例のノッキング判定方法の考え
方を説明するための図である。
【図3】周波数解析結果の例を示す図である。
【図4】ノッキングによるシリンダブロックの共振モー
ドと、共振周波数との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 点火時期制御装置 2 ノックセンサ 5 クランク角センサ 7 サンプリング信号発生回路 8 周波数解析器 9 ノッキング判定回路 10 ノイズ区間・帯域判別回路 11 制御回路 12〜14 センサ S0,S1,S2,… 指標値 W1 観測期間 W3 解析区間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク角センサの出力に応答してピス
    トンの上死点間の所定タイミング間にノッキング観測期
    間を設定し、 前記観測期間の開始時点から予め定めるサンプリングタ
    イミングのデータは予め定める値として、前記観測期間
    におけるノックセンサの出力の周波数解析を行い、 その解析結果のスペクトラム分布から、前記観測期間に
    亘るスペクトラムパワーに基づいて算出された値を指標
    値に設定し、 前記指標値に基づいてノッキング判定を行い、 その判定結果に対応して点火進角を制御することを特徴
    とするノッキング制御方法。
  2. 【請求項2】 前記予め定めるサンプリングタイミング
    のデータは、その周波数解析結果が零として取扱われる
    ことを特徴とする請求項1記載のノッキング制御方法。
  3. 【請求項3】 前記予め定めるサンプリングタイミング
    のデータは、該サンプリングタイミングのデータに予め
    定める係数を乗算した値として取扱われることを特徴と
    する請求項1記載のノッキング制御方法。
  4. 【請求項4】 前記予め定めるサンプリングタイミング
    のデータは、該サンプリングタイミングのデータから予
    め定める値を減算した値として取扱われることを特徴と
    する請求項1記載のノッキング制御方法。
  5. 【請求項5】 前記予め定めるサンプリングタイミング
    のデータは、周波数解析にあたって、データ無しとして
    取扱われることを特徴とする請求項1記載のノッキング
    制御方法。
  6. 【請求項6】 内燃機関のノッキングを検出するノック
    センサと、 内燃機関の回転角度位置を検出するクランク角センサ
    と、 前記クランク角センサの出力に応答して内燃機関のピス
    トンの上死点間の所定タイミング間に設定されるノッキ
    ング観測期間において、該観測期間の開始時点から予め
    定めるサンプリングタイミングのデータは予め定める値
    として前記ノックセンサからの出力の周波数解析を行う
    解析手段と、 前記解析手段の解析結果から、前記観測期間に亘る指標
    値を求める指標値設定手段と、 前記指標値に基づいてノッキング判定を行い、その判定
    結果に対応して点火進角を制御する制御手段とを含むこ
    とを特徴とするノッキング制御装置。
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